JP2658401B2 - 帯電器 - Google Patents

帯電器

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ［概 要］ 電子写真方式の印刷装置に装備した帯電器のグリッド
ワイヤの取付け構造に関し、グリッドワイヤに張力を与
えるバネを小型化することを目的とし、 画像形成用感光体に対向して張架された放電ワイヤと
前記放電ワイヤの前面に連続したワイヤを複数折り返し
てループ状に張架された複数本のグリッドワイヤを有し
て成る帯電器において、折り返しループの始端と終端を
帯電器の一方の固定端に揃え、その始端と終端の近傍の
間にワイヤの張架方向に対して略垂直方向に作用するバ
ネを付設して構成する。
［産業上の利用分野］ 本発明は、電子写真装置の画像形成装置において、感
光体へ一様電荷を付与せしめる帯電器の改良に関する。
近年のプリンタ装置等の画像形成装置は高画質な出力
が要求され、電子写真法が急激に普及してきた。
電子写真装置の感光体へ電荷を一様に与える手段とし
て、今日ではコロナ放電の原理を利用した非接触方式の
帯電器が多用されている。そのような帯電器の一つに、
半空間を占めるケーシング電極とその中程に置かれた放
電ワイヤおよび前記放電ワイヤの前面に連続したワイヤ
を複数回折り返してループ状に張架したグリッドワイヤ
から構成されるスコロトロン式帯電器がある。
前記スコロトロン式帯電器では、所定の電位レベルに
制御されたグリッドワイヤが感光体と所定の間隔で保持
される構造をもち、これによってケーシング電極と放電
ワイヤ間で発生したイオンを導いて感光体の帯電が一様
になるようにしている。
［従来の技術］ グリッドワイヤが感光体と所定の間隔で保持されない
と、コロナ放電で発生したイオンの流れが不均一になり
従って感光体の帯電も一様にならず、画質が悪くなる。
ところでグリッドワイヤにワイヤの巻きぐせや捩れお
よび長さの寸法誤差があったり、その上コロナ放電によ
りワイヤに振動が生じるような時には、感光体との間隔
が変動することになる。
従来、上記の変動を制御する手段として、グリッドワ
イヤの折り返し部を引っ張りバネの一端で引っ掛けて軸
方向に引っ張り、前記バネの他端は固定することでバネ
に収縮力を発生させ、その作用でワイヤに張力を与える
方法が採られている。
［発明が解決しようする問題点］ ところがこのような従来の構成ではワイヤを張る力Ｔ
とバネがワイヤに作用する力Ｐが2T＝Ｐの関係でバラン
スし、大きな張力を必要とする場合は必然的にバネも大
型のものが必要になる。このため、ワイヤに張力を与え
る構成としてはスペース的にも組立作業上においても不
利を生じていた。
［問題点を解決するための手段］ 本発明においては、上記のような問題を解決するた
め、グリッドワイヤの始端と終端を揃えて固定し、その
始端と終端の近傍の間を引っ張りバネで連結することに
より前記グリッドワイヤの張架方向に対して略直角に張
力を加えるような構成を採る。
［作 用］ このようにグリッドワイヤの始端と終端を揃えて固定
し、その両端の近傍を直角に引っ張って固定すると、小
型のバネでも大きな力でワイヤを引っ張ることが可能と
なる。また両端を揃えて内側に引っ張る構成であるの
で、特別のスペースを要することなく単一のバネで全体
に効率的に張力を付与することができる。
［実施例］ 第１図は本発明による帯電器の一実施例を示す。一本
のワイヤを折り返して複数本のグリッドワイヤ１をルー
プ状に構成し、帯電器の片側に揃えたワイヤの始端と終
端を固定部材３によって固定する。そして引っ張りバネ
２の両端をグリッドワイヤ１の両端部の近傍に引っ掛
け、それによりグリッドワイヤ１に張力が加えられてい
る。なお、グリッドワイヤ１の両端は平行に固定されて
いないので、そのままでは引っ張りバネ２が固定部材３
の方に滑る。それを防ぐ目的で規制部材４を設けてい
る。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によればバネの小さな出
力で大きなワイヤ張力が得られるためバネが小型化で
き、その上、単一のバネのみでワイヤの両端から張力を
与えることもできる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の実施例を示す図である。 図中、１はグリッドワイヤ ２は引っ張りバネ ３は固定部材 ４は規制部材 ５はケーシング電極を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】放電ワイヤの前面に連続したワイヤを複数
    折り返してループ状に張架され複数本のグリッドワイヤ
    を有して成る帯電器において、 前記グリッドワイヤの折り返しループの始端と終端を帯
    電器の一方の端部側に揃えて固定し、かつその始端と終
    端の近傍の間にワイヤの張架方向に対して略垂直方向に
    作用する引っ張りバネを設けたことを特徴とする帯電
    器。
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