JP3031941B2 - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JP3031941B2
JP3031941B2 JP2048574A JP4857490A JP3031941B2 JP 3031941 B2 JP3031941 B2 JP 3031941B2 JP 2048574 A JP2048574 A JP 2048574A JP 4857490 A JP4857490 A JP 4857490A JP 3031941 B2 JP3031941 B2 JP 3031941B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、複写機など電子写真プロセスを用いた画
像記録装置に設置される帯電装置に関するものである。
従来の技術 電子写真プロセスを用いた画像記録装置は周知のよう
に感光体面を所定の電位に均一処理する装置として帯電
装置を具えている。しかしながら、この帯電装置の感光
体と同程度の長さをもつワイヤーにおいては、感光体の
中央部に対して、両端部の電位が低くなる傾向があるた
め、該端部にトナーの付着が生じ、端部から装置内およ
び記録紙にトナーが飛散することがあった。
この解決策として、感光体の長さに対し十分な長さを
もつワイヤーにより感光体電位を均一にすることも考え
られるが、このようにワイヤーの長さを十分な長さとす
ると、装置が大きくなって短縮化が図れなくなる。
そのため、装置が大きくならず、しかも感光体の両端
部の電位低下を防止し得る帯電装置の開発がその後に要
望され、この要望に沿う装置として、従来、(1)特開
平1−62673号公報、(2)特開昭59−46660号公報、
(3)実開昭57−133046号公報に開示のものが提案され
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記(1)においては帯電装置の短縮
化によってコンパクト化を図ることは可能であるが、感
光体の両端部の電位を中央部より高く設定することがで
きない。また、(2)および(3)においては感光体の
両端部の電位を中央部より高く設定することは可能であ
るが、それを調整することができないため、ある画像記
録装置の特有の帯電装置となり、汎用的に使用すること
ができない。
そこで、この発明は前記従来のもののもつ問題点を解
決し、感光体の両端部の電位を中央部の電位よりも高く
設定でき、汎用的に使用することができるとともに、両
端部の電位低下を抑えられてその短縮化も可能な帯電装
置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前記目的を達成するため、この発明の帯電装置は、装
置本体の両端部のやや内側にあってワイヤー又はグリッ
ドを感光体とほぼ平行に支持する支持部材と、この支持
部材の外側においてワイヤー又はグリッドと感光体との
距離を調整可能な調整部材とを具えてなるものである。
また、別の発明の帯電装置は、前記調整部材に代え
て、支持部材の外側においてワイヤー又はグリッドと感
光体との距離を、支持部材の内側のワイヤー又はグリッ
ドと感光体との距離より短くて感光体に近い位置に固定
する固定部材とを具えてなるものである。
作用 調整部材によって支持部材の外側におけるワイヤー又
はグリッドと感光体との距離を調整することによって、
感光体の両端部の電位を中央部より高く設定することが
できる。しかも、ワイヤー又はグリッドの長さを十分な
長さとする必要もないから、装置の短縮化も可能とな
る。
調整部材に代え、固定部材で固定するようにした別の
発明の帯電装置においても、固定部材によって支持部材
の外側においてワイヤー又はグリッドと感光体との距離
が、内側のワイヤー又はグリッドと感光体との距離より
短くて感光体に近い位置に固定されているので、前記と
同様に感光体の両端部の電位を中央部より高く設定する
ことができ、装置の短縮化も図れる。
実施例 まず、この発明の帯電装置が設定される画像記録装置
の概要を、第1図を参照して作用的に説明する。
感光体1は帯電装置2によって帯電させられた後に、
画像情報をもつ光3により露光され静電潜像を形成し、
現像器4によりトナーによって顕像化される。トナーに
よって顕像化された画像情報は転写・分離チャージャー
5により紙6に転写され、感光体1より分離される。
一方、感光体1上の残留トナーはクリーニング装置7
により除去され、感光体上の電位は除電ランプ8により
除電され、一定電位となる。
帯電装置2の詳細は第2図のようになっている。帯電
装置2は装置本体11と、該本体の両端部に設けられた
前、後部エンドブロック12,13とを具え、感光体1とほ
ぼ平行に設置されている。前部エンドブロック12と後部
エンドブロック13間にはコロナワイヤー15がテンション
を付与されて張架されている。コロナワイヤー15は、感
光体1上の画像巾の範囲では装置本体11に感光体1に向
けて設けた支持部材16に支持されて感光体1と平行に張
架され、それにより外側の画像巾を越えた範囲では装置
本体11に設けた調整用ねじ17に支持されて感光体1との
距離を調整可能に張架されている。支持部材16による張
架に際して、コロナワイヤー15は例えば支持部材16の先
端部に設けたS型フックや孔に係合される。18はコロナ
ワイヤー15にテンションを付与するスプリングである。
前記の構成によって、支持部材16と調整用ねじ17間に
張架されたコロナワイヤー15と感光体1との距離を調整
用ねじ17の回転によって調整することにより、第3図に
示すように感光体1上の両端部の電位を徐々に、傾斜状
に変更することが可能である。すなわち、調整用ねじ17
によって支持部材16とねじ17間に張架されたコロナワイ
ヤー15を種々に感光体1に近づけ、両者の距離を狭めて
いくと、感光体1の両端部の電位は、同図c,b,aのよう
に次第に中央部の電位より高くなっていく。aは両者の
距離を最も狭めたときの両端部の電位である。また、同
図でdは両者の距離が等しいときの、eは支持部材16と
調整用ねじ17間に張架されたコロナワイヤー15と感光体
1との距離が、支持部材16内に張架されたコロナワイヤ
ー15と感光体1との距離よりも長いときの、それぞれ両
端部の電位を示す。
第4図はグリッドを必要とする帯電装置の別の実施例
を示す。この実施例においては、グリッド20は前記ワイ
ヤーと同様に感光体1上の画像巾の範囲では支持部材21
に支持されて感光体1と平行に張架され、画像巾を越え
た範囲では調整用ねじ22に支持されて感光体1との距離
を調整可能に張架されており、調整用ねじ22の調整によ
って前記ワイヤーと同様の効果が得られる。23はグリッ
ド20にテンションを付与するスプリングである。なお、
この実施例のコロナワイヤー15は支持部材21および調整
用ねじ22と緩衝することなく、両エンドブロック12,13
間にグリッド20より感光体1に近づかない位置で、かつ
これと平行に張架されている。
第5図は、前記両実施例のような調整用ねじによる調
整機構をなくしたさらに別の実施例を示す。この実施例
においては調整用ねじ17,22に代えて装置本体11に固定
部材26を設け、この固定部材26により、支持部材16の外
側におけるコロナワイヤー15と感光体1との距離を、支
持部材16の内側におけるコロナワイヤー15と感光体1と
の距離より短くて感光体に近い位置に固定するようにな
っている。したがって、この実施例の場合、感光体1上
の両端部の電位は中央部の電位より高くなるが、調整が
できないから常に一定である。
第6図は第5図の変形例で、この変形例においては支
持部材16の外側におけるコロナワイヤー15と感光体1と
の距離を、支持部材16の内側におけるコロナワイヤー15
と感光体1との距離と平行を保って短くしている。その
ための構成として、例えば第7図に示すように支持部材
16の先端部に切欠部27,28を形成し、これら切欠部にコ
ロナワイヤー15を掛け渡している。したがって、この変
形例による感光体1の両端部の電位は、第5図の実施例
のように傾斜電位でなく、第8図に示すようなほぼ平坦
な一定電位となる。
発明の効果 請求項1の帯電装置にあっては調整部材によって感光
体の両端部の電位を自由に調整して中央部より高く設定
することができるため、汎用的に使用することができ
る。また、両端部における電位低下も防止できるので帯
電装置の短縮化も可能となる。さらに、前記のように両
端部の電位を中央部より高く設定できるから、端部から
のトナー飛散防止にも有効である。
請求項2の帯電装置にあっては固定部材にはよって予
め両端部の電位を中央部より高くなるように設定するた
め、調整部材などが不要となり、構造をより簡素化でき
て、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は画像記録装置の概要を示す側面図、第2図は同
上に設置される帯電装置の一実施例を示す正断面図、第
3図は第2図の実施例による感光体の両端部と中央部の
電位を示すグラフ、第4図は別実施例を示す正断面図、
第5図はさらに別のに実施例を示す正断面図、第6図は
第5図の変形例を示す正断面図、第7図は第6図のA部
の拡大斜視図、第8図は第6図の実施例による感光体の
両端部と中央部の電位を示すグラフである。 1……感光体、2……帯電装置 11……装置本体、12,13……エンドブロック 15……コロナワイヤー、16,21……支持部材 17,22……調整用ねじ、18,23……スプリング 20……グリッド、26……固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−50555(JP,A) 特開 昭59−46660(JP,A) 特開 昭64−62673(JP,A) 実開 昭58−172948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の両端部間にワイヤー又はグリッ
    ドを張架してなる帯電装置において、 前記両端部のやや内側にあってワイヤー又はグリッドを
    感光体とほぼ平行に支持する支持部材と、この支持部材
    の外側においてワイヤー又はグリッドと感光体との距離
    を調整可能な調整部材とを具えたことを特徴とする帯電
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の帯電装置において、調整部
    材に代えて、支持部材の外側においてワイヤー又はグリ
    ッドと感光体との距離を、支持部材の内側のワイヤー又
    はグリッドと感光体との距離より短くて感光体に近い位
    置に固定する固定部材を具えたことを特徴とする帯電装
    置。
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