JP2658234B2 - インク組成物 - Google Patents
インク組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置に用いられるイン
ク組成物に関する。さらに詳しくは、常温より高温の状
態の下でインクジェット記録が行われるインク組成物に
関する。
ク組成物に関する。さらに詳しくは、常温より高温の状
態の下でインクジェット記録が行われるインク組成物に
関する。
[従来の技術] インクジェット記録は、記録時における静粛性と高速
印字性に優れている。従来よりインクジェット記録用の
インク組成物として、水等を基剤とした液体のインク組
成物が使われている。しかしながら、紙にしみこむこと
によって記録されることから、インクのしみこみ易い紙
への記録ではにじみを生じてしまい、記録ドットの周辺
が不鮮明で印字品質が低下するという欠点を有してい
る。この為、紙質に関係無く良好な印字品質を提供する
インク組成物として、米国特許4390369、4484948、4659
383号公報、特開昭55−54368、特開昭58−108271公報に
示す、常温で固体のホットメルト型インク組成物を用い
高温下で固体状インクを加熱溶融させて飛翔させ、記録
紙上で冷却固化し記録ドットを形成する方法が提案され
ている。
印字性に優れている。従来よりインクジェット記録用の
インク組成物として、水等を基剤とした液体のインク組
成物が使われている。しかしながら、紙にしみこむこと
によって記録されることから、インクのしみこみ易い紙
への記録ではにじみを生じてしまい、記録ドットの周辺
が不鮮明で印字品質が低下するという欠点を有してい
る。この為、紙質に関係無く良好な印字品質を提供する
インク組成物として、米国特許4390369、4484948、4659
383号公報、特開昭55−54368、特開昭58−108271公報に
示す、常温で固体のホットメルト型インク組成物を用い
高温下で固体状インクを加熱溶融させて飛翔させ、記録
紙上で冷却固化し記録ドットを形成する方法が提案され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 水等を基剤としたインク組成物においては、記憶紙の
紙質により良好な印字品質を得られるものから、甚だし
く劣悪な印字品質を示すものまで印字品質の紙質依存性
が大きく、また印字後のインク乾燥時間がかかる為、実
際に両者を満足するインク組成物は実現できていない。
また、従来からのホットメルトインク組成物において
は、記録紙への対応性、印字後の乾燥性について良好な
ものの、記録時にインク滴が記録紙紙面上において急冷
固化するため記録紙表面からインクドットが盛り上がっ
ており、また記録紙との定着強度が低く、外部からの摩
擦、熱、圧力等によるはがれ落ち、インク像の汚れ等を
起こしてしまうという課題を抱えている。
紙質により良好な印字品質を得られるものから、甚だし
く劣悪な印字品質を示すものまで印字品質の紙質依存性
が大きく、また印字後のインク乾燥時間がかかる為、実
際に両者を満足するインク組成物は実現できていない。
また、従来からのホットメルトインク組成物において
は、記録紙への対応性、印字後の乾燥性について良好な
ものの、記録時にインク滴が記録紙紙面上において急冷
固化するため記録紙表面からインクドットが盛り上がっ
ており、また記録紙との定着強度が低く、外部からの摩
擦、熱、圧力等によるはがれ落ち、インク像の汚れ等を
起こしてしまうという課題を抱えている。
本発明は、これら上記の問題点を解決するものであ
り、その目的とするところは、記録紙の紙質に関係なく
インクドット高さが低く、定着強度が良好で高い印字品
質が得られるインク組成物を提供することである。
り、その目的とするところは、記録紙の紙質に関係なく
インクドット高さが低く、定着強度が良好で高い印字品
質が得られるインク組成物を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明のインク組成物は、常温(摂氏15〜30℃の温度
を言う)より高い温度でインクジェット記録装置より吐
出されるベヒクルと色材からなるインク組成物におい
て、ポリオールベンゾエート類から選ばれた過冷却剤を
0.1〜50重量%含有したことを特徴とする。
を言う)より高い温度でインクジェット記録装置より吐
出されるベヒクルと色材からなるインク組成物におい
て、ポリオールベンゾエート類から選ばれた過冷却剤を
0.1〜50重量%含有したことを特徴とする。
また、前記ポリオールベンゾエート類が、グリセリル
トリベンゾエート、トリメチロールエタントリベンゾエ
ート、トリメチロールエタントリベンゾエート、ペンタ
エリスリトールテトラベンゾエートであることを特徴と
する。
トリベンゾエート、トリメチロールエタントリベンゾエ
ート、トリメチロールエタントリベンゾエート、ペンタ
エリスリトールテトラベンゾエートであることを特徴と
する。
また、前記ベヒクルが、常温より高い融点又は流動点
を示す固体又は半固体であることを特徴とする。さら
に、前記ベヒクルが、常温で液体との混合物であること
を特徴とする。
を示す固体又は半固体であることを特徴とする。さら
に、前記ベヒクルが、常温で液体との混合物であること
を特徴とする。
本発明のインク組成物における過冷却剤の割合は、0.
1〜50.0重量パーセントの間で含まれていることが好ま
しく、更には高応答性等に適応したインクの粘度適性を
考慮すると、3.0〜22.0重量パーセントの間で含まれて
いることが好ましい。仮に、過冷却剤の含有量が50.0重
量パーセントを越えた場合、記録紙表面に形成されたイ
ンクドットは固化が遅れ耐擦性に非常に乏しくなってし
まい、更には印字後のインク像のにじみをも引き起こし
てしまう。また、過冷却剤の含有量が0.1重量パーセン
トより少ない場合は、印字後の記録紙とインクとの定着
強度を向上させることはできずに、従来からの課題を誘
発してしまうことになる。
1〜50.0重量パーセントの間で含まれていることが好ま
しく、更には高応答性等に適応したインクの粘度適性を
考慮すると、3.0〜22.0重量パーセントの間で含まれて
いることが好ましい。仮に、過冷却剤の含有量が50.0重
量パーセントを越えた場合、記録紙表面に形成されたイ
ンクドットは固化が遅れ耐擦性に非常に乏しくなってし
まい、更には印字後のインク像のにじみをも引き起こし
てしまう。また、過冷却剤の含有量が0.1重量パーセン
トより少ない場合は、印字後の記録紙とインクとの定着
強度を向上させることはできずに、従来からの課題を誘
発してしまうことになる。
[作用] 本発明のインク組成物は、均一溶液状態でインクジェ
ット記録装置により吐出され記録紙上に印字された後、
インク組成物の一部であるポリオールベンゾエート類に
より、記録紙表面でのインクの固化時間にわずかな遅れ
が生じ、その表面上でインク滴が平たくつぶれ、形成さ
れたドットの一部が記録紙表面近傍の繊維中に浸透した
状態で固化するため、耐擦過性があり、且つ高密着性、
高印字品質を得ることができる。これは、ポリオールベ
ンゾエート類が、記録紙表面でインクが過冷却となるよ
う過冷却剤として作用しているからである。またこれと
同時に、インク組成物の一部であるポリオールベンゾエ
ート類により、色材のベヒクル中への溶解度を上げるこ
とができ、記録物の印字濃度を高くすることができる。
ット記録装置により吐出され記録紙上に印字された後、
インク組成物の一部であるポリオールベンゾエート類に
より、記録紙表面でのインクの固化時間にわずかな遅れ
が生じ、その表面上でインク滴が平たくつぶれ、形成さ
れたドットの一部が記録紙表面近傍の繊維中に浸透した
状態で固化するため、耐擦過性があり、且つ高密着性、
高印字品質を得ることができる。これは、ポリオールベ
ンゾエート類が、記録紙表面でインクが過冷却となるよ
う過冷却剤として作用しているからである。またこれと
同時に、インク組成物の一部であるポリオールベンゾエ
ート類により、色材のベヒクル中への溶解度を上げるこ
とができ、記録物の印字濃度を高くすることができる。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明を説明する。
本発明のインク組成物は、既知の方法により調製する
ことができ、ベヒクル成分、色材及び過冷却剤とを混合
し、ベヒクル成分の融点以上、好ましくは80℃以上に加
熱溶融後、その温度で加熱撹はんした後均一溶解組成物
とし、必要に応じて高温溶融状態の下でフィルターを通
して濾過した後冷却して得ることができる。インク物性
としては動作時の温度をおよそ80℃から120℃に設定し
た場合の温度におけるインク粘度は、ヘッドの高速応答
下におけるインク供給安定性及びインク滴形成飛翔安定
性より15.0ミリパスカルセカンド(mPa,s)以下が必要
であり、更により高応答性実現の為(2〜3KHz以上の応
答性実現の為)には7.0mPa,sから2.0mPa,sがより好まし
い。表面張力はノズル近傍でのメニスカス形成に影響し
50ミリニュウトンパアメートル(mN/m)以下が好まし
く、更にまた、印字後の記録紙上におけるインクの過冷
却状態におけるドット平坦化、浸透性促進の為に、35mN
/m以下がより好ましい。
ことができ、ベヒクル成分、色材及び過冷却剤とを混合
し、ベヒクル成分の融点以上、好ましくは80℃以上に加
熱溶融後、その温度で加熱撹はんした後均一溶解組成物
とし、必要に応じて高温溶融状態の下でフィルターを通
して濾過した後冷却して得ることができる。インク物性
としては動作時の温度をおよそ80℃から120℃に設定し
た場合の温度におけるインク粘度は、ヘッドの高速応答
下におけるインク供給安定性及びインク滴形成飛翔安定
性より15.0ミリパスカルセカンド(mPa,s)以下が必要
であり、更により高応答性実現の為(2〜3KHz以上の応
答性実現の為)には7.0mPa,sから2.0mPa,sがより好まし
い。表面張力はノズル近傍でのメニスカス形成に影響し
50ミリニュウトンパアメートル(mN/m)以下が好まし
く、更にまた、印字後の記録紙上におけるインクの過冷
却状態におけるドット平坦化、浸透性促進の為に、35mN
/m以下がより好ましい。
常温より高い融点又は流動点を示す固体又は半固体の
ベヒクルとして、例えば、カルナバワックス、パラフィ
ン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、合成ワックス、脂肪酸、脂肪酸アミド、芳香族アミ
ド、芳香族スルホンアミド等から選ばれた固体状のワッ
クス、半固体状のペトロラタム、ワセリン、ラノリンワ
ックスがあり、又常温で液体のベヒクルとしては、液体
の流動パラフィンが選ばれる。
ベヒクルとして、例えば、カルナバワックス、パラフィ
ン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、合成ワックス、脂肪酸、脂肪酸アミド、芳香族アミ
ド、芳香族スルホンアミド等から選ばれた固体状のワッ
クス、半固体状のペトロラタム、ワセリン、ラノリンワ
ックスがあり、又常温で液体のベヒクルとしては、液体
の流動パラフィンが選ばれる。
具体的には、 (パラフィン) 炭素数が23から32までのn−パラフィン及びイソ型パ
ラフィン (パラフィンワックス) No,115,120,125,130,135,140,150,155 エイチエヌピー(HNP)−3,10,11 エスピー(SP)−0145,1035,3040,3035,0110 (マイクロクリスタリンワックス、その他) ハイ−ミック−2045,1045 カートワックス−3025,3735,3640(以上、日本精蝋
(株)製) (合成ワックス) ステアロン,デカンジオール,モノステアリン,ドデカ
ンジオール (脂肪酸) ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、
ブラシジン酸 (脂肪酸アミド) エルカ酸アミド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、パルチミン酸アミド、ベヘン酸アミドブラシジン酸
アミド、オレイン酸アミド、アマイドHT−P,C(ライオ
ン(株)製)脂肪酸アマイド−S,T,P,O(花王(株)
製) (芳香族アミド、芳香族スルホンアミド) パラトルエンスルホンアミド、オルトトルエンスルホン
アミド (流動パラフィン) ハイホワイト−70,350(日本石油(株)製) シルコールP−55((株)松村石油研究所製)等であ
る。また、これらは場合によっては二種類以上を混合し
ても良い。
ラフィン (パラフィンワックス) No,115,120,125,130,135,140,150,155 エイチエヌピー(HNP)−3,10,11 エスピー(SP)−0145,1035,3040,3035,0110 (マイクロクリスタリンワックス、その他) ハイ−ミック−2045,1045 カートワックス−3025,3735,3640(以上、日本精蝋
(株)製) (合成ワックス) ステアロン,デカンジオール,モノステアリン,ドデカ
ンジオール (脂肪酸) ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、
ブラシジン酸 (脂肪酸アミド) エルカ酸アミド、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、パルチミン酸アミド、ベヘン酸アミドブラシジン酸
アミド、オレイン酸アミド、アマイドHT−P,C(ライオ
ン(株)製)脂肪酸アマイド−S,T,P,O(花王(株)
製) (芳香族アミド、芳香族スルホンアミド) パラトルエンスルホンアミド、オルトトルエンスルホン
アミド (流動パラフィン) ハイホワイト−70,350(日本石油(株)製) シルコールP−55((株)松村石油研究所製)等であ
る。また、これらは場合によっては二種類以上を混合し
ても良い。
また、過冷却剤としてのポリオールベンゾエート類
は、印字物としての車中等の高温環境下におけるブロッ
キング現象(インクのにじみ、積層物とのはりつき等)
を避けるための保存性等を考慮すると、最低50℃以上の
融点を有する物から選択され、具体的にはグリセリルト
リベンゾエート(融点(mp)約71℃、トリメチロールエ
タントリベンゾエート(mp:約81℃)、ペンタエリスリ
トールテトラベンゾエート(mp:約99℃)が選ばれる。
は、印字物としての車中等の高温環境下におけるブロッ
キング現象(インクのにじみ、積層物とのはりつき等)
を避けるための保存性等を考慮すると、最低50℃以上の
融点を有する物から選択され、具体的にはグリセリルト
リベンゾエート(融点(mp)約71℃、トリメチロールエ
タントリベンゾエート(mp:約81℃)、ペンタエリスリ
トールテトラベンゾエート(mp:約99℃)が選ばれる。
また、色材としては耐熱性、耐水性を有した油溶染料
が選ばれる。
が選ばれる。
具体的には、 [ブラック染料] C.I.ソルベントブラック3,22,23 C.I.アシッドブラック123 ニグロシン スミプラストブラック−G(BKG),3BA (Sumiplast BlackG(BKG),3BA)(住友化学工業
(株)製) スミゾールブラック−ARゾル (Sumisol Black AR sol.)(同上) ジェイアイブラック DT (J.I.Black DT)(同上) [イエロー染料] C.I.ソルベントイエロー19,21,61,80 アイゼンスピロンイエローGRHスペシャル (Aizen Spilon Yellow GRH special)(保土谷化学工
業(株)製) スミプラストイエローGG,FC (Sumiplast Yellow GG,FC)(住友化学工業(株)製) [レッド,マゼンタ染料] C.I.ソルベントレッド8,49,81,82,83,84,100,109,121 C.I.デイスパースレッド9 スミプラストレッド−AS,3B,FB (Sumiplast Red AS,3B,FB)(住友化学工業(株)製) アイゼンスピロンレッド−GEHスペシャル (Aizen Spilon Red GEH special)(保土谷化学工業
(株)製) [ブルー,シアン染料] C.I.ソルベントブルー11,12,25,36,55,73 スミプラストブルー3R,BG (Sumiplast Blue 3R,BG)(住友化学工業(株)製) スミプラストターコイズブルーB (Sumiplast Turquoise Blue B)(同上) [補色用染料] アイゼンスピロンバイオレットC−RH (Aizen Spilon Violet C−RH)(保土谷化学工業
(株)製) アイゼンスピロンイエローC−GNHニュー (Aizen spilon Yellow C−GNHnew)(同上) アイゼンメチルバイオレットベース (Aizen Methyl Violet Base)(同上) アイゼンクリスタルバイオレットパウダー (Aizen Crystal Violet powder)(同上) アイゼンメチルバイレットピュアスペシャル (Aizen Methyl Violet pure special)(同上) アイゼンビクトリアピュアブルーBOHコンク (Aizen Victoria pure Blue BOH conc.)(同上) アイゼングリーンC−GH (Aizen Green C−GH)(同上) アイゼンエスピーテーオレンジ6 (Aizen S,P,T Orange 6)(同上) 等である。
(株)製) スミゾールブラック−ARゾル (Sumisol Black AR sol.)(同上) ジェイアイブラック DT (J.I.Black DT)(同上) [イエロー染料] C.I.ソルベントイエロー19,21,61,80 アイゼンスピロンイエローGRHスペシャル (Aizen Spilon Yellow GRH special)(保土谷化学工
業(株)製) スミプラストイエローGG,FC (Sumiplast Yellow GG,FC)(住友化学工業(株)製) [レッド,マゼンタ染料] C.I.ソルベントレッド8,49,81,82,83,84,100,109,121 C.I.デイスパースレッド9 スミプラストレッド−AS,3B,FB (Sumiplast Red AS,3B,FB)(住友化学工業(株)製) アイゼンスピロンレッド−GEHスペシャル (Aizen Spilon Red GEH special)(保土谷化学工業
(株)製) [ブルー,シアン染料] C.I.ソルベントブルー11,12,25,36,55,73 スミプラストブルー3R,BG (Sumiplast Blue 3R,BG)(住友化学工業(株)製) スミプラストターコイズブルーB (Sumiplast Turquoise Blue B)(同上) [補色用染料] アイゼンスピロンバイオレットC−RH (Aizen Spilon Violet C−RH)(保土谷化学工業
(株)製) アイゼンスピロンイエローC−GNHニュー (Aizen spilon Yellow C−GNHnew)(同上) アイゼンメチルバイオレットベース (Aizen Methyl Violet Base)(同上) アイゼンクリスタルバイオレットパウダー (Aizen Crystal Violet powder)(同上) アイゼンメチルバイレットピュアスペシャル (Aizen Methyl Violet pure special)(同上) アイゼンビクトリアピュアブルーBOHコンク (Aizen Victoria pure Blue BOH conc.)(同上) アイゼングリーンC−GH (Aizen Green C−GH)(同上) アイゼンエスピーテーオレンジ6 (Aizen S,P,T Orange 6)(同上) 等である。
色材の添加量は10.0重量パーセント以下が好ましく、
ヘッドの高応答下における飛翔安定性及び粘度適正等を
考えると、より好ましくは5.0重量パーセント以下であ
る。また、色合いの調整等で二種以上の染料を適宜混合
して用いることができる。
ヘッドの高応答下における飛翔安定性及び粘度適正等を
考えると、より好ましくは5.0重量パーセント以下であ
る。また、色合いの調整等で二種以上の染料を適宜混合
して用いることができる。
また、本発明のインク組成物は常温より高温の状態で
印字される為、熱等による組成物の酸化を防ぐ為に酸化
防止剤を適宜必要に応じて添加することができる。具体
的には、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、イルガ
ノックス1010,1035,1035FF,1076(日本チバガイギー
(株)製)等である。
印字される為、熱等による組成物の酸化を防ぐ為に酸化
防止剤を適宜必要に応じて添加することができる。具体
的には、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、イルガ
ノックス1010,1035,1035FF,1076(日本チバガイギー
(株)製)等である。
次に上記構成物からの具体例を示す。
実施例 1 組成 重量パーセント 色材:C,I,ソルベントブラック23 2.0 ベヒクル:エイチエヌピー3 77.2 :ステアリン酸アミド 9.7 過冷却剤:グリセリルトリベンゾエー ト 11.0 酸化防止剤:ジブチルヒドロキシトル エン 0.1 上記成分の混合物を120℃で融解し、3時間加熱撹は
ん混合後、高温溶融状態のままポアサイズ5ミクロンの
テフロン製メンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、
温度110℃に於ける粘度が6.0mPa,s、表面張力が30.0mN/
mのインク組成物を得た。
ん混合後、高温溶融状態のままポアサイズ5ミクロンの
テフロン製メンブレンフィルターを用いて加圧濾過し、
温度110℃に於ける粘度が6.0mPa,s、表面張力が30.0mN/
mのインク組成物を得た。
次に、加熱溶融インク対応の公知のインクオンデマン
ド型インクジェットヘッドを100℃に保ち、これに実施
例1において示したインク組成物を充填し、一般上質
紙、ボンド紙、PPC紙等に対してビットイメージ印字、
文字印字等を行った後、A1〜A3の評価を行ったところ良
好な結果を得た。
ド型インクジェットヘッドを100℃に保ち、これに実施
例1において示したインク組成物を充填し、一般上質
紙、ボンド紙、PPC紙等に対してビットイメージ印字、
文字印字等を行った後、A1〜A3の評価を行ったところ良
好な結果を得た。
(A1)印字耐擦性:各種記録紙に対しての印字後、印字
面をティッシュペーパーで擦ることによる汚れの発生の
有無を印字後の時間経過によって評価し、 ・10秒後発生無し...好適(◎) ・20〜30秒後発生無し...適(○) ・30秒以上経過後発生有り...不適(×) によって分類し評価したところ、紙質による差は若干あ
るものの全て「適」以上であった。
面をティッシュペーパーで擦ることによる汚れの発生の
有無を印字後の時間経過によって評価し、 ・10秒後発生無し...好適(◎) ・20〜30秒後発生無し...適(○) ・30秒以上経過後発生有り...不適(×) によって分類し評価したところ、紙質による差は若干あ
るものの全て「適」以上であった。
(A2)印字物ブロッキング性:50℃高温下において記録
紙面上に白紙の記録紙を重ね、その上から加圧した状態
で24時間放置した後、記録紙面におけるインクのにじ
み、重ねた記録紙へのインク転写の有無を調べ、 ・インクにじみ、インク転写無し...適(○) ・インクにじみ、インク転写有り...不適(×) によって分類評価したところ、放置前のドット径はその
ままでインクにじみの発生は無く、またインクの転写も
確認されなかった。
紙面上に白紙の記録紙を重ね、その上から加圧した状態
で24時間放置した後、記録紙面におけるインクのにじ
み、重ねた記録紙へのインク転写の有無を調べ、 ・インクにじみ、インク転写無し...適(○) ・インクにじみ、インク転写有り...不適(×) によって分類評価したところ、放置前のドット径はその
ままでインクにじみの発生は無く、またインクの転写も
確認されなかった。
(A3)インクドット平坦性:記録紙上のインクドットの
高さ測定と記録紙との密着性を評価し、 ・ドット高さが10ミクロン以下で密着性も十分にある・
・・好適(◎) ・ドット高さが10ミクロンから20ミクロンで密着性も十
分にある・・・適(○) ・ドット高さが20ミクロンより高く密着性も不十分・・
・不適(×) によって分類し評価したところ、全て「適」以上であっ
た。3つの評価結果からドットの再現性、耐擦性の良好
な印字物が得られた。
高さ測定と記録紙との密着性を評価し、 ・ドット高さが10ミクロン以下で密着性も十分にある・
・・好適(◎) ・ドット高さが10ミクロンから20ミクロンで密着性も十
分にある・・・適(○) ・ドット高さが20ミクロンより高く密着性も不十分・・
・不適(×) によって分類し評価したところ、全て「適」以上であっ
た。3つの評価結果からドットの再現性、耐擦性の良好
な印字物が得られた。
実施例2 実施例1と同様の方法で第1表:2−1から2−10に示
す組成でインク組成物を得た。これらは、上記ベヒクル
の具体例を示した物による様々な組合せについて過冷却
剤の添加量、種類を変えて示した物である。このなかで
実施例2−3、2−7、2−11においては用いたベヒク
ルの主成分が常温下で半固体或は液体の為、過冷却剤と
の相乗効果で色材成分を記録紙表面に残して選択的に紙
中に浸透する効果を示した。
す組成でインク組成物を得た。これらは、上記ベヒクル
の具体例を示した物による様々な組合せについて過冷却
剤の添加量、種類を変えて示した物である。このなかで
実施例2−3、2−7、2−11においては用いたベヒク
ルの主成分が常温下で半固体或は液体の為、過冷却剤と
の相乗効果で色材成分を記録紙表面に残して選択的に紙
中に浸透する効果を示した。
実施例2についても実施例1と同様にA1〜A3の評価を
行ったところ第2表に示す結果が得られた。
行ったところ第2表に示す結果が得られた。
比較例 実施例1と同様の方法で比較例として第1表:C−1か
らC−3に示す組成のインク組成物を調製した。
らC−3に示す組成のインク組成物を調製した。
これら比較例についても実施例1と同様にA1〜A3につ
いての評価を行ったところ第2表並びに以下に示す結果
が得られた。
いての評価を行ったところ第2表並びに以下に示す結果
が得られた。
C−1:ベヒクルの殆どを過冷却剤にした後、インク溶融
後の冷却固化が著しく悪化し、印字耐擦性(評価A1)に
おいて、ドットの固化が殆ど認められず、印字面にニジ
ミの発生がみられた。
後の冷却固化が著しく悪化し、印字耐擦性(評価A1)に
おいて、ドットの固化が殆ど認められず、印字面にニジ
ミの発生がみられた。
C−2:過冷却財を60wt%添加したため印字耐擦性(評価
A1)において、印字ドットの記録紙表面での固化が120
秒以上かかり、またブロッキング性(評価A2)の評価で
は不適であった。
A1)において、印字ドットの記録紙表面での固化が120
秒以上かかり、またブロッキング性(評価A2)の評価で
は不適であった。
C−3:過冷却剤添加量が0.05wt%のため印字時のインク
ドットの平坦化が起こらず、インク平坦性(評価A3)に
おいて、印字ドットはすべて記録紙表面でのみ固化して
おり紙との定着性が不完全で、印字表面を擦ることによ
り印字ドットははがれ落ち不適であった。
ドットの平坦化が起こらず、インク平坦性(評価A3)に
おいて、印字ドットはすべて記録紙表面でのみ固化して
おり紙との定着性が不完全で、印字表面を擦ることによ
り印字ドットははがれ落ち不適であった。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
[発明の効果] 以上述べたように、常温より高温の状態の下でインク
ジェット記録装置から吐出される、ベヒクルと色材から
成るインク組成物において、ポリオールベンゾエート類
から選ばれた過冷却剤を0.1〜50.5重量パーセントの間
で含むことを特徴とすることにより記録紙の紙質に関係
無く定着強度が高く耐擦性、ドット再現性の良い良好な
印字が得られるという効果を有している。また、本発明
に使用の過冷却剤を用いることにより色材のベヒクル中
への溶解度を上げることができ記録物の印字濃度を高く
することができるという格別な効果を有している。
ジェット記録装置から吐出される、ベヒクルと色材から
成るインク組成物において、ポリオールベンゾエート類
から選ばれた過冷却剤を0.1〜50.5重量パーセントの間
で含むことを特徴とすることにより記録紙の紙質に関係
無く定着強度が高く耐擦性、ドット再現性の良い良好な
印字が得られるという効果を有している。また、本発明
に使用の過冷却剤を用いることにより色材のベヒクル中
への溶解度を上げることができ記録物の印字濃度を高く
することができるという格別な効果を有している。
Claims (4)
- 【請求項1】常温より高い温度でインクジェット記録装
置より吐出されるベヒクルと色材からなるインク組成物
において、ポリオールベンゾエート類を0.1〜50重量%
含有したことを特徴とするインク組成物。 - 【請求項2】前記ポリオールベンゾエート類が、グリセ
リルトリベンゾエート、トリメチロールエタントリベン
ゾエート、トリメチロールエタントリベンゾエート、ペ
ンタエリスリトールテトラベンゾエートであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載のインク組成物。 - 【請求項3】前記ベヒクルが、常温より高い融点又は流
動点を示す固体又は半固体であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載のインク組成物。 - 【請求項4】前記ベヒクルが、常温で液体との混合物で
あることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のイン
ク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20226188A JP2658234B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | インク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20226188A JP2658234B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | インク組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0251570A JPH0251570A (ja) | 1990-02-21 |
JP2658234B2 true JP2658234B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=16454614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20226188A Expired - Fee Related JP2658234B2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | インク組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658234B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0479501B1 (en) * | 1990-09-29 | 1996-07-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Jet recording method, normally solid recording material and recording apparatus for the method |
US5621447A (en) * | 1991-10-25 | 1997-04-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Jet recording method |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52515B2 (ja) * | 1972-08-16 | 1977-01-08 | ||
JPS5554368A (en) * | 1978-10-17 | 1980-04-21 | Canon Inc | Recording medium solid at room temperature, and method of recording using the same |
JPS6011392A (ja) * | 1983-07-01 | 1985-01-21 | Carbon Paper Kk | 熱転写記録インキ |
JPS62295973A (ja) * | 1985-08-01 | 1987-12-23 | Seiko Epson Corp | プリンタ用インク |
JPS62265373A (ja) * | 1986-05-14 | 1987-11-18 | Seiko Epson Corp | 熱転写用インク |
JPH01242672A (ja) * | 1988-03-24 | 1989-09-27 | Seiko Epson Corp | インク組成物 |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP20226188A patent/JP2658234B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0251570A (ja) | 1990-02-21 |
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