JPH093377A - インクジェット用ホットメルト型インク組成物 - Google Patents

インクジェット用ホットメルト型インク組成物

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JPH093377A
JPH093377A JP15776595A JP15776595A JPH093377A JP H093377 A JPH093377 A JP H093377A JP 15776595 A JP15776595 A JP 15776595A JP 15776595 A JP15776595 A JP 15776595A JP H093377 A JPH093377 A JP H093377A
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JP
Japan
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ink
hot melt
weight percent
acid amide
wax
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JP15776595A
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Akiyoshi Sagawa
明美 佐川
Tadashi Ito
廉 伊藤
Tsutomu Maekawa
勉 前川
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体との密着性に優れた高品質画像が得
られるインクジェット用ホットメルト型インクの提供。 【構成】 固体のインクを加熱液化させて記録用紙上に
向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得る
インクジェット用ホットメルト型インクにおいて、脂肪
酸アミド30〜80重量パーセント、ワックス20〜7
0重量パーセント、着色剤を0.5〜5重量パーセント
含むことを特徴とするインクジェット用ホットメルト型
インク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット用ホッ
トメルト型インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用インク組
成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われて
いる。しかしながら、インクのしみ込みやすい紙への記
録では「にじみ」が生じてしまい、用紙は加工紙に限定
される。またオーバヘッドプロジェクタ(OHP)シー
トへの記録でも、インクの乾燥性が悪いためシート表面
に特殊な処理が必要である。このため、紙質に関係なく
良好な印字品質を提供するインク組成物として、室温で
固体のワックス等を素材としたホットメルト型インク組
成物を用いて、加熱により液化し、何らかのエネルギー
を加えて用紙上に向けて噴射させ、用紙上で冷却固化し
記録ドットを形成するホットメルト型インクジェット記
録方式が提案されている。
【0003】上記ホットメルト型インクジェット方式の
大きな利点として、該インクは室温で固体状であるため
取扱い時に汚れないし、また、溶融時のインクの蒸発量
を最小限にできるためノズルの目詰まりがない。更に、
噴射後直ちに固化するため「にじみ」もなく、和紙から
画用紙、葉書といったさまざまな用紙を前処理等なしで
用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ホットメ
ルト型インクはワックスを主成分としているため、噴射
後の固化の速度によって紙への浸透が制限され、記録媒
体との密着が悪く画像を折り曲げた時にインクが記録媒
体から剥がれてしまう等の問題があった。このため高品
質画像が得られず、従来はこれを改良するのに、記録媒
体面に固着したインクを熱ローラで上下から圧力をかけ
てインクを定着させる方法を用いているが、厚紙特に両
面印刷した記録媒体をローラで加圧する方法は、装置を
複雑かつ高額化する恐れがある。
【0005】また、密着性の改善のために粘着付与性樹
脂等の添加量を増やしたインクは高粘度になり、噴射時
の粘度を低くするためは、高温で噴射を行わなければな
らず、インクの熱劣化およびインクタンク等の腐食を考
慮する必要があり、材料が限られてしまう。さらにこの
粘度を下げるために低粘度材料を必要量添加する方法も
あるが、これらの材料は一般に硬度および融点が低く、
印刷物が高温下に曝された場合は、重ねられた物への転
写(オフセット)を引き起こす。また電圧を高くして高
粘度のインクを噴射させるという方法もあるが、取り扱
いの安全を考えた場合問題がある。
【0006】ホットメルト型インクジェット記録方式は
前記のとおり、水性型インクジェット記録方式に比べて
多くの利点があるので、OA機器、一般家庭用プリン
タ、ファクシミリ等に応用が期待されている。しかし、
前記のような問題があり、これが製品化の隘路となって
いた。
【0007】本発明の目的は、ローラ等による加圧処理
なしでもオフセットがなく両面印刷が可能で、さらに記
録媒体との密着性に優れ、耐折り曲げ性の良い低粘度イ
ンクジェット用ホットメルト型インクを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の要旨は、固体のインクを加熱液化させて記録用紙上
に向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得
るインクジェット用ホットメルト型インクにおいて、
(a)脂肪酸アミド30〜80重量パーセント、(b)
ワックス20〜70重量パーセント、(c)着色剤を
0.5〜5重量パーセント含むことを特徴とするインク
ジェット用ホットメルト型インクにある。
【0009】具体的には脂肪酸アミドとして飽和あるい
は不飽和脂肪酸アミドが望ましい。さらに脂肪酸エステ
ルアミドが特に望ましい。例えばラウリン酸アミド、ス
テアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、ベヘン
酸アミド、ブラシジン酸アミド等、N.N´−2−ヒド
ロキシエチルステアリン酸アミド、N.N´−エチレン
ビスオレイン酸アミド、N.N´−キシレンビスステア
リン酸アミド、N.N´−ジオレイルアジピン酸アミ
ド、N.N´−ジオレイルセバシン酸アミド、N.N´
−ジステアリルイソフタル酸アミドなどから選ばれる少
なくとも1種または2種以上を混合して用いることがで
きる。この脂肪酸アミド類は溶融粘度が低く、インク溶
融時の流動性が安定している他に、染料の溶解性に優
れ、印刷画像を折り曲げることに耐えうる可とう性を持
っているため、40〜70重量パーセントが好ましく、
もっとも好ましいのは40〜60重量パーセントであ
る。80重量パーセントより多いとインクが柔らかくな
り擦りに弱くなるが、30重量パーセントより少ないと
役目を果たさない。
【0010】ワックス類は、天然ワックスと合成ワック
スに大別されるが特に天然ワックスが望ましい。脂肪酸
アミド特に脂肪酸エステルアミドとの相溶性がよいカル
ナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス
等から選ばれる少なくても1種または2種以上を混合し
て用いることができる。これらはいずれも100〜13
0℃での粘度が30mPa・s以下と低いにもかかわらず、
硬度が高いため擦りに強く、光沢、スリップ性に優れ、
オフセットを防ぐ。さらに脂肪酸アミド同様染料溶解性
が良好で、紫外線の下でも印刷物の色を鮮明に保つ、酸
化防止剤または紫外線吸収剤的効果がある。これにより
インクの耐光性も向上する。具体的には30〜60重量
パーセントが好ましく、最も好ましいのは40〜60重
量パーセントである。70重量パーセントより多いとイ
ンクの可とう性が無くなるが、20重量パーセントより
少ないと耐擦性が不十分になってオフセットが発生す
る。
【0011】着色剤としては上記ビヒクルに溶解して熱
安定性に優れた顔料および染料が望ましい。特に溶解性
染料(Solvent Dye)が望ましい。他のイン
ク成分と適応性である限り、任意の着色剤が使用でき
る。
【0012】具体的には、次に述べるようなものがあ
る。
【0013】〈シアン〉MS Cyan HM−123
8、MS Cyan HSo−16、Cyan HSo
−144、MS Cyan VPG(三井東圧)、AI
ZEN SOT Blue−4(保土谷化学)、RES
OLIN BR.BlueBGLN 200%、MAC
ROLEX Blue RR、CERES BlueG
N、SIRIUS SUPRATURQ.Blue Z
−BGL、SIRIUS SUPRA TURQ.Bl
ue FB−LL330%(バイエルジャパン)、KA
YASET Blue FR、KAYASET Blu
e N、KAYASET Blue 814、Tur
q.Blue GL−5 200、LightBlue
BGL−5 200(日本化薬)、DAIWA Bl
ue 7000、Oleosol Fast Blue
GL(ダイワ化成)、DIARESINBlue P
(三菱化成)、SUDAN Blue 670、NEO
PEN Blue 808、ZAPON Blue 8
06(BASFジャパン)。
【0014】〈イエロー〉MS Yellow HSm
−41、Yellow KX−7、Yellow EX
−27(三井東圧)、AIZEN SOT Yello
w−1、AIZEN SOT YelloW−3、AI
ZEN SOT Yellow−6(保土谷化学)、M
ACROLEX Yellow 6G、MACROLE
X FLUOR.Yellow 10GN(バイエルジ
ャパン)、KAYASET Yellow SF−G、
KAYASET Yellow2G、KAYASET
Yellow A−G、KAYASET Yellow
E−G(日本化薬)、DAIWA Yellow 3
30HB(ダイワ化成)、HSY−68(三菱化成)、
SUDAN Yellow 146、NEOPEN Y
ellow 075(BASFジャパン)、Oil Y
ellow 129(中央合成化学)。
【0015】〈マゼンタ〉MS Magenta V
P、MS Magenta HM−1450、MS M
agenta HSo−147(三井東圧)、AIZE
N SOT Red−1、AIZEN SOT Red
−2、AIZEN SOT Red−3、AIZEN
SOT Pink−1、SPIRON Red GEH
SPECIAL(保土谷化学)、RESOLIN Re
d FB 200%、MACROLEX Red Vi
olet R、MACROLEX ROT 5B(バイ
エルジャパン)、KAYASET Red B、KAY
ASET Red130、KAYASET Red 8
02(日本化薬)、PHLOXIN、ROSE BEN
GAL、ACID Red(ダイワ化成)、HSR−3
1、DIARESIN Red K(三菱化成)、Oi
l Red(BASFジャパン)、Oil Pink3
30(中央合成化学)。
【0016】〈ブラック〉MS Black VPC
(三井東圧)、AIZEN SOTBlack−1、A
IZEN SOT Black−5(保土谷化学)、R
ESORIN Black GSN 200%、RES
OLIN Black BS(バイエルジャパン)、K
AYASET Black A−N(日本化薬)、DA
IWA Black MSC(ダイワ化成)、HSB−
202(三菱化成)、NEPTUNE Black X
60、NEOPEN Black X58(BASFジ
ャパン)、Oleosol Fast Black R
L(田岡化学工業)等である。
【0017】着色剤の添加量はインクの0.5〜5重量
パーセントが適量である。0.5重量パーセント以下で
は画像品質が低下する。また色の調整等で2種類以上の
着色剤を適宜混合して使用できる。
【0018】本発明のインク組成物に更に機能性を発現
するため、各種の表面処理剤、界面活性剤、粘度低下
剤、酸化防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤等を混合するこ
とができる。
【0019】
【作用】本発明では、ホットメルト型インクを前記組成
としたために、ローラ等による加圧処理が不要となり、
両面印刷が可能でさらに記録媒体との密着性に優れ、耐
折り曲げ性の良い低粘度インクジェット用ホットメルト
型インクを提供することにある。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。表1にはインク組成と130℃での粘度、密着性、
オフセットの試験結果を、また、表2は使用したインク
の組成材料とメーカー名、商品名等を示す。なお、表2
において、Mはマゼンタ染料、Cはシアン染料、Yはイ
エロー染料、Bkはブラック染料である。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】〔実施例1〕表1、表2記載のように、脂
肪酸アミド(花王製、商品名:脂肪酸アマイドON)5
5重量パーセント、ワックス(日本精蝋製、商品名:パ
ラフィンワックス155)40重量パーセント、酸化防
止剤(吉冨製薬製、商品名:ヨシノックス2246G)
を2重量パーセントおよびシアン染料(BASF製、商
品名:NEOPEN Blue 808)3重量パーセ
ントを混合することによって、シアンホットメルト型イ
ンクを調整した。この混合物を120±10℃で、均質
な溶融混合物が得られるまで約2時間加熱溶融し、続い
て加熱加圧ろ過を行い不純物等を除去し、室温で放冷し
て均質なシアンホットメルトインクを得た。
【0024】このシアンホットメルトインクのサンプル
をOHP用透明シート(JOLT用トランスペアレンシ
フィルム)上に、インクが溶融状態にあるうちバーコー
ターでコーテイングし、厚さ約15〜30μmのインク
塗膜を得た。
【0025】OHPシート上のインク膜の密着性を評価
するため、1/8インチマンドレルに上記試験片を巻き
つけ、室温で2回しごいて、インク膜の剥がれ具合を観
察した。剥がれが全くないものは○、少しでも観察され
たものは×で表した。
【0026】さらに、溶融粘度の測定は、東機産業製E
型粘度計により測定した。130℃で5回測定した平均
値を溶融粘度とした。その後インクジェットプリンタ
(日立工機製、型名:JOLT SJO1A)により噴
射試験を行った。オフセットの試験は60℃の高温下に
おいて印字物上に一般的なコピー用紙を重ね、その上に
4kgの重りをのせたまま6時間放置した後、印刷物に
おけるインクのにじみ、重ねたコピー用紙面におけるイ
ンクの転写を調べ、インクのにじみ、転写がなかったイ
ンクは可(○)、インクのにじみ、転写があったインク
は不可(×)によって分類評価した。
【0027】結果は表1から明らかなように、実施例1
(表1参照)のものは、剥がれが全くなく密着性に優れ
オフセットもなく、130℃での溶融粘度が9mPa・sと
低いため25ボルトで安定した噴射が行えた。
【0028】〔実施例2〕脂肪酸アマイドON、パラフ
ィンワックス155、ヨシノックス2246G、NEO
PEN Blue 808の割合を代えた(脂肪酸アマ
イドONを実施例1の55重量パーセントから40重量
パーセントに、パラフィンワックス155を実施例1の
40重量パーセントから55重量パーセントに、ヨシノ
ックス2246Gを実施例1の2重量パーセントから3
重量パーセントに、、NEOPENBlue 808を
実施例1の3重量パーセントから2重量パーセントに代
えた)以外は、実施例1と同様の操作でホットメルト型
インクを調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と
同様に実施した特性評価結果は表1から明らかなように
剥がれが全くなく密着性に優れオフセットもなく、13
0℃での溶融粘度が10mPa・sと低いため25ボルトで
安定した噴射が行えた。
【0029】〔実施例3〕表1、表2記載のように、脂
肪酸アミド(The C.P.Hall Compan
y製、商品名:CPH−380N)49重量パーセン
ト、ワックス(野田ワックス製、商品名:脱臭精製カル
ナバワックスNo.1)49重量パーセント、およびシ
アン染料(BASF製、商品名:NEOPEN Blu
e 808)2重量パーセントを混合することによっ
て、シアンホットメルト型インクを調整した。また実施
例1と同様に実施した特性評価結果は表1から明らかな
ように剥がれが全くなく密着性に優れオフセットもな
く、130℃での溶融粘度が9.5mPa・sと低いため2
5ボルトで安定した噴射が行えた。
【0030】〔実施例4〕染料を実施例3のNEOPE
N Blue 808の代わりにイエロー染料(オリエ
ント化学製、商品名:Oil Yellow 129)
を用いた以外は、実施例1と同様の操作でホットメルト
型インクを調整した(表1〜表2参照)。また実施例1
と同様に実施した特性評価結果は表1から明らかなよう
に剥がれが全くなく密着性に優れオフセットもなく、1
30℃での溶融粘度が9.2mPa・sと低いため25ボル
トで安定した噴射が行えた。
【0031】〔実施例5〕染料を実施例3のNEOPE
N Blue 808の代わりにマゼンタ染料(中央合
成化学製、商品名:Oil Pink330)を用いた
以外は、実施例1と同様の操作でホットメルト型インク
を調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に
実施した特性評価結果は表1から明らかなように剥がれ
が全くなく密着性に優れオフセットもなく、130℃で
の溶融粘度が9.4mPa・sと低いため25ボルトで安定
した噴射が行えた。
【0032】〔実施例6〕染料を実施例3のNEOPE
N Blue 808の代わりにブラック染料(田岡化
学工業製、商品名:Oleosol Fast Bla
ck RL)を用いた以外は、実施例1と同様の操作で
ホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。
また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から
明らかなように剥がれが全くなく密着性に優れオフセッ
トもなく、130℃での溶融粘度が10.1mPa・sと低
いため25ボルトで安定した噴射が行えた。
【0033】〔実施例7〕表1、表2記載のように、C
PH−380Nを76重量パーセント、ワックス(野田
ワックス製、商品名:キャンデリラワックスNo.1)
20重量パーセント、およびシアン染料(BASF製、
商品名:NEOPEN Blue 808)4重量パー
セントを混合することによって、シアンホットメルト型
インクを調整した。また実施例1と同様に実施した特性
評価結果は表1から明らかなように剥がれが全くなく密
着性に優れオフセットもなく、130℃での溶融粘度が
9.0mPa・sと低いため25ボルトで安定した噴射が行
えた。
【0034】〔実施例8〕CPH−380N、キャンデ
リラワックス、NEOPEN Blue 808の割合
を代えた(CPH−380Nを実施例7の76重量パー
セントから30重量パーセントに、キャンデリラワック
スを実施例7の20重量パーセントから67重量パーセ
ントに、NEOPEN Blue 808を実施例7の
4重量パーセントから3重量パーセントに代えた)以外
は、実施例7と同様の操作でホットメルト型インクを調
整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施
した特性評価結果は表1から明らかなように剥がれが全
くなく密着性に優れオフセットもなく、130℃での溶
融粘度が10.3mPa・sと低いため25ボルトで安定し
た噴射が行えた。
【0035】〔比較例1〕脱臭精製カルナバワックスN
o.1を97重量パーセント、NEOPEN Blue
808を3.0重量パーセントの割合で混合すること
によって、シアンホットメルト型インクを調整した。
(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特
性評価結果は表1から明らかなように実施例1に比べ密
着性が劣り、画像が剥がれてしまった。
【0036】〔比較例2〕脂肪酸アマイドONを98重
量パーセント、NEOPEN Blue 808を2.
0重量パーセントの割合で混合することによって、シア
ンホットメルト型インクを調整した。(表1〜表2参
照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表
1から明らかなようにオフセットが生じてしまった。
【0037】〔比較例3〕CPH−380Nを88重量
パーセント、キャンデリラワックスを10重量パーセン
トおよびNEOPEN Blue 808を2.0重量
パーセントの割合で混合することによって、シアンホッ
トメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。また
実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から明ら
かなようにオフセットが生じてしまった。
【0038】〔比較例4〕CPH−380Nを29重量
パーセント、キャンデリラワックスを19重量パーセン
ト、粘着付与性樹脂(荒川化学工業製、商品名:アルコ
ンP−70)50重量パーセントおよびNEOPEN
Blue 808を2.0重量パーセントの割合で混合
することによって、シアンホットメルト型インクを調整
した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施し
た特性評価結果は、表1から明らかなように高粘度のた
めに25ボルトでは安定した噴射が行えなかった。
【0039】
【発明の効果】本実施例のインクジェット用ホットメル
ト型インクは、従来問題とされていた画像の耐折り曲げ
性およびオフセットを大幅に向上、改良できるためロー
ラ等による加圧加熱処理が不要である。従って、インク
ジェットプリンター等において前記加圧加熱処理装置が
不要となり、装置の小型化を図ることができる。もちろ
ん、ローラ等による加圧加熱処理を行えばさらに耐折り
曲げ性を向上することができることは説明するまでもな
い。また記録媒体との密着性が増し高品質画像が得られ
るようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温で固体のインクを加熱により液化さ
    せて何らかのエネルギーを加えて用紙上に向けて噴射さ
    せ、記録ドットを形成するインク組成物において(a)
    脂肪酸アミド30〜80重量パーセント、(b)ワック
    ス20〜70重量パーセント、(c)着色剤を0.5〜
    5重量パーセント含むことを特徴とするインクジェット
    用ホットメルト型インク組成物。
JP15776595A 1995-06-23 1995-06-23 インクジェット用ホットメルト型インク組成物 Pending JPH093377A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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