JPH08165447A - インクジェット用ホットメルト型インク組成物 - Google Patents

インクジェット用ホットメルト型インク組成物

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JPH08165447A
JPH08165447A JP31312894A JP31312894A JPH08165447A JP H08165447 A JPH08165447 A JP H08165447A JP 31312894 A JP31312894 A JP 31312894A JP 31312894 A JP31312894 A JP 31312894A JP H08165447 A JPH08165447 A JP H08165447A
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JP
Japan
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ink
weight percent
hot melt
fatty acid
weight
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Application number
JP31312894A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Sagawa
明美 佐川
Tsutomu Maekawa
勉 前川
Tadashi Ito
廉 伊藤
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射安定性および高品質画像が得られるイン
クジェット用ホットメルト型インクの提供。 【構成】 固体のインクを加熱液化させて記録用紙上に
向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得る
インクジェット用ホットメルト型インクにおいて、脂肪
酸アミド1〜40重量パーセント、脂肪酸エステル1〜
70重量パーセント、ポリエチレンワックス0〜40重
量パーセント、ロジン3〜58重量パーセント、着色剤
を0.5〜5重量パーセント含むインクジェット用ホッ
トメルト型インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット用ホッ
トメルト型インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用インク組
成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われて
いる。しかしながら、インクのしみ込みやすい紙への記
録では「にじみ」が生じてしまい、用紙は加工紙に限定
される。またオーバヘッドプロジェクタ(OHP)シー
トへの記録でも、インクの乾燥性が悪いためシート表面
に特殊な処理が必要である。このため、紙質に関係なく
良好な印字品質を提供するインク組成物として、室温で
固体のワックス等を素材としたホットメルト型インク組
成物を用いて、加熱により液化し、何らかのエネルギー
を加えて用紙上に向けて噴射させ、用紙上で冷却固化し
記録ドットを形成するホットメルト型インクジェット記
録方式が提案されている。
【0003】上記ホットメルト型インクジェット方式の
大きな利点として、該インクは室温で固体状であるため
取扱い時に汚れないし、また、溶融時のインクの蒸発量
を最小限にできるためノズルの目詰まりがない。更に、
噴射後直ちに固化するため「にじみ」もなく、和紙から
画用紙、葉書といったさまざまな用紙を前処理等なしで
用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ホットメ
ルト型インクはワックスを主成分としているため、噴射
後直ちに固化してしまいインクドットが十分に広がら
ず、OHPシート上ではインクの透明性が悪く、また用
紙上では必要な線幅を得ることが難しく、記録媒体との
密着も悪く高品質画像が得られないので、従来、この透
明性およびインクの拡がりを改良するのに、記録媒体面
に固着したインクを熱ローラで上下から圧力をかけて平
滑化し、光の散乱を防ぐ後処理装置等を用いて必要な透
明度を得ているが、まだ十分とはいえない。
【0005】さらに、前記ホットメルト型インクは溶融
状態から固体への相変化に伴う体積変化率が15パーセ
ント以上と非常に大きいため、電源を切った後、インク
の体積が収縮してできた空間と噴射ノズルとの間に空気
が侵入し、再溶融する際これが気泡となってノズルを塞
ぎ、一部のノズルで噴射が不能になる等の欠点を有して
いる。この空気の侵入を防ぐためノズルの先端にキャッ
プをするかまたはパージを繰り返して空気を追い出すな
どして対処していた。
【0006】ホットメルト型インクジェット記録方式は
前記のとおり、水性型インクジェット記録方式に比べて
多くの利点があるので、OA機器、一般家庭用プリン
タ、ファクシミリ等に応用が期待されている。しかし、
前記のような問題があり、これが製品化の隘路となって
いた。
【0007】本発明の目的は、ローラ等による加圧処理
が不要なインク自体の光透過性の良い、さらにインクド
ットが十分に広がり記録媒体との密着性に優れ、体積変
化率の少ないインクジェット用ホットメルト型インクを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の要旨は、固体のインクを加熱液化させて記録用紙上
に向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得
るインクジェット用ホットメルト型インクにおいて、
(a)脂肪酸アミド1〜40重量パーセント、(b)脂
肪酸エステル1〜70重量パーセント、(c)ポリエチ
レンワックス0〜40重量パーセント、(d)ロジン3
〜58重量パーセント、(e)着色剤を0.5〜5重量
パーセント含むことを特徴とするインクジェット用ホッ
トメルト型インクにある。
【0009】具体的には脂肪酸アミドとして飽和あるい
は不飽和脂肪酸アミドおよび脂肪酸エステルアミドが望
ましい。例えばラウリン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸
アミド、パルミチン酸アミド、ベヘン酸アミド、ブラシ
ジン酸アミド等、N.N´−2−ヒドロキシエチルステ
アリン酸アミド、N.N´−エチレンビスオレイン酸ア
ミド、N.N´−キシレンビスステアリン酸アミド、
N.N´−ジオレイルアジピン酸アミド、N.N´−ジ
オレイルセバシン酸アミド、N.N´−ジステアリルイ
ソフタル酸アミドなどから選ばれる少なくとも1種また
は2種以上を混合して用いることができる。
【0010】この脂肪酸アミド類はインク溶融時の粘度
低下効果が顕著である他に、印刷画像を擦ったり折り曲
げたりすることに耐えうる強度を持っている。しかし、
40重量パーセントを越えるとインクの透過率を低下さ
せるため、40重量パーセント以下が望ましい。5〜3
0重量パーセントが好ましく、もっとも好ましいのは1
2〜20重量パーセントである。また1パーセントより
少ないと役目を果たさない。
【0011】脂肪酸エステルは、透明性がよく低温流動
性に優れ、極性が大きく着色剤および樹脂との相溶性が
よい等の特性を有している。具体的には、一価アルコー
ルの脂肪酸エステルまたはネオペンチルポリオールの脂
肪酸エステルで、フルエステルおよび部分エステルなど
から選ばれる少なくとも1種または2種以上を混合して
用いることができる。しかし、70重量パーセントを越
えると紙やOHPシートとの密着性を低下させるため、
70重量パーセント以下が好ましい。20から40重量
パーセントが好ましく、もっとも好ましいのは24〜3
0重量パーセントである。また1重量パーセント以下に
なると脂肪酸エステルを入れた効果がなくなる。
【0012】ポリエチレンワックスは熱に対して非常に
安定であり、低粘度で硬度が高くさらに透明性を促進す
る。具体的にはエチレンホモポリマーから選ばれる少な
くとも1種または2種以上を混合して用いることができ
る。特に、ポリエチレンホモポリマーはフタロシアニン
系シアン染料を十分に溶解する。しかし、40重量パー
セントを越えると脆くなって紙やOHPシートとの密着
性および耐擦性を低下させるため、40重量パーセント
以下が好ましい。10〜30重量パーセントが好まし
く、もっとも好ましいのは15〜25重量パーセントで
ある。しかし、これらの特性が既に満たされている場
合、必ずしも添加する必要はない。
【0013】ロジンはインクの透明性向上、着色剤特に
フタロシアニン系シアン染料の溶解性良好、記録媒体と
の密着性に優れた成分であり、トール油ロジン、ガムロ
ジン、ウッドロジン等が挙げられる。具体的には、ロジ
ングリセリンエステル、ロジンペンタエリスリトールエ
ステル、さらにこれらを熱、光、酸素に対して安定化す
るために不均斉化反応または水素付加反応させたロジン
も含まれる。この群から選ばれる少なくとも1種または
2種以上を混合して用いることができる。また他のイン
ク成分と適応性である限り、任意のロジンが使用でき
る。このロジン系は透明性、密着性に優れた特徴を有す
るのはもちろん、同様の特徴を示す石油系樹脂に比べ、
着色剤特にフタロシアニンブルーの溶解性が特によい。
さらに体積収縮率も約4%と小さい。しかし58重量パ
ーセントを越えた場合、粘度が高くなりインクの噴射が
難しくなるため、58重量パーセント以下が好ましい。
10〜48重量パーセントが好ましく、もっとも好まし
いのは20〜40重量パーセントである。また3重量パ
ーセントより少なくなると、ロジンを入れた効果がなく
なる。
【0014】着色剤としては上記ビヒクルに溶解して熱
安定性に優れた溶解性染料(Solvent Dye)が望まし
い。他のインク成分と適応性である限り、任意の着色剤
が使用できる。
【0015】具体的には、次に述べるようなものがあ
る。
【0016】〈シアン染料〉MS Cyan HM-1238、MS Cyan
HSo-16、Cyan HSo-144、MS Cyan VPG(三井東圧)、AI
ZEN SOT Blue-4(保土谷化学)、RESOLIN BR.Blue BGLN
200%、MACROLEX Blue RR、CERES Blue GN、SIRIUS SUP
RATURQ.Blue Z-BGL、SIRIUSSUPRA TURQ.Blue FB-LL330%
(バイエルジャパン)、KAYASET Blue FR、KAYASETBlue
N、KAYASET Blue 814、Turq.Blue GL-5 200、Light Bl
ue BGL-5 200(日本化薬)、DAIWA Blue 7000、Oleosol
Fast Blue GL(ダイワ化成)、DIARESIN Blue P(三菱
化成)、SUDAN Blue 670、NEOPEN Blue 808、ZAPON Blu
e 806(BASFジャパン)。
【0017】〈イエロー染料〉MS Yellow HSm-41、Yell
ow KX-7、Yellow EX-27(三井東圧)、AIZEN SOT Yello
w-1、AIZEN SOT YelloW-3、AIZEN SOT Yellow-6(保土
谷化学)、MACROLEX Yellow 6G、MACROLEX FLUOR.Yello
w 10GN(バイエルジャパン)、KAYASET Yellow SF-G、K
AYASET Yellow2G、KAYASET Yellow A-G、KAYASET Yello
w E-G(日本化薬)、DAIWA Yellow 330HB(ダイワ化
成)、HSY-68(三菱化成)、SUDAN Yellow 146、NEOPEN
Yellow 075(BASFジャパン)、Oil Yellow129(中
央合成化学)。
【0018】〈マゼンタ染料〉MS Magenta VP、MS Mage
nta HM-1450、MS Magenta HSo-147(三井東圧)、AIZEN
SOT Red-1、AIZEN SOT Red-2、AIZEN SOT Red-3、AIZE
N SOT Pink-1、SPIRON Red GEH SPECIAL(保土谷化
学)、RESOLIN Red FB 200%、MACROLEX Red Violet R、
MACROLEX ROT 5B(バイエルジャパン)、KAYASET Red
B、KAYASET Red 130、KAYASET Red 802(日本化薬)、P
HLOXIN、ROSE BENGAL、ACID Red(ダイワ化成)、HSR-3
1、DIARESIN Red K(三菱化成)、Oil Red(BASFジ
ャパン)、Oil Pink330(中央合成化学)。
【0019】〈ブラック染料〉MS Black VPC(三井東
圧)、AIZEN SOT Black-1、AIZEN SOTBlack-5(保土谷
化学)、RESORIN Black GSN 200%、RESOLIN Black BS
(バイエルジャパン)、KAYASET Black A-N(日本化
薬)、DAIWA Black MSC(ダイワ化成)、HSB-202(三菱
化成)、NEPTUNE Black X60、NEOPEN Black X58(BA
SFジャパン)、Oleosol Fast Black RL(田岡化学工
業)。
【0020】着色剤の添加量はインクの0.5〜5重量
パーセントが適量である。0.5重量パーセント以下で
は画像品質が低下する。また色の調整等で2種類以上の
着色剤を適宜混合して使用できる。
【0021】本発明のインク組成物に更に機能性を発現
するため、各種の表面処理剤、界面活性剤、粘度低下
剤、酸化防止剤、防腐剤、可とう性付与剤等を混合する
ことができる。
【0022】
【作用】本発明では、ホットメルト型インクを前記組成
としたためにOHP用シートの光透過性が大幅に向上
し、記録媒体との密着性が増し高品質画像が得られる。
また、本発明のインク組成物の体積変化率が10%以下
と小さいため、噴射安定性が得られる。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。表1にはインク組成と、透過率、密着性、体積変化
率の試験結果を、また、表2は使用したインクの組成材
料とメーカー名、商品名等を示す。なお、表2におい
て、Mはマゼンタ染料、Cはシアン染料、Yはイエロー
染料、Bkはブラック染料である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】〔実施例1〕表1、表2記載のように、脂
肪酸アミド(花王製、商品名:脂肪酸アマイドON)30
重量パーセント、脂肪酸エステル(花王製、商品名:レ
オドールMS-50)40重量パーセント、ポリエチレンワ
ックス(日本精蝋製、商品名:WEISSEN T-40)20重量
パーセント、ロジン(播磨化成工業製、商品名:ハリエ
スターDS-90)を5重量パーセント、酸化防止剤(吉冨
製薬製、商品名:ヨシノックス2246G)を2重量パーセ
ントおよびシアン染料(BASF製、商品名:NEOPEN B
lue 808)3.0重量パーセントを混合することによっ
て、シアンホットメルト型インクを調整した。この混合
物を120±10℃で、均質な溶融混合物が得られるま
で約2時間加熱溶融し、続いて加熱加圧ろ過を行い不純
物等を除去し、室温で放冷して均質なシアンホットメル
トインクを得た。
【0027】このシアンホットメルトインクのサンプル
をOHP用透明シート(ステルス研究所製、商品名:CO
PY THROUGH FM27TR)上に、インクが溶融状態にあるう
ちバーコーターでコーテイングし、厚さ約15〜30μ
mのインク塗膜を得た。このインクコーテイングしたO
HPシートを幅15mm、長さ50mmに切断した試験
片を用いて、透過率を分光光度計(日立製作所製330
型)によって測定した。
【0028】また、透明性は上記試験片をOHP(3M
製、M-4000)で投影して目視判定を行った結果、70パ
ーセントを越えるのものは色調が鮮やかであるため透明
性の評価は○で表し、40〜70パーセントのものにつ
いては△で表し、それ以下のものは×で表した。
【0029】更に、OHPシート上のインク膜の密着性
を評価するため、1/8インチマンドレルに上記試験片
を巻きつけ、室温で2回しごいて、インク膜の剥がれ具
合を観察した。剥がれが全くないものは○、少しでも観
察されたものは×で表した。
【0030】次に、このシアンホットメルトインクを、
体積既知のガラス製デラトメータに約2gを精秤して充
填し、基準線まで水銀で満たし、毎分2℃で室温から1
40℃まで昇温し、相変化温度範囲、すなわち図1のA
点からB点までの範囲の各温度での体積を測定し、この
体積変化、すなわち液体→固体への相転移に伴う体積変
化を測定した。ここで相変化A点は、毎分2℃で室温か
ら昇温した際の、固相から固相と液相の共融する状態
(遷移状態)に変化する点と規定する。
【0031】相変化が起こらないうちは、温度の変化に
対して規則正しい変化を示すが、一度相変化が起こると
その温度において急激な変化が起こる。この変化は温度
に対して体積をプロットすることによって知ることがで
きる。相変化B点は、固相と液相の遷移状態から液相に
変化する点であり、A点と同様急激なる体積変化が現れ
る。実際のA点およびB点の決定は、温度と比体積の関
係図から、それぞれ直線を引き、その交点を相変化の温
度並びに比体積とする方法を採用した。つまり、点A
(B)は図における固体状態(液体状態)での直線と相
変化状態での直線との交点である。この結果を図1に示
す。ここでいう体積変化率は次式で求めることができ
る。
【0032】
【数1】
【0033】次に、このインクをインクジェットプリン
タ(日立工機製、型名:JOLT SJO1A)に入れて96のノ
ズルからすべてインクが噴射していることを確認し、電
源を切りインクが完全に固化した(約4時間)後、再溶
融し再び噴射を行った際、1回目のパージで96のすべ
てのノズルからインクが噴射した場合、噴射安定性の評
価は○とし、2回以上パージを必要としたものは×で表
した。
【0034】結果は表1から明らかなように、実施例1
(表1参照)のものは、透過率71パーセントと色調も
鮮やかであり、密着性にも優れ、体積変化率は6パーセ
ントと小さいため、噴射も安定していた。
【0035】〔実施例2〕脂肪酸アマイドON、レオドー
ルMS-50、WEISSEN T-40、ハリエスターDS-90、ヨシノッ
クス2246G、NEOPEN Blue 808の割合を代えた(脂肪酸ア
マイドONを実施例1の30重量パーセントから1重量パ
ーセントに、レオドールMS-50を実施例1の40重量パ
ーセントから25重量パーセントに、WEISSEN T-40を実
施例1の20重量パーセントから19重量パーセント
に、ヨシノックス2246Gを実施例1の2重量パーセント
から3重量パーセントに、、NEOPEN Blue 808を実施例
1の3重量パーセントから2重量パーセントに代えた)
以外は、実施例1と同様の操作でホットメルト型インク
を調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に
実施した特性評価結果は表1から明らかなように透過率
が74パーセントと高く、透明性、密着性にも優れ、体
積変化率は6パーセントと小さいため、噴射も安定して
いた。
【0036】〔実施例3〕脂肪酸アミド(花王製、商品
名:脂肪酸アマイドS)15重量パーセント、脂肪酸エ
ステル(日本油脂製、商品名:ユニスターH476D)30
重量パーセント、ポリエチレンワックス(日本精蝋製、
商品名:OX-WEISSEN-8)1重量パーセント、ロジン(播
磨化成工業製、商品名:ハリエスターC)を50重量パ
ーセント、粘度低下剤として(花王製、商品名:エキセ
パールHD-PB)を2重量パーセントおよびNEOPEN Blue 8
08を2.0重量パーセント用いてシアンホットメルト型
インクを調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と
同様に実施した特性評価結果は表1から明らかなように
透過率が75パーセントと高く、透明性、密着性にも優
れ、体積変化率は5パーセントと小さいため、噴射も安
定していた。
【0037】〔実施例4〕染料を実施例3のNEOPEN Blu
e 808の代わりにイエロー染料(オリエント化学製、商
品名:Oil Yellow 129)を用いた以外は、実施例1と同
様の操作でホットメルト型インクを調整した(表1〜表
2参照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果
は表1から明らかなように透過率が88パーセントと高
く、透明性、密着性にも優れ、体積変化率は5パーセン
トと小さいため、噴射も安定していた。
【0038】〔実施例5〕染料を実施例3のNEOPEN Blu
e 808の代わりにマゼンタ染料(中央合成化学製、商品
名:Oil Pink330)を用いた以外は、実施例1と同様の
操作でホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参
照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表
1から明らかなように透過率が85パーセントと高く、
透明性、密着性にも優れ、体積変化率は5パーセントと
小さいため、噴射も安定していた。
【0039】〔実施例6〕染料を実施例3のNEOPEN Blu
e 808の代わりにブラック染料(田岡化学工業製、商品
名:Oleosol Fast Black RL)を用いた以外は、実施例
1と同様の操作でホットメルト型インクを調整した(表
1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特性評
価結果は表1から明らかなように密着性に優れ、体積変
化率は5パーセントと小さいため、噴射も安定してい
た。
【0040】〔実施例7〕脂肪酸アマイドS、ユニスタ
ーH476D、OX-WEISSEN-8、ハリエスターC、NEOPENBlue 8
08の割合を代えた(脂肪酸アマイドSを実施例3の15
重量パーセントから8重量パーセントに、ユニスターH4
76Dを実施例3の30重量パーセントから16重量パー
セントに、OX-WEISSEN-8を実施例3の1重量パーセント
から30重量パーセントに、ハリエスターCを実施例3
の50重量パーセントから40重量パーセントに、NEOP
EN Blue 808を実施例3の2重量パーセントから4重量
パーセントに代えた)以外は、実施例3と同様の操作で
ホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。
また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から
明らかなように透過率が80パーセントと高く、透明
性、密着性にも優れ、体積変化率は6.5パーセントと
小さいため、噴射も安定していた。
【0041】〔実施例8〕脂肪酸アミド(The C.P.Hall
Company製、商品名:CPH-380N)30重量パーセント、
脂肪酸エステル(日本油脂製、商品名:ユニスターH47
6)40重量パーセント、ポリエチレンワックス(日本
精蝋製、商品名:WEISSEN0252C)7重量パーセント、ロ
ジン(荒川化学製、商品名:パインクリスタルKE100)
を20重量パーセントおよびNEOPEN Blue 808を3.0
重量パーセントを用いてシアンホットメルト型インクを
調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実
施した特性評価結果は表1から明らかなように透過率が
72パーセントと高く、透明性、密着性にも優れ、体積
変化率は5.3パーセントと小さいため、噴射も安定し
ていた。
【0042】〔実施例9〕CPH-380N、ユニスターH476、WEISS
EN0252C、パインクリスタルKE100、NEOPEN Blue808の割
合を代えた(CPH-380Nを実施例8の30重量パーセント
から20重量パーセントに、ユニスターH476を実施例8
の40重量パーセントから8重量パーセントに、WEISSE
N0252Cを実施例8の7重量パーセントから30重量パー
セントに、パインクリスタルKE100を実施例8の20重
量パーセントから40重量パーセントに、NEOPEN Blue
808を実施例8の3重量パーセントから2重量パーセン
トに代えた)以外は、実施例8と同様の操作でホットメ
ルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。また実施
例1と同様に実施した特性評価結果は表1から明らかな
ように透過率が79パーセントと高く、透明性、密着性
にも優れ、体積変化率は5パーセントと小さいため、噴
射も安定していた。
【0043】〔実施例10〕CPH-380N、ユニスターH47
6、WEISSEN0252C、パインクリスタルKE100の割合を代え
た(CPH-380Nを実施例9の20重量パーセントから10
重量パーセントに、ユニスターH476を実施例9の8重量
パーセントから70重量パーセントに、WEISSEN0252Cを
実施例9の30重量パーセントから8重量パーセント
に、パインクリスタルKE100を実施例9の40重量パー
セントから10重量パーセントに代えた)以外は、実施
例9と同様の操作でホットメルト型インクを調整した
(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特
性評価結果は表1から明らかなように透過率が72パー
セントと高く、透明性、密着性にも優れ、体積変化率は
5.6パーセントと小さいため、噴射も安定していた。
【0044】〔比較例1〕脂肪酸アマイドONを50重量
パーセント、ユニスターH476を47重量パーセントおよ
びNEOPEN Blue 808を3.0重量パーセントの割合で混
合することによって、シアンホットメルト型インクを調
整した(表1〜表2参照)。また、実施例1と同様に実
施した特性評価結果は表1から明らかなように実施例1
に比べ透過率が39パーセントと低く、透明性、密着性
がおとり、体積収縮が15パーセントと大きいため、全
ノズルからの噴射が安定するまでに3回のパージが必要
であった。
【0045】〔比較例2〕ユニスターH476Dを96重量
パーセント、ハリエスターCを2重量パーセントおよびN
EOPEN Blue 808を2.0重量パーセントの割合で混合す
ることによって、シアンホットメルト型インクを調整し
た。(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施し
た特性評価結果は表1から明らかなように実施例1に比
べ透過率が38と低く、透明性、密着性が劣り、体積収
縮が15パーセントと大きいため、全ノズルからの噴射
が安定するまでに4回のパージが必要であった。
【0046】〔比較例3〕WEISSEN0252Cを40重量パー
セント、パインクリスタルKE100を59重量パーセント
およびNEOPEN Blue 808を2.0重量パーセントの割合
で混合することによって、シアンホットメルト型インク
を調整した(表1〜表2参照)が、粘度化高く噴射が困
難であった。体積収縮率は5.3パーセントであった。
【0047】〔比較例4〕脂肪酸アマイドSを60重量
パーセント、WEISSEN0252Cを10重量パーセント、パイ
ンクリスタルKE100を28重量パーセントおよびNEOPEN
Blue 808を2.0重量パーセントの割合で混合すること
によって、シアンホットメルト型インクを調整した(表
1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特性評
価結果は表1から明らかなように実施例1に比べ透過率
が43パーセントと不十分なため、鮮明な色が得られず
透明性に劣っていた。密着性はよく、体積収縮率も6.
4パーセントと小さいため噴射は安定していた。
【0048】
【発明の効果】本実施例のインクジェット用ホットメル
ト型インクは、従来問題とされていたOHPシート上で
のインクの透明性が大幅に向上できるためローラ等によ
る加圧加熱処理が不要である。従って、インクジェット
プリンタ等において前記加圧加熱処理装置が不要とな
り、装置の小型化を図ることができる。もちろん、ロー
ラ等による加圧加熱処理を行えばさらに透明性が向上す
ることができることは説明するまでもない。また記録媒
体との密着性が増し高品質画像が得られ、さらに体積変
化率が小さいため噴射安定性が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 体積変化率の測定結果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温で固体のインクを加熱により液化さ
    せて何らかのエネルギーを加えて用紙上に向けて噴射さ
    せ、記録ドットを形成するインク組成物において(a)
    脂肪酸アミド1〜40重量パーセント、(b)脂肪酸エ
    ステル1〜70重量パーセント、(c)ポリエチレンワ
    ックス0〜40重量パーセント、(d)ロジン3〜58
    重量パーセント、(e)着色剤を0.5〜5重量パーセ
    ント含むことを特徴とするインクジェット用ホットメル
    ト型インク組成物。
JP31312894A 1994-12-16 1994-12-16 インクジェット用ホットメルト型インク組成物 Pending JPH08165447A (ja)

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