JPH0770490A - インクジェット用ホットメルト型インク組成物 - Google Patents

インクジェット用ホットメルト型インク組成物

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JPH0770490A
JPH0770490A JP14308594A JP14308594A JPH0770490A JP H0770490 A JPH0770490 A JP H0770490A JP 14308594 A JP14308594 A JP 14308594A JP 14308594 A JP14308594 A JP 14308594A JP H0770490 A JPH0770490 A JP H0770490A
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JP
Japan
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ink
ink composition
hot
phase change
hot melt
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Application number
JP14308594A
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English (en)
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Akiyoshi Sagawa
明美 佐川
Masahiko Sakai
昌彦 堺
Michio Ehata
道雄 江幡
Tadashi Ito
廉 伊藤
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高印字品質、高信頼性の印刷を可能にするイン
クジェット用ホットメルト型インクの提供。 【構成】 固体のインクを加熱液化させて記録用紙上に
向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得る
インクジェット用ホットメルト型インクにおいて、溶融
状態から固体への相変化に伴う体積変化率が10パーセ
ント未満、好ましくは8〜4パーセントの範囲であり、
また相変化温度範囲が60℃以上インク噴射温度以下で
あるインクジェット用ホットメルト型インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット用ホッ
トメルト型インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用インク組
成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われて
いる。しかしながら、インクのしみ込みやすい紙への記
録では「にじみ」が生じてしまい、用紙は加工紙に限定
される。またオーバヘッドプロジェクタ(以下OHPと
いう)シートへの記録でも、インクの乾燥性が悪いため
シート表面に特殊な処理が必要である。このため、紙質
に関係なく良好な印字品質を提供するインク組成物とし
て、室温で固体のワックス等を素材としたホットメルト
型インク組成物を用いて、加熱により液化し、何らかの
エネルギーを加えて用紙上に向けて噴射させ、用紙上で
冷却固化し記録ドットを形成するホットメルト型インク
ジェット記録方式が提案されている。
【0003】上記ホットメルト型インクジェット方式の
大きな利点として、該インクは室温で固体状であるため
取扱い時に汚れないし、また、溶融時のインクの蒸発量
を最小限にできるためノズルの目詰まりがない。更に、
噴射後直ちに固化するため「にじみ」もなく、和紙から
画用紙、葉書といったさまざまな用紙を前処理等なしで
用いることができる。
【0004】しかし、前記ホットメルト型インクはワッ
クスを主成分としているため、溶融状態から固体への相
変化に伴う体積変化率が15パーセント前後と非常に大
きいため電源を切った後、インクの体積が収縮してでき
た空間と噴射ノズルとの間に空気が侵入し、再溶融する
際これが気泡となりノズルを塞ぎ一部のノズルで噴射が
不能になるという欠点を有している。従来、この空気の
侵入を防ぐためノズルの先端にキャップをするかまたは
パージを繰り返して空気を追い出すなどして対処してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにノズル
内に侵入する空気を追い出すだけの対応では、まだ十分
とはいえない。また、相変化温度範囲が低いインクは印
刷物が高温下に曝された場合は、重ねられた物への転写
(オフセット)を引き起こす。
【0006】ホットメルト型インクジェット記録方式は
先述のとおり、水溶性形インクジェット記録方式に比べ
て多くの利点があるので、OA機器、一般家庭用プリン
タ、ファクシミリ等に応用が期待されている。しかし、
前記のように高信頼性印字品質が得られないという問題
があり、これが製品化の隘路となっていた。
【0007】従って、本発明の目的は溶融状態から固体
への相変化に伴う体積変化率が小さくかつオフセットの
起きない、かつOHPシートにおいて鮮明なカラー画像
を得るインクジェット用ホットメルト型インクを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の要旨は、固体のインクを加熱液化させて記録用紙上
に向けて噴射させることにより、記録ドットを形成し得
るインクジェット用ホットメルト型インクにおいて、
(1)相変化に伴う体積変化率が10パーセント未満、
好ましくは8〜4パーセントの範囲にあることを特徴と
するインクジェット用ホットメルト型インク組成物。
(2)相変化温度範囲が、60℃以上でインクの噴射温
度以下である(1)記載のインクジェット用ホットメル
ト型インク組成物にある。
【0009】ビヒクルはホットメルトインク組成物とし
てポリアミド、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、シリコ
ーン、クマロン等、特に着色剤との相溶性に優れるポリ
アミド、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等の樹脂から成
ることを特徴とする。また、これらの樹脂は、体積変化
率5パーセント以下という特徴を有している。0パーセ
ントが理想的であるが、本発明においては上記樹脂を使
用することにより、好ましい体積収縮の範囲8〜4パー
セントを得ることができる。
【0010】更に、本発明のインク組成物は相変化温度
範囲が60℃以上でありかつインク噴射温度以下である
ことを特徴としている。
【0011】本発明における樹脂とは具体的にはポリア
ミド樹脂として、バーサミド711、バーサミド72
5、バーサミド930、バーサミド940、。バーサロ
ン1117、バーサロン1138、バーサロン1300
(ヘンケル)、トーマイド391、トーマイド393、
トーマイド394、トーマイド395、トーマイド39
7、トーマイド509、トーマイド535、トーマイド
558、トーマイド560、トーマイド1310、トー
マイド1396、トーマイド90、トーマイド92(富
士化成)、ポリエステルとしてKTR2150(花
王)、ポリ酢酸ビニルとしてAC401、AC540、
AC580(アライドケミカル)、シリコーンとしてシ
リコーンSH6018(東レシリコーン)、シリコーン
KR215、シリコーンKR216、シリコーンKR2
20(信越シリコーン)、クマロンとしてエスクロンG
−90(新日鐵化学)などから選ばれる。この樹脂系は
体積変化が5パーセント前後と非常に小さいという特徴
を有する。また、樹脂単独更に、他のインク成分と適応
性である、脂肪酸、脂肪酸アミド、グリセライド、ワッ
クス等と組み合わせて使用することによりインクの固化
を遅らせ、OHPシートにおいて鮮明なカラー画像を得
ることができる。
【0012】具体的には脂肪酸類としては、例えばステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セ
ロチン酸、モンタン酸、メリシン酸などから選ばれる少
なくとも1種または2種以上を混合して用いることがで
きる。脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、
リシノール酸アミド、ステアリン酸エステルアミド、パ
ルミチン酸アミド、ベヘン酸アミド、ブラシジン酸アミ
ドなどから選ばれる少なくとも1種または2種以上を混
合して用いることができる。N−置換脂肪酸アミドとし
てN,N’−2−ヒドロキステアリン酸アミド、N,N
´−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N´−キシレ
ンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸モノメチロー
ルアミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ステ
アリルステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸
アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N´−ジ
オレイルアジピン酸アミド、N,N´−ジオレイルセバ
シン酸アミド、N,N´−ジステアリルイソフタル酸ア
ミドなどから選ばれる少なくとも1種または2種以上を
混合して用いることができる。グリセライドとしては、
硬化ひまし油、部分水添ひまし油、大豆油の極度硬化
油、ナタネ油の極度硬化油、植物性極度硬化油などから
選ばれる少なくても1種または2種以上を混合して用い
ることができる。ワックス類としては、例えば石油ワッ
クス類から選ばれたパラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックスあるいはカルナウバワックス、モンタ
ンワックス等が選ばれる少なくても1種または2種以上
を混合して用いることができる。更に上記の脂肪酸、脂
肪酸アミド、グリセライド、ワックス等他のインク成分
と適応性である限り、考えられるどの組み合わせにおい
ても使用できる。
【0013】着色剤としては上記ビヒクルに溶解して熱
安定性に優れた溶解性染料(Solvent Dye)
が望ましい。他のインク成分と適応性である限り、油性
染料等の任意の着色剤が使用できる。
【0014】具体的には、次に述べるようなものがあ
る。
【0015】〈マゼンタ染料〉MS Magenta
VP、MS Magenta HM−1450、MS
Magenta HSo−147(三井東圧)、AIZ
ENSOT Red−1、AIZEN SOT Red
−2、AIZEN SOTRed−3、AIZEN S
OT Pink−1、SPIRON Red GEH
SPECIAL(保土谷化学)、RESOLIN Re
d FB 200%、MACROLEX Red Vi
olet R、MACROLEX ROT5B(バイエ
ルジャパン)、KAYASET Red B、KAYA
SETRed 130、KAYASET Red 80
2(日本化薬)、PHLOXIN、ROSE BENG
AL、ACID Red(ダイワ化成)、HSR−3
1、DIARESIN Red K(三菱化成)、Oi
l Red(BASFジャパン)。
【0016】〈シアン染料〉MS Cyan HM−1
238、MS Cyan HSo−16、Cyan H
So−144、MS Cyan VPG(三井東圧)、
AIZEN SOT Blue−4(保土谷化学)、R
ESOLIN BR.Blue BGLN 200%、
MACROLEX Blue RR、CERES Bl
ue GN、SIRIUS SUPRATURQ.Bl
ue Z−BGL、SIRIUS SUPRA TUR
Q.Blue FB−LL330%(バイエルジャパ
ン)、KAYASET Blue FR、KAYASE
T Blue N、KAYASET Blue 81
4、Turq.Blue GL−5 200、Ligh
t Blue BGL−5 200(日本化薬)、DA
IWA Blue 7000、Oleosol Fas
t Blue GL(ダイワ化成)、DIARESIN
Blue P(三菱化成)、SUDAN Blue
670、NEOPEN Blue 808、ZAPON
Blue 806(BASFジャパン)。
【0017】〈イエロー染料〉MS Yellow H
Sm−41、Yellow KX−7、Yellow
EX−27(三井東圧)、AIZEN SOT Yel
low−1、AIZEN SOT YelloW−3、
AIZEN SOT Yellow−6(保土谷化
学)、MACROLEX Yellow 6G、MAC
ROLEX FLUOR.Yellow 10GN(バ
イエルジャパン)、KAYASET Yellow S
F−G、KAYASET Yellow2G、KAYA
SET Yellow A−G、KAYASET Ye
llow E−G(日本化薬)、DAIWA Yell
ow 330HB(ダイワ化成)、HSY−68(三菱
化成)、SUDAN Yellow 146、NEOP
EN Yellow 075(BASFジャパン)。
【0018】〈ブラック染料〉MS Black VP
C(三井東圧)、AIZEN SOT Black−
1、AIZEN SOT Black−5(保土谷化
学)、RESORIN Black GSN 200
%、RESOLIN BlackBS(バイエルジャパ
ン)、KAYASET Black A−N(日本化
薬)、DAIWA Black MSC(ダイワ化
成)、HSB−202(三菱化成)、NEPTUNE
Black X60、NEOPEN Black X5
8(BASFジャパン)等である。着色剤の添加量はイ
ンクの0.5〜3重量パーセントが適量である。0.5
重量パーセント以下では画像品質が低下する。また色の
調整等で2種類以上の着色剤を適時混合して使用でき
る。
【0019】本発明のインク組成物に更に機能性を発現
するため、各種の表面処理剤、界面活性剤、粘度低下
剤、酸化防止剤、防腐剤等を混合することができる。
【0020】
【作用】本発明のインク組成物によれば、溶融状態から
固体への相変化に伴う体積変化率が大幅に減少したた
め、冷却時に気泡を取り込むことがなくなる。また、相
変化温度範囲を60℃以上とすれば、印字物が高温下に
曝されてもオフセットが発生せず、高信頼性印字品質が
得られるようになる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0022】表1にはインク組成と、その体積変化率お
よび相変化温度範囲、更にインクを再溶融し噴射を行っ
た際正常に噴射したノズル数を噴射率で表し、また印刷
物を用いて行ったオフセットの試験結果を示す。
【0023】表2には使用したインクの組成材料とメー
カー名、商品名等を示す。なお、表2において、Mはマ
ゼンタ染料、Cはシアン染料、Yはイエロー染料、Bk
はブラック染料である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】〔実施例1〕表1、表2記載のように、ポ
リアミド(富士化成製、商品名:トーマイド92)を5
5重量パーセント、脂肪酸(和光純薬製、商品名:ステ
アリン酸)43重量パーセントおよびマゼンタ染料(保
土谷化学製、商品名:AIZEN SOTPink−
1)2.0重量パーセントを混合することによって、マ
ゼンタホットメルト型インクを調整した。(表1〜表2
参照)。この混合物を120±10℃で、均質な溶融混
合物が得られるまで加熱(約2時間)し、続いて加熱加
圧ろ過を行い不純物等を除去し、室温で放冷して均質な
マゼンタホットメルトインクを得た。
【0027】このマゼンタホットメルトインクを、体積
既知のガラス製デラトメータに約2gを精秤して充填
し、基準線まで水銀で満たし、毎分2℃で室温から14
0℃まで昇温し、相変化温度範囲、すなわち図1のA点
からB点までの範囲と、各温度での体積を測定し、この
体積変化、すなわち液体→固体への相転移に伴う体積変
化を測定した。
【0028】ここで相変化A点は、毎分2℃で室温から
昇温した際の、固相から固相と液相の共融する状態(遷
移状態)に変化する点と規定する。相変化が起こらない
うちは、温度の変化に対して規則正しい変化を示すが、
一度相変化が起こるとその温度において急激な変化が起
こる。この変化は温度に対して体積をプロットすること
によって知ることができる。相変化B点は、固相と液相
の遷移状態から液相に変化する点であり、A点と同様急
激なる体積変化が現れる。実際のA点およびB点の決定
は、温度と比体積の関係図から、それぞれ直線を引き、
その交点を相変化の温度並びに比体積とする方法を採用
した。つまり、点A(B)は図における固体状態(液体
状態)での直線と相変化状態での直線との交点である。
この結果を図1に示す。
【0029】ここでいう体積変化率は次式で求めること
ができる。
【0030】
【数1】
【0031】次にこのインクをインクジェットプリンタ
(日立工機製、型名:JOLT SJO1A)に入れ、
噴射温度130℃で96のノズルからすべてインクが噴
射している(噴射率100パーセントとなる)ことを確
認し、電源を切りインクが完全に固化した(約4時間)
後、再溶融し再び噴射を行った際不能になったノズル数
(96ノズルすべて不能の場合噴射率0パーセント)を
確認した。
【0032】また、オフセットの試験は55℃の高温下
において印字物上に一般的なコピー用紙を重ね、その上
に4kgの重りをのせたまま6時間放置した後、印刷物
におけるインクのにじみ、重ねたコピー用紙面における
インクの転写を調べ、インクのにじみ、転写がなかった
インクは可(○)、インクのにじみ、転写があったイン
クは不可(×)によって分類評価した。
【0033】結果は表1から明らかなように、実施例1
(表1参照)のものは、相変化温度範囲が65〜108
℃であって、体積変化率は5.1パーセントと従来のイ
ンクの15パーセント前後という値より小さく、また噴
射率100パーセントでオフセットの評価も可であっ
た。
【0034】〔実施例2〕ポリアミドとして実施例1の
トーマイド92の代わりにバーサミド335(ヘンケル
製)を28重量パーセント、また脂肪酸(ステアリン
酸)の代わりに脂肪酸アミド(花王製、商品名:脂肪酸
アマイドON)を70重量パーセント用いた以外は、実
施例1と同様の操作でホットメルト型インクを調整した
(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特
性評価結果は表1から明らかなように実施例1と同様相
変化温度範囲が62〜100℃であって、体積変化率は
6.2パーセントと従来のインクより小さく、また噴射
率100パーセントでオフセットの評価も可であった。
【0035】〔実施例3〕実施例2の脂肪酸アミド(脂
肪酸アマイドON)の代わりにグリセライド(川研ファ
インケミカル製、商品名:RH−60)を用いた以外
は、実施例1と同様の操作でホットメルト型インクを調
整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施
した特性評価結果は表1から明らかなように実施例1と
同様相変化温度範囲が62〜105℃であり、体積変化
率は6.8パーセントと従来のインクより小さく、また
噴射率100パーセントでオフセットの評価も可であっ
た。
【0036】〔実施例4〕実施例2の脂肪酸アミド(脂
肪酸アマイドON)の代わりに、ワックス(野田ワック
ス製、商品名:カルナバワックス)を用いた以外は、実
施例1と同様の操作でホットメルト型インクを調整した
(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特
性評価結果は表1から明らかなように実施例1と同様相
変化温度範囲が65〜110℃であって、体積変化率は
7.0パーセントと従来のインク値より小さく、また噴
射率100パーセントでオフセットの評価も可であっ
た。
【0037】〔実施例5〕染料を実施例1のAIZEN
SOT Pink−1の代わりにシアン染料(ダイワ
化成製、商品名:Oleosol Fast Blue
GL)を用いた以外は、実施例1と同様の操作でホッ
トメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。また
実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から明ら
かなように実施例1と同様相変化温度範囲が65〜10
8℃であり、また体積変化率は4.9パーセントと従来
のインクより小さく、また噴射率100パーセントでオ
フセットの評価も可であった。
【0038】〔実施例6〕染料を実施例1のAIZEN
SOT Pink−1の代わりに、イエロー染料(B
ASFジャパン製、商品名:NEOPEN Yello
w 075)を用いた以外は、実施例1と同様の操作で
ホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。
また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から
明らかなように実施例1と同様相変化温度範囲が65〜
108℃であり、また体積変化率は4.9パーセントと
従来のインクより小さく、また噴射率100パーセント
でオフセットの評価も可であった。
【0039】〔実施例7〕染料を実施例1のAIZEN
SOT Pink−1の代わりに、ブラック染料(バ
イエルジャパン製、商品名:RESOLIN Blac
k BS)を用いた以外は、実施例1と同様の操作でホ
ットメルト型インクを調整した(表1〜表2参照)。ま
た実施例1と同様に実施した特性評価結果は表1から明
らかなように実施例1と同様相変化温度範囲が65〜1
08℃であり、また体積変化率は4.9パーセントと従
来のインクより小さく、また噴射率100パーセントで
オフセットの評価も可であった。
【0040】〔実施例8〕実施例1のポリアミド(トー
マイド92)の代わりに、ポリエステル(花王製、商品
名:KTR2150)を用いた以外は、実施例1と同様
の操作でホットメルト型インクを調整した(表1〜表2
参照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は
表1から明らかなように実施例1と同様相変化温度範囲
が68〜110℃であり、また体積変化率は4.8パー
セントと従来のインクより小さく、また噴射率100パ
ーセントでオフセットの評価も可であった。
【0041】〔実施例9〕実施例2のポリアミド(バー
サミド335)の代わりに、ポリ酢酸ビニル(アライド
ケミカル製、商品名:AC401)を用いた以外は、実
施例1と同様の操作でホットメルト型インクを調整した
(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実施した特
性評価結果は表1から明らかなように実施例1と同様相
変化温度範囲が68〜105℃であり、また体積変化率
は5.9パーセントと従来のインクより小さく、また噴
射率100パーセントでオフセットの評価も可であっ
た。
【0042】〔実施例10〕実施例4のポリアミド(バ
ーサミド335)の代わりに、シリコーン(東レシリコ
ーン製、商品名:シリコーンSH6018)を用いた以
外は、実施例1と同様の操作でホットメルト型インクを
調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と同様に実
施した特性評価結果は表1から明らかなように実施例1
と同様相変化温度範囲が60〜105℃であり、また体
積変化率は6.0パーセントと従来のインクより小さ
く、また噴射率100パーセントでオフセットの評価も
可であった。
【0043】〔実施例11〕トーマイド92を50重量
パーセント、ステアリン酸を45重量パーセント、酸化
防止剤(エチル製、商品名:ETHANOX398)を
3重量パーセント用いた以外は、実施例1と同様の操作
でホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参
照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表
1から明らかなように実施例1と同様相変化温度範囲が
61〜100℃であり、また体積変化率は5.4パーセ
ントと従来のインクより小さく、また噴射率100パー
セントでオフセットの評価も可であった。
【0044】〔比較例1〕脂肪酸アマイドONを68重
量パーセント、カルナバワックスを30重量パーセント
用いた以外は、実施例1と同様の操作でホットメルト型
インクを調整した(表1〜表2参照)。また実施例1と
同様に実施した特性評価結果は図1および表1から明ら
かなように相変化温度範囲が66〜100℃であるため
オフセットの評価は可であるが、実施例1に比べ体積変
化率が16.2パーセントと大きく、噴射率は68パー
セントであった。
【0045】〔比較例2〕脂肪酸(和光純薬製、商品
名:ベヘン酸)を48重量パーセント、RH−60を5
0重量パーセント用いた以外は、実施例1と同様の操作
でホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参
照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表
1から明らかなように相変化温度範囲は65〜103℃
でオフセットの評価は可であるが、実施例1に比べ体積
変化率が15.3がパーセントと大きく、噴射率は64
パーセントであった。
【0046】〔比較例3〕ベヘン酸の割合を代え(比較
例2の48重量パーセントから30重量パーセントに代
えた)、カルナバワックスを48重量パーセント、粘度
低下剤(花王製、商品名:エキセパールHD−PB)を
20重量パーセント用いた以外は、実施例1と同様の操
作でホットメルト型インクを調整した(表1〜表2参
照)。また実施例1と同様に実施した特性評価結果は表
1から明らかなように相変化温度範囲が40〜90℃で
あるためオフセットの評価は不可、実施例1に比べ体積
変化率が15.5と大きく、また噴射率は66パーセン
トであった。
【0047】
【発明の効果】本実施例のインクジェット用ホットメル
ト型インクは、従来問題とされていた溶融状態から固体
への相変化に伴う体積変化率を大幅に減少できるため、
電源を切った後、インクの体積が収縮してできた空間に
空気が侵入し、再溶融する際これが気泡となりノズルを
塞ぎ、一部のノズルで噴射が不能になるという欠点がな
くなった。更に、相変化温度範囲を規定したためオフセ
ットの発生がなく、高信頼性で高印字品質を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 体積変化率測定の結果を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 廉 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温で固体のインクを加熱により液化さ
    せて何らかのエネルギーを加えて用紙上に向けて噴射さ
    せ、記録ドットを形成するインク組成物において、相変
    化に伴う体積変化率が10パーセント未満であることを
    特徴とするインクジェット用ホットメルト型インク組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット用ホット
    メルト型インク組成物において、相変化温度範囲を60
    ℃以上インク噴射温度以下とするインクジェット用ホッ
    トメルト型インク組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェット用ホット
    メルト型インク組成物において、相変化に伴う体積変化
    率が8〜4パーセントの範囲であるインクジェット用ホ
    ットメルト型インク組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインクジェット用ホット
    メルト型インク組成物において、ポリアミド、ポリエス
    テル、ポリ酢酸ビニル、シリコーン、クマロンからなる
    グループから選ばれた少なくとも1つの樹脂と、着色剤
    とで構成されるインクジェット用ホットメルト型インク
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット用ホット
    メルト型インク組成物において、前記着色剤の添加量は
    インク組成物全体の0.5〜3重量パーセントの範囲で
    あるインクジェット用ホットメルト型インク組成物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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