JP2657580B2 - 溶融金属浴中ロール装置 - Google Patents

溶融金属浴中ロール装置

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JP2657580B2
JP2657580B2 JP2326471A JP32647190A JP2657580B2 JP 2657580 B2 JP2657580 B2 JP 2657580B2 JP 2326471 A JP2326471 A JP 2326471A JP 32647190 A JP32647190 A JP 32647190A JP 2657580 B2 JP2657580 B2 JP 2657580B2
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幸一 丸山
宏 市川
義一 今井
司朗 光野
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Kawatetsu Galvanizing Co Ltd
Nippon Carbon Co Ltd
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Kawatetsu Galvanizing Co Ltd
Nippon Carbon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融金属浴中ロール装置に関し、更に詳細
には、主として亜鉛メッキ鋼板製造ライン等の溶融亜鉛
浴等の溶融金属浴に浸漬して使用するロール装置に関す
るものである。
(従来の技術) 上記したような溶融金属浴中ロール装置、例えば鋼板
を溶融亜鉛浴等の溶融金属浴中に通板することによって
メッキする際に用いられる浴中ロールとしては、シンク
ロール、サポートロールがある。
上記シンクロールは、浴中底部に設置され、鋼板を溶
融金属浴中に必要時間浸積させ、鋼板をターンさせるも
のである。このシンクロールは、通常クロム系耐熱鋼等
の金属で形成されており、このため、重量が重く、走行
する鋼板に追従して回転しずらかった。一方、サポート
ロールは、鋼板を挟み込みフロント側、バック側に各々
1本づつ配置され、動力によりスピンドルを介して駆動
され、鋼板のパスライン保持と、鋼板の形状矯正を行う
ものである。このサポートロールも、通常上記シンクロ
ールと同様にクロム系耐熱鋼等の金属で形成されてい
た。
(発明が解決しようとする課題) 上記ロールは、溶融亜鉛浴(480℃)等の溶融金属浴
中に常時浸漬されているため、浸食されやすかった。ま
た、従来のロールは、上記のように鋼板の走行速度に同
期するように構成されていたが、鋼板の走行速度は一定
でなく、同期させるのが難しく、従って鋼板の損傷、お
よびロールの板通部の摩耗が避けられなかった。このロ
ールの板通部の摩耗が進行すると、ロールの真円度、円
筒度が維持できなくなり、鋼板の形状くずれ等を誘発さ
せる要因となっていた。更に、重量の関係から、ロール
駆動のための装置の部品も短寿命であり問題があった。
更にまた、ロールの未通板部には、浮遊ドロス(Fe2A
l2)が付着(巻き付き)し、これが鋼板に転着して、品
質の優れたメッキ鋼板を得ることができなくなるので、
一定の周期、例えば7〜15日間でロール交換をする必要
があった。
そこで、本発明は、溶融金属浴中ロール胴部の耐蝕
性、溶融金属浴との非反応性、耐摩耗性、浮遊ドロス
(Fe2Al2)に対する付着防止性を向上させ、かつロール
を軽量化して、ロールの長寿命化を達成できる溶融金属
浴中ロール装置を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、メッキ槽等の溶融金属浴中に配置されるロ
ール装置において、外周に炭化珪素繊維強化セラミック
ス層を形成したカーボン(炭素質または黒鉛質)製円筒
からなるロール胴部、およびこのロール胴部を自由回転
可能に軸支する軸受手段とを備えていることを特徴とす
るものである。
上記軸受手段は、上記ロール胴部の両端部に配置され
た一次軸受、前記ロール胴部の回転軸と同軸に配置さ
れ、前記一次軸受に回転自在に軸支された耐熱金属製の
軸部、およびこの軸部の両端部を回転自在に軸支する二
次軸受を備えた構造のものが望ましい。
また、上記炭化珪素繊維強化セラミックスとしては、
炭化珪素繊維とポリカルボシラン等の炭化珪素前駆体ま
たは他のセラミック前駆体等を複合、熱処理して得たも
のを用いることができる。
(作用) 上記のように、本発明のロール装置においては、特に
ロール胴部の表面に炭化珪素繊維強化セラミックス層を
形成したことにより、溶融金属に対する耐蝕性、溶融金
属浴との非反応性、耐摩耗性、浮遊ドロス(Fe2Al2)に
対する付着防止性を向上させることができ、更に、ロー
ル胴部をカーボン製としたので、従来品に対して大幅な
軽量化が図れる。
(実施例) 以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施
例による溶融金属浴中ロール装置を説明する。
第1図は、本発明のロール装置を組み込んだメッキ装
置の概略図である。
この第1図において、符号1はメッキ装置を示し、こ
のメッキ装置1は、シンクロール2を備えている。この
シンクロール2は、溶融亜鉛メッキ浴等の溶融金属浴3
に、ハンガー4によって懸架された状態で浸漬されてい
る。
鋼板Pは、前工程の焼鈍炉(図示せず)からシンクロ
ール2を介して溶融金属浴3中でターンし、同様に溶融
金属浴3に浸漬されている一対のロールからなりハンガ
ー5によって支持されたサポートロール6を通って、ダ
イス7により余剰の金属が絞られる。このように、金属
メッキを施された鋼板Pは、次工程(凝固工程)に送ら
れる。なお、第1図におけるHは鋼板Pの酸化等を防止
するスナウトである。
次に、ロール装置の構造を上記サポートロール6を代
表させて説明する。
サポートロール6は、第2図に示したように、円筒状
のロール胴部10を備えている。このロール胴部10は、第
3図に示されているように、カーボンによって形成され
た円筒状のロール胴部本体11、およびその外周に形成さ
れた炭化珪素繊維強化セラミックス層12からなってい
る。上記炭化珪素繊維強化セラミックスとしては、炭化
珪素繊維とポリカルボシラン等の炭化珪素前駆体または
他のセラミック前駆体等を複合、熱処理して得たものを
用いることができる。
上記ロール胴部10は、軸受装置13を介して上記ハンガ
ー5に自由回転可能に軸支されている。この軸受装置13
は、上記ロール胴部10の両端部に配置、固定された環状
の一次軸受14、上記ロール胴部10の回転軸と同軸に配置
され、上記一次軸受14の内周面に摺接状態で回転自在に
軸支された耐熱金属製の軸部15を備えている。この軸部
15は、その両端部15aが一次軸受14から外方に突出して
おり、この両端部15aにおいて、摺動軸受である二次軸
受16を介してハンガー5に回動自在に軸支されている。
上記一次軸受14および二次軸受16は、共に、カーボン材
料特に空隔を炭化珪素で充填したカーボン材料で形成さ
れていることが望ましい。軸部15との摺動性に優れ、か
つ耐蝕性に優れたものとなる。
以上のような構成により、本サポートロール6は、極
めて軽量になり、無駆動でも鋼板Pにより軽く回転でき
るようになった。
(実験例) ロール胴部10のうちロール胴部本体11は、外径225mm
Φ、内径100Φ、長さ1570mmの黒鉛質材料のものとし、
炭化珪素繊維強化セラミックス層12は、該外周面に2mm
厚みで炭化珪素繊維強化炭化珪素を被覆して形成した。
このロール胴部10に、空隔を炭化珪素で充填した炭素質
材料で構成した一次軸受14を固着し、これを介して、55
mmΦ×1930mmの金属製軸部15に回転自在に保着した。更
に、この軸部15を、一次軸受14と同一材料で構成し、か
つハンガー5に固着した二次軸受16を回転自在に保着し
た。
このように構成したサポートロール装置を無駆動で用
い、Al:0.2%以下の480℃溶融亜鉛浴中で、幅610〜1350
mmで、厚み0.25〜2.3mmの鋼板を連続的にメッキ処理し
たところ、30日の連続使用においても何ら損傷はなく、
また軸受部品の損傷も生じなかった。
更に、浮遊ドロスの付着は生ぜず、高品質のメッキ鋼
板が得られた。
従来の同一条件のサポートロール装置では、7〜15日
間で装置各部の損傷が生じ、装置一式を交換していた。
かつ、ロール表面への浮遊ドロスの付着に起因するメッ
キ鋼板の品質劣化が生じていた。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、ロール胴部の
材質と構造を新規に構成することにより、ロール装置の
寿命延長を行えるとともに、高品質のメッキ鋼板を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例によるロール装置を組み込ん
だメッキ装置の概略図、 第2図は、本発明の実施例によるサポートロールの長手
方向断面図、 第3図は、第2図の線A−Aに沿う断面図である。 2……シンクロール 3……溶融金属浴 6……サポートロール 10……ロール胴部 11……ロール胴部本体 12……炭化珪素繊維強化セラミックス層 13……軸受装置
フロントページの続き (72)発明者 光野 司朗 神奈川県横浜市鶴見区生麦3―8―12 (56)参考文献 特開 平3−177552(JP,A) 特開 平1−316443(JP,A) 実開 平3−59359(JP,U) 実開 昭64−33562(JP,U) 実開 昭49−78516(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ槽等の溶融金属浴中に配置されるロ
    ール装置において、外周に炭化珪素繊維強化セラミック
    ス層を形成したカーボン製円筒からなるロール胴部、お
    よびこのロール胴部を自由回転可能に軸支する軸受手段
    とを備えていることを特徴とする溶融金属浴中ロール装
    置。
  2. 【請求項2】前記軸受手段が、前記ロール胴部の両端部
    に配置された一次軸受、前記ロール胴部の回転軸と同軸
    に配置され、前記一次軸受に回転自在に軸支された耐熱
    金属製の軸部、およびこの軸部の両端部を回転自在に軸
    支する二次軸受を備えていることを特徴とする請求項第
    1項記載の溶融金属浴中ロール装置。
JP2326471A 1990-11-28 1990-11-28 溶融金属浴中ロール装置 Expired - Lifetime JP2657580B2 (ja)

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JPH04193936A JPH04193936A (ja) 1992-07-14
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