JP2656784B2 - 使い捨てカイロ - Google Patents
使い捨てカイロInfo
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- JP2656784B2 JP2656784B2 JP63042373A JP4237388A JP2656784B2 JP 2656784 B2 JP2656784 B2 JP 2656784B2 JP 63042373 A JP63042373 A JP 63042373A JP 4237388 A JP4237388 A JP 4237388A JP 2656784 B2 JP2656784 B2 JP 2656784B2
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- JP
- Japan
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- sheet
- heat
- disposable body
- body warmer
- bag
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使い捨てカイロに関する。更に詳しくは内蔵
する空気の存在下で発熱する発熱性組成物に含まれる微
粉末が漏出することなく、長時間安定した発熱量を保
ち、かつ工業的生産に適し、かつ柔軟で肌触りの良好で
ある使い捨てカイロに関するものである。
する空気の存在下で発熱する発熱性組成物に含まれる微
粉末が漏出することなく、長時間安定した発熱量を保
ち、かつ工業的生産に適し、かつ柔軟で肌触りの良好で
ある使い捨てカイロに関するものである。
従来、発熱性保温袋(使い捨てカイロにいう)は適当
な通気量をもつシート状物で作られた袋体に発熱性組成
物を封入したものからなつており、袋体は、その三辺又
は四辺をヒートシールにより接合することによつて作ら
れたものである。
な通気量をもつシート状物で作られた袋体に発熱性組成
物を封入したものからなつており、袋体は、その三辺又
は四辺をヒートシールにより接合することによつて作ら
れたものである。
使い捨てカイロ袋体用のシート状物としては、通気量
コントロールができる、容易にヒートシールできる等の
性能を満足させるため、シート状物と小孔のあいた熱
溶融性樹脂フイルム(多孔フイルムという)を貼り合わ
せ、通気量コントロールを多孔フイルムの種類によつて
行なうシート状物、シート状物と熱溶融性樹脂フイル
ム(フイルムという)を貼り合せた後、両者を貫通して
多数の貫通小孔を設け、この貫通小孔によつて通気量コ
ントロールを行なうシート状物があり、このいずれかが
使い捨てカイロ用の袋体として用いられている。そして
袋体をつくるための接合方法としては工業的に安価にで
きるという理由からインパルス式ヒートシート法が多く
用いられている。しかし、上述のシート状物で作られた
使い捨てカイロはシート状物と多孔フイルムを貼り合
わせるために多孔フイルムの小孔が塞がり、通気量コン
トロールが難かしく通気量のばらつきが大きいため、該
シート状物で作られた使い捨てカイロは発熱特性(平均
温度、最高温度到達時間、発熱継続時間)が一定しな
い、貫通小孔を設けるために発熱性組成物に含まれる
微粉末が該貫通小孔を通過して多部に漏出し、手や衣類
等に付着して汚れとなる、等の欠点がある。
コントロールができる、容易にヒートシールできる等の
性能を満足させるため、シート状物と小孔のあいた熱
溶融性樹脂フイルム(多孔フイルムという)を貼り合わ
せ、通気量コントロールを多孔フイルムの種類によつて
行なうシート状物、シート状物と熱溶融性樹脂フイル
ム(フイルムという)を貼り合せた後、両者を貫通して
多数の貫通小孔を設け、この貫通小孔によつて通気量コ
ントロールを行なうシート状物があり、このいずれかが
使い捨てカイロ用の袋体として用いられている。そして
袋体をつくるための接合方法としては工業的に安価にで
きるという理由からインパルス式ヒートシート法が多く
用いられている。しかし、上述のシート状物で作られた
使い捨てカイロはシート状物と多孔フイルムを貼り合
わせるために多孔フイルムの小孔が塞がり、通気量コン
トロールが難かしく通気量のばらつきが大きいため、該
シート状物で作られた使い捨てカイロは発熱特性(平均
温度、最高温度到達時間、発熱継続時間)が一定しな
い、貫通小孔を設けるために発熱性組成物に含まれる
微粉末が該貫通小孔を通過して多部に漏出し、手や衣類
等に付着して汚れとなる、等の欠点がある。
これら従来技術の欠点を解決する手段としてシート状
物単体からなる使い捨てカイロが提案されているが、従
来の使い捨てカイロに用いたシート状物は通気量コント
ロールが難かしく、たとえ通気量コントロールが出来た
としてもインパルス式ヒートシール法では容易にヒート
シールすることはできなかつた。
物単体からなる使い捨てカイロが提案されているが、従
来の使い捨てカイロに用いたシート状物は通気量コント
ロールが難かしく、たとえ通気量コントロールが出来た
としてもインパルス式ヒートシール法では容易にヒート
シールすることはできなかつた。
上記、従来技術の問題点に鑑み、本発明者らはシート
状物単体で通気量コントロールができ、かつインパルス
式ヒートシール法によつてヒートシール可能な使い捨て
カイロ袋体用シート状物を得るべく鋭意研究した結果本
発明に到達した。
状物単体で通気量コントロールができ、かつインパルス
式ヒートシール法によつてヒートシール可能な使い捨て
カイロ袋体用シート状物を得るべく鋭意研究した結果本
発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、紙,織布,不織布等のシ
ート状物と熱溶融性フイルム類(多孔フイルム,フイル
ム)を貼り合せることなく、シート状物単体で、ヒート
シールによつて発熱性組成物を封入することによつてな
る、長時間安定した発熱量を保ち、工業的生産に適し
た、内蔵する微粉末の漏出のない柔軟で肌触りのよい使
い捨てカイロを提供することにある。
ート状物と熱溶融性フイルム類(多孔フイルム,フイル
ム)を貼り合せることなく、シート状物単体で、ヒート
シールによつて発熱性組成物を封入することによつてな
る、長時間安定した発熱量を保ち、工業的生産に適し
た、内蔵する微粉末の漏出のない柔軟で肌触りのよい使
い捨てカイロを提供することにある。
本発明は、第一成分がポリエチレンテレフタレート又
はその共重合体、第二成分がポリオレフイン又はその共
重合体である複合繊維からなり、通気量が0.05〜10cc/c
m2・sec、最大孔径が5〜40μであるシート状物の袋体
であって、該シート状物が内層にすすむほど繊維が融着
偏平化しており、該袋体に空気の存在下で発熱する発熱
性組成物を封入してなる使い捨てカイロ、である。
はその共重合体、第二成分がポリオレフイン又はその共
重合体である複合繊維からなり、通気量が0.05〜10cc/c
m2・sec、最大孔径が5〜40μであるシート状物の袋体
であって、該シート状物が内層にすすむほど繊維が融着
偏平化しており、該袋体に空気の存在下で発熱する発熱
性組成物を封入してなる使い捨てカイロ、である。
本発明でいう複合繊維の第一成分はポリエチレンテレ
フタレート単一成分であつてもイソフタル酸等を含んだ
共重合体であつてもよい。また、ブレンド等により改質
したものや添加剤等を付与したものであつてもよい。第
二成分はポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフ
インであり、単一成分であつてもよいが、エチレン,プ
ロピレン,ブテン,ヘキセン及びオクテン等のオレフイ
ン類との共重合体であつてもよいし、また、アクリル酸
または、そのエステル類,酢酸ビニル等オレフイン以外
の成分との共重合体であつてもよいし、特殊な性能を付
与するために添加剤を加えたものでもよい。
フタレート単一成分であつてもイソフタル酸等を含んだ
共重合体であつてもよい。また、ブレンド等により改質
したものや添加剤等を付与したものであつてもよい。第
二成分はポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフ
インであり、単一成分であつてもよいが、エチレン,プ
ロピレン,ブテン,ヘキセン及びオクテン等のオレフイ
ン類との共重合体であつてもよいし、また、アクリル酸
または、そのエステル類,酢酸ビニル等オレフイン以外
の成分との共重合体であつてもよいし、特殊な性能を付
与するために添加剤を加えたものでもよい。
複合繊維の形態としては並進型又は鞘芯型等の比較的
単純な形のものであつてもよいし、多芯鞘型及び多層接
合等の複雑な形態の複合繊維であつてもよい。複合繊維
の繊度は0.5〜10dが好ましい。更に好ましくは1〜6dで
ある。
単純な形のものであつてもよいし、多芯鞘型及び多層接
合等の複雑な形態の複合繊維であつてもよい。複合繊維
の繊度は0.5〜10dが好ましい。更に好ましくは1〜6dで
ある。
本発明でいうシート状物の目付は50g/m2以下では通気
量過多となり易く、また110g/m2以上では使い捨てカイ
ロ用袋体とするには厚く柔軟性に欠けるので50〜100g/m
2が好ましい。該シート状物は、加熱加圧により、第二
成分のみが融着,偏平化し、繊維間の空隙が埋まり、通
気量が0.05〜10cc/cm2・sec、最大孔径が5〜40μとな
る。加熱加圧は一対の熱ロールの間で行なつてもよい
し、熱プレス等によつてもよい。加熱温度は、シート状
物の第二成分を融着偏平化させるのに必要な温度であ
り、100〜200℃が望ましいが、第二成分の種類、加熱加
圧方法によって異なる。特に、後記の実施例1〜3に示
すように、カレンダーの一方のロールの温度はシート状
物の片側が融解する温度に設定され、カレンダーの他方
のロールの温度はシート状物の他の側が融解しない温度
に設定されると、柔軟で肌触りが良好で、発熱性組成物
が漏れ出ない、という使い捨てカイロが得られるので、
望ましい。加圧は得られるシート状物の風合に影響し、
できるだけ低圧であることが柔軟で肌触りの良いカイロ
を得るためには望ましい。
量過多となり易く、また110g/m2以上では使い捨てカイ
ロ用袋体とするには厚く柔軟性に欠けるので50〜100g/m
2が好ましい。該シート状物は、加熱加圧により、第二
成分のみが融着,偏平化し、繊維間の空隙が埋まり、通
気量が0.05〜10cc/cm2・sec、最大孔径が5〜40μとな
る。加熱加圧は一対の熱ロールの間で行なつてもよい
し、熱プレス等によつてもよい。加熱温度は、シート状
物の第二成分を融着偏平化させるのに必要な温度であ
り、100〜200℃が望ましいが、第二成分の種類、加熱加
圧方法によって異なる。特に、後記の実施例1〜3に示
すように、カレンダーの一方のロールの温度はシート状
物の片側が融解する温度に設定され、カレンダーの他方
のロールの温度はシート状物の他の側が融解しない温度
に設定されると、柔軟で肌触りが良好で、発熱性組成物
が漏れ出ない、という使い捨てカイロが得られるので、
望ましい。加圧は得られるシート状物の風合に影響し、
できるだけ低圧であることが柔軟で肌触りの良いカイロ
を得るためには望ましい。
本発明の使い捨てカイロの発熱特性は、該カイロ袋体
用シート状物の通気量により定まり、長時間安定した発
熱量を保つには0.05〜10cc/cm2・secであることが必要
であり、さらに好ましくは通気量が0.1〜5cc/cm2・sec
である。通気量が10cc/cm2・secより多いと発熱温度が
高すぎカイロとし使うには不適当であり、さらに発熱継
続時間も短かく、実用的でない。また0.05cc/cm2・sec
より少ないと発熱量がカイロとして使用するには不充分
である。
用シート状物の通気量により定まり、長時間安定した発
熱量を保つには0.05〜10cc/cm2・secであることが必要
であり、さらに好ましくは通気量が0.1〜5cc/cm2・sec
である。通気量が10cc/cm2・secより多いと発熱温度が
高すぎカイロとし使うには不適当であり、さらに発熱継
続時間も短かく、実用的でない。また0.05cc/cm2・sec
より少ないと発熱量がカイロとして使用するには不充分
である。
本発明の使い捨てカイロは、平均粒径が40μ程度の発
熱性組成物を封入してなるが、該カイロ用のシート状物
は最大孔径が5〜40μであり、かつシート状物がフイル
ター効果を持つため、発熱性組成物に含まれる、粒径が
40μより小さい微粉末においてもシート状物を通過する
ことができない。従つて、本発明の使い捨てカイロは、
内蔵する発熱性組成物は、微粉末であつても漏出せず、
該カイロを使用中に、手や衣類が、上述の微粉末で汚れ
るということはない。本発明でいう空気の存在下で発熱
する発熱性組成物は鉄粉等の金属粉末に硫酸金属塩類
(例:CuSO4,FeSO4,Fe2(SO4)3,等)または、金属ハロ
ゲン化物(例:NaCl,KCl,MgCl2,FeCl2,NiCl3,CuCl2,CuBr
2等)を混じ、さらに水を加えたものを使い、適量の空
気(酸素)の供給によつて金属粉の酸化によつて適温の
発熱がおこる。該発熱性組成物は、40μ程度のものが、
反応性及び反応効率が良く望ましい。
熱性組成物を封入してなるが、該カイロ用のシート状物
は最大孔径が5〜40μであり、かつシート状物がフイル
ター効果を持つため、発熱性組成物に含まれる、粒径が
40μより小さい微粉末においてもシート状物を通過する
ことができない。従つて、本発明の使い捨てカイロは、
内蔵する発熱性組成物は、微粉末であつても漏出せず、
該カイロを使用中に、手や衣類が、上述の微粉末で汚れ
るということはない。本発明でいう空気の存在下で発熱
する発熱性組成物は鉄粉等の金属粉末に硫酸金属塩類
(例:CuSO4,FeSO4,Fe2(SO4)3,等)または、金属ハロ
ゲン化物(例:NaCl,KCl,MgCl2,FeCl2,NiCl3,CuCl2,CuBr
2等)を混じ、さらに水を加えたものを使い、適量の空
気(酸素)の供給によつて金属粉の酸化によつて適温の
発熱がおこる。該発熱性組成物は、40μ程度のものが、
反応性及び反応効率が良く望ましい。
本発明の使い捨てカイロの発熱性組成物の封入は接着
剤による方法、縫合による方法、ヒートシールによる方
法等いずれの方法によつてもよいが、微粉末の漏出を防
ぎ、かつ工業的に安価であるという点で、ヒートシール
による方法が望ましい。またヒートシールによる方法に
は、電気抵抗で加熱された加熱体を用いる方法、超音波
による方法、インパルス式による方法等いずれの方法も
用い得るが、インパルス式による方法が工業的に安価に
ヒートシールする方法として望ましい。シール方法は第
1〜3図に示すように行ない、三方又は四方シールのい
ずれでもよい。第1図は、使い捨てカイロの断面模式図
であり、シート状物2をヒートシールして袋体とし、発
熱性組成物1を封入している。空気はシート状物2の繊
維空隙をぬつて発熱性組成物へ到るが、発熱性組成物1
は、繊維空隙を通過することができず、従つて粉漏れが
おこらない。第1図では内層の繊維が融着偏平化した図
であり、融着偏平化した層は外層であつてもよいし、全
体が融着偏平化していてもよい。しかし、使い捨てカイ
ロが柔軟で肌触りの良いものであるためには第1図に示
すように、肌に接触する袋体の外側は融着せず内側にす
すむに従って繊維が融着偏平化していることが望まし
い。第2図、第3図は使い捨てカイロの平面模式図であ
り、第2図は四方シール、第3図は三方シールを施した
ものである。ヒートシール部分3は強力を保持するため
に図に示すような幅広シールが望ましい。
剤による方法、縫合による方法、ヒートシールによる方
法等いずれの方法によつてもよいが、微粉末の漏出を防
ぎ、かつ工業的に安価であるという点で、ヒートシール
による方法が望ましい。またヒートシールによる方法に
は、電気抵抗で加熱された加熱体を用いる方法、超音波
による方法、インパルス式による方法等いずれの方法も
用い得るが、インパルス式による方法が工業的に安価に
ヒートシールする方法として望ましい。シール方法は第
1〜3図に示すように行ない、三方又は四方シールのい
ずれでもよい。第1図は、使い捨てカイロの断面模式図
であり、シート状物2をヒートシールして袋体とし、発
熱性組成物1を封入している。空気はシート状物2の繊
維空隙をぬつて発熱性組成物へ到るが、発熱性組成物1
は、繊維空隙を通過することができず、従つて粉漏れが
おこらない。第1図では内層の繊維が融着偏平化した図
であり、融着偏平化した層は外層であつてもよいし、全
体が融着偏平化していてもよい。しかし、使い捨てカイ
ロが柔軟で肌触りの良いものであるためには第1図に示
すように、肌に接触する袋体の外側は融着せず内側にす
すむに従って繊維が融着偏平化していることが望まし
い。第2図、第3図は使い捨てカイロの平面模式図であ
り、第2図は四方シール、第3図は三方シールを施した
ものである。ヒートシール部分3は強力を保持するため
に図に示すような幅広シールが望ましい。
以下、本発明を実施例により説明する。なお、実施例
に示す、各特性の定義及び測定方法は次のとおりであ
る。
に示す、各特性の定義及び測定方法は次のとおりであ
る。
通気量; JISL 1096(一般織物試験方法)に準じ、フラジール形
試験機にて測定する。
試験機にて測定する。
最大孔径; バブルポイント法によりR=30r/pで求めた。
(R:最大孔径(μm),r:溶媒の表面張力(dyn/cm),p:
バブルポイント圧力(mmHg)。
バブルポイント圧力(mmHg)。
ヒートシール性; 富士製作所製FI−200−10型インパルスシーラーを用い
て30秒加熱、10秒冷却してヒートシールしたものをはく
離試験し、シール部以外が破れたものをヒートシール性
有、シール部がはく離したものをヒートシール性無とす
る。
て30秒加熱、10秒冷却してヒートシールしたものをはく
離試験し、シール部以外が破れたものをヒートシール性
有、シール部がはく離したものをヒートシール性無とす
る。
微粉末の漏出; 使い捨てカイロを手で100回もんだときに表面に微粉末
の漏出が見られるものを漏出有、漏出がみられないもの
を漏出無とする。
の漏出が見られるものを漏出有、漏出がみられないもの
を漏出無とする。
使い捨てカイロ発熱特性; 東京都条例B法(使い捨てカイロ測定法)に準じ測定を
行なつた。
行なつた。
実施例1〜3 第一成分として固有粘度0.75のポリエチレンテレフタ
レート、第二成分として融点131℃、密度0.963g/cm3、
メルトフローレートが190℃で40のポリエチレンを用
い、孔径0.35mm、孔数68孔の鞘芯型紡口を用いて紡糸
し、芯がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチレ
ンで繊度3dの鞘芯型繊維からウエブを形成し、エンポス
ロールとフラツトロールからなるボンデイング装置にて
熱圧着温度115℃、線圧20kg/cmで熱圧着し、目付が75g/
m2の不織布を得た。該不織布を上ロール温度を100〜120
℃、下ロール温度を50℃、線圧1t/cmの条件でペーパー
カレンダーに通し、シート状物として、そのシート状物
を第1図に示すような袋体とした。
レート、第二成分として融点131℃、密度0.963g/cm3、
メルトフローレートが190℃で40のポリエチレンを用
い、孔径0.35mm、孔数68孔の鞘芯型紡口を用いて紡糸
し、芯がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチレ
ンで繊度3dの鞘芯型繊維からウエブを形成し、エンポス
ロールとフラツトロールからなるボンデイング装置にて
熱圧着温度115℃、線圧20kg/cmで熱圧着し、目付が75g/
m2の不織布を得た。該不織布を上ロール温度を100〜120
℃、下ロール温度を50℃、線圧1t/cmの条件でペーパー
カレンダーに通し、シート状物として、そのシート状物
を第1図に示すような袋体とした。
該袋体に発熱性組成物(鉄粉40μ)25g、NaCl(40
μ)1.5g、活性炭(40μ)10g、水10gを封入し、四方を
ヒートシールして使い捨てカイロを得た。
μ)1.5g、活性炭(40μ)10g、水10gを封入し、四方を
ヒートシールして使い捨てカイロを得た。
第1表に実施例1〜3の特性を示す。
比較例1〜2 実施例と同じ不織布をペーパーカレンダーに通し、通
気量が0.01cc/cm2・secと20cc/cm2・secであるシート状
物をつくり、該シート状物から、実施例と同様に使い捨
てカイロを作り、比較例1〜2とした。第1表に比較例
1〜2の特性を示す。
気量が0.01cc/cm2・secと20cc/cm2・secであるシート状
物をつくり、該シート状物から、実施例と同様に使い捨
てカイロを作り、比較例1〜2とした。第1表に比較例
1〜2の特性を示す。
第1表に示すように、実施例1〜3は、長時間適度な
発熱を保ち、かつ粉漏れがなかつた。
発熱を保ち、かつ粉漏れがなかつた。
比較例1は発熱量が小で適温まで達せず、比較例2は
発熱量が大で継続時間が短く、さらに粉漏れもみられ、
いずれも実用には適さなかつた。
発熱量が大で継続時間が短く、さらに粉漏れもみられ、
いずれも実用には適さなかつた。
〔発明の効果〕 本発明の使い捨てカイロは、従来品のように、シート
状物に熱融着性をもつ、樹脂フイルムを貼り合わせるこ
となく、シート状物単体をヒートシールして得た使い捨
てカイロである。このことにより、従来の使い捨てカイ
ロより柔軟で肌触りも良く、また該カイロは内蔵する微
粉末を漏出することがなく、使用時に手や衣類を汚すこ
とのない状態で長時間安定して適度の発熱量を保ち、実
用上優れた特性をもつカイロである。
状物に熱融着性をもつ、樹脂フイルムを貼り合わせるこ
となく、シート状物単体をヒートシールして得た使い捨
てカイロである。このことにより、従来の使い捨てカイ
ロより柔軟で肌触りも良く、また該カイロは内蔵する微
粉末を漏出することがなく、使用時に手や衣類を汚すこ
とのない状態で長時間安定して適度の発熱量を保ち、実
用上優れた特性をもつカイロである。
第1図は本発明の使い捨てカイロの断面模式図である。 第2図、第3図は本発明の使い捨てカイロの平面図模式
図であり、第2図は四方シールを施したもの、第3図は
三方シールを施したものである。 1……発熱性組成物、2……シート状物、3……ヒート
シール部分、4……融着・偏平化した繊維。
図であり、第2図は四方シールを施したもの、第3図は
三方シールを施したものである。 1……発熱性組成物、2……シート状物、3……ヒート
シール部分、4……融着・偏平化した繊維。
Claims (1)
- 【請求項1】第一成分がポリエチレンテレフタレート又
はその共重合体、第二成分がポリオレフイン又はその共
重合体である複合繊維からなり、通気量が0.05〜10cc/c
m2・sec、最大孔径が5〜40μであるシート状物の袋体
であって、該シート状物が内層にすすむほど繊維が融着
偏平化しており、該袋体に空気の存在下で発熱する発熱
性組成物を封入してなる使い捨てカイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63042373A JP2656784B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 使い捨てカイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63042373A JP2656784B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 使い捨てカイロ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01218447A JPH01218447A (ja) | 1989-08-31 |
JP2656784B2 true JP2656784B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=12634242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63042373A Expired - Lifetime JP2656784B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 使い捨てカイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2656784B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5342412A (en) * | 1991-02-25 | 1994-08-30 | Kiribai Chemical Industry Co., Ltd. | Disposable body warmer |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP63042373A patent/JP2656784B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01218447A (ja) | 1989-08-31 |
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