JP2656746B2 - 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法 - Google Patents

半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法

Info

Publication number
JP2656746B2
JP2656746B2 JP1313295A JP1313295A JP2656746B2 JP 2656746 B2 JP2656746 B2 JP 2656746B2 JP 1313295 A JP1313295 A JP 1313295A JP 1313295 A JP1313295 A JP 1313295A JP 2656746 B2 JP2656746 B2 JP 2656746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
sheet
main surface
foreign matter
laminator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1313295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08201303A (ja
Inventor
英郎 大藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Hiroshima Ltd
Original Assignee
Hiroshima Nippon Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiroshima Nippon Denki KK filed Critical Hiroshima Nippon Denki KK
Priority to JP1313295A priority Critical patent/JP2656746B2/ja
Publication of JPH08201303A publication Critical patent/JPH08201303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2656746B2 publication Critical patent/JP2656746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体ウェハのシートラ
ミネータ及び半導体ウェハの製造方法に関し、特に半導
体ウェハの裏面加工前にこのウェハの反対の表面上の異
物を自動的に識別して表面の損傷や割れ等を未然に防ぐ
手段を備えたシートラミネータと製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的なシートラミネータを示す
図6を参照すると、この装置は、本体30の主面に半導
体ウェハを収納するキャリア32,33がそれぞれ装着
されるローダ部1,アンローダ部5が開口し、さらにロ
ーダ部1からアンローダ部5にかけてコの字形に半導体
ウェハを搬送するベルト2が配置されている。また、本
体30の主面上に、保護シート17の巻回された保護シ
ートロール16,16′と貼り合わせローラ18と一対
の押えローラ31とを有する保護シート貼り合わせ部4
が備えられる。この貼り合わせ部4の固定装置及び駆動
装置は図示していない。
【0003】一主表面に所望の回路機能が形成された多
数の半導体ウェハは、所定の間隔をおいて、この一主表
面が上に向くようにキャリア32内に重ね合わせて収納
される。このキャリア32がローダ部1に装着される
と、上位の半導体ウェハから順に搬送ベルト2上に移送
されるが、公知のため、この制御手段は図示していな
い。搬送ベルト2上に載置された状態で移送された半導
体ウェハ34は、保護シート貼り合わせ部4で停止す
る。ロール16′に巻回された未使用保護シート17
は、半導体ウェハ34の上面となる一主表面に密着する
ように軽く接着する下面の接着シートと、この接着シー
トが互いに接着しないように巻回するための上面のベー
スシートとで二重構造をなす。このベースシートは、ロ
ール16で巻き取られる。一対の押えローラ31は、半
導体ウェハ34の一主表面の直上に離間して保護シート
17を設定するために必要である。貼り合わせローラ1
8は、保護シート17の上面のベースシートに軽く押圧
されて回転し、これにより半導体ウェハ34の上面と接
着シートとが接着される。次に、ベースシートと接着シ
ートとを離すべく接着シートが図示されていないカッタ
で切断されるが、あらかじめ接着シートにミシン目が形
成されている場合は、これに沿ってベースから離され
る。
【0004】一主表面に接着シートが接着した半導体ウ
ェハ34は、ベルト2上を搬送し、もう一つのキャリア
33の中に順次重ね合わせる形で収納されるが、この収
納手段は公知であり、詳述しない。所定数の半導体ウェ
ハの収納されたキャリア33は、アンローダ部5から取
り出され、次の工程にそのまま移送されるかあるいは一
時保管後に次の工程に移される。
【0005】次の工程では、、保護シート17が接着し
た一主表面と反対の面即ち裏面を研磨加工すべく、この
半導体ウェハの一主表面がわを固定台の上に載置し、上
面となる裏面がわに機械的ストレスが加えられる。この
際、一主表面と固定台との間には保護シート17がある
ため、ストレスが印加されても、一主表面に損傷や破損
等が発生せず、また前後の取扱いにおいても擦過傷等が
発生せず、さらに一主表面に一応異物が付着しないとい
う利点があるとされている。裏面の加工が終了すれば、
加工中に発生した塵埃を除去すべく、洗浄工程に送ら
れ、保護シートも前後して機械的又は化学的に剥離され
る。
【0006】尚、図6において、保護シート17が二重
構造をなす場合について説明したが、ベースシートがな
く接着シートだけからなる保護シートが使用される場合
もある。この場合も適宜カットされて接着作業が終了す
るが、ここでは図示を省略する。また、このシートラミ
ネータは、本体30の手前にて(紙面に向って)作業す
るようにレイアウトされており、仮りにその必要性がな
い場合には、キャリア32,33の装着方向を主面上9
0°回転させた構造にすれば、搬送ベルト2に直角な方
向転換手段を設けなくて済む。また、本体30の主面に
段差があり、中央手前部分に凹部分を形成しているが、
このような凹部分が形成されていないものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなシートラ
ミネータで、一主表面を保護した半導体ウェハの裏面を
次工程で加工中に、このウェハが破損してしまうという
事故がしばしば発生した。破損事故を生じた半導体ウェ
ハを調べてみると、保護シートと半導体ウェハの一主表
面との間に、0.1mm以上特に1.0mm乃至2.0
mm前後の異物が存在し、この異物によって、裏面加工
時の押圧力によりウェハに集中応力が発生し、これによ
り破損に至ることが判明した。そして、保護シート17
で半導体ウェハを覆うラミネータには、このような異物
を検出する手段も、異物を除去する手段も備えられてお
らず、このため、混入した異物までも保護シートで覆っ
てしまうことが明らかになった。またμmオーダの異物
では、破損事故が生じないことも明らかになった。
【0008】従来から、半導体ウェハの主表面の異物を
識別する装置が適宜用いられていたが、このような装置
は、集積度の向上にともないよりミクロな異物を識別し
ようとする機能を有するもので、1μmオーダあるいは
それ以下のダストを識別することを得意としており、ジ
ャイアントダストを検出しないことがあることも判明し
た。
【0009】例えば、半導体ウェハの主表面上の異物を
レーザで検出する装置として、特開平3−26945号
公報にみられる図7を参照すると、この装置を動作させ
るには、まずS−偏光のレーザ51を検査対象のウェハ
の表面52に照射し、ウェハ上又はウェハ内の起伏5
3、あるいは正規のパターン54からのP−偏光成分を
含む散乱55を得る。これらの散乱を偏光板56を通
し、P−偏光成分のみのレーザ57にする。当該レーザ
57を光電変換装置58で検出し、閾値レベル設定装置
59、波形成型装置60、パルス計数装置61を経由し
た出力を、データ処理装置64で、正規のパターンから
の散乱か、ウェハ上又はウェハの真の欠陥類や異物類か
らの散乱かを識別し、ウェハ上又はウェハ内の真の欠陥
類や異物類からの散乱のみを計測数として出力する。識
別前後のデータは記録又は記憶装置62に格納され、出
力される。
【0010】ここで、欠陥類や異物類の数と、サイズの
関係の不連続点を判断するデータ処理装置64は、外挿
法による処理回路の規模が大きくなるばかりでなく、略
3乃至10μm程度の範囲内の異物以外は外挿法の適用
が困難となり、mmオーダの異物の検出までは難しいと
いう欠点があった。
【0011】この他に、レーザで異物を検出する装置と
して、特開平3−128445号公報等があるが、いず
れもμmオーダの異物の検出装置であり、より大きな異
物の検出には不適当な性能を有するものである。即ち、
ウェハの破損の心配のないミクロダストを検出する必要
が、この工程では必要ないからである。
【0012】以上のような知見及び諸問題に鑑み、本発
明は、次の課題を掲げる。 (1)0.1mm以上特に1.0mm乃至2.0mm前
後の異物を検出できると共に除去できるようにするこ
と。 (2)シートラミネータのシート貼り合わせの直前に、
異物を検出して除去すること。 (3)半導体ウェハの裏面加工時に、破損等の事故が生
じないようにすること。
【0013】(4)異物の検出手段や除去手段は簡単な
構成となし、シートラミネータのテーブルに搭載できる
ように小型とすること。 (5)自動的な除去手段で、異物が除去できない場合で
も、救済できるようにすること。 (6)破損事故の処理など無駄な工数を削減すること。 (7)歩留りを向上させ、生産性向上及びロスコストの
低減を図ること。 (8)可能な限り、自動化を図ること。 (9)シートラミネータの本来の作業性を低下させない
ようなレイアウトとすること。 (10)次工程でのウェハ破損事故が生じるような大き
さの異物だけ検出しえるようにすること。 (11)次工程でのウェハ破損事故が生じないような小
さな異物は検出しないようにすること。 (12)異物除去時に、本来のラミネート機能を停止す
るか又は低下することのないようにすること。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
半導体ウェハの裏面を加工する前に、このウェハの主表
面をシートで保護する半導体ウェハのシートラミネータ
において、前記ウェハの主表面を前記シートで覆う直前
の位置に、前記主表面の異物を識別する検出手段が設け
られていることを特徴とする。
【0015】特に前記検出手段が、前記半導体ウェハの
主表面にレーザを照射する手段とこの手段で照射された
前記レーザの散乱光を捕捉する反射光検出器とを有する
ことを特徴とする。
【0016】また本発明の第2の構成は、前記第1の構
成の他に、前記検出手段で異物が検出されたことを制御
入力として、この異物が検出された半導体ウェハを別の
位置に移送して収納する処理手段を備えることを特徴と
する。
【0017】さらに、本発明の第3の構成は、前記処理
手段における移送経路中に、前記異物を除去する除去手
段を備えることを特徴とする。
【0018】本発明の第4の構成は、半導体ウェハの裏
面を加工する前に、このウェハの主表面にシートを密着
させるように前記シートを圧迫する貼り合わせローラを
備えた半導体ウェハのシートラミネータにおいて、前記
ローラの表面の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力
センサで検出した圧力値が所定値以上か否かを識別する
識別手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】また本発明の第5の構成は、前記第4の構
成に加えて、前記識別手段において所定値以上の圧力値
が得られたことを制御入力として、該当する半導体ウェ
ハを別の位置に移送して収納する処理手段を備えること
を特徴とする。
【0020】本発明の半導体ウェハの製造方法の構成
は、半導体ウェハの裏面を加工する前に、この半導体ウ
ェハの主表面をシートで保護する工程を備えた半導体ウ
ェハの製造方法において、前記工程の直前で前記半導体
ウェハの主表面上に所定値以上の大きさの異物が存在す
るか否かを検査する工程を設けたことを特徴とする。
【0021】
【実施例】本発明の第1の実施例の斜視図を示す図1を
参照すると、この実施例の半導体ウェハのシートラミネ
ータは、保護シート貼り合わせ部4の直前の搬送ベルト
2上に、レーザ発振器8,レーザ9の反射光を検出する
反射光検出器13,異物検出制御器19を有するレーザ
検出部3を備える点、及び第1の搬送ベルト2から分岐
する第2の搬送ベルト6とこの終端に設けた不合格半導
体ウェハの収納されるキャリア41を装着するアンロー
ダ部7とを備える点を除き、図6の従来例と共通するた
め、共通した部分の説明は省略する。
【0022】レーザ検出部3は、レーザ発振器8からの
レーザ9を絞り、斜め上方から搬送ベルト2の移動方向
と直交するようにスキャンニングし、半導体ウェハ3
4′の一主表面に照射される。搬送ベルト2は、半導体
ウェハ34′を載置して所定の速度で移動しているた
め、結局一主表面の全面にレーザ9が照射されることに
なる。半導体ウェハ34′からの反射光は、反射光検出
器13に捕獲され、電気信号に変換されて増幅され、異
物検出・制御器19にて異物が存在するか否かの識別が
行われ、異物を検出しなかった場合にはそのまま保護シ
ート貼り合わせ部4へ向う。しかし異物を検出した場合
には、第2の搬送ベルト6を作動させ、キャリア41内
に収納するように制御される。このキャリア41内に収
納された半導体ウェハは、再び取り出され、例えば作業
者の目視によって確認しながら、風圧,水圧又はブラ
シ,もしくはこれらの組み合せを利用して、異物の除去
を行う。
【0023】あるいは、このような作業を行わず、キャ
リア41をアンローダ部7から引き出し、再びローダ部
1に装着してもよい。この場合は、再検査による信頼性
が向上するだけでなく、後述するように異物除去手段を
搬送ベルト6上に備えることにより、再び搬送ベルト6
上に移送されることがなくなるという利点がある。尚、
搬送ベルト6は、移送方向がコの字形状を呈している
が、本体40の後方にアンローダ部7を設けてもよい場
合には直線状の簡単な構成で済む。
【0024】図1のレーザ検査部3を詳細に示した図2
の側面図を参照すると、半導体ウェハ10の一主表面上
には、回路機能上必要とする絶縁膜や金属膜等の表面か
らなるパターン11の凹凸面と、除去されなければなら
ない異物12の付着した凸面とが存在する。パターン1
1の凹凸の段差は高々100μmオーダであるが、後工
程で破損を引き起こす異物12は0.1mm以上特にm
mオーダの高さを有する。
【0025】レーザ発振器8のレーザ9が、これらパタ
ーン11,異物12に照射されて生じる散乱光48の強
度が、横軸にスキャン幅をとって示された図3の特性図
を参照すると、異物からの散乱光15がパターンからの
散乱光14よりも大きく、これらの中間の強度をスレッ
シュホールド(threshold)レベル49に設定
することにより、双方の識別が可能となる。このために
は、一方の入力をスレッシュホールドレベル49に設定
した比較増幅器の他方の入力に、反射光検出器13から
の検出信号を印加する構成とすればよく、コンピュータ
による演算処理やプログラム制御等を必要としない。
【0026】尚、図2において、反射光検出器13の垂
直面の受光角度θ1は、レーザ9の垂直面の入射角θ2
と同一でないことが好ましく、双方の角度差(θ1−θ
2)が±10°以上より好ましくは±30°以上±90
°以下であることがより好ましい。
【0027】上述したレーザ検査部3は、異物の中でも
ジャイアントダストを捕捉すればよいので、回路構成が
極めて簡単で済むという利点がある。また、この実施例
では、保護シート貼り合わせ部4の直前のベルト2上
に、レーザ検査部3を配置したため、半導体ウェハ34
の一主表面に異物が付着する可能性が極めて少さくな
り、異物が除去されるまで何回でもレーザ検査部3の工
程を通過させることができるという利点もある。
【0028】この実施例では、搬送ベルト6上に異物除
去手段が備えられていないが、異物除去手段が備えられ
ている方が、自動化を達成する上で、より好ましいもの
となる。この異物除去手段は、直上からの空気の吹き付
けによるものや、固定ブラシあるいは強制回転ブラシに
よるもの等がある。この他に、キャリア41を引き出し
て、他の洗浄槽の中に入れ、収納された状態の半導体ウ
ェハに対して、水流による除去作業が試みられてもよ
い。
【0029】ここで、搬送ベルト2上に異物除去手段を
備えることは、以下の理由で好ましくない。その第1の
理由は、異物の除去中にブラシ等で表面に擦過傷をまれ
に生じることがあり、除去する必要のない半導体ウェハ
をかえって損傷してしまう恐れがあるからである。即
ち、異物除去手段を通過する半導体ウェハは、異物の付
着したものに限定しなければならない。その第2の理由
は、主な経路となる搬送ベルト2上に異物除去手段があ
れば、搬送力が低下すると共に、この手段の保守点検時
にこのベルト2をストップするため、同時にレーザによ
る検出や貼り合わせ等がストップしてしまうからであ
る。従って、異物除去手段は、搬送ベルト6からローダ
部1への再装着までの経路に設けることが、主経路が影
響を受けない点で、より好ましい。
【0030】この実施例では、レーザ検査部3を保護シ
ート貼り合わせ部4の直前のベルト2上に設けている
が、この他に直後のベルト2上に設けてもよく、あるい
は直前直後の双方に設けてもよい。直後の位置に、レー
ザ検査部3を設けた場合、保護シート17中に付着して
いた異物までも検出することができるが、除去作業では
保護シート17を剥離する必要がある。この場合には、
第2の搬送ベルト6に相当するベルトが、貼り合わせ部
4とアンローダ部5との間の第1の搬送ベルト2から分
岐される形で設けられる。
【0031】本発明の第2の実施例の斜視図を示す図4
を参照すると、このラミネータは貼り合わせローラ18
に圧力センサを備えている点、異物検出コントローラ1
9を備えている点、及び第2の搬送ベルト6が保護シー
ト貼り合わせ部4とアンローダ部7との間に介在する
点、さらにアンローダ部7が向って左方にある点以外
は、図6の従来例と共通しているため、共通した部分の
説明は省略する。
【0032】まず、保護シートを装着しようとする半導
体ウェハをローダ部1にセットし、第1の搬送ベルト2
にてこのウェハを保護シート貼り合わせ部4に送り、保
護シート17を装着する際、半導体ウェハ10と保護シ
ート17との密着性を高める為に用いられる貼り合わせ
ローラ18の円柱の主表面に装備された圧力センサに
て、半導体ウェハ10の一主表面の凹凸を識別し、異物
検出・制御器19で一定値以上の圧力を検出した際は、
第2の搬送ベルト6にてこのウェハをアンローダ部7の
キャリア60に送り、異常がなければ搬送ベルト2にて
アンローダ部5へ送り込む。異常が検出されたウェハ
は、キャリア60から取り出し保護シートを剥離後、除
去可能な異物であれば水洗等にて除去し、再びローダ部
1にもどし、再度保護シートの装着を行う。
【0033】圧力センサを備えた貼り合わせローラ18
を示す図5の断面図を参照すると、このローラ18は、
円柱表面に格子状に多数の圧力センサ20が配列されて
おり、これにより、半導体ウェハ10と保護シート17
との間に介在する異物12があれば、特定の圧力センサ
20に集中応力が加わる。このローラ18は、支え65
により回転自在に固定されている。異物12のない平面
では、押圧力が平均化され、大きな集中応力が特定の圧
力センサに加わることがない。
【0034】圧力センサとしては、水晶,ロシェル塩,
リン酸アンモニウム,チタン酸バリウムなどが素材とし
て利用されるが、この中でロッシェル塩やチタン酸バリ
ウムが特に好ましい。圧力センサ20において、圧力に
比例した発生した電荷は、それぞれ所定レベルで増幅さ
れ、所定値以上の圧力レベルが印加された場合には、ブ
ザー等により警報すると共に、異物検出制御器19で
は、このウェハ10を第2の搬送ベルト6に移送し、キ
ャリア60内に収納される。
【0035】ここで、圧力センサ20からの信号を所定
レベルまで増幅する集積回路及び必要な電源電圧を得る
ための電池等は、ローラ18内に内蔵されており、所定
レベル以上まで増幅された信号、あるいは警報信号は、
公知の回転摺動コネクタを介して、ローラ18の外部へ
取り出され、異物検出制御器19に印加されるが、図5
では図示せず省略している。
【0036】キャリア60内に収納された半導体ウェハ
10は、異物12を除去するため、このキャリア60か
ら取り出され、手作業により保護シート17を剥離し
て、異物12を除去して再び図4のラミネータにかけら
れる。または、化学的手段により、保護シート17を溶
融して除去し、異物12を除去して、再び図4のラミネ
ータにかけられる。
【0037】上記第1,第2の実施例において、異物が
検出された場合には、ブザー等の警報音を発して作業者
に知らせる手段、警報ランプを点滅して作業者に知らせ
る手段、自動制御系に入力して別の場合に移送する手段
等があり、これらは適宜単独で又は少なくともこれらの
うち二つを組み合わせて、実施することが好ましい。
【0038】上述した第1,第2の実施例では、具体的
なラミネータについて説明したが、半導体ウェハの表面
・裏面にかかわらず、シートを密着させる直前の工程
で、少なくとも異物を検出する工程を追加して、さらに
は自動又は手動により異物を除去する工程を追加するこ
とが、半導体ウェハの破損を防止し、歩留りを向上さ
せ、ロスを低減する上で、著効がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では半導体
ウェハの裏面を加工する前にウェハ表面を保護するよう
に保護シートを装着する直前に、ウェハ割れの原因とな
るウェハ表面上の異物を少なくとも識別することによ
り、ウェハ表面上の凹凸を早期に確実にとらえ、ウェハ
割れを未然に防止することができるから、ロスコストを
低減することは勿論、ウェハ割れによる無駄な装置停滞
を防ぎ、生産性が向上する等の効果が得られると共に、
上述した各課題がことごとく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】第1の実施例で装備されているレーザ検出部の
側面図である。
【図3】第1の実施例で装備されているレーザ検出部に
て得られたパターン及び異物からの散乱光を閾値にて分
離する状態を示した特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例の斜視図である。
【図5】第2の実施例で装備されている表面に圧力セン
サを備えた貼り合わせローラ部の断面図である。
【図6】従来例のシートラミネータを示す斜視図であ
る。
【図7】従来のレーザによる異物を識別する装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 ローダ部 2,6 搬送ベルト 3 レーザ検出部 4 保護シート貼り合わせ部 5,7 アンローダ部 8 レーザ発振器 9,51,57 レーザ 10,34,34′ 半導体ウェハ 11,54 パターン 12 異物 13 反射光検出部 14 パターンからの散乱光 15 異物からの散乱光 16,16′ 保護シートロール 17 保護シート 18 貼り合わせローラ 19 異物検出・制御器 20 圧力センサ 31 押えローラ 32,33,41,60 キャリア 40 本体 48 散乱光 49 スレッシュホルドレベル 52 ウェハの主表面 53 起伏 56 偏光板 58 光電変換装置 59 閾値レベル設定器 60 波形成型装置 61 パルス計数装置 62 記憶装置 64 データ処理装置 65 支え

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハの裏面を加工する前に、こ
    のウェハの主表面をシートで保護する半導体ウェハのシ
    ートラミネータにおいて、前記ウェハの主表面を前記シ
    ートで覆う直前の位置に、前記主表面の異物を識別する
    検出手段が設けられていることを特徴とする半導体ウェ
    ハのシートラミネータ。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、前記半導体ウェハの主
    表面にレーザを照射する手段とこの手段で照射された前
    記レーザの散乱光を捕捉する反射光検出器とを有する請
    求項1記載の半導体ウェハのシートラミネータ。
  3. 【請求項3】 前記検出手段において異物が検出された
    ことを制御入力として、この異物が検出された半導体ウ
    ェハを別の位置に移送して収納する処理手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハのシートラ
    ミネータ。
  4. 【請求項4】 前記処理手段における移送経路中に、前
    記異物を除去する除去手段を備えることを特徴とする請
    求項3記載の半導体ウェハのシートラミネータ。
  5. 【請求項5】 半導体ウェハの裏面を加工する前に、こ
    のウェハの主表面にシートを密着させるように前記シー
    トを圧迫する貼り合わせローラを備えた半導体ウェハの
    シートラミネータにおいて、前記ローラの表面の圧力を
    検出する圧力センサと、前記圧力センサで検出した圧力
    値が所定値以上か否かを識別する識別手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体ウェハのシートラミネータ。
  6. 【請求項6】 前記識別手段において所定値以上の圧力
    値が得られたことを制御入力として、該当する半導体ウ
    ェハを別の位置に移送して収納する処理手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項5記載の半導体ウェハのシートラ
    ミネータ。
  7. 【請求項7】 半導体ウェハの裏面を加工する前に、こ
    の半導体ウェハの主表面をシートで保護する工程を備え
    た半導体ウェハの製造方法において、前記工程の直前で
    前記半導体ウェハの主表面上に所定値以上の大きさの異
    物が存在するか否かを検査する工程を設けたことを特徴
    とする半導体ウェハの製造方法。
JP1313295A 1995-01-30 1995-01-30 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法 Expired - Fee Related JP2656746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1313295A JP2656746B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1313295A JP2656746B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08201303A JPH08201303A (ja) 1996-08-09
JP2656746B2 true JP2656746B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=11824638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1313295A Expired - Fee Related JP2656746B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2656746B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5078776B2 (ja) * 2008-06-30 2012-11-21 積水化学工業株式会社 表面処理装置
US20130215419A1 (en) * 2012-02-22 2013-08-22 Cooper S. K. Kuo Optical inspection device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08201303A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100045948A (ko) 적층 필름의 결함 검사 방법 및 그 장치
EP2093041B1 (en) Optical member adhering method, and apparatus using the method
US3944461A (en) Machine for laminating glass
JP4719031B2 (ja) 太陽電池パネルの検査装置、膜研磨検査方法、及び太陽電池パネルの製造方法
TWI464793B (zh) 黏著帶貼附方法及黏著帶貼附裝置
US10937697B2 (en) Method of processing a semiconductor wafer that involves cutting to form grooves along the dicing lines and grinding reverse side of the wafer
KR20070110372A (ko) 적층 기판 어셈블리의 제조 방법 및 제조 장치
JPH0371779B2 (ja)
JP2656746B2 (ja) 半導体ウェハのシートラミネータ及び半導体ウェハの製造方法
JP2000337827A (ja) 外観検査方法及び外観検査装置
JPH0794563A (ja) 半導体基板の異物除去装置
JP3442930B2 (ja) 液晶表示パネルの洗浄方法
KR20160018399A (ko) 보호 테이프 부착 방법 및 보호 테이프 부착 장치
JP2004118012A (ja) 液晶パネルへの偏光板貼付け方法
JP2011232383A (ja) 偏光フィルムの貼合装置およびこれを備える液晶表示装置の製造システム
JP2015049350A (ja) 光学部材貼合体の製造方法
KR102057662B1 (ko) 필링시스템용 미박리검출장치
JP3112512B2 (ja) チャックテーブルの表面状態検査方法
JP3379606B2 (ja) 透明板状材の欠点検出方法
JP2000252335A (ja) 半導体製造装置
CA2145688C (en) Method of inspecting a negative film in a photographic processing apparatus
JP2024083981A (ja) 円環状基板の検査装置及び検査方法
JPH103905A (ja) 電極部材の外観検査装置
JPH0669323A (ja) ウエハ検出装置およびウエハ位置決め装置
JPS61178348A (ja) ワ−クの移送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970506

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees