JP2655799B2 - アーチ状折版屋根 - Google Patents
アーチ状折版屋根Info
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Description
の屋根として施工されるポリカーボネート樹脂製のアー
チ状折版屋根に関するものである。
脂」と省略する)は、耐候性、耐衝撃性、透明性に優れ
ているため、採光可能な屋根材として、プール、倉庫、
体育館等の大型建築物からバス停、自転車置き場等の簡
易建築物に至るまで広く使用されている。屋根の形状と
しては、片流れまたは両流れのような平面的なものの
他、意匠上の要望から図4に示されているようなアーチ
状の屋根が増加している。
に示されているように母屋(14)の上に垂木(15)
を細かく組み付けてマス目を作るとともに屋根全体とし
てアーチ状とし、各マス目の上にアルミニウム等の枠を
組み、平板をこの枠に嵌め入れることにより施工してい
た。しかし、平板を用いてアーチ状の屋根を形成する
と、母屋(14)および垂木(15)を細かく入れる必
要があり、その上枠を組まなければならなため、これら
が影を作り採光率が低下する。また、屋根全体の重量が
大きくなるため、基礎鉄骨(16)を屋根の重量に耐え
るべく堅固なものにしなければならないという欠点があ
る。
樹脂製の平板を折曲げて製作した折版(1)を、山
(3)の稜線(7)方向にR曲げ施工して、図6に示さ
れているようなアーチ状折版屋根(20)が採用される
ようになった。このような折版(1)であれば母屋(1
4)の上に垂木を組み付ける必要はなく、図7に示され
ている用に、母屋(14)の上に折版(1)の凹凸形状
に合致するタイトフレーム(21)を取り付け、折版
(1)の山(3)とタイとフレーム(21)の山(2
2)とを重ね合わせてボルト(23)で留め付けるだけ
で良く、採光率も低下せず基礎鉄骨(16)の軽量化を
図ることもできる。
折版では剛性が高く曲率半径が30mを超える大きな屋
根を作ることはできても、それ以下の小さなアーチ状折
版屋根を作ることは極めて困難であり、小型の建築物や
多様な意匠上の要請に十分に応えることができなかっ
た。
することを目的として、比較的曲率半径の小さいPC樹
脂製のアーチ状折版屋根を提供しようとするものであ
る。
折版の断面形状を特定のものとすることにより、垂木を
使用しなくても屋根材としての強度を維持できるととも
に、優れた採光率を得ることができるという折版屋根の
長所を活かしつつ、曲率半径の小さいアーチ状折版屋根
を施工することができることを見出だした。
達成するために、PC樹脂板を折曲げて平坦な頂部
(2)を有する山(3)と平坦な底部(4)を有する谷
(5)とが交互に連続して形成された折版(1)を、山
(3)の稜線(7)方向に曲率半径15〜30mでアー
チ状に曲げて施工されたアーチ状折版屋根において、前
記折版(1)が厚さ1〜5mmのPC樹脂板で形成されて
いるとともに、前記折版(1)は、幅1m当たりに4〜
6組の山(3)および谷(5)を有し、前記底部(4)
から頂部(2)までの山高さ(h)が40〜60mmであ
り、かつ前記底部(4)と頂部(2)との間の傾斜部
(6)が底部(4)から35〜55°の立上がり角度
(θ)で形成されていることを特徴とするものである。
樹脂製の折版(1)は、板厚が1mm未満では屋根材とし
ての強度が不足し、また5mmを超えると折版(1)の剛
性が高くなりすぎて曲率半径30m以下にR曲げするこ
とが困難となるため、1〜5mmのものを使用する必要が
ある。強度および剛性のバランスにおいて、特に板厚が
1.3〜3.0mm程度のものが好ましい。
に示されているように、平坦な頂部(2)を有する山
(3)と平坦な底部(4)を有する谷(5)とが交互に
連続して形成されたものであり、一組の山(3)および
谷(5)が幅1m当たり4〜6組の割合で形成されてい
ることを要する(以下、山(3)および谷(5)の組数
を「山数」と略する)。これは、幅1m当たりの山数が
4山未満では剛性が小さくなりすぎて、屋根材として十
分な強度を得るには母屋(14)間隔を短くしなければ
ならず、採光率が低下し基礎鉄骨(16)の軽量化も図
ることができないからである。一方、6山を超えると加
工に手間がかかりすぎる上に、下から見上げると線が数
多く見えて見栄えが悪く、また線の部分が影を落として
採光率も低下するためである。
(4)から山(3)の頂部(2)までの山高さ(h)
が、40mm未満では遠目に山(3)と谷(5)とが明瞭
に認識できず一般の波板のように見えて安っぽくなり、
一方60mmを超えると折版(1)の剛性が高くなりすぎ
て曲率半径30m以下に曲げることが困難となる。した
がって、山高さ(h)は40〜60mmとする必要があ
り、特に45〜55mm程度が好ましい。
(4)と谷(5)の頂部(2)との間の傾斜部(5)の
立上がり角度(θ)が35°未満では、幅1m当たり4
〜6山を形成すると頂部(2)および底部(4)の幅が
狭くなりすぎ、ボルト(23)でタイトフレーム(2
1)に留め付けて施工することが困難となる。一方、立
上がり角度(θ)が55°を超えると折版(1)の剛性
が高くなりすぎて曲率半径30m以下に曲げることが困
難となる。したがって、傾斜部(6)の立ち上がり角度
(θ)を35〜55°とする必要があり、特に40〜4
5°の範囲が好ましい。
法は、従来の方法と同様に、母屋(14)の上に垂木を
組付けることなく直接タイトフレーム(21)を取り付
け、ボルト(23)で折版(1)を留め付けるだけで良
い。
さ1〜5mmのポリカーボネート樹脂板で形成されている
とともに、前記折版(1)は、幅1m当たりに4〜6組
の山(3)および谷(5)を有し、前記底部(4)から
頂部(2)までの山高さ(h)が40〜60mmであり、
かつ前記底部(4)と頂部(2)との間の傾斜部(6)
の立上がり角度(θ)が35〜55°という特定形状で
あるため、無理なく曲率半径15〜30mのR曲げをす
ることができ、従来よりも曲率半径の小さいアーチ状折
版屋根を施工することができる。
実施例について、図面を参照しつつ説明する。
2に示されているような有効幅600mm×長さ6000
mmで、幅方向の両端に重ね部(11)(12)が延設さ
れた折版(1)を作成した。この折版(1)は幅1m当
たりの山数が5山に相当し、山高さ(h)が50mm、傾
斜部(6)の立上がり角度(θ)が42°、山(3)の
頂部(2)の幅43.1mm、谷(5)の底部(4)の幅
が45mm、傾斜部(6)の長さが73.9mmである。
版(1)により曲率半径20mのアーチ状折版屋根を施
工した。施工は、まず1000mm間隔で組まれた11本
の母屋(14)上に、高さ921.2mmのタイトフレー
ム(13a)を中心として左右の軒先方向へ順に89
5.4mm,818.2mm,689.6mm,510mm,2
80mmの高さの異なるタイトフレーム(13b)(13
c)(13d)(13e)(13f)を取り付けた。次
いで、稜線(7)方向に2本の折版(1)を端部で重ね
るともに、横方向に3本の折版(1)を互いの重ね部
(11)(12)を重ねて連結し、図7に示されている
要領で折版(1)をボルト(12)でタイトフレーム
(13a)(13b)(13c)(13d)(13e)
(13f)に留め付けた。なお、各タイトフレーム(1
3a)(13b)(13c)(13d)(13e)(1
3f)は、図7に示されているタイトフレーム(21)
と相似形で折版(1)の断面形状に合致するタイトフレ
ーム本体に、所定高さのスペーサを付加してそれぞれの
高さとしたものである。
屋根は、施工後の折版に歪みを生じるもことなく、また
300kg/fの荷重に対しても変形や破損等の問題も
なかった。
根は、PC樹脂板を折曲げて平坦な頂部を有する山と平
坦な底部を有する谷とが交互に連続して形成された折版
を、山の稜線方向に曲率半径15〜30mでアーチ状に
曲げて施工されたアーチ状折版屋根において、前記折版
が厚さ1〜5mmのPC樹脂板で形成されているととも
に、前記折版は、幅1m当たりに4〜6組の山および谷
を有し、前記底部から頂部までの山高さが40〜60mm
であり、かつ前記底部と頂部との間の傾斜部が底部から
35〜55°の立上がり角度で形成されているものであ
るから、曲率半径が15〜30mの従来よりも曲率半径
の小さいアーチ状折版屋根を施工することが可能とな
る。また、適度な剛性を有し従来と同程度の母屋間隔で
施工することができるため、PC樹脂の透明性を活かし
た採光率の良いアーチ状折版屋根が可能であり、基礎鉄
骨の軽量化を図ることもできる。
面図である。
折版の断面図である。
ある。
視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂板を折曲げて平坦
な頂部(2)を有する山(3)と平坦な底部(4)を有
する谷(5)とが交互に連続して形成された折版(1)
を、山(3)の稜線(7)方向に曲率半径15〜30m
でアーチ状に曲げて施工されたアーチ状折版屋根におい
て、 前記折版(1)が厚さ1〜5mmのポリカーボネート樹脂
板で形成されているとともに、前記折版(1)は、幅1
m当たりに4〜6組の山(3)および谷(5)を有し、
前記底部(4)から頂部(2)までの山高さ(h)が4
0〜60mmであり、かつ前記底部(4)と頂部(2)と
の間の傾斜部(6)が底部(4)から35〜55°の立
上がり角度(θ)で形成されていることを特徴とするア
ーチ状折版屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14341793A JP2655799B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | アーチ状折版屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14341793A JP2655799B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | アーチ状折版屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073954A JPH073954A (ja) | 1995-01-06 |
JP2655799B2 true JP2655799B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=15338276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14341793A Expired - Fee Related JP2655799B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | アーチ状折版屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2655799B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4975384B2 (ja) * | 2006-06-27 | 2012-07-11 | 新日本製鐵株式会社 | 建築構造用折板材 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14341793A patent/JP2655799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073954A (ja) | 1995-01-06 |
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