JP2654565B2 - 非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路 - Google Patents

非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表示装置、オプティカル・シャッタ等に用い
られる非線形抵抗膜による液晶素子の駆動回路に関し、
TNタイプの液晶素子駆動回路を利用した簡単な構成によ
る非線形抵抗膜による液晶素子の駆動回路に関する。
〔発明の概要〕
非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路において、
通常のTNタイプの液晶素子の駆動回路をそのまま利用し
て駆動したものであり、TNタイプの液晶素子の駆動回路
に表示データの反転回路と、1走査時間の半分を非選択
にする為の非選択信号発生回路を追加することにより構
成される。
〔従来の技術〕
非線形抵抗膜を利用した液晶素子の駆動方法は二通り
あり、すなわちTN液晶素子の駆動方法をそのまま利用し
た電圧平均化法と、表示等の状態により液晶層間電圧が
変動することを抑制した位相変調法とがある。従来はTN
液晶素子の駆動回路を利用してそのまま電圧平均化法で
駆動するか、コントローラ側の表示メモリに点灯データ
と点灯データの反転データを格納しておき、選択期間の
1/2期間に点灯データを、残り1/2期間を非選択期間にし
て点灯データの反転データを信号電極側の駆動回路より
出力して表示する位相変調法により非線形抵抗膜を用い
た液晶素子を駆動していた。前記位相変調法による駆動
方法では、表示メモリが増えるとともに、コントローラ
側の回路構成が大きくなりコストアップの原因になって
いた。
第3図に従来技術による非線形抵抗膜の液晶表示素子
の駆動回路を示す。10は信号電極駆動回路,20は走査電
極駆動回路,30は非線形抵抗膜による液晶表示素子,40は
駆動電源回路,50は表示データ,60はコントロール線,70
は電源である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路
においてコントローラ側の表示メモリの増大及びコスト
アップ増の問題点を解決しようするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
コントローラ側と非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆
動回路間に、表示データを反転させる表示データ反転回
路及び、上記表示データを反転させる信号を発生する非
選択信号発生回路を設ける。
〔実施例〕
非線形抵抗膜を用いた液晶素子を駆動表示する場合、
実効電圧の変動によるコントラストが変動してしまい表
示品質の劣化が問題とされていた。
本発明は、実効電圧の変動を抑制させた液晶素子の駆
動回路を提供するものである。
第1図に本発明による非線形抵抗膜を用いた液晶素子
の駆動回路の構成を示す。信号電極駆動回路は例えば、
SED1600FOA(諏訪精工舎製)を、走査電極駆動回路はSE
D1610FOA(諏訪精工舎製)をそれぞれ使用する。第2図
に第1図のタイムチャートを載せる。信号電極側ラッチ
信号(LOAD)は、一水平ラインごとに信号電極駆動回路
に表示データ(D3〜Dφ)をラッチさせると同時に、非
選択信号発生回路のJ/Kフリップフロップ2をトリガー
する。J/Kフリップフロップ2はJ,K端子をVccレベルに
接続されているためトグルフリップフロップとして動作
し、信号電極側ラッチ信号(LOAD)の立下り毎に第2図
のタイムチャートの非選択信号(1)を発生する。非選
択信号(1)が“L"レベルの時に、走査電極駆動回路の
非選択信号端子(▲▼)を駆動し、走査電極駆動
回路の出力(7)を非選択波形にする。又非選択信号
(1)は、表示データ反転回路へ行き非選択信号(1)
が“H"レベルの時に表示データ(D3〜Dφ)を反転させ
て信号電極駆動回路に行く。J/Kフリップフロップの反
転出力端子()と信号電極側ラッチ信号(LOAD)と
を、アンドゲート(3)に入力して走査電極側ラッチ信
号(5)を発生させ、走査電極駆動回路のシフトクロッ
ク端子(YSCL)を駆動する。フレーム信号(FRM)と走
査電極側ラッチ信号(5)が重なり合った時に、走査電
極側ラッチ信号(5)の立下り時点から、非線形抵抗膜
を用いた液晶表示素子(MSIパネル)のコモン電極Y1
ら順にYmまで駆動して行く。信号電極側ラッチ信号(LO
AD)は信号電極駆動回路のラッチ端子(LP)を駆動し、
信号電極側ラッチ信号(LOAD)の立下り時点で、クロッ
ク信号(CP)でシフトされた表示データ(D3〜Dφ)の
ラッチをして、MSIパネルのセグメント電極X1〜Xnを駆
動する。信号電極側ラッチ信号(LOAD)は、MSIパネル
の一水平ドット数(nドット)毎に発生する。他方走査
電極側ラッチ信号(5)は二水平ドット数毎に発生す
る。二水平ドット数の最初の一水平ドット期間は、第2
図のタイムチャートより明らかなように、非選択信号
(1)が“H"レベルなので信号電極表示データ(4)は
反転されて信号電極駆動回路に入力され二水平ドット数
の後半の期間に(非選択信号(1)が“L"レベルの時、
すなわち走査電極駆動回路の出力(7)が非選択波形の
期間)信号電極駆動回路の出力(6)に表れ、非選択信
号波形をMSIパネルに印加する。二水平ドット数の後半
の期間は、表示データ(D3〜Dφ)は反転されずにその
まま、信号電極駆動回路に入力されるので次の二水平ド
ット数の前半の期間(第2図タイムチャートの2より)
から正しく表示される。以後、非選択,選択状態を繰り
返して表示する。
この様な駆動回路でMSIパネルを駆動することによ
り、画素状態により画素の実効電圧が変動することを抑
制し、コントラストムラの無いMSIパネルの駆動回路が
できる。又通常のTNタイプの駆動回路をそのまま使用出
来、特別に複雑な回路を必要としない等の利点がある。
〔発明の効果〕
本発明によれば、表示メモリの増加なく通常のTN駆動
回路で位相変調法によるMSIパネルの駆動回路を構成で
き、又、コントローラ側のコストアップの防止もでき
る。本発明は表示装置、プリンタ用シャッタ等のオプテ
ィカル・シャッタなど、種々の液晶素子に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は非線形抵抗膜による液晶表示素子の駆動回路の
構成図、第2図は第1図のタイムチャート、第3図は従
来技術による非線形抵抗膜の液晶表示素子の駆動回路。 Dφ〜D3……表示データ CP……クロック信号 DF……交流反転信号 FRM……フレーム信号 LOAD……信号電極側ラッチ信号 MSIパネル……非線形抵抗膜による液晶表示素子 1……非選択信号 2……J/Kフリップフロップ 3……アンドゲート 6……信号電極駆動回路の出力 7……走査電極駆動回路の出力

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路
    において、 信号電極側ラッチ信号が入力され、非選択信号を発生す
    るJ/Kフリップフロップと、 前記J/Kフリップフロップの反転出力と信号電極側ラッ
    チ信号が入力され、走査電極側ラッチ信号を出力するア
    ンドゲートと、 前記非選択信号に応じて表示データを反転させる表示デ
    ータ反転回路と、 前記表示データ反転回路からの信号電極表示データを受
    け信号電極を駆動する信号電極駆動回路と、 前記非選択信号が入力される入力端子と前記走査電極側
    ラッチ信号が入力される入力端子を有する走査電極駆動
    回路と、 非線形抵抗膜を用いた液晶素子と、 前記信号電極駆動回路と走査電極駆動回路へ電圧を供給
    する駆動電源回路と、を備えることを特徴とする非線形
    抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路。
JP61165741A 1986-07-15 1986-07-15 非線形抵抗膜を用いた液晶素子の駆動回路 Expired - Fee Related JP2654565B2 (ja)

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JPS5814890A (ja) * 1981-07-20 1983-01-27 セイコーエプソン株式会社 液晶表示装置の駆動方法

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