JP2632878B2 - 表示装置のマルチプレキシング駆動法 - Google Patents

表示装置のマルチプレキシング駆動法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強誘電性液晶を用いた表示パネルやシヤツ
タ・アレイ・プリンターなどの表示装置のマルチプレキ
シング駆動法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、走査電極群と信号電極性をマトリクス状に
構成し、その電極間に液晶化合物を充填し多数の画素を
形成して、画像或いは情勢の表示を行う液晶表示素子は
よく知られている。この表示素子の駆動法としては、走
査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信
号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させ
て並列的に選択印加する時分割駆動が採用されている。
これらの実用に供されたのは、殆どが、例えば“アプ
ライド・フイジクス・レターズ”(“Applied Physics
Letters")1971年,18(4)号127〜128頁に掲載のM.シ
ヤツト(M.Schadt及びW.ヘルフリヒ(W.Helfrich)共著
になる“ボルテージ・デイペンダント・オプテイカル・
アクテイビテイー・オブ・ア・ツイステツド・ネマチツ
ク・リキツド・クリスタル”(“Voltage Dependent Op
tical Activity of a Twisted Nematic Liquid Crysta
l")に示されたTN(Twisted Nematic)型液晶であっ
た。
近年は、在来の液晶素子の改善型として双安定性を有
する液晶素子の使用がクラーク(Clark)及びラガーウ
オール(Lagerwall)の両者により特開昭56−107216号
公報、米国特許第4367924号明細書等で提案されてい
る。双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクチツ
クC相(SmC*)又はH相(SmH*)を有する強誘電性液晶
が用いられ、これらの状態において、印加された電界に
応答して第1の光学的安定状態と第2の光学的安定状態
とのいずれかをとり、かつ電界が印加されないときはそ
の状態を維持する性質、即ち双安定性を有し、また電界
の変化に対する応答がすみやかで、高速かつ記憶型の表
示装置等の分野における広い利用が期待されている。
しかしながら、前述した強誘電性液晶素子は、マルチ
プレクシング駆動時にちらつきを発生する問題点があっ
た。特にヨーロツパ公開149899号公報には、書込みフレ
ーム毎に走査選択信号の位相を逆位相にした交流電圧を
印加し、第12図に示す様にあるフレームで白(クロスニ
コルを明状態となる様に配置)の選択書込みを行い、続
くフレームで黒(クロスニコルを暗状態となる様に配
置)の選択書込みを行うマルチプレクシング駆動法が開
示されている。又、前述の駆動法の他に、米国特許第45
48476号公報や米国特許第4655561号公報などに開示され
て駆動法が知られている。
かかる駆動法は、白の選択書込み後の黒の選択書込み
時に、前のフレームで選択書込みされた白の画素が半選
択となり、書込み電圧より小さいが実効的な電圧が印加
されることになる。従って、このマルチプレクシング駆
動法では、黒の選択書込み時では、黒の文字の背景とな
る白の選択画素に一様に半選択電圧が1/2フレーム周期
(1フレーム走査時間である1画面走査期間の逆数)毎
に印加され、半選択電圧が印加された白の選択画素で
は、その光学特性が1/2フレーム周期毎に変化すること
になる。このため、白地に黒の文字を書込むデイスプレ
イの場合では、白を選択した画素の数が黒を選択した画
素と比較して圧倒的に多く、白の背景がちらついて見え
ることになる。又、上述の白地に黒の文字を書込むデイ
スプレイとは逆に黒字に白の文字デイスプレイの場合で
も同様にちらつきの発生が見られる。通常フレーム周波
数を30Hzとした場合、上述の半選択電圧が1/2フレーム
周波数である15Hzで印加されるので、観察者にはちらつ
きとして感知され、著しく表示品位を損なうことにな
る。
〔発明の概況〕
本発明の目的は、従来の問題点である表示のちらつき
を解消した表示パネルの駆動装置を提供することにあ
る。
本発明は、複数の走査電極と複数の情報電極とで構成
されたマトリクス電極の全ての走査電極から一つの走査
電極を順次選択し、選択された走査電極に走査選択信号
を供給しつつ非選択の走査電極に走査非選択信号を供給
するとともに、該走査選択信号に同期して複数の情報電
極に同時に表示情報に応じた情報信号を供給する表示装
置のマルチプレキシング駆動法において、該マトリクス
電極を構成する全ての走査電極のうち一つの走査電極を
一回だけ選択して該全ての走査電極を選択する第1の走
査を、繰返し行い、nを3以上の整数とした時に、該第
1の走査を行う第1の走査期間を、n+1個の第2の走
査期間に分割し、該n+1個の第2の走査期間同士の間
で互いに異なる走査電極が選択されるように、且つ各第
2の走査期間では、間にn本おいた位置にある複数の走
査電極に、該複数の走査電極の配列方向に従って一方向
に、該走査選択信号を順次供給する駆動法であって、該
n+1個の第2の走査期間のうち、少なくとも一組の、
連続する2つの第2の走査期間において選択される走査
電極群は、互いに隣接して配置されていない走査電極か
らなることを特徴とし、これによりフリッカを抑制しつ
つ画像流れを防止できる。
〔発明の態様の詳細な説明〕
第1図は、駆動波形例である。
第1図には(4M−3)フイールドF4M-3,(4M−2)
フイールドF4M-2,(4M−1)フイールドF4M-1と4Mフイ
ールドF4M(ここで、1フイールドとは1垂直走査期間
のことである。M=1,2,3…)における4n−3番目の走
査電極に印加する走査選択信号S4n-3(n=1,2,3…),4
n−2番目の走査電極に印加する走査選択信号S4n-2,4n
−1番目の走査電極に印加する走査選択信号S4n-1と4n
番目の走査電極に印加する走査選択信号S4nが示されて
いる。第1図によれば、走査選択信号S4n-3は、(4M−
3)フイールドF4M-3と(4M−1)フイールドF4M-1(M
=1,2,3…)の同一位相における電圧極性(走査非選択
信号の電圧を基準にした電圧極性)が互いに逆極性にな
っており、かつ(4M−2)フイールドF4M-2と4Mフイー
ルドF4Mでは走査しないようになっており、走査選択信
号S4n-1も同様である。さらに、1フイールド期間内で
印加された走査選択信号S4n-3とS4n-1は、互いに相違し
た電圧波形となっており、同一位相の電圧極性が互いに
逆極性となっている。
同様に走査選択信号S4n-2は、(4M−2)フイールドF
4M-2と4MフイールドF4Mの同一位相における電圧極性
(走査非選択信号の電圧を基準にした電圧極性)が互い
に逆極性になっており、かつ(4M−3)フイールドF
4M-3と(4M−1)フイールドF4M-1では走査しないよう
になっており、走査選択信号S4nも同様である。さら
に、1フイールド期間内で印加された走査選択信号S
4n-2とS4nは、互いに相違した電圧波形となっており、
同位相の電圧極性が互いに逆極性となっている。
又、第1図の走査駆動波形例では、画面が一斉に休止
(例えば画面を構成する全画素に一斉に電圧0を印加す
る)するための位相が第3番目に設けられ、走査選択信
号の3番目の位相が電圧0(走査非選択信号の電圧と同
一レベル)に設定されている。
又、第1図によれば、(4M−3)番目のフイールドF
4M-3で信号電極に印加する情報信号としては、走査選択
信号S4n-3に対しては白信号(走査選択信号S4M-3との合
成により、2番目の位相で強誘電性液晶の閾値電圧を越
えた電圧3V0が印加されて白の画素を形成する)と保持
信号(走査選択信号S4n-3との合成により、画素に強誘
電性液晶の閾値電圧より小さい電圧±V0が印加される)
とが選択的に印加され、走査選択信号S4n-1に対しては
黒信号(走査選択信号S4n-1との合成により、2番目の
位相で強誘電性液晶の閾値電圧を越えた電圧−3V0が印
加されて黒の画素を形成する)と保持信号(走査選択信
号S4n-1との合成により、画素に強誘電性液晶より小さ
い電圧±V0が印加される)とが選択的に印加される。そ
して、(4n−2)番目及び(4n)番目の走査電極には走
査非選択信号が印加されているので、そのまま情報信号
が印加される。
上述の(4M−3)フイールドF4M-3の書込みに続く(4
M−2)フイールドF4M-2で、信号電極に印加する情報信
号としては、走査選択信号S4n-2に対しては、上述と同
様の黒信号と保持信号とが選択的に印加され、走査選択
信号S4nに対しては、上述と同様の白信号と保持信号と
が選択的に印加される。そして(4n−3)番目及び(4n
−1)番目の走査電極には走査非選択信号が印加される
ので、そのまま情報信号が印加される。
又、(4M−2)フイールドF4M-2に続く(4M−1)フ
イールドF4M-1で、信号電極に印加する情報信号として
は、走査選択信号S4n-3に対しては、上述と同様の黒信
号と保持信号とが選択的に印加され、走査選択信号S
4n-1に対しては、上述と同様の自信号と保持信号とが選
択的に印加される。そして(4n−2)番目及び4n番目の
走査電極には走査非選択信号が印加されるので、そのま
ま情報信号が印加される。
(4M−1)フイールドF4M-1に続く4MフイールドF4M
信号電極に印加する情報信号としては、走査選択信号S
4n-2に対しては、上述と同様の黒信号と保持信号とが選
択的に印加され、走査選択信号S4nに対しては、上述と
同様の白信号と保持信号とが選択的に印加される。そし
て(4n−3)番目及び(4n−1)番目の走査電極には走
査非選択信号が印加されるので、そのまま情報信号が印
加される。
第2図(A),(B)及び(C)は第1図に示す駆動
波形によって第7図に示す表示状態を書込んだ時のタイ
ミングチヤートを示している。第7図中、○は白の画
素,●は黒の画素を表わしている。又、第2図(B)中
のI1−S1は走査電極S1と信号電極I1との交点に印加され
た電圧の時系列波形である。I2−S1は走査電極S1と信号
電極I2との交点に印加された電圧の時系列波形である。
同様にI1−S2は走査電極S2と信号電極I1との交点に印加
された電圧の時系列波形である。I2−S2は走査電極S2
信号電極I2との交点に印加された電圧の時系列波形であ
る。
第3図は、別の駆動波形例を表わしている。第3図に
示す駆動例で用いた走査選択信号S4n-3とS4n-1は、それ
ぞれ走査非選択信号の電圧を基準とした時互いに逆極性
関係にある2つの電圧をもち、且つ前半の電圧パルス幅
を後半の逆極性電圧パルス幅に対して2倍に設定した波
形となっている。又、情報信号としては、1番目の位相
で電圧0(走査非選択信号の電圧レベルと同一レベル)
に設定され、2番目と3番目の位相で互いに走査非選択
信号電圧を基準とした時、互いに逆極性関係にある交番
電圧となっている。第4図は第3図の駆動例によって第
7図に示す表示例に書込んだ時の時系列波形を表わして
いる。
第5図と第6図は、駆動波形例を表わしている。第5
図と第6図の駆動波形例では走査選択信号と情報信号の
電圧レベルがそれぞれ2レベルに設定されているので、
駆動回路の設計も簡略化することが可能である。
前述の駆動例では走査選択信号の振幅2|±V0|に対し
て情報信号の振幅が|±V0|に設定されているが、本発
明では走査選択信号の振幅を|Sap|とし、情報信号の振
幅を|Iap|とした時|Iap|/|Sap|≦1とする事ができ、好
ましくは|Iap|/|Sap|<1/1.2とするのが適している。
又、本発明では強誘電性液晶が2つの閾値電圧Vth1
−Vth2(Vth1,Vth2>0)をもつ時、前述のV0との間
で、 V0< Vth1 <3V0, −3V0<−Vth2 <−V0 の関係が成立つ。
下表1は、白の選択画素を形成する時に、画素に印加
する白の選択電圧Swとその時の半選択電圧Hがフイール
ドF1,F2,F3,F4,…で印加されるタイミングを表わし
ている。
下表2は、本発明外の色の選択画素書込みタイミング
を表わしている。
本発明に係る表1のタイミングでは、(4M−3)フイ
ールドF1,F5,…の時に(4N−3)番目の走査線S1,S5
…上の画素(白の選択画素)に白の選択電圧が印加さ
れ、(4N−1)番目の走査線S3、S7…上の画素(白の選
択画素)に半選択電圧が印加され、(4N−2)番目と4N
番目の走査線S2,S4,S6,S8…上の画素は走査されない
のに対し、本発明外の表2のタイミングでは、奇数フイ
ールドF1,F3…の時に全走査線上の画素(白の選択画
素)に白の選択電圧が印加され、偶数フイールドF2,F4
…の時に全走査線上の画素(白の選択画素)に半選択電
圧が印加されることになる。従って前述したように表2
のタイミングの駆動例では1/2フイールド周波数(表2
のタイミングの場合、1垂直走査ですべての走査線を走
査するためにフイールド周波数=フレーム周波数であ
る。)でちらつきが発生する。通常、フレーム周波数を
30Hzとした場合、15Hzでフリツカが発生することにな
る。これに対し、本発明では1垂直走査期間(1フイー
ルド)で全走査線数の半分の走査線しか走査しないの
で、フイールド周波数(1垂直走査期間の逆数)f1が表
2のタイミングでの駆動法のフイールド周波数f2の2倍
(f1=2f2)となる。従ってちらつきは、表2のタイミ
ングの駆動法の場合の4倍の周波数で発生することとな
る。すなわち、通常のフレーム周波数を30Hzとした場
合、60Hzでフリツカが発生する。その上、本発明では1
フイールド期間内で半選択電圧が印加される画素の数が
表2に示す駆動例の場合と比較して1/4であるので、フ
リツカが有効に防止される。
また、本発明外の表3のタイミングでは、奇数フイー
ルドF1,F3…の時に奇数番目の走査線S1,S3…上の画素
(白の選択画素)に白の選択電圧が印加され、偶数番目
の走査線S2,S4…上の画素(白の選択画素)に半選択電
圧が発生し、フイールド周波数(表3の場合、1垂直走
査ですべての走査線を走査するためにフイールド周波数
=フレーム周波数である。)でちらつきが発生する。こ
れに対しても本発明では1垂直走査期間(1フイール
ド)で全走査線数の半分しか走査しないので、フイール
ド周波数f1が表3のタイミングのフイールド周波数f3
2倍(f1=2f3)となる。従ってちらつきは表3のタイ
ミングの駆動法の場合の2倍の周波数で発生することと
なる。すなわち、通常のフレーム周波数が30Hzの場合、
30Hzのフリツカが発生することになる。その上本発明で
は1フイールド期間内で半選択電圧が印加される画素の
数が表3に示す駆動例と比較して1/2であるので、ちら
つきが有効に防止できる。
第13図は、本発明で用いたマトリクス電極を配置した
強誘電性液晶パネル131の駆動装置を表わしている。第1
3図のパネル131には、走査線132とデータ線133とが互い
に交差して配線され、その交差部の走査線132とデータ
線133との間には強誘電性液晶が配置されている。又、
第13図中134は走査回路、135は走査側駆動回路、136は
信号側駆動電圧発生回路、137はラインメモリー、138は
シフトレジスタ、139は走査側駆動電圧発生電源、130は
マイクロ・プロセツサー・ユニツト(MPU)を表わして
いる。
走査側駆動電圧発生電源139には、電圧V1,V2とVC
用意され、例えば電圧V1とV2を前述した走査選択信号の
電源とし、電圧VCを走査非選択信号の電源とすることが
できる。
本発明の駆動法で用いることができる双安定性を有す
る液晶としては、強誘電性を有するカイラルスメクチツ
ク液晶が最も好ましく、そのうちカイラルスメクチツク
C相(SmC*)又はH相(SmH*)の液晶が適している。こ
の強誘電性液晶については、“ル・ジユルナール・ド・
フイジツク・レター”(“Le Journal de Physic lette
r")36巻(L−69),1975年の「フエロエレクトリツク
・リキツド・クリスタルス」(「Ferroelectric Liquid
Crystals」);“アプライド・フイジツクス・レター
ズ”(“Applied Physics Letters")36巻(11号),198
0年の「サブミクロン・セカンド・バイステイブル・エ
レクトロオプテイツク・スイツチング・イン・リキツド
・クリスタル」(「Submicro Second Bistable Electro
optic Switching in Liquid Crystals」),“固体物理
16(141)1981「液晶」、米国特許第4556727号公報、米
国特許第4561726号公報、米国特許第4614609号公報、米
国特許第4589996号公報、米国特許第4592858号公報等に
記載されており、本発明ではこれらに開示された強誘電
性液晶を用いることができる。
より具体的には、本発明法に用いられる強誘電性液晶
化合物の例としては、デシロキシベンジリデン−P′−
アミノ−2−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、
ヘキシルオキシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロ
ロプロピルシンナメート(HOBACPC)および4−o−
(2−メチル)−ブチルレゾルシリデン−4′−オクチ
ルアニリン(MBRA8)等が上げられる。
これらの材料を用いて素子を構成する場合、液晶化合
物がSmC*相又はSmH*相となるような温度状態に保持する
為、必要に応じて素子をヒーターが埋め込まれた銅ブロ
ツク等により支持することができる。
又、本発明では前述のSmC*,SmH*の他に、カイラルス
メクチツクF相,I相,J相,G相やK相で表われる強誘電性
液晶を用いることも可能である。
第14図は、強誘電性液晶セルの例を模式的に描いたも
のである。141aと141bは、In2O3,SnO2やITO(インジウ
ム−テイン−オキサイド)等の透明電極がコートされた
基板(ガラス板)であり、その間に液晶分子層142がガ
ラス面に垂直になるよう配向したSmC*相の液晶が封入さ
れている。太線で示した線143が液晶分子を表わしてお
り、この液晶分子143は、その分子に直交した方向に双
極子モーメント(P⊥)144を有している。基板141aと1
41b上の電極間に一定の閾値以上の電圧を印加すると、
液晶分子143のらせん構造がほどけ、双極子モーメント
(P⊥)144はすべて電界方向に向くよう、液晶分子143
の配向方向を変えることができる。液晶分子143は細長
い形状を有しており、その長軸方向と短軸方向で屈折率
異方性を示し、従って例えばガラス面の上下に互いにク
ロスニコルの位置関係に配置した偏光子を置けば、電圧
印加極性によって光学特性が変わる液晶光学変調素子と
なることは、用意に理解される。さらに液晶セルの厚さ
を十分に薄くした場合(例えば1μ)には、第15図に示
すように電界を印加していない状態でも液晶分子のらせ
ん構造はほどけ、その双極子モーメントPa又はPbは上向
き(154a)又は下向き(154b)のどちらかの状態をと
る。このようなセルに、第15図に示す如く一定の閾値以
上の極性の異なる電界Ea又はEbを所定時間付与すると、
双極子モーメントは電界Ea又はEbの電界ベクトルに対し
て上向き154a又は下向き154bと向きを変え、それに応じ
て液晶分子は第1の安定状態153aかあるいは第2の安定
状態153bの何れか一方に配向する。
このような強誘電性液晶を光学変調素子として用いる
ことの利点は2つある。第1に応答速度が極めて速いこ
と、第2に液晶分子の配向が双安定状態を有することで
ある。第2の点を例えば第15図によって説明すると、電
界Eaを印加すると液晶分子は第1の安定状態153aに配向
するが、この状態は電界を切っても安定である。又、逆
向きの電界Ebを印加すると液晶分子は第2の安定状態15
3bに配向して、その分子の向きを変えるが、やはり電界
を切ってもこの状態に留っている。又、与える電界Eaが
一定の閾値を越えない限り、それぞれの配向状態にやは
り維持されている。このような応答速度の速さと双安定
性が有効に実現されるには、セルとしては出来るだけ薄
い方が好ましく、一般的には0.5μ〜20μ、特に1μ〜
5が適している。
第8図(A)及び(B)に別の駆動例を示す。
すなわち、第1図に示す駆動例では、(4M−3)フイ
ールドF4M-3での(4n−3)番目の走査電極に印加する
走査選択信号S4n-3)(または(4n−1)番目の走査電
極に印加する走査選択信号S4n-1)と(4M−2)フイー
ルドF4M-2での(4n−2)番目の走査電極に印加する走
査選択信号S4n-2(または4n番目の走査電極に印加する
走査選択信号S4n)は同一であったが、第8図に示す別
の駆動例では、上記のF4M-3でのS4n-3(またはS4n-1
とF4M-2でのS4n-2(またはS4n)は互いに相違した電圧
波形となっており、同位相の電圧極性が互いに逆極性と
なっている。
表4は、別の駆動例である第8図の駆動において白の
選択画素を形成する時に、画素に印加する白の選択電圧
Swとその時の半選択電圧HがフイールドF1,F2,F3,F4
…で印加されるタイミングを表わしている。
表1と表を比較すれば明らかなように別の駆動例であ
る第8図の駆動法は、白の選択電圧Swとその時の半選択
電圧HがフイールドF1,F2,F3,F4…で印加されるタイ
ミングが異なるだけで第1図の実施例と同様にちらつき
が有効に防止される。本発明はこのように選択電圧と半
選択電圧が各フイールドで印加されるタイミングに限定
されるものではない。
第9図(A)及び(B)に別の駆動例を示す。すなわ
ち、第1図(又は第8図)に示す駆動例では表1(又は
表4)を見ればわかるように、選択電圧が印加されるタ
イミングがフイールドごとに次の走査線(又は手前の走
査線)に順次ずれる、つまり、nフイールド目で選択さ
れた走査電極の走査線をSnとすると(n+1)フイール
ドで選択される走査電極の走査線はSn+1(又はSn-1)で
あり、(n+2)フイールドで選択される走査電極の走
査線はSn+2(又はSn-2)である。このように選択電圧が
印加されるタイミングがフイールドごとに順次移動す
る。このため選択時と半選択時でコンラスト差が存在す
る場合、走査線に選択電圧が印加されるタイミングで上
記コントラスト差が生じ、これが画面上を順次移動する
ためにライン流れを生じ、著しく表示品位を落とすこと
になる。
表5は、第9図の駆動において、画素に印加する白の
選択電圧SWとその時の半選択電圧HがフイールドF1
F2,F3,F4…で印加されるタイミングを表わしている。
第9図(A)及び(B)に示す別の駆動例は前述のよ
うな走査線に選択電圧が印加されるタイミングで生じる
問題点を解決するために考えられたものである。すなわ
ち、表5を見れば明らかなように選択電圧が印加される
タイミングが順次同一方向に移動するのを極力防ぎ、表
示品位を落とすことなく、ちらつきを有効に防止するの
である。
本発明はこのように選択電圧と半選択電圧が各フイー
ルドで印加されるタイミングで新たに生じる問題を解決
する解決方法を含むものである。
第10図(A)及び(B)に別の駆動例を示す。すなわ
ち、第1図に示す駆動例では、1垂直走査期間内に走査
する走査線数は全走査線数の1/2であり、2回の垂直走
査ですべての走査線を走査しているのに対して、第10図
(A)及び(B)の別の駆動例では1垂直走査期間に3
本おきに1本の走査線を走査し、前垂直走査期間に走査
した走査線の次の走査線を次の垂直走査期間に順次走査
している。したがって1回の垂直走査期間に走査する走
査線数は全走査線数の1/4であり、4回の垂直走査です
べての走査線を走査している。
表6は、別の駆動例である第10図の駆動において白の
画素を形成する時に、画素に印加する白の選択電圧Swと
その時の半選択電圧HがフイールドF1,F2,F3,F4…で
印加されるタイミングを表わしている。
表1と表6を比較すれば明らかなようにこの駆動法は
(8M−7)フイールドF1,F9…の時に(8M−7)番目の
走査線S1,S8…上の画素(白の選択画素)に白の選択電
圧が印加され、(8N−3)番目の走査線S5,S13…上の
画素(白の選択画素)に半選択電圧が印加され、(8N−
6),(8N−5),(8N−4),(8N−2),(8N−
1),8N番目の走査線S2,S3,S4,S6,S7,S8…上の画
素は走査されない。従って第10図の駆動法では1垂直走
査期間(1フイールド)で全走査線数の1/4の走査線し
か走査しないので、フイールド周波数(1垂直走査期間
の逆数)f10が表1のタイミングでの駆動法のフイール
ド周波数f1の2倍(f10=2f1)となる。従って表1のタ
イミングの駆動法の場合の2倍の周波数で発生すること
になる。すなわち、通常のフレーム周波数を30Hzとした
場合、120Hzでフリツカが発生する。大画面化に伴い走
査線数が増えた場合でもフリツカを防止できる。その上
第10図の駆動法では1フイールド期間内で半選択電圧が
印加される画素の数が表1に示す駆動例の場合と比較し
て1/2であるので、ちらつきがよりいっそう防止され
る。
(実施例)第11図(A−1)乃至(B−4)は、本発
明の駆動法に用いられる駆動波形の一例を示す。すなわ
ち第10図に示す駆動例では(8M−7)フイールド目で走
査する走査線は(8N−7),(8N−3)番目の走査線で
あり、(8M−6)フイールド目で走査する走査線は(8N
−6),(8N−2)番目の走査であった。つまり、前フ
イールドで走査した走査線の次の走査線を次にフイール
ドで走査し、その次のフイールドではその次の走査線を
順次走査していくという走査方法を行っていた。このよ
うな走査方法だと表6でも明らかなように選択電圧が印
加されるタイミングがフイールドごとに順次移動し、選
択時と半選択時でコントラスト差が存在する場合、走査
線に選択電圧が印加されるタイミングで上記コントラス
ト差が生じ、これが画面上を順次移動するためにライン
流れを生じ、著しく表示品位を落とすことになる。
表7は第11図の駆動において画素に印加する白の選択
電圧Swとその時の半選択電圧HがフイールドF1,F2
F3,F4…で印加されるタイミングを表わしている。
第11図(A)及び(B)に示す本発明の別の駆動例は
前述のような走査線に選択電圧が印加されるタイミング
で生じる問題点を解決するために考えられたものであ
る。
すなわち、表7を見れば明らかなように選択電圧が印
加されるタイミングが順次同一方向に移動するのを極力
防ぎ、表示品位を落とすことなく、ちらつきを有効に防
止するものである。
又、本発明では、前述した駆動例の他に、走査選択信
号を3本おき、5本〜20…A本おきに印加することも可
能で、この時垂直走査を(A+1)回繰返すことができ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来の駆動法による書込み時に生じ
ていたちらつきの発生を解消することができ、その結果
表示品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)及び(B)は、駆動波形の波形図で、第2
図(A),(B)及び(C)はそのタイミングチヤート
図である。第3図(A)及び(B)は、別の駆動波形の
波形図で、第4図(A),(B)及び(C)はそのタイ
ミングチヤート図である。第5図(A)及び(B)並び
に第6図(A)及び(B)は、別の駆動波形の波形図で
ある。第7図は、マトリクス電極での表示状態を表わす
説明図である。第8図(A)及び(B)、第9図(A)
及び(B)、第10図(A−1),(A−2),(B−
1),(B−2),(B−3)及び(B−4)は駆動波
形の別の例であり、第11図(A−1),(A−2),
(B−1),(B−2),(B−3)及び(B−4)
は、本発明で用いた駆動波形の波形図である。第12図
は、本発明外の駆動波形図である。第13図は、本発明で
用いた駆動装置のブロツク図である。第14図及び第15図
は、本発明で用いた強誘電性液晶素子の斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪山 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷口 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鬼束 義浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−144628(JP,A) 特開 昭61−144698(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の走査電極と複数の情報電極とで構成
    されたマトリクス電極の全ての走査電極から一つの走査
    電極を順次選択し、選択された走査電極に走査選択信号
    を供給しつつ非選択の走査電極に走査非選択信号を供給
    するとともに、該走査選択信号に同期して複数の情報電
    極に同時に表示情報に応じた情報信号を供給する表示装
    置のマルチプレキシング駆動法において、 該マトリクス電極を構成する全ての走査電極のうち一つ
    の走査電極を一回だけ選択して該全ての走査電極を選択
    する第1の走査を、繰返し行い、 nを3以上の整数とした時に、該第1の走査を行う第1
    の走査期間を、n+1個の第2の走査期間に分割し、該
    n+1個の第2の走査期間同士の間で互いに異なる走査
    電極が選択されるように、且つ各第2の走査期間では、
    間にn本おいた位置にある複数の走査電極に、該複数の
    走査電極の配列方向に従って一方向に、該走査選択信号
    を順次供給する駆動法であって、 該n+1個の第2の走査期間のうち、少なくとも一組
    の、連続する2つの第2の走査期間において選択される
    走査電極群は、互いに隣接して配置されていない走査電
    極からなることを特徴とする表示装置のマルチプレキシ
    ング駆動法。
  2. 【請求項2】前記第2の走査期間において、選択された
    該走査電極に、非選択の該走査電極への印加電圧を基準
    にして両極性の電圧を印加する特許請求の範囲第1項に
    記載の表示装置のマルチプレキシング駆動法。
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