JP2654453B2 - 透過型液晶カラー表示装置の製造方法 - Google Patents

透過型液晶カラー表示装置の製造方法

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JP2654453B2 JP13419987A JP13419987A JP2654453B2 JP 2654453 B2 JP2654453 B2 JP 2654453B2 JP 13419987 A JP13419987 A JP 13419987A JP 13419987 A JP13419987 A JP 13419987A JP 2654453 B2 JP2654453 B2 JP 2654453B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透過型液晶カラー表示装置の製造方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
液晶表示装置は、微少電流で駆動できるため、腕時計
などの携帯用ディスプレーには最も有用な方式である
が、その働きは、光透過率をコントロールするシャッタ
ー作用であり、自己発色型ディスプレーのような高いコ
ントラストを得ることができない。これに対して液晶テ
レビは、バック照明方式(透過型)により、必要な光量
とコントラストを得ている。この方式は、光量が自由に
選べることとフィルターの選択により所望の色相を得る
ことが容易で有るという特徴があり、商用電源やカーバ
ッテリーが使用できる分野のディスプレーに適してい
る。
しかし、液晶自身の遮光能力は不十分なので照明光が
強いとバックグラウンドが明るくなり、十分なコントラ
ストを得ることが出来ない。これを解決する方法とし
て、バックグラウンドの遮光用マスクに金属あるいは金
属酸化物の蒸着膜、オフセット印刷あるいはスクリーン
印刷による黒色インキ膜などを用いてコントラストを改
善する方法が知られている。
一方、カラーパターンを表示する方法として液晶表示
装置の表面または裏面に光透過性着層を形成し、該光透
過性の着色層を通過する光線が、該光透過性着色層によ
りカラーパターンを形成するような構造が実用化されて
いる。
しかしながら、上記の方法では、カラー表示に際し、
高いコントラストが得られないといった問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、同一平面上に入り組んで隣接する光不透過
性膜(遮光層)と光透過性着膜を全く位置ずれなく形成
したすぐれた透過性液晶カラー表示装置の製造方法を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、光透過性の遮光層を形成するのに、光不透
過性顔料を分散したネガ型感光性組成物を用い、かつ光
透過性着色層を形成するのに、染料又は顔料を含有する
ネガ型感光性組成物を用いると、透過型液晶カラー表示
装置を効率よく製造でき、上記課題を解決できるとの知
見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、対向する透明基板間に液晶層を
有し、これらの間に配置された配向膜を有する液晶表示
装置であって、1つの透明基板上に透明電極、その上へ
光透過性着色層と遮光層とからなるカラー表示層を配向
膜の方向に向かって順次配置した透過型液晶カラー表示
装置を製造するにあたり、透明基板上に形成された透明
電極上に施した光不透過性顔料を分散して黒色となって
いるネガ型感光性組成物に所望形状のパターンを光照射
露光して現像することによって光不透過性の遮光層を形
成し、染料又は顔料を含有するネガ型感光性組成物を用
いて所望形状のパターンを光照射露光して現像すること
によって該遮光層に隣接して光透過型着色層を形成する
ことを特徴とする透過型液晶カラー表示装置の製造方法
を提供する。
先づ第1図に本発明に係る透過性液晶カラー表示装置
の断面図を示す。ガラス等よりなる透明な基板1、2が
対向配置されており、これらの外側、つまり非対向側に
はネガ型表示とするための偏光板9、9が被着されてお
り、基板1、2上には文字や絵などのパターンを形成す
べき透明電極膜が被着形成しており基板1上の透明電極
膜はセグメント電極3、基板2上の透明電極膜はコモン
電極4となっている。基板2側のコモン電極4上及びこ
れが形成されていない基板2上の部分には遮光層5及び
光透過型着色層6からなるカラー表示層が形成され、そ
の上層を透明な配向膜8が覆っている。基板1側のセグ
メント電極3上も透明な配向膜7で覆われており、配向
膜間にネマッチク液晶11が配されている。12は液晶11の
収容スペースを確保するためのスペーサであるが必ずし
も用いなくともよい。そして基板1の外側に光源が配置
され、基板2の外側からカラー表示をみることができる
ような構造となっている。
本発明で用いる透明基板としては、ガラス板、プラス
チックスなどをあげることができる。基板としてガラス
を使う場合は電極形成側の表面にSiO2等のアンダーコー
トを施してナトリウムイオン等の析出を防止するのがよ
い。該基板上に設ける透明電極層は、インジウムや錫の
酸化物が良く知られており、特にITO膜をスパッタリン
グにより所望厚み、例えば数10〜数1000Åに形成し、所
望により公知の方法でパターンニングしてコモン電極4
を形成するのがよい。
上記透明電極上、又はパターンニングされて露出した
基板上に形成する遮光層は、カーボンブラックなどの光
不透過性顔料を分散したネガ型感光性組成物によって形
成する。
また光透過性着色層は、染料や顔料などの着色するた
めの物質を含有、例えば溶解または分散したネガ型感光
性組成物を用いて形成することができる。
ここで用いるネガ型感光性組成物としては、例えば次
の4種類のものがあげられる。
〔1〕ジアゾ樹脂とバインダとからなる感光性組成物 ネガ作用感光性ジアゾ化合物としては、米国特許第2,
063,631号及び同第2,667,415号の各明細書に開示されて
いるジアゾニウム塩と、アルドール又はアセタールのよ
うな反応性カルボニル基を含有する有機縮合剤との反応
生成物であるジフェニルアミン−p−ジアゾニウム塩と
フォルムアルデヒドの縮合生成物(所謂感光性ジアゾ樹
脂)が好適である。この他の有用な縮合ジアゾ化合物は
特公昭49−48001号、同49−45322号、同49−45323号の
各公報等に開示されている。
これらの型の感光性ジアゾ化合物は通常水溶性無機塩
の型で得られ、従って水溶液として塗布することが出来
る。また、これらの水溶性ジアゾ化合物を特公昭47−11
67号公報に開示された方法により1個またはそれ以上の
フェノール性水酸基、スルホン酸基またはその両者を有
する芳香族または脂肪族化合物と反応させ、その反応生
成物である実質的に水不溶性の感光性ジアゾ樹脂を使用
することもできる。
フェノール性水酸基を有する反応物の例としては、ヒ
ドロキシベンゾフェノン、4,4−ビス(4′−ヒドロキ
シフェノル)ペンタン酸、レゾルシノール、またはレゾ
ルシノールのようなジフェノール酸であって、これらは
更に置換基を有していてもよい。ヒドロキシベンゾフェ
ノンには4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフェノンまたは2,2′,4,4′−テトラヒドロ
キシベンゾフェノンが含まれる。
好ましいスルホン酸としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、ナフタリン、フェノール、ナフトール
及びベンゾフェノン等のスルホン酸のような芳香族スル
ホン酸、またはそれらの可溶性塩類、例えばアンモニウ
ム及びアルカリ金属塩が例示できる。スルホン酸基含有
化合物は、一般に低級アルキル、ニトロ基、ハロ基、お
よび/またはもう1つのスルホン酸基で置換されていて
もよい。このような化合物の好ましいものとしては、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンス
ルホン酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ナフタリン−2−スルホン
酸、1−ナフトール−2(または4)−スルホン酸、2,
4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホ
ン酸、m(P′−アニリノフェニルアゾ)ベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、アリザリンスルホン酸、O−トイル
ジン−m−スルホン酸及びエタンスルホン酸等があげら
れる。
アルコールのスルホン酸エステルとその塩類もまた有
用である。このような化合物は通常アニオン性界面活性
剤として容易に入手できる。その例としてはラウリルサ
ルフェート、アルキルアリールサルフェート、p−ノニ
ルフェニルサルフェート、2−フェニルエチルサルフェ
ート、イソオクチルフェノキシジエトキシエチルサルフ
ェート等のアンモニウムまたはアルカリ金属塩が上げら
れる。
これらの実質的に水不溶性ジアゾ樹脂は、水溶性の感
光性ジアゾ樹脂と、前記の芳香族または脂肪族化合物の
水溶液を好ましくはほぼ等量となる量で混合することに
よって沈澱として単離される。
また、英国特許第1,312,925号明細書に記載されてい
るジアゾ樹脂も好ましい。最も好適なジアゾ樹脂はp−
ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物
の2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベン
ゼンスルホン酸塩である。
ジアゾ樹脂の含有量は、感光層中に5〜50重量%が適
当である。ジアゾ樹脂の量が少なくなれば感光性は当然
良化するが、経時安定性が低下する。適当のジアゾ樹脂
の量は約8〜20重量%である。
一方、バインダーとしては、種々の高分子化合物が使
用され得るが、本発明においてはヒドロキシ、アミノ、
カルボン酸アミド、スルホンアミド、活性メチレン、チ
オアルコール、エポキシ等の基を含むものが好ましい。
この様な好ましいバインダーには、英国特許第1,350,52
1号明細書に記載されているシェラック、英国特許第1,4
60,978号及び米国特許第4,123,276号の各明細書に記載
されているようなヒドロキシエチルアクリレート単位ま
たはヒドロトキシエチルメタアクリレート単位を主なる
繰り返し単位として含むポリマー、米国特許第3,751,25
7号明細書に記されているポリアミド樹脂、米国特許第
1,074,392号明細書に記されているフェノール樹脂及び
例えばポリビニールフォルマール樹脂、ポリビニールブ
チラール樹脂のようなポリビニールアセタール樹脂、米
国特許第3,660,097号明細書に記されている線状ポリウ
レタン樹脂、ポリビニールアルコールのフタレート化樹
脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから縮合さ
れたエポキシ樹脂、ポリアミノスチレンやポリアルキル
アミノ(メタ)アクリレートのようなアミノ基を含むポ
リマー、酢酸セルロース、セルロースアルキルエーテ
ル、セルロースアセテートフタレート等のセルロース誘
導体、水溶性のポリビニールアルコール等が包含され
る。
〔2〕光重合性感光性組成物 光重合性感光性組成物は、米国特許第3,549,367号明
細書等に開示されている付加重合性不飽和モノマー、光
重合開始剤およびバインダーからなる。付加重合性不飽
和モノマーは少なくとも1個の付加重合可能なエチレン
性不飽和基をもち沸点が常圧で100℃以上の化合物であ
る。例えばポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリート、等の単
官能のアクリレートやメタアクリレート;ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイル
オキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイロキシエ
チル)イソシアヌレート、グリセリンやトリメチロール
エタン等の多官能アルコールやエチレンオキサイドやプ
ロピレンオキサイドを付加させた後、(メタ)アクリレ
ート化したもの、特公昭48−41708号、特公昭50−6034
号、特開昭51−37193号各公報に記載されているような
ウレタンアクリレート類、特開昭48−64183号、特公昭4
9−43191号、特公昭52−30490号各公報に記載されてい
るポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メ
タ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレー
ト類等の多官能のアクリレートやメタアクリレートをあ
げることができる。更に日本接着協会誌Vol.20、No.7、
300〜308頁に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹
介されているものも使用できる。使用量は、5〜50重量
%好ましくは、10〜40重量%である。
光重合開始剤としては、米国特許第2,367,660号明細
書に開示されているビシナールポリケタルドニル化合
物、米国特許第2,367,661号および第2,367,670号明細書
に開示されているアルフォカルボニル化合物、米国特許
第2,448,828号明細書に開示されているアシロインエー
テル、米国特許第2,722,512号明細書に開示されている
アルファー炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合
物、米国特許第3,046,127号および第2,951,758号明細書
に開示されている多核キノン化合物、米国特許第3,549,
367号明細書に開示されているトリアリルイミダゾール
ダイマー/p−アミノフェニルケトンの組合せ、特公昭51
−48516号公報に開示されているベンゾチアゾール系化
合物/トリハロメチール−s−トリアジン系化合物、米
国特許第4,239,850号明細書に開示されているトリハロ
メチルーs−トリアジン系化合物、米国特許第4,212,97
6号明細書に記載されているオキサジアゾール化合物等
があげられる。使用量は固形分比で約0.5〜20重量%、
より好ましくは2〜15重量%が適当である。
バインダーは、モノマーに対して相溶性のある線状有
機高分子重合体で、有機溶剤に可溶であり、弱アルカリ
水溶液で現像できるものが好ましい。このような線状有
機高分子重合体としては、側鎖にカルボン酸を有するポ
リマー、例えば、特開昭59−44615号、特公昭54−34327
号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59
−53836号、特開昭59−71048号明細書に記載されている
ようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イ
タコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共
重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等があり、
また同様に側鎖にカルボン酸を有する酸性セルロース誘
導体がある。この他に水酸基を有するポリマーに酸無水
物を付加させたものなどが有用である。特にこれらのな
かでベンジール(メタ)アクリレート/(メタ)アクリ
ル酸共重合体やベンジル(メタ)アルリレート/(メ
タ)アクリル酸/および他のモノマーとの多元共重合体
が好適である。この他に水溶性ポリマーとして、ポリビ
ニールピロリドンやポリエチレンオキサイド、ポリビニ
ールアルコール等も有用である。また硬化被膜の強度を
あげるためにアルコール可溶性ナイロン或は2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピクロル
ヒドリンのポリエーテルなども有用である。これらのポ
リマーは任意な量を混合させることが出来るが、90重量
%を越えることは形成される画像強度等の点で好ましい
結果を与えない。好ましくは30〜85重量%である。
以上の他に、更に、熱重合防止剤を加えておくことが
好ましく、例えば、ハイドロキノン、p−エトキシフェ
ノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロー
ル、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4′−チ
オビス(3−メチール−6−t−ブチルフェノール)、
2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が有
用である。
〔3〕アジド化合物とバインダー(高分子化合物)から
なる感光性組成物 例えば、英国特許第1,235,281号、同第1,495,861号の
各明細書および特開昭51−32331号、同51−36128号公報
などに記載されているアジド化合物と水溶性またはアル
カリ可溶性高分子化合物からなる組成物の他、特開昭50
−5102号、同50−84302号、同53−12984号公報などに記
載されているアジド基を含むポリマーとバインダーとし
ての高分子化合物からなる組成物が含まれる。
〔4〕感光性ポリマー 例えば、特開昭52−96696号に開示されているポリエ
ステル化合物、英国特許第1,112,277号、同第1,313,390
号、同第1,341,004号、同第1,377,747号等の各明細書に
記載のポリビニールシンナメート系感光性ポリマーなど
が含まれる。
上記ネガ型感光性組成物を用いて遮光層を形成する場
合に添加する光不透過性顔料としては、光吸収性の高い
カーボンブラック、黒色染料などがあげられる。
一方、光透過型着色層を形成するためには、遮光層の
形成と同様に染料や顔料を溶解又は分散させたネガ型感
光性組成物を用いるが、現像後に該層が光透過性となる
ように染料、顔料の種類及び量を調整する必要がある。
感光性組成物を用いて遮光層を形成する場合や光透過
型着色層を形成するには光不溶型感光性組成物を適当な
溶媒に溶解し、該顔料を分散するか或いはそれと共に染
料を溶解した溶液をスピンナー、ホワイラー、ローラー
コーター、ナイフコーター、ワイヤバーコーター等によ
り適当な基板上に塗着する。
好ましい溶剤は、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ポプロピレングリ
コール、モノエチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエ
チレエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、メチルエチルケトン等であり、
単純または組合せで使用することができる。
溶液濃度は、1〜50重量%の範囲で利用できるが、よ
り好ましい範囲は、5〜30重量%であり、感光層の乾燥
厚は0.5〜5μmが適当である。
上記感光性組成物を用いて形成した感光層に常法によ
りパターン露光し、現像して遮光層を形成し、次いで着
色層用の感光性組成物を塗布、形成した感光層をパター
ン露光、現像する操作をくり返し、赤、緑、青などの光
透過型着色層を形成できる。
光重合性組成物によって形成された光透過性パターン
は、配向膜のためのポリイミドプレカーサーの塗布によ
って、膨潤あるいは下層との密着不良を引き起こすこと
がある。これは、ポリイミドプレカーサーの主溶媒であ
るN−メチルピロリドン、ジメチルフォルムアミド、シ
クロヘキサノン等による膨潤が原因と考えられる。この
ような場合、感光性組成物を用いて形成した感光層に所
望のパターンを露光した後加熱するか、加熱しながら露
光するか、あるいは両者の組合せ条件で露光し、加熱し
た後現像するとこの欠陥は改良される。加熱温度は室温
〜100℃、好ましくは35℃〜85℃の範囲で、加熱時間
は、10秒〜10分間であり、好ましくは、30秒〜5分間で
ある。この加熱は、露光時間を短縮するのにも有効であ
り、特に光透過率を下げるためにカーボンブラックを分
散した遮光用の感光性組成物や光透過型着色用の感光性
組成物も、それ自身の光吸収のために感光性組成物の感
光性を極めて悪化させるが、該加熱処理により露光量を
通常の1/2〜1/8程度に抑えることができる。またイミド
化工程で200〜350℃に数分間〜数10分間加熱すると、カ
ーボンブラックを分散した光重合性感光性組成物から形
成した遮光層は、絶縁性不良を引き起こすことがある
が、該加熱処理を行うことによってこの点も改良され
る。
更に必要ならば、現像後、曝光および/または加熱す
ることができる。この工程での曝光および/または加熱
処理も上記の耐溶剤性および絶縁性改良に効果がある。
曝光は、パターン露光量と同程度かもしくはその数倍程
度が好ましく、特に酸素を遮断した条件で露光すること
が好ましい。加熱温度は120℃以上とする必要があり、1
50℃〜300℃が好ましく、より好ましい範囲は180℃〜26
0℃、時間は5分間から30分間程度である。
本発明の透過型愛液晶カラー表示装置を製造するに際
して、、予め形成された遮光層を有する透明電極上の全
面に、上該ネガ型感光性組成物を塗布した後、透明基板
の裏側からパターン形成に必要な光量を全面照射し、現
像して遮光層と同一平面上に光透過型着色層を形成する
方法によれば、遮光層と光透過型着色層とを全く位置ず
れすることなしに形成でき、極めて有利である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、カラー表示債を内部に組込んだ新規
な透過型液晶カラー表示装置が提供される。さらに、同
一平面上の遮光層と光透過型着色層とが全く位置ずれし
ない工業上すぐれた構造方法が提供される。
従って、本発明のカラー表示組成物は、液晶ディスプ
レー、液晶カラーテレビ、カラー撮像管、カラーイメー
ジセンサーなどに幅広く利用できる。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例1 図−1及び2に示すように、ナトリウムイオン溶出防
止のためのSiO2膜を形成したソーダガラス基板2上に、
スパッタ法により透明電極であるITO膜40を形成し常法
によりエッチングし、パターン4を形成した。
この上に下記の遮光用の感光性組成物50を所要厚さに
塗着した。なお()内は各成分の機能等を示している。
ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体
(バインダー)〔モル比70/30、平均分子量Σw20,000〕
62g ペンタエリスリトールテトラアクリレート(モノマー)
38g 2−ベンゾイルメチレン−3−メチル−β−ナフトチア
ゾリン(光重合開始剤) 3g 2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリスク
ロルメチル)−s−トリアジン(熱重合防止剤) 3g カーボンブラック〔例えば三菱化成製のMA−100〕(顔
料) 20g セロソルブアセテート(溶剤) 650g 塗着後80℃で2分程度乾燥した。
次に、PVA(ポリビニールアルコール)膜51を感光層5
0上に形成した。これは感光層の露光の際に酸素を遮断
するためのものである。
PVA膜51に用いるPVAはケン化度82%、重合度約500の
5%水溶液であり、塗着後80℃で2分程度乾燥した。
次いで、形成すべき遮光層5のパターンに対応するマ
スク52をPVA膜51上に配して2Kwのメタルハイドランプに
て1分間程度露光した。
露光後直ちに70℃で5分程度加熱した。これにより現
像の際の水洗時にパターンが流出する虞れがなくなる。
なお、このような露光後の加熱工程に替えて加熱しなが
ら露光しても同効を奏するし、更に露光時間を5分間と
長くした場合も同効を奏する。最後に炭酸ナトリウムの
1%水溶液を用いて感光層50を現像した。露光された部
分が不溶となっているので、この部分が残って遮光層5
が形成された。
次に、該表面に下記の組成からなる光透過型着色層形
成用の感光層61をスピンコーターにより1μm厚に塗布
した。
ベンジルメタアクリレート/メタアクリル酸共重合体
(バインダー)(モル比70/30、平均分子量Σw20,000)
62g ペンタエリスリトールテトラアクリレート(モノマー)
38g 2−ベンゾイルメチレン−3−メチル−β−ナフトチア
ゾリン(光重合開始剤) 3g 2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリスク
ロルメチル)−s−トリアジン(光重合開始剤) 3g セロソルブアセテート(溶剤) 650g カーミン6B(C.I 12490)(赤色顔料) 20g 80℃2分乾燥後、ポリビニルアルコール(PVA)の5
%水溶液を該感光層表面に塗布し再度80℃、2分乾燥し
た。ネガマスク52を通して、2Kwメタルハライドランプ
にて1分間露光し、直ちに70℃5分間加熱したあと、炭
酸ナトリウム1%水溶液で現像した。
パターンを露光後、加熱なしで現像したサンプルは、
その後の水洗で、パターンのほとんどが流出したが、露
光量を5倍の5分にアップしたものは、加熱なしでもパ
ターンを形成した。
次に該感光層の顔料をフタロシアニングリーン(C.I.
74260)(緑色)18gに変えたものを同様に塗布し、パタ
ーンを形成した。さらに顔料をフタロシアニンブルー
(C.I.74160)(青色)18gに変えたものを同様に塗布
し、パターンを形成した。
続いて200℃10分加熱し、冷却後配向膜8を塗布し、
乾燥後300℃30分間加熱し、配向膜を形成した。
基板1側は公知の方法でセグメント電極3、配向膜7
を形成すればよく、両配向膜7、8に対して配向処理を
した後、2つの基板1、2をスペーサ12を介して組合
せ、両者間にネマチック液晶11を注入し封止することで
この装置が完成する。
実施例2 第1図に示すカラー表示装置を第3図に示す方法で製
造した。すなわち、第3図の(イ)において、1.1mm厚
のソーダガラスよりなる基板2にナトリウムイオンの析
出を防止するためのSiO2アンダーコート膜(図示せず)
を施した上にスパッタリングにより、透明電極4となる
ITO膜40を形成した。次いで、ITO膜40を所定の方法によ
りエッチングして、透明電極4を形成した。次に実施例
1で用いたのと同じ遮光性感光性組成物50を透明電極4
と同一平面上に所要の厚さに塗布、乾燥した。さらに、
実施例1と同様に感光の際に酸素を遮断するためのPVA
(ポリビニルアルコール)膜51を塗布、乾燥する。つづ
いて、遮光膜5に対応するマスク52をPVA膜51の上に配
して、メタルハライドランプにて露光する。露光後直ち
に70℃で5分程度加熱し、露光部分の反応を十分すすめ
た。
つづいて、炭酸ナトリウム1%水溶液を用いて遮光性
感光性組成物50を現像した。露光された部分が不溶にな
っているので、第2図の(ニ)に示すように遮光膜5が
形成された。その後200℃で5分程度のポストベークを
行った。
第2図の(ホ)において、透明電極4、遮光膜5と同
一平面上に、実施例1で用いたのと同じ光透過型着色層
形成用感光性組成物〔1色目〕61を塗布・乾燥し、さら
に、PVA膜51を塗布して乾燥した。つづいて、膜面と反
対側に、所定のマスク62を配し、ガラス基板を通して、
メタルハライドランプにて露光した。露光後、ただちに
70℃で5分程度加熱し、露光部分の反応を十分にすすめ
た。つづいて、炭酸ナトリウム1%水溶液を用いて現像
した。露光された部分は不溶となっているので、第2図
(ヘ)に示すようにカラーフィルター〔1色目〕6が形
成された。その後、200℃で5分程度ポストベークを行
った。同様に、2色目、3色のカラーフィルターを形成
し、第2図(ト)を得た。さらに、200℃で10分程度ポ
ストベークを行い、公知の方法で配向膜8を形成し、第
2図(チ)を得た。
対向する基板も公知の方法により、透明電極3、配向
膜7を形成し、両基板の配向膜に対して配向処理した
後、2つの基板をスペーサー12に介して組合わせ、両者
間に液晶11を注入、封止し、偏光板9をネガ型表示にな
る様に配し、完成した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る透過型液晶カラー表示装置の概
略断面図を、第2図及び第3図は、本発明のカラー表示
装置の製造工程図である。 図中、1、2……透明基板、 3……セグメント電極、 4……透明電極(コモン電極)、 5……遮光層、 6……光透過型着色層、 7、8……配向膜、 11……液晶。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−106407(JP,A) 特開 昭60−237403(JP,A) 特開 昭60−43635(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する透明基板間に液晶層を有し、これ
    らの間に配置された配向膜を有する液晶表示装置であっ
    て、1つの透明基板上に透明電極、その上へ光透過性着
    色層と遮光層とからなるカラー表示層を配向膜の方向に
    向かって順次配置した透過型液晶カラー表示装置を製造
    するにあたり、透明基板上に形成された透明電極上に施
    した光不透過性顔料を分散して黒色となっている、ジゾ
    ア樹脂とバインダーからなる感光性組成物、付加重合性
    不飽和モノマー、光重合開始剤とバインダーからなる感
    光性組成物、アジド化合物とバインダーからなる感光性
    組成物、及びポリビニールシンナメート系感光性ポリマ
    ーからなる感光性組成物の群から選ばれたネガ型感光性
    組成物に所望形状のパターンを光照射露光後加熱する
    か、あるいは加熱しながら露光するか、または加熱しな
    がら露光しさらに露光後加熱した後に現像することによ
    って光不透過性の遮光層を形成し、染料又は顔料を含有
    するネガ型感光性組成物を用いて所望形状のパターンを
    光照射露光して現像することによって該遮光層に隣接し
    て光透過型着色層を形成することを特徴とする透過型液
    晶カラー表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】予め形成された遮光層を有する透明電極上
    の全面に、上記ネガ型感光性組成物を塗布した後、透明
    基板の裏側からパターン形成に必要な光量を全面照射
    し、現像して遮光層と同一平面上に光透過型着色層を形
    成する特許請求の範囲第1項記載の方法。
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