JP2653565B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の熱処理方
法に関し、さらに詳しくは、集積度の高い集積回路の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速・高周波デバイスに適する半導体
は、電子の移動度及び飽和ドリフト速度が大きくなけれ
ばならない。その代表としては、通常ガリウムヒ素と呼
ばれる、ヒ化ガリウム(GaAs)がある。GaAsは
III族元素とV族元素とからなる化合物半導体であ
り、以下のような特徴を有する。
【0003】まず、高純度GaAs中における電子の移
動度は、Si中よりも4〜5倍程度大きい。また、ドリ
フト速度も、そのピーク速度がSiの約2倍程度大き
い。しかも、電子の移動度が大きいために、ピーク速度
に達する電界の強さがSiに比べて小さい。これらの諸
性質は、いずれも高速・高周波デバイスの作製に適して
いる。従って、本明細書では、以下GaAsの場合を例
にとって発明の内容について説明する。
【0004】GaAsの禁制体幅は室温で1.43eV
であり、Siに比べて大きい。また、GaAsでは結晶
成長中に混入した炭素が浅いアクセプタとなるが、これ
を深いドナーであるEL2が保障するため、フェルミレ
ベル(EF)は禁制体中央に位置している。それゆえ、
高抵抗の半絶縁性結晶が得られる(図8参照)。このよ
うな半絶縁性結晶を基板として用いれば、寄生容量を低
減することができ、かつ素子間分離が容易となる。半絶
縁性結晶を基板として、その上に、トランジスタや集積
回路を作製する場合、基板表面に能動層を形成しなけれ
ばならない。能動層の形成にはイオン注入法が用いられ
ている。この場合、イオンを注入した後アニールを行っ
て注入層の活性化を図る必要がある。アニールについて
は、短時間ランプアニール(RTA)により迅速にかつ
均一に行えるようになった。RTAは電気炉アニールと
違い、赤外線ランプによって赤外線を直接基板に照射
し、その赤外線エネルギーを分子(あるいは原子)に直
接吸収させて加熱を行う方法である。
【0005】しかし、従来行われていた半導体基板全面
を加熱するRTAでは以下に述べる問題があった。図9
は半絶縁性GaAs基板のホトルミネッセンススペクト
ルであり、8230Å付近の発光は炭素の浅いアクセプ
タによるものである。RTAによる熱処理後の炭素アク
セプタによる発光の発光強度(図9中(b))は、熱処
理前の発光強度(図9中(a))に比べて、約30分の
1になっている。つまり、半絶縁性GaAs基板にRT
Aを施した場合、基板中のアクセプタ濃度が低下してし
まう。基板中のアクセプタ濃度が低下するとEFは伝導
体側にずれ、その結果、基板自身の抵抗が低下してしま
う(図8参照)。例えば、アクセプタ濃度が10分の1
になると基板の抵抗も約10分の1になる。勿論このよ
うな熱処理による基板抵抗の低下は、電気炉による熱処
理でも生じる。
【0006】このような基板抵抗の低下した半導体基板
にICやLSIなどの素子を作製した場合、サイドゲー
ト効果が大きくなるという問題が生じる。サイドゲート
効果が大きくなると、素子間距離や素子と配線との距離
が短くできず、集積度が上げられなくなる。
【0007】そこで、半導体基板をRTAする際に、半
導体基板上の熱処理を行う必要の無い領域A(例えばイ
オン注入を行っていない領域など)上に赤外線に対する
反射率の高い金属を蒸着しておき、熱処理を行う必要が
ある領域B(例えばイオン注入を行った領域)には赤外
線に対する反射率の高い金属を蒸着しない事により、半
導体基板に選択的熱処理を行い、上記の問題点を解決す
る、いわゆる半導体基板の選択的熱処理方法が提案され
ている(特願平2ー402008)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この選択的熱処理方法
は上記の問題点を解決するが、領域Aと領域Bの境界部
分のパターンが変形するという問題点がある(図10及
び図11参照)。この理由は次のように推定される。
【0009】領域Bは赤外線を吸収し温度が上がる。領
域Bに生じた熱は、領域Bと領域Aの境界部分の金属に
伝導される。領域A上の金属は薄膜のため、融点が低下
しており熱処理温度程度(〜900℃)で溶け、パター
ンが変形・後退する。後退した部分は赤外線を吸収する
ため温度が上昇し、パターンの変形・後退する領域がさ
らに広がる。この結果、基板の抵抗が低下する領域が、
領域Bより広くなる。これは、選択的熱処理方法が有効
に行えていない事を意味する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑
み、領域Aと領域Bの境界部分に高融点金属による遷移
領域を設けることにより、上述の問題点を解決し、選択
的熱処理方法を有効に行える方法を提供することをその
目的とする。
【0011】
【作用】本発明になる半導体基板の選択的熱処理方法で
は以下の事実を用いる。領域Aと領域BK境界部分に高
融点金属による遷移領域を形成する。選択的熱処理方法
用の金属薄膜は赤外線に対する反射率の高い金属、例え
ば銀(波長2000nmで反射率99%)が適している
が、融点は961℃と低く、かつ薄膜化による融点降下
も生じているため上述の用に領域Bからの伝熱により、
熱処理中に熔融する。そこで高融点金属、例えばタング
ステン(融点3387℃)により遷移領域を形成する
と、領域Bからの伝熱があっても熔融しない。従って、
上述のような問題点は生じない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0013】まず、図1に示すように、半絶縁性GaA
s基板1上に、プラズマCVD法で窒化ケイ素(SiN
X)膜2を0.02μm蒸着し、この上にOFPR80
0を3000rpmで30秒間回転塗布し90℃で30
分間ベークを行ってレジスト膜3を1μmの厚さで形成
した後、ホトリソグラフィーによってイオン注入マスク
パターンを形成する。
【0014】次に、図2に示すように、抵抗加熱蒸着機
で銀を0.6μm蒸着した後、(反射率は波長2000
nmの光に対して99%)、リフトオフによりイオン注
入マスク4を形成する。このイオン注入マスク4は、イ
オン注入したい領域より0.2μm程度大きい寸法に設
定しておく。引き続きスパッタ法・電子ビーム蒸着法な
どの方法によりタングステンを0.2μm程度蒸着する
(図3)。この後、RIE法等の異方性エッチングによ
り銀薄膜にタングステンの側壁を形成する(図4)。
【0015】次に、図5に示すように、イオン注入法に
より例えばシリコン(Si)を加速エネルギー50ke
Vで6×1012cm-2ドーズの注入を前記の半絶縁性G
aAs基板1に行う。続いてRTA法で950℃4秒間
のアニールを行って、能動層5を形成する。このときイ
オン注入された領域Bは赤外線を吸収し発熱するが、イ
オン注入されていない領域Aは銀薄膜により保護されて
いるため赤外線を吸収せず発熱しない。領域Aと領域B
の遷移領域としてタングステンがあるため、領域Bから
の伝熱により薄膜が熔融してパターンが後退することは
ない。
【0016】次に、図6に示すように、5を%塩酸に5
分間浸漬させて前記イオン注入マスク4を除去した後、
5%フッ化水素酸に10分間浸漬させて前記SiNX
を除去する。
【0017】次に、図7に示すように、例えば、プレー
ナ構造プロセスを用いて前記絶縁性GaAs基板1上に
トランジスタ等の素子及び配線を形成すると、集積回路
が完成する。
【0018】このとき、素子間領域等の熱処理されなか
った領域は結晶中のアクセプタ濃度がさがらないため高
抵抗のままであり、サイドゲート効果が起こりにくく、
高集積化が行える。
【0019】本実施例では反射率の高い金属として銀を
用いたが、その他の反射率の高い金属、例えば金であっ
ても良い。また、本実施例ではイオン注入用マスクをそ
のまま赤外線を反射する金属として用いたが、新しく作
り直しても良い。当然、数回のイオン注入を行う場合は
新しく作り直す必要がある。また半導体基板もGaAs
に限定されるものでは無いことは明らかである。
【0020】上述の如く熱処理したとき、FET特性の
再現性は±4%以下であり良好な結果となっている。勿
論、Si,InP等GaAs以外の半導体基板に対して
も本発明の選択的熱処理方法は有効である。
【0021】
【発明の効果】本発明により、選択アニール中のパター
ン変化を防ぐことが可能となる。したがって、精度及び
再現性の良い半導体装置を信頼性高く製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図8】半絶縁性GaAs基板のフェルミレベルと抵抗
率の関係を示す図である。
【図9】半絶縁性GaAs結晶中のアクセプタ濃度とホ
トルミネッセンススペクトルの発光強度との関連を示す
図である。
【図10】熱処理中のパターン変形を説明するための図
である。
【図11】熱処理中のパターン変形を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 SiNx膜 3 レジスト膜 4 イオン注入マスク 5 能動層 6 高融点金属による遷移領域 7 絶縁膜 8 ゲート 9 オーミック電極 10 配線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の熱処理不要な領域上に、赤
    外線高反射膜を形成し、該赤外線高反射膜周縁には高融
    点金属からなる遷移領域を形成して、赤外線ランプアニ
    ールによる選択的熱処理を行なってなることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記赤外線高反射膜は金または銀からな
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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