JP2652205B2 - 2サイクルエンジンの吸気部構造 - Google Patents

2サイクルエンジンの吸気部構造

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JP2652205B2
JP2652205B2 JP63174344A JP17434488A JP2652205B2 JP 2652205 B2 JP2652205 B2 JP 2652205B2 JP 63174344 A JP63174344 A JP 63174344A JP 17434488 A JP17434488 A JP 17434488A JP 2652205 B2 JP2652205 B2 JP 2652205B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば、自動二輪車に搭載される2サイ
クルエンジンに関し、より詳しくは、エンジンの吸気
孔、リード弁、接続管、および気化器が互いに関連する
吸気部構造に関する。
(従来の技術) 上記2サイクルエンジンの吸気部構造には、従来、次
のように構成されたものがある。
即ち、エンジンにリード弁が取り付けられ、このリー
ド弁に接続管を介して気化器が連結され、上記気化器、
接続管、およびリード弁の各吸気通路と、上記エンジン
の吸気孔とが互いに連通させられている。
上記リード弁の弁本体は、上記エンジンに取り付けら
れて側面視での吸気通路の幅寸法がその上流側から下流
側に向うに従い漸減するほぼV字形状にされると共に上
記吸気通路の孔心が上記吸気孔とほぼ同軸上とされてい
る。また、上記弁本体の下流部にはこの弁本体の吸気通
路を上記吸気孔に連通させる出口部が形成され、この出
口部を上記弁本体の外部から開閉自在に閉じるリード弁
体が設けられている。
通常、上記気化器の吸気通路の出口部は円形をなして
おり、一方、上記弁本体の吸気通路の入口部は水平方向
に長い長方形状をなしている。そこで、これらの各形状
に合致させるため、従来、上記接続管の吸気通路の入口
部の横断面形状は円形とされて、この入口部側の端部が
上記気化器における吸気通路の出口部側の端部に取り付
けられ、同上接続管の吸気通路の出口部の横断面形状は
水平方向に長い長方形状とされて、この出口部側の端部
が上記弁本体における吸気通路の入口部側の端部に取り
付けられている。
そして、エンジンが駆動すれば、その吸気行程で、上
記気化器、接続管、リード弁、および吸気孔を通して、
上記エンジン内に混合気が吸入され、これが燃焼に供さ
れるようになっている。
上記の場合、リード弁は、上記気化器側からエンジン
側への混合気の流動のみを許容し、即ち、上記のように
リード弁を通過した混合気が逆流しようとすることを防
止し、これにより、所定のエンジン性能が確保されるよ
うになっている。
また、急な加速をしようとするときには、ライダー
は、アクセルグリップの回動操作により気化器のスロッ
ト開度を急に大きくして、混合気の流量を増大させる
が、この際、気化器と吸気孔とはこれら両者間にリード
弁が介在している分だけ離れているため、気化器から吸
気孔に混合気が達するのに、ある程度の時間がかかるこ
ととなり、つまり、スロットル開度を大きくしたときか
ら、これに見合うエンジン性能が得られるまでに要する
時間(以下、これを単に「応答速度」という)が長くな
りがちである。
そこで、従来では、上記弁本体の吸気通路の入口部と
出口部との間に絞り部を形成して、この絞り部を上記弁
本体の吸気通路の孔心に対しほぼ直交する仮想面上に位
置させてある。
このため、上記気化器からの混合気が上記絞り部に達
すると、ここで、この混合気は加速させられ、よって、
この混合気は上記絞り部からリード弁を速やかに通過し
てエンジン内に送り込まれ、これにより、上記「応答速
度」が速められるようになっている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来の技術では、次のような問題点が
ある。
第1に、接続管はその吸気通路の入口部が円形とさ
れ、出口部が長方形状とされていて形状が複雑であるこ
とから、この接続管には大きい寸法誤差が生じ易く、よ
って、上記リード弁や気化器と、上記接続管との連結が
煩雑になるおそれがある。
第2に、リード弁と接続管とを連結させる場合には、
従来では、これらにそれぞれ成形された外向きフランジ
を互いに接合させて、締結させることが行われている
が、この締結の際に、予め、これらリード弁と接続管と
を互いに精度よく位置決めさせることは容易でなく、つ
まり、これらの組み立て作業は煩雑となっている。
第3に、リード弁と接続管との連結部のシールがより
確実になされるようにすることが望まれている。
第4に、上記リード弁と接続管との連結は、上記した
ように、これらにそれぞれ成形された外向きフランジを
互いに接合させて締結させることで得られるようにして
いるが、この連結後に、上記弁本体の吸気通路の入口部
の内面と、接続管の吸気通路の出口部の内面との間に段
差が生じるおそれがある。
そして、上記段差が生じた場合には、上記各吸気通路
を流れる混合気が上記段差部に衝突して、「応答速度」
が遅くなると共に、この段差部で混合気中の燃料が液化
しがちになることから、所望の安定した空燃比が得られ
なくなって、エンジン性能が低下するという不都合を生
じる。
第5に、上記接続管は、その吸気通路の入口部と出口
部とでは互いの形状が大きく相違するため、上記入口部
から出口部に至る吸気通路の内面の一部で形状が大きく
変化するおそれがある。
そして、上記したように、吸気通路の内面の一部で形
状が大きく変化すると、上記接続管の吸気通路を流れる
混合気の流れが大きく乱されて、上記「応答速度」が遅
くなると共に、混合気が上記吸気通路の内面の一部に衝
突しがちとなって、ここで、この混合気中の燃料が液化
しがちとなり、もって、この点でも、所望の安定した空
燃比が得られなくなるおそれがある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、リード弁や気化器と、接続管との連結が容易にで
きるようにすることを目的とする。
また、リード弁と接続管との組み立て作業が容易にで
きるようにすることを目的とする。
更に、上記リード弁と接続管との連結部のシールがよ
り確実になされるようにすることを目的とする。
また、上記リード弁や接続管の各吸気通路を混合気が
円滑に流れるようにして、「応答速度」を速くさせると
共に、混合気中の燃料が液化するということを防止して
所望の安定した空燃比が得られるようにし、もって、エ
ンジン性能を向上させるようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、エンジン5にリード弁8を取り付け、このリード
弁8に接続管9を介して気化器10を連結し、上記気化器
10、接続管9、およびリード弁8の各吸気通路と、上記
エンジン5の吸気孔7とを互いに連通させ、上記リード
弁8が、上記エンジン5に取り付けられて側面視での吸
気通路16の幅寸法がその上流側から下流側に向うに従い
漸減するほぼV字形状にされると共に上記吸気通路16の
孔心Cが上記吸気孔7とほぼ同軸上とされた弁本体15
と、この弁本体15の下流部に形成されてこの弁本体15の
吸気通路16を上記吸気孔7に連通させる出口部18と、こ
の出口部18を上記弁本体15の外部から開閉自在に閉じる
リード弁体19とを備え、上記接続管9の吸気通路22の入
口部23を横断面形状が円形となるようにする一方、同上
接続管9の吸気通路22の出口部25を横断面形状が水平方
向に長い長方形状となるようにし、上記吸気通路22の入
口部23と出口部25との間に絞り部27を形成して、この絞
り部27を上記弁本体15の吸気通路16の孔心Cに対しほぼ
直交する仮想面上に位置させた2サイクルエンジンの吸
気部構造において、 上記接続管9を弾性体で成形し、 上記接続管9における吸気通路22の出口部25側の端部
を上記弁本体15の吸気通路16の入口部17に嵌入させ、か
つ、上記接続管9における吸気通路22の出口部25側の端
部を構成する上、下、左、右片のうち、上記弁本体15の
吸気通路16内への上記上、下片の突出量を上記左、右片
の同上突出量よりも小さくし、 上記接続管9の吸気通路22の出口部25の内面と、この
内面に隣接した上記弁本体15の吸気通路16の入口部17の
内面とを互いにほぼ面一とし、 上記接続管9の吸気通路22における絞り部27の横断面
形状をほぼ楕円形にした点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
(1) 接続管9はその吸気通路22の入口部23が円形と
され、出口部25が水平方向に長い長方形状とされていて
形状が煩雑であることから、この接続管9には大きい寸
法誤差が生じ易いが、仮に、これが生じたとしても、上
記接続管9は弾性体で成形してあるため、この接続管9
を多少弾性変形させることは可能であり、その弾性変形
で上記誤差が吸収される。
(2) また、上記接続管9における吸気通路22の出口
部25側の端部を上記弁本体15の吸気通路16の入口部17に
嵌入させてある。
このため、リード弁8と接続管9とを組み立てる場
合、まず、上記接続管9における吸気通路22の出口部25
側の端部を上記弁本体15の吸気通路16の入口部17に嵌入
させれば、これら両者8,9の互いに位置決めができ、そ
の後の互いの連結は容易、かつ、精度よくできる。
しかも、上記したように、接続管9における吸気通路
22の出口部25側の端部を上記弁本体15の吸気通路16の入
口部17に嵌入させてあり、かつ、上記弁本体15の吸気通
路16から接続管9の吸気通路22に向って混合気が流れる
ため、これらの側面断面(第1図)でみて、上記接続管
9の端部と弁本体15の入口部17との接合部は、上記各吸
気通路16,22側からこれの外部に向うに従い、上記混合
気の流れとは逆に向うように延びることとなっている。
よって、上記混合気が上記接合部を通って各吸気通路
16,22からその外部に漏れるということはより確実に防
止される。
また、特に、第1図,第3図、および第4図で示すよ
うに、上記接続管9の吸気通路22の出口部25を水平方向
に長い長方形状とした場合に、上記接続管9における吸
気通路22の出口部25側の端部を構成する上、下、左、右
片のうち、上記弁本体15の吸気通路16内への上記上、下
片の突出量を左、右片の同上突出量よりも小さくしてあ
る。
このため、上記した接続管9の上、下片は、左、右片
に比べて、より長い分、その剛性が低下しがちである
が、上記したように突出量を小さくしたことから、上記
剛性の低下が抑制されて所定の剛性が確保される。
(3) また、上記接続管9の吸気通路22の出口部25の
内面と、この内面に隣接した上記弁本体15の吸気通路16
の入口部17の内面とを互いにほぼ面一としてある。
このため、上記接続管9の吸気通路22から上記弁本体
15の吸気通路16を通りエンジン5側に混合気が流れると
き、これは円滑に流れることとなる。
(4) 更に、上記接続管9の吸気通路22における絞り
部27の横断面形状をほぼ楕円形にしてある。
即ち、上記接続管9は、その吸気通路22の入口部23が
円形とされ、出口部25が長方形状とされていて、これら
入口部23と出口部25とでは互いの形状が大きく相違する
が、これら入口部23と出口部25との間に位置する絞り部
27はほぼ楕円形であって、上記入口部23と出口部25の中
間部な形状とされている。
このため、上記接続管9の吸気通路22の入口部23から
出口部25に向けて形状が緩やかに変化することとなるこ
とから、上記吸気通路22の入口部23から出口部25に向け
て混合気が円滑に流れることとなる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第1図と第2図とにおいて、1は自動二輪車の車体フ
レームで、この車体フレーム1はその前部にフロントフ
ォークを支承するヘッドパイプ2を有し、同上車体フレ
ーム1の後部は後輪を支持するリヤアーム3を上下回動
自在に枢支している。
上記車体フレーム1には2サイクルのエンジン5が支
持されている。このエンジン5のシリンダ6の後面側に
は吸気孔7が形成され、この吸気孔7に対応した部分の
上記シリンダ6にリード弁8が取り付けられている。ま
た、上記リード弁8には接続管9を介して気化器10が連
結され、更に、この気化器10には他の接続管11によりエ
アクリーナ12が連結されている。
そして、上記エンジン5が駆動すれば、その吸気行程
で、上記エアクリーナ12を通して吸入された空気が気化
器10で燃料と混合され、この混合気が接続管9、リード
弁8、および吸気孔7を順次通ってシリンダ6内に吸入
され、これが燃焼に供されるようになっている。これに
より、エンジン5が動力を出力して、その動力が後輪に
伝えられるようになっている。
上記リード弁8についてより詳しく説明すると、この
リード弁8は上記吸気孔7の開口縁にボルト14によりね
じ止めされた弁本体15を有している。この弁本体15には
吸気通路16が形成されている。側面視(第1図)で、上
記吸気通路16の幅寸法が、その上流側から下流側に向う
に従い漸減するよう上記弁本体15はほぼV字形状とされ
ている。また、上記吸気通路16の孔心Cは上記吸気孔7
とほぼ同軸上に位置している。
そして、上記吸気通路16の入口部17は気化器10の吸気
通路に向って開口し、上記弁本体15の下流部にはこの弁
本体15内の吸気通路16を上記吸気孔7に連通させる出口
部18が形成されている。
上記出口部18を上記弁本体15の外部から開閉自在に閉
じるリード弁体19が設けられる。このリード弁体19は板
ばね状をなし、その一端が弁本体15の外面側にねじ止め
され、他端側はこれ自体の弾性力で上記出口部18を開閉
自在に閉じている。
そして、上記リード弁8は、上記気化器10側からエン
ジン5側に混合気が流動するときに弾性力に撓むことに
より出口部18に開き、つまり、開弁動作して、上記エン
ジン5内への混合気の流動のみを許容し、逆流を防止す
る。20はストッパで、このストッパ20はリード弁体19が
出口部18を所定以上に開くことを防止する。
第1図、第3図、および第4図により前記接続管9に
ついて説明する。この接続管9は全体としてゴム製の弾
性体で、前記ボルト14により吸気孔7の開口縁に弁本体
15と共に共締めされている。この接続管9の内孔は吸気
通路22であり、この吸気通路22における混合気の入口部
23は横断面形状が円形とされ、この入口部23側の端部が
気化器10の吸気通路の出口部24側の端部に外嵌して固着
されている。この場合、上記出口部24の内面と、この出
口部24に隣接した上記接続管9の内面とは面一となって
いる。
また、上記接続管9の吸気通路22の出口部25は横断面
形状が矩形とされ、より具体的には、水平方向の長い長
方形状とされ、この出口部25側の端部は、弁本体15の吸
気通路16の入口部17に嵌入されている。
上記の場合、上記接続管9における吸気通路22の出口
部25側の端部を構成する上、下、左、右片のうち、上記
弁本体15の吸気通路16内への上記上、下片の突出量は上
記左、右片の同上突出量よりも小さくされている。ま
た、上記接続管9の吸気通路22の出口部25の内面と、こ
の内面に隣接した上記弁本体15の吸気通路16の入口部17
内面とは互いにほぼ面一とされて平滑に仕上げられてい
る。
上記接続管9の吸気通路22にその入口部23から出口部
25に至る間に絞り部27が形成されている。この絞り部27
は弁本体15の孔心Cに対しほぼ直交した仮想面上に位置
している。また、この絞り部27は、接続管9の吸気通路
22における円形状の入口部23と、長方形状の出口部25と
の中間部な形状として、特に、第3図に示すようにほぼ
楕円形とされている。更に、上記絞り部27の横断面積S1
は、気化器10の出口部24の横断面積S2よりも小さくなさ
れている。
従って、気化器10からの混合気が上記絞り部27に達す
ると、ここで、この混合気は上記した両横断面積S1,S2
の面積差に応じて加速させられ、この混合気は速やかに
リード弁8を通過してエンジン5内に送り込まれる。ま
た、この際、加速された混合気の動圧によってそのリー
ド弁体19が勢いよく開弁動作させられ、そして、この混
合気がシリンダ6内に瞬時に送り込まれる。このため、
「応答速度」が速められる。
一方、第1図により前記他の接続管11につき説明する
と、この他の接続管11における濾過後の空気の出口部29
側の端部は円形パイプ状とされ、これは気化器10におけ
る入口部30側の円形パイプ状端部にに外嵌して固着され
ている。この場合、上記他の接続管11の出口部29には気
化器10の入口部30から離れる方向に向って突出するガイ
ドパイプ31が一体成形されている。このガイドパイプ31
は上記気化器10の入口部30と同軸上に設けられ、かつ、
これら両者の内面は面一とされている。そして、このガ
イドパイプ31はエアクリーナ12から気化器10に向う空気
を整流し、この気化器10内で偏流の生じることを防止す
る。このため、気化器10において所望の混合気を得るこ
とができるのであり、つまり、これによっても「応答速
度」が速められている。
第2図と第5図において、前記シリンダ6の前面側に
は排気孔33が形成され、この排気孔33に一端が連結され
他端が車体の後方に延びる排気管34が設けられる。上記
の場合、排気管34の一端は排気孔33に対し次のようにし
て連結されている。
即ち、上記排気孔33の開口縁には短尺で円形の連結パ
イプ35が突設され、この連結パイプ35の外周面35aはそ
の突出端に向ってテーパ形状とされている。一方、上記
排気管34の一端側内周面34aは上記連結パイプ35の外周
面35aに外嵌したときこれに面接触するように円錐台形
状とされている。そして、上記排気管34の一端側は連結
パイプ35に対し嵌脱自在に外嵌され、ばね36によりこの
外嵌状態が保たれている。また、上記排気管34の一端側
と連結パイプ35との間にはOリング37やテフロンリング
38が介在しており、これにより上記両者間のシールがな
されている。
(発明の効果) この発明によれば、次の効果が生じる。
(1) エンジンにリード弁が取り付け、このリード弁
に接続管を介して気化器を連結し、上記気化器、接続
管、およびリード弁の各吸気通路と、上記エンジンの吸
気孔とを互いに連通させ、上記リード弁が、上記エンジ
ンに取り付けられて側面視での吸気通路の幅寸法がその
上流側から下流側に向うに従い漸減するほぼV字形状に
されると共に上記吸気通路の孔心が上記吸気孔とほぼ同
軸上とされた弁本体と、この弁本体の下流部に形成され
てこの弁本体の吸気通路を上記吸気孔に連通させる出口
部と、この出口部を上記弁本体の外部から開閉自在に閉
じるリード弁体とを備え、上記接続管の吸気通路の入口
部を横断面形状が円形となるようにする一方、同上接続
管の吸気通路の出口部を横断面形状が水平方向に長い長
方形状となるようにし、上記吸気通路の入口部と出口部
との間に絞り部を形成して、この絞り部を上記弁本体の
吸気通路の孔心に対しほぼ直交する仮想面上に位置させ
た2サイクルエンジンの吸気部構造において、 上記接続管を弾性体で成形してあり、次の効果が生じ
る。
即ち、上記接続管はその吸気通路の入口部が円形とさ
れ、出口部が長方形状とされていて形状が複雑であるこ
とから、この接続管には大きい寸法誤差が生じ易いが、
仮に、これが生じたとしても、上記接続管は弾性体で成
形してあるため、この接続管を多少弾性変形させること
は可能であり、その弾性変形で上記誤差が吸収される。
よって、上記リード弁や気化器と、上記接続管との連
結は、この接続管に寸法誤差があるとしても、容易にさ
せることができる。
(2) また、上記接続管における吸気通路の出口部側
の端部を上記弁本体の吸収通路の入口部に嵌入させてあ
る。
このため、リード弁と接続管とを組み立てる場合、ま
ず、上記接続管における吸気通路の出口部側の端部を上
記弁本体の吸気通路の入口部に嵌入させれば、これら両
者の互いの位置決めができ、その後の互いの連結は容
易、かつ、精度よくできる。
よって、上記リード弁と接続管の組み立て作業が容易
にできることとなる。
しかも、上記したように、接続管における吸気通路の
出口部側の端部を上記弁本体の吸気通路の入口部に嵌入
させてあり、かつ、上記弁本体の吸気通路から接続管の
吸気通路に向って混合気が流れるため、これらの側面断
面でみて、上記接続管の端部と弁本体の入口部との接合
部は、上記各吸気通路側からこれの外部に向うに従い、
上記混合気の流れとは逆に向うように延びることとなっ
ている。
よって、上記混合気が上記接合部を通って各吸気通路
からその外部に漏れるということはより確実に防止さ
れ、つまり、リード弁と接続管との連結部のシールがよ
り確実となる。
また、上記接続管の吸気通路の出口部を水平方向に長
い長方形状とした場合に、上記接続管における吸気通路
の出口部側の端部を構成する上、下、左、右片のうち、
上記弁本体の吸気通路内への上記上、下片の突出量を
左、右片の同上突出量よりも小さくしてある。
このため、上記した接続管の上、下片は、左、右片に
比べて、より長い分、その剛性が低下しがちであるが、
上記したように突出量を小さくしたことから、上記剛性
の低下が抑制されて所定の剛性が確保される。
よって、上記接続管の吸気通路を混合気が通過すると
き、その動圧や静圧で上記接続管の上、下方が撓んでば
たつくということは防止される。
(3) また、上記接続管の吸気通路の出口部の内面
と、この内面に隣接した上記弁本体の吸気通路の入口部
の内面とを互いにほぼ面一としてある。
このため、上記接続管の吸気通路から上記弁本体の吸
気通路を通りエンジン側に混合気が流れるとき、これは
円滑に流れることとなる。
よって、「応答速度」が速められると共に、各吸気通
路の内面のいずれかに混合気が衝突してこの混合気中の
燃料が液化するということが防止され、所望の安定した
空燃比が確保されて、エンジン性能の向上が達成され
る。
(4) 更に、上記接続管の吸気通路における絞り部の
横断面形状をほぼ楕円形にしてある。
即ち、上記接続管は、その吸気通路の入口部が円形と
され、出口部は長方形状とされていて、これら入口部と
出口部とでは互いの形状が大きく相違するが、これら入
口部と出口部との間に位置する絞り部はほぼ楕円形であ
って、上記入口部と出口部の中間的な形状とされてい
る。
このため、上記接続管の吸気通路の入口部から出口部
に向けて形状が緩やかに変化することとなることから、
上記吸気通路の入口部から出口部に向けて混合気が円滑
に流れることとなる。
よって、「応答速度」が速められると共に、各吸気通
路の内面のいずれかに混合気が衝突してこの混合気中の
燃料が液化するということが防止され、所望の安定した
空燃比が確保されて、エンジン性能の向上が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第2図の部分拡
大一部断面図、第2図は自動二輪車の一部側面図、第3
図は第1図のIII−III線矢視の接続管の外観図、第4図
は同上第1図のIV−IV線矢視の接続管の断面図、第5図
は第2図の部分拡大断面図である。 5……エンジン、6……シリンダ、7……吸気孔、8…
…リード弁、9……接続管、10……気化器、15……弁本
体、16……吸気通路、17……入口部、18……出口部、19
……リード弁体、22……吸気通路、23……入口部、24…
…出口部、25……出口部、27……絞り部、C……孔心。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにリード弁を取り付け、このリー
    ド弁に接続管を介して気化器を連結し、上記気化器、接
    続管、およびリード弁の各吸気通路と、上記エンジンの
    吸気孔とを互いに連通させ、上記リード弁が、上記エン
    ジンに取り付けられて側面視での吸気通路の幅寸法がそ
    の上流側から下流側に向うに従い漸減するほぼV字形状
    にされると共に上記吸気通路の孔心が上記吸気孔とほぼ
    同軸上とされた弁本体と、この弁本体の下流部に形成さ
    れてこの弁本体の吸気通路を上記吸気孔に連通させる出
    口部と、この出口部を上記弁本体の外部から開閉自在に
    閉じるリード弁体とを備え、上記接続管の吸気通路の入
    口部を横断面形状が円形となるようにする一方、同上接
    続管の吸気通路の出口部を横断面形状が水平方向に長い
    長方形状となるようにし、上記吸気通路の入口部と出口
    部との間に絞り部を形成して、この絞り部を上記弁本体
    の吸気通路の孔心に対しほぼ直交する仮想面上に位置さ
    せた2サイクルエンジンの吸気部構造において、 上記接続管を弾性体で成形し、 上記接続管における吸気通路の出口部側の端部を上記弁
    本体の吸気通路の入口部に嵌入させ、かつ、上記接続管
    における吸気通路の出口部側の端部を構成する上、下、
    左、右片のうち、上記弁本体の吸気通路内への上記上、
    下片の突出量を上記左、右片の同上突出量よりも小さく
    し、 上記接続管の吸気通路の出口部の内面と、この内面に隣
    接した上記弁本体の吸気通路の入口部の内面とを互いに
    ほぼ面一とし、 上記接続管の吸気通路における絞り部の横断面形状をほ
    ぼ楕円形にした2サイクルエンジンの吸気部構造。
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