JP2651978B2 - ゴム曲り管の製造装置 - Google Patents

ゴム曲り管の製造装置

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JP2651978B2
JP2651978B2 JP28371392A JP28371392A JP2651978B2 JP 2651978 B2 JP2651978 B2 JP 2651978B2 JP 28371392 A JP28371392 A JP 28371392A JP 28371392 A JP28371392 A JP 28371392A JP 2651978 B2 JP2651978 B2 JP 2651978B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願はゴム曲り管の製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元等に曲ったゴム曲り管を製造する
には、直管状をなす未加硫または半加硫ゴムの成形用材
料(ゴム半製品という)を曲線状のマンドレル上へ被せ
る装着工程と、マンドレル上へ装着された状態でゴム半
製品を加熱して加硫することにより曲線状に形状固定さ
れたゴム曲り管にする加硫工程と、加硫後のゴム曲り管
をマンドレルから取り外す抜き取り工程とからなる作業
が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、抜き取り工
程は機械化できにくいため人手作業になっているが、ゴ
ム曲り管をマンドレルから取り外すときの抜き荷重を小
さくするため、加硫直後のゴム曲り管がまだ高温のうち
に作業する必要がある。このため高温高湿の極めて困難
な作業環境における作業を強いられる。そのうえ比較的
頻繁に休憩時間をとる必要があるため、作業効率も高め
にくい。
【0004】そこで本出願は、抜き取り工程の作業効率
を向上でき、かつ量産に適しそのうえ自動化可能なゴム
曲り管の製造装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に係るゴム曲り管の製造装置は、マンドレル上
に装着されているゴム曲り管の一端部を把持するための
把持部材を、ゴム曲り管の軸線延長上へ進退移動自在に
設け、この把持部材にゴム曲り管の周囲を囲みかつ周方
向へ等間隔に分割された複数の爪を設け、各爪にはゴム
曲り管と接触可能でかつ抜き取り方向へ傾斜する鋸歯状
をなす歯部をそれぞれ形成し、これら各爪の歯部先端間
を結んで形成される歯先円の径をゴム曲り管の外径より
も小さくするとともに、把持部材が、ゴム曲り管の一端
部へ向かって移動したとき歯部がゴム曲り管の周囲へ乗
り上げて把持する把持動作と、ゴム曲り管を把持した状
態で歯部がゴム曲り管の周囲へ食い込む食いつき動作と
を行うことを特徴とする。
【0006】請求項2に係るゴム曲り管の製造装置は、
請求項1の装置において、各爪をマンドレルの軸線と直
交方向の支持軸により回動自在に支持し、把持部材をゴ
ム曲り管の端部へ向かって移動させて把持動作をすると
き、歯先円をゴム曲り管の外径と同程度に広げて各歯部
がゴム曲り管の周囲へ乗り上がるように各爪を回動させ
る逃げ方向への回動を可能にしたことを特徴とする。
【0007】請求項3に係るゴム曲り管の製造装置は、
請求項2の装置において、各爪を逃げ方向へ回動させる
に際して、ゴム曲り管と接触する前に各爪を強制的に逃
げ方向へ回動させるための強制回動手段を備えたことを
特徴とする。
【0008】請求項4に係るゴム曲り管の製造装置は、
請求項2の装置において、把持状態の各爪を歯部の食い
つき方向へばねにより回動付勢したことを特徴とする。
【0009】請求項5に係るゴム曲り管の製造装置は、
請求項1の装置において、各爪をゴム曲り管の半径方向
へ進退移動させて、歯先円をゴム曲り管の外径よりも大
きくする開放位置と、外径よりも小さくする食いつき位
置とへ変化させるための強制開閉手段を備えたことを特
徴とする。
【0010】請求項6に係るゴム曲り管の製造装置は、
請求項1の装置において、把持部材のマンドレル側に調
心ガイドを配設し、この調心ガイドには各爪の歯部先端
によって形成される歯先円と同心でかつゴム曲り管を通
すことのできる程度のガイド穴と、このガイド穴へ向か
って抜き取り方向へ傾斜するガイド面とを設けたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、把持部材をゴム曲り
管の軸線延長上で移動させてゴム曲り管の一端部へ押し
つけると、歯先円がゴム曲り管の外径よりも小さくなっ
ているが、歯部が抜き取り方向へ傾斜する鋸歯状をなす
ので、ゴム曲り管の周囲へ乗り上げて把持する把持動作
を行う。
【0012】続いて把持部材を抜き取り方向へ移動させ
ると、歯先円の径がゴム曲り管の外径よりも小さくかつ
歯部が抜き取り方向へ傾斜する鋸歯状をなすので、歯部
がゴム曲り管の周囲へさらに深く食い込んで食いつき動
作を行い、把持部材の移動とともにマンドレルからゴム
曲り管を抜き取る。
【0013】このとき、爪はゴム曲り管の周囲を囲みか
つ周方向へ等間隔に分割された状態で複数設けられてい
るから、ゴム曲り管の周囲を均一な力で把持する。ゆえ
に、ゴム曲り管は端部が偏平につぶれることなく抜き出
される。
【0014】請求項2の発明によれば、爪は支持軸を中
心に把持部材の移動軸線を含む平面内で、歯先円がゴム
曲り管の外径と同程度になるように逃げ方向へ回動可能
になるため、把持動作の際にはゴム曲り管の周囲へ容易
に乗り上がる。
【0015】請求項3の発明によれば、爪は強制回動手
段によって、ゴム曲り管の周囲へ乗り上げる際に予め逃
げ方向へ回動されるため、逃げ方向へ回動する爪がゴム
曲り管の周囲へ接触しない。
【0016】請求項4の発明によれば、爪はゴム曲り管
の周囲へ乗り上げた後、ばねの付勢力により食いつき方
向へ回動し、歯部がゴム曲り管の周囲へ食い込む。
【0017】請求項5の発明によれば、爪を強制開閉手
段によりゴム曲り管の半径方向外方へ移動させると、開
放位置になって歯先円がゴム曲り管の外径よりも大きく
広がる。また、ゴム曲り管を半径方向内方の食いつき位
置へ移動させると、歯先円がゴム曲り管の外径よりも小
さくなる。このため、ゴム曲り管の把持及び把持部材か
らの取り外し作業がそれぞれ確実かつ迅速になる。
【0018】請求項6の発明によれば把持部材をゴム曲
り管方向へ移動させるとき、まずゴム曲り管の先端に調
心ガイドのガイド面が接触し、このガイド面にガイドさ
れながらガイド穴がゴム曲り管の先端部と一致するの
で、予め把持部材がマンドレルと正確に同一軸線上にな
くても調心されて爪がゴム曲り管の周囲へ乗り上がる。
【0019】
【実施例】図1及至図6に基づいて第1実施例を説明す
る。図6は本実施例におけるゴム曲り管の製法を説明す
るための工程図であり、装着工程、加硫工程及び抜き取
り工程の各工程を原理的かつ時系列的に並べて示す図で
ある。
【0020】この図において、A、B、Cの各段階は装
着工程、D段階は加硫工程、E、Fの各段階は抜き取り
工程を示す。なおF段階に示すものは最終製品であるゴ
ム曲り管1の断面形状でもある。このゴム曲り管1は3
次元的に曲っている。
【0021】まず、装着工程においてA段階はマンドレ
ル2とガイド部材3及びゴム半製品4を同軸上に配置さ
せた状態を示す。
【0022】マンドレル2はマンドレル台(図示省略)
へ片持支持され、ゴム曲り管1(F段階)と同形状に曲
った部材であり、マンドレル2の自由端2b側へその軸
線と同軸上に直管状のガイド部材3が配設されている。
【0023】ガイド部材3の中空部内には同じく直管状
をなすゴム半製品4が挿入され、ガイド部材3の長さ方
向へ移動自在に支持されている。
【0024】ゴム半製品4はEPT、NBR、NBRと
PVCの共重合体、SBR、CR、NR及びその他の適
宜ゴム素材のいずれか又はこれらのうちの適当な組み合
わせからなるブレンド、もしくはこれらのうちの適当な
ものとこれら以外のものとのブレンドであり、必要によ
って、ゴム中に短繊維を練り込んだもの、中間層に補強
糸や織布を入れたもの、表面を補強糸で編み上げたもの
などが用いられる。
【0025】なお、本実施例では、A段階において、ゴ
ム半製品4の装着に先立ってその内部へノズル5を挿入
し、先端より離型剤を吐出させながらゴム半製品4の軸
線方向へ進退動させることにより、ゴム半製品4の内面
に離型剤を塗布するようになっている。
【0026】B段階では、ガイド部材3内へ後述する押
し出し装置の一部を構成するアーム6を、反マンドレル
2側から押し込み、アーム6の先端に取付けられたガイ
ド部材3の内径に略等しい大きさのヘッド7をゴム半製
品4の一端に当接させて、ゴム半製品4をマンドレル2
側へ押し出す。
【0027】すると、ゴム半製品4は本来座屈して曲り
易いにもかかわらず、マンドレル2と同軸上で直管状を
なすガイド部材3に周囲をガイドされるため、マンドレ
ル2の手前で座屈して曲がることなく、その先端側から
マンドレル2の周囲へ被さりつつ押し込まれ、マンドレ
ル2の曲り形状に沿って基部2a側へ押し込まれる。
【0028】C段階はゴム半製品4の装着が終了した状
態であり、ゴム半製品4は完全にマンドレル2の周囲へ
装着されてマンドレル2と同一形状に曲がっている。同
時にアーム6及びヘッド7はガイド部材3内から外部へ
後退される。
【0029】D段階は加硫工程であり、ゴム半製品4は
マンドレル2上へ装着された状態で加硫装置8内へ移さ
れ、所定の温度、圧力及び時間で加熱することにより加
硫され、マンドレル2と同一形状に形状固定されたゴム
曲り管1となる。
【0030】E段階は、加硫後に加硫装置8外から出さ
れたマンドレル2及びゴム曲り管1に対して、ゴム曲り
管1の一端を簡略化して示した把持部材10で把持し、
マンドレル2の軸線に沿って把持部材10を先端に取付
けたプランジャ(図示せず)のアーム11を後退させる
ことにより、ゴム曲り管1をマンドレル2から抜き取
る。
【0031】このときゴム曲り管1はマンドレル2の軸
線方向へその曲りに応じて変形しながら抜き取られる。
ただし、加硫直後でまだゴム曲り管1が比較的高温であ
るため、抜き荷重を小さくでき、ためにスムーズに作業
できる。
【0032】F段階はこのようにして、抜き取られてか
つ把持部材10から取り外されたゴム曲り管1を示し、
ゴム曲り管1はマンドレル2の曲り形状に対応する加硫
後の所定曲り形状に復元している。
【0033】図1は抜き取り工程である図(E)の部分
を、拡大してかつより詳細に示した図であり、図2は図
1のX−X線に沿う方向の断面図である。
【0034】把持部材10には、複数の爪12がそれぞ
れマンドレル2の軸線と直交方向の支持軸13により回
動自在に枢着されている。支持軸13はアーム11の先
端に設けられたブラケット14からマンドレル2方向へ
屈曲するアーム部15の先端部へ取付けられている。
【0035】爪12には鋸歯状の歯部16が形成され、
かつ爪12とアーム部15の間に張られた圧縮式のばね
17によってゴム曲り管1の外周へ食い込む方向(以下
食いつき方向という)へ回動付勢されている。なお、爪
12の回動量を規制するためのストッパー18がアーム
部15上の爪12の肩部19に当接する位置に設けられ
ている。
【0036】図2に明らかなように、爪12はゴム曲り
管1のほぼ周囲を4分割した位置に等間隔で設けられ、
各歯部16の先端を結んで形成される歯先円が、ゴム曲
り管1の外径よりも小さくなるようになっている(図3
参照)。
【0037】したがって、爪12の歯部16はゴム曲り
管1のほぼ周囲を均一化した力で把持可能である。な
お、爪12は必ずしも4分割である必要はなく、3分割
以上で適当に分割される。
【0038】次に図3及至図5に基づいて本実施例の作
用を説明する。なお、図3及至図5はそれぞれ把持部材
10部分のなる動作状態を拡大して示す図である。
【0039】図3は抜き取り工程開始後のゴム曲り管1
を把持する前の状態であり、爪12はばね17により付
勢されて支持軸13の回りに図の時計回り方向へ回動
し、かつ肩部19がストッパ18へ当接して、歯部16
がゴム曲り管1の外周延長内へ寸法dだけ食い込む位置
で停止している。
【0040】この状態で把持部材10をマンドレル2の
自由端2b方向へ移動させると把持動作を行う。把持動
作ではまず歯部16がゴム曲り管1の先端部に接触す
る。
【0041】すると図4に示すように爪12がゴム曲り
管1に押されて、ばね17の弾力に抗しながらこれを圧
縮させつつ図の反時計回り方向へ回動して逃げる。
【0042】この逃げ方向の回動により、爪12は歯部
16がゴム曲り管1の外周上へ摺接しながら乗り上げ
る。このとき、歯部16は抜き取り方向へ傾斜している
ので、爪12の逃げ方向への回動がより確実になる。
【0043】把持部材10の移動が停止すると、爪12
はばね17の復元弾性により逃げ方向と逆方向、すなわ
ち図5における時計回り方向である食いつき方向へ回動
し、歯部16がゴム曲り管1の外周に食い込んだ状態に
なり、周囲をほぼ均一化した力で把持する。
【0044】そこで、図5に示すように、把持部材10
を抜き取り方向へ移動させると、歯部16がゴム曲り管
1の周囲に食い込んでいるので、ゴム曲り管1は把持部
材10と一体になって抜き取り方向へ移動し、マンドレ
ル2から抜き取られる。
【0045】このとき、ゴム曲り管1の端部は周囲を均
一化された力で把持され、偏平につぶされて変形するよ
うなことがなく抜き取り可能であり、しかも歯部16は
抜き取り方向へ傾斜する鋸歯状であるから、抜き取り中
はゴム曲り管1の周囲に対する食い込みが増す食いつき
動作を行うので、確実な抜き取りが可能になる。
【0046】この抜き取り工程は抜き荷重を小さくする
ためゴム曲り管1の加硫直後における高温状態でおこな
われるが、機械による作業のため人手による場合のよう
な、作業員が高温高湿の過酷条件下で作業することが無
用になる。
【0047】図7は第2実施例に係る把持部材10部分
の拡大図を示す。なお、前実施例と共通する機能部分は
同一符号を用いるものとする(以下の実施例も同じ)。
【0048】この実施例は爪12を食いつき方向又は逃
げ方向のいずれへも強制的に回動可能にしたものであ
り、ブラケット14にはプランジャ20を介してマンド
レル2の軸線延長上で進退移動可能なスライダ21が設
けられている。
【0049】スライダ21は本願における強制回動手段
の一例であり、周囲がマンドレル2と重なる方向へ延び
るアーム部21aを有し、この先端部に設けられたピン
22が爪12に設けられているU字状に切り欠かれた係
合部23へ係合している。
【0050】そこで、プランジャ20を伸ばしてスライ
ダ21を自由端2b方向へ移動させれば、ピン22に押
された爪12が支持軸13を中心に逃げ方向(図の反時
計回り方向)へ回動し、逆にスライダ21を移動させれ
ば爪12は食いつき方向(図の時計回り方向)に回動す
る。
【0051】このようにすると、ゴム曲り管1と接触す
る前に爪12を逃げ方向へ回動できるので、把持動作時
における爪12をゴム曲り管1の周囲へ乗り上げさせる
ときの抵抗を無くしてスムーズにできるとともに、ゴム
曲り管1の外表面に対する爪12による損傷を少なくで
きる。
【0052】そのうえ、ばねに頼らずに食いつき方向へ
回動させることができるので食いつき動作を確実にで
き、かつ食いつき程度を調節できる。また抜き取り後に
おける爪12からゴム曲り管1を取り外す作業も容易に
なる。
【0053】図8は第3実施例における把持部材10の
拡大図を示す。この実施例では爪12の逃げ方向におけ
る回動のみを強制的に行うようにしてある。
【0054】すなわち、本願における強制回動手段の他
の一例であるスライダ21は、ブラケット14の外方に
設けられ、このスライダ21の先端がほぼ第1実施例と
同様に構成された爪12の肩部19へ当接するようにな
っている。
【0055】このスライダ21を図の左方へ前進移動さ
せると、スライダ21の先端が肩部19に当接して爪1
2が図の反時計回り方向すなわち逃げ方向へ回動され
る。
【0056】逆にスライダ21を図の右方へ後退移動さ
せると爪12がばね17によって図の時計回り方向すな
わち食いつき方向へ回動し、歯部16がゴム曲り管1の
周囲へ食いつくようになっている。
【0057】なお、本実施例のばね17は引張ばねとし
て構成され、爪12の閉じ方向における回動はストッパ
ー18により所定位置で停止するようになっている。
【0058】このようにすると、爪12を逃げ方向への
み強制的に回動すればよく、食いつき方向へはばね17
により迅速に行わせることができ、この回動のために特
にスライダ21を移動させないでも済むので、爪12の
回動操作が簡単になる。
【0059】図9は第4実施例における把持部材10の
拡大図を示す。この例はプランジャ20で構成された強
制開閉手段により、爪12の移動をゴム曲り管1の半径
方向へ直線的に行うようにしたものである。
【0060】すなわち、ブラケット14のアーム部15
上にはプランジャ20が設けられ、このプランジャ20
の伸縮ロッド24は軸線方向をゴム曲り管1の半径方向
へ一致させて配設され、伸縮ロッド24の先端部が爪1
2と連結されている。
【0061】このようなプランジャ20はゴム曲り管1
の周方向に各爪12と対応して設けられ、プランジャ2
0により伸縮ロッド24が伸びると、各爪12が同期し
てゴム曲り管1の半径方向内方の食いつき位置へ移動
し、歯部16は歯先円がゴム曲り管1に対してその外径
よりも小さく閉じて周囲へ食い込む。
【0062】逆に各プランジャ20が伸縮ロッド24を
縮めると、各爪12は同期して半径方向外方へ移動し、
歯部16の歯先円がゴム曲り管1の外径よりも大きな開
放位置になり、歯部16がゴム曲り管1から離れるよう
に爪12が開く。
【0063】ゆえに、これまでの各実施例におけるよう
に爪12が把持動作並びに食いつき動作時に回動しない
ため、ゴム曲り管1の外表面に対する歯部16による損
傷を最小にでき、かつゴム曲り管1の把持及び爪12か
らゴム曲り管1を取り外す際の開放動作をより迅速かつ
確実にする。
【0064】図10は第5実施例における把持部材10
部分を拡大した図である。この実施例では把持部材10
が第1実施例と同一であるとともに、マンドレル2の自
由端2bと把持部材10の間に調心ガイド25が設けら
れている。
【0065】調心ガイド25は同心円板状の部材であ
り、その中央部に開口されるガイド穴26の内径はゴム
曲り管1の外径とほぼ同じであり、爪12における歯部
16の歯先円と同心状になるようにしてブラケット14
側へ取付けられることにより把持部材10と一体化して
いる。
【0066】また、調心ガイド25にはガイド穴26の
周囲に、その中心方向へ向かいかつ抜き取り方向へ傾斜
するガイド斜面27が形成されている。
【0067】そこで、ゴム曲り管1を把持するため、把
持部材10を自由端2b側へ移動させると、調心ガイド
25のガイド斜面27がゴム曲り管1の先端(自由端2
b側)に接触し、ゴム曲り管1の先端とガイド穴26が
一致するようにガイド斜面27がゴム曲り管1の先端を
滑りつつ軸直交方向へ移動し、その結果、調心ガイド2
5と一体の把持部材10が調心される。
【0068】ゆえに、マンドレル2と把持部材10の軸
線が多少狂っていても、調心ガイド25による調心作用
により、把持部材10の爪12はスムーズにゴム曲り管
1上へ乗り上げてこれを把持できるので、マンドレル2
と把持部材10を同軸に配置する際の心出し精度を緩和
でき、心出し作業が容易になる。
【0069】なお、本願は前記実施例に限定されず種々
な態様に変形できる。例えば、爪12は必ずしも回動又
は移動自在である必要はなく、把持部材10と一体の固
定式であってもよい。この場合でも歯部16が前述した
ような鋸歯状であれば爪12は把持動作及び食いつき動
作ができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、把持部材の爪
がゴム曲り管の周方向へ等間隔で複数設けられるので、
ゴム曲り管の端部周囲を均等の力で把持でき、この部分
を偏平につぶすことなく抜き取ることができる。
【0071】また、把持部材の爪に形成される歯部を鋸
歯状でかつ抜き取り方向へ傾斜させたので、歯先円がゴ
ム曲り管の外径よりも小さくなっているが、ゴム曲り管
の端部を把持させるときはゴム曲り管の周囲へ乗り上げ
る把持動作ができ、しかも抜き取り時には食いつき動作
により確実にゴム曲り管を抜き出すことができる。
【0072】そのうえ、人手を用いず機械によって抜き
取り作業ができるので、作業員を過酷な作業環境から開
放し、かつ比較的頻繁な休憩時間が不要になるので成形
サイクルを短縮して作業効率を向上させることができる
とともに、量産性があり自動化も可能になる。
【0073】請求項2の発明によれば、爪をゴム曲り管
の軸線と直交方向の支持軸により回動自在としたので、
ゴム曲り管の端部を把持するとき爪が逃げ方向へ回動し
て容易にゴム曲り管の端部へ乗り上げでき、把持動作を
スムーズにできる。
【0074】請求項3の発明によれば、爪の強制回動手
段を設けたので、把持動作時に爪をゴム曲り管の周囲へ
乗り上げる際、予め逃げ方向へ回動させることにより歯
部をゴム曲り管の周囲へ摺接させないようにできるの
で、爪を抵抗なくよりスムーズに乗り上げでき、かつゴ
ム曲り管の外表面の爪による損傷が少なくなる。
【0075】請求項4の発明によれば、爪をばねにより
食いつき方向へ付勢させたので、ばねの付勢力を利用し
て食いつきをさらに確実にできる。
【0076】請求項5の発明によれば、爪をゴム曲り管
の半径方向へ進退移動させる強制開閉手段を設けたの
で、爪を強制的に逃げ方向又は食いつき方向へ移動させ
ることができ、把持、抜き取り、開放の各動作をより確
実かつ高速化できるとともに、かつ爪によるゴム曲り管
の外表面の損傷を最小にできる。
【0077】請求項6の発明によれば、把持部材をゴム
曲り管方向へ移動させるとき、まずゴム曲り管の先端に
調心ガイドのガイド面が接触し、このガイド面にガイド
されながらガイド穴がゴム曲り管の先端部と一致するの
で、把持動作時に把持部材をスムーズにゴム曲り管の周
囲へ乗り上げさせることができ、把持部材がマンドレル
と正確に同一軸線上になくても調心できるので、把持部
材の心出し作業を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の抜き取り工程断面図
【図2】図1のXーX線に沿う拡大断面図
【図3】第1実施例の要部における動作図(把持直前状
態)
【図4】第1実施例の要部における動作図(逃げ方向へ
回動した状態)
【図5】第1実施例の要部における動作図(食いつき方
向へ回動した状態)
【図6】第1実施例におけるゴム曲り管の製法の工程を
原理的に説明する図
【図7】第2実施例の要部断面図
【図8】第3実施例の要部断面図
【図9】第4実施例の要部断面図
【図10】第5実施例の要部断面図
【符号の説明】
1:ゴム曲り管、2:マンドレル、3:ガイド部材、
4:ゴム半製品、10:把持部材、12:爪、13:支
持軸、14:ブラケット、16:歯部、17:ばね、2
0:プランジャ、21:スライダ、25:調心ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 53/80 B29C 53/80 // B29K 21:00 105:24 B29L 23:00 (72)発明者 長谷川 哲生 埼玉県入間郡大井町大字亀久保1239番地 山下ゴム株式会社内 (56)参考文献 西独国特許出願公開3042167(DE, A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドレル上に装着されているゴム曲り
    管の一端部を把持するための把持部材を、ゴム曲り管の
    軸線延長上へ進退移動自在に設け、この把持部材にゴム
    曲り管の周囲を囲みかつ周方向へ等間隔に分割された複
    数の爪を設け、各爪にはゴム曲り管と接触可能でかつ抜
    き取り方向へ傾斜する鋸歯状をなす歯部をそれぞれ形成
    し、これら各爪の歯部先端間を結んで形成される歯先円
    の径をゴム曲り管の外径よりも小さくするとともに、把
    持部材が、ゴム曲り管の一端部へ向かって移動させたと
    き歯部がゴム曲り管の周囲へ乗り上げて把持する把持動
    作と、ゴム曲り管を把持した状態で歯部がゴム曲り管の
    周囲へ食い込む食いつき動作とを行うことを特徴とする
    ゴム曲り管の製造装置。
  2. 【請求項2】 各爪をマンドレルの軸線と直交方向の支
    持軸により回動自在に支持し、把持部材をゴム曲り管の
    端部へ向かって移動させて把持動作をするとき、歯先円
    をゴム曲り管の外径と同程度に広げて各歯部がゴム曲り
    管の周囲へ乗り上がるように各爪を回動させる逃げ方向
    への回動を可能にしたことを特徴とする請求項1のゴム
    曲り管の製造装置。
  3. 【請求項3】 各爪を逃げ方向へ回動させるに際して、
    ゴム曲り管と接触する前に各爪を強制的に逃げ方向へ回
    動させるための強制回動手段を備えたことを特徴とする
    請求項2のゴム曲り管の製造装置。
  4. 【請求項4】 把持状態の各爪を歯部の食いつき方向へ
    ばねにより回動付勢したことを特徴とする請求項2のゴ
    ム曲り管の製造装置。
  5. 【請求項5】 各爪をゴム曲り管の半径方向へ進退移動
    させて、歯先円をゴム曲り管の外径よりも大きくする開
    放位置と、外径よりも小さくする食いつき位置とへ変化
    させるための強制開閉手段を備えたことを特徴とする請
    求項1のゴム曲り管の製造装置。
  6. 【請求項6】 把持部材のマンドレル側に調心ガイドを
    配設し、この調心ガイドには各爪の歯部先端によって形
    成される歯先円と同心でかつゴム曲り管を通すことので
    きる程度のガイド穴と、このガイド穴へ向かって抜き取
    り方向へ傾斜するガイド面とを設けたことを特徴とする
    請求項1のゴム曲り管の製造装置。
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