JP2651550B2 - コンクリート製タンクの側壁構築法 - Google Patents

コンクリート製タンクの側壁構築法

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JP2651550B2
JP2651550B2 JP15394691A JP15394691A JP2651550B2 JP 2651550 B2 JP2651550 B2 JP 2651550B2 JP 15394691 A JP15394691 A JP 15394691A JP 15394691 A JP15394691 A JP 15394691A JP 2651550 B2 JP2651550 B2 JP 2651550B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート製タン
クの側壁構築法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の側壁構築法は、コンクリ
ート打設時におけるコンクリートの分離、あるいは、バ
イブレータが充分行き届かないことによる締め固め不足
を防ぐために、コンクリートの1ロツト分の打設高を、
例えば1.8m程度の高さに押さえて、必要な高さを得
るまで順次上へと打ち継いで構築するのが一般的であつ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構築法は、コンクリートの1ロツト分の打設
毎に鉄筋を配筋し、また、型枠を組付けて、必要な高さ
になるまでこれを何度か繰り返すわけであるから、型枠
大工、鉄筋工、コンクリート打設工などの稼働率が悪
く、人員確保および工期の短縮に困難をきたすととも
に、コスト高でもあつた。しかも、鉄筋の配筋および型
枠の組付けに数日を要するのが通常であるため、その段
取り中に前回打設したコンクリートが硬化してしまい、
このためコンクリートを打ち継ぐ前に毎回レイタンスの
除去をしなければならないという面倒があり、また、そ
の打ち継ぎ箇所から漏水が発生するという問題もあつ
た。
【0004】この発明は、上記した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、型枠大工、鉄筋工、コンクリート打設
工などを効率的に稼働させて工期の短縮およびコストダ
ウンを図ることができるとともに、コンクリートの打ち
継ぎを極力なくすことにより、レイタンスの除去作業を
減らすことができ、また、漏水箇所も少なくすることが
できる、コンクリート製タンクの側壁構築法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンクリ
ート製タンクの側壁構築法は、前記目的を達成するため
に次の構成からなる。すなわち、タンクの側壁の外側も
しくは内側のいずれか一方側を成形する第1型枠を、そ
の全周にわたつて所要の全高さまで組付けるとともに、
他方側を成形する第2型枠の組付けを支援する組付け支
援枠材を、組付けた前記第1型枠群に対して所定間隔を
置いて対抗位置するように、タンクの底版の周方向に所
定間隔毎に立設する。そして、これらの組付け支援枠材
の立設によつて周方向に分割形成される組付けブロツク
部において、一部の組付けブロツク部については、隣合
う組付け支援枠材間に挟み込むようにして、前記第2型
枠を前記第1型枠と同様にあらかじめ所要の全高さまで
組付ける。残りの組付けブロツク部については、1ロツ
ト分のコンクリートの打設高に合わせた高さだけ、前記
第2型枠を隣合う組付け支援枠材間に挟み込むようにし
て組み付けて、その1ロツト分のコンクリートの打設が
完了したところで、次の1ロツト分のコンクリートの打
設高に見合う高さだけ前記第2型枠を付け足し、その後
再びコンクリートを打設して、以後この作業を繰り返す
ことにより所要の全高さまでコンクリートを打設するよ
うにしたものである。
【0006】そして、前記第1型枠は、メタルフオーム
製であるのが好ましい。
【0007】
【作用】第2型枠があらかじめ所要の全高さまで組付け
られていない組付けブロツク部においてのみ、型枠の組
付け作業をコンクリートの打設作業と交番的に行い、所
要の全高さまで一気にコンクリートを打設して側壁を構
築する。
【0008】
【実施例】以下、この発明を、プレストレストコンクリ
ート製タンクの側壁構築法に具体化した一実施例につ
き、図1から図3に基づいて説明するが、同図に示され
るプレストレストコンクリート製タンクは、底版1と、
下端内周部に肉厚のハンチ部2を備える側壁3とで構成
されるものである。
【0009】まず、底版1上に側壁3のスミ出しを行う
とともに、側壁3の全高さにおいて鉄筋の配筋、ならび
に鉛直方向および周方向の緊張材4a,4bの配設を行
う。次いで、側壁3の外側を成形する型枠、好ましくは
メタルフオーム製の第1型枠5を、側壁3の全周にわた
つて全高さまで組付ける。このメタルフオーム製の第1
型枠5は、例えば縦約1.8m、横約30cmほどの大
きさからなり、公知の間隔保持具Sの締め付けで間隔保
持されるとともに、曲げパイプ状のばた材6によつて周
方向が固定されるようになつている。
【0010】このようにして組付けた第1型枠5群に対
して、所定の間隔、すなわちほぼ側壁3の厚み寸法分だ
けの間隔を置いて対抗位置するように、組付け支援枠材
7を底版1の周方向に例えば90cmほどの所定間隔毎
にアンカー止めなどにより立設する。この組付け支援枠
材7は、側壁3の内側を成形する第2型枠8の組付けを
支援するための枠材であつて、溝形鋼を2つ組合わせ接
合したもの、あるいは、H形鋼などからなり、図2にて
明示するように断面がほぼH形状となつている。 第2
型枠8は、本体部が例えば薄合板8aからなるパネル状
のものであつて、その裏面には、図1および図2で明示
するように、複数の横桟9が上下に打ち付けられてお
り、かつ、これら横桟9の両側には縦桟10が打ち付け
られている。ちなみに、本体部である前記薄合板8a
は、例えば縦が約60cmから90cm程度からなり、
また、横幅については、隣合う組付け支援枠材7のフラ
ンジ部の側端部間にちようど嵌まる程度の寸法からな
る。
【0011】そして、組付け支援枠材7を所定間隔毎に
立設することによつて、その枠材7間に第2型枠8組付
け用の組付けブロツク部が周方向に分割形成される。よ
つて、分割形成された組付けブロツク部毎に第2型枠8
を組付けるわけであるが、一部の組付けブロツク部につ
いては、隣合う組付け支援枠材7間に挟み込むようにし
て、第2型枠8を前記第1型枠5と同様に側壁3の全高
さまで組付ける。残りの組付けブロツク部については、
1ロツト分のコンクリートの打設高に合わせた高さだ
け、前記第2型枠8を隣合う組付け支援枠材7間に挟み
込むようにして組み付ける。この実施例においては、図
1で示すように、1つ置きの組付けブロツク部について
のみ、第2型枠8をあらかじめ側壁3の全高さまで組付
けて、残りの1つ置きの組付けブロツク部については、
とりあえず1ロツト分のコンクリートの打設高に合わせ
た高さだけ、すなわち第2型枠8を1枚だけを組付け
る。
【0012】組付けに際しては、図1および図2で示す
ように、薄合板8aの裏面に打付けた縦桟10と枠材7
のフランジ部との隙間に楔11を打込むことにより、各
第2型枠8を固定する。また、各枠材7は、縦方向にお
いては間隔保持具Sを介して第1型枠5と固定し、周方
向においては曲げパイプ状のばた材12で固定する。な
お、ばた材12については、図示の実施例のように、と
りあえずコンクリートを打設する該当箇所のみに取り付
け固定し、その後順次上へと取り付けていく方法でも良
く、また、側壁3の全高さまで一気に取り付けてしまう
方法でも良い。ただし後者の方法によると、型枠の組付
けに際しては、第2型枠8を上方より落とし込むように
して枠材7間に挟み込まなければならない。
【0013】かくして、図1で明示するように、第2型
枠8が側壁3の全高さまで組付けられていない組付けブ
ロツク部の各開口部に、生コンポンプ車のホースHを挿
入し、1ロツト分のコンクリートを順次周方向に打設す
る。そして、バイブレータにより充分締め固めた後、各
開口部に、次の1ロツト分のコンクリートの打設高に見
合う高さだけ、すなわちこの実施例にあつては、更に1
枚だけ第2型枠8を付け足すように組付けて、再びコン
クリートを順次周方向に打設する。以後、この作業を繰
り返すことにより、下方から上方へと3枚、4枚と第2
型枠8を付け足すとともにコンクリートを打ち進めて、
側壁3の全高さまで打設する。
【0014】もつとも、高さが例えば5mを越すような
大型の側壁3を構築するような場合にあつては、第2型
枠8の強度とも関係するが、1日で側壁3の全高さまで
コンクリートを打設することが困難なこともある。この
ような場合には、側壁3の頂部には至らないあらかじめ
定めおいた全高さまで打設し、日を改めて同様の方法で
打ち継ぎをして側壁3の全高さまでコンクリートを打設
する。
【0015】打設コンクリートが所定の強度に達したと
ころで、鉛直方向の緊張材4aを緊張して側壁3の鉛直
方向にプレストレスを導入し、次いで周方向の緊張材4
bを緊張して側壁3の周方向にプレストレスを導入し、
側壁3を完成させる。
【0016】なお、この発明は、このような実施例の構
成に限定されるものでなく、例えば、第2型枠8をあら
かじめ側壁3の全高さまで組付ける組付けブロツク部
を、1つ置きでなく2つ置き、3つ置きに、あるいは、
アトランダムに形成するようにしても良い。また、第2
型枠8をあらかじめ側壁3の全高さまで組付けない組付
けブロツク部において、1ロツト分のコンクリートの打
設高さに相応する第2型枠8の組付け枚数を1枚でなく
複数枚とし、よつて第2型枠8を複数枚同時に下方から
上方へと順次付け足してコンクリートを打ち進めるよう
にしても良い。また、第2型枠8の具体的構成とか縦横
の寸法、あるいは組付け支援枠材7の立設間隔なども適
宜変更することができる。また、第1型枠5および第2
型枠8の素材を変更したり、さらには、実施例の構築法
とは逆に、すなわち側壁3の外側を支援枠材7、第2型
枠8などを用いて成形し、一方その内側を第1型枠5を
用いて成形するなど、この発明の趣旨を逸脱しない範囲
で各部の構成を任意に変更することができる。また、こ
の発明は、プレストレスを導入しないコンクリート製タ
ンクの側壁の構築にも実施可能である。
【0017】
【発明の効果】この発明に係るコンクリート製タンクの
側壁構築法は、以上説明したように構成されているの
で、次のような効果を奏する。
【0018】タンクの側壁の外側もしくは内側のいずれ
か一方側を成形する第1型枠を、その全周にわたつて所
要の全高さまで組付けるとともに、他方側を成形する第
2型枠についても、一部の組付けブロツク部においては
あらかじめ所要の全高さまで組付けてしまうため、型枠
の組付け作業とともに鉄筋の配筋作業などについても全
高さ同時施工ができる。しかも、あらかじめ所要の全高
さまで組付けない組付けブロツク部においても、型枠の
組付け作業をコンクリートの打設作業と交番的に行うこ
とにより、下方から上方へと1日で一気に所要の全高さ
までコンクリートを打ち進めることができる。このた
め、型枠大工、鉄筋工、コンクリート打設工などの効率
的稼働が可能となり、側壁工事における工期の短縮およ
びコストダウンを図ることができる。
【0019】また、コンクリートを所要の全高さまで一
気に打つことができることにより、コンクリート打設の
継ぎ目が無いか、あるいは、少ないため、レイタンスの
除去作業を減らすことができるとともに、漏水箇所も少
なくなる。
【0020】そして、側壁の外側もしくは内側の一方側
を成形する第1型枠をメタルフオーム製とすれば、他方
側を成形する第2型枠については、組付け支援枠材間に
挟み込むという簡易な工法で組付けることができるた
め、型枠大工が不要となるなど熟練者の人員手配の問題
も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート製タンクの側壁構
築法の一実施例を示す正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく縦断側面図である。
【符号の説明】 1 底版 3 側壁 5 第1型枠 7 組付け支援枠
材 8 第2型枠

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの側壁の外側もしくは内側のいず
    れか一方側を成形する第1型枠を、その全周にわたつて
    所要の全高さまで組付けるとともに、 他方側を成形する第2型枠の組付けを支援する組付け支
    援枠材を、組付けた前記第1型枠群に対して所定間隔を
    置いて対抗位置するように、タンクの底版の周方向に所
    定間隔毎に立設し、 かつ、これらの組付け支援枠材の立設によつて周方向に
    分割形成される組付けブロツク部において、 一部の組付けブロツク部については、隣合う組付け支援
    枠材間に挟み込むようにして、前記第2型枠を前記第1
    型枠と同様にあらかじめ所要の全高さまで組付けるとと
    もに、 残りの組付けブロツク部については、1ロツト分のコン
    クリートの打設高に合わせた高さだけ、前記第2型枠を
    隣合う組付け支援枠材間に挟み込むようにして組み付け
    て、その1ロツト分のコンクリートの打設が完了したと
    ころで、次の1ロツト分のコンクリートの打設高に見合
    う高さだけ前記第2型枠を付け足し、その後再びコンク
    リートを打設して、以後この作業を繰り返すことにより
    所要の全高さまでコンクリートを打設するようにした、
    コンクリート製タンクの側壁構築法。
  2. 【請求項2】第1型枠は、メタルフオーム製である請求
    項1に記載のコンクリート製タンクの側壁構築法。
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JP4847994B2 (ja) * 2008-10-17 2011-12-28 大成建設株式会社 プレストレストコンクリート構造物の施工方法
JP5777050B2 (ja) * 2011-04-15 2015-09-09 清水建設株式会社 コンクリート構造物の側壁施工方法

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