JP2650761B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2650761B2
JP2650761B2 JP1212782A JP21278289A JP2650761B2 JP 2650761 B2 JP2650761 B2 JP 2650761B2 JP 1212782 A JP1212782 A JP 1212782A JP 21278289 A JP21278289 A JP 21278289A JP 2650761 B2 JP2650761 B2 JP 2650761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、カラー画像記録装置に関する。詳しくは、
グレイバランスを正確に表現したフルカラー画像を得る
ことができる画像記録装置に関する。
<従来の技術> テレビジョン受像管などで行われている走査方式であ
るラスタスキャン方式が、文字や絵、写真、映像などの
画像を例えば紙やフィルム等の記録材料上に可視像とし
て得る画像記録装置に適用されている。
このようなラスタスキャン方式を用いる画像記録装置
は、一般的に、半導体レーザ、ガスレーザ、発光ダイオ
ード等を光源として用い、この光源より射出される光ビ
ームに画像情報を担持させ、回転多面鏡(ポリゴンミラ
ー)、ガルバノメータミラー等の光偏向器によって、こ
の光ビームを一次元的に偏向して主走査すると共に、感
光材料、感光体等の記録材料を前記主走査方向と略直交
する方向に副走査搬送手段により搬送して副走査し、二
次元的に露光して画像記録を行っている。
ところで、このようなラスタスキャン方式による画像
記録装置であって、より階調再現性の良好な画像や、面
倒れや副走査搬送ムラに起因するピッチムラによる濃度
ムラの目立たない、より良好な画像記録を行うために、
一走査線を複数回に亘って露光する方法を適用した画像
記録装置が各種提案されている。
例えば、特開昭60−169272号公報には複数回のビーム
走査で1ラインの画像情報を記録することにより高分解
能でムラのない画像が記録できるレーザー記録装置が、
特開昭62−35766号公報には同様の方法によって、少な
いビット数のA/D変換器を用いた場合にも階調再現性の
良好な画像を得ることができる画像記録装置が開示され
ている。
また、特開昭62−35765号公報には、ラスタースキャ
ンを適用し、複数回の走査によって1つの画素を形成す
ることにより、ポリゴンミラーの面倒れに起因するピッ
チムラによる濃度ムラの目立たない画像記録を行うこと
ができる画像記録装置が開示されている。
さらに、特開昭61−220560号、同61−277263号および
同62−179274号の各公報には、同一の画像信号によって
変調された光ビームによって一走査線を複数回走査露光
することにより、濃度ムラがなく、階調再現性が良好で
かつ高解像度の画像記録を行うことができる画像記録方
法や装置がそれぞれ開示されている。
<発明が解決しようとする課題> ところで、カラー画像、特にフルカラー画像が記録可
能な画像記録装置において、色再現性が良好で色ムラの
ないカラー画像を記録するためには、グレイバランスを
正確にとる必要がある。
ところが、ラスタースキャンを用い、かつ銀塩写真感
光材料等のカラー感光材料を適用する画像記録装置で
は、このグレイバランスを正確にとることが難しく、色
ムラの目立つカラー画像となってしまうことがある。
このような画像記録装置では、通常、カラー記録材料
のシアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)
の各色を発色させることのできる波長を有する3本の光
ビームを用い、この3本の光ビームの光軸を一本に重ね
た後にポリゴンミラー等の光偏向器によって主走査方向
に偏向して、副走査方向に搬送されるカラー記録材料を
二次元的に走査露光して画像記録を行っている。
ところで、複数のLDなどの光源から射出される複数、
例えば3本の波長の異なる光ビームは、広がり角のばら
つきが存在し、また使用される光学素子において色収差
が異なるので、感光材料上におけるビームスポット径が
完全には一致しない。そのため、例え各光ビームの光軸
が完全に重なっていたとしても、わずかにビーム径が異
なるため、ビームスポットの周辺部分では3本の光ビー
ムの重なりが完全ではなく、グレイバランスの狂いが生
じてしまい、正確なグレイが得られなくなってしまう。
すなわち、例え同強度の光ビームによって露光された
場合でも、ビームスポットの周辺部は良好にグレイに発
色せずグレイから外れたボヤけた色となってしまう。つ
まり正確にグレイを表現することができず、色味のつい
たグレイとなってしまい、記録された画像が全体的に色
バランスの悪い、色ムラのあるものとなってしまう。
また、通常適用されるポリゴンミラーの各反射面にお
ける反射率は、光ビームの波長によってわずかに異な
る。すなわち、各色を発色させる光ビームによってわず
かに異なるものである。
例えば、ある反射面において記録材料のシアンを発色
させる波長の光ビームの反射率がマゼンタやイエロー発
色用の光ビームに比べて高いあるいは低い場合には、例
え各光ビームが同じ強度であったとしても、この反射面
によって露光された走査線は、やはりグレイバランスの
とれた正確なグレイを表現することはできない。
従って、このようにして得られるカラー画像は色バラ
ンスの悪い色ムラのある画像となってしまう。
前述の各公報に開示される複数回の露光によって1ラ
イン(1画素)を記録する画像記録では、ポリゴンミラ
ーの面倒れ等によって生じるラスターピッチムラに起因
する濃度ムラや、階調再現性(階調表現)、分解能を良
好にすることは可能である。しかしながら、カラー記録
材料を適用する画像記録装置においては、各色の光ビー
ムの波長の違いによるポリゴンミラーの反射率の誤差か
ら生じるミクロなグレイバランスの狂いに起因する色ム
ラ、さらには、各色の光源のビーム広がり角のばらつき
や使用する光学素子の色収差等による各波長の光ビーム
のビームスポット径の差によるミクロなグレイバランス
の狂いに起因する色ムラをなくすことについては何ら考
慮されておらず、全く色味や色ムラの視認することのな
い良好なカラー画像、特に連続調のフルカラー画像を得
ることについては全く考慮されていなかった。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決するこ
とにあり、ラスタースキャン方式を用いて、銀塩写真感
光材料等の各種のカラー記録材料を適用してカラー画
像、特にフルカラー画像を記録可能な画像記録装置であ
って、グレイバランスのミクロな狂いを視認することが
なく、色味や色ムラや濃度ムラの目立たない、良好な画
像記録を行うことができる画像記録装置を提供すること
にある。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成するたに、本発明は、互いに波長の異
なる複数の光ビームを回転多面鏡によって主走査方向に
偏向して、前記主走査方向と略直交する副走査方向に搬
送されるカラー記録材料を2次元的に走査露光してカラ
ー画像を記録する画像記録装置であって、 前記回転多面鏡の反射面数がn面であるとき、前記主
走査方向のドットピッチに無関係に前記副走査方向のド
ットピッチを1/3n(mm/dot)以下としたことを特徴とす
る画像記録装置を提供する。
また、前記光ビームのビームスポット径は、副走査方
向よりも主走査方向の径の方が大であるのが好ましい。
また、前記互いに波長の異なる複数の光ビームは、そ
れぞれ前記カラー記録材料のシアン(C)、マゼンタ
(M)およびイエロー(Y)の各色を発色させることの
できる波長を有する3本の光ビームであるのが好まし
い。
<発明の作用> 本発明の画像記録装置は、ラスタースキャン方式を適
用し、銀塩写真感光材料等のカラー記録材料を用いてカ
ラー画像、特にフルカラー画像の記録を行う画像記録装
置であって、前記所定の構成、つまり、ポリゴンミラー
の反射面数がn面であった際に、主走査方向のドットピ
ッチには無関係に副走査方向のドットピッチを1/3n(mm
/dot)以下とするものである。
従って、通常の画像記録装置に比べて走査線間隔(ラ
スタピッチ)が狭く、各光ビームの広がり角の差や色収
差に起因する、ビームスポット周辺部におけるグレイバ
ランスの狂いを目立たなくすることができ、全体的に記
録する画像のグレイバランスを正確なものと視認するこ
とができる、色バランスに優れた良好な画像を記録する
ことができる。
また、主走査方向のドットピッチには無関係に副走査
方向のドットピッチを1/3n(mm/dot)以下とすることに
より、例えば各色の光ビームの波長の違いによるポリゴ
ンミラーの反射率の誤差等に起因する、色味、色ムラ、
濃度ムラが生じた際にも、視覚的にこれが目立つことが
なく、あるいは視認することがなく、全面に亘ってグレ
イバランスの良好にとれた、色バランス、濃度バランス
の良好な画像記録を行うことができる。
<実施態様> 以下、本発明に係る画像記録装置について、添付の図
面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
第1図は、本発明の画像記録装置の一実施例の制御系
のフローを含む斜視説明図である。
同図に示すように、本発明の画像記録装置10は、基本
的に、光源部12と、ポリゴンミラー16と、副走査搬送手
段18と、画像露光を制御する制御部20と、図示しない処
理部とから構成されるものである。
光源部12は、本発明の画像記録装置10がカラー記録材
料40にカラー画像記録を行う装置であるので、3色の例
えば、イエロー(Y)用光源22Y、マゼンタ(M)用光
源22M、シアン(C)用光源22Cと、その駆動源(ドライ
バ)24Y,24M,24Cと、コリメータレンズ28Y,28M,28Cと、
Y用光源22Yから射出された光ビーム23Yを所定の方向に
反射する反射ミラー26Y、少なくとも光ビーム23Yを透過
し、M用光源22Mからの光ビーム23Mを同方向に反射する
ダイクロイックミラー26M、少なくとも光ビーム23Y,23M
を透過し、C用光源22Cからの光ビーム23Cを同方向に反
射するダイクロイックミラー26Cとから構成される。
なお、本発明に用いられる光源は、記録材料をラスタ
ースキャンできるものであればどのようなものでもよい
が、レーザ光源が好ましい。
例えば、代表的にArレーザ、He−Neレーザ、CO2レー
ザなどのガスレーザ、固体レーザ、半導体レーザ(LD)
などの各種レーザ、さらに発光ダイオード(LED)など
の発光素子などが挙げられる。
反射ミラー26Y、ダイクロイックミラー26M,26Cにより
光ビーム23Y,23M,23Cが1本化された光ビーム27は、次
いで、光ビーム整形素子30に入射して、ビームスポット
形状がカラー記録材料(以下、記録材料とする。)40上
において所定の形状となるように整形される。
ここで、本発明の画像記録装置10は主走査方向のドッ
トピッチには無関係に副走査方向のドットピッチを1/3n
(mm/dot)以下とするものであるので、(n=ポリゴン
ミラー16の反射面数)、記録材料40上におけるビームス
ポット形状は、副走査方向の径よりも主走査方向の径の
方が大きくなるように成形されるのが好ましい。なお、
このビームスポット形状については後に詳述する。
光ビーム整形素子30としては特に限定はなく、スリッ
ト、ビームリデューサ、プリズム等、通常の光ビーム整
形素子はいずれの方法も適用可能である。
光ビーム整形素子30で光ビーム形状を所定の形状に整
形された光ビーム27は、ミラー32によって所定の方向に
反射され、ポリゴンミラー16に入射する。
ポリゴンミラー16は、光ビーム27を矢印aで示される
主走査方向に一次元的に偏向・反射するための光偏向器
であって、複数の反射面、図示例においては8面の反射
面16aを有する。
ここで、本発明の画像記録装置10は、副走査方向のド
ットピッチを1/3n(mm/dot)以下とするものである。従
って、第1図に示される例では、ポリゴンミラー16は8
面の反射面を有するので、この場合n=8となり、副走
査方向のドットピッチは 1/3n=1/24=41.7μm 以下となる。
ポリゴンミラー16はモータなどの駆動源34により一定
速度で回転される。また、この駆動源34にはポリゴンミ
ラー16の回転を制御するためのエンコーダ34aが取り付
けられ、制御部20の制御回路58にポリゴンミラー16(駆
動源34)の回転情報を送る。
ポリゴンミラー16で一次元方向に偏向された光ビーム
27が27aから27bまで偏向され、偏向された光ビーム27a
〜27bはfθレンズなどの走査レンズ36を透過し、長尺
ミラー38で反射され、立ち下げられて、副走査搬送手段
18により搬送される記録材料40上に1本の主走査線42を
形成するように光学系が構成される。ここで、主走査線
42は1本のラスターを画成する。従って、前述のように
図示例の装置においては副走査方向のドットピッチは4
1.7μm以下であるので、ラスターピッチは41.7μm以
下となる。
副走査搬送手段18は、記録材料40を主走査方向すなわ
ち、主走査線42と略直交する副走査方向(矢印b方向)
に、41.7μm以下の所定のドットピッチでの画像記録が
可能なように副走査搬送するものであればいかなるもの
でもよく、記録材料40の形態に応じて適宜最適なものを
用いてよい。
第1図に示される副走査搬送手段18は、二組のローラ
対44aと44bおよび46aと46bにより構成され、シート状の
記録材料40を挟持搬送する。二組のローラ対のそれぞれ
下側のローラ44aおよび46aの一方の側には同期ベルト48
が懸架され、ローラ44aに取り付けられた駆動源50によ
り同期駆動され記録材料40を一定速度で搬送する。
駆動源50は、第1図に示されるように、副走査搬送手
段18を構成する二組のローラ対のローラ44aに取り付け
られているが、この例に限定されず、いずれのローラに
取り付けてもよいし、またこれらのローラに直結せず、
ベルト、チェーン、歯車等の伝動手段を介して二組のロ
ーラ対を駆動するようにしてもよい。駆動源50にはロー
タリーエンコーダ52が取り付けられ、ローラ44aの回転
速度すなわち記録材料40の搬送速度の情報を制御回路58
に送る。
制御部20は、以上説明した画像記録装置10の光源部1
2、ポリゴンミラー16、副走査搬送部18等を制御するも
ので、基本的に、ホスト54から画像情報を受け、これに
応じた画像信号を変調器60に送る制御回路58と、制御回
路58からの画像信号を、各色(C・M・Y)毎の露光量
電気信号に変調して各駆動源24Y,24M,24Cに送る変調器6
0とから構成される。また、制御回路58には、前述のエ
ンコーダ34aおよびロータリーエンコーダ52から情報が
転送され、制御回路58はこれに応じて変調器60に画像信
号を送る。
ここで、本発明の画像記録装置10は、前述のように主
走査方向のドットピッチには無関係に副走査方向のドッ
トピッチを1/3n(mm/dot)以下とするものである。従っ
て、図示例の装置においては、前述のように副走査方向
のドットピッチは41.7μm以下となり、例えば400dpiの
装置であれば、1例として第2図に示されるように副走
査方向のドットピッチを800dpiの装置と同等の31.75μm
/dotとすればよい。
前述のように、通常の露光においてはC、MおよびY
の各色に対応する露光をそれぞれ異なった光源(図示例
の画像記録装置10においては、光源22Y、光源22Mおよび
光源22C)を用いて露光を行っているので、各光源の光
ビームの広がり角の差や色収差によって、記録材料40上
における光ビームのビームスポット形状が一致しない。
従って、ビームスポットの周辺部においてはグレーバラ
ンスがミクロに狂ってしまう。
また、通常使用されるポリゴンミラー16の反射面の反
射率は各反射面毎に多少異なるものであり、また同一の
反射面においても光ビーム23C、23Mおよび23Yによって
反射率には差があり、記録画像のグレーバランスの狂い
や、濃度ムラをより大きなものとしている。
このような問題は、特開昭61−277263号公報に開示さ
れるような電子写真感光体を用いた階調画像の露光方法
であればさして大きな問題とはならないが、本発明のよ
うに銀塩写真感光材料等のカラー記録材料を用いた、連
続調画像の表現を行うことのできる画像記録装置におい
ては、カラーバランスの悪い色ムラの目立つあるいは色
味を帯びたむらのある画像となってしまい、良好な画像
記録を行うことができない。
これに対して本発明の画像記録装置10においては、主
走査方向のドットピッチとは無関係に、副走査能方向の
ドットピッチを1/3n(mm/dot)以下とすることにより、
色ムラの目立たないフラットな感じの画像記録を行うこ
とを可能にしている。
本発明者は、主走査にポリゴンミラー(回転多面鏡)
を用い、記録材料を主走査方向と略直交する方向に副走
査搬送するラスタースキャン方式の画像記録装置におい
て、前記ビームスポット形状の違いや、光ビームの波長
の違いによるポリゴンミラーの反射面の反射率のムラ等
に起因する記録画像上の色ムラおよび濃度ムラを低下さ
せるため、種々検討を行った結果、以下の知見を得て本
発明に至ったものである。
第3図に示すように、画像上に存在するすべての濃度
変動ΔDが人間の目に濃度ムラとして視認されるわけで
はなく、濃度ムラとして視認される濃度変動の限界値が
存在するが、その限界値も一様ではなく、人間の視覚上
濃度変動の波長(空間周期)や空間周波数に依存する。
すなわち、人間の視覚は、ある波長範囲すなわち空間
周波数範囲で極めて臨界的であり、例えば、波長0.5〜1
0mmピッチの範囲、すなわち、空間周波数2〜0.1line/m
mの範囲ではΔD0.01以下の濃度変動でも濃度ムラとして
認識するが、この範囲より高い空間周波数(目の分解能
より小)あるいは低い空間周波数では、人間の視覚は濃
度ムラに対して鈍感になる。このため、濃度変動の空間
周波数を上記範囲より大または小とすることにより濃度
ムラを視覚上目立たなくすることができる。
本発明の画像記録装置10においては、前述のように主
走査方向のドットピッチによらず、副走査方向のドット
ピッチを1/3n(mm/dot)以下とすることにより、例えば
ポリゴンミラー16の反射面数が8面である場合にはドッ
トピッチを41.7μm以下とすることにより、濃度ムラの
周期を波長0.33(mm/line)以下、つまり空間周波数を
3(line/mm)以上とすることができ、例えば、前述の
ように副走査方向のドットピッチを800dpiの装置と同等
の31.75μm/dotとすれば、濃度ムラの周期が波長が約0.
25(mm/line)となり濃度変動(ΔD)が0.04以上にな
っても、各色の光源の光ビームの広がり角や色収差等に
よるビームスポットのわずかな不一致、あるいは各色の
光ビームの波長の違いによるポリゴンミラー16の反射率
の差に起因するグレーバランスの狂いによる色味や色ム
ラの視認性を低下させ、さらには面倒れや面間反射率の
差による濃度ムラが目立たず、しかもグレーバランスが
良好にとれた色ムラのない良好なものと視認することの
できる画像とすることができる。
また、ポリゴンミラー16の反射率の差に関しても副走
査方向のドットピッチを63.5μm(400dpi)で露光した
場合と、31.75μm(800dpi)で露光した場合とにおい
ては、光ビームの波長によって異なるが通常3〜7倍の
反射率の誤差が許容される。
ここで、このような本発明の画像記録装置10において
は、記録材料40上における光ビームのビームスポット形
状は、第2図に示すように副走査方向の径よりも主走査
方向の径の方が大きくなるように成形されるのが好まし
い。
本発明の画像記録装置10は、前述のように主走査方向
のドットピッチによらず、副走査方向のドットピッチを
1/3n(mm/dot)以下とするものである。
従って、通常の画像記録装置における一走査線(1ラ
スター)を複数の走査線(図示例においては2走査線)
で記録するものであり、副走査方向に同じデータを複数
行記録する必要がある。
ところが、同じデータを副走査方向に副数行記録する
と、副走査方向の分解能が低下するという問題点があ
る。
通常の画像記録装置では、濃度ムラ等のない良好な画
像記録を行うために、記録材料上において副走査方向に
長いビームスポット形状を有する光ビームによって、副
走査方向の前後をオーバーラップさせて画像記録を行
う。ところが、本発明の画像記録装置10は、前記所定の
構成を有するものであるので、このような縦長の光ビー
ムを用いて画像記録を行うと、ビームスポットがオーバ
ーラップしている場所にもうひとつビームスポットが入
ってしまうため、副走査方向に長い、全体では大きなビ
ームスポット形状となってしまう。
従って、副走査方向のドットピッチが狭くなってしま
い、分解能が低下してしまう。
そこで、本発明においては、好ましくは記録材料40上
におけるビームスポット形状を、第2図に示されるよう
に主走査方向が副走査方向よりも長い形状として、副走
査方向のMTF(modulation transfer function)をでき
るだけ高くするのが好ましい。
このような記録材料40上におけるビームスポット形状
は、副走査方向のドットピッチ(ラスターピッチ)と記
録材料40上における光ビームの走査スピードによって決
定されるが、より好ましくは、最終的に合成されたビー
ムスポット形状が、第2図に示される合成ビームスポッ
ト70のように主走査方向と副走査方向の大きさの比がほ
ぼ1:1となるのが好ましい。
このような形状とすることにより、主走査方向と副走
査方向のMTFをほぼ同じ値とすることができ、主走査方
向と副走査方向とで分解能に差のない、全面に亘って均
一な良好な画像記録を行うことができる。
このようなビームスポット形状は、例えば図示例のよ
うに主走査方向のドットピッチが63.5μm(400dpi)、
副走査方向のドットピッチが31.75μm(800dpi)であ
って、主走査方向の光ビームの走査速度が約309m/秒で
あった場合には、光ビームの副走査方向のビーム径を約
80μm、主走査方向のビーム径を約100μmとすること
により、合成ビームスポット70のように主走査方向と副
走査方向の大きさの比をほぼ1:1とすることができる。
また、本発明の副走査方向のドットピッチ(ラスター
ピッチ)は通常の画像記録装置よりも狭いので、ラスタ
ーピッチムラも目立たないものとすることができ、ポリ
ゴンミラー16の面倒れや面間反射率の差、記録材料40の
搬送速度ムラ等の許容限界も高い。
以上、本発明に係る画像記録装置を第1図に示すカラ
ー画像記録装置10を代表例として説明したが、本発明は
これに限定されるわけではなく、上述画像露光画像記録
を実施することのできるものであれば、露光後の記録材
料の処理はどのようなものであってもよい。
また、本発明の画像記録装置は、画像読取部を有する
カラー複写装置であってもよいし、画像読取部を有さ
ず、種々の画像処理装置、例えば、コンピュータ、ビデ
オ、光ディスクからの画像であっても適合する画像処理
装置により処理されたカラー画像情報を受けてカラー画
像を記録するカラープリンターであってもよい。
また、使用するカラー記録材料としては特に限定はな
く、例えば、本出願人の出願に係る特願昭63−241552号
明細書に開示された画像記録装置を始めとして、銀塩写
真式画像記録装置、感熱転写式画像記録装置、インクジ
ェット画像記録装置、レーザプリンタ、レーザ複写装
置、ビデオプリンタ、ビデオ複写装置、この他種々の感
光材料、例えば感光感圧性感光材料、感光性樹脂材料な
どを用いる画像記録装置等を挙げることができる。
本発明に係る画像記録載置は基本的には以上のように
構成されるが、本発明はこれに限定されるわけではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良
並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
<発明の効果> 本発明の画像記録装置は前記所定の構成を有するもの
である。
従って、通常の画像記録装置に比べて走査線間隔(ラ
スタピッチ)が1/3n(nは回転多面鏡の反射面の数)と
狭く、各色の光源の光ビームの広がり角の差や色収差に
起因する、ビームスポット周辺部におけるミクロなグレ
イバランスの狂いを目立たなくすることができ、記録す
る画像全体的にグレイバランスが正確な、色味のない色
バランスに優れた良好なものと視認することのできる画
像を記録することができる。
また、主走査方向のドットピッチには無関係に副走査
方向のドットピッチを1/3n(mm/dot)以下とすることに
より、例えば各色の光ビームの波長の違いによるポリゴ
ンミラーの反射率の誤差等に起因する、色味や色ムラ、
濃度ムラが生じた際にも、視覚的にこれが目立つことが
なく、あるいは全く視認することがなく、全面に亘って
色バランス、濃度バランスの良好な画像記録を行うこと
ができる。
従って、本発明の画像記録装置は、特にミクロな意味
でも色バランスの優れた高画質なフルカラー画像を得る
際に好適に適用される。
さらに、前述のように主走査線間隔が狭いので、カラ
ー記録材料の副走査搬送速度ムラや、ポリゴンミラーの
面倒れ等によって主走査線の間隔の乱れユガミ等が生じ
た場合にも、濃度ムラの目立たない、良好なものと視認
できる画像記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る画像記録装置の一実施例の制御
系を含む斜視説明図である。 第2図は、本発明に係る画像記録装置における光ビーム
のカラー記録材料上におけるビームスポット形状の一例
を示す概略図である。 第3図は、人間の視覚特性上の濃度ムラを視認する濃度
変動と波長(および空間周波数)との関係を示すグラフ
である。 符号の説明 10……画像露光装置、 12……光源部、 16……ポリゴンミラー、 16a……反射面、 18……副走査搬送手段、 20……制御部、 22Y、22M、22C……光源、 24Y、24M、24C……ドライバ、 26Y……反射ミラー、 26M、26C……ダイクロイックミラー、 27、27a、27b……光ビーム、 28Y、28M、28C……コリメータレンズ、 30……光ビーム整形素子、 32……反射ミラー、 34……駆動源、 34a……エンコーダ、 36……走査レンズ、 38……長尺ミラー、 40……記録材料、 42……主走査線(ラスター)、 44a、44b、46a、46b……ローラ、 48……ベルト、 50……駆動源、 52……ロータリーエンコーダ、 54……ホスト、 58……制御回路、 60……変調器、 70……合成ビームスポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに波長の異なる複数の光ビームを回転
    多面鏡によって主走査方向に偏向して、前記主走査方向
    と略直交する副走査方向に搬送されるカラー記録材料を
    2次元的に走査露光してカラー画像を記録する画像記録
    装置であって、 前記回転多面鏡の反射面数がn面であるとき、前記主走
    査方向のドットピッチに無関係に前記副走査方向のドッ
    トピッチを1/3n(mm/dot)以下としたことを特徴とする
    画像記録装置。
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