JP2650595B2 - フローティング型pc斜張橋 - Google Patents

フローティング型pc斜張橋

Info

Publication number
JP2650595B2
JP2650595B2 JP5035461A JP3546193A JP2650595B2 JP 2650595 B2 JP2650595 B2 JP 2650595B2 JP 5035461 A JP5035461 A JP 5035461A JP 3546193 A JP3546193 A JP 3546193A JP 2650595 B2 JP2650595 B2 JP 2650595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main girder
main
girder
tower
stayed bridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5035461A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06248612A (ja
Inventor
哲夫 竹田
芳秀 沖見
利通 一宮
友彦 有田
克久 神田
真巨 飯塚
裕昭 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP5035461A priority Critical patent/JP2650595B2/ja
Publication of JPH06248612A publication Critical patent/JPH06248612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2650595B2 publication Critical patent/JP2650595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に橋脚の上端部に
主桁を水平に架け渡すとともに、前記主桁の上端部に主
塔を前記主桁の両側に位置してそれぞれ構築し、かつこ
の両側の主塔と前記主桁の両側部間に複数本の斜材をそ
れぞれ架け渡して前記主桁を前記主塔に吊って支持して
なるフローティング型PC斜張橋に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】長大P
C斜張橋においては、特に主桁長手方向の地震力に対す
る耐震性を向上させるために、主桁を主塔に斜材のみで
吊って支持するフローティング型PC斜張橋を採用する
ことにより、長周期化に伴う地震力の低減を図ることが
多いが、主桁端部の主桁長手方向の変位が大きくなった
り、主桁の慣性力が斜材を介して主塔に作用するため、
主桁を橋脚に固定する固定型PC斜張橋よりも主塔の断
面力が大きくなったりする等して必ずしも耐震的に有利
とはいえない。
【0003】このため、主桁を橋脚に免震装置又は減衰
装置(ダンパー)を介して連結することにより、主桁の
慣性力の一部を橋脚に直接伝達し、さらに減衰を増加さ
せることによって主桁の変位、主塔および橋脚の断面力
の低減化が図られている。
【0004】ところで、主桁はコンクリートの乾燥収縮
やクリープ等によって特に主桁長手方向に伸縮すること
が一般に知られている。このため、主桁と橋脚との間に
単に免震装置又は減衰装置を設置しただけでは、主桁の
伸縮により免震装置が変形してしまって免震装置が機能
しなくなってしまうだけでなく、主桁および橋脚に大き
な断面力が生じてしまう等の課題があった。
【0005】この課題に対処するため、従来、主桁の乾
燥収縮などによる免震装置の変形を見込んで、一定の変
形量を免震装置にあらかじめ与えておくか、又は主桁の
乾燥収縮などによる変形がほぼ進行したと見なせる段階
で主桁をジャッキアプする等して免震装置を主桁から一
時的に切り離して免震装置の変形を取り去る等している
が、作業が大がかりになって面倒である等の課題があっ
た。
【0006】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、主桁の特に主桁長手方向のクリープや
乾燥収縮によって生ずる免震装置の変形を容易に取り去
ることができて、免震装置が常に作動できるようにした
フローティング型PC斜張橋を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフローテ
ィング型PC斜張橋は、橋脚の上端部に主桁を水平に架
け渡すとともに、前記橋脚の上端部に主塔を前記主桁の
両側に位置してそれぞれ構築し、かつこの両側の主塔と
前記主桁の両側部との間に複数本の斜材をそれぞれ架け
渡して前記主桁を前記主塔に吊って支持し、前記主桁の
両側部と前記主塔の内側部との間に、前記主桁に作用す
る主桁長手方向の地震力を変形によって吸収するゴム支
承体を前記主桁又は主塔の一方から、又は両方から切り
離しできるようにそれぞれ設置し、かつ前記主桁の両側
部に、前記免震装置の上側に水平に突出するリブを主桁
長手方向に連続してそれぞれ設けることにより構成され
ている。
【0008】
【実施例】図1および図2は、この発明に係るフローテ
ィング型PC斜張橋の一実施例を示し、図において、符
号1はPC斜張橋の橋脚、2はこの橋脚1の上に水平に
架け渡された主桁、3は橋脚1の上端部に主桁2の両側
に位置してそれぞれ鉛直に構築された主塔、4は主桁2
の両側部と両側の主塔3との間にそれぞれ斜めに架け渡
されて主桁2を両側の主塔3に吊って支持する斜材、そ
して、符号5は主桁2の両側部と主塔3の内側部との間
にそれぞれ設置されて主に主桁2の主桁長手方向の地震
力を吸収する免震装置としてのゴム支承体である。
【0009】主桁2はその両側部に水平に突出するリブ
2aが主桁長手方向に連続して有し、また主桁2は両側の
主塔3に複数本の斜材4を介してそれぞれ吊って支持さ
れている。
【0010】ゴム支承体5は、主桁2の主桁長手方向の
地震力を変形によって吸収するもので、主桁2を主塔3
に複数本の斜材4で吊って支持することにより、地震力
などの水平力のみが作用し、主桁2の自重などによる鉛
直力は全く作用しないように設置されている。また、ゴ
ム支承体5は主桁2又は主塔3の一方から、あるいは主
桁2又は主塔3の両方から自由に切り離しできるように
設置されている。さらにゴム支承体5は主桁2のリブ2a
の下側に設置されている。
【0011】このような構成において、時の経過ととも
に主桁2がクリープ又は乾燥収縮などによって主桁長手
方向に伸縮し、このためにゴム支承体5が変形したとき
は、ゴム支承体5を主桁2又は主塔3の一方から、又は
その両方から一時切り離してゴム支承体5の変形を取り
去り、ゴム支承体5の形状を元の状態に戻してから後、
ゴム支承体5を主桁2の側部と主塔3の内側部に再び固
定することにより、ゴム支承体5を再び作動させること
ができる。
【0012】
【発明の効果】この発明に係るフローティング型PC斜
張橋は、以上説明した構成からなり、主桁の特に主桁長
手方向のクリープ又は乾燥収縮によるゴム支承体の変形
を、主桁をジャッキアップする等の大がかりな作業をせ
ずに、単にゴム支承体を主桁又は主塔の一方から、ある
いはその両方から一時切り離してゴム支承体5の変形を
取り去り、ゴム支承体5の元の状態に戻し、再び主桁お
よび主塔に固定することにより、ゴム支承体を再び容易
に機能させることができる効果がある。
【0013】また、ゴム支承体の形状を容易に元の状態
に戻すことができることで、ゴム支承体の変形によって
橋脚、主塔、主桁および斜材などの各部材に生ずる断面
力も容易に無くすることができるので、特に各部材の断
面を割り増しする必要もなく、またゴム支承体には地震
力のみを負担させることができ、しかも免震装置として
構造簡単なゴム支承体が設置されているので、経済設計
が可能である。
【0014】さらに、主桁の両側部に水平に突出するリ
ブが主桁の長手方向に連続して突設され、このリブの下
側にゴム支承体が設置されているので、ゴム支承体の風
雨による劣化なども防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフローティング型PC斜張橋の
正面図である。
【図2】図1に示すフローティング型PC斜張橋の側面
図である。
【符号の説明】 1…橋脚、2…主桁、2a…リブ、3…主塔、4…斜材、
5…ゴム支承体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 友彦 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 神田 克久 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 飯塚 真巨 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 岡本 裕昭 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−48001(JP,A) 特公 昭56−23002(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚の上端部に主桁を水平に架け渡すと
    ともに、前記橋脚の上端部に主塔を前記主桁の両側に位
    置してそれぞれ構築し、かつこの両側の主塔と前記主桁
    の両側部との間に複数本の斜材をそれぞれ架け渡して前
    記主桁を前記主塔に吊って支持し、前記主桁の両側部と
    前記主塔の内側部との間に、前記主桁に作用する主桁長
    手方向の地震力を変形によって吸収するゴム支承体を前
    記主桁又は主塔の一方から、又は両方から切り離しでき
    るようにそれぞれ設置し、かつ前記主桁の両側部に前記
    ゴム支承体の上側に水平に突出するリブを主桁長手方向
    に連続してそれぞれ設けてなることを特徴とするフロー
    ティング型PC斜張橋。
JP5035461A 1993-02-24 1993-02-24 フローティング型pc斜張橋 Expired - Lifetime JP2650595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5035461A JP2650595B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 フローティング型pc斜張橋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5035461A JP2650595B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 フローティング型pc斜張橋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06248612A JPH06248612A (ja) 1994-09-06
JP2650595B2 true JP2650595B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=12442430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5035461A Expired - Lifetime JP2650595B2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 フローティング型pc斜張橋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2650595B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114481800A (zh) * 2022-02-26 2022-05-13 中铁二院昆明勘察设计研究院有限责任公司 一种部分斜拉桥塔梁墩固结体系

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748001A (en) * 1980-09-02 1982-03-19 Honshu Shikoku Renrakukiyou Ko Aseismatic controller for bridge

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06248612A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101424071B (zh) 一种大跨径斜拉桥支承体系
US7252454B2 (en) Expansion joint system including damping means
JP4966439B2 (ja) 耐震伸縮継手
EP0768428A1 (en) Super-long span suspension bridge
JP3046929B2 (ja) 橋梁の免震構造
JP4549586B2 (ja) 鋼製支承及び橋梁の支承装置
KR100926089B1 (ko) 케이블 지지 교량
KR100674594B1 (ko) 사장교 케이블의 진동저감유니트 및 그 진동저감방법
JP3025177B2 (ja) 既存支承を利用した橋梁の免震工法
JP2650595B2 (ja) フローティング型pc斜張橋
JPH07207620A (ja) 橋桁の橋軸直角方向振動減衰装置
JPH10183530A (ja) 橋の補強方法
JP3130509B2 (ja) 塔頂変位抑制型多径間吊橋
JPH08505666A (ja) フラッタ制動手段からなる、吊り橋構造のための防風障壁手段
JP2001040616A (ja) 橋梁の落橋防止装置
JP3159643B2 (ja) 免震落橋防止装置
JP2000328507A (ja) 伸縮ジョイント
JP7239458B2 (ja) 鉄道橋りょう桁端構造
WO2005050054A1 (en) Stay cable damper
JP3395630B2 (ja) 補剛桁の応力・変形抑制方法並びに補剛桁及び吊橋
JPH1129908A (ja) 吊橋の橋桁の制振方法及びその吊橋
JP3907021B2 (ja) 橋梁における伸縮装置の支持具
JP3622375B2 (ja) フローティングスラブ構造およびその施工方法
JPS607373Y2 (ja) 橋梁の支承部保護材
CN216586143U (zh) 一种桥梁减震用伸缩装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970415