JP2648428B2 - テレビカメラのアイリス制御装置 - Google Patents

テレビカメラのアイリス制御装置

Info

Publication number
JP2648428B2
JP2648428B2 JP5000635A JP63593A JP2648428B2 JP 2648428 B2 JP2648428 B2 JP 2648428B2 JP 5000635 A JP5000635 A JP 5000635A JP 63593 A JP63593 A JP 63593A JP 2648428 B2 JP2648428 B2 JP 2648428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iris
control
volume
auto
manual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5000635A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06205285A (ja
Inventor
守基 宮本
宗則 千明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikegami Tsushinki Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Tsushinki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikegami Tsushinki Co Ltd filed Critical Ikegami Tsushinki Co Ltd
Priority to JP5000635A priority Critical patent/JP2648428B2/ja
Publication of JPH06205285A publication Critical patent/JPH06205285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2648428B2 publication Critical patent/JP2648428B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラのアイリ
ス制御装置、特にレンズのアイリスの外部コントロール
と、オートアイリスのための自動調整機能を備えるテレ
ビカメラにおけるアイリス制御装置に関し、より詳しく
はオートアイリスからマニュアルアイリスへ切換えた場
合のアイリス制御の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ(TV)カメラにおいて、カメ
ラに使用するレンズの絞り機構をカメラよりコントロー
ル (アイリスコントロール) している。そのコントロー
ルには、カメラが撮影している被写体の明るさに応じて
自動的に働くもの (オート・アイリス) と、使用者 (ビ
デオ・エンジニア) の操作によって働くもの (マニュア
ル・アイリス) とがある。
【0003】この種のTVカメラにおいて、ビデオエンジ
ニアがアイリスをコントロールするものとして絶対的な
位置をもつボリュームつまみを用いると、マニュアル・
アイリス時は、そのボリュームつまみとレンズのアイリ
スは常に対応し、即ちボリュームつまみの位置が決まれ
ば必ずそれに対応したアイリスとなる。また、オート・
アイリス時にカメラは、被写体の明るさに応じてビデオ
レベルが適性になるよう自動的にアイリスをコントロー
ルする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、オート・アイリ
スを使用した運用において、ビデオエンジニアがよりよ
いビデオ信号を得るためにアイリスを微調整できれば効
果的であることから、そのような運用をふまえ前記ボリ
ュームつまみを微調整用としても働くよう構成すると、
オート・アイリス中でも使用者の意思を反映させること
が可能となる。
【0005】ところが、そのような微調整をも絶対的な
位置をもつボリュームつまみで行わせる場合は尚更のこ
と、オート・アイリスからマニュアル・アイリスに切り
換えた時、アイリスが動いてしまう場合がある。上記切
換えは、絵作り、演出効果等から、オート・アイリス中
の可変範囲ではその狙いを実現するのに不足するなどの
場合においてマニュアル・アイリスでの操作に変えたい
というときにその必要性が生ずるが、マニュアル・アイ
リスに切り換えたとき、レンズのアイリスはボリューム
によって決まるので、アイリスがその切換え時に動き、
場合によっては瞬間的に大きく変動する。
【0006】図14及び図15は、微調整も可能としたアイ
リスコントロール回路の基本構成のブロック、及びその
場合の絶対的な位置をもつアイリス・ボリューム方式の
アイリスつまみと制御範囲の概念説明図で、オート・ア
イリス時、レンズへのアイリス制御電圧は、オート・ア
イリス回路の出力とボリューム位置に対応した電圧をア
テネータで約1/5 にしたものの和となり、これでアイリ
スが制御される。これに対し、マニュアル・アイリス時
は、ボリューム位置に対応した電圧そのものによってレ
ンズのアイリスは制御される。
【0007】従って、マニュアル・アイリスに切り換え
ると、ボリュームの位置によってはアイリスが大きく動
いてしまう場合 (運よく動かない場合もあるが) があ
り、図15のケースでは、図示のCLOSE 側に近いつまみ回
動位置の状態で切換えがあった時、マニュアル・アイリ
スでの制御範囲でみれば、そのつまみ位置の状態にその
まま対応してアイリスが制御される結果、切換え前のほ
ぼ中間程度であったアイリス状態から図示の移動量をも
って急激に絞る方向にアイリスは変わる。
【0008】極端な例でいえば、オート・アイリス時に
ボリュームによって、よりよいビデオ信号を得んとして
アイリスを開く方向にmax で微調整 (即ち、図15中で、
右回し限界までつまみを操作している状態) をかけてい
たとしたら、切り換えた瞬間にアイリスは開いてしまう
ことにもなる。従って、オート・アイリスからマニュア
ル・アイリスへの切換えは、特に、カメラ運用中 (オン
エアータリー) において行うことは非常に危険である。
それ故、上記微調整の機能も、十二分に使い切るという
こともしにくく、充分にその機能を発揮させづらい。
【0009】本発明は、上記のような点に鑑みなされた
もので、オートアイリスからマニュアルアイリスへの切
換えの際のアイリスの動きを防ぎ、カメラ運用中であっ
てもその切換えを可能にし、複数台のカメラを同時に使
用した際などのアイリスフォローの容易さも確保するこ
とのできるテレビカメラのアイリス制御装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によって、下記の
テレビカメラのアイリス制御装置が提供される。レンズ
のアイリスの外部コントロールとオートアイリスのため
の自動調整機能を備えるテレビカメラにおいて、オート
アイリスからマニュアルアイリスに切り換えた際にアイ
リスを固定する手段と、操作可能なコントロールボリュ
ームの位置に対応して設定されることとなるアイリス状
態と、前記固定されたアイリス状態とが、一致すること
となるまでアイリスを固定する手段と、前記コントロー
ルボリュームによるアイリス状態と前記固定されたアイ
リス状態とが一致してから該ボリューム操作に基づくア
イリスコントロールを可能とする手段とを備えることを
特徴とするテレビカメラのアイリス制御装置である。
【0011】
【作用】本発明では、オートアイリスからマニュアルア
イリスに切り換えた際、アイリスが固定されると共に、
コントロールボリュームにより設定されることとなるア
イリス状態と、固定されたアイリスの状態が一致したと
ころからボリューム操作を有効にする。このため、切り
換えた際のアイリスの急変もなく、カメラ運用中であっ
てもオートアイリスからマニュアルアイリスへの切換え
が可能となり、アイリスフォローが容易になる。運用の
幅を拡大させ、なおかつ、マニュアルアイリスにおいて
は、コントロールボリュームによるアイリス操作に一体
感をもたせられる。また、本発明に従い表示手段をも具
備させると、ボリューム操作を有効とさせるのにはどの
ようにボリュームを操作すればよいかを確実、容易に知
らしめることが可能で、より操作性は高まる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1 は本発明の一実施例のブロックダイヤグラムを
示す。1はレンズのアイリス駆動機構等を含むテレビカ
メラのレンズ系で、レンズを透過した光信号は、撮像素
子等からなる光電変換部2 により電気信号に変換されて
映像処理回路3 に入力される。カメラ装置には、映像信
号によって自動的に映像信号レベルが適正になるように
レンズのアイリスをコントロールするオート・アイリス
回路4 等が更に備えられる。ここで、カメラ装置とは、
レンズ等の光学系、映像処理回路を含む本体と、該カメ
ラ本体に接続される専用機器 (例えば、後述するコント
ロールパネル等) を含めたものをいう。
【0013】映像処理回路3 からの出力がオート・アイ
リス回路4 に送られ、処理される。被写体の明るさに応
じて自動的にアイリスを調整するためのオート・アイリ
ス信号を該回路4 で得、これを出力する。基本的には、
オート・アイリス回路4 の出力がアイリス駆動系へ制御
信号として与えられて自動調整が行われる( 例えば、供
給される信号を増幅した後サーボモータを駆動するなど
してレンズの絞り機構を制御することでこれを行う)
が、本実施例では、更に次の構成を備える。即ち、コン
トローラとしてのMPU5と、混合器6 と、オート・アイリ
スとマニュアル・アイリスで切換え制御される切換え器
7 と、アテネータ8 と、コントロールパネル9 を備え
る。該パネル9 には、アイリス・コントロールボリュー
ム91と、オート・アイリス/ マニュアル・アイリス切換
えSW92を設けると共に、図示例では、ビデオエンジニア
(VE) が該切換えSW92をオート・アイリスからマニュア
ル・アイリスに切り換えた場合に上記コントロールボリ
ューム91の位置と実際のアイリス位置との違いを表示さ
せることのできる表示器93を設ける。
【0014】コントロールパネル9 側とMPU5側間では、
カメラヘッドへの制御データHEC 、カメラヘッドの状態
表示用データHED の授受が行われ、データHEC はアイリ
ス・コントロールボリューム91の操作位置情報、オート
・アイリス/ マニュアル・アイリス切換え情報を含み、
データHED にはレンズのアイリス情報が含まれる。MPU5
は、アイリス・コントロールボリューム91の位置情報を
基に、ボリューム位置に対応した電圧(IRIS CONT電圧)
を生成し、ラインL1に出力する機能、オート・アイリス
/ マニュアル・アイリス切換え情報に基づきラインL2へ
オート・アイリス/ マニュアル・アイリス(auto/manu)
信号を出力する機能を有する。
【0015】ラインL1のIRIS CONT 電圧は、当該電圧を
所定分の1(例えば約1/5)とするアテネータ8 を通し混合
器6 へ供給され、ここでオート・アイリス回路4 の出力
信号とミックスし、これを切換え器7 の一方の入力 (AU
TO側) として供給する。IRISCONT 電圧はまた、直接切
換え器7 の他方入力 (MANU側) として供給される。ライ
ンL2のオート・アイリス/ マニュアル・アイリス信号
は、これにより切換え器7 を図示のオート・アイリス状
態とマニュアル・アイリス状態とに切り換えると共に、
レンズ系1 のアイリス駆動系のアンプのゲインを制御す
る場合にはそのゲインの切り換え用にも供することがで
きる。
【0016】マニュアル・アイリス時には、切換え器7
からの出力としてレンズ系1 に対しレンズのアイリスを
制御するべくアイリス・コントロール信号として供給さ
れる電圧は、IRIS CONT 電圧である。本装置では、オー
ト・アイリスからマニュアル・アイリスに切り換えた際
にアイリスを固定すると共に、アイリスとコントロール
ボリューム91が一致したのちに当該ボリュームコントロ
ール (操作) を有効にするようにするが、かかる機能が
働いていない場合の通常のマニュアル・アイリス時に
は、アイリス・コントロールボリューム位置と、MPU5出
力であるIRIS CONT 電圧とは常に対応している (比例し
ている) 。
【0017】アイリス・コントロールボリューム91はレ
ンズのアイリスの外部コントロール回路 (マニュアル・
アイリス) を構成し、ビデオエンジニアがアイリスをコ
ントロールするものは絶対的な位置をもつボリュームつ
まみ91a(図6,9 〜11参照) である。通常のマニュアル・
アイリス時は、そのボリュームつまみ91a とレンズのア
イリスは常に対応し、ボリュームつまみ91a を右回しma
x(OPEN方向) にすればアイリスは開放 (上限) となり、
min(CLOSE方向) にすれば閉じた状態 (下限)となる。
ボリューム位置が決まればIRIS CONT 電圧が決まり (逆
にIRIS CONT 電圧が決まれば、ボリューム位置が決ま
る) 、IRIS CONT 電圧が決まればレンズのアイリス値が
決まることになる (逆にアイリス値が決まれば、IRIS C
ONT 電圧が決まる (図5 参照))。このようにして、ボリ
ュームつまみ91a の位置が決まれば、必ずそれに対応し
たアイリスとなる。
【0018】通常のマニュアル・アイリス時は、上述の
如く、アイリスのコントロールボリュームつまみ91a が
レンズのアイリスと常に対応しているため、ボリューム
つまみ91a の方向によって現にアイリスがどの位置にあ
るかが分かり易い。また、撮像するシーンの違いによる
アイリスコントロールも絶対的なボリュームコントロー
ルのため、即座にコントロールできる。更に、例えば、
実使用時、つまみ周囲などにシール等でマークをいれて
撮像するシーン毎にそれを目安にコントロールするとい
った使い方もできる。
【0019】オート・アイリス時は切換え器7 からの出
力としてのレンズへのアイリス制御電圧は、オート・ア
イリス回路4 の出力と、コントロールボリューム位置に
対応したIRIS CONT 電圧を約1/5 にしたものとの和であ
って、これにより、オート・アイリス時にカメラは被写
体の明るさに応じて自動的にアイリスをコントロールす
るが、その場合に、ビデオエンジニアはコントロールボ
リュームつまみ91a によって微調整、例えば約±1 絞り
の微調整が可能である。アッテネータ8の減衰比により
微調整の範囲が決まる。アイリス・コントロールボリュ
ーム91は、このようにして、オート・アイリス時にも、
それを操作することによって、オート・アイリス回路4
によるアイリスコントロールの微調整用として作用させ
ることができ、この場合も位置を持つボリュームである
ためオート・アイリス動作に対してどの位の微調整を行
っているかが分かり易い。
【0020】IRIS CONT 電圧を出力するMPU5には、後述
の制御のためのアイリスの状態を示す情報を入力し、そ
のためレンズ系1 には例えば絞り機構による絞り位置
(アイリス開度) 検出用のセンサを含ませることがで
き、MPU5はこれに基づきラインL3を通し情報の取込みを
行う。アイリス・アンサー (IRIS ANSWER)信号は、アイ
リス制御電圧に対するアイリス開度情報としてMPU5に入
力させることができる。
【0021】MPU5は、レンズからのアイリス位置情報を
読む回路と、アイリス位置情報を記憶する回路と、コン
トロールボリューム91の位置とアイリスの位置を比較し
それらが一致するまでアイリスを固定する回路と、コン
トロールボリューム91の位置と記憶したアイリスの位置
が一致してからアイリスを動かす回路とを含んで構成す
ることができる。
【0022】図2 は制御系の詳細な構成の一例を含んで
示すブロック図で、図示例では、CPU51 、D/A 変換器5
2、ON/OFFコントローラ53、A/D 変換器54、及びプログ
ラム (図3,4)や演算結果その他の所要データを格納・記
憶する記憶部55を含んで構成され、コントロールパネル
9 側は上記CPU51 と接続されたCPU94 、及び記憶部95を
更に備えている。
【0023】オート・アイリス回路4 の出力信号と、コ
ントロールパネル9 上のアイリス・コントロールボリュ
ーム91からの信号、即ちCPU94 、CPU51 、D/A 変換器52
で得られるボリュームに対応する当該D/A 変換器52の出
力信号であってアテネータ8を通した信号とが、混合器6
でミックスされ、切換え器7 に送られる。また、一
方、同様にして、コントロールボリューム91からの信号
は同時に切換え器7 に直接にも送られる (MANU側) 。切
換え器7 では、オート・アイリス時とマニュアル・アイ
リス時のアイリス・コントロール信号 (オート・アイリ
ス時はオート・アイリス回路4 の出力とコントロールボ
リューム91に基づく信号のミックス、マニュアル・アイ
リス時はコントロールボリューム91からの信号) の切換
えをし、その出力がアイリス・コントロール信号として
レンズ系1 に送られることになる。
【0024】コントロールパネル9 上のオート・アイリ
ス/ マニュアル・アイリス切換えSW92の信号は、CPU94
、CPU51 、ON/OFFコントローラ53を通して、切換え器7
並びにレンズ系1 に送られる。切換え器7 においては
上記の信号切換えの用に供され、また、レンズ系1 へ送
られたオート・アイリス/ マニュアル・アイリス信号
は、レンズ系1 内部でアンプゲインの切換えに使われ
る。ここに、マニュアル・アイリス時は、オート・アイ
リス時よりゲインが高いようにする (マニュアル時アン
プゲイン大、オート時アンプゲイン小) 。レンズ系1 か
らのアイリス位置信号は、A/D 変換器54に送られ、その
出力はCPU51 へ入力され、更にはまた、本実施例では、
該CPU51 、CPU94 を通してコントロールパネル9 上の表
示器93に送られ、例えばレンズのアイリス状態をF 値と
して表示される。表示の態様の詳細は後述する。
【0025】CPU51 は、記憶部55に格納のプログラムに
従い、TVカメラの実使用時では、オート・アイリスから
マニュアル・アイリスに切り換えた際にアイリスを固定
し、コントロールボリューム91の位置とアイリスが一致
するまでアイリスを固定し (ボリュームによるコントロ
ールを禁止し、ボリューム操作を無効とし) 、コントロ
ールボリューム91とアイリスが一致してから動作をさせ
る (ボリューム操作の無効を解除し、ボリュームコント
ロールを有効とする) よう、制御を行う。
【0026】以下、図3,4 以下をも参照してオート・ア
イリスからマニュアル・アイリスへの切換えの場合の制
御内容につき、更に具体的に説明する。図3 は、IRIS C
ONT 電圧とIRIS ANSWER 電圧との関係を前もって求めて
おくための処理の一例、図4 は、実際の運用中におい
て、ビデオエンジニアがオート・アイリスからマニュア
ル・アイリスに切り換えた際の処理の一例である。
【0027】図3 の a〜g のよる測定プログラムは、上
記実使用時での切換え処理に備え、前処理として、例え
ばカメラシステムの起動時等にCPU51 によって実行させ
るもので、基本的には、CPU51 により自動的にマニュア
ル・アイリス状態とし、D/A変換器52の出力をコントロ
ールし、アイリスコントロール信号に対するアイリスア
ンサー信号を記憶することを内容とする。まず、マニュ
アル・アイリスに設定し (図3 のa)、ラインL1上のIRIS
CONT 電圧を変えることによりアイリス制御電圧を変化
させる (同b,c)。これを、IRIS CLOSE側の点と、IRIS O
PEN 側の点との 2点 (図5 参照) で行う (この場合、IR
ISCONT 電圧=アイリス制御電圧) 。また、夫々そのと
きのレンズ系からのラインL3上のIRIS ANSWER 電圧を計
2点 (図5 参照) 測定する (図3 のc,e)。
【0028】図2 で切換え器7 によりマニュアル・アイ
リス状態に設定し、図5 に示すように、IRIS CONT 電圧
としてI1,I2 を与えた時、夫々レンズ系からのIRIS ANS
WERとしてIA1,IA2 が得られたとすると、それら 2つの
ポイントで規定される直線に関して、次の式が成り立
つ。
【数1】 IRIS ANS−IA1 ={(IA2−IA1)/(I2−I1) }×(IRIS CONT(x) −I1) ---(1) ここに、IRIS CONT(x)は、任意のIRIS CONT 電圧、IRIS
ANSはこれに対するIRIS ANSWER 電圧を示す。上記式よ
り、IRIS CONT 電圧に対するIRIS ANSWER 電圧を求めら
れる。
【0029】上式を変形すると、下記の傾き、切片の直
線の式を得る (図3 のf)。即ち、
【数2】 IRIS CONT(x)={(I2 −I1)/(IA2−IA1)}×IRIS ANS −{(IA1・I2−IA2 ・I1)/(IA2−IA1)}---(2) となり、これより、後述の実使用時においてIRIS ANSWE
R 電圧が読み込まれたとき、それからIRIS CONT 電圧値
を求める (逆計算) ことができる。以上の処理の後、オ
ート・アイリスに戻し (同g)本事前処理を完了する。
【0030】次に実使用時での切換え時の処理を説明す
ると、まず、図2 の如くに切換え器7 が切り換えられて
いるオート・アイリス時は、既述のように、オート・ア
イリス回路4 の出力に対しコントロールパネル9 上のア
イリス・コントロールボリューム91に対応したD/A 変換
器52の出力がアテネータ8 を介し混合器6 でミックスさ
れ、切換え器7 に送られ、その出力がレンズ系1 のアイ
リス駆動機構を駆動することでアイリスをコントロール
することになる。この時、コントロールボリューム91
は、約±1 絞りの微調整用として働くことは既に述べ
た。その微調整の場合を含めてビデオエンジニアが操作
するものはそのボリュームつまみ91a である。オート・
アイリス時と通常のマニュアル・アイリス時のコントロ
ールの方式の基本は前記した通りで、これにより夫々の
状態での運用中では、ボリュームつまみ91a の位置によ
る客観的な判断ができ、極めて使い勝手が良いものとな
る。
【0031】今、上記のオート・アイリス状態からビデ
オエンジニアがマニュアル・アイリスへ切り換える場合
とする。パネル9 上のオート・アイリス/ マニュアル・
アイリス切換えSW92をオート・アイリスからマニュアル
・アイリスに切り換えた場合、次の処理が実行される。
基本的には、上記状態よりマニュアル・アイリスに切り
換えた場合には、そのアイリス値 (切換え直前のオート
・アイリス状態での値) を固定する。これにより、マニ
ュアル・アイリスに切り換えた後に、ボリュームつまみ
91a を回したときに即座に動作することはしない。ボリ
ュームつまみ91a による操作が有効となるのは、切り換
えたときのアイリス値に対応するボリューム位置に一度
なってからである。これによって、ボリュームが有効と
なった後のアイリスとの関係も常に対応するものとな
る。また、マニュアル・アイリス状態よりオート・アイ
リス状態に切り換えた場合には、オート・アイリス動作
にボリュームコントロール分を微調整用としてを加えた
ものとなる。
【0032】図2 の場合、上記を実現するには、オート
・アイリスからマニュアル・アイリスに切り換える際に
アイリスの状態を示す。例えばレンズ系1 からの出力を
読み、レンズ系1 へのコントロール電圧として、レンズ
系からの出力が上記で測定したもの (読込んだ出力) と
同じ値を示すこととなるようなコントロール電圧のアナ
ログ出力を行い、そのアナログ出力に対応するボリュー
ム位置になるまでボリューム91側のコントロールに禁止
をかけ、二つが一致したあとから動作を有効とするよう
にすることで、これを行うことができる。
【0033】即ち、レンズ系1 からの出力信号がA/D 変
換器54で読み取られると、これがCPU51 に送られる。CP
U51 では、そのアイリス信号に対するD/A 変換器52の出
力を前述の記憶したデータより逆計算で求める。このと
きにD/A 変換器52の出力はコントロールボリューム91に
対応したものとなっているが、その出力を上記逆計算で
求めたものに変える。次に、ON/OFFコントローラ53の出
力をCPU51 の制御の下、オート・アイリスからマニュア
ル・アイリスに切り換える。上記逆計算で求めたものに
切り換えてから切り換え器7でアイリス制御電圧が切り
換わるまでの時間がレンズのアイリスの応答時間より充
分短いので、切り換わる瞬間もレンズのアイリスは動か
ない。これによって、切換え器7 の出力はD/A 変換器52
の出力となるが、その信号は切換えSW92を操作する直前
でのオート・アイリス時のものと同じとなる。これによ
り、マニュアル・アイリスに切り換えた際にもアイリス
が動かない。
【0034】図4 がこの場合の処理手順の一例で、オー
ト・アイリスからマニュアル・アイリスに切り換える場
合、まず、切り換える際のレンズ系1 からのIRIS ANSWE
R 電圧を測定している (同図のa)。これは、マニュアル
に切り換えた後も、IRIS ANSWER 電圧に変化がなければ
アイリスは動かないので、測定した電圧に基づき、これ
を前記 (2)式のIRIS ANSに適用しこれから逆計算をし
て、切り換える直前のレンズのアイリス値はマニュアル
・アイリスではIRIS CONT 電圧をいくつにしたらよいか
を求めるためである (同b)。
【0035】しかして、逆計算で得たIRIS CONT 電圧を
出力すると共に、切換え器7 をマニュアル側に切り換え
る (同c,d)。この動作は瞬時に行われるため、レンズの
アイリスが動くことはない。従って、当該TVカメラがオ
ンエアーターリ中であっても切換えが可能であり、たと
えオート・アイリス時に、ボリューム91によってアイリ
スを開く方向にmax で補正をかけていたような場合であ
ったとしても、切り換えた瞬間にアイリスが全開してい
まうようなこともない。
【0036】更に、本実施例では、上記のマニュアルへ
の切換え時でのアイリスの固定に続き、次のような制御
がなされる。即ち、そのアイリス固定のときにレンズの
アイリス状態とコントロールボリューム91の位置とに食
い違いが生じるが、その場合、該ボリューム91がビデオ
エンジニアの操作でコントロールされて実アイリス位置
と対応するまで、CPU51 はD/A 変換器52の出力(IRIS CO
NT電圧) を固定 (出力維持) するように制御し、その
間、そのボリューム91を一時不感とし( 図6 参照) 、ま
た、この状態において、コントロールパネル9 側では、
アイリス状態とコントロールボリューム91の違いを表示
器93に表示する。かくして、ボリュームつまみ91a の操
作に伴いアイリス状態とボリューム91の操作位置の関係
が一致するものとなった際に、該ボリューム91を有効と
し、CPU51 ははそれに対応したアイリスコントロール信
号、即ちIRIS CONT 電圧をD/A 変換器52より出力するの
である。なお、コントロールボリューム91が不感のとき
に再びオート・アイリスに戻した際には、全てオート・
アイリス状態とする。即ち、切り換え器7はAUTO側
になり、アイリス動作はオートモードとなると共に、コ
ントロールボリューム91は微調整可能となる。
【0037】上記制御のための処理は、次のようにして
行うことができる。図6 は、本実施例のボリュームつま
み91a の状態とその場合の制御範囲の一例の説明図であ
る。今、図のつまみ91a の回動位置において前述の如く
切換えがなされ、逆計算で算出したIRIS CONT 電圧が出
力されてレンズ系へ供給されたとする。ここで、その算
出IRIS CONT 電圧に対応するアイリス・コントロールボ
リューム91の位置をVR1 とする (図中のB 点の位置) 。
また、切り換え時点での実際のコントロールボリューム
91の位置をVR2 とする (図中のA 点) 。
【0038】コントロールボリュームを上記状態から操
作した (即ち、VR2 が変化する) 場合、 VR1=VR2 とな
るまでIRIS CONT 電圧は変化させない。即ち、 VR1=VR
2 が成立するまで、コントロールボリューム91は無効と
なる。ビデオエンジニアは矢印q で示す方向に操作をし
ており、実アイリス状態と一致させる関係とするにはこ
の操作が必要であるが、この間アイリスは動かない。具
体的には、つまみ91aをCLOSE 側に近いA 点位置からOPE
N方向に右回ししているが、その回動操作にもかかわら
ず、ボリューム位置がアイリス位置と一致するまで、そ
のボリューム操作は無効となるのである。
【0039】しかして、その操作中で、 VR1=VR2 が成
立したら、そのときより本機能は解除され、通常のマニ
ュアル状態と同じように動作する。 VR1=VR2 が成立し
た時点で、そのときのIRIS CONT 電圧はVR2 に対応する
ので、アイリスコントロールボリュームとアイリス位置
が一致することになる、以後は、ボリュームつまみ91a
の位置とレンズのアイリスとは常に対応させることがで
きる。このようにして、一時アイリスを固定すると共
に、コントロールボリューム91とアイリスが一致したと
ころからボリューム操作を有効とすることによって、カ
メラ運用中での切換えが可能になり、適切な映像信号を
得るためのアイリス操作が容易になる。なおかつ、マニ
ュアル・アイリス時においては、コントロールボリュー
ム91によるアイリス操作に一体感をもたせることがで
き、既述した使い勝手の良さ等の利点も充分に活かすこ
とが可能である。
【0040】ここで、オート・アイリスからマニュアル
・アイリスに切り換えた際にレンズのアイリスが動いて
しまうのをなくすため、以下のような方法も考えられ
る。それは、ボリュームでアイリスを固定とする方法で
ある (図7 参照) 。かかる比較例として示す方法は、前
記図4 による処理までは同様であってよいが、オート・
アイリスからマニュアル・アイリスに切り換えた際に、
そのときのアイリス・コントロールボリュームの位置を
記憶する (VR1 とする) 。それ以降のボリューム位置を
VR2 とする。
【0041】マニュアル・アイリス時、IRIS CONT 電圧
(I) は、次式で表される。
【数3】I=f(VR) --- (3) 但し、VRはアイリス・コントロールボリュームの位置に
対応する電圧である。実際には、f(VR) = a×VRである
(a は定数) 。オート・アイリス時には、
【数4】I=AI+ a(VR2−VR1) --- (4) となるようにI を制御する。ここで、AIは、前記(2) 式
で求められるIRIS CONT 電圧とする。
【0042】上記方法によれば、オートからマニュアル
に切り換えた際にレンズのアイリスを固定することがで
きる。ところが、これには次のような難点がある。図7
のように、切り換えるボリュームの位置如何により、ボ
リュームによるコントロールができない範囲と、ボリュ
ームの不感帯が生ずる。即ち、図7 において、アイリス
・コントロールボリュームの位置が A点の時、オートか
らマニュアルに切り換えた場合を考える。A点からC(CLO
SE)方向にボリュームを動かすと、切り換えた時点のア
イリス位置によっては、既に A点がCLOSE 方向に近いた
め制御電圧が足りず、CLOSE にできない場合がある。
【0043】一方また、OPEN方向にボリュームを動かす
と、OPEN (開放) の制御電圧を越えてしまう場合があ
る。同図の B点でアイリス制御電圧が開放の電圧を越え
てしまうとすれば、 B点から O点(OPEN)まではボリュー
ムつまみに追随してアイリスは動かない不感帯となって
しまう。従って、上記のような不感帯ができることと、
制御できない範囲があることが、操作をやりにくくする
ことになる。
【0044】これに対して、本方式では、そのようなこ
ともなく、コントロールボリューム91の操作の無効を伴
う既述の機能が働くのは、オート・アイリスからマニュ
アル・アイリスに切り換えたときの後、前述の通り所要
の動作が行われるまでの間だけで、その禁止が解かれて
ボリューム操作が有効となった後は、かかる機能は働か
ずに通常のマニュアル・アイリスで動作するのであり
(図6)、図7 のように操作しにくくなることはないので
ある。
【0045】また、アイリスをコントロールするのが、
絶対的な位置を持たないポテンショメーターやロータリ
ーエンコーダーであると、オート・アイリスからマニュ
アル・アイリスに切り換えた場合にレンズのアイリスを
動かさないことが可能ではあるが、その場合において
は、ビデオエンジニアがアイリスをコントロールするた
め操作するものは相対的な位置しか持たないポテンショ
メーターやロータリーエンコーダーのそのつまみである
(マニュアル・アイリス時は、そのつまみでコントロー
ルするが、そのときのアイリスの動きはポテンショメー
ターやロータリーエンコーダーの相対的な可変量によっ
て決まり、つまみを或る一定量動かした時に、その可変
量に比例したアイリスの変化が起こる) 。
【0046】しかして、そのようなものであるとき、オ
ート・アイリス時やマニュアル・アイリス時も、ポテン
ショメーターやロータリーエンコーダーは相対的に動作
するため、ビデオエンジニアはつまみがどの角度になっ
ているからどの位いのアイリス位置になっているかが分
からないのに対し、本方式の場合は、コントロールボリ
ュームつまみ91a の位置による客観的な判断ができて、
これはオート・アイリス時のボリュームつまみ91a の操
作による微調整の場合にもいえることは既に述べた通り
であり、使い勝手に優れるのである。
【0047】次に、オート・アイリスからマニュアル・
アイリスへの切換えの際の表示制御につき、図8 以下を
参照して説明する。なお、図8 は、本実施例における表
示制御の基本的内容を機能として示したブロック図であ
る。前述したようにして本方式に従いボリューム91の操
作の無効を伴う切換えを行った場合において、カメラか
らコントロールパネルに表示制御のためのアイリス情報
のフィードバックがないとしたときには、下記のような
ことがいえる。
【0048】即ち、オートのアイリス値と、マニュアル
のアイリス値の位置関係によりどちらか片方の方向につ
いては、ボリューム91を回しても動かないことになる。
例えば、例を示すと、オート・アイリス値がマニュアル
のボリュームの値より絞る方向にある状態でオートから
マニュアルに切り換えた場合、ビデオエンジニアが更に
アイリスを絞り込みたい場合、そのままボリューム91を
絞る方向に回してもアイリスは動かない。これは既述の
如くマニュアルのボリューム値がオートのアイリスと一
致しないとアイリスが動かないようにと本制御で禁止を
かけているからであり、従って、そのケースはビデオエ
ンジニアはマニュアルのボリューム値をオートのアイリ
ス値まで一旦開いてから絞らなければならない (図6 参
照) 。
【0049】そこで、このような観点から、上記の対策
のための方法として、次のような手段を採ることができ
る。一つには、発光ダイオードや 7セグメント表示素子
等を用い、ボリュームつまみ91a を回してもアイリスが
動かない方向を表示するようになす。あるいはまた、モ
ニタ上に両者の差を表示するような方法でもよい。両者
の差がなくなって、マニュアル・アイリスが制御可能状
態になった場合は、その旨をモニタ上または他の方法で
表示するようにすると、更に効果的である。
【0050】図9,10,11 並びに図12は、インジケータと
して、コントロールパネル9 上に発光ダイオード、数値
表示器等により表示したり、モニタ画面上で邪魔になら
ない位置 (例えば画面下方隅) で映像に重ね合わせて表
示したりする場合の具体的表示態様である。図9 では、
コントロールボリュームつまみ91a の周囲に図示のよう
に環状に発光ダイオードを配して表示器96とする。前記
図6 に示したような切換えのケースでは、つまみ91a の
そのときの位置、即ち A点から B点までの範囲の発光ダ
イオードを点灯させる (図9 のハッチング部分) よう制
御する。かかる制御は、前記図6 の説明で述べたよう
に、 B点に対応するVR1 に対し、ボリューム操作でVR2
(切り換えた時点では、 A点のボリューム位置) が変化
するので、本方式による前述した機能が働いているとき
に、 VR1−VR2 を計算し、これに基づいて表示すること
によって行うことができる。
【0051】これにより、アイリス位置とボリューム91
の位置関係が方向性を含んで明確に知ることができ、ア
イリス・ボリューム操作が有効となる位置までどの程度
離れているかについても知ることができ、操作性は一層
高まる。アイリス・ボリューム91の操作が有効となった
後は、上記表示は消して、通常なボリューム・アイリス
のモード、即ちマニュアル・アイリスに戻ったことを示
す。また、本方式による機能が働いている際に、マニュ
アル・アイリスからオート・アイリスに戻した場合に
は、IRIS CONT 電圧は、そのときのコントロールボリュ
ーム91に対応したものとなり、その場合も上記表示はそ
の時点で消灯制御し、その後の処理は前述したと同じで
あってよい。
【0052】図10の場合は、発光ダイオードを図示の如
く直線状に配した例であり、このようにしてもよい。図
示のケースは B点からCLOSE 方向に発光ダイオードの点
灯の数に比例して離れていることを表示している。図11
のものは、同様にコントロールボリューム91とアイリス
の違いを表示するものであるが、 7セグメント表示素子
等により、ボリューム位置とアイリスの位置の差を図示
の如くに数字で表示する例である。例えばアイリス全体
の可変範囲を 0〜100 とし、数字をもって差 (アイリス
位置−ボリューム位置) を表示する。これによっても、
ボリューム位置に対しアイリス位置がどの方向にどれだ
けずれているかが分かる。この場合、表示器96は表示器
93と共用できる。即ち、オートアイリスからマニュアル
アイリスに切り換えて、オートアイリスのアイリス値が
ホールドされている間、表示器96の値を表示器93に表示
させることができる。また、この間、特別なマーカーを
表示して差を表示していることを注意表示してもよい。
図12はモニタ画面101 で表示させる場合の例で、画面下
隅の表示像102 は B点からCLOSE 方向にブロックの数に
比例していることを示す。表示はこのようにコントロー
ルパネル9 側でなくても、モニタ画面101 で行うように
してもよい。上記図10〜12のいずれの場合も、図9 と同
様にボリューム操作が有効となった後は該当する表示は
消して、その旨を知らせるようにする。
【0053】図13によって本発明の更に他の例について
説明する。前記実施例では、アイリス位置情報をレンズ
系1 から得るようにしたが、レンズ系1 へ供給すべき制
御電圧としてのアイリス・コントロール信号を用いるよ
うにしてもよい。即ち、アイリス・コントロール信号
(オート・アイリス信号と微調整用信号の和) を切換え
器7 の出力段から得てこれを読む回路と、そのアイリス
・コントロール信号を記憶する回路と、ボリューム位置
と記憶したアイリス・コントロール信号が一致してから
アイリスを動かす回路をカメラ装置に備えて構成しても
よい。また、この場合も、以上の回路を部分的にまたは
その全てを、CPU, A/D変換器,D/A変換器等によって処理
することで置き換えてもよい。
【0054】本態様でも、前記実施例の場合に準じて切
換えのときのアイリス制御を行うことができる。即ち、
オート・アイリスからマニュアル・アイリスに切り換え
る際にレンズへのコントロール電圧である、オート・ア
イリス回路4 の出力と微調整用のアナログ出力のミック
スの方を読む。オート・アイリス回路をOFF した後、レ
ンズへのコントロール電圧を上記測定したものと同じよ
うになるようにアナログ出力を行う。そのアナログ出力
に対応するボリューム位置になるまでボリューム91側に
禁止をかけ、二つが一致したあとから動作を有効とする
ものである。なお、オート・アイリス回路4 の出力自体
もレンズの実アイリスが反映する。従って、アイリス情
報としては、図13の破線の 3つのうちどれかを対象とし
得、オート・アイリス回路4 の出力を適用して実施する
ことを妨げない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、オートアイリスからマ
ニュアルアイリスに切り換えた場合、アイリスを固定と
し、その状態でコントロールボリュームを操作してもそ
の操作によっては動作しないようにする一方、切り換え
たときの固定されたアイリスの状態に対応するコントロ
ールボリューム位置となったところからはボリューム操
作を有効とすることができ、アイリスフォローを容易に
し得ると共に、たとえカメラ運用中でも当該切換えを可
能とし、しかもマニュアルアイリスにおいては、コント
ロールボリュームによるアイリス操作に一体感をもたせ
ることもできる。また、表示手段によって操作性を更に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビカメラのアイリス制御装置の一
実施例のブロック図である。
【図2】制御系の構成の一例を含めて示す図である。
【図3】測定プログラムの一例を示すフローチャートで
ある。
【図4】切換え制御時の処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図5】それらの処理の説明に供する図である。
【図6】コントロールボリュームつまみと制御範囲の説
明に供する図である。
【図7】比較例として示す同様の説明図である。
【図8】表示制御系の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図9】表示態様の一例を示す図である。
【図10】同じく、他の例を示す図である。
【図11】同じく、更に他の例を示す図である。
【図12】同じく、更に他の例を示す図である。
【図13】本発明の他の例を示す図である。
【図14】微調整可能なアイリスコントロール回路の基
本構成を示す図である。
【図15】そのアイリスボリューム方式のアイリスつま
みと制御範囲の説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ系 2 光電変換部 3 映像処理回路 4 オート・アイリス回路 5 MPU 6 混合器 7 切換え器 8 アテネータ 9 コントロールパネル 51 CPU 52 D/A 変換器 53 ON/OFFコントローラ 54 A/D 変換器 55 記憶部 91 アイリス・コントロールボリューム 92 オート・アイリス/ マニュアル・アイリス切り換え
SW 93 表示器 94 CPU 95 記憶部 96 表示器 101 モニタ画面 102 表示像

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズのアイリスの外部コントロールと
    オートアイリスのための自動調整機能を備えるテレビカ
    メラにおいて、 オートアイリスからマニュアルアイリスに切り換えた際
    にアイリスを固定する手段と、 操作可能なコントロールボリュームの位置に対応して設
    定されることとなるアイリス状態と、前記固定されたア
    イリス状態とが、一致することとなるまでアイリスを固
    定する手段と、 前記コントロールボリュームによるアイリス状態と前記
    固定されたアイリス状態とが一致してから該ボリューム
    操作に基づくアイリスコントロールを可能とする手段と
    を備えることを特徴とするテレビカメラのアイリス制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールボリュームの位置と、
    アイリスとの間の違いを表示する手段を備えることを特
    徴とする請求項1記載のテレビカメラのアイリス制御装
    置。
  3. 【請求項3】 カメラシステムの起動時にレンズのアイ
    リスの外部コントロールを自動的にマニュアルアイリス
    に設定する手段と、 アイリス制御電圧を変化させ、レンズがアイリス・オー
    プンとアイリス・クローズとなるときの夫々のレンズが
    応答するアイリス値の情報を得る手段と、前記レンズが応答するアイリス値 の情報に基づき、任意
    のアイリス値を得るためのアイリス制御電圧を得るため
    の手段とを有することを特徴とする請求項1、または請
    求項2記載のテレビカメラのアイリス制御装置。
JP5000635A 1993-01-06 1993-01-06 テレビカメラのアイリス制御装置 Expired - Lifetime JP2648428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5000635A JP2648428B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 テレビカメラのアイリス制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5000635A JP2648428B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 テレビカメラのアイリス制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06205285A JPH06205285A (ja) 1994-07-22
JP2648428B2 true JP2648428B2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=11479187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5000635A Expired - Lifetime JP2648428B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 テレビカメラのアイリス制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2648428B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3538288B2 (ja) * 1996-10-25 2004-06-14 ペンタックス株式会社 カメラの露出モード選択装置およびカメラシステム
JP5138996B2 (ja) * 2007-07-12 2013-02-06 池上通信機株式会社 テレビカメラのアイリス制御装置
JP6209740B2 (ja) * 2013-03-15 2017-10-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 カメラコントローラ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06205285A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3805057B2 (ja) レンズ装置
US6704503B2 (en) Optical device, optical device driving unit, information write device, preset information setting system, and camera system
DE602005005532T2 (de) Projektor, Abstandsmessverfahren und Aufnahmemedium, auf dem das Verfahren gespeichert ist
US6292313B1 (en) Lens drive unit
JP3420542B2 (ja) 光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム
JP2648428B2 (ja) テレビカメラのアイリス制御装置
JPH03215840A (ja) カメラ装置用の焦点制御装置
JP4704533B2 (ja) サーボモジュール及びレンズ装置
US5895133A (en) Exposure mode selecting device
JP3840704B2 (ja) レンズコントロール装置
US7079182B1 (en) Optical apparatus, optical apparatus driving unit and camera system
JPH10325918A (ja) ズームレンズ装置
US6721004B1 (en) TV lens operating unit
JPH1078609A (ja) テレビカメラ用レンズコントロール装置
EP0680212A2 (en) Image input device for inputting images of a plurality of subjects by switching image pickup direction
US6344933B1 (en) Camera lens operating unit
JP3673787B2 (ja) 光学装置、光学装置駆動ユニットおよびカメラシステム
JP2007034193A (ja) フォーカス端表示装置
JPH06233170A (ja) テレビカメラのリモートコントロール装置
JP2001045357A (ja) レンズシステム
JP3964507B2 (ja) 電子内視鏡システムの絞り制御装置
JPH0990196A (ja) レンズ鏡筒制御装置及びカメラ
JPS63198026A (ja) オートフォーカス装置とズームレンズ群の駆動方法
US20230238116A1 (en) Electro-optic observation device
JPH08307906A (ja) 立体カメラ用レンズ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 16