JP2648031B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP2648031B2
JP2648031B2 JP3020904A JP2090491A JP2648031B2 JP 2648031 B2 JP2648031 B2 JP 2648031B2 JP 3020904 A JP3020904 A JP 3020904A JP 2090491 A JP2090491 A JP 2090491A JP 2648031 B2 JP2648031 B2 JP 2648031B2
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岩田光正
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、容器内に配置された
円盤状の切削部を駆動モータにより回転させて、容器内
の被調理物を調理する調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる調理器として図4に示すも
のが知られている。
【0003】図4において、1は図示しない駆動モータ
を内蔵した本体で、この本体1の上面2には容器3が着
脱自在に載置されている。本体1には駆動モータによっ
て回転駆動される駆動軸4が設けられており、その駆動
軸4が上面2から突出して容器3の底部5を貫通し容器
3内に進入している。容器3内には、駆動軸4によって
回転する円盤状のおろしカッター6が設けられており、
このおろしカッター6は、駆動軸4に着脱自在に装着さ
れて中央部を構成する回転台7と、この回転台7に着脱
自在に装着されて周辺部を構成するおろし部本体8とを
有している。
【0004】回転台7の上面7aとおろし部本体8の上
面8aは略面一となっており、それら上面7a,8aに
はおろし刃9が形成されている。おろし刃9は、図5に
示すように、おろしカッター6の直径位置に一直線に並
んでおり、その列が放射状に配置されている。なお、1
aは蓋である。
【0005】そして、例えば大根おろしをつくる場合に
は、大根を適当な大きさの輪切りにして容器3内に入
れ、おろしカッター6を回転させることにより、おろし
刃9が大根Rを削り取り大根おろしができる。
【0006】ところで、おろしカッター6を回転させる
と、容器3内の大根Rは、おろしカッター6の回転に際
して発生する遠心力により容器3の内周壁3aに押し当
てられて、おろしカッター6の回転方向(時計回り)に
公転(図中、矢印A参照)しながら逆方向(反時計回
り)に自転(図中、矢印B参照)していく。従って、大
根Rの自転が速ければ速い程おろし刃9から受ける力は
大きくなり、大根おろしを作る時間が短くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転台
7上面7aのおろし刃9が大根Rに接触し積極的に大根
Rを自転させようとしているとき、上面7aのおろし刃
9の延長線上にあり自転の支点Pに近いおろし部本体8
上面8aのおろし刃9も同時に大根Rに接触して衝撃を
与え(図中、矢印C参照)、自転の支点Pを移動させて
しまう。このため、自転を促す力が大根Rに作用するの
を鈍らせることとなり、調理時間の短縮化が妨げられる
という問題点があった。
【0008】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、自転を促す力が
大根Rに作用するのを鈍らせることなく、調理時間の短
縮化が可能な調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る調理器は、駆動モータを内蔵する本
と、前記本体上に配置された容器と、前記容器内に配
設され且つ上部に被調理物の切削のための刃が設けられ
た円盤状の切削部とを備えると共に、前記切削部を前記
駆動モータにより回転させて、前記切削部上に載置され
る被調理物を切削部の回転で公転及び自転させることに
より、前記被調理物をその自重と前記切削部の回転とに
より前記刃に当てながら切削する調理器であって、前記
切削部は、中央部直径位置に形成された内刃を有すると
共に、前記内刃の延長方向を除く外周部直径位置に形成
された外刃を有することを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成を有する調理器により、切削部の回転
に際し、容器内の被調理物は切削部の回転方向に公転し
ながら逆方向に自転していくが、切削部の内刃が被調理
物に接触し積極的に被調理物を自転させようとしている
とき、内刃の延長線上には外刃が設けられていないこと
から自転の支点を移動させてしまうことがない。このた
め、自転を促す力が被調理物に作用するのを鈍らせるこ
とはない。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係る調理器の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1において、10は調理器であり、11
は図示しない駆動モータを内蔵した本体である。本体1
1には、容器12を着脱自在に載置する載置面13が形
成されている。容器12内には、駆動モータにより回転
駆動される回転軸14が容器12の底部15を貫通し容
器12内に進入しており、この回転軸14には、おろし
カッター20が着脱自在に装着されている。
【0013】おろしカッター20は、図2に示すよう
に、回転軸14に着脱自在に装着されて中央部を構成す
る回転台21と、回転台21に着脱自在に装着されて周
辺部を構成するおろし部本体22とを有している。
【0014】回転台21は、円形の天板部23を有する
筒部24と、天板部23の下面に一体形成され、且つ、
回転軸14に着脱自在に装着される軸受部25とを有し
ている。天板部23の上面には、直径位置に一列のおろ
し刃(内刃)26が形成されている。
【0015】おろし部本体22は、中心部に円形開口2
7を有する中空円盤状に形成されており、円形開口27
に天板部23を上からはめ込ませて回転台21を装着す
ることにより、上面は天板部23と略面一となる。上面
には、おろし刃26の延長方向を除いて、直径位置に放
射状に配置された複数列のおろし刃(外刃)28が形成
されている。おろし部本体22は、係合孔22aに回転
台21の係合突起21aを係合させることにより、一定
位置に位置決め固定される。
【0016】このおろし部本体22と天板部23とによ
り円盤状の回転体29が形成され、この回転体29は切
削部として機能する。30はおろしカッター20を取り
外す際に指を入れるための凹部である。
【0017】また、図1において、31は蓋であり、こ
の蓋31を押すと突起31aが本体11の凸部32内に
設けた図示しないスイッチをONさせて駆動モータが作
動し、おろしカッター20が回転する。
【0018】次に、上記構成を有する調理器の作用につ
いて説明する。
【0019】先ず、図3に示すように、輪切りにした大
根(被調理物)Rを容器12に入れる。続いて、被せた
蓋31を押してスイッチをONし、駆動モータを作動さ
せておろしカッター20を回転させる。このおろしカッ
ター20の回転により、おろし刃26,28が大根Rを
削り取り大根おろしができる。
【0020】ところで、おろしカッター20が回転し始
めると、大根Rは遠心力の作用により回転体29の外側
へと移動し、容器12の内周壁12aに押し当てられ
る。このため、おろしカッター20が例えば時計回りに
回転していくと、大根Rは、おろしカッター20の回転
中心を軸にして時計回りに公転(図中、矢印A参照)す
ると同時に、大根Rが内周壁12aと接している接点P
を支点に反時計回りの自転(図中、矢印B参照)を繰り
返す。
【0021】そして、天板部23のおろし刃26が大根
Rに接触し積極的に大根Rを自転させようとするとき、
おろし部本体22表面のおろし刃26延長線上にはおろ
し刃29が設けられていないため、大根Rの自転の支点
である接点Pを移動させてしまうような衝撃(図中、矢
印C参照)が大根Rに加わることがない。従って、接点
Pと回転軸14とを結ぶ線L上に天板部23表面のおろ
し刃26が到達した時、反時計回りに自転させようとす
るモーメントが最小となるが、自転の支点である接点P
を公転方向前方へとずらすことがなく、自転運動を鈍ら
せることがない。
【0022】このため、大根Rの自転が速ければ速い
程、おろし刃26,28から受ける力は大きくなって大
根おろしを作る時間が短くなることから、調理時間の短
縮化が可能となる。
【0023】なお、おろし刃26は、一列に限らず放射
状に複数列形成されていてもよく、この場合、おろし刃
26の各列の延長方向を除いておろし刃28が配置され
ている。また、おろしカッター20は、回転台21とお
ろし部本体22とが別体となっているが、一体となった
円盤状のものでもよい。この場合、回転体の例えば半径
略中間位置に内刃と外刃の境界を設ける。
【0024】この発明に係る調理器は、駆動モータを内
蔵する本体と、前記本体上に配置された容器と、前記容
器内に配設され且つ上部に被調理物の切削のための刃が
設けられた円盤状の切削部とを備えると共に、前記切削
部を前記駆動モータにより回転させて、前記切削部上に
載置される被調理物を切削部の回転で公転及び自転させ
ることにより、前記被調理物をその自重と前記切削部の
回転とにより前記刃に当てながら切削する調理器であっ
て、前記切削部は、中央部直径位置に形成された内刃を
有すると共に、前記内刃の延長方向を除く外周部直径位
置に形成された外刃を有することを特徴としている。
【0025】このため、自転を促す力が大根に作用する
のを鈍らせることなく、即ち、被調理物が容器の中央部
及び周壁部側のいずれに位置しても、被調理物を常に自
転させて被調理物の回転を促進させることにより、被調
理物が切削部の刃から受ける力が大きくなって切削効率
を高めることができ、調理時間の短縮化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る調理器の概略構成を示す部分断
面図。
【図2】おろしカッターの斜視図。
【図3】回転体上の大根を示す説明図。
【図4】従来の調理器の概略構成を示す部分断面図。
【図5】従来の調理器の回転台上の大根を示す説明図。
【符号の説明】
10 調理器 11 本体 12 容器 13 載置面 26 おろし刃(内刃) 28 おろし刃(外刃) 29 回転体(切削部) R 大根(被調理物)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータを内蔵する本体と、前記本体
    上に配置された容器と、前記容器内に配設され且つ上部
    に被調理物の切削のための刃が設けられた円盤状の切削
    部とを備えると共に、 前記切削部を前記駆動モータにより回転させて、前記切
    削部上に載置される被調理物を切削部の回転で公転及び
    自転させることにより、前記被調理物をその自重と前記
    切削部の回転とにより前記刃に当てながら切削する 調理
    器であって、 前記切削部は、中央部直径位置に形成された内刃を有す
    ると共に、前記内刃の延長方向を除く外周部直径位置に
    形成された外刃を有することを特徴とする調理器。
JP3020904A 1991-02-14 1991-02-14 調理器 Expired - Fee Related JP2648031B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS532252A (en) * 1976-06-21 1978-01-11 Masaaki Takeshita Production of seed piece for mushroom cultivation

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