JP2645321B2 - レゾルシノール系樹脂接着剤組成物 - Google Patents

レゾルシノール系樹脂接着剤組成物

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JP2645321B2 JP63288121A JP28812188A JP2645321B2 JP 2645321 B2 JP2645321 B2 JP 2645321B2 JP 63288121 A JP63288121 A JP 63288121A JP 28812188 A JP28812188 A JP 28812188A JP 2645321 B2 JP2645321 B2 JP 2645321B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はレゾルシノール系樹脂接着剤組成物に関し、
特に、大断面構造用集成剤などの木材接着用として有用
であり、また、グルーエクストルダー装置用接着剤とし
て好適な接着剤に関する。
[従来の技術]および[その解決すべき課題] レゾルシノール系樹脂接着剤は、木材同士の接着に使
われ、例えばひき板または小角材などをその繊維方向を
互いにほぼ平行にして厚さ、幅および長さ方向に接着す
る集成材に使用されており、優れた接着強さ、耐水性,
耐久性,耐火性を持っているので、構造用集成材、大断
面構造用集成材、外装用集成材の接着に不可欠のもので
ある。その他、レゾルシノール系樹脂接着剤は、タイヤ
コードとゴムなどの接着にも使用されている。
従来、木材接着用レゾシノール系樹脂接着剤として
は、一般に、レゾルシノール系樹脂(主剤)とパラホル
ムアルデヒドなどの硬化剤とヤシ殻粉などの充填剤との
混合品(以下糊液という)が供されている。
しかし、このレゾルシノール系樹脂接着剤は、夏季に
おいて気温および被着材の温度が高くなると、糊液のゲ
ルタイムが短かくなり、貼り上げ時間乃至堆積時間(被
接着面に糊液を塗布してから接着に必要な圧締圧力を加
えるまでの接着操作は所定時間内に終らせる必要がある
が、この時間のことを堆積時間という。貼り上げ時間は
その一部)等を早める必要があり、作業性が低下する。
一方、当該接着剤による木材同士の接着に使用される
塗布装置としては、塗布ロール間の間隙に木材を通過さ
せてローラー塗布を行なう形式の第4図に例を示すよう
なグルースプレッダーが普及している。尚第4図にて、
1は塗布ロール、2はドクターロール、3は接着剤、4
は間隙調節用ハンドルである。
しかし、この装置の場合、糊液を被着材(ヒキ板)上
に均一に押し付けて塗布するので、糊液の浸透及び乾燥
が早くなる。故に、堆積時間が長くなると、糊液の流動
性および転写性が悪くなる。このことにより、後述の比
較例にも示すように、接着性能の低下が起こり、また、
往々にして接着不良が発生する。特に、夏季の如き高温
下では顕著に現われる。
上記欠点を改善する目的で糊液のゲル化時間を延ばし
て、堆積時間を長くしたりすることが行われているが、
当該樹脂の硬化性が悪くなるので望ましい方法ではな
い。
ところで、近時は、貼り上げ時間が長くかかる大断面
構造用集成材の生産量が増えているので、よけいに、堆
積時間を長くすることの出来るレゾルシノール系樹脂接
着剤の開発が望まれている。
前記した如きグルースプレッダーによるローラー塗布
に代わり、グルーヘッド(吐出口)から糊液を線状に流
出させ塗付する形式のグルーエクストルダー装置による
集成材における接着も行なわれている。
このグルーエクストルダー装置による塗付システムの
一例を第1図に基づいて説明するに、ポンプ5の上部
に、レヂンタンク6とスラリーミキサー7とを設置し、
レヂンタンク6より、ポンプ5に樹脂を供給し、スラリ
ーミキサー7で硬化剤(充填剤などを含むこともある)
を液状にして、ポンプ5に供給し、これらを管(スタテ
ィックミキサー)8に供給して、当該管8中で均一に混
合し、管8の先端の多数孔(ノズル孔)8′を有するグ
ルーヘッド8″から当該糊液を線状に流出させて、搬送
コンベア9上を移送されてきたラミナ10の被接着面に塗
布し、次工程に移送する。
第2図には、当該グルーヘッド8′の多数孔9より、
糊液11が線状に流出される様子を模式的に示してある。
このグルーエクストルダー装置による塗付システムに
よれば、グルーヘッドから糊液を線状に吐出するので、
塗付面積が減少する結果、糊液の浸透および蒸発が防止
され、堆積時間の延長が可能となると考えられたが、従
来のレゾルシノール系樹脂接着剤では、これをグルーエ
クストルダー装置により塗付しようとすると、グルーヘ
ッド8″のノズル孔8′からの吐出性に問題があり、ま
た、被着材上での浸透性に欠点があり、堆積時間は余り
長くならなかった。
そこで、本発明はかかる従来技術の有する欠点を解消
し、堆積時間の延長を可能とすることができ、それにも
かかわらず接着性能の低下を防止することができる技術
を提供することを目的とする。
特に、本発明は、気温および被着材の温度が高くなる
夏季や高温地域の如き高温下での作業において作業性の
低下が防止され、集成材特に大断面構造用集成材の接着
に対し好適で、また、グルーエクストルダー装置に使用
される糊液特に樹脂として好適で、ノズル孔からの吐出
性や被着材上での従来の問題点を解消することのできる
技術を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は本明細書全体の記述や添付図面か
らも明かとなるであろう。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するための本発明は、 (1) グルーヘッドから接着剤糊液を線状に流出させ
塗布する形式のグルーエクストルダー装置用の接着剤組
成物であって、超微粒子状無水シリカよりなるチクソト
ロピー剤によりその構造粘性指数を2〜7の範囲に調整
したレゾルシノール系樹脂組成物または構造粘性指数が
2〜7の範囲のレゾルシノール系樹脂を含有して成るレ
ゾルシノール系樹脂接着剤組成物。
(2) レゾルシノール系樹脂接着剤組成物が、木材用
接着剤組成物で、グルーヘッドから接着剤糊液を線状に
流出させ塗布し、その後に相対する被着面を圧締して接
着する集成材用接着剤である、上記記載のレゾルシノー
ル系樹脂接着剤組成物に存する。
本発明の接着剤組成物を構成するレゾルシノール系樹
脂としては、例えば、レゾルシノールとホルムアルデヒ
ドとの反応によるレゾルシノール・ホルムアルデヒド縮
合樹脂、レゾルシノールとホルムアルデヒドとフェノー
ルとの共縮合によるレゾルシノール・フェノール・ホル
ムアルデヒド縮合樹脂、これら縮合樹脂をクレゾール、
キシレノール、タンニン、リグニンなどで一部変性した
変性樹脂を挙げることができる。
前記樹脂において、その反応成分のモル比は、ホルム
アルデヒド/レゾルシノール類(クレゾールなどを含
む)又は ホルムアルデヒド/レゾルシノール+フェノール類=0.
4〜0.8モルで、 固形分は樹脂分で40〜70%で、粘度は30〜150poise/25
℃(B型粘度計、20回転)であるものが好ましい。
前述の如く、グルーエクストルダー装置による塗付で
は、グルーヘッドから、レゾルシノール系樹脂を含む糊
液を線状に流出させ、被着材上に塗付する。その際に、
グルーヘッドからの吐出性が悪いときには作業に支障を
きたすので、その吐出性が良好であることが要求され
る。また、当該グルーヘッド8″から吐出された糊液11
は、第3図(ヘ)に示すように、被着材10上に盛り上が
った形で静置され糊液11中の溶剤などが適度に揮発する
のを待ってから、相対する被着面を合せて圧締するよう
な場合、被着材10中への液の浸透が早すぎたり、また、
当該液の蒸発が早すぎたりすると、堆積時間に影響す
る。
さらに、第3図(D)に示すように、被着材10上に塗
布された糊液11を用いて、いざ圧締を開始するような場
合には、同図右側に示すように、適度の流動性を発現す
ることが必要で、糊液の流動性などが悪いと、接着性能
を低下させ、接着不良を発生させる。
本発明者らは、レゾルシノール系樹脂の構造粘性指数
に着目し、静置時においては溶剤などの被着材中の浸透
も少なく、蒸発も遅くすることができ、その結果、圧締
時においては適度に流動性を発現し、接着性能を良好に
し、また、グルーエクストルダー装置でのミキシング時
には粘性が低下するのでその吐出性を良好にできるとい
う観点からその範囲を2〜7好ましくは2.5〜5とし
た。
従来のレゾルシノール系樹脂接着剤組成物における当
該レゾルシノール系樹脂としては、一般に、その構造粘
性指数が2未満のものが使用されており、かかる構造粘
性指数のものでは上記の如き作用効果を奏し難い。
本発明の接着剤組成物においては、チクソトロピー剤
により、レゾルシノール系樹脂組成物の構造粘性指数を
調整することが好ましい。チクソトロピー剤のレゾルシ
ノール系樹脂に対する添加量より、レゾルシノール系樹
脂組成物の構造粘性指数を2〜7好ましくは2.5〜5の
範囲に調整することができる。
当該チクソトロピー剤としては、超微粒状無水シリカ
が有効であることが判った。当該シリカは、AEROSILの
商品名で市販されているものを使用することができる。
また、レゾルシノール系樹脂と当該シリカとからなる
樹脂組成物のゲルタイムの調整には適宜濃度のアルカリ
を使用することが有効である。
本発明における上記構造粘性指数は、回転速度の最低
と最高における見かけ粘度の比で表わされ、JIS K6838
に準拠して測定され、試料粘度に応じたローターを選定
し、各回転数に対して、最低速から最高速へ、再び最低
速にまで駆動し変化させて測定する。
本発明の接着剤組成物は、パラホルムアルデヒド、ヘ
キサメチレンテトラミンなどの硬化剤とヤシ殻粉、クル
ミ殻粉、木粉、小麦粉、大豆粉、炭酸カルシウム、ゼオ
ライト、クレーなどの充填材を混合して使用し得る。
また、水、SBR(スチレン・ブタジェンゴム)、NBR
(ニトリル・ブタジェンゴム)を使用してもよい。
さらに、本発明の接着剤組成物には、ポリビニルアル
コール、メチルセルローズ、ポリエチレンオキシド、カ
ルボキシメチルセルローズ、アルギン酸などの水性高分
子増粘剤を配合することが出来る。
さらに、エタノール、メタノール、エチレングリコー
ルなどのアルコール類を配合することが出来る。
本発明の接着剤組成物には、その他各種の添加剤を使
用することができる。
[実施例] 次に、本発明を実施例により、説明するが、本発明
は、これらの実施例によりなんら限定されるものではな
い。
実施例1. 還流冷却器及び攪拌機付きの三ッ口フラスコにホルム
アルデヒド(37%)170gとレゾルシノール440gとエタノ
ール160gを仕込み、苛性ソーダで、pHを5.6〜6.0に調整
し、65〜70℃で6時間反応させ、レゾルシノール・ホル
ムアルデヒド樹脂を合成した。
この合成された樹脂100重量部に対して超微粒状シリ
カ粉末(アエロジル、日本アエロジル社製)を2重量部
添加し、構造粘性指数が3.6となる樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で31poise/25℃,2回
転で112poise/25℃であった。
上記構造粘性指数が3.6の樹脂のゲルタイムはアルカ
リ添加により40分/40℃(樹脂100重量部に対してパラホ
ルムアルデヒド10重量部を添加)に調整した。
上記樹脂組成物100重量部に対してパラホルムアルデ
ヒド10重量部と木粉5重量部を混合し、粘度が43poise/
25℃の配合糊液を得た。
この様にして得られた配合糊液により下記作業条件で
集成材の接着を行った。その接着性能について下記試験
方法により測定した。
1.作業条件 塗布方法:一般のグルーエクストルダー装置による線状
塗付 被着材 :20mm厚さの米ツガ挽板、含水率8〜10% 構 成 :5プライ 塗付量 :250g/m2 堆積時間:20分/33℃,30分/33℃,40分/33℃,60分/33℃ 圧 締:24時間,10kg/cm2,40℃ 2.試験方法 集成材の日本農林規格にもとづいて、ブロックせん断
試験、浸漬ハクリ試験と煮沸ハクリ試験を行った。
結果を第1表に示す。
実施例2. 実施例1と同様にして合成されたレゾルシノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂100重量部に対して、実施例1に使
用した超微粒子状シリカ粉末を4重量部を添加し、構造
粘性指数が5.1の樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の
粘度は、20回転で51poise/25℃,2回転で260poise/25℃
であった。
実施例1と同様にして、ゲルタイムを調整し、かつ、
配合糊液(粘度67poise/25℃)を得、接着作業を行ない
その接着性能を試験した。
結果を第1表に示す。
実施例3. 還流冷却器及び攪拌機付きの三ッ口フラスコにホルム
アルデヒド(37%)170gとフェノール141gとエタノール
160gを仕込み、苛性ソーダで、pHを8.8〜9.2に調整し、
80〜85℃で2時間反応後、レゾルシノール165gを添加し
80〜85℃で5時間反応させ冷却し、レゾルシノール・フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂を得た。
この合成された樹脂100重量部に対して超微粒状シリ
カ粉末を2重量部添加し、構造粘性指数が2.9の樹脂組
成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で47poise/25℃,2回
転で136poise/25℃であった。
上記構造粘性指数が2.9の樹脂を、実施例1と同様に
して、アルカリ添加によりゲルタイムを40分/40℃に調
整した。
実施例1と同様にして、粘度が59poise/25℃の糊液に
て接着作業を行ない、その接着性能を試験した。
結果を第1表に示す。
実施例4. 実施例3で使用した樹脂100重量部に対して超微粒状
シリカ粉末を4重量部添加し、構造粘性指数が4.3の樹
脂組成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で67poise/25℃,2回
転で288poise/25℃であった。
実施例3と同様にして、ゲルタイムを調整し、かつ、
糊液(粘度81poise/25℃)を得、接着作業を行ない、そ
の接着性能を試験した。
結果を第1表に示す。
比較例1. レゾルシノール系樹脂として、次の特性値を有する
「ディアノール50号」(レゾルシノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂、大鹿振興株式会社製)を使用した。
樹脂特性値 粘度 5poise(25℃,20rpm) 構造粘性指数 1.0 樹脂分 65% ゲルタイム 40分(40℃,樹脂/パラホルムアルデヒ
ド=100/10,重量部) 上記樹脂100重量部に対して、パラホルムアルデヒド10
重量部と木粉5重量部を混合し、粘度が22poise/25℃と
なる配合糊液を得た。
作業条件及び試験方法は実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
比較例2. レゾルシノール系樹脂として次の特性値を有する「デ
ィアノール35号」(レゾルシノール・フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂、大鹿振興株式会社製)を使用した。
樹脂特性値 粘度 4poise 構造粘性指数 1.0 樹脂分 60% ゲルタイム 40分(40℃,樹脂/パラホルムアルデヒ
ド=100/10,重量部) 上記樹脂100重量部に対して、パラホルムアルデヒド10
重量部と木粉5重量部を混合し、粘度が20poise/25℃と
なる配合糊液を得た。
作業条件及び試験方法は実施例1と同様に行った。
結果を第1表に示す。
実施例5. 還流冷却器及び攪拌機付きの三ッ口フラスコにホルム
アルデヒド(37%)170gとレゾルシノール440gとエタノ
ール160gを仕込み、苛性ソーダで、pHを5.6〜6.0に調整
し、65〜70℃で6時間反応させ、レゾルシノール・ホル
ムアルデヒド樹脂を合成した。
この合成された樹脂100重量部に対して超微粒状シリ
カ粉末(アエロジル、日本アエロジル社製)を2重量部
添加し、構造粘性指数が3.6となる樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で31poise/25℃,2回
転で112poise/25℃であった。
上記構造粘性指数が3.6の樹脂のゲルタイムはアルカ
リ添加により40分/40℃(樹脂100重量部に対してパラホ
ルムアルデヒド6重量部,木粉4重量部,水12重量部を
添加)に調整した。
第1図に示すようなグルーエクストルダー装置を使用
し、上記樹脂組成物100重量部、硬化液22重量部(パラ
ホルムアルデヒド6重量部/木粉4重量部/水12重量
部)をスタティクミキサーに供給し、糊液を吐出させ
た。粘度は36poise/25℃。
この様にして得られた糊液により下記作業条件で集成
材の接着を行った。その接着性能について下記試験方法
により測定した。
1.作業条件 塗布方法:第1図に示すグルーエクストルダーによる線
状塗付 被着材 :20mm厚さの米ツガ挽板、含水率8〜10% 構 成 :5プライ 塗付量 :250g/m2 堆積時間:30分/33℃,60分/33℃ 圧 締:24時間,10kg/cm2,40℃ 2.試験方法 集成材の日本農林規格にもとづいて、ブロックせん断
試験、浸漬ハクリ試験と煮沸ハクリ試験を行った。
実施例1と同様の結果を得た。
実施例6. 実施例5と同様にして合成されたレゾルシノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂100重量部に対して、実施例1に使
用した超微粒子状シリカ粉末を4重量部を添加し、構造
粘性指数が5.1の樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の
粘度は、20回転で51poise/25℃,2回転で260poise/25℃
であった。
実施例5と同様にして、ゲルタイムを調整し、かつ、
糊液(粘度53poise/25℃)を得、接着作業を行ないその
接着性能を試験した。
実施例2と同様の結果を得た。
実施例7. 還流冷却器及び攪拌機付きの三ッ口フラスコにホルム
アルデヒド(37%)170gとフェノール141gとエタノール
160gを仕込み、苛性ソーダで、pHを8.8〜9.2に調整し、
80〜85℃で2時間反応後、レゾルシノール165gを添加し
80〜85℃で5時間反応させ冷却しレゾルシノール・フェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂を得た。
この合成された樹脂100重量部に対して超微粒状シリ
カ粉末を2重量部添加し、構造粘性指数が2.9の樹脂組
成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で47poise/25℃,2回
転で136poise/25℃であった。
上記構造粘性指数が2.9の樹脂を、実施例6と同様に
して、アルカリ添加によりゲルタイムを40分/40℃に調
整した。
実施例6と同様にして、粘度が50poise/25℃の糊液に
て接着作業を行ない、その接着性能を試験した。
実施例3と同様の結果を得た。
実施例8. 実施例7で使用した樹脂100重量部に対して超微粒状
シリカ粉末を4重量部添加し、構造粘性指数が4.3の樹
脂組成物を得た。
この樹脂組成物の粘度は、20回転で67poise/25℃,2回
転で288poise/25℃であった。
実施例7と同様にして、ゲルタイムを調整し、かつ、
糊液(粘度69poise/25℃)を得、接着作業を行ない、そ
の接着性能を試験した。
実施例4と同様の結果を得た。
以上の実施例5〜8の結果から本発明の接着剤は第1
図に示すような塗布システムでも充分使用できることを
示している。
比較例3. 実施例1と同様にて合成されたレゾルシノール・ホル
ムアルデヒド樹脂100重量部に対して、実施例1に使用
した超微粒状シリカ粉末を0.5重量部を添加し、構造粘
性指数が1.0の樹脂組成物を得た。この樹脂組成物の粘
度は、20回転で18poise/25℃,2回転で18poise/25℃であ
った。
実施例5と同様にして、ゲルタイムを調整し、かつ、
糊液(粘度10poise/25℃)を得、接着作業を行ないその
接着性能を試験したが、第1図に示すような塗布システ
ムは、グルーヘッドからの吐出性が悪く、作業に支障を
きたし、圧締に際し糊液の流動性なども悪かった。
実施例9〜12、比較例4〜5 実施例1〜4および比較例1〜2において、塗付方法
を、グルーエクストルダーによる線状塗付に代えて、グ
ルースプレッダーによるローラ塗布とした以外は各実施
例および比較例と同様にして、接着作業を行ない、接着
性能の試験を行った。
結果を第2表に示す。
第2表に示すように、本発明によるレゾルシノール系
樹脂接着剤は、特に、高温下においてはグルースプレッ
ダーによるローラ塗布でも有効であることが判る。
[発明の効果] 以上本発明によれば、堆積時間の延長を可能とし、そ
れにもかかわらず接着性能の低下を防止することができ
るレゾルシノール系樹脂接着剤を提供することができ
た。
特に、本発明による接着剤は、気温および被着材の温
度が高くなる夏季や高温地域の如き高温下での作業にお
いて作業性の低下が防止され、集成材特に大断面構造用
集成材の接着に対し好適で、また、グルーエクストルダ
ー装置にも使用できる糊液特に樹脂として好適でノズル
孔からの吐出性や被着材上での浸透性が良好なレゾルシ
ノール系樹脂接着剤を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における塗布システムの一例説明図、第
2図は同塗布システムの一例説明図、第3図(イ)およ
び(ロ)はそれぞれ塗布後の様子を示す説明図、第4図
はローラー塗布の説明図である。 3……接着剤 11……糊液

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルーヘッドから接着剤糊液を線状に流出
    させ塗布する形式のグルーエクストルダー装置用の接着
    剤であって、超微粒子状無水シリカよりなるチクソトロ
    ピー剤によりその構造粘性指数を2〜7の範囲に調整し
    たレゾルシノール系樹脂組成物または構造粘性指数が2
    〜7の範囲のレゾルシノール系樹脂を含有して成るレゾ
    ルシノール系樹脂接着剤組成物。
  2. 【請求項2】レゾルシノール系樹脂接着剤組成物が、木
    材用接着剤組成物で、集成材用接着剤である、請求項1
    に記載のレゾルシノール系樹脂接着剤組成物。
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