JP2645158B2 - 連続鋳造装置の鋳片切断検出装置 - Google Patents

連続鋳造装置の鋳片切断検出装置

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JP2645158B2 JP1285391A JP28539189A JP2645158B2 JP 2645158 B2 JP2645158 B2 JP 2645158B2 JP 1285391 A JP1285391 A JP 1285391A JP 28539189 A JP28539189 A JP 28539189A JP 2645158 B2 JP2645158 B2 JP 2645158B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、連続鋳造装置の鋳片切断検出装置に関する
ものである。
(従来の技術) 連続鋳造装置においては、一般に、鋳片が鋳造機構に
よって連続して鋳造されるようになっている。そのた
め、例えば、トーチカッタのような切断手段によって前
記連続して鋳造された鋳片を予め設定された鋳片長に切
断した後、鋳片の搬送方向に沿って並列された複数個の
駆動ロールにより次行程へと搬送されるように構成され
ている。
第2図は、上述した従来より用いられている連続鋳造
装置の構成を示した概要図である。
第2図において、複数台の駆動ロール支持テーブル10
3は、略直線方向に、互いが近接するようにして並設さ
れている。この複数台の駆動ロール支持テーブル103上
には、夫々複数個の駆動ロール105が第2図時計方向に
回転自在に略等間隔で並設されている。前記複数個の駆
動ロール105は、この連続鋳造装置を構成する鋳造機構
(第2図左方に設けられている。図示は省略)から連続
して供給される鋳片102を受けて、矢印にて示すように
第2図左方から第2図右方へと協働して搬送するもので
ある。即ち、各々の駆動ロール105は、それらの数個1
組が同一の搬送駆動電動機104及びこの搬送駆動電動機1
04の回転駆動力を伝達する同一の動力伝達機構106によ
って回転せしめられ、これら複数個の駆動ロール105上
に載置された鋳片102を搬送する。なお、上述した連続
鋳造装置においては、前記鋳造機構から連続して供給さ
れる鋳片102を搬送する関係上、各々の駆動ロール105の
回転速度を同一に保持し、一方、搬送停止時には、前記
各々の駆動ロール105の回転を同時に停止させる必要が
あるので、前記各々の搬送駆動電動機104は、連続鋳造
装置の各部を制御するコントローラ(図示しない)によ
って同期するように制御される。
測長ロール101は、第2図にて図示する鋳片102の搬送
方向上流側、即ち、第2図左方にて鋳片102と当接しな
がら鋳片102の移動に伴なって回転することによって、
測長ロール101の設置位置を通過した鋳片102の移動量
(鋳片102の長さ)を検出して出力する。測長ロール101
は、鋳片102と当接し、鋳片102の移動に応じて回転する
ロール部材と、このロール部材を回転自在に支持する支
持軸と、この支持軸に対して回転自在に取り付けられ、
ロール部材の回転量に応じたパルス信号を出力するパル
スエンコーダとから構成されている。
移動吹管(即ち、例えば、トーチカッタのごとき)11
3は、前述した複数個の駆動ロール105上に載置されて搬
送される鋳片102の直上部を、この鋳片102に沿って矢印
のごとく往復移動自在に構成されているとともに、鋳片
102の移動方向に対して横手方向(即ち、第2図表面方
向と第2図裏面方向)に往復動自在に構成されている。
移動吹管113は、搬送中の鋳片102を所望の長さに切断す
るに際しては、測長ロール101から出力される前記所望
の長さに対応した鋳片102の移動距離検出信号に基づい
て複数個の駆動ロール105が駆動を停止したときに、先
ず鋳片102の直上部に現出し次いで切断箇所を最終的に
位置決めすべく、第2図矢印方向に往復移動した後、後
述する固定吹管112とともに駆動され、鋳片102の横手方
向に沿って双方向に微小移動しながら鋳片102の切断作
業を実施する。移動吹管113は、前記鋳片102の切断作業
を実施し、切断作業が終了すると鋳片102の直上部から
鋳片102の移動方向に対して横手方向に鋳片102から充分
に離間した距離だけ移動するようになっている。固定吹
管(即ち、例えば、トーチカッタのごとき)112は、前
記複数個の駆動ロール105上に載置されて搬送される鋳
片102の直上部の所定位置に設けられ、移動吹管113のよ
うに鋳片102の搬送方向に沿って往復移動することがな
く、鋳片102の移動方向に対して横手方向(即ち、第2
図表面方向と第2図裏面方向)にのみ往復動自在に構成
されている。固定吹管112は、搬送中の鋳片102を所望の
長さに切断するに際しては、測長ロール101から出力さ
れる前記所望の長さに対応した鋳片102の移動距離検出
信号に基づいて複数個の駆動ロール105が駆動を停止し
たときに、先ず鋳片102の直上部に現出し次いで前記移
動吹管113とともに駆動され、鋳片102の横手方向に沿っ
て双方向に微小移動しながら鋳片102の切断作業を実施
する。固定吹管112は、前記鋳片102の切断作業を実施
し、切断作業が終了すると鋳片102の直上部から鋳片102
の移動方向に対して横手方向に鋳片102から充分に離間
した距離だけ移動するようになっている。
上述した構成において、鋳造機構(図示しない)にて
連続鋳造された鋳片102は、測長ロール101によりその移
動量が測定され、前記測長ロール101により測定された
鋳片102の移動量が予め設定された鋳片長に達すると、
各々の搬送駆動電動機104が同時に駆動停止せしめられ
る。そして、固定吹管112により鋳片102の切断作業が開
始される。この固定吹管112による鋳片102の切断作業と
同時並行的に移動吹管113による鋳片102の切断作業も実
施される。即ち、移動吹管113は、固定吹管112による鋳
片102の切断位置から予め設定された鋳片長に対応して
決まる目標鋳片切断位置へと移動した後、鋳片102の切
断作業を実施する。このようにして、固定吹管112、移
動吹管113が、鋳片102に対して所定の切断作業を実施し
た後、夫々が鋳片102の移動方向に対して横手方向に所
定の距離以上移動すると、これらの移動した固定吹管11
2、移動吹管113によって前記鋳片102の横手方向に鋳片1
02の載置位置から所定の距離を隔てて設けられている2
個のリミットスイッチが作動し、所定の信号を出力す
る。前記2個のリミットスイッチから夫々所定の信号が
出力されることによって前述したコントローラ(図示し
ない)は鋳片102の切断作業が完了したものと判断す
る。そして停止状態にある各々の搬送駆動電動機104に
対して駆動指令信号を出力することによって複数個の駆
動ロール105による切断作業が施された鋳片102の第2図
右方向への搬送を再開し、前記鋳片102を次行程へと搬
送する。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述したごとき構成の従来の連続鋳造装置
にあっては、各々が鋳片102の移動方向に対して横手方
向に位置する待機位置(即ち、前記リミットスイッチが
配設されている位置)から鋳片102の直上部へと移動し
た後、再びこの待機位置へと復帰することによって前記
各リミットスイッチが再び作動すると、コントローラ
は、既述のように、これによって鋳片102に対する一連
の切断作業が終了したものと見なし、実際に鋳造102が
所望の鋳片長に完全に切断されたか否かに関わりなく鋳
片102を次行程へと搬送するようになっていた。
そのため、鋳片102が所望の鋳片長に切断されていな
いときには、駆動ロール支持テーブル103の長さ以上の
鋳片102が次行程へと搬送されてしまうこととなり、鋳
片102の搬送渋滞が発生してしまうという不具合があっ
た。
従って本発明は、上記不具合を解消するためになされ
たもので、その目的は、鋳片がトーチカッタのごとき切
断手段により、所定位置にて完全に切断されたか否かを
直接的に検知することによって、鋳片が所望の長さに完
全に切断されたか否かを確実に検知することができ、も
って鋳片の不完全切断に起因する搬送渋滞の発生を防止
することが可能な連続鋳造装置の鋳片切断検出装置を提
供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、略直線方向に並
設され、各々が絶縁性支持部材によって電気的に絶縁状
態で支持された導電性材から成る複数個の駆動ロール
と、これらの駆動ロールが駆動停止したときに、これら
の駆動ロール上に載置されて一方向に搬送される鋳片
を、任意の長さに切断する切断手段とを備えた連続鋳造
装置において、搬送中の前記鋳片の長さを測定してその
測定結果を示す信号を出力する鋳片測長手段と、前記鋳
片測長手段から出力される信号に基づき、前記複数個の
駆動ロール中から互いに隣接している一対の駆動ロール
を選択してこの選択した一対の駆動ロールに対して電流
を給電する選択給電手段と、前記選択給電手段からの給
電により、前記一対の駆動ロールから前記鋳片を通って
流れる電流を検知することによって、前記切断手段によ
る鋳片の切断状況を判定する判定手段とを有する連続鋳
造装置の鋳片切断検出装置を設けた構成とした。
(作 用) 上記構成において、鋳片測長手段は、複数個の駆動ロ
ール上に載置されて一方向に搬送中の鋳片の長さを測定
してその測定結果を示す信号を出力し、選択給電手段
は、鋳片測長手段から出力される信号に基づき、複数個
の駆動ロール中から互いに隣接している一対の駆動ロー
ルを選択してこの選択した一対の駆動ロールに対して電
流を給電し、判定手段は、選択給電手段からの給電によ
り、前記一対の駆動ロールから前記鋳片を通って流れる
電流を検知することによって、切断手段による鋳片の切
断状況を判定することとし、この判定手段により完全な
切断が行なわれていないと判定されたときには、切断手
段により鋳片の切断のやり直しを行なうことによって、
鋳片の不完全切断に起因する鋳片の搬送渋滞等の不具合
の発生を防止する。
(実施例) 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。前述したように、連続鋳造装置においては、一般
に、鋳片が鋳造機構にて連続して鋳造されるようになっ
ているので、例えば、トーチカッタのような切断手段に
よって前記連続して鋳造された鋳片を予め設定された鋳
片長に切断した後、複数個の駆動ロールのような搬送手
段により次工程へと搬送されるように構成されている。
第1図は、本発明の一実施例に従う連属鋳造装置の鋳
片切断検出装置の構成と、前記鋳片切断検出装置が好適
に用いられている連続鋳造装置の構成とを示した概要図
である。第1図にて図示した連続鋳造装置の構成は、第
2図にて図示した連続鋳造装置の構成と略同様である。
即ち、第1図において、複数台の駆動ロール支持テーブ
ル103は、略直線方向に、互いに近接するようにして並
設されている(第1図においては、図示の都合上、1台
の駆動ロール支持テーブル103のみを示す)。この複数
台の駆動ロール支持テーブル103上には、夫々絶縁材料
から成る複数個の駆動ロール支持部材107が略等間隔で
並設されている。前記複数個の駆動ロール支持部材107
は、前記駆動ロール支持テーブル103と複数個の駆動ロ
ール105との間及び各々の駆動ロール105同士の間が電気
的に絶縁可能なものであれば、どのような材料のものを
用いても差支えない。前記各々の駆動ロール支持部材10
7上には、複数個の駆動ロール105が1個ずつ第1図時計
方向に回転自在に且つ互いの間の距離が略等しくなるよ
うに設けられている。前記複数個の駆動ロール105は、
この連続鋳造装置を構成する鋳造機構(第1図左方に設
けられている。図示は省略)から連続して供給される鋳
片102を受けて、矢印にて示すように第1図左方から第
1図右方へと互いに協働して搬送するものである。即
ち、各々の駆動ロール105は、それらの数個1組が同一
の搬送駆動電動機104及びこの搬送駆動電動機104の回転
駆動力を伝達する同一の動力伝達機構106によって回転
せしめられ、これら複数個の駆動ロール105上に載置さ
れた鋳片102を搬送する。ここで、本発明に係る複数個
の駆動ロール105は、導電性材料(各種金属材料)によ
って構成されているものとする。なお、上述した連続鋳
造装置においては、前記鋳造機構(図示しない)から連
続して供給される鋳片102を搬送する関係上、各々の駆
動ロール105の回転速度を同一に保持し、一方、搬送停
止時には、前記各々の駆動ロール105の回転を同時に停
止させる必要があるので、前記各々の搬送駆動電動機10
4は、演算回路111によって同期するように制御される。
測長ロール101は、第1図にて図示する鋳片102の搬送
方向上流側、即ち、第1図左方にて鋳片102と当接しな
がら鋳片102の移動に伴なって回転することによって、
測長ロール101の設置位置を通過した鋳片102の移動量
(鋳片102の長さ)を検出して出力する。測長ロール101
は、鋳片102と当接し、鋳片102の移動に応じて回転する
ロール部材と、このロール部材を回転自在に支持する支
持軸と、この支持軸に対して回転自在に取り付けられ、
ロール部材の回転量に応じたパルス信号を出力するパル
スエンコーダとから構成されている。
固定吹管(即ち、たとえば、トーチカッタのごとき)
112は、前記複数個の駆動ロール105上に載置されて搬送
される鋳片102の直上部の所定位置に設けられ、前記第
2図にて示した移動吹管113のように鋳片102の搬送方向
に沿って往復移動することがなく、鋳片102の移動方向
に対して横手方向(即ち、第1図表面方向と第1図裏面
方向)にのみ往復移動自在に構成されている。固定吹管
112は、搬送中の鋳片102を所望の長さに切断するに際し
ては、測長ロール101から出力される前記所望の長さに
対応した鋳片102の移動距離検出信号に基づいて複数個
の駆動ロール105が駆動を停止したときに、先ず鋳片102
の直上部に現出し次いで駆動されて鋳片102の横手方向
に沿って双方向に微小移動しながら鋳片102の切断作業
を実施する。固定吹管112は、前記鋳片102の切断作業を
実施し、切断作業が終了すると鋳片102の直上部から鋳
片102の移動方向に対して横手方向に鋳片102から充分に
離間した距離だけ移動するようになっている。
なお、本実施例においては、第2図にて図示したよう
な移動吹管113が、固定吹管112の鋳片102の移動方向上
流側に設けられていないが、移動吹管を第2図にて図示
したような態様で設け、この移動吹管と前記固定吹管11
2との協働によって前記鋳片102の所望の長さに切断する
切断作業を実施するように構成しても差支えないのは勿
論である。本実施例にて移動吹管を設けた場合のこの移
動吹管の構成と動作に関しては、第2図にて図示したも
のと同様であるので、その説明は省略する。
前記各々の駆動ロール105には、夫々にスイッチング
回路108が接続されており、これら各々のスイッチング
回路108は、直流電力を出力する給電装置109と接続され
ている。更に前記各々のスイッチング回路108と前記給
電装置109とを接続している回路には、切断検出確認回
路110が接続されている。前述した各々のスイッチング
回路108は、演算回路111の制御下でその開/閉動作が制
御されるようになっているもので、演算回路111から制
御信号が出力されていないときには開成状態を保持する
ように構成されている。前記各々のスイッチング回路10
8には、例えばリレーの常開接点を用いることとしても
よいし、或いは半導体スイッチング素子を用いることと
しても差支えない。前述した切断検出確認回路110は、
演算回路111により閉成状態とされた1対のスイッチン
グ回路108を通して、給電装置109から出力される直流電
流の値を検出して演算回路111に出力する。
演算回路111は、予め設定されている鋳片102の鋳片長
データと、測長ロール101から出力される鋳片102の移動
量検出信号とから、複数個の駆動ロール105上に載置さ
れて搬送される鋳片102の切断箇所を決定する。演算回
路111は、上記決定に基づき、各々の搬送駆動電動機104
の駆動を停止することによって、複数個の駆動ロール10
5による鋳片102の第1図右方への駆動を停止させる。演
算回路111は、又、前記決定に基づき固定吹管112をその
待機位置(既に説明した)から鋳片102の直上部へと移
動せしめ、次いで固定吹管112を制御して鋳片102の切断
作業を実施する。演算回路111は、予め設定されている
切断作業時間が経過すると固定吹管112を前記待機位置
へと復帰せしめるとともに、固定吹管112による前記鋳
片102の切断箇所に対応する一対のスイッチング回路108
(即ち、本実施例においては、第1図左方から2番目と
第1図右方から2番目のスイッチング回路108)を選択
して、この選択した一対のスイッチング回路108を閉成
する。この場合、演算回路111は、従来装置(第2図)
においても設けられていた側長ロール101からの移動量
検出信号を利用しているので、切断箇所に対応する一対
のスイッチング回路108を容易に選択することができ
る。演算回路111は、又、前記選択した一対のスイッチ
ング回路108を閉成せしめた後、切断検出確認回路110か
らの検出信号を読込むことによって、給電装置109から
出力され前記経路を流れる直流電流の値を検出する。演
算回路111は、更に、切断検出確認回路110からの検出信
号に基づいて、前記直流電流値が0であると認識したと
きには前記鋳片102が完全に切断されたものと判断し
て、前記各々の搬送駆動電動機104を駆動し、複数個の
駆動ロール105による切断後の鋳片102の次工程への搬送
を再開する。演算回路111は、又、切断検出確認回路110
からの検出信号に基づいて、前記直流電流がその多少に
拘らず流れていることを認識すると前記鋳片102の切断
が不完全であると判断して、前記各々の搬送駆動電動機
104の駆動を再開することなく、再度前記固定吹管112に
よる鋳片102の切断作業を実施する。
なお、上述した構成においては、第2図にて図示した
移動吹管113が設けられていないので、鋳片102が完全に
切断されているか否かを検知するに際して閉成される一
対のスイッチング回路108は、常に固定吹管112を中心と
した前記2つのスイッチング回路108に限定されるが、
前述したような移動吹管113が設けられ、この移動吹管1
13の第1図左右方向への移動により切断箇所が任意に設
定できるときには、演算回路111は前述したデータ等に
基づいて設定された鋳片102の切断箇所に対応して閉成
すべき一対のスイッチング回路108の選択を行なうこと
となる。又、本実例においては、給電装置109に直流電
源を用いることとしたが、直流電源に代えて前記給電装
置109に交流電源を用いることとしても勿論差支えな
い。
上述した構成において、鋳造機構(図示しない)にて
連続鋳造された鋳片102は、測長ロール101により測長ロ
ール101を通過した移動量が測定され、前記測長ロール1
01により測定された鋳片102の移動量が予め設定された
鋳片長に達すると、各々の搬送駆動電動機104が同時に
駆動停止せしめられる。そして、固定吹管112により鋳
片102の切断作業が開始される。固定吹管112が、鋳片10
2に対して所定の切断作業を実施した後、夫々が鋳片102
の移動方向に対して横手方向に所定の距離以上移動する
と、この移動した固定吹管112によって前記鋳片102の横
手方向に鋳片102から所定の距離を隔てて設けられてい
るリミットスイッチが作動し、所定の信号を出力する。
前記リミットスイッチから夫々所定の信号が出力される
と、演算回路111は、第1図左方から2番目のスイッチ
ング回路108と第1図右方から2番目のスイッチング回
路108とを閉成し、次いで切断検出確認回路110から出力
される検出信号を読込む。切断検出確認回路110から出
力された検出信号に基づいて、直流電流が流れていない
と認識したときには、鋳片102が固定吹管112により完全
に切断されたものと判断して、演算回路111は停止状態
にある夫々の搬送駆動電動機104に対して駆動指令信号
を出力する。そして、切断作業が施された後の鋳片102
の複数個の駆動ロール105による第2図右方向への搬送
を再開し、前記鋳片102を次工程へと搬送することとな
る。
切断検出確認回路110から出力された検出信号に基づ
いて、直流電流が流れていると認識したときには、給電
装置109から切断検出確認回路110を通り第1図左方から
2番目のスイッチング回路108、第1図左方から2番目
の駆動ロール105、鋳片102、第1図右方から2番目の駆
動ロール105、第1図右方から2番目のスイッチング回
路108を経て給電装置109に至る直流回路が形成されてい
ることとなる。即ち、鋳片102の切断が不完全な状態に
あることを示しているから、演算回路111は各々の搬送
駆動電動機104に対して駆動指令信号を出力せずに、再
度固定吹管112を駆動して鋳片102の切断作業を実施す
る。上記鋳片102に対する切断作業は、切断検出確認回
路110から出力された検出信号に基づいて演算回路111が
鋳片102が完全に切断されたと判断するまでの間、何回
でも実施される。この場合、各々の搬送駆動電動機104
は、駆動停止状態にあるので、固定吹管112による切断
作業が位置ズレを生ずるおそれはない。切断検出確認回
路110から出力された検出信号に基づいて演算回路111が
鋳片102が完全に切断されたと判断したときには、前述
したように、鋳片102の次工程への搬送が再開されるこ
ととなる。
上記した動作において、演算回路111は、側長ロール1
01からの移動量検出信号を利用しているので、閉成動作
を行うスイッチング回路108の数を最小の数、すなわち
切断箇所に対応する2つ(一対のスイッチング回路の
数)だけとすることができる単に鋳片102の切断だけを
検出するのであれば、演算回路111が全てのスイッチン
グ回路108を閉成するように構成することもできる。し
かし、それでは不必要なスイッチング回路にまで開閉動
作を頻繁に行わせることになり、全てのスイッチング回
路の寿命を徒に縮めてしまうことになる。ところが、上
記した第1図の構成から明らかなように、頻繁な開閉動
作を行うのは切断箇所に対応する一対のスイッチング回
路のみとなるので、部品交換等のメインテナンスが必要
となるのは、通常はこの一対のスイッチング回路だけと
なる。
以上説明したように、本発明に従う一実施例によれ
ば、固定吹管112の設置位置に対応する一対のスイッチ
ング回路108を閉成することにより、給電装置109から鋳
片102に対して或る一定値の電流を通電し鋳片102の切断
面のインピーダンスの可変を検知することで鋳片102の
切断確認を行なうこととしたので、鋳片102が固定吹管1
12によって完全に切断されたか否かを確実に検知するこ
とが可能であり、これによって鋳片102の切断失敗に起
因する下流工程の搬送渋滞を防止することが可能となっ
た。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、選択給電手段
からの給電により、一対の駆動ロールから鋳片を通って
流れる電流を検知することによって、切断手段による鋳
片の切断状況を判定することとしたので、鋳片が切断手
段により、所定位置にて完全に切断されたか否かを直接
的に検知することによって、鋳片が所望の長さに完全に
切断されたか否かを確実に検知することができ、もって
鋳片の不完全切断に起因する搬送渋滞の発生を防止する
ことが可能な連続鋳造装置の鋳片切断検出装置を提供す
ることができる。
また、選択給電手段は、鋳片側長手段から出力される
信号に基づいて一対の駆動ロールを選択し、この選択し
た駆動ロールに対して電流を給電するようにしているの
で、給電経路を形成するスイッチング回路の数を最小に
することができ、したがって、メインテナンスが必要と
なるスイッチング回路の数を最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に従う連続鋳造装置の鋳片
切断検出装置の構成と、前記鋳片切断検出装置が好適に
用いられている連続鋳造装置の構成とを示した概要図、
第2図は、従来より用いられている連続鋳造装置の構成
を示した概要図である。 101……測長ロール、102……鋳片、105……駆動ロー
ル、107……駆動ロール支持部材、108……スイッチング
回路、109……給電装置、110……切断検出確認回路、11
1……演算回路、112……固定吹管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略直線方向に並設され、各々が絶縁性支持
    部材によって電気的に絶縁状態で支持された導電性材か
    ら成る複数個の駆動ロールと、これらの駆動ロールが駆
    動停止したときに、これらの駆動ロール上の設置されて
    一方向に搬送される鋳片を、任意の長さに切断する切断
    手段とを備えた連続鋳造装置において、 搬送中の前記鋳片の長さを測定してその測定結果を示す
    信号を出力する鋳片測長手段と、 前記鋳片測長手段から出力される信号に基づき、前記複
    数個の駆動ロール中から互いに隣接している一対の駆動
    ロールを選択してこの選択した一対の駆動ロールに対し
    て電流を給電する選択給電手段と、 前記選択給電手段からの給電により、前記一対の駆動ロ
    ールから前記鋳片を通って流れる電流を検知することに
    よって、前記切断手段による鋳片の切断状況を判定する
    判定手段と、 を有することを特徴とする連続鋳造装置の鋳片切断検出
    装置。
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