JPH06133576A - 連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置 - Google Patents

連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置

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JPH06133576A
JPH06133576A JP4278924A JP27892492A JPH06133576A JP H06133576 A JPH06133576 A JP H06133576A JP 4278924 A JP4278924 A JP 4278924A JP 27892492 A JP27892492 A JP 27892492A JP H06133576 A JPH06133576 A JP H06133576A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、連続プリンタ用紙カッタの駆動制
御装置に関し、使用条件にかかわらずカッタを正確な位
置で動作・停止させることを目的とする。 【構成】 位置検出用センサ50を併設して連続プリン
タ用紙を切断するカッタ30と、前記カッタ30を駆動
するための直流モータ6とを具備し、前記直流モータ6
は駆動制御回路7によって制御される連続プリンタ用紙
カッタの駆動制御装置において、前記駆動制御装置内に
は、位置検出用センサ50によって検出された回転刃を
有するカッタ30の用紙切断開始から用紙切断完了まで
の時間長を計測する時間長計測手段81と、前記時間長
計測手段81で計測した時間長を標準時間長と比較した
結果の時間長の大小によって前記直流モータ6のブレー
キ・タイミングを算出する駆動タイミング決定手段82
とを具備し、前記駆動タイミング決定手段82で算出さ
れたタイミングで前記駆動制御回路8を介して前記直流
モータ6にブレーキを掛け停止させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続プリンタ用紙カッタ
を正確な位置で動作・停止させるための、カッタ駆動制
御装置に関する。
【0002】カッタは、印字のための紙送りが停止した
のち、ホームポジションから動作を開始して連続プリン
タ用紙を横断方向に切断し、切断完了後ふたたびホーム
ポジションに戻っている必要がある。
【0003】カッタの動作・停止位置の検出は位置検出
用センサで行い、その検出結果に基づいてカッタの停止
位置制御を行うが、従来の位置制御は固定的で柔軟性に
欠ける嫌いがあったので、使用条件によっては停止位置
のずれが大きく、またはこれが累積してホームポジショ
ンを外れ、このため印字再開のとき、後続の連続プリン
タ用紙の紙送りを阻害する位置に停止することが稀でな
かった。
【0004】なお、カッタを駆動する直流モータの停止
に関連する用語、すなわち、ホームポジション、ブレー
キ、タイミング、逆転、時刻等の本明細書における定義
については、次の〔従来の技術〕の項において述べる。
【0005】
【従来の技術】以下、従来の技術について説明する。図
8は、連続プリンタ用紙カッタの切断機構を示す見取図
および側面図で、上側が見取図部分(以下、V部と仮称
する。)、下側がV部に対応する側面図部分(以下、S
部と仮称する。)である。
【0006】同図中、V部に点線で、またS部に実線で
示された1は連続プリンタ用紙である。この連続プリン
タ用紙1は、印字操作時には送りシリンダ1ρ(S部に
だけ示されており、V部には示されていない。)から、
VおよびS両部に示された白矢印の方向に送られ、切断
操作時には停止する。
【0007】カッタは、固定刃2と回転刃3とからな
り、固定刃2は常に固定しており、回転刃3は切断時に
は、図示されていないカッタ駆動用直流モータによっ
て、図中黒矢印の方向に回転する。後述のような必要な
場合には、回転刃3を図中の黒矢印と逆の方向に回転さ
せることがあり、これを逆転と呼ぶ。逆転に対応して黒
矢印方向の回転を正転と呼ぶことがある。
【0008】V部では、分かり易いように固定刃2と回
転刃3とを離して描いているが、実装時には固定刃2
が、同じくV部中に示された連続プリンタ用紙1に対す
る切断線4上の1点において回転刃3と相接するように
配置され固定されている。そして回転刃3の回転に伴っ
て、前記の1点すなわち接点は切断線4上を順次横断方
向に移動する。
【0009】前記の移動する接点においては、固定刃2
と回転刃3とが互いに鋏の両刃のように擦り合って、順
次連続プリンタ用紙1を横断方向に切って行き、回転刃
3が1回転した時点で切断が完了する。
【0010】すなわち、固定刃2と回転刃3との接点
は、非動作停止位置における前記切断線4の一方の終端
点から始まり、回転刃3の回転に伴って切断線4上を順
次横断方向に移動し、回転刃3の1回転後の非動作停止
位置における前記切断線4の他方の終端点で終わる。
【0011】ここで重要なことは、前記両刃の接点が連
続プリンタ用紙1の横幅以内の領域で停止すると、以後
ふたたび印字操作を開始しようとしても、前記接点が後
続すべき連続プリンタ用紙1の移動を阻害して紙送りで
きないこと、すなわち印字操作を再開できないことであ
る。
【0012】すなわち、切断操作終了後の回転刃3の停
止回転位置は、理想的には前記切断線4上の正確な前記
一方の終端点、あるいは少なくとも、前記両刃の接点が
連続プリンタ用紙1の横幅以外の領域に止まる位置に抑
えなければならない。
【0013】以下、前記切断線4上の正確な前記一方の
終端点を含め、前記両刃の接点が連続プリンタ用紙1の
横幅以外の領域に止まる回転刃3の停止回転位置、すな
わち後続すべき連続プリンタ用紙1の移動を阻害しない
回転刃3の停止回転位置を、本明細書ではホームポジシ
ョンと呼ぶこととする。
【0014】場合によっては、連続プリンタ用紙を部分
的にだけ切断する必要が生ずる。たとえば、用紙を完全
に切離すと先行部分の行先が把握できなくなり、後続部
分との連続性が保証できなくなる恐れのある場合等であ
る。
【0015】この場合にも回転刃を所望の位置まで正確
に正転させ、その後逆転してホームポジションまで正確
に戻すことが必須となる。このためには、回転刃3の回
転位置を検出するためのセンサと、回転刃3を駆動する
カッタ駆動用直流モータの制御が必要不可欠である。
【0016】図9は、回転刃3の回転位置を検出するた
めのセンサの一種であるマイクロスイッチを示す。同図
中、3は既述の回転刃、5がマイクロスイッチであり、
マイクロスイッチ5は、通常連続プリンタ用紙の送り操
作の妨害にならないよう、ホームポジションに取付けら
れる。
【0017】マイクロスイッチ5の先端は、あたかも既
述の固定刃2のように回転刃3と相対峙しているか、あ
るいは回転刃3に相接触している。したがって、回転刃
3の回転位置に応じて、マイクロスイッチ4の先端が回
転刃3または同一回転軸上に設置されたカムと接触して
閉じ、あるいは常時相接触している回転刃3または前記
カムの表面の回転軸からの径の変化を感知することによ
って、回転刃3の回転位置を検出することができる。
【0018】図10は、駆動制御対象を包含する、従来
技術による連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置のブ
ロック図である。同図中、30はカッタ、50は位置検
出用センサ、6は直流モータ、7は駆動制御装置で、8
はタイミング調整回路である。
【0019】まず、駆動制御回路7は、外部から印加さ
れる始動信号に応答して直流モータ6を始動する。これ
により、カッタ30はホームポジションから回転を開始
し、間もなく連続プリンタ用紙の切断を開始する。切断
操作開始時点は、位置検出用センサ50によって検出さ
れる。
【0020】やがて、連続プリンタ用紙の切断が完了す
る。切断操作完了時点も、位置検出用センサ50によっ
て検出され、この検出信号に基づき駆動制御回路7を介
してカッタ30にブレーキを掛けるのであるが、既述の
ようにカッタ30の停止位置は、後続する連続プリンタ
用紙の送り操作の邪魔にならないホームポジションとせ
ねばならない。 切断操作完了時点からホームポジショ
ン時点までには若干時間の遅れがあるので、位置検出用
センサ50出力からの切断操作完了検出信号はいったん
タイミング調整回路8に印加され、ここで特定の時間t
c だけ遅延されたのち、ブレーキ逆転信号として駆動制
御回路72を介して、直流モータ6をブレーキし、ある
いは逆転する。前記特定の遅延時間tc が、手動によっ
て予め調整可能であることは勿論である。
【0021】ここで、本明細書で用いる直流モータの停
止に関連する用語、について定義しておく。ホームポジ
ションについては既に述べたとおりである。ついでブレ
ーキとは、直流モータ端子を短絡してその回転に制動を
掛ける操作を指し、完全停止までに僅少ながら時間を要
する。この完全停止までの時間がタイミングである。ブ
レーキによる停止は、回転運動系に機械的な過負荷を掛
けない長所がある。
【0022】これに対し、逆転とは、本来の意味以外
に、直流モータの励磁電流の方向を逆転することによっ
て、その回転(既述の正転)を急停止させる操作をも指
す。したがって、この操作による完全停止の時間は厳密
性のある「時刻」と言う表現となる。前記の逆方向の励
磁電流を流し続ければ、間もなく直流モータが本来の意
味である逆転を開始すること勿論である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、タイミング調整回路71における遅延時
間tc が手動によって予め調整可能であるとはいえ、い
ったん設定ののちは一定に保持される。
【0024】これに対し、実際の使用条件は必ずしも一
定不変ではなく、カッタ駆動電圧、同電流や負荷電力等
が常時動揺しているため、直流モータの動作速度も常時
変動しており、これに慣性特性が相乗して、直流モータ
の停止位置に激しいばらつきが生ずる。
【0025】その結果、最悪の場合には1回の切断操作
後に、あるいは複数回の切断操作毎にずれが累積した結
果、カッタの停止位置が、ホームポジション以外の位
置、すなわち後続する連続プリンタ用紙の送り操作の邪
魔になる位置にまでずれることが稀ではない。
【0026】したがって、本発明の目的は、従来技術に
よる上述のような難点を除去し、使用条件が常時激しく
動揺しても、カッタを正しいホームポジションに停止さ
せる連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置を提供する
点にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図である。同図中、30はカッタ、50は位置検
出用センサ、6は直流モータ、7は駆動制御装置で、こ
こまでは図10の、従来技術のブロック図におけると同
様である。81は時間長計測手段、82は駆動タイミン
グ決定手段で、これらが本発明に直接に関連するブロッ
クである。
【0028】さて既述の目的を達成するため、本発明は
図1のように下記の構成とする。すなわち、請求項1に
おいては、位置検出用センサ50を併設して連続プリン
タ用紙を切断するカッタ30と、前記カッタ30を駆動
するための直流モータ6とを具備し、前記直流モータ6
は駆動制御回路7によって制御される連続プリンタ用紙
カッタの駆動制御装置において、前記駆動制御装置内に
は、位置検出用センサ50によって検出されたカッタ3
0の用紙切断開始から用紙切断完了までの時間長を計測
する時間長計測手段81と、前記時間長計測手段81で
計測した時間長を標準時間長と比較した結果の時間長の
大小によって前記直流モータ6のブレーキ・タイミング
を算出する駆動タイミング決定手段82とを具備し、前
記駆動タイミング決定手段82で算出されたタイミング
で前記駆動制御回路8を介して前記直流モータ6にブレ
ーキを掛ける。
【0029】また、請求項2においては、 請求項1に
記載の駆動制御装置内に、前記時間長計測手段81で計
測した時間長と時間長に対応するブレーキ・タイミング
との関係を示す対応表を格納した駆動タイミング決定手
段82を具備し、前記時間長を計測したとき、ブレーキ
すべきタイミングを対応表から検索し、そのタイミング
に応じて前記駆動制御回路8を介して前記直流モータ6
にブレーキを掛ける。
【0030】請求項3においては、位置検出用センサ5
0を併設して連続プリンタ用紙を切断するカッタ30
と、前記カッタ30を駆動するための直流モータ6とを
具備し、前記直流モータ6は駆動制御回路7によって制
御される連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置におい
て、前記駆動制御装置内には、位置検出用センサ50に
よって検出されたカッタ30の用紙切断開始から用紙切
断途中または切断後の特定点までの時間長を計測する切
断時間長計測手段81と、前記計測した時間長を標準時
間長と比較した結果の時間長の大小によって前記直流モ
ータ6を停止・逆転すべき時刻および逆転駆動時間を算
出する駆動タイミング決定手段82とを具備し、前記駆
動タイミング決定手段82で算出された時刻において前
記駆動制御回路8を介して前記駆動時間だけ前記直流モ
ータを逆転制御し前記直流モータ6を停止または逆転さ
せる。
【0031】さらに請求項4においては、請求項3に記
載の駆動制御装置内に、前記時間長計測手段81で計測
した時間長と時間長に対応する前記直流モータ6を停止
・逆転させるべき時刻および逆転駆動時間との関係を示
す対応表を格納した駆動タイミング決定手段82を具備
し、前記時間長を計測したとき、停止・逆転すべき時刻
および逆転駆動時間を対応表から検索し、その時刻にお
いて前記駆動制御回路8を介して前記逆転駆動時間だけ
前記直流モータ6を逆転制御し前記直流モータ6を停止
または逆転させる。
【0032】
【作用】図2は、本発明の原理ブロックを示す図1中
の、各点における信号波形を示すタイムチャートであ
る。
【0033】以下、両図を参照しながら説明する。ま
ず、請求項1においては、駆動制御回路7は、外部から
印加される始動信号に応答して直流モータ6を始動す
る。これにより、カッタ30はホームポジションから回
転を開始し、間もなく連続プリンタ用紙の切断を開始す
る。切断操作開始時点τ1 は、位置検出用センサ50に
よって検出される。やがて、連続プリンタ用紙の切断が
完了する。切断操作完了時点τ2 も、位置検出用センサ
50によって検出される。
【0034】時間長計測手段81の出力論理レベルは、
通常は高レベルすなわち“H”であるが、切断に要する
時間長の間、すなわち時点τ1 から時点τ2 までの期間
Tは低レベルすなわち“L”に転ずる。これにより、使
用条件によって大幅に変動する切断所要時間長Tの現実
の値が計測される。
【0035】切断に要した現実の時間長Tを示す前記時
間長計測手段81の出力信号は、駆動タイミング決定手
段82に加えられ、別途入力されるかあるいは予め書込
まれた標準時間長Tsと比較される。
【0036】ここに、標準時間長Tsは標準的な使用条
件における切断所要時間長であり、これと切断に要した
現実の時間長Tとの差(T〜Ts)によって、直流モー
タ6の回転速度が標準速度よりも速いか遅いかを判定で
き、したがって、前記直流モータ6の端子にブレーキを
掛けるべきタイミング、すなわち時点τ2 から時点τ 3
までの期間tv を算出する。
【0037】直流モータ6の端子のブレーキ・タイミン
グを示す、駆動タイミング決定手段82の出力信号は、
駆動制御回路7に加えられ、駆動制御回路7はこの信号
を受けて、直流モータの端子にブレーキをかけて停止さ
せる。
【0038】前記の期間tv は、使用条件の広範な変動
に応答して広範に変化するので、いかなる使用条件の下
でもカッタをほぼ正確にホームポジションに戻して停止
させることができる。
【0039】次に、請求項2においては、請求項1と同
様にして計測された、切断に要した現実の時間長Tを示
す前記時間長計測手段81の出力信号は、駆動タイミン
グ決定手段82に加えられる。
【0040】前記駆動タイミング決定手段82には、前
記計測した時間長と時間長に対応するブレーキ・タイミ
ングとの関係を示す対応表が予め格納されており、前記
の計測された時間長Tを示す前記時間長計測手段81の
出力信号が加えられると、ブレーキすべきタイミングを
対応表から検索し、そのタイミングを示す信号を出力す
る。駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モータの
端子にブレーキをかけて停止させる。
【0041】さて図3は、本発明の原理ブロックを示す
図1中の各点における、請求項3による信号波形を示す
タイムチャートである。以下、図1および図3の両図を
参照しながら説明する。
【0042】請求項3においては、駆動制御回路7は、
外部から印加される始動信号に応答して直流モータ6を
始動する。これにより、カッタ30はホームポジション
から回転を開始し、間もなく連続プリンタ用紙の切断を
開始する。切断操作開始時点τ1 は、位置検出用センサ
50によって検出される。やがて、用紙切断の途中の予
め定められた特定点に到達する。この特定点τm も、位
置検出用センサ50によって検出される。
【0043】時間長計測手段81の出力論理レベルは、
通常は高レベルすなわち“H”であるが、前記切断途次
の特定点までの間、すなわち時点τ1 から時点τm まで
の期間Tは低レベルすなわち“L”に転ずる。これによ
り、使用条件によって大幅に変動する前記切断途次の特
定点までの時間長Tmの現実の値が計測される。
【0044】前記切断途次の特定点までの現実の時間長
Tmを示す前記時間長計測手段81の出力信号は、駆動
タイミング決定手段82に加えられ、別途入力されるか
あるいは予め書込まれた標準時間長Tsφと比較され
る。
【0045】ここに、標準時間長Tsφは、標準的な使
用条件における前記切断途中または切断後次の特定点τ
m までの現実の時間長であり、これと切断に要した現実
の時間長Tとの差(Ts〜Tsφ)によって、直流モー
タ6の回転速度が標準速度よりも速いか遅いかを判定で
き、したがって、前記直流モータ6を停止または逆転す
べき時刻すなわち時点τm から時点τn までの期間tv
φおよび逆転駆動時間を算出する。
【0046】前記直流モータ6を停止・逆転すべき時刻
を示す駆動タイミング決定手段82の出力信号は、駆動
制御回路7に加えられ、駆動制御回路7はこの信号を受
けて、直流モータを停止または逆転させる。
【0047】前記の期間tv φおよび逆転駆動時間は、
使用条件の広範な変動に応答して広範に変化するので、
いかなる使用条件の下でも、カッタを用紙切断の途中ま
たは用紙切断後の予め定められた特定点に正確に停止さ
せ、またはそこから逆転させるることができる。
【0048】最後に、請求項4においては、請求項3と
同様にして計測された、前記切断途中または切断後の特
定点までの現実の時間長Tmを示す前記時間長計測手段
81の出力信号は、駆動タイミング決定手段82に加え
られる。
【0049】前記駆動タイミング決定手段82には、前
記計測した時間長と時間長に対応する停止・逆転すべき
時刻および逆転駆動時間との関係を示す対応表が予め格
納されており、前記の計測された時間長を示す前記時間
長計測手段81の出力信号が加えられると、停止・逆転
すべきタイミングおよび逆転駆動時間を対応表から検索
し、その時刻を示す信号および逆転駆動時間を出力す
る。駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モータの
端子を停止または逆転させる。
【0050】
【実施例】図4は、本発明の第1および第2の実施例を
示すブロック図である。同図中、30はカッタ、6は直
流モータ、7は駆動制御装置で、ここまでは図10の、
従来技術のブロック図におけると同様である。本実施例
では、位置検出用センサとしてマイクロスイッチ60を
用い、新たにMPU(マイクロプロセッサ・ユニット)
9を導入している。
【0051】本発明の原理ブロックを示す図1との対応
は、下記のとおりである。すなわち、図4におけるMP
U9が、図1における時間長計測手段81の機能と駆動
タイミング決定手段82の機能とを兼ね備えている。
【0052】ブロック図は同じであるが、第1の実施例
と第2の実施例では、マイクロスイッチ60およびMP
U9の動作機能が異なる。すなわち、第1の実施例にお
いては、マイクロスイッチ60は切断操作開始時点およ
び切断操作完了時点を検出して、その検出信号をMPU
9に印加する。
【0053】MPU9では、大別して2つの操作が行わ
れる。まず、印加された検出信号から切断に要した時間
長Tの現実の値が計測される。ついで、この切断所要時
間長Tを別途入力されるかあるいは予め書込まれた標準
時間長Tsと比較する。そして、時間長の差(T〜Ts
)によって、前記直流モータ6の端子にブレーキを掛
けるべきタイミングを算出する。
【0054】MPU9の出力信号は、駆動制御回路7に
加えられ、駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モ
ータの端子にブレーキをかけて停止させる。換言すれ
ば、第1の実施例は、請求項1に対応するものである。
【0055】これに対し、第2の実施例においては、マ
イクロスイッチ60は切断操作開始時点、および切断操
作途中または切断完了後の予め定められた特定点を検出
して、その検出信号をMPU9に印加する。
【0056】MPU9では、大別して2つの操作が行わ
れる。まず印加された検出信号に基づいて、切断開始時
点から前記切断途中および切断完了後の特定点までにに
要した時間長Tm の値が計測される。ついで、この時間
長Tmを別途入力されるかあるいは予め書込まれた標準
時間長Tsφと比較する。そして時間長の差(Tm〜T
sφ)によって、前記直流モータ6の端子を停止・逆転
すべき時刻および逆転駆動時間を算出する。
【0057】MPU9の出力信号は、駆動制御回路7に
加えられ、駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モ
ータを停止または逆転させる。換言すれば、第2の実施
例は、請求項3に対応するものである。
【0058】図5は、本発明の第3および第4の実施例
を示すブロック図である。同図中、30はカッタ、6は
直流モータ、7は駆動制御装置で、ここまでは図10
の、従来技術のブロック図におけると同様である。本実
施例では、位置検出用センサとしてマイクロスイッチ6
0を用い、新たにMPU9とメモリ10とを導入してい
る。
【0059】本発明の原理ブロックを示す図1との対応
は、下記のとおりである。すなわち、図5におけるMP
U9は、図1における時間長計測手段81および駆動タ
イミング決定手段82の一部の機能に対応し、メモリ1
0が駆動タイミング決定手段82の残余の部分に対応し
ている。
【0060】ブロック図は同じであるが、第3の実施例
と第4の実施例では、マイクロスイッチ60、MPU9
およびメモリ10の動作機能が異なる。すなわち、第3
の実施例においては、マイクロスイッチ60は切断操作
開始時点および切断操作完了時点を検出して、その検出
信号をMPU9に印加する。
【0061】MPU9では、印加された検出信号から切
断に要した時間長Tの現実の値が計測される。 一方、
前記メモリ10には、前記計測した時間長と時間長に対
応するブレーキ・タイミングとの関係を示す対応表が予
め格納されており、この対応表のデータがMPU9に転
送される。MPU9では前記の計測された時間長Tに基
づいて、ブレーキすべきタイミングを対応表から検索
し、そのタイミングを示す信号を出力する。
【0062】MPU9の出力信号は、駆動制御回路7に
加えられ、駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モ
ータの端子にブレーキをかけて停止させる。換言すれ
ば、第3の実施例は、請求項2に対応するものである。
【0063】これに対し、第4の実施例においては、マ
イクロスイッチ60は切断操作開始時点、および切断操
作途中または切断完了後の予め定められた特定点を検出
して、その検出信号をMPU9に印加する。
【0064】MPU9では、大別して2つの操作が行わ
れる。まず印加された検出信号に基づいて、切断開始時
点から前記切断途中または切断完了後の特定点までにに
要した時間長Tm の値が計測される。一方、前記メモリ
10には、前記計測した時間長と時間長に対応する停止
・逆転すべき時刻および逆転駆動時間との関係を示す対
応表が予め格納されており、この対応表のデータがMP
U9に転送される。MPU9では、前記の計測された時
間長Tm に基づいて、停止または逆転すべき時刻および
逆転駆動時間を対応表から検索し、その時刻を示す信号
を出力する。
【0065】MPU9の出力信号は、駆動制御回路7に
加えられ、駆動制御回路7はこの信号を受けて、直流モ
ータを停止または逆転させる。換言すれば、第4の実施
例は、請求項4に対応するものである。
【0066】図6は、第1および第3の実施例の動作を
示す流れ図である。以下、図示のブロックを追いなが
ら、動作を順次説明する。 1α:まず、印字操作が停止される。 1β:ついで、カッタの駆動が指令される。 1γ:始動信号により、駆動制御回路を介してカッタ駆
動用モータが正転を始める。 1δ:センサが検出信号を出力する用紙切断開始から切
断完了までの時間長Tを計測する。 1ε:Tの値から、第1の実施例では標準時間長Tsと
の比較演算により、 また第3の実施例ではメモリの対
応表を検索の結果、ブレーキ・タイミングtvを決定す
る。 1θ:センサがオフしてから、tv を計数する。 1κ:カッタの停止が指令される。 1μ:印字操作が再開される。
【0067】ついで図7は、第2および第4の実施例の
動作を示す流れ図である。以下、図示のブロックを追い
ながら、動作を順次説明する。 2α:まず、印紙操作が停止される。 2β:ついで、カッタの駆動が指令される。 2γ:始動信号により、駆動制御回路を介してカッタ駆
動用モータが正転を始める。 2δ:センサが検出信号を出力する用紙切断開始から切
断途次の予め定められた特定点までの時間長Tmを計測
する。 2ε:Tmの値から、第2の実施例では標準時間長Ts
φとの比較演算により、また第4の実施例ではメモリの
対応表を検索の結果、停止・逆転の時刻tv φおよび逆
転駆動時間を決定する。 2θ:センサがオフしてから、tv φを計数する。 2κ:直流モータを前記逆転駆動時間だけ逆転制御す
る。 2λ:カッタの停止が指令される。 2μ:印字操作が再開される。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カッ
タ駆動電圧、同電流や負荷電力等の使用条件が動揺して
いても、用紙切断後カッタを正しいホームポジションに
戻すことができ、また部分的切断の場合にもカッタを所
望の位置で停止・逆転させ得る連続プリンタ用紙カッタ
の駆動制御装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】図1中各点の請求項1による波形である。
【図3】図1中各点の請求項3による波形である。
【図4】第1および第2の実施例のブロック図である。
【図5】第3および第4の実施例のブロック図である。
【図6】第1および第3の実施例の動作の流れ図であ
る。
【図7】第2および第4の実施例の動作の流れ図であ
る。
【図8】カッタの切断機構の見取図と側面図である。
【図9】マイクロスイッチ位置検出用センサである。
【図10】従来のカッタ駆動制御装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
6 直流モータ 7 駆動制御回路 30 カッタ 50 位置検出用センサ 81 時間長計測手段 83 駆動タイミング決定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出用センサ(50)を併設して連
    続プリンタ用紙を切断するカッタ(30)と、前記カッ
    タ(30)を駆動するための直流モータ(6)とを具備
    し、前記直流モータ(6)は駆動制御回路(7)によっ
    て制御される連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置に
    おいて、 前記駆動制御装置内には、位置検出用センサ(50)に
    よって検出されたカッタ(30)の用紙切断開始から用
    紙切断完了までの時間長を計測する時間長計測手段(8
    1)と、 前記時間長計測手段(81)で計測した時間長を標準時
    間長と比較した結果の時間長の大小によって前記直流モ
    ータ(6)のブレーキ・タイミングを算出する駆動タイ
    ミング決定手段(82)とを具備し、 前記駆動タイミング決定手段(82)で算出されたタイ
    ミングで前記駆動制御回路(8)を介して前記直流モー
    タ(6)にブレーキを掛けること、 を特徴とする連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の駆動制御装置内には、
    前記時間長計測手段(81)で計測した時間長と時間長
    に対応するブレーキ・タイミングとの関係を示す対応表
    を格納した駆動タイミング決定手段(82)を具備し、 前記時間長を計測したとき、ブレーキすべきタイミング
    を対応表から検索し、そのタイミングに応じて前記駆動
    制御回路(8)を介して前記直流モータ(6)にブレー
    キを掛けること、 を特徴とする連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 位置検出用センサ(50)を併設して連
    続プリンタ用紙を切断するカッタ(30)と、前記カッ
    タ(30)を駆動するための直流モータ(6)とを具備
    し、前記直流モータ(6)は駆動制御回路(7)によっ
    て制御される連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置に
    おいて、 前記駆動制御装置内には、位置検出用センサ(50)に
    よって検出されたカッタ(30)の用紙切断開始から用
    紙切断途中または用紙切断後の特定点までの時間長を計
    測する時間長計測手段(81)と、 前記計測した時間長を標準時間長と比較した結果の時間
    長の大小によって前記直流モータ(6)を停止・逆転す
    べき時刻および逆転時間を算出する駆動タイミング決定
    手段(82)とを具備し、 前記駆動タイミング決定手段(82)で算出された時刻
    において前記駆動制御回路(8)を介して前記直流モー
    タ(6)を対応する逆転時間だけ逆転制御し前記直流モ
    ータ(6)を停止または逆転させること、 を特徴とする連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の駆動制御装置内には、
    前記時間長計測手段(81)で計測した時間長と時間長
    に対応する前記直流モータ(6)を停止・逆転させるべ
    き時刻および逆転駆動時間との関係を示す対応表を格納
    した駆動タイミング決定手段(82)を具備し、 前記時間長を計測したとき、停止・逆転すべき時刻およ
    び逆転駆動時間を対応表から検索し、その時刻において
    前記駆動制御回路(8)を介して前記直流モータ(6)
    を対応する逆転時間だけ逆転制御し前記直流モータ
    (6)を停止または逆転させること、 を特徴とする連続プリンタ用紙カッタの駆動制御装置。
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