JP2644123B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents

シートリクライニング装置

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JP2644123B2
JP2644123B2 JP3284967A JP28496791A JP2644123B2 JP 2644123 B2 JP2644123 B2 JP 2644123B2 JP 3284967 A JP3284967 A JP 3284967A JP 28496791 A JP28496791 A JP 28496791A JP 2644123 B2 JP2644123 B2 JP 2644123B2
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tooth
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勲 池ヶ谷
邦之 杉本
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Fuji Kiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用のシートリクラ
イニング装置に係り、特に、シートの左右両側にラッチ
式のロック機構をそれぞれ設けた両側ロック式のシート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシートリクライニング装置は、
シートクッションの左右両側にそれぞれ固定されるアウ
ター側及びインナー側のベースプレートと、シートバッ
クの左右両側にそれぞれ固定され各ベースプレートに軸
着されたアームとを有し、この各アームにそれぞれ取付
けられたアッパーツースと、この各アッパーツースに対
してそれぞれ係脱可能なロアーツースと、この各ロアー
ツースを作動させるカム部材とからなるロック機構を有
し、アウター側のベースプレートに軸着された操作レバ
ーの操作によりカム部材を作動させるようになってい
る。
【0003】そして、操作レバーの操作により、アウタ
ー側のシートリクライニング装置のロック機構に連動し
てインナー側のシートリクライニング装置のロック機構
が従動し、各アッパーツースに対する各ロアーツースの
ロック又はロック解除が行われるように構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
フレームの歪み、車体のフロアの歪み等により、アウタ
ー側とインナー側の各シートリクライニング装置の間に
ロック時における位相ずれが発生し、これによって、例
えばアウター側がロックしてもインナー側が不完全なロ
ック、いわゆるハーフロックになってしまうことがあ
る。このハーフロックによるアッパーツースやロアーツ
ース等の破損を防ぐために、従来のシートリクライニン
グ装置にあっては、アッパーツースやロアーツース等の
板厚を厚くして強度を高くしており、このため重量が増
大すると共に、コスト高になるという問題があった。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは、シー
トの左右両側にそれぞれ設けたシートリクライニング装
置のロック時における位相ずれを修正することができる
ようにしたシートリクライニング装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、シートの左右のアームに夫々アッパー
ツースが取付けられており、このアッパーツースに対し
て係脱可能なロアーツースを、前記シートの左右両側に
挿着された各ベースプレートに設けたシートリクライニ
ング装置であって、前記少なくともいずれか一方のアー
およびアッパーツースにおいて、このアッパーツース
に形成した貫通孔に前記アームの一部を隙間aをもって
挿入し、かつこの隙間aにダンパーを介装することによ
って、前記アッパーツースを中立位置に保持すると共
に、前記アームに形成した取付孔に前記アッパーツース
を取付けるための取付ピンを固定し、この取付ピンを前
記アッパーツースに形成した貫通孔に所定の隙間bをも
って挿入することにより、前記アームに対する前記アッ
パーツースを、第1の枢軸のまわりに所定量変位可能に
構成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】この発明は上記のように構成したから、各シー
トリクライニング装置のロック時に、アームに対してア
ッパーツースを変位させることができる。これによって
各シートリクライニング装置のロック時における位相ず
れを修正することができ、ハーフロックをなくすことが
できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基いて
説明する。
【0009】図1乃至図12はこの発明の第1実施例に
係り、図1はシートリクライニング装置の概略斜視説明
図、図2はアウター側のシートリクライニング装置の正
面説明図、図3は図2のIII −III 矢視側面説明図、図
4は図3のIV−IV矢視説明図、図5はアームとアッパー
ツースとの関係を示す説明図、図6は図5のVI−VI矢視
断面説明図、図7は補強板の平面説明図、図8は補強板
にアッパーツース、ロアーツース及びカム部材を取付け
た状態を示す説明図、図9はインナー側のシートリクラ
イニング装置の正面説明図、図10は図9のX −X 矢視
側面説明図、図11はアウター側のシートリクライニン
グ装置の動作説明図、図12はインナー側のシートリク
ライニング装置の動作説明図である。
【0010】図において、Sはシートリクライニング装
置で、アーム90に取付けられたアッパーツース20に
対して係脱可能なロアーツース30を、シートの左右両
側、例えばアウター側及びインナー側に装着された各ベ
ースプレート10A,10Bに設けている。
【0011】そしてこの発明は、特に、少なくともいず
れか一方のアーム90に対する一方のアッパーツース2
0を変位可能に構成したことを特徴としている。
【0012】つぎに、この発明の構造をさらに詳細に説
明する。
【0013】まず、アウター側のシートリクライニング
装置S1を図2乃至図8及び図11によって説明する。
【0014】アウター側のベースプレート10Aはシー
トクッション(図示せず)のアウター側の側部に固定さ
れており、このベースプレート10Aの外面中央部には
補強板80が重合して配置されている。ベースプレート
10Aと補強板80には第1の枢軸21が植設され、こ
の枢軸21に下縁部に円弧状の歯部20aを形成したア
ッパーツース20が軸着されている。このアッパーツー
ス20には、シートバック(図示せず)のアウター側の
側部に固定されるアーム90が重合して配置されてお
り、その下部に形成された挿入孔90aを第1の枢軸2
1に嵌挿している。またアーム90には、挿入孔90a
の近傍にバーリング加工により形成されたフランジ部9
0bを挟んで両側に取付孔90c,90dが形成されて
いる。フランジ部90bは所定の隙間aをもってアッパ
ーツース20に形成された貫通孔20bに挿入されてお
り、この隙間aにゴム状弾性体からなるダンパー22が
介装されている。また取付孔90c,90dにはアーム
90にアッパーツース20を取付けるためのフランジ付
取付ピン23が固定されており、この取付ピン23はア
ッパーツース20に形成された貫通孔20c,20dに
所定の隙間bをもって挿入されている。これによって、
アッパーツース20はアーム90に対してほぼ1/2歯
分だけ回動するように設定されており、またダンパー2
2によってアッパーツース20を中立位置に保持できる
ようになっている。
【0015】アッパーツース20の歯部20aと噛合す
る歯部30aを有するロアーツース30は、ベースプレ
ート10Aと補強板80に植設された第2の枢軸31に
軸着されている。またロアーツース30には、歯部30
aと反対側の下縁部に、凹部30bを挟んで両側に凸部
30c,30dが形成されており、この凹部30b及び
凸部30c,30dと係脱するカム部材50はベースプ
レート10Aと補強板80に植設された第3の枢軸51
に軸着されている。またカム部材50は引張ばね52に
よって図2,11中矢印Aの方向に付勢されており、そ
の自由端側には連結ピン53が植設されている。第3の
枢軸51には、アウター側の作動レバー60Aが軸着さ
れており、この作動レバー60Aの一方の自由端側に形
成された第3の枢軸51の軸心を中心とする円弧状の長
孔60aにカム部材50に植設された連結ピン53が挿
入されている。また作動レバー60Aは後記引張ばね4
3によって図2,11中矢印Aの方向に付勢されてお
り、その一方の自由端側には連結ピン61Aが植設され
ている。
【0016】第1、第2及び第3の枢軸21,31,5
1には、アッパーツース20、ロアーツース30及び作
動レバー60Aを挟持するようにしてアウター側のホル
ダープレート100Aが固定されており、このホルダー
プレート100Aには作動レバー60Aの連結ピン61
Aが挿入される第3の枢軸51の軸心を中心とする円弧
状の長孔100aが形成されている。またホルダープレ
ート100Aから突出した第1の枢軸21に渦巻ばね9
1が巻装されており、この渦巻ばね91の一端は第1の
枢軸21に、他端はアーム90に植設された取付ピン9
2にそれぞれ係止され、この渦巻ばね91によってアー
ム90は図2中矢印Cの方向に付勢されている。
【0017】なお、第1,第2及び第3の枢軸21,3
1,51には段付き部が設けられ、補強板80とベース
プレート10Aに対向して形成された孔に挿入された
後、ベースプレート10Aから突出した部分をかしめて
固定されている。また第1の枢軸21の補強板80及び
ベースプレート10Aに挿入される部分には、図4示の
ように対向してカット部21aが形成されており、これ
により第1の枢軸21が補強板80及びベースプレート
10Aに強固に固定されるように設定されている。
【0018】カム部材50を作動レバー60Aを介して
作動させるための操作レバー40は、第2の枢軸31に
軸着されており、図2に示すように上方延出部40aに
は連結リンク41の一端がピン42に連結枢支され、こ
の連結リンク41の他端は作動レバー60Aの連結ピン
61Aに連結枢支されている。また、操作レバー40は
引張ばね43によって図2中矢印Dの方向に回動するよ
うに付勢されており、その回動は、ホルダープレート1
00Aを切起して形成したストッパ100bに側方延出
部40bを当接させることによって規制されている。
【0019】アウター側のシートリクライニング装置S
1とインナー側のシートリクライニング装置S2を連結
するためのワイヤー70は、そのアウターケース70b
に挿通されるインナーワイヤ70aの一端を作動レバー
60Aの他方の自由端側に形成された折曲部60bに係
止し、ホルダープレート100Aに形成されたガイド部
100cにアウターケース70bの一端を固定してベー
スプレート10Aにバーリング加工によって形成された
ガイド孔10aに挿入されている。
【0020】つぎに、インナー側のシートリクライニン
グ装置S2を図9、図10及び図12によって説明す
る。なお、同図において、アウター側と同一又は同等の
部品には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0021】但し本実施例でのインナー側のアッパーツ
ース20の貫通孔20c,20dと2本の取付ピン23
とのすき間bはOとしている。
【0022】第3の枢軸51に軸着されたインナー側の
作動レバー60Bの一方の自由端側に植設された連結ピ
ン61Bは、インナー側のホルダープレート100Bに
第3の枢軸51の軸心を中心として形成された円弧状の
長孔100dに挿入されている。また作動レバー60B
は、その他方の自由端側とホルダープレート100Bに
両端を係止した引張ばね62によって図9中矢印Eの方
向に付勢されており、これにより連結ピン61Bは長孔
100dの端部に常には当接している。
【0023】インナー側のベースプレート10Bには、
アウター側のベースプレート10Aのガイド孔10aと
対向する位置にバーリング加工によってガイド孔10b
が形成されており、ワイヤー70はガイド孔10a,1
0bを通ってホルダープレート100Bに形成されたガ
イド部100eにアウターケース70bの他端が固定さ
れ、インナーワイヤー70a他端を連結ピン61Bに係
止している。
【0024】なお、アウター側、インナー側の各アッパ
ーツース20,20、ロアーツース30,30、カム部
材50,50によりロック機構を構成している。
【0025】つぎに、この発明の第1実施例の作用を説
明する。
【0026】図11図及び図12はアウター側及びイン
ナー側のシートリクライニング装置S1,S2のロック
機構がロックされている状態を示したもので、ロアーツ
ース30の凸部30cにカム部材50が引張ばね52の
ばね力により圧接しており、これによりロアーツース3
0の歯部30aがアッパーツース20の歯部20aと噛
合している。また作動レバー60A,60Bの連結ピン
61A,61Bはホルダープレート100A,100B
の長孔100a,100dの一端部に引張ばね43,6
2のばね力により圧接している。
【0027】このロック状態からシートバックを傾動さ
せるべくロック解除するには、操作レバー40を図11
中第2の枢軸31を中心として矢印Fの方向に回動させ
る。すると、連結リンク41及び作動レバー60Aを介
してカム部材50が図11中第3の枢軸51を中心とし
て引張ばね52のばね力に抗して反時計方向に回動して
ロアーツース30の凹部30bと対向する位置に達す
る。さらにカム部材50が同方向に回動して凸部30d
に当接すると、ロアーツース30が図11中第2の枢軸
31を中心として時計方向に回動する。これにより、ア
ッパーツース20の歯部20aとロアーツース30の歯
部30aとの噛合が解かれ、アーム90は第1の枢軸2
1を中心として渦巻ばね91のばね力により図11中時
計方向に回動する。
【0028】このとき、連結リンク41を介して操作レ
バー40と連動する作動レバー60Aは図11中第3の
枢軸51を中心として反時計方向に回動するから、作動
レバー60Aに連結されているインナーワイヤー70a
は引かれ、インナー側の作動レバー60Bが図12中時
計方向に回動し、これによって、アウター側と同様、カ
ム部材50を引張ばね62のばね力に抗して時計方向に
回動させ、アッパーツース20の歯部20aとロアーツ
ース30の歯部30aとの噛合を解き、ロック解除が行
われる。
【0029】このように操作レバー40の操作によりア
ウター側及びインナー側のシートクライニング装置S
1,S2のロック解除を行った後、着座者が希望する位
置にシートバックを倒し、操作レバー90を離すと、操
作レバー40は引張ばね43,52のばね力により図1
1示の位置に復帰する。このとき、カム部材50は連結
リンク41及び作動レバー60Aを介して図11中時計
方向に回動し、ロアーツース30の凸部30cを押上げ
てロアーツース30を反時計方向に回動させるので、歯
部20a,30a同士が噛合し、これによりアウター側
のシートリクライニング装置S1のロックが行われる。
【0030】一方、インナー側のシートリクライニング
装置S2の作動レバー60Bは、アウター側の作動レバ
ー60Aが図11中時計方向に回動し、インナーワイヤ
ー70aを開放するので、図12中引張ばね52,62
のばね力により反時計方向に回動し、アウター側と同
様、カム部材50が反時計方向に回動し、インナー側の
シートリクライニング装置S2のロックが行われる。
【0031】ここで、シートフレームの歪み、車体のフ
ロアの歪み等により、ロック時においてアウター側とイ
ンナー側に位相ずれが発生し、いずれか一方がハーフロ
ックの状態になることがある。このような場合、この実
施例では、アウター側のアッパーツース20の貫通孔2
0c,20dと2本の取付ピン23との間に隙間bが設
定されており、アッパーツース20がアーム10に対し
てほぼ1/2歯分だけ回動するので、ハーフロック状態
を解消し、完全なロック状態にすることができる。
【0032】また上述した第1実施例では、アウター側
のアッパーツース20の貫通孔20c,20dと2本の
取付ピン23との間に隙間bを設けているが、インナー
側のみに同様の隙間bを設けても良いし、アウター側、
インナー側共に隙間bを設ける場合はそれぞれほぼ1/
4歯分だけ回転することで適用することができる。
【0033】なお、上述した第1実施例においては、ア
ーム90にフランジ部90bを形成し、このフランジ部
90bが、アッパーツース20に形成した貫通孔20b
に所定の隙間aをもって挿入されており、この隙間aに
ゴム状弾性体からなるダンパー22が介装され、このダ
ンパー22によってアッパーツース20を中立位置に保
持できるようになっているが、このダンパー22は、図
13乃至図23に示すようなダンパーを用いてもよい。
【0034】図13乃至図15はこの発明の第2実施例
に係り、図13はダンパーを設けたアームとアッパーツ
ースとの関係を示す説明図、図14は図13のXIV −XI
V 矢視断面説明図、図15はダンパー取付ピンかしめ前
の状態を示す図14に相当する断面説明図である。
【0035】この第2実施例においては、第1実施例に
示すアーム90のフランジ部90bにかわって鍔部25
a、大径部25b及び小径部25cからなるダンパー取
付ピン25が使用されている。小径部25cはアーム9
0に形成された貫通孔90eに嵌挿され、大径部25b
はアッパーツース20に貫通孔90eと同心上に形成さ
れた貫通孔20eに所定の隙間dをもって挿入され、こ
の隙間dに硬度の高いゴム状弾性体からなるダンパー2
2Aが介装されている。このダンパー22Aの外周面及
び内周面は、アッパーツース20の貫通孔20e及びダ
ンパー取付ピン25の大径部25bにそれぞれ嵌挿され
るように設定されており、またダンパー22Aの高さ
は、アッパーツース20の板厚よりeだけ大きく、ダン
パー取付ピン25の大径部25bの長さはアッパーツー
ス20の板厚と同一にそれぞれ設定されている。
【0036】そして、図15示のようにダンパー取付ピ
ン25かしめ前の状態から、図14示のようにダンパー
取付ピン25の小径部25cをかしめると、ダンパー2
2Aはダンパー取付ピン25の鍔部25aにより圧縮さ
れる。これによって、ダンパー22Aに弾発力が付与さ
れ、アッパーツース20を中立位置にガタなく保持する
ことができる。
【0037】このように、上述した第2実施例によれ
ば、ダンパー22Aをアッパーツース20の貫通孔20
e及びダンパー取付ピン25の大径部25bに挿入する
際、ダンパー22Aになんら圧縮力が作用していないの
で容易に挿入することができる。したがって、ダンパー
22Aの取付け作業性を大幅に向上させることができ
る。
【0038】図16乃至図20はこの発明の第3実施例
に係り、図16はダンパーの平面説明図、図17は図1
6のXVII−XVII矢視断面説明図、図18はダンパーを設
けたアームとアッパーツースとの関係を示す説明図、図
19は図18のXIX −XIX 矢視断面説明図、図20はダ
ンパー取付ピンかしめ前の状態を示す図19に相当する
断面説明図である。
【0039】この第3実施例においては、第2実施例に
示すゴム状弾性体からなるダンパー22Aにかわって、
板ばねからなるダンパー22Bが使用されている。この
ダンパー22Bは、円筒状に形成され、その上部外周面
には、同一間隔で複数、例えば6個のスリット22aが
上方を開口して形成されており、下部外周面には、各ス
リット22aの中間部に臨む6個の切欠部22bが下方
を開口して形成されている。また、各切欠部22bを含
むダンパー22Bの下部外周面は、外側に湾曲され円弧
状の曲げ部22cを形成している。
【0040】このダンパー22Bの内周面はダンパー取
付ピン25の大径部25bに、ダンパー22Bの曲げ部
22cはアッパーツース20の貫通孔20eにそれぞれ
嵌挿されるように設定されており、またダンパー22B
の高さは、アッパーツース20の板厚よりhだけ大きく
設定されている。
【0041】そして、図20示のようにダンパー取付ピ
ン25かしめ前の状態から図19示のようにダンパー取
付ピン25の小径部25cをかしめると、ダンパー22
Bはダンパー取付ピン25の鍔部25aにより圧縮され
るものであり、第3実施例の効果は上述した第2実施例
と同様であり、その説明は省略する。
【0042】図21乃至図23はこの発明の第4実施例
に係り、図21はダンパーの斜視説明図、図22はダン
パーを設けたアームとアッパーツースとの関係を示す説
明図、図23は図22のXXIII −XXIII 矢視断面説明図
である。
【0043】この第4実施例においては、第3実施例に
示すものと同様、板ばねからなるダンパー22Cが使用
されている。このダンパー22CはU字状に形成された
基部22dと、この基部22dの両端から逆U字状に形
成された一対の湾曲部22eとからなり、基部22dは
ダンパー取付ピン25の大径部25bに嵌挿され、湾曲
部22eはアッパーツース20の貫通孔20eに弾性的
に圧接されており、またダンパー22Cの高さはアッパ
ーツース20の板厚と同一か又は僅かに小さく設定され
ている。
【0044】そして、図23示のようにダンパー取付ピ
ン25の小径部25cをかしめることによって、アッパ
ーツース20をダンパー22Cの弾発力によって中立位
置にガタなく保持することができる。
【0045】このように、上述した第4実施例によれ
ば、ダンパー取付ピン25の大径部25bに基部22d
を嵌挿したダンパー22Cの湾曲部22eをアッパーツ
ース20の貫通孔20eに圧接するようにして挿入する
だけでダンパー22Cをアッパーツース20に取付ける
ことができる。したがって、ダンパー22Cの取付け作
業性を大幅に向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】上述の通り、この発明によれば、アーム
に対するアッパーツースを変位させることができるか
ら、各シートリクライニング装置のロック時における位
相ずれを修正することができ、ハーフロックをなくすこ
とができる。この結果、アッパーツースやロアーツース
の強度を低くしても破損することがなくなる。したがっ
て、アッパーツースやロアーツースの板厚を薄くするこ
とができ、コストダウンを図ることができると共に、軽
量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るシートリクライニ
ング装置の概略斜視説明図である。
【図2】同じくアウター側のシートリクライニング装置
の正面説明図である。
【図3】図2のIII −III 矢視側面説明図である。
【図4】図3のIV−IV矢視側面説明図である。
【図5】この発明の第1実施例に係るアームとアッパー
ツースとの関係を示す説明図である。
【図6】図5のVI−VI矢視断面説明図である。
【図7】この発明の第1実施例に係る補強板の平面説明
図である。
【図8】同じく補強板にアッパーツース、ロアーツース
及びカム部材を取付けた状態を示す説明図である。
【図9】この発明の第1実施例に係るインナー側のシー
トリクライニング装置の正面説明図である。
【図10】図9のX −X 矢視側面説明図である。
【図11】この発明の第1実施例に係るアウター側のシ
ートリクライニング装置の動作説明図である。
【図12】同じくインナー側のシートリクライニング装
置の動作説明図である。
【図13】この発明の第2実施例に係るダンパーを設け
たアームとアッパーツースとの関係を示す説明図であ
る。
【図14】図13のXIV −XIV 矢視断面説明図である。
【図15】ダンパー取付ピンかしめ前の状態を示す図1
4に相当する断面説明図である。
【図16】この発明の第3実施例に係るダンパーの平面
説明図である。
【図17】図16のXVII−XVII矢視断面説明図である。
【図18】この発明の第3実施例に係るダンパーを設け
たアームとアッパーツースとの関係を示す説明図であ
る。
【図19】図18のXIX −XIX 矢視断面説明図である。
【図20】ダンパー取付ピンかしめ前の状態を示す図1
9に相当する断面説明図である。
【図21】この発明の第4実施例に係るダンパーの斜視
説明図である。
【図22】同じくダンパーを設けたアームとアッパーツ
ースとの関係を示す説明図である。
【図23】図22のXXIII −XXIII 矢視断面説明図であ
る。
【符号の説明】
S シートリクライニング装置 S1 アウター側のシートリクライニング装置 S2 インナー側のシートリクライニング装置 10A アウター側ベースプレート 10B インナー側ベースプレート 10a,10b ガイド孔 20 アッパーツース 20a 歯部 20b 貫通孔 20c 貫通孔 20d 貫通孔 20e 貫通孔 21 第1の枢軸 22 ダンパー 22A ダンパー 22B ダンパー 22C ダンパー 23 取付ピン 25 ダンパー取付ピン 25a 鍔部 25b 大径部 25c 小径部 30 ロアーツース 30a 歯部 30b 凹部 30c 凸部 30d 凸部 31 第2の枢軸 40 操作レバー 40A アウター側ベースプレート 40B インナー側ベースプレート 40a ガイド孔 40b ガイド孔 41 連結リンク 50 補強板 50 カム部材 51 第3の枢軸 53 連結ピン 60A アウター側の作動レバー 60B インナー側の作動レバー 60a 長孔 61A 連結ピン 61B 連結ピン 70 ワイヤー 70a インナーワイヤー 80 補強板 90 アーム 90b フランジ部 90c 取付孔 90d 取付孔 90e 貫通孔 91 渦巻ばね 100A アウター側のホルダープレート 100B インナー側のホルダープレート 100a 長孔 100d 長孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの左右のアームに夫々アッパーツ
    ースが取付けられており、このアッパーツースに対して
    係脱可能なロアーツースを、前記シートの左右両側に挿
    着された各ベースプレートに設けたシートリクライニン
    グ装置であって、 前記少なくともいずれか一方のアームおよびアッパーツ
    ースにおいて、このアッパーツースに形成した貫通孔に
    前記アームの一部を隙間aをもって挿入し、かつこの隙
    間aにダンパーを介装することによって、前記アッパー
    ツースを中立位置に保持すると共に、前記アームに形成
    した取付孔に前記アッパーツースを取付けるための取付
    ピンを固定し、この取付ピンを前記アッパーツースに形
    成した貫通孔に所定の隙間bをもって挿入することによ
    り、前記アームに対する前記アッパーツースを、第1の
    枢軸のまわりに所定量変位可能に構成したことを特徴と
    するシートリクライニング装置。
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