JP2643950B2 - ヘパリン誘導体 - Google Patents

ヘパリン誘導体

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JP2643950B2 JP62207359A JP20735987A JP2643950B2 JP 2643950 B2 JP2643950 B2 JP 2643950B2 JP 62207359 A JP62207359 A JP 62207359A JP 20735987 A JP20735987 A JP 20735987A JP 2643950 B2 JP2643950 B2 JP 2643950B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/006Heteroglycans, i.e. polysaccharides having more than one sugar residue in the main chain in either alternating or less regular sequence; Gellans; Succinoglycans; Arabinogalactans; Tragacanth or gum tragacanth or traganth from Astragalus; Gum Karaya from Sterculia urens; Gum Ghatti from Anogeissus latifolia; Derivatives thereof
    • C08B37/0063Glycosaminoglycans or mucopolysaccharides, e.g. keratan sulfate; Derivatives thereof, e.g. fucoidan
    • C08B37/0075Heparin; Heparan sulfate; Derivatives thereof, e.g. heparosan; Purification or extraction methods thereof
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヘパリン及び低分子量へヘパリンの無数の
異なる誘導体に関する。これらはヘパリンのアセチルエ
ステル誘導体及び低分子量ヘパリンエステル誘導体を包
含し、全抗凝血活性(global anticlotting activity)
に対して良好な抗Xa活性を示す。また、全抗凝血活性に
対して低い抗Xa活性を示すヘパリンのエステル誘導体に
ついても記載する。
さらに、疎水基を有して良好な透過性を示し、さらに
抗凝固活性と有機溶媒中での良好な溶解度を示すヘパリ
ン誘導体及び低分子量ヘパリン誘導体についても記載す
る。
発明の背景 本発明の1つの態様は、良好な抗Xa活性を有する低分
子量ヘパリン誘導体、特に低分子量ヘパリンエステル誘
導体に関する。もう1つの態様は高い抗Xa/APTT比を有
するヘパリン誘導体、特にヘパリンのアセチルエステル
誘導体に関する。
本発明のもう1つの態様は良好な透過性を有するヘパ
リン誘導体及び低分子量ヘパリン誘導体に関する。これ
らのヘパリン誘導体及び低分子量ヘパリン誘導体は、良
好な細胞膜透過能を有する。特に、本発明のこの態様
は、抗凝固活性を維持しながらヘパリンあるいは低分子
量ヘパリンに良好な透過性を与える疎水基を有するヘパ
リン誘導体及び低分子量ヘパリン誘導体に関する。
ヘパリンの化学構造は複雑である。ヘパリンは単一化
合物ではなく、化合物の混合物である。しかしながら通
常は、基本的にはヘパリンはテトラサッカライド繰返し
単位から成るポリマー物質であると考えられている。各
テトラサッカライド繰返し単位は、平均して約5個の遊
離ヒドロキシル基を有しており、分子量は約1229であ
る。市販されているヘパリンの平均分子量は約10,000〜
約18,000ダルトンである。従って、市販のヘパリンは約
8〜15個のテトラサッカライド繰返し単位を含んでい
る。
明細書中て使用する「ヘパリン」の用語は最も広い意
味で使用されるものであって、市販の薬剤級のヘパリ
ン、あるいは例えば生物学的材料、特に哺乳類の組織か
らの抽出により得られたような粗製ヘパリンの両方を指
すものである。また非ヘパリン源から合成された、抗凝
固活性を示すムコポリサッカライドをも包含するもので
ある。
本明細書で使用する「低分子量ヘパリン」の用語も最
も広い意味で使用されるものであって、ヘパリンから単
離された低分子量フラクション、ヘパリンの解重合によ
り得られた生成物、あるいは非ヘパリン源から合成され
た、抗凝固活性を示すムコポリサッカライドを指称する
ものである。低分子量とは、10,000ダルトン未満の分子
量を示す物質を意味するのに使用する。
発明の要旨 本発明の1つの形態は、塩酸化物をヘパリンあるいは
低分子量ヘパリンと反応させて得られる、ヘパリンある
いは低分子量ヘパリンのエステルである。
好ましくは、該エステルにおいてブチリル、プロピオ
ニル、デカノイルあるいは特にアセチルのような脂肪族
エステル基が大部分を占めている。一般にC1〜C10のア
シル基が好ましい。通常、該エステルはテトラサッカラ
イド単位当り0.1より多いエステル基を有している。
1つの実施態様においては、好ましくは該エステル
は、1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有し、低分子量ヘパ
リン場合には特に、2.8より大きい抗−Xa/APTT比を有す
る。
第2の実施態様においては、該エステルは1.0より小
さい抗−Xa/APTT比を有することが好ましい。
さらに該エステルは、1×10-4より大きいブタノール
/水(3:2)分配係数を有していること及び/またはヘ
パリンと比較して1.5以上の相対透過性を有しているこ
とが好ましい。
第2の形態として本発明は、 (a) 2.8より大きい抗−Xa/APTT比を有する低分子量
ヘパリンのエステル、 (b) テトラサッカライド単位当り0.1より多いアセ
チルあるいはブチリル基を有する低分子量ヘパリンのエ
ステル、 (c) 1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有する、低分子
量ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応させて形成した
低分子量ヘパリンのエステル、 (d) テトラサッカライド単位当り0.1より多いアセ
チル基を有するヘパリンのエステル、 (e) 1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有する、ヘパリ
ンの遊離ヒドロキシル基を反応させて形成したヘパリン
のエステル、 (f) テトラサッカライド単位当り0.1より多いアセ
チル基を有する、ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応
させて形成したヘパリンのエステル、 (g) 1.0より小さい抗−Xa/APTT比を有するヘパリン
のエステル、 (h) テトラサッカライド単位当り0.1より多いプロ
ピオニルあるいはデカノイル基を有するヘパリンのエス
テル、 (i) 1.0より小さい抗−Xa/APTT比を有する、ヘパリ
ンの遊離ヒドロキシル基を反応させて形成したヘパリン
のエステル、 (j) テトラサッカライド単位当り0.1より多いプロ
ピオニルあるいはデカノイル基を有する、ヘパリンの遊
離ヒドロキシル基を反応させて形成したヘパリンのエス
テル、 (k) 1×10-4より大きいブタノール/水(3:2)分
配係数を有する、低分子量ヘパリンのエステル、 (l) ヘパリンと較べて1.6以上の相対透過性を有す
る、低分子量ヘパリンのエステル、 (m) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有する低分子量ヘパリンの脂肪族エステル、 (n) 1×10-4より大きいブタノール/水(3:2)分
配係数を有する、低分子量ヘパリンの遊離ヒドロキシル
基を反応させて形成した低分子量ヘパリンのエステル、 (o) ヘパリンと較べて1.6以上の相対透過性を有す
る、低分子量ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応させ
て形成した低分子量ヘパリンのエステル、 (p) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有し1×10-4より大きいブタノール/水(3:
2)分配係数を有する、低分子量ヘパリンの遊離ヒドロ
キシル基を反応させて形成した低分子量ヘパリンのエス
テル、 (q) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有する、低分子量ヘパリンの遊離ヒドロキシル
基を反応させて形成した低分子量ヘパリンのエステル、 (r) 1×10-4より大きいブタノール/水(3:2)分
配係数を有するヘパリンのエステル、 (s) ヘパリンと較べて1.5以上の相対透過性を有す
るヘパリンのエステル、 (t) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:
2)分配係数を有する、ヘパリンのエステル、 (u) 1×10-4より大きいブタノール/水(3:2)分
配係数を有する、ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応
させて形成したヘパリンのエステル、 (v) ヘパリンと較べて1.5以上の相対透過性を有す
る、ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応させて形成し
たヘパリンのエステル、 (w) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有し1×10-4より大きいブタノール/水(3:
2)分配係数を有する、ヘパリンの遊離ヒドロキシル基
を反応させて形成したヘパリンのエステル、及び (x) テトラサッカライド単位当り0.1より多いエス
テル基を有する、ヘパリンの遊離ヒドロキシル基を反応
させて形成したヘパリンの脂肪族エステル、 から選択されるエステルを提供する。
抗−XA特異性の増減 ヘパリンは、殆んどの血栓塞栓症、特に深部静脈血栓
症、肺塞栓症および全身的塞栓症の処置に最も広く利用
されている治療剤である。重要な問題は、出血合併症を
避けて良好な血栓保護が得られるようにその投与量をバ
ランスさせなければならないということである。多くの
場合出血が重要な問題となっており、出血の頻度が35%
ほど高いという報告が幾人かの研究者達によってなされ
ている。
ヘパリンは、因子Xaを含む多数の血液因子を妨害する
ことにより、種々の部位で凝固カスケードを阻止すると
いう作用を有している。全抗凝血活性を殆んど伴わない
抗−Xa活性は、出血の危険を回避する強い抗血栓活性を
示す。ヘパリンは、同時に、種々の過剰凝固(hypercoa
gulability)の生成、保持に加担する多数の凝固因子の
活性を弱める作用を有するということにも留意すべきで
ある。このように、ヘパリンの活性は特異的というより
もむしろ包括的であるように思われる。
APTTおよびSP抗凝固アッセイは、全抗凝血活性を測定
することができるものとされている。本発明において
は、全抗凝血活性を測定するためにATPPアッセイを使用
する。
ヘパリンは、現在のところ、過剰凝固の危険例えば術
後の血栓症を予防する際の薬剤として利用されている。
しかしながら、過剰量のヘパリンを用いると、重大な出
血の原因となる。このため、出血を引き起こす程に充分
な量のヘパリンを使用することのないよう、過剰凝固を
阻止するに適量のヘパリンを使用するような充分な注意
を払わなければならない。したがって、患者を絶えず看
視し、一定の間隔をおいてなされるべき血液凝固テスト
の結果に基づきヘパリン投与量を調節することが必要で
ある。
本発明の目的は、上記した種々の困難性を克服し得る
薬剤を提供し、且つ、ヘパリン投与に関連する定形テス
ト(constant testing)を提供することである。この目
的は、出血を惹起する副作用を比較した場合に、過剰凝
固の危険を阻止する点でヘパリンよりも更に有効である
化合物を提供することによって達成される。従来技術は
主として、増減した抗−Xa特異性(modified anti−Xa
specificity)を有するヘパリン誘導体および低分子量
ヘパリン誘導体を具体化する方向に指向しているが、こ
れについて以下に記載する。
米国特許第4,281,108号明細書は、ヘパリンを酸性化
し、過酸化物の存在化で解重合し、次いで硫酸化するこ
とからなる低分子量ヘパリンの製造方法を記載してい
る。生成物の分子量は4,000〜12,000ダルトンである。
この特許では、抗−Xa/APTT比が1よりも大であること
がクレームされている。
米国特許第4,303,651号明細書は、亜硫酸を用いるか
又は過ヨウ素酸塩による酸化によりヘパリンを解重合し
て、活性因子Xの阻止能力を向上させた低分子量ヘパリ
ンフラッグメントを生成することを記載している。この
低分子量ヘパリンフラッグメントは14〜18の糖単位を有
している。
米国特許第4,351,938号明細書は、抗−Xa値を向上さ
せたヘパリン誘導体の製造方法を記載している。このヘ
パリン誘導体は、(市販のヘパリンの分子量を10,000〜
25,000ダルトンとすると)2,000〜7,000ダルトンの分子
量を有し、分析可能な還元末端基(大部分が無水マンノ
ース)を有している。
米国特許第4,396,762号明細書は、Flavobac−terium
heparinum(ATCC 13125)又はその変異株から得たヘパ
リナーゼを作用させてヘパリンを分解することによって
得られるヘパリン生成物を記載している。このヘパリン
分解生成物は、トロンビンの凝固活性には影響を及ぼさ
ないが、因子Xの凝固活性を低減させる作用がある。
米国特許第4,401,662号明細書は、ヘパリンから得ら
れるオリゴ糖を記載し、このオリゴ糖は8つ以下の糖単
位からなるものであって、そのうちの1つはN−サルフ
ェート−3−0−サルフェート−D−グルコサミン単位
である。これらのオリゴ糖はゲル濾過によってヘパリン
から分離することができ、活性化した因子X(因子Xa)
に対して選択性が非常に高い活性を示す。このため、こ
の特許においては、出血の危険を生ずることなく強い抗
血栓活性が得られるとしている。
米国特許第4,401,785号明細書は、血液の活性化した
因子X(因子Xa)に対し選択性が非常に高い活性、すな
わち出血の危険を生ずることのない強い抗血栓活性を有
するオルゴ糖の製造方法を記載している。この方法は、
ヘパリンを解重合し、AT III(抗トロンビンIII)と接
触させて次いでこれから分離することにより、所望のオ
リゴ糖を単離させている。
米国特許第4,415,559号明細書は、有効成分として抗
トロンビンIIIに対する親和性が低いヘパリンを含有す
る抗凝固剤を記載している。この抗凝固剤は出血の危険
性が少ない。この抗トロンビンIIIに対する親和性が低
いヘパリンは、抗トロンビンIIIが結合しているゲル格
子(gel lattice)を用いるアフィニティクロマトグラ
フィーにより市販のヘパリンから分離することができ
る。所望のヘパリン画分は、格子結合抗トロンビンIII
ゲルに吸収されない。
米国特許第4,438,108号明細書は、ヘパリンと比べて
改良された抗血栓活性すなわち出血活性を有するオリゴ
糖および多糖の混合物を記載している。この特許に記載
されている生成物は、自己分解又は蛋白質加水分解酵素
により哺乳動物の組織から取り出し、次いで有機溶媒、
第4級脂肪族アンモニウム化合物および/又は塩基性イ
オン交換体を用いて単離することにより得られる。
米国特許第4,438,261号明細書は、分子量が約2,000〜
7,000ダルトンであって、分析可能な還元末端基(その
大部分は無水マンノース基)を有する化学的に一部解重
合したヘパリンを記載している。この生成物は、該特許
にUSP活性に対する抗−Xa活性の比として定義している
治療指数が向上したものである。
米国特許第4,474,770号明細書は、ヘパリンから得ら
れるオリゴ糖を記載しており、このオリゴ糖は8つ以下
の糖単位を有するものであって、そのうちの1つはN−
サルフェート−D−グルコサミン単位である。これらの
オリゴ糖はヘパリンに比べて高い抗−Xa活性を示すが、
その全抗凝血活性はヘパリンに比べて非常に低い。すな
わち、出血の危険のない抗血栓治療に非常に有効である
オリゴ糖がクレームされている。
米国特許第4,486,420号明細書は、ヘパリンよりも高
いin vivo抗血栓活性(単位ミリグラム当りの抗−Xa活
性として測定)を有し、且つ、ヘパリンよりも抗−Xa活
性がより選択的であるヘパリンのムコ多糖画分を記載し
ている。この画分は約2,000〜10,000ダルトンの範囲に
亘る分子量を有し、アルコールに不溶である。
米国特許第4,500,519号明細書は、ヘパリンに比べて
抗−Xa活性が優れたムコ多糖ヘパリン画分の製造方法を
記載している。この画分は、ヘパリンを分子量2,000〜
8,000に解重合し、特定の末端構造を有する画分を分離
することによって製造することができる。
米国特許第4,533,549号明細書は、ヘパリンを解重合
および分画して、分子量が約2,500〜4,000ダルトンで、
全抗凝血活性に対し改良された抗−Xa活性を有するヘパ
リン誘導体を得ている。
英国特許第2,002,406B号明細書は、分子量2,600〜5,5
00の低分子量ヘパリンの硫酸化を記載している。抗−血
液凝固活性(KCCT活性)に対し改良された抗血栓活性
(抗Xa活性)が、ヘパリンと比較しながら、この特許の
生成物としてクレームされている。
カナダ特許第1,195,322号明細書は、正常ヘパリンを
酸性化し、酸化剤の存在下に解重合して低分子量ヘパリ
ン生成物を得る方法を記載している。抗−Xa/APTT比は
殆んどが2である旨記載されている。
THROMBOSIS RESEARCH,Vol.9,1976,575〜583ページに
おいてエル・オー・アンダーソン等は、ヘパリンから単
離した種々の分子量を有する画分を記載している。該画
分の分子量は5,000〜40,000の範囲で変化する。抗−Xa
活性およびAPTTテストが種々の画分になされている。こ
こに示されているデータから、一般に、低分子量画分は
APTT値に対応して比較的高い抗−Xa値を有するが、高分
子量画分はAPTT値に対比して比較的低い抗−Xa値を有し
ていることが判る。
抗−Xa特異性増減の具体例に関する詳細な説明 全抗凝固活性よりも高抗−Xa活性を得ることに多大の
研究がなされてきている。米国特許第4,281,108号、同
第4,438,261号、同第4,474,770および同第4,533,549号
はこの例である。しかしながら、今日まで全抗凝固活性
よりも低い抗−Xa活性を示す抗凝固剤の合成に成功した
例はない。全抗凝固活性に対する抗−Xa活性がヘパリン
よりも低いか又は高い抗凝固剤を選択できれば有用であ
る。
全抗凝血活性よりも高い抗−Xa活性をもつ、ヘパリン
から誘導された従来の物質は、ヘパリンから低分子量の
画分を単離し及び/又はヘパリンを解重合することによ
って得られている。本発明においては、全く異なった新
規な手段を用いて、全活性に対する抗−Xa活性を更に一
層改良することができた。
予想外にも、低分子量ヘパリンのエステル特にアセチ
ル誘導体が、低分子量ヘパリンそのものよりもAPTT活性
に対して一層高い抗−Xa活性を有することが判明した。
抗−Xa値は、スエーデン国ストックホルム市所在のKabi
Vitrum ABから入手したコーテスト抗−Xaテストキット
(Coatest anti−Xa test kit)を使用して求める。APT
T(活性化部分トロンボプラスチン時間)値は、アンダ
ーソン等のThromb.Res.9,575(1976)に記載の方法に従
って求める。APTTは全抗凝血活性の尺度である。
低分子量ヘパリンに酸塩化物を反応させて低分子量ヘ
パリンエステルを形成することが好ましい。当業者に明
らかなことではあるが、反応条件を種々変更することが
できる。例えば、溶媒としてホルムアミドを、該反応の
塩化水素酸捕捉剤としてピリジンを使用することができ
る。多くのアシル基がヒドロキシル基の水素に置き換わ
って低分子ヘパリンに結合すると理論づけられる。
予想外にも、ヘパリンの或る種のエステル誘導体が低
い抗−Xa活性を示すことが知見された。これは全抗凝血
活性の尺度である。これは、全抗凝固活性に対し低い抗
−Xa活性を有する抗凝固剤の従来の製造方法に附随する
問題を解決することができる。
上記エステルを製造する際に利用できる好ましい方法
は、適性な酸塩化物とヘパリンの反応である。本発明の
範囲を限定するものではないが、酸塩化物とヘパリンと
の反応によって形成される多くのエステル基は、ヘパリ
ンの遊離ヒドロキシル基と酸塩化物との反応によって形
成されるものであると理論づけられる。
改良された透過性 前記したとおり、ヘパリン、殆んどの血栓塞栓症特に
深部静脈血栓症、特に肺塞栓症および全身的塞栓症の処
置に最も広く利用されている治療剤である。治療期間は
その使用に応じて変わる。深部静脈血栓症および肺塞栓
症は典型的には7〜10日間治療する。妊婦の血栓塞栓症
は典型的に2〜6週間治療する。鳥啄突起異常(corono
pathies)心筋異常(myocardiopathies)、心筋症イン
フラクション(myocardial infraction)およびアンギ
ナペクトリス(angina pectoris)は典型的に30日〜何
ヶ月にもわたって治療する。ヘパリンは注射又は静脈内
注入(非経口的に)投与しなければならない。市販のヘ
パリンは細胞膜例えば腸内に存在するような細胞膜の障
害物を貫通することはできないため、例えば経口投与又
は経腸投与すると有効な治療剤となり得ないことはよく
知られている。
経口投与できる唯一の市販抗凝固剤は“Coumadin,Sod
ium"の商標名で販売されているワルファリン・ソジウム
である。例えば米国特許第2,999,049号明細書参照。ワ
ルファリン・ソジウムは広く利用されている殺鼠剤であ
り、一般に抗凝固剤としてはヘパリンよりも劣っている
と考えられているものである。例えばヘパリン経口投
与、経腸投与、経皮投与または局所投与する場合に必要
とされるように、ヘパリンが膜を通過することができる
ように改良することは多くの特許が技術課題としている
ものである。しかしながら、市販できるまで又は技術的
に成功した薬剤及び技術手段はいまだに存在しない。透
過性の改良に関する従来技術を以下に記載する。
米国特許第3,088,868号明細書は、ヘパリンが胃腸管
から吸収されるようにヘパリンとアミノ酸助剤との併用
を記載している。
米国特許第3,482,914号明細書は、ヘパリンのイオン
性の部位を酸に変換することを記載している。これによ
り腸管壁を通って吸収されることが可能となる。
米国特許第3,056,642号明細書は、市販のヘパリンナ
トリウムを酸の形態とし、次いで適当なアミノ酸との複
合体とすることを記載している。これにより腸の壁を通
って吸収される複合体が得られる。米国特許第3,506,64
2号の一部継続出願である米国特許第3,577,534号明細書
は、ヘパリンが腸壁を通って吸収されることとなる治療
組成物における前記複合体の使用を記載している。
米国特許第3,510,561号明細書は、ヘパリンとスルホ
ンを含む組成物の調製を記載している。これによりヘパ
リンは粘膜を通って吸収されることになる。
米国特許第3,546,338号明細書は、ヘパリン,代謝可
能オイル,水および分散剤の組合せを記載している。こ
の組合せ物は哺乳動物の消化管で吸収される。
米国特許第3,548,052号明細書は、粘膜を介するヘパ
リンの吸収が促進されるように、ヘパリンとアルキルス
ルホキシド例えばジメチルスルホキシドの使用を記載し
ている。
米国特許第3,574,831号明細書は、タウロコール酸ナ
トリウムとヘパリンを含む組成物の調製を記載してい
る。これらの組成物は経口投与又は経腸投与された場合
に消化管の壁を通って吸収される。
米国特許第3,574,832号明細書は、ラウリル硫酸ナト
リウム,スルホコハク酸ジオクチルナトリウム,ヘキシ
ル硫酸ナトリウム,ラウリルスルホン酸ナトリウム,セ
チルスルホン酸ナトリウム及びこれらの混合物から選択
される界面活性剤とヘパリンとを含む組成物を記載して
いる。
米国特許第3,835,112号明細書は、少なくとも16個の
炭素原子を有する脂肪酸から誘導したヘパリンエステル
を記載しており、これは経口投与できる。これらのエス
テルは、カーボジイミドの存在下にヘパリンのHyamine1
622塩と脂肪酸とを反応させることによって調製でき
る。
米国特許第4,239,754号明細書は、ヘパリン含有リポ
ゾームの使用を記載している。この特許の生成物は経口
的に活性であるといわれている。
米国特許第4,281,108号明細書(前記した)は低分子
量ヘパリンの経口活性をクレームしている。
米国特許第4,239,754号明細書は、活性な炭素−炭素
二重結合を有するヘパリン誘導体を記載している。この
活性な炭素−炭素二重結合はヘパリンを生物医学的物質
に結合させる際に利用される。
米国特許第4,440,926号明細書は、ヘパリンのカルボ
キシル部位で反応させた特定のヘパリンエステルを記載
している。このエステルは、ヘパリンの第4級アンモニ
ウム塩又はアミン塩とアルコール又はハロゲン化物とを
反応させて得られる。
米国特許第4,510,135号明細書は、経口活性な有機ア
ンモニウムヘパリン複合体の使用を記載している。
米国特許第4,533,549号明細書(前記した)は、解重
合して分画したヘパリンの経口活性体を記載している。
しかし、この特許の化合物の新水性は効果的な透過性の
点で望ましくない。
英国特許第2,002,406B号明細書(前記した)は、低分
子量ヘパリンの硫酸化物が経口活性であると記載してい
る。
上記した従来技術の各々はヘパリンの透過性を増大す
ることに難点がある。従来技術において用いられている
添加物、助剤、化学修飾およびヘパリン誘導体の各々は
取り扱いにくいものであり、期待し得る程効果的でない
ことが判っている。
市販のヘパリンは腸の細胞膜で形成される障害物を通
過できないことはよく知られている。(例えば、C.Dout
remepuich et al.,Path.Biol.32,45−48(1984)又は米
国特許第3,548,052号明細書を参照されたし。)物質の
細胞膜を通過する傾向は、水不溶性液体と水との間の分
配係数(r)に比例し、該物質の分子量(M)の平方根
に逆比例する透過定数(P)によって表すことができ
る。(例えば、J.DiamondおよびY.Katz,J.Membr.Biol.,
17,121−154(1974);J.Danielli,“The Permeabillity
of Natural Membranes",Cambridge University press,
Cambridge(1952);A.Kotyk,Biochim,Biophs.Acta300,1
83(1973)を参照されたし。)これは次の式で表わすこ
とができる。
したがって、ヘパリンについて透過定数を増大するた
めには、その分配係数(新油性)を増大させ及び/又は
その分子量を小さくすることが必要である。本発明にお
いては、その一態様として、前記分配係数を増大させ、
前記分子量を小さくしている。
改良した透過性の具体的説明 ヘパリン又は低分子量ヘパリンの透過性は、ヘパリン
または低分子量ヘパリンにエステル基を導入することに
よって著しく増大することが本発明において知見され
た。驚くべきことに、炭素原子を2つ程の小数含むよう
なエステル基であっても、前記透過性の顕著な増大に有
効である。好ましくは、エステル基は炭素原子を3つ又
はそれ以上含む。
本発明に於いては、好ましくは、酸塩化物をヘパリン
又は低分子量ヘパリンに反応させて高透過性のヘパリン
誘導体又は低分子量ヘパリン誘導体を調製した。当業者
には明らかなことであるが、この反応を行うにあたって
は種々の反応条件および溶剤を利用することができる。
置換の程度は、ヘパリン若しくは低分子量ヘパリンに対
する塩酸化物の比を変更すること、溶剤を変更するこ
と、溶剤を全く使用しないこと、反応時間を変更するこ
と及び/又は、反応時間を変更することで変えることが
できる。
当業者には明らかなことであるが、ヘパリンよりも著
しく大きい透過性を有するヘパリン誘導体又は低分子量
ヘパリン誘導体に単離する多くの方法が蓄積されてい
る。本発明においては、高透過性ヘパリン誘導体又は低
分子量ヘパリン誘導体を単離するために、前記多くの方
法のうち透析法を使用する。
ヘパリンは、アミノ糖とウロン糖残基からできるムコ
多糖類である。ヘパリンは、ウシ,ブタ,ヒツジ,クジ
ラ又は他の哺乳動物の組織から当業者に公知の抽出法で
得られる。市販のヘパリン調製物は、その入手源が多岐
にわたっており、本来脈管内抗凝固剤として販売されて
いるものである。
ヘパリン調製物は、分子レベルでは不均一であること
が知られている。すなわち、分子サイズに関してはかな
り多分散系であり、イズロン酸に対するグルクロン酸の
比は種々の値をもち、エステル及びN−硫酸化物の量が
変化しており、N−アセチル化の程度も異なっている。
非常に限定した程度にではあるが、これらのパラメータ
の変化とヘパリンの抗凝固能力の関係を調べた。
本発明に具体化するにあたって使用することのできる
ヘパリンは、ブタの糖粘膜、ウシの肺、クジラの組織そ
の他当業者に公知の源から誘導することができる。合成
ヘパリンおよびヘパリン様物質も本発明では使用するこ
とができる。本発明の具体例で使用するに好ましい源は
ブタの腸粘膜およびウシの肺である。
本発明で得られる生成物は固体である。この生成物を
粉剤、錠剤、甘味入り錠剤、丸薬、カプセル剤、軟膏、
液剤その他の適当形態の薬剤に調製することは容易であ
る。本組成物を飲み込んで腸内で吸収させようとする場
合には、セルロースアセテートフタレート,スチレン−
マレイン酸無水物共重合体などの糖溶性のもので本組成
物を被覆してもよい。腸溶性被覆は当業者に公知のもの
であり、例えばRemington′s Practice of Pharmacyお
よび米国特許第3,126,320号明細書に記載されている。
口腔錠剤、舌下錠剤、浣腸剤、座薬、軟膏、その他鼻
腔噴霧剤、吸入薬、経皮剤の調製も容易である。
以下の実施例は説明のために挙げたもので、本発明を
限定するものではない。
以下の実施例で用いた低分子量ヘパリンはカナダ特許
第1,195,322号明細書の記載にしたがって調製したもの
である。その分子量が5187ダルトンであった。すなわ
ち、この低分子量ヘパリンは四単糖繰り返し単位を約4.
2含んでいるものであった。
以下の実施例で用いたヘパリンは、米国オハイオ州フ
ランクリン市に所在するHepar Industries,Inc.製造の
ブタ粘膜ヘパリンである。その分子量は13684ダルトン
であった。すなわち、このヘパリンは四単糖繰り返し単
位を約11.3含んでいるものであった。
実施例 1 乾燥管によって雰囲気から保護された丸底フラスコ
(250ml)に低分子ヘパリン2gを加えた。これに24mlの
ホルムアミド及び24mlのピリジンを加えた。該フラスコ
を40℃に維持した油浴内に載置した。40mlの塩化アセチ
ルを撹拌しながら3〜4時間かけて徐々に添加した。撹
拌はその後、一晩続けた。
次に、50mlの水を撹拌しながら加えた。このフラスコ
内容物を分子量2,000のカットオフを有する透析バッグ
(Spectrum Medical Industries,Los Augeles,CA)に入
れた。透析は1%(w/v)塩化ナトリウム溶液に対して2
4時間行った。その後、この塩化ナトリウム溶液に対す
る透析を3回繰り返した。次に水に対して24時間透析し
た。その後、この水に対する透析を3回繰り返した。
透析バッグの内容物を凍結乾燥し、乾燥した白い粉末
を得た。
この製造物を抗Xaについて分析したところ、1mg当り1
6.0ユニットの値を有していることが示された。更に、A
PTTについて分析すると、1mg当り4.0ユニットのAPTT値
を有していることが判明した。従って、抗Xa/APTT比は
4.0であることが判った。
低分子量ヘパリン出発物質は1mg当り88.0ユニットの
抗Xa及び31.7ユニットのATPP値を有していることが分析
によって判明した。従って、抗Xa/APTT比は2.8である。
製造物の赤外線スペクトラムを得た。吸収ピークは17
43-1に観察された。このピークはエステル基に特徴的な
ものであり、出発低分子量ヘパリン中には存在しないも
のである。
S.Hestrinの方法(J.BIOL.CHEM.vol 180,p249−21,19
49)に従って、製造物に含まれる四糖単位当りのエステ
ル基の数を測定した。標準エステルとしてはブチリルコ
リン塩化物を用いた。四糖単位の理論式分子量として12
29を用いた。その結果、四糖単位当り4.4のアセチル基
が存在することが判明した。
上記製造物0.1gを脱イオン水2mlに加えた。これにブ
タノール3mlを加えた。得られた混合物を好く混合し、
上層(ブタノール)が澄明になるまで凍結・融解サイク
ルを実施した。各層中の製造物量を、E.V.Chandrasekar
anおよびJ.N.BeMiller(Methods in Carbohydrate Chem
istry,vol.VIII,p89−96,1980)のウロン酸アッセイ
(豚腸粘膜由来の標準ヘパリンを用いる)により測定し
た。その結果、ブタノール/水分配係数は1.0×10-3
あることが示された。低分子量ヘパリンについても同様
にブタノール/水分配係数の測定を行ない、0.1×10-3
であることが判明した。
製造物の分子量は以下の如く決定した。即ち、まず四
糖単位の理論式分子量(1229)及びヘパリン中の水素と
置換したアセチル基の分子量(42)を4.4倍したものを
合計し、これに出発低分子量ヘパリンの分子量(5187)
をかけて、最後に四糖単位の理論式分子量(1229)で割
ることによって製造物の分子量として5967を得た。
ヘパリン(豚腸粘膜)に対する製造物の透過性は次の
様にして求めた。製造物のブタノール/水分配係数を製
造物分子量の平方根で割り、同様にしてヘパリンに関し
てもそれに対応する値を求め、こうして得られた製造物
に関する数値をヘパリンに関する数値で割ると、ヘパリ
ンに対する透過性として15.1が得られた。同様にして低
分子量ヘパリンについて1.6という数値を得た。
実施例 2 油浴を30℃に維持し、塩化アセチルに代りに20mlの塩
化ブチリルを用いたこと以外は実施例1と同様の操作を
繰返して、乾燥白色粉末を得た。
1mg当りの抗Xa値は47.2ユニット及びAPTT値は4.6ユニ
ットであり、抗Xa/APTT比は10.3であることが判明し
た。この値を低分子量ヘパリン出発物質の2.8と比較し
た。
四糖単位当りのエステル基の数を求めたところ、四糖
単位当り1.5のブチリル基を含むことが示された。
製造物の赤外線スペクトラムに於いては、1736cm-1
吸収ピークがみられた。この吸収ピークはエステル基に
特有のものであって、出発低分子量ヘパリン中には存在
しないものである。
製造物のブタノール/水分配係数は8.2×10-3であ
り、分子量は5630であることが判明した。ヘパリン(豚
腸粘膜)に対する透過性は128であった。
実施例 3(参考例) 低分子量ヘパリンの代りに豚腸粘膜由来のヘパリンを
用い2mlの塩化アセチルを使用したこと以外は実施例1
の操作を繰り返して、乾燥白色粉末を製造した。
該製造物は、1ml当り、夫々130ユニット及び34.4ユニ
ットの抗Xa及びAPTT値を有しており、従って、抗Xa/APT
T比は3.8であることが判明した。これをヘパリンに関し
て公知の比1.0と比較した。
製造物の赤外線スペクトラムは、出発ヘパリン中には
存在しないエステル基に特徴的な1732cm-1の吸収ピーク
を示した。
製造物中に含まれる四糖単位当りのエステル基数は、
1.3アセチル基であることが判明した。
実施例 4(参考例) 40mlの塩化アセチルを用いて実施例3の同様の操作を
行ない乾燥白色粉末を得た。
製造物1mg当りの抗Xa及びAPTT値は、夫々79ユニット
及び6.5ユニットであり、抗Xa/APTT比は12.2であること
が示された。これをヘパリンの比1.0と比較した。
製造物には四糖単位当り5.4のアセチル基が含有され
ていることが判明した。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特有の17
40cm-1の吸収ピークが製造物の赤外線スペクトラム中に
観察された。
実施例1の操作を用いて、ブタノール/水分配係数0.
6×10-3が得られた。同様にヘパリン出発物質につき0.1
×10-3が得られた。
製造物の分子量は16209と推定された。豚腸粘膜ヘパ
リンに対する製造物の透過性を実施例1の方法で測定
し、5.51であることが判明した。
実施例 5(参考例) 油浴を50℃に維持し、塩化アセチルの代りに塩化プロ
ピオニル(12ml)を用いて乾燥白色粉末を得た。
得られた製造物は、1mg当り夫々5.4ユニット及び6.9
ユニットの抗Xa及びAPTT値を示した抗Xa/APTT比は0.78
であり、これをヘパリンの公知比1.0と比較した。
製造物に含まれる四糖単位当りのプロピオニル基は3.
5であることか判明した。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
赤外線吸収ピークが1736cm-1にみられた。
実施例 6(参考例) 20mlの塩化プロピオニルを用いて実施例5の操作を繰
り返した。その結果、乾燥白色粉末が得られた。
得られた製造物は、1mg当り夫々4.9ユニット及び7.1
ユニットの抗Xa及びAPTT値を示した。抗Xa/APTT比は0.6
9であり、これをヘパリンの公知比1.0と比較した。
製造物に含まれる四糖単位当りのプロピオニル基は2.
9であることが判明した。
出発ヘパリン中に存在しないエステルに特徴的な1737
cm-1の吸収ピークを製造物の赤外線スペクトラムは示し
た。
製造物のブタノール/水分配係数は6.7×10-3であっ
た。
製造物の分子量は15492と推定され、豚腸粘膜ヘパリ
ンに対する透過性は63.0であった。
実施例 7(参考例) 塩化プロピオニルの代りに6mlの塩化デカノイルを用
いて、実施例6と同様の操作を繰り返して、乾燥白色粉
末を得た。
得られた製造物は、1mg当り夫々21.1ユニット及び11
8.8ユニットの抗Xa及びAPTT値を示した。抗Xa/APTT比は
従って0.18であり、これを公知のヘパリンに関する比1.
0と比較した。
製造物中に含まれる四糖単位当りのデカノイル基は0.
2であった。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
1740cm-1の吸収ピークが製造物の赤外線スペクトラムに
観察された。
実施例 8 ヘパリンの代りに低分子量ヘパリンを用いて、実施例
5の操作を繰り返して、乾燥白色粉末を得た。
実施例1に記載の方法により製造物のブタノール/水
分配係数を求めると2.0×10-3であることが判明した。
製造物中に含まれる四糖単位当りのプロピオニル基の
数は2.9であった。
分子量は5872、豚腸粘膜ヘパリンに対する透過性は3
0.6であった。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特有の17
39cm-1に於ける吸収ピークが製造物の赤外線スペクトラ
ム中に観察された。
実施例 9 油浴温度を50℃に維持する以外は実施例2と同様にし
て乾燥白色粉末を得た。
得られたブタノール/水分配係数は11.0×10-3であっ
た。
製造物中に含まれる四糖単位当りのブチルル基の数は
3.0であることが判明した。
製造物の分子量は6073と推定され、豚腸粘膜ヘパリン
に対する透過性は165であった。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
1739cm-1の吸収ピークが製造物の赤外線スペクトラムに
観察された。
実施例 10 20mlの塩化ブチリルの代りに6mlの塩化デカノイルを
用いて、透析を以下の様に実施したこと以外は実施例9
と同様の操作にて乾燥白色粉末を得た。
95%エタノールで24時間;95%エタノールで24時間;4
7.5%エタノールで24時間;47.5%エタノールで24時間;1
%塩化ナトリウムで24時間;1%塩化ナトリウムで24時
間;水で24時間及び水で24時間。
製造物のブタノール/水分配係数は6.8×10-3であっ
た。
製造物中に含まれる四糖単位当りのデカノイル基の数
は0.36であった。
製造物の分子量は5421と推定され、豚腸粘膜ヘパリン
に対する透過性は108であった。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
吸収ピークが製造物の赤外線スペクトラムの1739cm-1
於いて観察された。
実施例 11 12mlの塩化デカノイルを用いて実施例10の操作を繰り
返した。得られた製造物は乾燥白色粉末であった。
製造物のブタノール/水分配係数は44×10-3であっ
た。
製造物中に含まれる四糖単位当りのデカノイル基の数
は0.71であった。
製造物の分子量は5649と推定され、豚腸粘膜ヘパリン
に対する透過性は685である。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
1737cm-1に於ける吸収ピークが製造物の赤外線スペクト
ラムに於いて見出された。
実施例 12 24mlの塩化デカノイルを用いた以外は、実施例11に従
って、乾燥白色粉末を得た。
製造物に含まれる四糖単位当りの数は1.03と推定され
る。
製造物のブタノール/水分配係数は663×10-3であっ
た。また、その分子量は5857と推定され、豚腸粘膜ヘパ
リンに対する透過性は10,000であった。
製造物の赤外線スペクトラムによると、出発ヘパリン
中に存在しないエステル基特有の吸収ピークが1742cm-1
に於いて観察された。
実施例 13(参考例) 低分子量ヘパリンの代りに豚腸粘膜ヘパリンを用いて
実施例12の操作を繰り返した。得られた製造物は乾燥白
色粉末であった。
製造物のブタノール/水分配係数は215×10-3であっ
た。
製造物中に含まれる四糖単位当りのデカノイル基の数
は0.9であった。
製造物の分子量は15227と推定され、豚腸粘膜ヘパリ
ンに対する透過性は2040である。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
1740cm-1に於ける吸収ピークが製造物の赤外線スペクト
ラムに於いて見出された。
実施例 14(参考例) 低分子量ヘパリンの代りに豚腸粘膜ヘパリンを用いて
実施例9の操作を繰り返し、乾燥白色粉末を得た。
製造物のブタノール/水分配係数は10.0×10-3であっ
た。
製造物中に含まれる四糖単位当りのブチリル基の数は
2.3であった。
製造物の分子量は15477と推定され、豚腸粘膜ヘパリ
ンに対する透過性は94.1であった。
出発ヘパリン中には存在しないエステル基に特徴的な
1736cm-1に於ける吸収ピークが製造物の赤外線スペクト
ラムに観察された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 898436 (32)優先日 1986年8月20日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 エドウワルド・アマヤ アメリカ合衆国、オハイオ・45050、マ ンロウ、サンズ・アベニユー・811 (56)参考文献 特開 昭52−111983(JP,A) 特開 昭55−158055(JP,A)

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸塩化物と、10,000ダルトン未満の分子量
    を有しかつヘパリンフラクション、ヘパリン解重合生成
    物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示すム
    コポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応に
    より得られるC2〜C10アルカノイルエステル及び薬理上
    許容される担体あるいは希釈剤を含む溶腸性又は局所性
    医薬組成物であって、該エステルがテトラサッカライド
    単位当り0.1より多いエステル基を含有し、1×10-4
    り大きいブタノール/水(3:2)分配係数、ヘパリンと
    比較した場合1.5以上の相対透過率及び1.5より大きい抗
    −Xa/APTT比を有することを特徴とする医薬組成物。
  2. 【請求項2】エステル基がアセチル基である特許請求の
    範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】エステル基がC3〜C10アルカノイル基であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】エステル基がプロピオニル、ブチリル又は
    デカノイル基である特許請求の範囲第3項に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】エステルが2.8より大きい抗−Xa/APTT比を
    有する特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】ヘパリンが6,000ダルトン未満の分子量を
    有する特許請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記
    載の溶腸性組成物。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記
    載の局所性組成物。
  9. 【請求項9】酸塩化物と、10,000ダルトン未満の分子量
    を有しかつヘパリンフラクション、ヘパリン解重合生成
    物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示すム
    コポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応に
    より得られるC2〜C10アルカノイルエステルであって、
    テトラサッカライド単位当り0.1より多いエステル基を
    含有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:2)分
    配係数、ヘパリンと比較した場合1.5以上の相対透過率
    及び1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有するエステルを使
    用することを特徴とする血栓性疾病治療のための溶腸性
    又は局所性投与医薬品の製造方法。
  10. 【請求項10】エステル基がアセチル基である特許請求
    の範囲第9項に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】エステル基がC3〜C10アルカノイル基で
    ある特許請求の範囲第9項に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】エステルが2.8より大きい抗−Xa/APTT比
    を有する特許請求の範囲第9〜11項のいずれかに記載の
    製造方法。
  13. 【請求項13】医薬品が溶腸性投与用である特許請求の
    範囲第9〜12項のいずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】医薬品が局所投与用である特許請求の範
    囲第9〜12項のいずれかに記載の製造方法。
  15. 【請求項15】酸塩化物と、6,000ダルトン未満の分子
    量を有しかつヘパリンフラクション、ヘパリン解重合生
    成物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示す
    ムコポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応
    により得られるC2〜C10アルカノイルエステルであっ
    て、テトラサッカライド単位当り0.1より多いエステル
    基を含有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:
    2)分配係数、ヘパリンと比較した場合1.5以上の相対透
    過率及び1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有することを特
    徴とするエステル。
  16. 【請求項16】エステル基がアセチル基である特許請求
    の範囲第15項に記載のエステル。
  17. 【請求項17】エステル基がC3〜C30アルカノイル基で
    ある特許請求の範囲第15項に記載のエステル。
  18. 【請求項18】エステル基がプロピオニル、ブチリル又
    はデカノイル基である特許請求の範囲第17項に記載のエ
    ステル。
  19. 【請求項19】2.8より大きい抗−Xa/APTT比を有する特
    許請求の範囲第15〜18項のいずれかに記載のエステル。
  20. 【請求項20】酸塩化物と、6,000ダルトン未満の分子
    量を有しかつへパリンフラクション、ヘパリン解重合生
    成物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示す
    ムコポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応
    により得られるC2〜C10アルカノイルエステルであっ
    て、テトラサッカライド単位当り0.1より多いエステル
    基を含有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:
    2)分配係数、ヘパリンと比較した場合1.5以上の相対透
    過率及び1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有するエステル
    と、薬理上許容される担体又は希釈剤とを含む医薬活性
    組成物。
  21. 【請求項21】エステル基がアセチル基である特許請求
    の範囲第20項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】エステル基がC3〜C10アルカノイル基で
    ある特許請求の範囲第20項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】エステルが2.8より大きい抗−Xa/APTT比
    を有する特許請求の範囲第20〜22項のいずれかに記載の
    組成物。
  24. 【請求項24】酸塩化物と、6,000ダルトン未満の分子
    量を有しかつヘパリンフラクション、ヘパリン解重合生
    成物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示す
    ムコポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応
    により得られるC2〜C10アルカノイルエステルであっ
    て、テトラサッカライド単位当り0.1より多いエステル
    基を含有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:
    2)分配係数、ヘパリンと比較した場合1.5以上の相対透
    過率及び1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有するエステル
    を使用することを特徴とする血栓性疾病治療のための医
    薬品の製造方法。
  25. 【請求項25】エステル基がアセチル基である特許請求
    の範囲第24項に記載の製造方法。
  26. 【請求項26】エステル基がC3〜C10アルカノイル基で
    ある特許請求の範囲第24項に記載の製造方法。
  27. 【請求項27】エステル基が2.8より大きい抗−Xa/APTT
    比を有する特許請求の範囲第24〜26項のいずれかに記載
    の製造方法。
  28. 【請求項28】酸塩化物と、6,000ダルトン未満の分子
    量を有しかつヘパリンフラクション、ヘパリン解重合生
    成物及び非ヘパリン源から合成された抗凝固活性を示す
    ムコポリサッカライドから選択されたヘパリンとの反応
    により得られるC2〜C10アルカノイルエステルであっ
    て、テトラサッカライド単位当り0.1より多いエステル
    基を含有し、1×10-4より大きいブタノール/水(3:
    2)分配係数、ヘパリンと比較した場合1.5以上の相対透
    過率及び1.5より大きい抗−Xa/APTT比を有するエステル
    を使用することを特徴とする全抗凝固活性に比較し因子
    Xaを選択的に阻害する医薬品の製造方法。
  29. 【請求項29】エステル基がアセチル基である特許請求
    の範囲第28項に記載の製造方法。
  30. 【請求項30】エステル基がC3〜C10アルカノイル基で
    ある特許請求の範囲第28項に記載の製造方法。
  31. 【請求項31】エステルが2.8より大きい抗−Xa/APTT比
    を有する特許請求の範囲第28〜30項のいずれかに記載の
    製造方法。
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