JP2643839B2 - コマンド入力時の補完方式 - Google Patents

コマンド入力時の補完方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、会話型オペレーティン
グシステムにおけるコマンド入力時の補完方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のコマンド入力時の補完方式では、
外部記憶装置に格納されているコマンドのファイル名、
もしくは過去に入力されたコマンドのデータ列の単純な
履歴を参照することによって補完を行っていた。
【0003】従来技術として特開平1−258116号
公報には、使用頻度の高いコマンドに対してコマンドを
入力するごとにそのパラメータの既定値を入力する必要
がなく、コマンド入力操作することができるコマンドパ
ラメータ既定値設定方式が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コマンド入力時の補完方式では、コマンドのファイル名
を特定可能な長さのデータ列の入力が必要である。
【0005】また、入力されたコマンドのデータ列の単
純な履歴しか参照できないため、データ列が誤って入力
されなかったため実行できないコマンドについても補完
されてしまうという問題がある。
【0006】それ故に、本発明の課題は、コマンドの入
力操作時に過去に実行されたコマンドの使用回数情報に
基づいた補完を行うことにより、利用者のコマンド入力
操作を軽減するコマンド入力時の補完方式を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コマン
ドのデータを入力することにより、所定の処理動作を指
示する会話型のオペレーティングシステムに適用するコ
マンド入力時の補完方式において、前記コマンドのデー
タ列を入力するコマンド入力手段と、入力された前記コ
マンド列に補完操作を示すデータ列が含まれるか否かを
検出する補完操作検出手段と、補完操作を示す前記デー
タ列が含まれる前記コマンドの前記データ列をコマンド
実行情報表に基づいて補完するコマンド補完手段と、前
記コマンドの前記データ列を前記コマンドとして、実行
する前記コマンド実行情報表を更新するコマンド実行情
報更新手段と、前記コマンド実行情報表を参照するコマ
ンド実行情報参照手段とを有していることを特徴とする
コマンド入力時の補完方式が得られる。
【0008】また、本発明によれば、前記コマンド実行
情報表が、実行された前記コマンドの前記データ列に関
する情報で主記憶部に格納されていることを特徴とする
コマンド入力時の補完方式が得られる。
【0009】また、本発明によれば、前記コマンド実行
情報表が外部記憶装置に格納されていることを特徴とす
るコマンド入力時の補完方式が得られる。
【0010】
【作用】本発明のコマンド入力時の補完方式によると、
コマンド補完手段はコマンド実行情報参照手段を使い、
コマンド実行情報から入力されたデータ列を含み、使用
回数の多いコマンドを選択する。コマンド実行手段は実
行したコマンドのデータ列についてコマンド実行情報更
新手段を使って、コマンド実行情報表の情報を更新す
る。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図4に基づき本発明のコマン
ド入力時の補完方式の一実施例を説明する。この実施例
におけるコマンド入力時の補完方式は、コマンドのデー
タ列を入力することによって所定の処理動作を指示する
会話型のオペレーティングシステムに適用される。
【0012】図1を参照して、コマンド入力時の補完方
式は、コマンドのデータ列を入力するコマンド入力手段
1と、入力されたコマンド列に補完操作を示すデータ列
が含まれるか否かを検出する補完操作検出手段2と、補
完操作を示すデータ列が含まれるコマンドのデータ列を
コマンド実行情報表7に基づいて補完するコマンド補完
手段3と、コマンドのデータ列をコマンドとして、実行
するコマンド実行情報表7を更新するコマンド実行情報
更新手段5と、コマンド実行情報表7を参照するコマン
ド実行情報参照手段6とを備えている。
【0013】コマンド実行情報表7は、実行されたコマ
ンドのデータ列に関する情報で主記憶部71aに格納さ
れる。
【0014】コマンド入力手段1は、コマンドを実行す
るためのデータ列を受け取ると、このデータ列を補完操
作検出手段2へ渡す。補完操作検出手段2は受け取った
データ列に予め定められた補完を要求する操作を示すデ
ータ列が含まれているか否かを判断する。データ列が含
まれていればコマンド補完手段3を呼び出す。データ列
が含まれていなかった場合には、コマンド実行手段4を
呼び出す。
【0015】コマンド補完手段3はデータ列を含み、か
つ使用回収の多いコマンドを実行情報参照手段6を呼び
出して選択し、コマンド実行手段4を呼び出す。コマン
ド実行手段4は、コマンドを実行し、正常に実行できた
ならば、コマンド実行情報更新手段5を使って、コマン
ド実行情報表7に対して情報の登録もしくは更新を行
う。
【0016】コマンド実行情報更新手段5は実行された
コマンドが新規に実行されたものであればコマンド実行
情報表7へコマンドを起動するためのデータ列の登録を
行う。既に、データ列が登録されていたものであれば、
使用回数に関する情報の更新を行う。
【0017】なお、図1の構成ではコマンド実行情報表
7が主記憶部71aに格納されていが、図2の構成では
コマンド実行情報表7が外部記憶装置71bに格納され
ている実施例を示している。
【0018】コマンド実行参照手段6はデータ列を含
み、かつ使用回数の多いコマンドをコマンド実行情報表
7を検索することにより選択するものであって、コマン
ド実行情報表7は、図3に列を示したようなコマンドを
実行するためのデータ列31と、そのコマンドの実行回
数32で構成される情報の列である。
【0019】ここで、図4に示すようなコマンド実行情
報41〜48のみがコマンド実行情報表7に登録されて
いる場合を想定して具体的な流れを説明する。コマンド
入力手段1がデータ列としてA、Bと、それに続く補完
操作を示すデータ列を受け取った場合、コマンド補完手
段3が呼び出される。コマンド補完手段3はコマンド実
行情報参照手段6を使ってデータ列A、Bを含むコマン
ド実行情報43を選択する。
【0020】さらに、そのうち使用回数の多いコマンド
実行情報43を選択し、コマンド実行手段4を呼び出
す。コマンド実行手段4はコマンド実行情報43のデー
タ列A、B、Aで示されるコマンドを実行し、コマンド
実行情報更新手段6を使ってコマンド実行情報43の使
用回数36を増加させ使用回数37とする。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコマンド入
力時の補完方式によれば、実行したコマンドを示すデー
タ列とその使用回数の情報とをコマンド入力時の補完の
際に使用することによって、特定の利用者環境が特定の
利用者によって専有されているような場合、その利用者
のコマンド入力における固有の傾向をコマンド入力時の
データ列の補完に反映させることが可能になるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコマンド入力時の補完方式の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1の主記憶部の代わりに外部記憶装置を用い
た場合のコマンド入力時の補完方式を示すブロック図で
ある。
【図3】図1のコマンド入力時の補完方式に使用される
コマンド実行情報の構成図である。
【図4】本発明のコマンド入力時の補完方式の動作を説
明するために使用されるコマンド実行情報表の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 コマンド入力手段 2 補完操作検出手段 3 コマンド補完手段 4 コマンド実行手段 5 コマンド実行情報更新手段 6 コマンド実行情報参照手段 7 コマンド実行情報表

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コマンドのデータを入力することによ
    り、所定の処理動作を指示する会話型のオペレーティン
    グシステムに適用するコマンド入力時の補完方式におい
    て、 前記コマンドのデータ列を入力するコマンド入力手段
    と、入力された前記コマンド列に補完操作を示すデータ
    列が含まれるか否かを検出する補完操作検出手段と、補
    完操作を示す前記データ列が含まれる前記コマンドの前
    記データ列をコマンド実行情報表に基づいて補完するコ
    マンド補完手段と、前記コマンドの前記データ列を前記
    コマンドとして、実行する前記コマンド実行情報表を更
    新するコマンド実行情報更新手段と、前記コマンド実行
    情報表を参照するコマンド実行情報参照手段とを備えて
    いることを特徴とするコマンド入力時の補完方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコマンド入力時の補完方
    式において、前記コマンド実行情報表が、実行された前
    記コマンドの前記データ列に関する情報で主記憶部に格
    納されていることを特徴とするコマンド入力時の補完方
    式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコマンド入力時の補完方
    式において、 前記コマンド実行情報表が外部記憶装置に格納されてい
    ることを特徴とするコマンド入力時の補完方式。
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