JP2643736B2 - 画像パターンの検査装置 - Google Patents

画像パターンの検査装置

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JP2643736B2
JP2643736B2 JP4307755A JP30775592A JP2643736B2 JP 2643736 B2 JP2643736 B2 JP 2643736B2 JP 4307755 A JP4307755 A JP 4307755A JP 30775592 A JP30775592 A JP 30775592A JP 2643736 B2 JP2643736 B2 JP 2643736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプリント基板
の配線パターンの欠陥の検査に用いる、画像パターンの
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の配線パターンの検査等に
利用される画像パターンの検査方法の1つとして比較法
が知られる。この比較法は、検査すべき対象物の画像パ
ターン(検査対象画像パターン)と基準とすべき対象物
の画像パターン(基準画像パターン)とを重ね合わせて
比較し、所定以上の差異があれば欠陥があると判定する
ものである。従来、この検査方法を実施するときには、
検査対象物を所定の位置に正確に載置する必要がある
が、検査装置への検査対象物の載置の方法、及び検査装
置の機構等の精度上の限界から、検査対象物の載置誤差
を完全にはなくすことができなかった。
【0003】この載置誤差に対処するものとして、同一
出願人による特開昭62−140009号公報に開示さ
れる検査技術が提案されている。この技術では、図10
に示すように、所定の広さを有する評価区画CRを中心
として所定の画素数だけその周辺を拡張した拡張区画S
Rを用意し、この中で評価区画CRを位置ずれさせた複
数の参照区画Mij(i=1,2,・・・ ,m、j=1,2,・・・ ,n)を用
意する。各参照区画Mij及び評価区画CRに対応する基
準画像パターン(参照基準画像パターン)の各1と、評
価区画CRに対応する検査対象画像パターンとを比較し
て、複数の比較の全てにおいて、所定の画素の集まりで
あるオペレータを包含し得る所定以上の差異が認められ
るときに限って、この評価区画CRにおける検査対象画
像パターンの中に欠陥があると判定するものである。こ
のような比較を、各評価区画CR毎に順次実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術は以下に記述する問題点を有している。図11は突
起状欠陥を有する配線パターンを読み取って得られる検
査対象画像パターン1の一例を示す。図11において、
ハッチングを施した部分は配線パターンの存在する領域
に対応し、そうでない部分は配線パターンの背景に対応
する。また点線で囲まれる矩形PIXは、互いに垂直な
主走査方向MS及び副走査方向SSに配列する画素の1
個分の大きさを表現する。すなわち、この検査対象画像
パターン1は、3画素×3画素の大きさの突起状欠陥D
Pを有している。
【0005】図12はこの検査対象画像パターン1と、
これに対応する1つの参照基準画像パターン2とを重ね
合わせて得られる差分画像パターンを示す。図12にお
いてハッチングを施した部分は両画像パターンの不一致
部分(差分画像パターン)を表現している。図12に示
すように、例えば3画素×3画素のサイズのオペレータ
OPは不一致部分のいずれにも包含されないので、3画
素×3画素のオペレータOPを用いたのでは突起状欠陥
DPを検出することはできない。
【0006】図13は4画素×3画素の大きさの突起状
欠陥DPを有する検査対象画像パターン1と、これに対
応する1つの参照基準画像パターン2との差分画像パタ
ーンを示す。図13に示すように、4画素×3画素の突
起状欠陥DPであっても、3画素×3画素のサイズのオ
ペレータOPでは検出することができない。
【0007】以上のことは突起状欠陥DPに限らず、欠
け状欠陥においても同様である。一方、配線パターンの
残り欠陥(いわゆる「残銅」)、及び配線パターンの内
部における欠落部分であるピンホール欠陥などは、オペ
レータOPと同一の大きさであっても検出され得る。す
なわち、欠陥の種類によって検出の感度が異なる。オペ
レータOPのサイズと検出可能な突起状欠陥及び欠け状
欠陥のサイズとの関係の一例は表1の通りである。
【0008】
【表1】
【0009】すなわち上記従来の技術では、オペレータ
OPで検出し得る突起状及び欠け状欠陥の大きさは、パ
ターン残り欠陥などが検出され得る大きさに相当するオ
ペレータOPのサイズよりも相当に大きく、しかも順に
2画素ずつ飛躍するので、検出すべき欠陥の大きさを、
1画素間隔で任意に選択することができないという問題
点があった。従来の技術では更に、1つの検査対象画像
パターンと複数の参照基準画像パターンとの差分画像パ
ターン毎にオペレータOPを作用させる必要があるの
で、回路構成が複雑かつ膨大であって、コスト上不利益
であるという問題点もあった。
【0010】この発明は、従来の技術が有する上記の欠
点を解消することを目指したもので、より簡単な回路構
成により、検出し得る欠陥の大きさを欠陥の種類によら
ず一様にすることができ、しかも検出し得る欠陥の大き
さを1画素毎に連続して選択することができる画像パタ
ーンの検査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像パ
ターンの検査装置は、検査対象画像パターン及び基準画
像パターンを、所定のサイズの領域に分割した評価区画
毎に相互に比較して、欠陥の検出を行う画像パターンの
検査装置であって、(a)2値化され、前記検査対象画
像パターン及び前記基準画像パターンをそれぞれ表現す
る検査対象画像信号及び基準画像信号を得る画像信号入
力手段と、(b)所定の形状を有し互いに連結する画素
の集合であるブロック認識ウィンドウと、当該ブロック
認識ウィンドウの中の所定の位置を占める画素である認
識画素とを設定し、前記検査対象画像信号が所定の値を
有する画素の領域に包含される前記ブロック認識ウィン
ドウに対応する前記認識画素の集合を表現する画像信号
であるマップを得るマップ作成手段と、(c)前記評価
区画を中心として所定の画素数だけその周辺を拡げた拡
張区画を得て、前記拡張区画の中で、前記評価区画を位
置ずれさせて複数の参照区画を設定し、前記基準画像信
号から、前記評価区画及び前記参照区画に対応する部分
をそれぞれ抽出して複数の参照基準画像信号を得て、こ
れらの参照基準画像信号の全てに対して、前記マップに
おける前記認識画素の集合の中に、当該参照基準画像信
号が前記所定の値を有する領域に包含されない画素が存
在するときに、当該評価区画において欠陥があると判定
し、以上の判定を各評価区画毎に実行する比較検査手段
と、を備える。
【0012】
【作用】この発明における装置では、ブロック認識ウィ
ンドウを作用させることにより検査対象画像パターンか
らマップを作成し、各評価区画毎にマップと複数の参照
基準画像信号の各1とを比較する。いずれの参照基準画
像信号との比較においても、マップ上の基準画素がこの
参照基準画像信号が表現する画像パターンに包含されず
に、はみ出し部分を有するときにその評価区画において
欠陥有りと判定される。このため、ブロック認識ウィン
ドウに相当する大きさないしそれ以上の大きさを有する
検査対象画像パターン上の欠陥は、欠陥の種類によらず
にすべて検出される。
【0013】
【実施例】
[1.発明の原理]プリント基板の配線パターンを例に
とり、この発明の原理について説明する。図2は検査対
象物としての配線パターンを読み取って得られる検査対
象画像パターン1と、そのマップ3を示す模式図であ
る。検査対象画像パターン1は3画素×3画素の大きさ
の突起状欠陥DP、及び同じく3画素×3画素の大きさ
の残銅欠陥RPを有している。
【0014】例えば、3画素×3画素のサイズのブロッ
ク認識ウィンドウIW、及びその中心画素により認識画
素SPを設定し、これらを用いて検査対象画像パターン
1からマップ3を得る。マップ3は、ブロック認識ウィ
ンドウIWを検査対象画像パターン1上で主走査方向M
S及び副走査方向SSへ1画素ずつ走査させたときに、
配線パターンの存在する領域に対応する部分(右上がり
のハッチング)にブロック認識ウィンドウIWが包含さ
れるときの認識画素SPの集合(左上がりのハッチン
グ)を表現する。
【0015】次に図3に例を示すように、1つの評価区
画内にある検査対象画像パターン1に対応する複数の参
照基準画像パターン2a、2bの各1により、マップ3
をマスクする。すなわち、マップ3と参照基準画像パタ
ーンの各1とを重ね合わせて、これらの参照基準画像パ
ターンにおける配線パターンの存在する領域に対応する
部分(右上がりのハッチング)に含まれない、認識画素
SPの”はみ出し部分”(マスクされない部分)が存在
するかどうかを調べる。図3(a)、(b)に示すよう
に、2つの参照基準画像パターン2a、2bのいずれに
対しても、はみ出し部分PTが存在している。同様に、
これらの参照基準画像パターン2a、2bに対して位置
ずれした他の参照基準画像パターンに対しても、はみ出
し部分PTが存在することは容易に理解し得る。すなわ
ち、全ての参照基準画像パターンに対して、はみ出し部
分PTが存在する。このとき、この評価区画内において
検査対象画像パターン1には欠陥が存在するものと判定
する。逆に、少なくとも1つの参照基準画像パターンに
対してはみ出し部分PTが存在しなければ、その評価区
画内において検査対象画像パターン1には欠陥がないも
のと判定する。以上の判定により、突起状欠陥DP、残
銅欠陥RPのいずれに対しても、ブロック認識ウィンド
ウIWと同一またはそれ以上のサイズの欠陥はすべて検
出される。
【0016】図4は、検査対象画像パターン1が2画素
×3画素のサイズの突起状欠陥DPと3画素×3画素の
サイズの欠け状欠陥DDとを有する場合において、マッ
プ3に1つの参照基準画像パターン2cを重ね合わせた
様子を示す模式図である。図4が示すように、ブロック
認識ウィンドウIWよりも小さいサイズの突起状欠陥D
Pは検出され得ず、また欠け状欠陥DDは、ブロック認
識ウィンドウIWと同一またはそれ以上のサイズであっ
ても、参照基準画像パターン2cにマスクされて検出さ
れない。ピンホール欠陥も、欠け状欠陥DDと同様にマ
スクされるので検出されない(図示を略する)。欠け状
欠陥DD及びピンホール欠陥の検出は、検査対象画像パ
ターン1及び対応する参照基準画像パターンの各1にお
いて、配線パターンに対応する領域(ハッチングを施し
た領域)と配線パターンの背景に対応する領域とを互い
に反転させた上で、マスクを行うことにより、上述の突
起状欠陥DP及び残銅欠陥RPの検出と同様に実現し得
る。
【0017】認識画素SPは、ブロック認識ウィンドウ
IWの中心に位置する画素でなくてもよい。図5は4画
素×4画素のサイズのブロック認識ウィンドウIWと、
その中心からずれた位置を占める画素を認識画素SPに
設定した場合の、検査対象画像パターン1と2つの参照
基準パターン2d、2eの重ね合わせの様子を示す模式
図である。図5(a)に示すようなブロック認識ウィン
ドウIWと認識画素SPにより、4画素×4画素のサイ
ズの突起状欠陥DPを有する検査対象画像パターン1か
ら作成されたマップ3は図5(b)、(c)に示すとお
りである。マップ3は、2つの参照基準画像パターン2
d、2eのいずれに対しても、はみ出し部分PTを有す
る。これらの参照基準画像パターン2d、2eに対して
位置ずれした他の参照基準画像パターンに対しても、同
様にはみ出し部分PTが存在することは容易に理解し得
る。すなわち、偏心した認識画素SPを設定した場合に
おいても、ブロック認識ウィンドウIWと同一またはそ
れ以上のサイズの欠陥の検出が行われる。
【0018】すなわち、この原理に基づく欠陥の判定で
は、1画素ずつ異なる任意の大きさのブロック認識ウィ
ンドウIWを設定することができ、しかもどの種類の欠
陥であっても、ブロック認識ウィンドウIW以上の大き
さであれば検出される。
【0019】[2.装置の構成と動作]図1はこの発明
の実施例における画像パターンの検査装置の全体構成を
示すブロック図である。画像信号入力部(画像信号入力
手段)10は、検査対象画像パターン1を表現する検査
対象画像信号および基準画像パターンを表現する基準画
像信号を得る装置部分である。マップ作成部(マップ作
成手段)20は、画像信号入力部10で得られた検査対
象画像信号からマップ3を作成する装置部分である。比
較検査部(比較検査手段)30は、画像信号入力部10
で得られる基準画像信号とマップ作成部20で得られる
マップ3とを比較して欠陥の有無を判定する装置部分で
ある。
【0020】<画像信号入力部10>CCDカメラ11
は、例えば配線パターンを有するプリント基板の表面
を、相対的に走査しつつ光学的に読み取る。CCDカメ
ラ11は、走査に伴って配線パターンの有無によって強
度に差異が現れる電気信号を画素毎に出力し、2値化処
理部12へ送信する。2値化処理部12は、電気信号を
所定の閾値と比較し、その結果に基づいて値”1”及
び”0”の2つの値を有するデジタル的な画像信号に変
換する。これにより画像信号は、例えば配線パターンの
存在する領域では値”1”を有し、存在しない領域では
値”0”を有する。その結果、この画像信号は読み取ら
れた配線パターンの画像パターンを表現する。
【0021】欠陥のない基準とすべき配線パターンを有
するプリント基板を読み取った場合には、画像信号は基
準画像パターンを表現する基準画像信号として、画像メ
モリ13へ記憶される。一方、欠陥を有する可能性のあ
る検査すべきプリント基板を読み取る場合には、2値化
処理部12が出力する画像信号は、検査対象画像パター
ンを表現する検査対象画像信号としてマップ作成部20
へ入力される。
【0022】<マップ作成部20>マップ作成部20で
は、まずブロック認識部21において検査対象画像信号
をマップに変換する。図6はブロック認識部21の内部
構成を示すブロック図である。検査対象画像信号はCC
Dカメラ11によるプリント基板上の走査に同期して、
画素毎にブロック認識部21へ入力される。ラインディ
レーLD1、LD2は、それぞれ入力される画像信号を
1走査画素分遅らせて出力する。DフリップフロップD
1〜D6は、走査が1画素進む毎に入力されるクロック
パルスCKに同期して、入力される画像信号を出力に保
持する。すなわち、DフリップフロップD1〜D6は、
それぞれ入力される画像信号を主走査方向MSに1画素
分遅らせて出力する。従って、これらのラインディレー
LD1、LD2及びDフリップフロップD1〜D6は、
互いに隣接する3画素×3画素の領域に検査対象画像信
号を2次元的に展開する。
【0023】展開された9画素分の検査対象画像信号
は、すべて論理積演算回路AND1へ入力される。論理
積演算回路AND1は、それらの入力がすべて値”1”
であるときに限って値”1”を出力する。従って、検査
対象画像信号が値”1”である領域、すなわち検査対象
画像パターンにおいて配線パターンの存在する領域に上
記の9画素が包含されるときに限って、論理積演算回路
AND1は値”1”を出力し、そうでないときは値”
0”を出力する。すなわち、論理積演算回路AND1の
出力は、検査対象画像信号に3画素×3画素のサイズの
ブロック認識ウィンドウIWを作用させたときの認識画
素SPにおけるマップの値に相当する。ここで認識画素
SPはブロック認識ウィンドウIWの中心に位置するよ
うに、後述の位相同期部31が調整される。
【0024】論理積演算回路AND1の出力は位相同期
部22へ送られる。位相同期部22では、縦続接続され
たラインディレーLD3、LD4、及びDフリップフロ
ップD7、D8により、論理積演算回路AND1からの
画像信号を主走査方向MS及び副走査方向SSの双方に
2画素分遅らせて比較検査部30へ出力する。
【0025】なお、図1における全てのDフリップフロ
ップは、図6に示すDフリップフロップD1〜D6にお
けるクロックパルスCKを共通に入力しており、このク
ロックパルスCKに同期して動作するが、簡略化のため
に図示を略している。
【0026】<比較検査部30>ブロック認識部21へ
検査対象画像信号が画素毎に順次入力されるのに同期し
て、画像メモリ13からは基準画像信号が、上記の画素
と同一位置の画素毎に読み出され、位相同期部31へ入
力される。図7は位相同期部31の内部構成を示すブロ
ック図である。位相同期部31は、互いに縦続するライ
ンディレーLD5とDフリップフロップD9とを備えて
おり、入力される基準画像信号を主走査方向MS及び副
走査方向SSの双方に1画素分遅らせて出力する。この
ことにより、前述のようにブロック認識部21の出力
は、3画素×3画素のブロック認識ウィンドウIWの中
心画素に認識画素SPを設定したときのマップの値に対
応する。
【0027】位相同期部31から出力される基準画像信
号の値は、インバータINV1により反転されマスク信
号となる。マスク信号はラインディレーLD6〜LD9
により副走査方向SSに順に最大4画素分まで遅れて出
力され、互いに同一構造を有する各判定ブロック32〜
36の中に備えられるDフリップフロップD32a〜D
36a、D32b〜D36b、・・・、D32e〜D3
6e(図示を一部略する)により、主走査方向MS方向
にそれぞれ最大4画素分まで遅れて出力される。すなわ
ち、これらのラインディレーLD6〜LD9およびDフ
リップフロップD32a〜D36eにより、マスク信号
は互いに隣接する5画素×5画素の領域に2次元的に展
開される。マップ作成部20から出力されるマップ信号
の位置は、5画素×5画素の中心に位置する画素に対応
する。すなわち、これらの25個のマスク信号は、マッ
プ信号に対応する画素を中心として主走査方向MS及び
副走査方向SSの双方に、−2画素〜+2画素分位置ず
れした画素におけるマスク信号に相当している。
【0028】<判定セル32a〜36e>25個の判定
セル32a〜36e(図示を一部略する)は、これらの
25画素分のマスク信号の各1とマップ作成部20から
送られるマップ信号とを互いに比較する。図8は判定セ
ル32aの内部構成を示すブロック図である。他のすべ
ての判定セル32b〜36eも同様の構成を有してい
る。論理積演算回路AND32aはマップ作成部20か
らのマップ信号とインバータINV1からのマスク信号
との双方が値”1”であるときに限って、値”1”を出
力し、そうでないときは値”0”を出力する。すなわ
ち、論理積演算回路AND32aは、マップ信号がマス
ク信号でマスクされないときに値”1”を出力する。論
理積演算回路AND32aの出力は、論理積演算回路A
NDp〜ANDsへ入力される。
【0029】論理積演算回路ANDp〜ANDsには、
制御信号EX1〜EX4がそれぞれ入力されている。制
御信号EX1〜EX4の中で値”1”を有するのは常に
1つだけであり、主走査方向MSに沿った走査に伴って
一定区間毎に、制御信号EX1〜EX4が順次交替して
値”1”を有する。論理積演算回路ANDp〜ANDs
の中で、制御信号EX1〜EX4から値”1”を入力さ
れた1つだけが論理積演算回路AND32aの出力信号
を、保持回路E1〜E4の1つへ入力し、それ以外は
値”0”を入力する。保持回路E1は、論理和回路OR
p、及びDフリップフロップDpの組合せであり、所定
のクリア信号CLが一旦入力されると、まず値”0”を
出力し続け、論理積演算回路ANDpから値”1”が一
旦入力されると、その後は再度所定のクリア信号CLが
入力されるまで、値”1”を出力し続ける。他の保持回
路E2〜E4も同様である。
【0030】図9は判定セル32aの動作の原理を示す
説明図である。CCDカメラ11で走査し得る領域4が
4×4の区画(評価区画CR11〜CR44)に分割されて
いる。主走査方向MSに走査が進行するに伴って、走査
位置が例えば評価区画CR11〜CR14を順に通過する。
制御信号EX1〜EX4は、これに応答して順に値”
1”を受渡す。例えば走査位置が評価区画CR12にある
間は、制御信号EX2が値”1”を保持する。これによ
り、評価区画CR11〜CR14の走査がすべて終了した時
点、すなわち図9における画素Qの走査が終了した時点
では、例えば保持回路E1の出力は、インバータINV
1からのマスク信号でマスクされないマップ信号の画素
が、評価区画CR11の中に1つ以上存在するか否かを表
現する。存在すれば保持回路E1は値”1”を出力し、
存在しなければ値”0”を出力する。
【0031】評価区画CR11〜CR14の走査が終了した
後、つづく評価区画CR21〜CR24の走査に移行する前
に、データセレクタDS32aに選択信号SEL1、S
EL2を適宜送信することにより、保持回路E1〜E4
の出力を順に選択して、論理積演算回路AND32(図
1)へ伝達する。その後、所定のクリア信号CLが送信
され、保持回路E1〜E4の出力はすべて値”0”にリ
セットされた後、つづく評価区画CR21〜CR24の走査
に移行する。以下、これらの動作を反復する。他の判定
セル32b〜36eにおいても、制御信号EX1〜EX
4、クロックパルスCK、クリア信号CL、及び選択信
号SEL1、SEL2は共通に入力されており、これら
の判定セル32b〜36eは判定セル32aと同様の動
作を同時に行う。
【0032】<欠陥の有無の判定>図1において、論理
積演算回路AND32は、判定セル32a〜32eから
の出力の論理積を演算し、論理積演算回路AND37へ
入力する。論理積演算回路AND37には、同様に他の
判定ブロック33〜36からの出力も同様に入力され
る。すなわち、論理積演算回路AND37は、25個の
判定セル32a〜36eのすべての出力が値”1”であ
るときに限って値”1”を出力し、それ以外は値”0”
を出力する。すなわち、選択信号SEL1、SEL2に
よって16個の評価区画CR11〜CR44の中の1つを選
択したときに、その評価区画の中に25通りに位置ずれ
したマスク信号のいずれによってもマスクされないマッ
プ上の画素が存在するときに限って、論理積演算回路A
ND37は値”1”を出力する。従って、論理積演算回
路AND37の出力信号は、選択された評価区画におい
て検査対象画像パターン1に欠陥が存在するか又は否か
に関する前述の原理に基づいた判定結果を、それぞれ
値”1”又は”0”によって表現する。
【0033】この装置では、ブロック認識部21におい
て検査対象画像信号にブロック認識ウィンドウIWを作
用させて一旦マップを作成するために、検査対象画像信
号と複数の位置ずれした基準画像信号毎の比較の段階で
オペレータを作用させる必要がない。このためこの装置
では、従来装置において位置ずれした基準画像信号の数
だけ用意しなければならなかったオペレータを作用させ
るための回路部分が、ブロック認識部21の1箇所に略
縮約された構造になるので、従来装置に比べて著しく回
路構成が簡略化されている。
【0034】[3.その他の変形例] (1)上記実施例の装置は突起状欠陥DP、及び残銅欠
陥RPを検出するように構成されている。前述の原理に
基づいて、例えばインバータINV1を位相同期部31
の出力を処理する代わりに、位相同期部22の出力を処
理すべく設置することにより、欠け状欠陥DD及びピン
ホール欠陥を検出する装置が実現する。これらの双方の
機能をスイッチにより切り換えるように構成してもよ
い。また、これらの双方の検査を同時に並行して行うよ
う、双方の機能を実現する回路を適宜並列に設置しても
よい。この場合には一層効率のよい検査を実現し得る。 (2)上記実施例の装置では、欠陥検査ウィンドウIW
のサイズが3画素×3画素、マスク信号は5×5通りで
あったが、マップ作成部20、及び比較検査部30にお
けるラインディレー、Dフリップフロップなどの回路素
子の数を適宜選択することにより、これらを任意に設定
することが可能である。 (3)上記実施例では、プリント基板の配線パターンの
検査装置を例として取り上げたが、この発明は2値化さ
れた画像パターンにより欠陥の判定を行う装置一般に実
施が可能である。
【0035】
【発明の効果】この発明における装置では、ブロック認
識ウィンドウに相当する大きさないしそれ以上の大きさ
を有する検査対象画像パターン上の欠陥を、欠陥の種類
によらずにすべて検出し得る効果がある。しかもブロッ
ク認識ウィンドウのサイズは、1画素ずつ任意に選択し
得る。この発明における装置では更に、検査対象画像パ
ターンにブロック認識ウィンドウを作用させることによ
り、従来の技術におけるように参照区画毎にオペレータ
を作用させる必要がないので、より簡素に装置を構成し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における画像パターンの検査
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例における検査対象画像パター
ンとそのマップを示す模式図である。
【図3】この発明の実施例においてマップをマスクする
様子を説明する模式図である。
【図4】この発明の実施例においてマップをマスクする
様子を説明するもう一つの模式図である。
【図5】この発明の実施例においてマップをマスクする
様子を説明する更にもう一つの模式図である。
【図6】ブロック認識部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図7】位相同期部31の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図8】判定セル32aの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図9】判定セルの動作の原理を示す説明図である。
【図10】従来の技術の動作原理を説明する模式図であ
る。
【図11】検査対象画像パターンの一例を示す模式図で
ある。
【図12】検査対象画像パターンと対応する1つの参照
基準画像パターンとを重ね合わせて得られる差分画像パ
ターンを示す模式図である。
【図13】もう1つの検査対象画像パターンと対応する
1つの参照基準画像パターンとを重ね合わせて得られる
差分画像パターンを示す模式図である。
【符号の説明】
1 検査対象画像パターン 2 参照基準画像パターン 3 マップ 10 画像信号入力部(画像信号入力手段) 20 マップ作成部(マップ作成手段) 30 比較検査部(比較検査手段) IW ブロック認識査ウィンドウ SP 認識画素 CR 評価区画 SR 拡張区画 Mij 参照区画
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 G06F 15/64 J

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象画像パターン及び基準画像パタ
    ーンを、所定のサイズの領域に分割した評価区画毎に相
    互に比較して、欠陥の検出を行う画像パターンの検査装
    置であって、(a)2値化され、前記検査対象画像パタ
    ーン及び前記基準画像パターンをそれぞれ表現する検査
    対象画像信号及び基準画像信号を得る画像信号入力手段
    と、(b)所定の形状を有し互いに連結する画素の集合
    であるブロック認識ウィンドウと、当該ブロック認識ウ
    ィンドウの中の所定の位置を占める画素である認識画素
    とを設定し、前記検査対象画像信号が所定の値を有する
    画素の領域に包含される前記ブロック認識ウィンドウに
    対応する前記認識画素の集合を表現する画像信号である
    マップを得るマップ作成手段と、(c)前記評価区画を
    中心として所定の画素数だけその周辺を拡げた拡張区画
    を得て、前記拡張区画の中で、前記評価区画を位置ずれ
    させて複数の参照区画を設定し、前記基準画像信号か
    ら、前記評価区画及び前記参照区画に対応する部分をそ
    れぞれ抽出して複数の参照基準画像信号を得て、これら
    の参照基準画像信号の全てに対して、前記マップにおけ
    る前記認識画素の集合の中に、当該参照基準画像信号が
    前記所定の値を有する領域に包含されない画素が存在す
    るときに、当該評価区画において欠陥があると判定し、
    以上の判定を各評価区画毎に実行する比較検査手段と、
    を備える画像パターンの検査装置。
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