JP2710531B2 - プリント基板のスルーホール選別装置 - Google Patents

プリント基板のスルーホール選別装置

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JP2710531B2 JP32885592A JP32885592A JP2710531B2 JP 2710531 B2 JP2710531 B2 JP 2710531B2 JP 32885592 A JP32885592 A JP 32885592A JP 32885592 A JP32885592 A JP 32885592A JP 2710531 B2 JP2710531 B2 JP 2710531B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリント基板の配線
パターンの欠陥の検査において用いられる、スルーホー
ル選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の配線パターンの画像を得
て、この画像に基づいて配線パターンの検査を行う検査
技術が広く知られている。プリント基板には、スルーホ
ールと呼ばれる貫通孔が設けられており、配線パターン
の検査を精度良く行うためには、このスルーホールを適
切に処理する必要がある。このスルーホールには、回路
部品を実装するために設けられ、相対的に大きな径を有
する通常スルーホールと、互いに異なる層に沿って形成
される配線パターン同士の電気的な接続を行う、相対的
に小さな径を有するミニバイアホールとがある。
【0003】例えば同一出願人による特開平4−764
44号公報に開示される配線パターンの検査装置では、
検査の精度を向上させるために、通常スルーホールが存
在する領域とミニバイアホールが存在する領域との間
で、互いに異なるモードで検査が実行される。そのため
には、検査対象となるプリント基板におけるスルーホー
ルの画像を得て、この画像を通常スルーホールの画像と
ミニバイアホールの画像とに選別する技術が要求され
る。
【0004】図5は、上記公報に開示される従来のスル
ーホール選別技術の原理を示す模式図である。この技術
では、スルーホールの画像THI上に、十字形に画素が
配置されて成るオペレータOPを作用させ、オペレータ
OPの4本の腕において画像THIに相当する部分の長
さd1 〜d4 を算出し、画像THIの横径d2 +d3と
縦径d1 +d4 を、ミニバイアホールの直径によって決
まる所定の基準値と比較する。そして、双方の径が基準
値以下となり得る場合には、画像THIはミニバイアホ
ールの画像であると判定する。なお、ミニバイアホール
と判定されたものを除く他のスルーホールの画像は通常
スルーホールの画像となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ト基板にスルーホールのための孔開け加工を施す工程に
おいて、孔の内部に例えばガラス繊維の突出による、い
わゆる「バリ」が形成される場合がある。このバリは、
後続する鍍金工程において銅などで鍍金された上、最終
的な製品としてのプリント基板においても残留する。従
って配線パターンの検査において、スルーホールを透過
する光線を捉えることにより得られるスルーホールの画
像には、バリに相当する欠落部分が現れる。
【0006】図6は、バリに対応する欠落部分DFを有
する通常スルーホールの画像THIに、オペレータOP
を作用させた様子を示す模式図である。図6に示すよう
に、欠落部分DFは、画像THIを相対的に小さい領域
に分割する。このとき、分割されて成る一領域におい
て、オペレータOPによって計測される横径および縦径
が、ともに基準値を超え得ないことがある。その結果、
画像THIの分割された一方ないし双方を、ミニバイア
ホールであると誤まって判定するという問題点があっ
た。
【0007】この発明は、上記の従来の技術が有する欠
点を解消することを目指したもので、スルーホールの画
像にバリ等による欠落部分があっても、通常スルーホー
ルの画像とミニバイアホールの画像との選別を、誤りな
く実行し得るプリント基板のスルーホール選別装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるプリン
ト基板のスルーホール選別装置は、プリント基板のスル
ーホールの画像を、ミニバイアホールの画像と通常スル
ーホールの画像とに選別する、プリント基板のスルーホ
ール選別装置であって、(a)前記スルーホールの画像
を表現する画像信号を入力し、当該画像信号を2次元的
に展開した展開画像信号を得る2次元展開手段と、
(b)前記展開画像信号を入力し、当該展開画像信号が
表現する画像において、前記スルーホールの画像領域
が、所定の2次元的な広がりを有するオペレータに包含
され得るときに、当該スルーホールをミニバイアホール
であると判定する判定手段と、を備える。
【0009】
【作用】この発明における選別装置では、2次元的に展
開されたスルーホールの画像信号に、例えば欠陥のない
最小の大きさを有する通常スルーホールと、欠陥のない
最大の大きさを有するミニバイアホールとの中間の大き
さに相当する広がりを有するオペレータを作用させる。
そして、スルーホールの画像が当該オペレータに包含さ
れ得るか否かに基づいて、このスルーホールの型を判定
する。このため、この発明の装置では、スルーホールの
画像に欠落部分があっても、判定に影響はなく誤判定の
無い正しい選別が行われる。
【0010】
【実施例】
<A.選別装置の概略>図2はこの発明の実施例におけ
る選別装置100の全体構成を示すブロック図である。
プリント基板のスルーホールの画像THIを表現する画
像信号THSが、画素単位で逐次2次元展開部10へ入
力される。画像信号THSは、例えばプリント基板上を
走査線に沿って走査しつつ、スルーホールの画像を画素
毎に逐次読み取る読取り装置(図示しない:例えば上記
の特開平4−76444号公報に開示されている)から
供給される。2次元展開部(2次元展開手段)10は、
画像信号THSを2次元的に展開する。展開された画像
信号の各1ライン分OPu〜OPc〜OPdが、エリア
切出し判定部20(判定手段)へ入力される。エリア切
出し判定部20では、画像信号OPu〜OPc〜OPd
を基に、2次元的に展開された画像信号THSに所定の
広がりを有するオペレータを作用させる。画像信号TH
Sが表現するスルーホールの画像THIがオペレータに
包含されるか否かに応じて、画像THIがミニバイアホ
ールの画像であるか、通常スルーホールの画像であるか
を判定し、ミニバイア判定信号VIASIGNを出力す
る。面積加算判定部30では、スルーホールの画像TH
Iの面積を算出し、算出値を所定の基準値と比較するこ
とにより、画像THIの選別を更に精密に行う。
【0011】<B.2次元展開部10>図3は、2次元
展開部10の内部構成を示すブロック図である。2次元
展開部10は、複数個のラインディレーLDu+1〜LD
c〜LDdを備えている。ラインディレーLDu+1〜L
Dc〜LDdは、画像信号THSを1走査線分遅延させ
て出力する。従って出力される画像信号OPu〜OPc
〜OPdは、走査線に垂直なライン上の所定の長さ分の
画像を表現する。ラインディレーLDu+1〜LDc〜L
Ddの個数は、画像信号OPu〜OPc〜OPdで表現
される画像の領域が、検査対象となり得る一般に多種類
のプリント基板が有するミニバイアホールの最大径より
も長くなるように設定される。
【0012】<C.エリア切出し判定部20> <C-1 .構成>図1はエリア切出し判定部20の内部構
成を示すブロック図である。この構成例は、スルーホー
ルの画像信号THS(画像THI)が、スルーホールの
存在する領域において値”1”を有し、その他の領域で
値”0”を有する2値信号であることを前提としてい
る。
【0013】2次元展開部10より供給される画像信号
OPu〜OPc〜OPdは、まずデータセレクタDSへ
入力される。データセレクタDSは、外部より送信され
る選択信号SELに基づいて、画像信号OPu〜OPc
〜OPdの中から一部ないしすべてを選択して、選択画
像信号SOPu〜SOPdとして出力する。データセレ
クタDSにおける選択は、選択画像信号SOPu〜SO
Pdによって表現され、走査線に直交する線分状の画像
領域の長さが、スルーホールをミニバイアホールまたは
通常スルーホールに選別するための直径の比較基準値と
なるように設定される。
【0014】論理和回路OR1は、これらの選択画像信
号SOPu〜SOPdの論理和を演算し、スタート信号
STARTHとして出力する。スタート信号START
Hは選択画像信号SOPu〜SOPdの中の少なくとも
1つが値”1”であるとき、すなわち選択画像信号SO
Pu〜SOPdの中にスルーホールの存在する領域を表
現する部分が1つでも存在するときには、値”1”を有
する。
【0015】DフリップフロップDFFは、論理和回路
OR2から入力されるリセット信号RSが値”1”であ
るときに限って、論理積回路AND1の出力信号の立ち
上がりに同期して、値”1”をカウント信号COUNT
Hに出力保持する。また、リセット信号RSに値”0”
が一旦入力されると、カウント信号COUNTHを値”
0”にリセットする。論理積回路AND1は、Dフリッ
プフロップDFFからのカウント信号COUNTHの反
転信号とスタート信号STARTHとの論理積を演算
し、その結果の出力をDフリップフロップDFFへ入力
する。
【0016】カウント信号COUNTHは、ダウンカウ
ンタDCのロード端子に入力される。ダウンカウンタD
Cには、初期値を設定する一定の初期値信号VSが外部
より常時入力されており、更に反復するパルスであるク
ロック信号CLKが同じく外部より入力されている。初
期値信号VSが表現する初期値は、スルーホールをミニ
バイアホールまたは通常スルーホールに選別する際に、
比較基準とすべき走査線方向の直径の大きさに対応す
る。クロック信号CLKは、読取り装置による走査が1
画素分進行するのに同期して立ち上がるパルス信号であ
る。言い替えると、クロック信号CLKのパルスは、新
たな画像信号OPu〜OPc〜OPdが入力される毎に
立ち上がる。ダウンカウンタDCは、カウント信号CO
UNTHが値”1”を有する期間に限って、初期値信号
VSが表現する初期値を、クロック信号CLKが立ち上
がる毎に値”1”ずつデクリメントし、減算された値
が”0”になると、リップルキャリー信号RCに値”
1”を出力する。減算の中途であっても、カウント信号
COUNTHが値”0”に回復すると、減算を中断し減
算値は初期値に戻される。
【0017】論理和回路OR2は、選択画像信号SOP
uとSOPdの2つの画像信号、リップルキャリー信号
RC、および読み出しエリア指定信号REの反転信号
(インバータINVによる)の論理和を演算し、さらに
その反転信号をリセット信号RSとして出力する。読み
出しエリア指定信号REは、プリント基板の上のスルー
ホールの選別を実行すべき領域(読み出しエリア)を指
定する信号である。すなわち、エリア切出し判定部20
は、この読み出しエリア指定信号REが値”1”である
ときに選別動作を実行する。論理積回路AND2は、ス
タート信号STARTHの反転信号とリップルキャリー
信号RCとの論理積を演算し、ミニバイア判定信号VI
ASIGNとして出力する。入力されたスルーホールの
画像THIをミニバイアホールの画像であると判定した
場合には、ミニバイア判定信号VIASIGNに値”
1”が出力される。
【0018】<C-2 .動作>図4は様々なスルーホール
の画像信号THSが入力されたときの、エリア切出し判
定部20の動作例を示すタイムチャートである。図4に
沿って、エリア切出し判定部20の動作について説明す
る。図4では、走査の進行に伴って9通りのスルーホー
ルの画像THI1〜THI9が、選択画像信号SOPu
〜SOPdが表現する線分状の画像領域上に順次現れ
る。この画像領域の幅OPxは、前述のようにスルーホ
ールを選別する際の直径の基準値に相当するものであ
り、好ましくは検査対象物としてのプリント基板が有す
るミニバイアホールの最大直径よりも幾分大きめになる
ように、図1において選択信号SELによって設定され
る。なお、読み出しエリア指定信号REは、図4のタイ
ミングチャートに示される全期間にわたって値”1”で
ある。
【0019】<C-2-1 .画像THI1の例>画像THI
1はミニバイアホールの画像であって、その径は判定基
準幅OPxよりも小さい。しかも画像THI1は、判定
基準幅OPxからはみ出すことがない。画像THI1が
選択画像信号SOPu〜SOPdの一部に捉えられる
と、スタート信号STARTHが値”0”から値”1”
へ立ち上がる。スタート信号STARTHは、選択画像
信号SOPu〜SOPdの全てが画像THI1を捉えな
くなるまで値”1”を維持する。すなわち、スタート信
号STARTHは、画像THIが選択画像信号SOPu
〜SOPdに補足されていることを表現する。カウント
信号COUNTHは当初は値”0”にセットされてお
り、このためスタート信号STARTHの立ち上がり
は、論理積回路AND1を通ってDフリップフロップD
FFへ入力される。
【0020】その結果、DフリップフロップDFFは
値”1”をカウント信号COUNTHに保持する。この
ため、ダウンカウンタDCは減算動作を開始する。初期
値信号VSが表現する初期値は、前述のようにスルーホ
ールを選別する際の走査線方向の直径の基準値に対応し
たものであり、より具体的にはこの基準値に相当する画
素の配列個数に一致するように定められる。好ましく
は、判定基準幅OPxの設定と同様に、検査対象物とし
てのプリント基板が有するミニバイアホールの最大直径
よりも幾分大きめになるように設定される。例えば判定
基準幅OPxに相当する画素数に一致するように定めて
もよい。画像THI1はミニバイアホールであるから、
選択画像信号SOPu〜SOPdのいずれもが画像TH
I1をもはや捉えなくなった時点においてもなお、ダウ
ンカウンタDCによる減算は進行中である。一定期間後
に減算動作が完了し、リップルキャリー信号RCへ値”
1”を出力する。リップルキャリー信号RCが値”1”
に転じると、論理和回路OR2の働きで、Dフリップフ
ロップDFFに値”0”のリセット信号RSが入力さ
れ、DフリップフロップDFFからのカウント信号CO
UNTHは”0”となる。これによってダウンカウンタ
DCの減算値は初期値に戻され、リップルキャリー信号
RCも”0”にリセットされる。すなわち、エリア切出
し判定部20の全ての信号が、画像THI1の入力以前
の状態に復帰し、エリア切出し判定部20はつぎの画像
THI2の入力に備える。
【0021】画像THI1がミニバイアホールの画像で
あるために、リップルキャリー信号RCが値”1”に転
じたときには、スタート信号STARTHは既に値”
0”に復帰している。このため、論理積回路AND2
は、このときにリップルキャリー信号RCを通過させ、
ミニバイア判定信号VIASIGNとして出力する。す
なわち、ミニバイア判定信号VIASIGNは、画像T
HI1がミニバイアホールであるとの正当な判定結果を
出力する。
【0022】<C-2-2 .画像THI2、THI3の例>
画像THI2、TH3はいずれも、画像THI1と同様
にミニバイアホールの画像であるが、判定基準幅OPx
からはみ出している。画像THI2またはTHI3が選
択画像信号SOPu〜SOPdのいずれかに捉えられる
と、画像THI1の場合と同様に、スタート信号STA
RTH、およびカウント信号COUNTHがともに立ち
上がる。しかしながら、判定基準幅OPxの端点の画像
を表現する選択画像信号SOPuまたはSOPdに画像
THI2またはTHI3が捉えられると、論理和回路O
R2の働きで、リセット信号RSに値”0”が出力され
る。このため、カウント信号COUNTHは値”0”に
リセットされ、ダウンカウンタDCの動作も中断され
る。すなわち、DフリップフロップDFF、ダウンカウ
ンタDCともに初期状態に復帰する。
【0023】その結果、画像THI2またはTHI3
が、もはや選択画像信号SOPu〜SOPdのいずれに
も捉えられなくなった後にも、ミニバイア判定信号VI
ASIGNは値”1”を出力することはない。このこと
は一見、ミニバイアホールの画像を見逃しているかのよ
うであるが、画像THI2については、走査の進行に伴
っていずれは画像THI1と同様に判定基準幅OPxの
範囲に入ってくるので、そのときにミニバイアホールの
画像であるとの正当な判定が下される。また、画像TH
I3は、既に過去の走査の段階において判定基準幅OP
xの中に少なくとも1度は納まって、正当な判定を受け
ているので、もはや無用に判定が繰り返される必要はな
い。すなわち、画像THI2およびTHI3に対する前
述の判定は妥当である。
【0024】<C-2-3 .画像THI4の例>画像THI
4は、ミニバイアホールの画像ではなく、比較基準とす
べき直径を超えて長い径を、走査線に沿った方向に有す
る通常スルーホールの画像である。画像THI4は判定
基準幅OPxの範囲には納まっている。画像THI4
は、選択画像信号SOPuまたはSOPdのどちらにも
捉えられることはないので、画像THI4の画像が選択
画像信号SOPu〜SOPdのどの1つにも捉えられな
くなるより前に、ダウンカウンタDCの減算動作が減算
中途で中断することはない。画像THI4は一方向に基
準値を超えて長い形状を有しているので、画像THI4
の画像が選択画像信号SOPu〜SOPdによる捕捉を
逃れるより前に、ダウンカウンタDCによる減算動作が
完了し、リップルキャリー信号RCに値”1”が出力さ
れる。このとき、スタート信号STARTHは、選択画
像信号SOPu〜SOPdが画像THI4の画像を捕捉
中であることを示す値”1”を有しているので、論理積
回路AND2の働きで、リップルキャリー信号RCの変
化はミニバイア判定信号VIASIGNには現れない。
すなわち、画像THI4はミニバイアホールの画像でな
いとの正当な判定が下される。
【0025】<C-2-4 .画像THI5の例>画像THI
5は、判定基準幅OPxよりも大きい直径を有する正円
形状の通常スルーホールの画像である。画像THI5は
走査のいずれの段階においても判定基準幅OPxの中に
納まることはない。その結果、画像THI2あるいは画
像THI3の場合と同様に、ダウンカウンタDCの減算
動作は常に完了することなく中断する。その結果、画像
THI5に対しては、ミニバイア判定信号VIASIG
Nは値”1”を出力することはない。すなわち、画像T
HI5はミニバイアホールの画像ではないとの正当な判
定が得られる。
【0026】<C-2-5 .画像THI6の例>画像THI
6は、欠落部分DFを有するミニバイアホールの画像で
ある。画像THI6の欠落部分DFは、たまたま選択画
像信号SOPu〜SOPdが表現する線分状の画像領域
に略平行に位置している。この場合には、画像THI6
は選択画像信号SOPu〜SOPdによって一旦捕捉さ
れた後、欠落部分DFにおいて捕捉状態が中断する。こ
の捕捉が中断する期間においては、スタート信号STA
RTHは値”0”に復帰する。しかしながら、リセット
信号RSは、その期間においても捕捉期間から引続いて
値”1”を保っているので、DフリップフロップDFF
からのカウント信号COUNTHは変動せず、値”1”
を保持し続ける。
【0027】したがって、欠落部分DFの存在は、ダウ
ンカウンタDCの減算動作にはなんら影響を与えない。
すなわち、画像THI1の場合と同様に、ダウンカウン
タDCは減算動作を全うし、リップルキャリー信号RC
に値”1”を出力する。その時点では、既に画像THI
6は選択画像信号SOPu〜SOPdによる捕捉を離れ
ているので、リップルキャリー信号RCは、論理積回路
AND2を通過してミニバイア判定信号VIASIGN
として出力される。すなわち、欠落部分DFがあって、
しかもその欠落部分DFが特定の方向に配置されていて
も、画像THI6はミニバイアホールの画像であるとの
正当な判定を受ける。
【0028】<C-2-6 .画像THI7の例>画像THI
7も、画像THI6と同様に欠落部分DFを有するミニ
バイアホールの画像である。画像THI7では、選択画
像信号SOPu〜SOPdが表現する線分状の画像領域
に交差する方向に、欠落部分DFが位置している。この
場合には、画像THI7は選択画像信号SOPu〜SO
Pdによって一旦捕捉された後、欠落部分DFにおいて
捕捉状態が中断することはない。したがって、エリア切
出し判定部20における動作は、画像THI1が入力さ
れた場合と全く同様である。すなわち、欠落部分DFの
存在には何等影響されることなく、画像THI7はミニ
バイアホールの画像であるとの正当な判定が下される。
【0029】<C-2-7 .画像THI8の例>画像THI
8は、欠落部分DFを有する通常スルーホールの画像で
ある。画像THI6と同様に欠落部分DFは、選択画像
信号SOPu〜SOPdが表現する線分状の画像領域に
略平行に位置している。画像THI8は選択画像信号S
OPu〜SOPdによって一旦捕捉された後、欠落部分
DFにおいて捕捉状態が中断する。しかしながら、画像
THI6の場合と同様に、捕捉状態が中断する期間にお
いても、DフリップフロップDFFからのカウント出力
信号COUNTHは変動せず、値”1”を保持し続け
る。したがって、欠落部分DFの存在は、ダウンカウン
タDCの減算動作にはなんら影響を与えない。すなわ
ち、画像THI5の場合と同様に、ダウンカウンタDC
の減算動作は常に完了することなく中断する。その結
果、ミニバイア判定信号VIASIGNは値”1”を出
力することはなく、画像THI8はミニバイアホールの
画像ではないとの正当な判定が得られる。
【0030】<C-2-8 .画像THI9の例>画像THI
9は、欠落部分DFを有する通常スルーホールの画像で
あって、選択画像信号SOPu〜SOPdが表現する線
分状の画像領域に交差する方向に、欠落部分DFが位置
している。この場合には、画像THI9は選択画像信号
SOPu〜SOPdによって一旦捕捉された後、欠落部
分DFにおいて捕捉状態が中断することはない。したが
って、エリア切出し判定部20における動作は、画像T
HI5が入力された場合と全く同様である。すなわち、
欠落部分DFの存在には何等影響されることなく、画像
THI9はミニバイアホールの画像ではないとの正当な
判定が得られる。
【0031】<C-2-9 .動作の原理>カウント信号CO
UNTHが減算動作を完了するのに要する期間OPt
は、初期値信号VSで与えられる初期値に相当する個数
の画素を走査するのに必要な時間である。すなわち、期
間OPtはスルーホールの直径に対する走査線方向の比
較基準値と一定の対応を有している。したがって、エリ
ア切出し判定部20は、この比較基準値と判定基準幅O
Pxとを各1辺とする矩形形状のオペレータを用意し
て、2次元的に展開されたスルーホールの画像THIが
オペレータに包含され得るときには、このスルーホール
の画像THIをミニバイアホールの画像であると判定す
る機能を等価的に実現している。このことにより、互い
に孔径の異なる通常スルーホールとミニバイアホールの
それぞれの画像を選別し得るとともに、欠落部分DFを
有するスルーホールの画像をも誤りなく正しく選別する
ことができる。
【0032】<D.面積加算判定部30>スルーホール
の画像THIの選別は、上述のようにエリア切出し判定
部20において一応達成される。面積加算判定部30
は、まずカウント信号COUNTHが値”1”の区間に
おいて、選択画像信号SOPu〜SOPdに基づいて、
スルーホールの画像THIの面積を算出する。次に、ミ
ニバイア判定信号VIASIGNが”1”であるときに
限り、その算出値をミニバイアホールの孔面積と通常ス
ルーホールの孔面積の中間の大きさを有する基準値と比
較する。そして、基準値以下であれば真のミニバイアホ
ールと判定して、選別をより確実に実行する。面積加算
判定部30は、例えば複数個の74LS284 などの加算演算
素子とコンパレータとを備える。なお、ミニバイアホー
ルと判定されたものを除くスルーホールは、通常スルー
ホールであると判定する。
【0033】
【発明の効果】この発明の選別装置では、2次元的に展
開されたスルーホールの画像信号に、適切に設定された
大きさのオペレータを作用させ、スルーホールの画像が
当該オペレータに包含され得るか否かに基づいて、スル
ーホールの型を判定するので、スルーホールの画像に欠
落部分があっても、判定に影響はなく誤判定の無い正し
い選別が行われる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるエリア切出し判定部
の内部構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例における選別装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図3】2次元展開部の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図4】エリア切出し判定部20の動作例を示すタイム
チャートである。
【図5】従来のスルーホール選別技術の原理を示す模式
図である。
【図6】従来のスルーホール選別技術における問題点を
示す模式図である。
【符号の説明】
100 選別装置 10 2次元展開部(2次元展開手段) 20 エリア切出し判定部(判定部) OPu〜OPc〜OPd 画像信号(2次元展開画像信
号)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板のスルーホールの画像を、
    ミニバイアホールの画像と通常スルーホールの画像とに
    選別する、プリント基板のスルーホール選別装置であっ
    て、(a)前記スルーホールの画像を表現する画像信号
    を入力し、当該画像信号を2次元的に展開した展開画像
    信号を得る2次元展開手段と、(b)前記展開画像信号
    を入力し、当該展開画像信号が表現する画像において、
    前記スルーホールの画像領域が、所定の2次元的な広が
    りを有するオペレータに包含され得るときに、当該スル
    ーホールをミニバイアホールであると判定する判定手段
    と、を備えるプリント基板のスルーホール選別装置。
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