JP2935803B2 - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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JP2935803B2
JP2935803B2 JP5354320A JP35432093A JP2935803B2 JP 2935803 B2 JP2935803 B2 JP 2935803B2 JP 5354320 A JP5354320 A JP 5354320A JP 35432093 A JP35432093 A JP 35432093A JP 2935803 B2 JP2935803 B2 JP 2935803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板、半導体
ウェハ、カラーフィルタ、半導体、及びそれらのマスク
等のパターンを検査して欠陥の検出を行なう欠陥検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板やカラーフィルタ等を検査
対象とする欠陥検査では、検査装置によって欠陥を検出
した後、作業者が目視で欠陥を確認している。この目視
による確認の結果、欠陥は軽微で修正可能と作業者が判
断した検査対象物に対しては修正が行なわれ、重大な欠
陥が存在すると判断したものは廃棄される。目視による
確認の前に欠陥を検出する検査装置としては、例えば特
公平5−26136号公報に記載されたものがある。こ
の検査装置では、検査対象物の画像データを用いて、5
×5画素の局所領域に含まれる画素のうち、画素の値と
所定の基準値との差の絶対値が所定の閾値よりも大きい
画素(欠陥候補画素)の数を調べ、その数に基づいて欠
陥の有無を判定している。これにより、ノイズ等による
欠陥検出の誤認が回避されるため、欠陥判定の信頼性が
向上する。また、検査装置で欠陥ありと判定されると、
欠陥の位置がメモリに記憶され、その位置データをコン
ピュータが読み出す。これにより欠陥の概略位置がわか
るため、その後の目視による確認作業が容易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、欠陥検
査装置による欠陥検出後の目視による確認に基づき、欠
陥が軽微である検査対象物に対しては修正が行なわれる
が、重大な欠陥を有するものは廃棄される。したがっ
て、1個の検査対象物に多数の欠陥が存在する場合、廃
棄される検査対象物に対する無駄な確認や修正を回避す
るために、重大な欠陥と判断される可能性が高い欠陥、
すなわちサイズの大きい欠陥から順に、目視による確認
が行なわれるのが望ましい。しかし、上記従来の欠陥検
査装置では、欠陥のサイズを検出することはできないた
め、多数の小さい欠陥を目視で確認した後、最後に大き
い欠陥を発見して廃棄する等の無駄があった。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、目視に
よる欠陥の確認及び修正作業の効率を向上させるため
に、欠陥の位置のみならず欠陥のサイズをも検出するこ
とができる欠陥検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明では、検査対象物のパターンを画素毎
に読み取ることにより順次得られる画素データを用い
て、前記検査対象物の欠陥を検出する欠陥検査装置にお
いて、 a)前記画素データと所定の基準値とを比較することに
より、全ての画素について欠陥候補画素か否かを順次判
定する候補判定手段と、 b)複数の画素から構成される所定サイズの局所領域の
全てについて、局所領域の位置、及び、局所領域に含ま
れる画素のうち候補判定手段によって欠陥候補画素と判
定される画素の数を順次検出する検出手段と、 c)前記の各局所領域について、検出手段によって検出
される欠陥候補画素の数が所定数よりも多い欠陥局所領
域か否かを順次判定する欠陥判定手段と、 d)欠陥判定手段によって欠陥局所領域と判定され、か
つ、既に選択された局所領域と重ならない全ての局所領
域を、順次選択する選択手段と、 e)局所領域が隣接しているか否かに基づき、選択手段
によって選択された局所領域をクラスタに分類する分類
手段と、 f)分類手段によって同一クラスタに分類された局所領
域に含まれる欠陥候補画素の数の総和を算出する総和算
出手段と、 g)検出手段によって検出された位置に基づき、各クラ
スタを代表する位置を算出する位置算出手段と、を備え
た構成としている。
【0006】
【作用】候補判定手段は、検査対象物のパターンを読み
取ることによって順次得られる画素データと所定の基準
値との差をとり、その差が所定の閾値よりも大きい画素
を欠陥候補画素と判定する。検出手段は、前記画素デー
タの複数画素から構成される所定サイズの各局所領域に
ついて、局所領域の位置を順次検出するとともに、判定
手段による判定結果に基づき、局所領域に含まれる欠陥
候補画素の数を順次検出する。欠陥判定手段は、欠陥候
補画素の数が検出された各局所領域のうち、欠陥候補画
素の数が所定数よりも多い局所領域を欠陥局所領域と判
定する。
【0007】上記の判定結果に基づき、選択手段は、以
下のようにして局所領域を選択する。すなわち、順次得
られる画素データの画素から構成される各局所領域が欠
陥局所領域か否かが順次判定され、最初に欠陥局所領域
と判定される局所領域が現われた時点で、まず、その欠
陥局所領域を選択する。その後、欠陥局所領域か否かが
順次判定されている間に、欠陥局所領域と判定される局
所領域が現われても、その局所領域が既に選択された局
所領域(最初の欠陥局所領域)と重なる限り選択せず、
選択された局所領域と重ならない欠陥局所領域が現われ
た時点で、その欠陥局所領域を選択する。そして更に、
既に選択された局所領域(この時点では二つの局所領域
が選択されている)のいずれとも重ならない欠陥局所領
域が現われると、その局所領域を3番目に選択する。以
降、同様にして、前記画素データの画素から構成される
全ての局所領域について欠陥局所領域か否かが順次判定
され、欠陥局所領域と判定される局所領域のうち既に選
択された局所領域のいずれとも重ならない局所領域を順
次選択していく。
【0008】分類手段は、上記のようにして選択された
局所領域が隣接しているか否かを調べ、隣接している局
所領域が同一クラスタに属するように、選択された局所
領域を分類する。これにより、同一クラスタに属する局
所領域は一つの連続領域を構成する。局所領域のサイズ
は、欠陥の最小サイズや形状を考慮して最小の欠陥を一
つだけ含むことができる程度とするのが好ましく、この
程度のサイズを選定することにより、同一クラスタに属
する局所領域内の欠陥候補画素は同一欠陥を構成するよ
うになる(すなわち、各クラスタは1個の欠陥に対応す
る)。総和算出手段は、このような同一クラスタに属す
る局所領域に含まれる欠陥候補画素の数の総和を算出す
る。局所領域のサイズを前記のように選定しておくと、
同一クラスタに属する局所領域内の欠陥候補画素は同一
欠陥を構成するため、各クラスタについてのこの総和は
各欠陥のサイズを示す。一方、位置算出手段は、同一ク
ラスタに属する局所領域の位置に基づいて、そのクラス
タの代表位置を算出する。例えば、局所領域の位置デー
タに欠陥候補画素の数による重み付けをして重心座標を
算出し、この重心座標によって表わされる位置をそのク
ラスタの代表位置とすればよい。局所領域のサイズを前
記のように選定しておくと、各クラスタは各欠陥に対応
するため、この代表位置は各欠陥の位置を示す。
【0009】上記のように本発明の欠陥検査装置では、
欠陥の位置のみならず欠陥のサイズも算出されるため、
作業者は、目視よる確認をサイズの大きい欠陥から順に
行なうことができる。
【0010】
【実施例】図2は、本発明の一実施例である欠陥検査装
置の全体構成を示すブロック図である。この検査装置
は、画像入力部50と、欠陥候補検出部60と、欠陥判
定部10と、MPU70及びそれに接続されたCRT7
1、キーボード72とから構成される。
【0011】画像入力部50では、制御系55を介して
MPU70によって制御されるステージ駆動系54によ
り、ステージ51が副走査方向Yへ移動する。ステージ
51の上には、検査対象物61が載置されており、副走
査方向Yへのステージ51の移動過程において、検査対
象物61の画像が読取装置52により画素単位で主走査
方向Xに沿って読み取られる。読み取られた画像を表わ
す信号は、A/D変換器53によってデジタル信号に変
換されて画像入力部50から出力される。
【0012】欠陥候補検出部60は、画像入力部50か
ら出力される画像信号SIを用いて、画像信号SIの各画
素が欠陥候補画素か否か(画素の値と所定の基準値との
差の絶対値が所定の閾値よりも大きいか否か)を示す欠
陥候補信号SDcを出力する。例えば、検査対象物61が
繰り返しパターンを有するものである場合には、画像信
号SIと、画像信号SIを繰り返しパターンの1周期分だ
け遅延させた遅延画像信号との差をとり、差の絶対値が
所定の閾値よりも大きい画素を欠陥候補画素とし、所定
の閾値以下の画素は欠陥候補ではないとして欠陥候補信
号SDcを出力すればよい。
【0013】欠陥判定部10は、欠陥候補検出部60か
ら出力される欠陥候補信号SDcを用いて、複数画素から
成る所定サイズの矩形局所領域(ウィンドウ)毎に欠陥
候補画素数を調べ、欠陥が存在するか否かを判定する
(欠陥候補画素数が所定数(閾値)よりも多いか否かを
判定する)。これにより欠陥が存在すると判定されたウ
ィンドウ(以下「欠陥ウィンドウ」という)の位置を示
す座標及びその欠陥候補画素数を欠陥データとして記憶
する。MPU70は、この欠陥データを用いて各欠陥の
位置とサイズを算出し、それらをCRT71に表示す
る。なお、MPU70は、キーボード72による入力操
作に基づいて動作し、このような欠陥に関する情報の表
示の他、前述のようにステージ51の駆動を制御する。
【0014】既述のように、欠陥検査装置による欠陥検
出の後、欠陥の目視による確認が行なわれ、その確認に
基づいて検査対象物を廃棄すべきか修正すべきかが判断
される。本実施例の欠陥検査装置は、この目視による確
認及び修正作業の効率を向上させるために、上記のよう
に欠陥判定部10においてウィンドウ単位で欠陥を検出
してウィンドウ単位の欠陥データを得、MPU70にお
いてその欠陥データを用いて各欠陥の位置及びサイズを
算出する点に特徴がある。以下、本実施例における欠陥
判定部10の内部構成及び動作とMPU70による欠陥
の位置及びサイズの算出処理の詳細について説明する。
【0015】図1は、本実施例における欠陥判定部10
の内部構成を示すブロック図である。欠陥判定部10
は、欠陥候補積算部11と、比較判定部12と、スキッ
プ回路部13と、FIFOメモリ部14と、レジスタ1
5と、X-Yアドレス生成部16とから構成され、欠陥
候補積算部11には、欠陥候補検出部60から出力され
た欠陥候補信号SDcが入力される。また、レジスタ15
には、MPU70によって欠陥検出のための閾値として
欠陥サイズ設定値Dsetがセットされ、XーYアドレス生
成部16には、画像信号SIの各画素に対応するパルス
から成るクロック信号(以下「基準クロック」という)
CLKが入力される。
【0016】欠陥候補積算部11は、n×m(主走査方
向Xにn画素、副走査方向Yにm画素)のウィンドウを
1画素ずつずらしながら、各ウィンドウに含まれる欠陥
候補画素数を算出するものであり、その内部構成は図3
(a)に示す通りである。この欠陥候補積算部11は、
ラインメモリ22と、m列計数エンコーダ24と、n段
シフトレジスタ26と、演算器28とから構成される。
【0017】欠陥候補検出部60から出力される欠陥候
補信号SDcは、画像入力部50から出力される画像信号
SIの各画素に対応した2値信号であって、その画素が
欠陥候補画素であれば'1'、欠陥候補画素でなければ'
0'となる。この欠陥候補信号SDcは、欠陥判定部10
内において、まずラインメモリ22に入力される。ライ
ンメモリ22は、1ライン分の長さ(主走査方向Xの画
素数分)のメモリLM1〜LMmを順に連結したもので
あり、メモリLM1〜LMmの各出力信号はm列計数エ
ンコーダ24に入力される。m列計数エンコーダ24
は、ラインメモリ22から入力されたm個の信号のうち
値が'1'の信号の数を表わすデジタル信号を出力する。
このデジタル信号は、ラインメモリ22の先頭の画素か
ら副走査方向Yにm番目の画素までのm個の画素のう
ち、欠陥候補信号SDcの値が'1'となる欠陥候補画素の
数を表わしており、n段シフトレジスタ26及び演算器
28に入力される。演算器28には、m列計数エンコー
ダ24の出力信号が第3入力端子から入力される他、後
述の検査範囲信号SXが第1入力端子から、n段シフト
レジスタ26の出力信号が第2入力端子から、演算器2
8の出力信号が第4入力端子から、それぞれ入力され
る。演算器28は、第1、第2、第3、第4入力端子か
らそれぞれ入力される信号の値DX、DA、DB、DCに対
して、DY=DX・(DB+DC−DA)を算出し、このDY
を積算データDsumとして出力する。
【0018】n段シフトレジスタ26内の各値は初期状
態においてすべて0であるとし、演算器28の第1入力
端子に入力される信号SXの値を1として、図3(a)
及び(b)を参照しつつ、欠陥候補積算部11の動作に
ついて説明する。最初のウィンドウWの1番目の画素α
の欠陥候補信号SDcの値がメモリLMmから出力された
時点において、積算データDsumの値は、1番目の画素
αから副走査方向Yにm番目の画素までのm個の画素
(ウィンドウW内の1行目L1の画素)に含まれる欠陥
候補画素の数を示している。そして、欠陥候補信号SDc
の値がラインメモリ22から新たに出力されると、積算
データDsumの値は、ウィンドウWの2番目の画素βか
ら副走査方向Yにm番目の画素までのm個の画素(ウィ
ンドウW内の2行目L2の画素)に含まれる欠陥候補画
素の数が、前記積算データDsumの値に足し合わされ
て、ウィンドウW内の最初の2行L1、L2に含まれる欠
陥候補画素の数が積算データDsumとして出力される。
以下同様にして、欠陥候補信号SDcの値が新たにライン
メモリ22から出力される毎にウィンドウW内の次の行
に含まれる欠陥候補画素の数が足し合わされる。このよ
うにしてn行分についての欠陥候補画素の数が足し合わ
された時点において、積算データDsumの値は、n×m
のウィンドウWに含まれる欠陥候補画素の総数を示して
いる。そして、n行分についての欠陥候補画素の数が足
し合わされる時点までは、演算器28の第2入力端子に
はn段シフトレジスタ26から0が入力され続ける。そ
の後に欠陥候補信号SDcの値が新たにラインメモリ22
から出力されると、ウィンドウWの1行目L1に含まれ
る欠陥候補画素の数を示す信号が、n段シフトレジスタ
26から演算器28の第2入力端子に入力される。した
がって、その新たなラインメモリ22からの出力によ
り、積算データDsumに、n+1行目Ln+1に含まれる欠
陥候補画素の数が足し合わされるとともに、ウィンドウ
Wの1行目L1に含まれる欠陥候補画素の数が減算され
る。この結果、積算データDsumの値は、n×mのウィ
ンドウWを主走査方向Xに1画素分ずらしたウィンドウ
に含まれる欠陥候補画素の総数となっている。以下同様
にして、欠陥候補信号SDcの値が新たにラインメモリ2
2から出力される毎に、主走査方向Xに1画素分ずらし
たn×mのウィンドウに含まれる欠陥候補画素の総数が
積算データDsumとして次々と出力される。そして、主
走査方向Xに1ライン分の欠陥候補信号SDcの値が入力
された後は、副走査方向Yに1画素分ずらしたn×mの
ウィンドウであって左上の角の画素を基準画素とするウ
ィンドウを、上記と同様に、欠陥候補信号SDcの値が新
たにラインメモリ22から出力される毎に、主走査方向
Xに1画素分ずつずらして、各ウィンドウに含まれる欠
陥候補画素の総数が積算データDsumとして次々と出力
される。このようにして演算器28から出力される積算
データDsumは比較判定部12及びFIFOメモリ部1
4に入力される。
【0019】なお、検査範囲信号SXは、基準クロック
CLKに基づいてX-Yアドレス生成部16が生成する
信号であって、欠陥候補積算部11において欠陥候補画
素数の算出の対象となっている画素が、検査対象物61
における検査対象の範囲内であれば'1'となり、検査対
象の範囲外であれば'0'となる。この信号SXが演算器
28の第1入力端子に入力されることにより、欠陥を検
出する必要のない又は検出すべきでない範囲の画素を除
外して欠陥候補画素数が算出される。
【0020】比較判定部12(図1)には、上記の積算
データDsumとともに、MPU70によってレジスタ1
5にセットされた欠陥サイズ設定値Dsetが入力され
る。比較判定部12は、これらの値を比較し、積算デー
タDsumの値が欠陥サイズ設定値Dset以上であれば、欠
陥フラグ信号FDとして'1'を出力し、欠陥サイズ設定
値Dsetよりも小さければ'0'を出力する。欠陥フラグ
信号FDが'1'であれば、比較判定部12に入力された
積算データDsumが算出されたウィンドウ内に欠陥が存
在するとして、欠陥フラグ信号FDが'0'であれば、そ
のウィンドウ内に欠陥が存在しないとして、以下の処理
が行なわれる。したがって、欠陥サイズ設定値Dsetと
して適度に大きな値をレジスタ15にセットすれば、欠
陥検出におけるノイズの影響を抑えることができる。
【0021】スキップ回路部13は、比較判定部12か
ら出力される欠陥フラグ信号FDを入力し、欠陥フラグ
信号FDの値が最初に'1'となるとき、保持信号HLとし
て'1'を出力する。そして、その時点以降の欠陥フラグ
信号FDに対応するウィンドウが、その時点の欠陥フラ
グ信号FDに対応するウィンドウと重ならないようにな
るまでは、欠陥フラグ信号FDの値に関係なく保持信号
HLを'0'とし(その時点以降の欠陥フラグ信号FDに対
応するウィンドウを「スキップ」し)、重ならないよう
になった状態において欠陥フラグ信号FDが'1'になる
とき、保持信号HLとして再び'1'を出力する。以後、
同様に、その時点の欠陥フラグ信号FDに対応するウィ
ンドウと重ならないようになるまでは、欠陥フラグ信号
FDの値に関係なく保持信号HLを'0'とし、重ならない
ようになった状態において欠陥フラグ信号FDが'1'に
なるとき、保持信号HLとして再び'1'を出力するする
という動作を繰り返す。例えば、ウィンドウの大きさを
7×7(n=m=7)とし、欠陥サイズ設定値(欠陥検
出の閾値)Dsetを1とすると、図7において斜線で示
されたような欠陥に対し、スキップ回路部13は、図に
示されたようなウィンドウW1、W2、…、W8に対応
する保持信号HLを順次出力する。すなわち保持信号HL
は、欠陥フラグ信号FDに対応するウィンドウがウィン
ドウW1、W2、…、W8となるそれぞれの時点におい
てのみ、'1'となる。なお、図7において右方向を主走
査方向X、下方向を副走査方向Yとする。したがって、
欠陥フラグ信号FDに対応するウィンドウは、時間の経
過に従って左から右へ、上から下へと移動する。図7か
らわかるように、上記動作により、欠陥候補画素数が閾
値Dset以上のウィンドウがW1、W2、…、W8の順
にタイルを並べるように隙間なく配置された状態とな
り、これらのウィンドウに対応して'1'となる保持信号
HLがスキップ回路部13から出力される。そして、こ
の保持信号HLは、各ウィンドウに含まれる欠陥候補画
素数を示す欠陥候補積算部11の出力信号及び各ウィン
ドウの位置を示すXーYアドレス生成部16の出力信号
とともに、FIFOメモリ部14に入力され、保持信号
HLが'1'となる時点のこれらの出力信号値Dsum及びD
pがFIFOメモリ部14に記憶される。
【0022】図4は、スキップ回路部13の内部構成の
一例を示す回路図である。このスキップ回路部13は、
2入力ANDゲート102と、1ラインの画素数から2
n−1だけ少ない段数のシフトレジスタSRA2〜SR
Am-1と、n−1段シフトレジスタSRB1〜SRBm
と、n段シフトレジスタSRC1〜SRCm-1とから構成
される。各シフトレジスタは、入力端子INが接地され
たSRB1を先頭にSRB1→SRC1→SRA2→SRB
2→SRC2→SRA3→……………→SRBm-1→SRC
m-1→SRAm→SRBmという順に連結され(以下、こ
の連結されたシフトレジスタを「連結シフトレジスタ」
という)、基準クロックに同期して動作する。
【0023】比較判定部12から出力された欠陥フラグ
信号FDは、ANDゲート102に入力される。このA
NDゲート102には連結シフトレジスタの出力信号
(スキップ信号SK)を反転させた信号も入力される。
ANDゲート102の出力信号は、保持信号HLとして
スキップ回路部13回路から出力されるとともに、シフ
トレジスタSRB1〜SRBm及びSRC1〜SRCm-1の
セット端子にも入力される。
【0024】いま、図8(a)に示したウィンドウWに
対応する欠陥フラグ信号FDが入力されて保持信号HLと
して'1'が出力された場合を考える。各画素に対してそ
の画素を左上の角に有するウィンドウが対応していると
すると(左上の角の画素をそのウィンドウの「基準画
素」という)、この場合、図の斜線の部分(以下「禁止
領域」という)の各画素を基準画素とする各ウィンドウ
は、ウィンドウWと重なる。したがって、この禁止領域
の画素を基準画素とする各ウィンドウに対応する欠陥フ
ラグ信号FDが出力されている期間(以下「禁止期間」
という)は、欠陥フラグ信号FDの値に拘らず保持信号
HLとして'0'を出力(ウィンドウをスキップ)しなけ
ればならない。そのためには、禁止期間に連結シフトレ
ジスタ(SRBmのOUT端子)からスキップ信号SKと
して'1'が出力されるように、その連結シフトレジスタ
に値を設定すればよい。
【0025】図8(a)において斜線で示された禁止領
域のうち、ウィンドウWの基準画素αの隣接画素から始
まる主走査線上のn−1個の画素から成る禁止領域を
「第1禁止領域」、その次の主走査線上(図における1
画素分だけ下の主走査線上)の2n−1個の画素から成
る禁止領域を「第2禁止領域」と呼び、以下同様に、主
走査線上の2n−1個の画素から成る各禁止領域を副走
査方向に向かって順に(上から下に向かって順に)「第
3禁止領域」、「第4禁止領域」、…、「第m禁止領
域」と呼ぶものとする(図8(b)参照)。図4の回路
図からわかるように、保持信号HLとして'1'が出力さ
れると、シフトレジスタSRB1〜SRBm及びSRC1
〜SRCm-1がセットされ、これらのシフトレジスタ内
のデータはすべて'1'となる。このうちシフトレジスタ
SRBmのセットにより、第1禁止領域に対応する禁止
期間中は連結シフトレジスタからスキップ信号SKとし
て'1'が出力され、SRCm-1のセットにより、第2禁
止領域の前半のn−1画素に対応する禁止期間中はスキ
ップ信号SKとして'1'が出力され、SRBm-1のセット
により、第2禁止領域の後半のn画素に対応する禁止期
間中はスキップ信号SKとして'1'が出力されるように
なる。以下同様にして、SRCm-2 〜 SRC1のセット
により、それぞれ第3〜第m禁止領域の各前半のn−1
画素に対応する禁止期間中は連結シフトレジスタからス
キップ信号SKとして'1'が出力され、SRBm-2 〜 S
RB1のセットにより、それぞれ第3〜第m禁止領域の
後半のn画素に対応する禁止期間中はスキップ信号SK
として'1'が出力されるようになる。以上により、図8
(a)において斜線で示された禁止領域に対応する全禁
止期間において連結シフトレジスタのスキップ信号SK
が'1'となり、その結果、ANDゲート102の出力で
ある保持信号HLも'0'となる。なお、連結シフトレジ
スタの入力端子(SRB1のIN端子)は接地されてい
るため、上記禁止期間以外では連結シフトレジスタか
ら'0'が出力され、上記禁止期間以外に欠陥フラグ信号
FDが'1'となれば保持信号HLとして'1'が出力され
る。
【0026】上記動作により、スキップ回路部13から
出力される保持信号HLは、図7のウィンドウW1〜W
8のように欠陥候補画素数が閾値Dset以上であって各
欠陥に対してタイルを並べるように隙間なく配置された
各ウィンドウ(以下「選択ウィンドウ」という)に対し
てのみ、'1'となる。
【0027】MPU70は、上記動作によってFIFO
メモリ部14に記憶された選択ウィンドウの欠陥候補画
素数及び位置データ(以下、これらを「欠陥データ」と
いう)に対して図1(b)のフローチャートに示された
処理を行なうことにより、各欠陥の位置とサイズを算出
する。
【0028】このフローチャートでは、まずステップS
12において、FIFOメモリ部14から欠陥データを
読み出し、ステップS14において、その欠陥データを
用いて各欠陥に対するラベル付けを行なう。すなわち、
欠陥ウィンドウの位置を示すx座標の昇順、y座標の昇
順に、各欠陥データに対して以下の処理を行なう。ただ
し、x座標は主走査方向Xの位置をウィンドウ単位で表
わした座標であり、y座標は副走査方向Yの位置をウィ
ンドウ単位で表わした座標である。
【0029】いま、処理の対象となっている欠陥データ
に対応するウィンドウの座標を(x,y)としたとき、
図9に示すような、位置P1(x−1,y)、位置P2
(x+1,y−1)、位置P3(x,y−1)、位置P4
(x−1,y−1)について、その位置に欠陥がないか
否か(その位置のウィンドウが欠陥ウィンドウか否か)
を調べる。この調査には、処理の対象となっている欠陥
データよりも以前に処理された欠陥データを用いる。こ
の調査結果に基づき、処理対象の欠陥データに対して、
以下のようにラベル付けを行なう(ただし、ラベルは整
数値とする)。 (1)位置P1〜P4のいずれにも欠陥が存在しない場合 新しいラベル(既に使用されているラベルの最大値に1
を加算した値)を処理対象の欠陥データに付ける。 (2)位置P1〜P4のいずれか一つにのみ欠陥が存在す
る場合 位置P1〜P4のいずれかに存在する欠陥の欠陥データと
同じラベルを処理対象の欠陥データに付ける。 (3)位置P1〜P4の二以上に欠陥が存在する場合 a)位置P1〜P4の欠陥の欠陥データの全てに同じラベ
ルが付けられていれば、その同じラベルを処理対象の欠
陥データに付ける。 b)位置P1〜P4の欠陥の欠陥データに異なるラベルが
付けられたものがあれば、位置P1〜P4に存在する欠陥
の欠陥データに付けられたラベルのうち最小値のラベル
を処理対象の欠陥データに付けるとともに、位置P1〜
P4の欠陥の欠陥データのうち最小値以外のラベルが付
けられた全てのものに対し、そのラベルを最小値のラベ
ルに付け換える。
【0030】上記処理により、連結している(斜め方向
に隣接するものも連結しているものとする)選択ウィン
ドウに対応する欠陥データには同じラベルが付けられ、
連結していない選択ウィンドウに対応する欠陥データに
は異なるラベルが付けられる。したがって、同一ラベル
が付けられた欠陥データに対応する各ウィンドウは一つ
の連続領域を構成する。そして、ウィンドウのサイズn
×mを欠陥の最小サイズや形状を考慮して最小の欠陥を
一つだけ含むことができる程度に選定しておけば、この
連続領域内の欠陥候補画素は一つの欠陥を構成する。な
お、上記処理によってラベルが付けられた後、欠番が生
じないようにラベルを付け換えてもよい。このようにラ
ベルを付け換えると、欠陥の個数がわかる等の利点があ
る。また、後の処理が容易になるように、ラベルが付け
られた欠陥データに対してラベルの値によるソーティン
グを行なうのが好ましい。
【0031】上記処理によるラベル付けが終了した後
は、ステップS16において、同一ラベルが付けられた
欠陥データを用いて、そのラベルに対応する欠陥の位置
及びサイズを算出する。例えば、同一ラベルが付けられ
た複数の欠陥データに含まれる位置データ及び欠陥候補
画素数を用い、その位置データにその欠陥候補画素数に
よる重み付けをして重心座標を算出し、この重心座標を
そのラベル値に対応する欠陥の位置を表わす座標とすれ
ばよい。また、同一ラベルが付けられた複数の欠陥デー
タに含まれる欠陥候補画素数の総和を、そのラベル値に
対応する欠陥のサイズとすればよい。ステップ18で
は、上記のようにして算出された各欠陥の位置及びサイ
ズをCRT71に表示する。
【0032】以上のように本実施例では、ウィンドウ単
位で欠陥を検出して欠陥データ(欠陥の位置、欠陥候補
画素数)を得ているため、MPU70で処理するデータ
量が少なく、短時間で欠陥の検査を行なうことができ
る。また、ウィンドウ内の欠陥候補画素数が所定の閾値
以上の場合にのみ欠陥が存在するとしているため、欠陥
検出におけるノイズの影響も抑えられる。そして、得ら
れた欠陥データを用いて欠陥の位置のみならずサイズも
CRT71に表示されるため、欠陥検査装置による欠陥
検出後の目視による確認をサイズの大きい欠陥から順に
行なうことができる。これにより、無駄な確認や修正が
回避され、確認及び修正作業の効率が向上する。
【0033】上記実施例では、図4に示した回路(以下
「第1スキップ回路」という)によりスキップ回路部1
3を実現しているが、図5に示した回路(以下「第2ス
キップ回路」という)又は図6に示した回路(以下「第
3スキップ回路」という)によりスキップ回路部13を
実現してもよい。
【0034】まず、第2スキップ回路の構成及び動作に
ついて説明する。図5に示すように第2スキップ回路で
は、第1スキップ回路における2入力ANDゲート10
2の代わりに3入力ANDゲート202が使用され、シ
フトレジスタSRBmの代わりに(n−1)画素ホール
ド回路204が設けられている。また、第1スキップ回
路において保持信号HLのパルスによってセットされる
シフトレジスタSRB1〜SRBm-1、SRC1〜SRCm
-1に相当するシフトレジスタとして、ホールド回路20
4から出力されるパルスによってセットされるn段シフ
トレジスタSRD1〜SRDm-1を有し、保持信号HLに
よってセットされないシフトレジスタSRA2〜SRAm
に相当するメモリとして、1ラインの画素数Nよりもn
だけ小さいサイズ(N−n)のメモリMA2〜MAmを有
している。各メモリMA2〜MAmは、基準クロックをカ
ウントする(N−n)進カウンタであるアドレスカウン
タ207の出力信号をアドレス信号としてアクセスされ
るRAMによって実現されている。第2スキップ回路に
おけるシフトレジスタとメモリとは、入力端子INが接
地されたSRD1を先頭にSRD1→MA2→SRD2→M
A3→SRD3→……………→MAm-1→SRDm-1→MA
mという順に連結され、等価的に、基準クロックに同期
して動作する一つのシフトレジスタ(以下、第1スキッ
プ回路の場合と同様、これを「連結シフトレジスタ」と
呼ぶ)として機能する。
【0035】第2スキップ回路において、欠陥フラグ信
号FDが入力されたANDゲート202の出力信号は、
保持信号HLとして本スキップ回路から出力されるとと
もに、ホールド回路204に入力される。ホールド回路
204は、HL='1'を示す1画素分の幅のパルスが入
力されると、そのパルスの幅を(n−1)画素分に広げ
たパルスを出力するものであり、(n−1)進カウンタ
又は(n−1)段シフトレジスタによって実現される。
このホールド回路204の出力信号(以下「ホールド信
号」という)SHは、シフトレジスタSRD1〜SRDm-
1のセット端子に入力されるとともに、その反転信号が
ANDゲート202に入力される。ANDゲート202
には連結シフトレジスタの出力信号(スキップ信号S
K)を反転させた信号も入力される。
【0036】いま、第1スキップ回路について説明した
ときと同様に、図8(a)に示したウィンドウWに対応
する欠陥フラグ信号FDが入力されて保持信号HLとし
て'1'が出力された場合を考える。保持信号HLとして'
1'が出力されると、ホールド回路204からホールド
信号SHとして(n−1)画素分の幅のパルスが出力さ
れる。これにより、図8における第1禁止領域に対応す
る期間中、欠陥フラグ信号FDの値に拘らず保持信号HL
は'0'となる。また、このホールド信号SHによってn
段シフトレジスタSRD1〜SRDm-1がセットされるた
め、このセット以後、n段シフトレジスタSRD1〜S
RDm-1の各出力端子から(2n−1)画素分の期間だ
け'1'が出力される。これにより、第2禁止領域〜第m
禁止領域に対応する禁止期間中、連結シフトレジスタか
らスキップ信号SKとして'1'が出力される。したがっ
て、第2禁止領域〜第m禁止領域に対応する禁止期間中
も、欠陥フラグ信号FDの値に拘らず保持信号HLは'0'
となる。なお、第1スキップ回路と同様、連結シフトレ
ジスタの入力端子(SRD1のIN端子)は接地されて
いるため、上記禁止期間以外では連結シフトレジスタか
ら'0'が出力され、上記禁止期間以外に欠陥フラグ信号
FDが'1'となれば保持信号HLとして'1'が出力され
る。
【0037】以上のように、第2スキップ回路によって
も第1スキップ回路と同一の機能が実現される。第2ス
キップ回路は、連結シフトレジスタのうちメモリMA2
〜MAmの部分がRAMで構成されているため、第1ス
キップ回路に比べ、実現に必要なハードウェア量が少な
くなるという点で有利である。
【0038】次に、第3スキップ回路の構成及び動作に
ついて説明する。図6に示すように第3スキップ回路
は、上記第2スキップ回路と同様、3入力ANDゲート
302、及び、(n−1)画素ホールド回路304を有
している。一方、ホールド回路304から出力されるパ
ルスによってセットされるシフトレジスタはSREのみ
であり、その代わりにセレクタSEL2〜SELm-1が設
けられている。また、第2スキップ回路と同様、各メモ
リMB2〜MBmがRAMによって実現されているが、メ
モリをアクセスするためのアドレス信号は2種類あり、
それに対応してメモリも2種類使用されている。すなわ
ち、基準クロックをカウントするN進カウンタ(Nは1
ラインの画素数)であるアドレスカウンタ308が出力
する第1アドレス信号A1によりメモリMB2〜MBm-1
がアクセスされ、(N−n)進カウンタであるアドレス
カウンタ309が出力する第2アドレス信号A2により
メモリMBmがアクセスされる。そして、これらのメモ
リMB2〜MBmとシフトレジスタSREとは、入力端子
INが接地されたシフトレジスタSREを先頭に、セレ
クタSEL2〜SELm-1を介して、SRE→MB2→S
EL2→MB3→SEL3→……………→MBm-1→SEL
m-1→MBmという順に連結され、等価的に、基準クロッ
クに同期して動作する一つのシフトレジスタ(以下、第
1及び第2スキップ回路の場合と同様、これを「連結シ
フトレジスタ」と呼ぶ)として機能することができる。
【0039】第3スキップ回路においても、欠陥フラグ
信号FDが入力されたANDゲート302の出力信号
は、保持信号HLとしてスキップ回路から出力されると
ともに、ホールド回路304に入力される。ホールド回
路304の出力信号であるホールド信号SHは、n段シ
フトレジスタSREのセット端子に入力されるととも
に、その反転信号がANDゲート302に入力される。
ANDゲート302には連結シフトレジスタの出力信号
(スキップ信号SK)を反転させた信号も入力される。
【0040】n段シフトレジスタSREの出力信号はメ
モリMB2に入力されるとともに、セレクタSEL2〜S
ELm-1の各制御端子Cに入力される。ここで使用され
ているセレクタは、制御端子Cに'1'が入力されている
ときは、第1入力端子Aに入力された信号が出力され
(第1入力端子Aが選択され)、制御端子Cに'0'が入
力されているときは、第2入力端子Bに入力された信号
が出力される(第2入力端子Bが選択される)。本スキ
ップ回路におけるセレクタSEL2〜SELm-1は、第1
入力端子AがいずれもHighレベル(信号値'1')に固定
されており、第2入力端子BにはそれぞれメモリMB2
〜MBmの各出力信号が入力される。そしてセレクタS
EL2〜SELm-1の出力信号は、それぞれメモリMB3
〜MBmに入力される。
【0041】いま、第1及び第2スキップ回路について
説明したときと同様に、図8(a)に示したウィンドウ
Wに対応する欠陥フラグ信号FDが入力されて保持信号
HLとして'1'が出力された場合を考える。保持信号HL
として'1'が出力されると、第2スキップ回路の場合と
同様、ホールド回路304からホールド信号SHとして
(n−1)画素分の幅のパルスが出力される。これによ
り、図8における第1禁止領域に対応する期間中、欠陥
フラグ信号FDの値に拘らず保持信号HLは'0'となる。
また、このホールド信号SHによってn段シフトレジス
タSREがセットされるため、このセット以後、n段シ
フトレジスタSREから(2n−1)画素分の期間だ
け'1'が出力され、これがメモリMB2に入力される。
また、n段シフトレジスタSREからのこの出力はセレ
クタSEL2〜SELm-1の各制御端子Cにも入力される
ため、各セレクタSEL2〜SELm-1において第1入力
端子Aが選択され、メモリMB3〜MBmにも各セレクタ
SEL2〜SELm-1から(2n−1)画素分の期間だ
け'1'が入力される。サイズ(N−n)のメモリMBm
へ(2n−1)画素分の期間だけ'1'が入力されること
により、その入力開始から(N−n)画素分の期間が経
過した後に、メモリMBmから'1'が出力され始め、
(2n−1)画素分の期間だけ出力信号が'1'となる。
これは、図8における第2禁止領域に対応する期間中、
連結シフトレジスタからスキップ信号SKとして'1'が
出力されることを意味する。そして、n段シフトレジス
タSREの出力が'0'のときは、各セレクタSEL2〜
SELm-1では第2入力端子Bが選択されており、メモ
リMB2〜MBmは連結シフトレジスタとして機能する。
したがって、サイズNのメモリMBm-1へ(2n−1)
画素分の期間だけ'1'が入力されることにより、その入
力からN+(N−n)画素分の期間が経過した後、(2
n−1)画素分の期間だけ連結シフトレジスタからスキ
ップ信号SKとして'1'が出力される。これは、第3禁
止領域に対応する期間中、連結シフトレジスタからスキ
ップ信号SKとして'1'が出力されることを意味する。
同様にして、サイズNの各メモリMBm-2〜MB2へ(2
n−1)画素分の期間だけ'1'が入力されることによ
り、それぞれ第4〜第m禁止領域に対応する禁止期間
中、連結シフトレジスタからスキップ信号SKとして'
1'が出力されることになる。このため、上記より、第
1禁止領域に対応する禁止期間中に加えて第2禁止領域
〜第m禁止領域に対応する禁止期間中も、欠陥フラグ信
号FDの値に拘らず保持信号HLは'0'となる。なお、第
1及び第2スキップ回路と同様、連結シフトレジスタの
入力端子(SREのIN端子)は接地されているため、
上記禁止期間以外では連結シフトレジスタから'0'が出
力され、上記禁止期間以外に欠陥フラグ信号FDが'1'
となれば保持信号HLとして'1'が出力される。
【0042】以上のように、第3スキップ回路によって
も第1及び第2スキップ回路と同一の機能が実現され
る。第3スキップ回路では、連結シフトレジスタのうち
先頭のn段シフトレジスタSRE以外の部分がRAMで
構成されているため、必要なハードウェア量が第2スキ
ップ回路よりも更に少なくなる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、欠陥の位置のみならず
欠陥のサイズも検出されるため、欠陥検査装置による欠
陥検出後の目視による確認をサイズの大きい欠陥から順
に行なうことができる。これにより、無駄な確認や修正
が回避され、確認及び修正作業の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である欠陥検査装置におけ
る欠陥判定部の構成を示すブロック図(a)、及び、欠
陥の位置及びサイズの算出処理を示すフローチャート
(b)。
【図2】 本発明の一実施例である欠陥検査装置の全体
構成を示すブロック図。
【図3】 本発明の一実施例である欠陥検査装置におけ
る欠陥候補積算部の構成を示す図。
【図4】 本発明の一実施例である欠陥検査装置におけ
るスキップ回路部の構成例(第1スキップ回路)を示す
図。
【図5】 スキップ回路部の第2の構成例(第2スキッ
プ回路)を示す図。
【図6】 スキップ回路部の第3の構成例(第3スキッ
プ回路)を示す図。
【図7】 スキップ回路部の動作を説明するための図。
【図8】 スキップ回路部の動作を説明するための図。
【図9】 図1(b)のフローチャートにおけるラベル
付けの処理を説明するための図。
【符号の説明】 11…欠陥候補積算部 12…比較判定部 13…スキップ回路部 14…FIFOメモリ部 16…アドレス生成部 70…MPU
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−270948(JP,A) 特開 平4−27850(JP,A) 特公 平5−26136(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00 G01B 11/30 G01N 21/88

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物のパターンを画素毎に読み取
    ることにより順次得られる画素データを用いて、前記検
    査対象物の欠陥を検出する欠陥検査装置において、 a)前記画素データと所定の基準値とを比較することに
    より、全ての画素について欠陥候補画素か否かを順次判
    定する候補判定手段と、 b)複数の画素から構成される所定サイズの局所領域の
    全てについて、局所領域の位置、及び、局所領域に含ま
    れる画素のうち候補判定手段によって欠陥候補画素と判
    定される画素の数を順次検出する検出手段と、 c)前記の各局所領域について、検出手段によって検出
    される欠陥候補画素の数が所定数よりも多い欠陥局所領
    域か否かを順次判定する欠陥判定手段と、 d)欠陥判定手段によって欠陥局所領域と判定され、か
    つ、既に選択された局所領域と重ならない全ての局所領
    域を、順次選択する選択手段と、 e)局所領域が隣接しているか否かに基づき、選択手段
    によって選択された局所領域をクラスタに分類する分類
    手段と、 f)分類手段によって同一クラスタに分類された局所領
    域に含まれる欠陥候補画素の数の総和を算出する総和算
    出手段と、 g)検出手段によって検出された位置に基づき、各クラ
    スタを代表する位置を算出する位置算出手段と、を備え
    ることを特徴とする欠陥検査装置。
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