JP2643437B2 - スタータの保護装置 - Google Patents

スタータの保護装置

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JP2643437B2
JP2643437B2 JP10146689A JP10146689A JP2643437B2 JP 2643437 B2 JP2643437 B2 JP 2643437B2 JP 10146689 A JP10146689 A JP 10146689A JP 10146689 A JP10146689 A JP 10146689A JP 2643437 B2 JP2643437 B2 JP 2643437B2
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pinion shaft
tube
starter
shaft
pinion
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直樹 吉川
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、慣性によって回転するピニオンシャフト
が、エンジンに回転力を伝達するリングギアに嵌まり込
むことを防止するエンジン起動用のスタータの保護装置
に関する。
[従来の技術] スタータモータの回転力は、減速歯車機構等を介して
チューブに伝達され、このチューブの回転がスプライン
歯機構を介してピニオンシャフトに伝達されるようにな
っている。そして、このピニオンシャフトは、スタータ
スイッチの操作に対応して前進方向に移動され、エンジ
ンに回転力を伝達するリングギアに選択的に結合される
ようにする。
すなわち、ピニオンシャフトはリングギアに噛合する
ようになるせ前進方向に移動された状態で、スタータモ
ータによって回転され、リングギアを介してエンジンを
回転させて、起動動作が実行される。そして、エンジン
が起動された後は、リングギアから離脱する後退方向に
ピニオンシャフトを移動させるようにしている。この場
合、ピニオンシャフトは、リングギアから離脱された直
後は、慣性によって回転しているものであり、このよう
な慣性回転中に再起動操作が行われてピニオンシャフト
が前進方向に移動され、再飛び込みの状態となると、減
速比の2乗で衝撃力が増加する。
このような再飛び込みを防止する手段としては、例え
ば実開昭52−60528号公報、あるいは特開昭58−211560
号公報に示されるような装置が考えられている。ここに
提案されている装置にあっては、ピニオンシャフトに対
して、このシャフトが慣性等によって回転している状態
で外周方向に遠心力によって拡がるようにした遠心重り
を取付け、この遠心力重りが拡がっている状態で、ピニ
オンシャフトが前進方向に移動することを阻止するよう
に構成している。
しかし、ここに示されている装置にあっては、遠心重
りを設置するため、さらにこの遠心重りが拡がった時
に、ピニオンシャフトが前進することを阻止するための
構成が複雑になるものであり、必然的にスタータが大型
化するようになる。
[発明が解決しようとする課題] この発明は上記のような点に鑑みなされたもので、特
にピニオンシャフトが慣性で回転している状態で、再起
動操作が行われたような場合に、不要な衝撃が増加する
ような問題点を解決し、ピニオンシャフトが慣性等によ
って回転している状態で、このシャフトが前進方向に移
動され、再飛び込みの状態が生じないようにする、小型
且つ簡易化されたスタータの保護装置を提供しようとす
るものである。
[課題を解決するための手段] この発明に係るスタータの保護装置にあっては、ピニ
オンシャフトのスパイラル溝が形成された部分に、この
シャフトを取り巻くように係止溝を形成し、この係止溝
部分に、シャフトが回転されている状態で外周方向に遠
心力により拡がるようになる遠心重りを取付ける。この
場合、この遠心力重りの取付け位置は、ピニオンシャフ
トが後退位置に設定された状態で、チューブを支持する
ベアリングの内周部に位置し、且つチューブの後端から
外れた位置に設定されるようにいちされるもので、この
重りにはスパイラル溝に嵌まり込む突起が形成されるよ
うになっている。
[作用] 上記のように構成されるスタータの保護装置によれ
ば、ピニオンシャフトが後退位置に設定された状態で、
例えば慣性等によって回転されているときは、遠心重り
が外周方向に拡がっている。したがって、この状態でピ
ニオンシャフトが前進方向に移動されるようにすると、
遠心重りがチューブの後端面に当たり、シャフトの前進
が阻止されるようになる。また、遠心重りの遠心力によ
り拡がる範囲は、ベアリングにより規制されるようにな
り、特別の構造物を設定する必要はない。またこの遠心
重りはピニオンシャフトに形成されているスパイラル溝
を利用して係止設定されるものであり、スタータの構成
を充分に簡易化した状態に保つことができるものであ
る。
[発明の実施例] 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明す
る。第1図はその構成を示したもので、11はピニオンシ
ャフトである。このシャフト11は、図示しないマグネッ
トスイッチ等によって矢印Aで示す前進方向に選択的に
移動されるもので、このシャフト11の先端方向のローレ
ット12部には、ピニオン13が取り付けらる。このピニオ
ン13は、ピニオンシャフト11の先端部に嵌め込まれたガ
ータスプリング14によりその位置を設定したストップカ
ラー15が設けられており、ピニオン13はピニオンスプリ
ング16によって、このカラー15に押し付けられる、その
位置が設定されている。そして、ピニオンシャフト11が
前進方向に移動された状態で、ピニオン13がリングギア
17に噛合されるもので、このリングギア17を介して図示
しないエンジンに、ピニオンシャフト11の回転力が伝達
されるようにしている。
ピニオンシャフト11の外周部には、インナーチューブ
18が設定される。このチューブ18は、ベアリング19およ
び20によって回転自在に支持されているもので、このチ
ューブ18にはローラクラッチ機構21が設けられる。この
ローラクラッチ機構21は、その外周部にギア211を備
え、このギア11を介して、図示しないスタータモータか
らの回転力が伝達され、回転駆動される。
ここで、インナーチューブ18の内周面には、ヘリカル
スプラインが形成されており、またピニオンシャフト11
の外周面には、第2図に取り出して示すようにヘリカル
スプライン22が形成されている。そして、このピニオン
シャフト11のヘリカルスプライン22が、チューブ18の内
周面に形成したヘリカルスプラインに噛合し、チューブ
18の回転力がピニオンシャフト11に伝達されるようにし
ている。
この場合、ピニオンシャフト11は、そのヘリカルスプ
ライン22とインナーチューブ18の内周面のヘリカルスプ
ラインとの噛合状態を保ちながら、前進あるいは後退へ
方向に移動自在とされる。
ピニオンシャフト11とローラクラッチ21との間には、
スプリング23が設定され、ピニオンシャフト11に対して
矢印Aと反対の方向の後退方向に向けた力が作用させら
れているもので、マグネットスイッチ等によって、この
スプリング23に抗してシャフトが前進方向に移動される
ようにしている。そして、スプリング23に抗してピニオ
ンシャフト11が前進方向に移動されることにより、ピニ
オン13がリングギア17に噛合される。
ピニオンシャフト11のヘリカルスプライン22が形成さ
れている部分には、円周方向に沿って取り付け溝24が形
成される。この取り付け溝24部分には、リング体を複数
に分割したような構造の複数の遠心重り251、252、…が
嵌め込み設定されるもので、その円周部はガータスプリ
ング26により締め付けられ、ピニオンシャフト11の外周
部に固定されるようにしている。
この場合、遠心重り251、252、…それぞれには、ヘリ
カルスプライン22の溝に嵌まり込むようにした突起体27
1、272、…が形成されているもので、この突起体271、2
72、…は遠心重り251、252、…それぞれの回り止めとし
て作用させられる。
ここで、遠心重り251、252、…を設定する取り付け溝
24は、第1図のようにピニオンシャフト11が後退方向に
位置された状態で、ベアリング19の内周部に対応する位
置に形成されるものであり、またこの位置は、ピニオン
シャフト11が後退位置に設定された状態で、インナーチ
ューブ18の後端から外れた位置とされる。
すなわち、ピニオンシャフト11が後退位置に設定され
た状態で、例えば慣性等によって回転している場合に
は、遠心重り251、252、…はガータスプリング26に抗し
て遠心力により外側に広がるようになるものであるが、
この広がりの範囲はベアリング19の内周面で規制され
る。またこの遠心重り251、252、…が広がった状態で
は、この遠心重り51、252、…がチューブ18の後端面に
当たり、シャフト11の前進方向への移動を阻止するよう
になる。
すなわち、このように構成されるスタータにあって
は、スタータスイッチが操作されると、図示されないマ
グネットスイッチにより、ピニオンシャフト11が、スプ
リング23に抗して矢印Aの前進に移動される。この場
合、シャフト11は回転されていないもので、遠心重り5
1、252、…はガータスプリング26により取り付け溝24内
に収納設定され、インナーチューブ18の端面に当たるこ
とはない。そして、ピニオン13がリングギア17に噛合さ
れるようになり、スタータモータによってローラクラッ
チ21が回転されることによって、ピニオンシャフト11が
回転され、リングギア17が回転されて、図示しないエン
ジンが回転され、起動されるようになる。
ここで、シャフト11はマグネットスイッチにより前進
方向に押し出されるときに、ヘリカルスプラインによる
ヘリカルスプラインによって僅かに回転されるものであ
るが、ガータスプリング26は、このシャフト1の回転に
対応して遠心重り251、252、…が径方向に広がらない程
度の保持力が設定されるものとする。
このようにしてエンジンの起動操作が完了された後
は、スタータスイッチがオフされ、マグネットスイッチ
がオフして、スプリング23の力によってピニオンシャフ
ト11は後退方向に移動され、ピニオン13はリングギア17
から離脱する。
このような状態では、ピニオンシャフト11はモータ等
の慣性によって、第1図の示した位置に戻った後も、数
秒間回転を継続する。したがって、遠心重り251、252、
…はガータスプリング26に抗して径方向に広がる。
ピニオンシャフト11がまだ回転を継続している途中で
マグネットスイッチが再起動されると、広がった状態と
なっている遠心重り251、252、…がインナーチューブ18
の後端面に当たり、シャフト11の前進を阻止するように
なる。
このように構成される装置にあっては、ピニオンシャ
フト11の前進を阻止するストッパとして機能する遠心重
り251、251、…は、その径方向がベアリング19の内径部
を利用し規制され、また前進方向のストップ機能はチュ
ーブ18の後端部が利用される。したがって、このストッ
パ機能部は、特に難しい加工を必要とせず、また容易に
精度の高い加工が可能とされる。また、この遠心重り5
1、252、…を取り付け設定するために、特にピニオンシ
ャフト11の軸長を長くする必要が無く、大型化すること
がない。
[発明の効果] 以上のようにこの発明に係るスタータの保護装置によ
れば、インナーチューブを支持するベアリング部を用い
てピニオンシャフトの前進を阻止するストッパ機能を有
する遠心重りが設定できるものであり、またインナーチ
ューブの後端を利用して、ストッパ機能が発揮されるよ
うに構成される。したがって、特に大型化することな
く、再飛び込みを確実に防止する保護装置とすることが
できると共に、その構成が簡易化され、加工精度も容易
に向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るスタータを説明する
断面構成図、第2図は上記スタータの特にピニオンシャ
フトの遠心重りの設定部分を取り出して示す図である。 11……ピニオンシャフト、13……ピニオン、18……イン
ナーチューブ、19、20……ベアリング、21……ローラク
ラッチ、22……ヘリカルスプライン、24……取り付け
溝、251、252……遠心重り、26……ガータスプリング、
271、272……突起体(回り止め)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スタータモータからの回転力が伝達される
    チューブと、前進方向およびその反対の後退方向に選択
    的に移動され、前進方向に移動した状態でエンジンに結
    合されるようになるピニオンシャフトとが、チューブ内
    周面に形成したスプライン溝およびピニオンシャフト外
    周面に形成したスプライン溝とによって結合されるよう
    にしたスタータにおいて、 前記ピニオンシャフトに形成されたスプライン溝の形成
    された部分に、円周方向に延びるように形成した係止溝
    と、 この係止溝に嵌め込み設定され、前記ピニオンシャフト
    の回転に伴う遠心力によって外周方向に拡がるようにさ
    れる遠心重りとを具備し、 この遠心重りを嵌め込まれる前記係止溝は、前記ピニオ
    ンシャフトが後退位置に設定された状態で、前記チュー
    ブを支持するベアリングの内周部に位置し、且つ前記チ
    ューブの後端から外れる位置に形成され、前記遠心重り
    には前記係止溝に嵌め込まれた状態で前記ピニオンシャ
    フトのスプライン溝に嵌まり込む突起が形成されるよう
    にしたことを特徴とするスタータの保護装置。
JP10146689A 1989-04-20 1989-04-20 スタータの保護装置 Expired - Lifetime JP2643437B2 (ja)

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JPH02277964A JPH02277964A (ja) 1990-11-14
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