JPH02115571A - スタータモータ用ガバナ装置におけるガバナウエイトのガイド構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車、自動二輪車等のエンジンを始動する
スタータモータ用ガバナ装置におけるガバナウェイトの
ガイド構造に関するものである。

［従来技術及び発明が解決しようとする課題］一般に、
この種スタータモータ用ガバナ装置は、モータ部の１１
動に伴い、ピニオンギア、一方向回転クラッチと一体的
に前方に移動すると共に、遠心力を受けて外方に変位し
たガバナウェイトがガバナケースの係止段部に接当する
ことによって、エンジン側のリングギアに噛合するピニ
オンギアの早戻りを防止するようになっている。しかる
に従来、この様なガバナ装置においては、前記ガバナウ
ェイトの外方への変位ガイドを、一方向回転クラッチ側
に固定取付けされるウェイトホルダによって行う構成で
あったため、ウェイトホルダという部材を殊更必要とし
部品点数が多くなる許りか、これに伴い組立ても複雑化
する欠点があり。

しかも、ウェイトホルダは小部材であるためピニオンギ
アの出没に伴う衝撃で破損したり変形したりする慣れが
あり問題となっていた。

［課題を解決する手段］ 本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃す
ることができるスタータモータ用ガバナ装置におけるガ
バナウェイトのガイド構造を提供することを目的として
創案されたものであって、ピニオンギアが設けられるク
ラッチインナと、出力軸にヘリカルスプライン嵌合する
クラッチアウタとを具備した一方向回転クラッチを設け
て成るスタータモータにおいて、前記一方向回転クラッ
チの側部にガバナ装置を設けるに、モータ駆＠Ｊに伴う
遠心力を受けて変位するガバナウェイトの変位ガイド部
をクラッチアウタの側面に一体形成したことを特徴とす
るものである。

そして本発明は、この構成によって１部品点数の削減並
びに組立ての容易化を計って製造コス１−の低減を成し
得ると共に、ガバナウェイトの変位ガイＩへを確実に行
うことによりガバナ装置の信頼性を著しく向上させるこ
とができるようにしたものである。

［実施例コ 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図面
において、１はスタータモータ部のモータＩ駆動が伝達
されるドリブンギアであって、該ドリブンギア１が一体
的に軸承されたギア軸２には、一方向回転クラッチ３が
ヘリカルスプライン嵌合せしめられている。即ち、一方
向回転クラッチ３は、ギア軸２にヘリカルスプライン２
ａの関係で嵌合するクラッチアウタ４、ピニオンギア５
が一体的に形成されたクラッチインナ６、クラッチアウ
タ４とクラッチインナ６との間に介装されるクラッチロ
ーラ７等によって構成されるものであるが、前記モータ
部の駆動に伴うギア軸２の回動方向と同方向の回動では
、クラッチローラ７がクラッチアウタ４とクラッチイン
ナ６との間に緊締状に食い込むことによって、クラッチ
アウタ４とクラッチインナ６とが一体回動する動力伝動
状態になり、また逆方向の回動では、クラッチローラ７
が遊転してクラッチアウタ４とクラッチインナ６とは互
いに自由な相対回動をし、動力非伝動状態になるように
なっている。そして、一方向回転クラッチ３は、モータ
部の駆動に伴うギアｌｌ１ｌｌｌ　２の回動によって一
体回動するが、このときの慣性力によって弾機８に抗す
る状態で、ヘリカルスプライン２ａに沿って前進摺動し
、これによってピニオンギア５がエンジン側のリングギ
ア（図示せず）に噛合してエンジンの始動を行うように
なっている。

９はガバナ装置であって、該ガバナ装置９を構成する筒
状のガバナケース１０は、筒底部１０ａがギア軸２に対
して軸方向の移動と軸芯回りの回動とが規制される状態
でギア１＋ｌ［ｌ　２側に一体的に固定されるものであ
るが、その周面部には、ピニオン側から順に大径部ｆｏ
ｂ、係止段部１０ｃ、小径部１０ｄか形成されている。

一方、１１は三個で−・セラ１〜となるガバナウェイト
１１であって、該ガバナウェイト１１は、クラッチアウ
タ４のボス部４ａに外嵌する係止リング１２によって外
れ止めされた状態で上記ガバナケース１０内に内装され
、しかもその外周部には環状の弾性体１３が巻装されて
いる。そして前述したようにモータ駆動に伴うギア軸２
の回動に連繋して一方向回転クラッチ３が前進した状態
で、クラッチアウタ４が回動することによって、ガバナ
ウェイト１１は遠心力を受け１弾性体１３に抗して外方
に変位するようになっており、該外方に変位したカバナ
ラエイト１１は、その外周部がガバナケース１０の係止
段部１０ｃに接当して受は止め支持されることによって
前記前方に慣性摺動したピニオンギア５の皐戻りを防止
するが、ガバナウェイト１１の位置保持並びに上記外方
への変位ガイドは、前記クラッチアウタ４によって行わ
れるようになっている。即ち、クラッチアウタ４は、有
底筒状に形成されるクラッチ部４ｂの底部に、内周部が
ギア軸２にヘリカルスプライン嵌合する前記ボス部４ａ
を一体に設けて形成されるものであるが、クラッチ部４
ｂの底面には、前記ガバナウェイト１１の前端部が径方
向（外方）に摺動自在に嵌合される四部４ｃが形成され
ており、そして凹部４ｃは、嵌合されたガバナウェイト
１１を常時は所定の非作動位置に位置保持すると共に、
モータ駆動においてはガバナウェイト１１の外方への変
位をガイドするようになっている。

叙述の如く構成された本発明の実施例において、エンジ
ンを始動せしめるべくモータ部の駆動を行うと、これに
連動してドリブンギア１、ギア軸２が一体回動し、これ
によって一方向回転クラッチ３は慣性力でヘリカルスプ
ライン２ａに沿って前方に慣性摺動し、ピニオンギア５
がリングギアに噛合してエンジンの始動を行うこととな
り、そしてこの場合、前記一方向回転クラッチ３が前方
に慣性摺動した状態では、クラッチアウタ４とともに一
体回動するガバナウェイト１１が遠心力を受けて弾性体
１３に抗して外方に変位し、ガバナケース１０の係止段
部１０ｃに接当係止されてピニオンギア５の早戻りを防
止することになるが、上記ガバナウェイト１１の外方へ
の変位は、クラッチアウタ４の底面に一体形成される凹
部４ｃによってガイドされることになる。

この様に本発明にあっては、モータ駆動に伴う遠心力を
受けて外方に変位するガバナウェイト１１がガバナケー
ス１０の係止段部１０ｃに接当係止されることでピニオ
ンギア５の早戻りを防止するものであるが、上記ガバナ
ウェイト１１の変位は、クラッチアウタ４の底面に一体
形成される凹部４ｃによってガイドされることになる。

従って、クラッチアウタ１１の成形時に上記凹部４ｃを
形成するだけで、従来の様にウェイトホルダの如き別部
材を設けることなくガバナウェイト１１の変位ガイドを
行い得ることになり、この結果、部品点数の削減並びに
組立て作業の簡略化が計られて大幅なコストダウンを可
能とすることができる。

しかも、ウェイトホルダを別部材としたものの様に衝撃
による破損や変形の惧れがないので、常に確実なガバナ
ウェイトの変位ガイドを行うことができ、もって、優れ
た信頼性を有するガバナ装置とすることができる。

尚１本発明は、上記実施例に限定されるものでないこと
は勿論であって、要はガバナウェイトの変位ガイド部を
クラッチアウタの側面に一体形成したものであればよい
のであるから、例えば第４図、第５図に示すものの様に
、クラッチアウタ４の底面に放射状に凸部４ｄを一体形
成する一方。

ガバナウェイ１へ１１に上記凸部４ｄに対応する径方向
を向く凹溝１１ａを形成して、凹溝１１ａに嵌合する凸
部４ｄによりガバナウェイト１１の変位ガイドを行うよ
うにしてもよい。

［作用効果］ 以上要するに１本発明は、叙述の如く構成されたもので
あるから、モータ駆動に伴うガバナウェイ１〜の変位に
よりピニオンギアの早戻りを防止するものでありながら
、上記変位するガバナウェイ１〜は、クラッチアウタ側
面に一体形成される変位ガイド部によってその変位をガ
イドされることになる。従って、従来の如くウェイ１−
ホルダの如き別部材を殊更設けることなく、クラッチア
ウタ成形時において変位ガイド部を一体形成するだけの
極めて容易な構成によりガバナウェイトの変位ガイドを
行うことができる。この結果、部品点数の削減並びに組
立て作業の簡略化を計り得て、大幅な製造コストの低減
を可能とすることができる。

しかも、クラッチアウタに一体形成した変位ガイド部は
、別部材としたものの様にピニオンギアの出没に伴うｆ
ｉ撃により破損したり変形したりする慣れがないので、
常にガバナウェイトを確実に変位ガイドすることができ
、もって、ガバナ装置の信頼性を著しく向−１ニさせる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係るスタータモータ用ガバナ装置にお
けるガバナウェイトのガイド構造の実施例を示したもの
であって、第１図はスタータモータにおいて要部を示す
縦断面図、第２図はガバナ装置の内部側面図、第３図は
同上平面図、第４２１は第二実施例を示す要部側面図、
第５図は同上平面図である。 図中、２はギア軸、３は一方向回転クラッチ、４ｃは凹
部、４はクラッチアウタ、５はピニオンギア、６はクラ
ッチインナ、９はガバナ装置、１１はガバナウェイトで
ある。 特許出願人　株式会社　三ツ葉電機製作所区 Ｏｑ 派 区 区 寸 味 区 Ｖ） 転

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ピニオンギアが設けられるクラツチインナと、出力軸
   にヘリカルスプライン嵌合するクラツチアウタとを具備
   した一方向回転クラッチを設けて成るスタータモータに
   おいて、前記一方向回転クラッチの側部にガバナ装置を
   設けるに、モータ駆動に伴う遠心力を受けて変位するガ
   バナウェイトの変位ガイド部をクラツチアウタの側面に
   一体形成したことを特徴とするスタータモータ用ガバナ
   装置におけるガバナウェイトのガイド構造。