JPS5918264A - 遠心力ガバナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車や自動二輪車等の内燃機関の始動装置
に用いられる遠心力ガバナ装置に関するもので、特ζこ
ウェイトホルダ吉プレートを１個の部品にまとめて構造
を簡素化し、部品原価及び組立工数の低減を可能とする
遠心力ガバナ装置を提案するものである。

一般ｌこ、自動二輪車のエンジンの始動装置は、第１図
に示す如く構成されている。第１図において、始動モー
タ（不図示）から動力の伝達を受けるドリブンギヤ１が
軸着される回転軸２Ｉこ、一方向クラッチ装置の駆動部
に相当するクラッチアウタ３が、嵌合面に刻設されたヘ
リカルスプライン４を介して軸方向に対し摺動可能ｌこ
外挿されている。そして、一方向クラッチ１１を介して
この被動部となるピニオンギヤ１２が、前記回転軸２に
軸受１３を介し回転自在かつ軸方向に摺動自在に外挿さ
れ、さらにコイルスプリング１４がその１端を前記ピニ
オンギヤ１２の端面Ｉこ当接させて外挿されている。こ
のコイルスプリング１４はスプリングカバー１５内に１
）Ｚめられ、スプリングカバー１５はストッパ１６で軸
方向に移動しないように固定されている。

而して、前記、クラッチアウタ３の括れた部分の外周面
土１こけ、第２図の分解斜視図で示される如く、環状ス
プリング５．均等ｌこ三ツ又に分岐する枝部６ｂを有す
るウェイトホルダ６、底部を抜いた内皿を放射状に３等
分した形状のガバナウェイト７、内皿の底部に挿通孔８
ａが穿設されて成るプレー）８．Ｃ型止７輪９及び側部
ｌこ段差Ａが形成された椀形状を成すウェイトガイドｌ
Ｏ１の６種類の部品から成る遠心力ガバナ装置が装着さ
れている。これらの部品から成る遠心カガパナ装置は、
第３図の要部拡大断面図に示される如く構成されている
。第３図において、３個の前記ガバナウェイト７が、ク
ラッチアウタ３に用人外挿されたウェイトホルダ６によ
り万いｌこその枝部６ａを間に挾んで均等に離隔した態
様で支承されると共に、ウェイトホルダ６に隣接して外
挿されるプレート８とクラッチアウタ３の背面Ｂの間に
挾まれて配置されている。（ｌ）・τ婆−ら−・番こ一
隣接じ・て・Ｃ型面−Ｂ−の間ｊこ・挾−劃２そして、
これに隣接して外挿固着さ れるＣ型止７輪９により、プレート８を押え板としてガ
バナウェイト７の軸方向の移動が規制されている。又こ
のガバナウェイト７は、その外側から巻着されている環
状スプリング５の弾性締付力ｌこよりウェイトホルダ６
の円環部外周上に一括して締着されている。そして、こ
れらをすべてその腕内部ｌこ収容すべく、ウェイトノノ
イド１０が回転軸２に外挿固着されて構成されている。

斜上の如く、エンジンの始動装置は遠心力ガバナ装置の
みならず一方向クラッチ機構等の細々とした多数の部品
から構成されており、その組立手順や多数の部品管理の
煩雛化は、原価アップの大きな要因となっていた。中で
も、遠心力ガバナ装置は相対的に部品数も多く組立手順
も面倒である為、その構造の簡素化が強く望まれていた
。さらに、ウェイトホルダ６は、クラッチアウタ３に用
人外挿される為、その嵌合面は高度な寸法精度で形成さ
れる必要があり、この点も部品製作工数を上昇させる一
因となっていた。

本発明は、甲、上の点に鑑みてなされたものであって、
部品点数を減らしかつ嵌合方法を改善することにより、
組立手順が簡素化され組立及び部品管理等の総合的な工
数短縮による原価低減と品質の安定化を可能とする遠心
力ガバナ装置を提供することを目的とする。本発明の特
徴とするところは、回転軸に軸方向に摺動可能に外挿さ
れた移動部材に回転不能に外挿される複数個の放射状に
分岐した突起を有する支持部材と、前記支持部材により
軸方向の移動が規制されると共に前記突起で相互に離隔
され径方向に移動可能ｌこ支承される複数個のガバナ部
材と、前記ガバナ部利の外側に巻着され複数個の前記ガ
バナ部材を締着する弾性部材と、前記ガバナ部材に近接
して配設され径方向に移動した前記ガバナ部材と係合す
る係止部材とを有する点である。この場合、前記支持部
材と前記移動部材とが嵌合する夫々の局面に少なくとも
１個の平坦部を形成すると、前記移動部材に前記支持部
材を容易に回転不能に外挿することができる。

次に、本発明の具体的な１実施例１こついて、添付の図
面ｌこ基づき説明する。第４（ａ）図は自動二輪車の始
動装置に装着されている本発明による遠心力ガバナ装置
の要部断面図である。尚、従来技術による実施例と同一
の部品は同一符号で表わした。第４（ａ）図において、
回転軸２に、ヘリカルスプライン４を介して軸方向に摺
動可能に、クラッチアウタ３が外挿されている。クラッ
チアウタ３は椀形状を成す大径部３ａとその椀底部中央
で外側に突設される円筒状の小径部３ｂとから成り、大
径部３ａの腕内部には複数のこる１１ａやスプリングｌ
ｌｂで構成される一方向クラッチ１１が装着され、さら
にその内部には一方向クラッチ１１の被動部に相当する
ピニオンギヤ１２の一端部が挿通されている。

而して、クラッチアウタ３の小径部３ｂの外周面は、第
５図に示される如く、平坦面が全円周に亘り均等に５箇
所−こ形成されて、所謂５方取となっている。そして、
この５方取が施された外周面に嵌合可能に同様に５方取
された挿通孔が中央部ｔこ穿設された本発明によるホル
ダプレートロ′が、前記小径部３ｂに外挿されＣ型止７
輪９で軸方向に移動しない様に固定されている。

従って、」−記両者は、５方取された平坦部を有する面
で嵌合される為、互いＩこ回転不能となっており、クラ
ッチアウタ３が回転するとホルダプレート６′も一体的
に回転する。そして、上記の如く構成することｌこより
、従来技術の場合の圧入外挿する方法ｌこ比べて、億合
面の加工精度に多少の許容幅を見込むことができて製作
が容易となる上にその組立も容易となり、安定した品質
が得られる。

本発明によるホルダプレート６′は、第６図の余１視図
に示される如く形成されており、放射状に３方に均等に
分岐する略Ｕ字溝状の枝部６’　ａが略丸皿状の本体周
縁に形成され、中央部には浅い椀状の凹部が設けられ、
更にその中央部ｌこ前述の５方取が施された挿通孔６’
ｂが穿設さ１１ている。このホルダプレート６′は、第
２図に示される従来技術による遠心力ガバナ装置の部品
の内のウェイトホルダ６とプレート８の２部品の機能を
兼ね備えている。即ち、後述するガバナウェイト７をク
ラッチアウタ３の大径部３ａの底部外面Ｂとの間に挾ん
で軸方向に移動しない様に規制し、更に複数のガバナウ
ェイト７０個々の間Ｉこホルダプレート６′の枝部６／
ａを介在させ、クラッチアウタ３の小径部３ｂの外周面
上ζこ個々のガバナウェイト７を均等に離隔させて支持
している。従って、ガバナウェイト７は軸径方向には移
動することができる。本実施例においては、ホルダプレ
ート６′の枝部６／ａをＵ字溝状に形成しその両側面を
軸方向に突出させているが、枝部６’ａの形状は、上記
形状に限定されるべきものでは勿論なく、個々のガバナ
ウェイト７を互いに接触させずｌこ離隔して軸径方向に
移動可能に支持できる様な形状であれば良い。

但し、本実施例のＵ字溝状枝部６／ａは、ホルダプレー
ト６の周縁ｌこ適切に切れ目を入れてそこを直角に折曲
するだけで容易に形成でき、又材料も有効に利用できる
という効果を伴うので、より好適である。

そして、前述の従来技術と略同様に、底部の大部分を挿
通孔として抜取られた失血を放射状ｌこ均等ｔこ３等分
した形状の３個のガバナウェイト７が、前記ホルダブＶ
−）６’により軸方向に移動不能で軸径方向に移動可能
に支持され、その夫々の外側面の括れた部分に巻着され
た環状スプリング５の弾性締付力により、クラッチアウ
タ３の小径部３ｂ外周面上に一括して縛着されている。

そして更に、椀形状を成すウェイトガイド１０が、その
腕内部に上記の複数のガバナウェイト７等の組込部を収
容する態様で回転軸２に外挿され、Ｃ型止７輪９で軸方
向に移動しない様に固定されている。このウェイトガイ
ド１０のガバナウェイト７に近接する側部には段差Ａが
形成されており、後述する如くここに遠心力により軸径
方向に移動したガバナウェイト７が係合し、軸方向にお
ける一方向の摺動ストッパとして機能する。

尚、本実施例においては３個のガバナウェイト７をホル
ダプレート６′に設けられた３本の枝部６’ａで支持す
る構成としたが、２個又は４個以上のガバナウェイトを
２本又は４本以上の枝部で支持する構成としても良い。

又、ガバナウェイトの数を枝部の半数とし、枝部間にガ
バナウェイトが支持されない空区間が半数生じる構成と
しても良い。

以上の如く構成された上記実施例の動作について、次に
説明する。第４　（ａ）図において、始動モータ（不図
示）がオンされこれｌこ連結されている回転軸２が急高
速回転を開始すると、ヘリカルスプライン４が機能し、
クラッチアウタ３及びこれに装着されているガバナウェ
イト７等のウェイトガイド１０を除いた遠心力ガバナ装
置等は一体的に軸方向の図中左方向ｌこ摺動する。

この時、環状スプリング５によりクラツチアウタ３の外
周面上に縛着されているだけのガバナウェイト７も、ホ
ルダプレート６′により規制さイ１て一体ｌこ軸方向に
移動する。そして、所定の距肉１（を摺動した後、ピニ
オンギヤ１２の他端部がストッパ（不図示）に当接して
その摺動が停止１させられるが、この時ガバナウェイト
７はウェイトガイド１０の側部の段差Ａを越した位置ま
で移動している。上記一体摺動部分の摺動が停止させら
れ、ると、今度は回転軸２に同期して一体的に回転を開
始する。すると、クラッチアウタ３の外周面上に環状ス
プリング５で縛着されているガバナウェイ）７４こは遠
心力が作用し、第４（ｂ）図に示される如く、環状スプ
リング５の弾性線イマ」力に抗して径方向に夫々ガバナ
ウェイト７が浮き上がる如く移動する。この時、夫々の
ガバナウェイト７は、ホルダプレート６′の枝部６’ａ
ｉこより均等に離隔して支持されている為、放射状に均
等（こ移動する。そして、近接するウェイトガイド１０
の側部内周面に当接し、その径方向の移動が停止される
。即ち、３個のガバナウェイト７の最外周面で定義する
円が、ウェイトガイド１０の段差Ａを越えた大径部の内
周面に接するまで拡大される。従って、クラッチアウタ
３の回転時に、不用意に軸方向で図中右方向に戻す力が
クラッチアウタ３等に作用しても、段差Ａに径方向に移
動しているガバナウェイト７が係合してその摺動が停止
され、遠心力ガバナ装置としての効果を奏する。

やがて、本発明による遠心力ガバナ装置が装着されてい
る始動装置がエンジンを安定駆動させ、始動モータ（不
図示）がオフされると、回転軸２が停止されてこれにヘ
リカルスプライン嵌合されているクラッチアウタ３も停
止する為、ガバナウェイト７に作用していた遠心力が消
失し、浮き上がっていた夫々のガバナウェイト７は環状
スプリング５の弾性締付力により元のクラッチアウタ３
の小径部３ｂ外周面上に戻り、その拡大した外径を収縮
してそのストッパ機能を解除する。この時、夫々のガバ
ナウェイト７はホルダブＶ−）６’の枝部６’ａに沿っ
て均等に速やかに戻される。又、回転軸２の回転が停止
するのき同時にヘリカルスプライン４が機能シて瞬発的
に前記右方向に戻す力がクラッチアウタ３に作用し、ク
ラッチアウタ３とこれに装着される遠心力ガバナ装置等
の一体摺動部分は速やかに一体的Ｉこ始動前の元の位置
ｌこ戻る。

尚、本実施例においては、夫々のガバナウェイト７がク
ラッチアウタ３の小径部３ｂ外周面上に環状スプリング
５により直接縛着される構成となっている為、双方の接
触面積を大きく確保でき、夫々のガバナウェイト７の元
の位置ｌこ復帰する動作が安定する。

以上詳述した如く、本発明ｌこよれば、２部品を１個の
部品にまとめることにより遠心力ガバナ装置の部品点数
を減らすことができる。従って、部品原価が低減される
上に、その組立が容易４こなって組立工数が短縮される
と共に部品管理等の間接的な工数も短縮され、総合的な
遠心力ガバナ装置の原価低減が可能となる。又、部品の
嵌合方法を圧入から挿入に改善することにより、組立性
が向上されるだけでなく安定した品質を得ることができ
る。尚、本発明は、上記の特定の実施例に限定されるべ
きものではなく、本発明の技術的範囲において種々の変
形が可能であることは勿論である。例えば、個々のガバ
ナウェイトの環状スプリングが巻着される部分を溝状に
凹ませても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の遠心力ガバナ装置が装着された自動二輪
車の始動装置を示す上半分断面図、第２図は従来の遠心
力ガバナ装置の分解余１視図、第３図は従来の遠心力ガ
バナ装置を示す前記始動装置の要部拡大断面図、第４（
ａ）図、第４（ｂ）図は本発明による遠心力ガバナ装置
の１実施例を示す自動二輪車の始動装置の要部断面図で
、夫々始動前の状態と始動後で遠心力ガバナ装置が作動
した状態を示しており、第５図は本発明による遠心力ガ
バナ装置の前記１実施例の軸径方向断面図、第６図は本
発明による遠心力ガバナ装置の前記１実施例１こおける
ホルダプレートを示す斜視図である。 （符号の説明） ３：クラッチアウタ　　５：環状スプリング６：ウェイ
トホルダ　　６′：ホルダプレート６ａ、　６’ａ　：
枝　部　　　７：ガバナウエイト８ニブレート１０：ウ
ェイトガイド 特許出願人　　株式会社三ツ葉電機製作所第１図 第３図 旦 第４図 （ａ）　　　　　　　　（ｂ） Ｌや ■ 第５図 ６′０ 第６図 手続補正書 昭和５８年１０月　７日 特許庁長官　　若　杉　和　夫　　殿 １、事件の表示　　　昭和５７年　特許願　第　１２７
６１５　　号２、発明の名称　遠心力ガバナ装置 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住所　　群馬県桐生市広沢町１丁目２６８１番地名称　
　株式会社　　三　ツ　葉　電　機　製　作　所４、代
理人 ５、補正命令の日付　　　自　　発 ６、補正により増加する発明の数　　　な　　し７、補
正の対象　　　　　図　　面 ８、補正の内容　　　　　別紙の通り 補　　正　　の　　内　　容 １、本願添付図面中、第１図、第２図、第３図。 第４（ａ）図及び第４（ｂ）図を別紙の通り補正する。 （以　上）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　回転軸に軸方向に摺動可能に外挿された移動部利
   に回転不能に外挿される複数個の放射状に分岐した突起
   を有する支持部材と、前記支持部材により軸方向の移動
   が規制されると共に前記突起で相互に離隔され径方向に
   移動可能に支承される複数個のガバナ部材と、前記ガバ
   ナ部材の外側ｌこ巻着され複数個の前記ガバナ部材を締
   着する弾性部材と、前記ガバナ部材に近接して配設され
   径方向に移動した前記ガバナ部材と係合する係止部材と
   を有することを特徴とする遠心力ガバナ装置。 ２　上記第１項において、前記支持部材と前記移動部材
   とが嵌合する夫々の局面は少なくとも１個の平坦部を有
   することを特徴とする遠心力ガバナ装置。