JP2643371B2 - 水平偏向出力回路 - Google Patents

水平偏向出力回路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テレビ受像機等における水平偏向出力回
路にかかわり、特に、水平リニアリティの補正を行う際
に有用な水平出力回路に関するものである。
〔発明の概要〕 本発明の水平偏向出力回路は、スイッチングトランジ
スタによって水平偏向コイルに鋸歯状波を供給するよう
な出力回路において、前記水平偏向電流にS字補正用電
流を供給するS字補正コンデンサに鋸歯状波信号を印加
し、特に水平偏向コイルの抵抗成分によって発生する画
面歪を補正することができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
第7図は、従来からテレビ受像管の水平偏向コイルを
ドライブするために使用されている水平出力回路であっ
て、Tは水平周期信号に同期して開閉されるスイッチン
グトランジスタ、Dはダンパダイオード、CRは共振用の
コンデンサ、LYは水平偏向コイル、HLCは可飽和リアク
タ、CSはブーストコンデンサ(S字補正用のコンデン
サ)、FBTはチョークコイルを示し、通常はフライバッ
クトランスの1次巻線を使用している。
かかる水平出力回路の動作はよく知られているよう
に、スイッチングトランジスタTがオン状態の時に、水
平偏向コイルLYに鋸歯状波電流が流れ、スイッチングト
ランジスタTがオフとなった時は、水平偏向コイルLY
蓄積された電磁エネルギーが共振用コンデンサCRとの共
振現象によってコンデンサCRに移動し、その振動周期の
半サイクルで水平偏向コイルの電流が反転する。
次に、この反転電流がS字補正コンデンサCSを充電し
ながらダンパダイオードDを介して徐々に減衰する。
そのため、スイッチングトランジスタTを水平周期に
同期して開閉すると、水平偏向コイルLYには鋸歯状波電
流が流れ、その磁界によって電子ビームをCRTの水平方
向に走査させることができる。
ところで、かかる水平出力回路によると、一般に2種
類の直線性の悪化要因がある。そのうちの1つは、CRT
の蛍光面の曲率の中心と偏向中心が異なるために発生す
るもので、画面の中心で縮み、左右両端で伸びるという
ラスタ歪みである。
又、他の1つは出力回路内の直列抵抗(偏向コイルの
抵抗)による時定数によって偏向電流の直線性が失わ
れ、飽和曲線となる回路系の歪で左画面が伸び、右画面
が縮む直線性歪である。
そこで、従来は前者のラスタ歪を解消するために第8
図(a)のに示すようにS字補正コンデンサCSによっ
て左右で画面が縮むような偏向電流を発生し、この偏向
電流による縮み率をさらに曲率に示すように浅く設定
し、後者の直線性歪を除去するために、水平偏向コイル
LYに直列に接続したインダクタンス特性の可飽和リアク
タHLCによって第8図(b)に示すような画面の左側で
は縮み率を強調し、画面の右側では縮み率が小さくなる
ような偏向電流として曲線に示す特性とし、上記した
画面上で発生する水平方向の2つの歪を除去することが
行われていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、可飽和リアクタHLCによるリニアリテ
ィの補正は、磁性体の飽和特性を利用したものであるた
め、偏向電流の直線性歪の補償を精度よく行うことはで
きず、又、受像機の機種によって異なった特性のものが
必要になると同時に、温度特性によるバラツキが大き
く、きめの細かいリニアリティ補正を行うことはきわめ
て困難である。そのため、特にテレビ画面が大きくなる
と、水平画面上の各位置でビームの走査速度が一定にな
らないため、横に流れるようなスーパインポースが写し
出されると、文字の大きさが移動中に変化し、見づらく
なるという問題が発生する。
又、近年は水平出力回路にB級の増幅器を使用し、偏
向電流の波形を補正する方式も提案されているが、この
ような偏向回路は消費電力を大きくすると共に回路構成
が複雑になり、特に、大型のテレビ偏向系回路としては
適当でない。
そこで、本出願人は先にHLCを使用しないで、水平方
向のリニアリティを補正することができる水平偏向出力
回路を提案した(特願昭62−179008号)。
この発明によるリニアリティの補正回路はフライバッ
クパルスの一部をS字補正コンデンサにスイッチング回
路を介して供給することにより、偏向回路系で発生する
直線歪を補正するものであり、きわめて高い歪補正を行
うことができるが、特にテレビ受像機の画面サイズが異
なるものや,マルチスキャンタイプのテレビ受像機に採
用する場合に調整方法が複雑になるという問題点があっ
た。
本発明はかかる問題点にかんがみてなされたもので、
偏向系と双対の回路を直線歪補正回路として使用し、さ
らにリニアリティの向上する水平出力回路を提供するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は、本発明の水平出力回路の基本的な回路構成
を示したもので、第7図と同様にTはスイッチングトラ
ンジスタ、Dはダンパダイオード、CRは共振用のコンデ
ンサ、LYは水平偏向コイル、CSはS字補正用のコンデン
サ、FBTはチョークコイルを示す。
10は本発明の特徴とする直線歪補正回路であって、ス
イッチングトランジスタTに供給される水平ドライブパ
ルスによって鋸歯状波信号を発生し、この鋸歯状波信号
をS字補正用のコンデンサCSに付加するものである。
〔作用〕
第2図に示すようにスイッチングトランジスタTをド
ライブパルスPHによって開閉すると、偏向コイルLYには
偏向電流iLが流れるが、この偏向電流iLによって充放電
されるS字補正コンデンサCSの端子電圧ECはバラボリッ
ク波形となる。そのため、偏向コイルLYに流れる電流iL
は点線で示すようにトレース開始点(左画面)、及びト
レース終了点(右画面)で画面を縮めるような点線で示
す鋸歯状波となり、いわゆるS字補正によってラスタ歪
が補正される。
しかし、前述した偏向回路内の抵抗成分による直線歪
によって発生する左画面の縮み(右画面の伸び)は解消
されていないので、本発明では直線歪補正回路10からS
字補正コンデンサCSに対して鋸歯状波形からなる補正信
号eSを供給する。
すると、S字補正コンデンサCSの端子電圧ECは一点鎖
線で示すように変調されるため、このS字補正コンデン
サCSから供給されている偏向電流iLの波形も、さらに一
点鎖線で示すようにトレース終了点(右画面)で勾配の
強調された波形となり、左画面に対して相対的に右画面
を伸ばすように作用する。
その結果、ラスタ歪と同時に回路系の飽和によって発
生する直線歪も補正される。
〔実施例〕
第3図は、本発明の水平偏向出力回路の一実施例を示
す回路図で、第1図と同一符号は同一部分を示してい
る。
この図で、一点鎖線で囲った直線歪補正回路10には、
チョークコイルL2と,共振周コイルLC,及び補正用の鋸
歯状波を発生するコンデンサC2を備えており、スイッチ
ング手段としてダイオードD2及びトランジスタQが設け
られている。
チョークコイルL2の一端は補償用電源電圧VCC2に接続
され、コンデンサC2の一端は、水平偏向回路を構成する
S字補正用のコンデンサCSの一端に接続されている。
又、トランジスタQのベース入力には、スイッチング
トランジスタTのドライブパルスが入力回路11を介して
供給されている。
この水平偏向出力回路に水平ドライブパルスEPを供給
してスイッチングトランジスタTを開閉制御すると、前
述したように水平偏向コイルLYに鋸歯状波電流が流れ、
S字補正用のコンデンサCSの端子電圧ESは第4図の実線
で示すようにバラボリック状に変化する。
一方、水平ドライブパルスEPは入力回路11を介してト
ランジスタQを同時に開閉制御しているため、以下に説
明するようにS字補正用のコンデンサCSの端子電圧ES
第4図の点線で示すように、センタの位置が右側にず
れ、偏向系の時定数LRで発生する直線歪を補正すること
ができる。
以下、直線歪補正回路10の動作を詳細に説明する。
コンデンサCS,C2の合成容量値をC,共振用コイルL2
インダクタンスをLとして、 (但し、WH=水平走査周波数の角速度)に選定し、水平
周期でトランジスタQが期間tfだけ導通制御されると、
第4図に示すように、この期間tfでは、コンデンサCS,C
2の充電電荷は共振用コイルL2,ダイオードDからなる閉
共振回路によって二点鎖線で示すように共振電流iCが流
れ、 の共振電圧波形に沿ってA点の電圧vは0電位になる。
次に、共振電流iC時間後に反転するとダイオードDが遮断する。
前記合成容量値Cと、チョークコイルL2のインダクタ
ンス値L2程度に設定すると、時点t1からA点の電圧vは補償用電
源VCC2からコンデンサC2,CSに流れ込む電流i1によって
徐々に上昇する。
そして、この徐々に上昇する鋸歯状波電圧によってS
字補正用のコンデンサCSの端子電圧も上昇し、偏向コイ
ルLYに流れる電流によって充放電されているS字補正用
のコンデンサCSの端子電圧ESとなっているパラボリック
波形は、第4図の点線で示すように変化することにな
る。
この点線で示すパラボリック波形の端子電圧ESを電源
としている偏向電流は、画面の左側に比較して右側で、
電流変化の大きくなる鋸歯状の偏向電流を偏向コイルに
流すことになる。
したがって、この直流歪補正回路10は、その補償電源
電圧VCC2の値を調整すると偏向回路系の抵抗成分によっ
て生じる鋸歯状波信号の電圧降下を、S字補正用のコン
デンサCSの端子に供給する鋸歯状波電圧によって補償す
ることにより、画面の水平方向の直線歪を低減すること
になる。
本発明の直線歪補正回路は水平ドライブ信号と同期し
て動作し、直線歪の補償量は補償用電源電圧VCC2のレベ
ルを可変としておくことにより、任意に定めることがで
きるから、例えば、水平走査周波数が変化するようなテ
レビジョン受像機や,画面サイズが変化できるようにな
されているテレビジョン受像機の場合でも直線歪補償を
容易に行うことができる。
又、本発明の直線歪補償回路10は、原理的には交流理
論でよく知られているように、水平偏向ドライブ回路に
対して双対関係にある鋸歯状波発生回路を補償回路とし
たものである。
すなわち、インダクタンス素子Lをキャパシタンス素
子Cに変換し、直列回路を並列回路に転換することによ
って、鋸歯状波電流回路である水平偏向ドライブ回路を
鋸歯状波電圧発生回路に転換したものであり、かつ、S
字補正用のコンデンサCSを両方の回路で共用にした回路
構成とされている。
したがって、水平偏向ドライブ回路の抵抗成分によっ
て生じる非直線電流成分と同じ波形の信号を、双対関係
にある補償用の鋸歯状波電圧発生回路から出力し、この
補償信号波形を電圧としてS字補正用のコンデンサCS
注入することができるようになり、高い精度で直線歪の
補正を行うことができる。
第5図は横軸を水平画面位置,縦軸を直線性の歪率%
としたグラフであって、従来のHLTを使用した直線歪の
分布を点線Aで示し、本発明の直線歪補正回路(CS=1.
2μF,C2=0.3μF,L2=6.5mH,LC=56μH)を使用した直
線歪の分布を実線Bで示したものである。この図から明
らかなように、本発明の偏向出力回路は、従来のものに
比較して歪率%がきわめて小さくなり、かつ、その変化
もならだかになっていることが容易に理解できる。
第6図は、ピンクッションモジュレーションコイルPM
Cと偏向コイルLYがスイッチングトランジスタTによっ
て同時に駆動されるようなセパレート電源変調方式に、
本発明の直線歪補償回路10を付加した実施例を示したも
のである。
この実施例の場合は、ピンクッションモジュレータコ
イルPMCをホットライン側に移動することによって、S
字補正用のコンデンサCSの一端がグランド側に位置する
ように構成し、ピンクッションモジュレータコイルPMC
には2字コイルL3に結合されたピン出力回路20を設け、
この2字コイルL3の出力を検波してピン出力信号として
取り出すと共に、偏向コイルLY側に前述した直線歪補正
回路10が接続されるように構成している。
このような回路構成とすると、水平直線歪に起因する
左右ピンクッションのアンバランスも同時に解決するこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の水平偏向出力回路は、
偏向回路系の特に抵抗成分によって発生する非直線性歪
を補正する回路として、水平偏向ドライブ回路と双対を
なすような鋸歯状波発生回路を設け、この鋸歯状波発生
回路の一部にS字補正用のコンデンサを回路素子として
共用化するような直線歪補正回路を使用しているため、
直線歪を高い精度で補正することが可能になり、特に、
水平走査周期や,画面のサイズの切換可能なテレビ受像
機の場合もそのラスタ歪を効果的に取り除くことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の直線歪補正回路を付加した水平偏向出
力回路の基本的な回路図、第2図は第1図の動作波形
図、第3図は直線歪補正回路の実施例を示す回路図、第
4図は直線歪の補正を説明する波形図、第5図は水平画
面位置と歪率の関係を示すグラフ、第6図は本発明の他
の実施例を示す回路図、第7図は従来の水平偏向出力回
路図、第8図(a),(b)はラスタ歪と直線歪の補正
動作を示す説明図である。 図中、Tはスイッチングトランジスタ、Dはダンパダイ
オード、CRは共振コンデンサ、LYは水平偏向コイル、10
は直線歪補正回路を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともスイッチングトランジスタと、
    ダンパダイオードと、水平偏向コイルと、該水平偏向コ
    イルに直列に接続されているS字補正用のコンデンサを
    備えた水平偏向出力回路において、前記S字補正用のコ
    ンデンサのホット側の端子に前記水平偏向出力回路に対
    して双対の関係となるような鋸歯状波電圧発生回路を直
    線歪補正回路として接続したことを特徴とする水平偏向
    出力回路。
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