JP3459834B2 - 切換式垂直偏向システム - Google Patents

切換式垂直偏向システム

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は一般に垂直偏向回路に
関し、特に切換式垂直偏向回路の分野に関する。 【0002】 【発明の背景】新世代のカラーテレビジョン映像管とヨ
ークの組合わせには上下糸巻歪補正を要することがあ
り、更に、例えばフリッカ雑音のないAA−BB表示を
行うときのように、垂直偏向増幅器と偏向ヨークとの直
流結合を要することもある。このAA−BB表示では、
各フィールドが正規の走査周波数の2倍で2回連続して
走査されるから、簡単な上下糸巻歪補正回路に印加する
垂直に変調された水平周波数波形を生成する直流結合さ
れた垂直偏向回路が望ましい。 【0003】これ等の特性のいくつかは切換式垂直偏向
回路が適当かも知れないことを暗示するが、この切換式
垂直偏向回路は次の欠点を有する。 【0004】切換式垂直回路の1つはしばしばSSVD
と呼ばれる同期切換式垂直偏向回路で、2つのサイリス
タを用い、そのサイリスタが水平帰線期間中の変調され
た時間に導通する。高速サイリスタを用いると極めて高
価になるような複雑な回路を要することがある。このよ
うなSSVD回路は米国特許第4041354号、第4
079293号、第4096415号、第411738
0号および第4338549号に示されている。 【0005】ある別の切換式垂直回路はしばしばSMV
Dと呼ばれる切換モード型垂直偏向回路で、これは2
のスイッチングトランジスタを用いている。それらの
ランジスタは水平走査期間中の変調された時間に導通す
る。この回路によると水平周波数の波形の強い位相変調
が生じるため、上下ラスタ補正には利用出来ない。SM
VD回路の一例は米国特許第4174493号に示され
ている。 【0006】第3の切換式垂直回路は1つのサイリスタ
か逆並列ダイオードを持つトランジスタスイッチかを利
用した単スイッチ垂直偏向回路である。位相は水平帰線
から水平走査へ上から下へと変わる。この種の切換式垂
直回路は米国特許第4296360号、第454486
4号及び米国特許出願第515901号に例示されてい
。上記のような、この回路では上下糸巻歪補正は出来
ない。 【0007】その上、更に不都合なことに、上記3種の
回路はどれも、過剰の直流電流から映像管の破損を防ぐ
ためには、各スイッチの1つの駆動信号がないとき受像
機を遮断する映像管保護回路を要する。 【0008】 【発明の概要】この発明の装置は、水平エネルギを直接
垂直偏向電流に変換し、垂直偏向ヨークの両端の垂直に
変調された水平鋸波電圧によって上下糸巻歪補正が出来
る新規な切換式垂直偏向方式を提供するものである。第
1および第2の巻線が水平偏向回路からの水平周波数の
帰線パルスの供給源に互いに逆極性で誘導的に結合さ
れ、水平周波数で動作する水平偏向の水平フライバック
変成器の一部を形成することが出来るようになってい
る。帰線パルスで付勢されて互いに逆極性の変調された
電流を発生する回路があり、この変調電流発生回路がそ
の電流の正負の値を持つ部分をそれぞれ異なる電路に向
ける切換回路網を含んでいる。その電流の負の値をもつ
部分はスイッチを通る放電路を通して大地に流される
が、正の値の部分の変調された量はエネルギ蓄積装置を
通る充電路に流される。このエネルギ蓄積装置はその電
流に応じてその電流と同相で垂直偏向ヨークに垂直偏向
電流を流すための垂直偏向電圧を発生する。この垂直偏
向電圧は逆方向電流による充電によって得られる正味の
平均電荷を反映し、その正味平均電荷は一方の電流の正
の値の部分を他方の電流を正の値の部分から差引くこと
によって決まる。この垂直偏向電圧は、上述の従来技術
の切換式垂直系のような位相変調を受けないから、垂直
偏向ヨーク内の垂直偏向電圧の積分により、水平偏向回
路と同相の上下糸巻歪補正電圧が発生される。上下ラス
タ補正用およびその他の補正回路に正しく整相された水
平周波数波形が得られる。 【0009】この発明の他の構成は、糸巻歪変成器を用
いることによって、改善された上下糸巻歪補正が出来る
切換式垂直偏向方式を提供するものである。糸巻歪変成
器は、エネルギ蓄積装置に容量的に結合された第1の巻
線と、垂直偏向ヨークに直列に結合された水平周波数共
振回路の一部を形成する第2の巻線を有する。 【0010】この発明の更に他の構成は切換式垂直偏向
系のスイッチの1つの駆動信号がないときに過剰の直流
電流による映像管の破壊を防ぐため受像機を遮断する必
要をなくするものである。従来技術の切換式垂直偏向方
式では、フライバック変成器の巻線がインダクタに直列
に直流結合され、そのインダクタが更にスイッチまたは
切換回路網とエネルギ蓄積装置に直流結合されている
が、この発明の切換式垂直偏向方式では、各インダクタ
をコンデンサにより各スイッチまたは切換回路網とエネ
ルギ蓄積装置に直流結合することが出来る。 【0011】この発明の更に他の構成は、切換式垂直偏
向方式の動作の改善に貢献する数多くの有利なトポロジ
カルな性質を提供するものである。即ち、水平帰線パル
ス源に結合されたフライバック変成器の各巻線が第1の
接続点で相互に結合され、その第1の接続点が接地され
ている。これ等の巻線は各別の実質的に同じ巻線であっ
ても、実質的なセンタータップを持ち、そのセンタータ
ップを接地された1つの巻線の両半部であってもよい。
この第1および第2の巻線には、それぞれ第1および第
2のスイッチまたは切換回路網が結合され、更にそれ等
のスイッチまたは切換回路は共に第2の接続点に結合さ
れている。この第2の接続点には垂直偏向電圧を発生す
るエネルギ蓄積装置が結合されている。各巻線に結合さ
れたインダクタンスにそれぞれエネルギ蓄積装置が結合
されており、そのエネルギー蓄積装置は巻線を流れる各
電流によって、逆方向に充電される。エネルギ蓄積装置
はそれぞれ電流変調制御を行うことを可能にするスイッ
チまたは切換回路網に結合されている。このエネルギ蓄
積装置は上記の交流結合を可能にするコンデンサとして
実施することが出来る。 【0012】 【詳細な説明と実施例】図1は切換式垂直偏向方式10
を示す。従来技術で知られているように、フライバック
変成器T1の巻線W1に水平偏向回路12が結合され、
その水平偏向回路は通常の飛越し走査では水平走査周波
数fH で動作することが出来る。このfH の走査周波数
は例えばNTSC飛越し走査標準で約15750Hzに
相当する。水平偏向回路12はまた順次非飛越し走査で
はその倍数例えば2fH の走査周波数で動作することも
出来る。走査周波数fH 、2fH はPAL標準やSEC
AM標準では異なる値を取る。 【0013】フライバック変成器T1は巻線W1に誘導
結合された他の巻線W2を有し、巻線W2は接地された
センタータップ16を有する。センタータップ16は互
いに逆極性の2つの巻線または巻線部分W2a、W2b
を画定し、巻線W2aにより正の帰線パルスが、巻線W
2bにより負の帰線パルスが発生される。巻線W2a、
W2bは水平偏向回路から帰線パルスによってエネルギ
を受け、このエネルギが切換式垂直偏向方式10で垂直
偏向ヨークに垂直偏向電流を発生するために利用され
る。 【0014】簡単に言うと、以下詳述するように、フラ
イバック変成器T1はエネルギをそれぞれ巻線W2a、
W2bとコンデンサC3の間の導電路を流れる電流i
1、i2によって水平偏向系から垂直ヨークに供給し、
電流i1、i2の差に等しい電流i3がコンデンサC3
を水平周波数で充電する。コンデンサC3はこれによっ
て垂直偏向電圧V1を発生し、また、コンデンサC3は
偏向ヨークLVに放電して垂直偏向電流i4を生成す
る。抵抗R3を含む帰還ループはこの偏向回路を直線化
すると共に安定化する。制御回路14はスイッチングト
ランジスタQ1、Q2のベース駆動電流を発生する。 【0015】電流i1、i2の各導電路はそれぞれ蓄積
コイル即ちインダクタL1、L2、結合用コンデンサ即
ちエネルギ蓄積装置C1、C2およびダイオードD2、
D3を含み、ダイオードD2、D3は水平帰線電流を流
すように極性を定められている。 【0016】ダイオードD1、D2とトランジスタQ1
は電流i1と共働する第1のスイッチまたは切換回路網
18を形成し、ダイオードD3、D4とトランジスタQ
2は電流i2と共働する第2のスイッチまたは切換回路
網20を形成する。ダイオードD1、D4はまたトラン
ジスタQ1、Q2を水平帰線中にそのコレクタに生じる
逆方向電圧から隔離する働きもする。切換回路網18、
20は制御回路14に応動するが、その動作は図3につ
いて更に詳述する。 【0017】トランジスタQ1が非導通のときは、コン
デンサC1は、巻線W2aの正の帰線パルスに応じ、ダ
イオードD1、D2の接続点が負になるように充電さ
れ、またトランジスタQ2が非導通のときは、コンデン
サC2が巻線W2bの負の帰線パルスに応じ、ダイオー
ドD3、D4の接続点が正になるように充電される。コ
ンデンサC1、C2はそれぞれ巻線W2a、W2bによ
って印加されるピーク水平帰線電圧まで充電される。両
ランジスタQ1、Q2が非導通のときは電流i3が流
れないから、コンデンサC3は全く電荷を受けず、垂直
偏向ヨークLVの垂直偏向電流i4は零のままになる。 【0018】正の電流i1、i2はそれぞれコンデンサ
C1、C2の放電量によって制御され、そのコンデンサ
C1、C2の放電量はそれぞれトランジスタQ1、Q2
の導通時間を変調することにより制御される。トランジ
スタQ1、Q2は、以下更に詳述するように、図2
(a)ないし図2(f)の期間t5−t6内の異なる時
点で導通し、水平帰線期間中に、ダイオードD1、D4
が水平帰線パルスにより逆バイアスされたとき遮断され
る。 【0019】即ち、垂直走査期間の始めに、時点t5で
トランジスタQ1が導通し、時点t6でトランジスタQ
2が導通する。このため、時点t4′まで正の大電流i
1が流れ、時点t3′まで負の小電流i2が流れる。こ
れ等の電流i1、i2はそれぞれ水平帰線期間中にコイ
ルL1、L2に蓄積されたエネルギによるものである。
トランジスタQ1が導通する時点は垂直走査中時点t5
からt6まで次第に遅れるが、同じ期間中でトランジス
タQ2が導通する時点は時点t6からt5まで次第に進
む。このため、図2(b)の右側に示すように、電流i
1の振幅が減り、電流i2の振幅が増す。 【0020】ヨーク電流はコンデンサC1、C2がそれ
ぞれトランジスタQ1、Q2により放電されたとき得ら
れる。トランジスタQ1が飽和したとき正のヨーク電流
が得られる。正の帰線電圧によりインダクタL1、コン
デンサC1、ダイオードD2およびコンデンサC3を介
して大地に流れ、コンデンサC3の両端間に正の電圧を
発生する充電電流が生じる。この充電電流が水平走査期
間の前半で零になったとき、コンデンサC1の電荷即ち
電圧はダイオードD2を逆バイアスし、ダイオードD1
を順バイアスする。コンデンサC1は水平走査期間の後
半でダイオードD1と飽和トランジスタQ1とを介して
放電を開始する。 【0021】トランジスタQ2が飽和すると負のヨーク
電流が得られる。負の帰線電圧により大地からコンデン
サC3、ダイオードD3、コンデンサC2およびインダ
クタL2を流れる充電電流が発生し、これによってコン
デンサC3の両端に負の電圧を生じる。この電荷電流が
水平帰線期間の前半中に零になると、コンデンサC2の
電荷即ち電圧によってダイオードD3が逆バイアスさ
れ、ダイオードD4が順バイアスされる。コンデンサC
3は水平走査期間の後半中にダイオードD4と飽和トラ
ンジスタQ1を介して放電を始める。 【0022】従って、偏向電流i4の大きさと極性はト
ランジスタQ1、Q2を流れる放電電流の量により決ま
り、トランジスタQ1、Q2は切換型で、即ちA級でも
動作して電流シンクまたは電流源を提供する。図1に示
すバイポーラ−トランジスタQ1、Q2は可制御の放電
路を供給する任意の他の装置で置換することも出来る。
以下の説明では、トランジスタQ1、Q2が切換型で動
作して電力消費を最少にする。 【0023】切換式垂直偏向方式10の動作の説明に有
用な種々の波形を図2の各部に示す。図2の各部の左側
は水平周波数の波形を示し、右側はそれに対応する垂直
周波数の波形を示す。垂直周波数波形の時間軸は表示画
面即ちフィールドの最上部、中央部、最下部について示
されている。垂直帰線期間はあるフィールドの最下部と
その次のフィールドの最上部との間に位置する。図2
(a)は水平周波数の帰線パルスだけを示し、図2
(b)は共に水平周波数で示した電流i1、i2に対す
る垂直周波数波形を示す。この電流i1、i2に対する
各垂直周波数波形の上部は、それぞれダイオードD2、
D3を流れる電流i1、i2の正の値の部分を示し、そ
の下部はそれぞれトランジスタQ1、Q2を流れる電流
i1、i2の負の値の部分を示す。図2(c)は電流i
3を示し、図2(d)は電圧V1を示し、図2(e)は
電圧V2を示し、図2(f)は垂直周波数電流i4だけ
を示す。 【0024】動作時には、偏向電流i4が垂直走査の最
初即ち最上部で正のピーク振幅から流れ始める。この最
上部においてトランジスタQ1が時点t5で飽和に切換
わり、実質的にC1を放電する。これによって大振幅の
充電電流i1がダイオードD2を流れる。コイルL1に
蓄積された水平帰線エネルギによって時点t4′まで正
の電流i1が流れ、トランジスタQ2は時点t6で導通
して小さな放電電流i2、従って時点t3′までダイオ
ードD3を流れる小さな充電電流i2を生じる。電流i
1の正の値の部分と電流i2の正の値の部分との差であ
る電流i3によって垂直ヨークが駆動され、図2(c)
に示す波形のこの電流i3はコンデンサC3を充電して
図2(d)に示す波形の電圧V1を生じる。電圧V1は
電流i3の振幅が偏向電流i4の振幅より小さくなるま
で上昇する。図2(f)に示す波形の偏向電流i4はコ
ンデンサC3を垂直偏向ヨークLvと電流サンプリング
抵抗Rsを介して放電することにより得られる。偏向ヨ
ークLvはコンデンサC3の水平周波数の電圧を積分し
て実質的に鋸波の垂直周波数電流にする。偏向巻線のイ
ンダクタンスが大きいため、放電電流はコンデンサC3
のほぼ三角波の水平周波数電圧に追従出来ず、そのた
め、偏向巻線を流れる電流i4はコンデンサC3の端子
間平均電圧に基づくものとなる。従って、偏向巻線は電
流シンクとして働き、コンデンサC3を放電する。コン
デンサC3と偏向巻線の並列共振周波数により垂直帰線
期間が決まる。偏向ヨークLvの高インダクタンスによ
り積分された鋸波電圧V1は少なくともある程度の放物
線形の上下ラスタ補正電流を生じる。サンプリング抵抗
Rsによる偏向電流サンプルは制御回路14に帰還され
て偏向回路の動作を直線化する。 【0025】垂直走査期間の前半中、即ち最上部から中
央部まで、トランジスタQ1の導通時点は時点t5から
時点t6の方に次第に遅れる。同じ期間にトランジスタ
Q2の導通時点は時点t6から時点t5の方に次第に進
む。これにより、電流i1の振幅は次第に減少し、電流
i2の振幅は次第に増大する。電流i1の正の値の部分
から電流i2の正の値の部分を差引いた差である電流i
3の振幅もまた次第に減少する。この結果、電圧V1と
垂直偏向電流i4の振幅も次第に減少する。電流i1、
i2の正の値の部分の振幅は垂直走査の中央部で等しい
から、電流i3、電圧V1および電流i4は零である。
電流i1はダイオードD2とトランジスタQ1を流れ、
電流i2はダイオードD3とトランジスタQ2を流れ
る。 【0026】垂直走査の後半中、トランジスタQ1は引
続き時点t5から時点t6の方に次第に遅れて導通し、
トランジスタQ2も引続き時点t6から時点t5の方に
次第に進んで導通する。このため、電流i1は更に減少
を続け、電流i2は更に増大を続る。この結果、電流i
3、電圧V1および電流i4は次第に負の方向に増大す
る。 【0027】トランジスタQ1の導通時点が時点t6か
ら時点t5に急速に戻って垂直帰線が始まり、トランジ
スタQ2は遮断のままに保持される。これによって垂直
偏向ヨークLvとコンデンサC3の間に半サイクルの帰
線共振を生じ、偏向電流i4の急速かつ無損失の反転を
引起こす。垂直偏向電流i4がその方向を急速に変える
から、電圧V1を示す波形2(d)の右側で明らかなよ
うに、大きい幅の狭い帰線電圧パルスが生じる。上述の
ように、トランジスタQ1、Q2の導通時点は時点t
5、t6間において変調され、水平帰線の中央部で流れ
始め、時点t4′で終わる変調された電流i3が得られ
る。トランジスタQ1、Q2は帰線期間の後半でダイオ
ードD1、D4が非導通のとき遮断される。 【0028】この回路では、偏向電流の歪みまたは不連
続を防ぐために電流i1、i2に若干の重なりを要する
が、これは電流i1、i2の垂直周波数形により図示さ
れている。重なり電流は電流i3が零のとき垂直走査の
中央部で最大で、この中央部から上方及び下方に向かっ
て減少する。この重なり電流は走査の前半では電流i1
から電流i3を差引き、後半では電流i2から電流i3
を差引くことにより算定出来る。 【0029】電流i3は電流i1、i2の正の値の部分
の差によって成っているから、その包絡線の持続時間は
変調されない。このため、水平鋸波電圧V1は水平帰線
パルスと同相となり、そのピークは常に電流i3が零に
落ちる時点t4に生じる。これによって上下糸巻歪補正
回路22を図1に示すように電圧V1で駆動出来るよう
になる。糸巻歪変成器T2はその1次巻線W3をコンデ
ンサC4を介してコンデンサC3に結合され、その2次
巻線W4はコンデンサC5と線周波数共振回路を形成し
て偏向ヨークLvの下側に図2(e)に示すような垂直
方向に変調された正弦波電圧V2を生じる。この電圧V
2は垂直偏向ヨークLvにラスタ補正に必要な(90度
移相された)余弦波ラスタ補正電流を発生する。換言す
れば、水平周波数の鋸波電圧V1がコンデンサC4を介
して変成器T2の1次巻線W3に印加される。2次巻線
W4はコンデンサC5と水平周波数共振回路を形成して
変調された正弦波電圧V2を生成し、この正弦波電圧V
2が上下ラスタ補正に必要な余弦波電流をヨーク巻線に
注入する。電圧V2の水平周波数包絡線の零交差点は変
調されない上、常に水平帰線期間の中央にある。水平周
波数波形と同相の電圧V1はまた、マスタッシュ歪やガ
ルウイング歪の補正用やダイナミックコンバーゼンス用
の他の回路に利用されることもある。 【0030】垂直偏向ヨークLvはスイッチングトラン
ジスタQ1、Q2および制御回路14に直流結合されて
いる。このため、この回路はAA−BB表示その他のダ
イナミックなラスタ移動を要する特徴を持つ受像機に使
用出来る。また、フライバック変成器の巻線W2がコン
デンサC1、C2により垂直偏向回路に交流結合されて
いるが、この交流結合によって映像管保護回路なしで偏
向回路の動作が可能になる。トランジスタQ1、Q2の
一方又は双方のベース駆動がなくても、垂直偏向ヨーク
Lvに映像管を損傷することのあるような過剰な直流電
流は生じない。 【0031】コンデンサC3の値は垂直偏向ヨークLv
のインダクタンスに整合して、正しい垂直帰線時間を生
じる。また、電圧V1は時点t1′にほぼ大地電圧まで
低下する必要がある。平均水平帰線電圧または巻線部分
W2a、W2bの走査電圧は垂直偏向ヨークLvの所要
ピーク電圧の2倍であることを要する。インダクタL
1、L2とコンデンサC1、C2の値は相等しい。各成
分の値は電流i1、i2に必要な振幅と形状が得られる
ように選ぶ。 【0032】図3はA68 EAU00X01型ビデオ
カラー 110度SP映像管を用いて動作させるように
した切換式垂直偏向回路10の更に完全な回路図を示
す。種々の動作波形は図2のものと同様である。電流と
電圧のピーク・ピーク値は追記した波形図から直接分か
る 【0033】制御回路はカッド電圧比較器U1を用いて
いる。各出力トランジスタQ1、Q2は適当なベース駆
動を得るように並列に接続された2つの比較器U1a、
U1bまたはU1c、U1dによって駆動されている。
抵抗R14とコンデンサC11、C12を含む回路網2
4によって非線形水平周波数傾斜電圧V3が生成され
る。この回路網24には巻線W2bからの負の帰線パル
スが入力される。また、抵抗R16とコンデンサC1
3、C14を含む回路網26によって非線形水平周波数
傾斜電圧V4が生成される。この回路網26には巻線W
2aからの正の帰線パルスが入力される。電圧波形V
3、V4は図3の右上に示されている。抵抗R12と可
変抵抗R13により形成される分圧器は中心調整用であ
る。 【0034】垂直鋸波入力電圧i5は、抵抗R3、R4
の接続点で垂直帰還電流i6と組合わされて垂直駆動電
圧V5を生じる。この垂直駆動電圧V5は各傾斜電圧V
3、V4と比較されて期間t5−t6中に変調されるト
ランジスタスイッチングパルスを生じる。水平周波数傾
斜電圧V3、V4の非線形性は垂直帰線中、特に電圧V
5の鋭い負のピーク中の不安定性を防止する。図示の非
線形性がなければ、トランジスタQ1は導通が早過ぎて
ラスタの頂上で若干のリンギングを起こすことがある。 【0035】図1と図2に関して上述した出力段の重な
り動作は、図3から明らかなように、水平傾斜電圧V3
とV4の重なりによって得られる。この重なりは回路網
24により制御され、抵抗R15とダイオードD7がコ
ンデンサC12を負に充電して、傾斜電圧V3とV4の
自然的な重なりを小さくする。即ち、回路網24は傾斜
電圧V3のDCレベルを設定する。 【0036】トランジスタQ1、Q2のピークコレクタ
電圧は垂直走査中約70ボルトである。しかし、垂直帰
線中は、コンデンサC2がダイオードD3により垂直偏
向ヨークの帰線電圧にクランプされるため、トランジス
タQ2のコレクタ電圧は約150ボルトまで上昇する。
トランジスタQ2には帰線中の保護のためにツエナーダ
イオードD5が並列に接続されている。このツエナーダ
イオードD5はトランジスタQ2のコレクタ電圧を約1
20ボルトに制限する。偏向ヨークLvの糸巻歪補正電
流のピーク・ピーク値は約100mAで、約14%の糸
巻歪に相当する。 【0037】フライバック変成器T1の負荷は他の切換
式垂直偏向回路と違って対称的である。これにより左右
方向の水平ラスタ歪が防がれる。直流電源は必要でな
い。コンデンサC1、C2により与えられるフライバッ
ク変成器と偏向回路の間の交流結合は、トランジスタQ
1、Q2のベース駆動のないときの過剰ヨーク電流から
映像管を保護する働きをする。この回路は成分値を変更
することにより異なるヨークインピーダンスに適合させ
ることも出来る。また、変成器T2とその関連成分を省
略することにより、上下ラスタ補正のない動作を行うこ
とも出来る。ヨークの直流結合により、2fH 、100
Hzのフィールド順次(AA−BB)動作が可能になる
が、この2fH 、100Hzの動作には、周波数を決定
する成分を変える必要がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明による切換式垂直偏向回路の部分ブロ
ック回路図である。 【図2】図1の回路の動作の説明に用いる波形図であ
る。 【図3】この発明の構成による垂直偏向回路の1例を示
す図である。 【符号の説明】 W2a、W2b 第1と第2の巻線 12 水平偏向回路 L1、L2 変調された電流を発生する手段 Lv 垂直偏向ヨーク C3 エネルギ蓄積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペータ エジユワルト ハフアール スイス国 ツエーハー 8134 アドリス ビル フエルトブルーメンストラーセ 20 (56)参考文献 特開 昭53−135221(JP,A) 特開 昭53−62418(JP,A) 特開 昭52−131414(JP,A) 特開 昭52−114213(JP,A) 特開 昭57−20067(JP,A) 特公 昭56−28427(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水平偏向回路からの水平周波数の帰線パ
    ルスの供給源に互いに逆極性で誘導的に結合された第1
    の巻線および第2の巻線を具えた変成器と、 前記第1の巻線、第2の巻線にそれぞれ結合されてい
    て、これらの各巻線を流れる第1の電流第2の電流に
    よって互いに反対方向に充電される第1のエネルギ蓄積
    手段および第2のエネルギ蓄積手段と、 a)第1のスイッチと、b)前記第1のスイッチと前記
    第1のエネルギ蓄積手段に結合された第1のダイオード
    と、c)前記第1のエネルギ蓄積手段前記第1のダイ
    オードよび共通の接続点に結合された第2のダイオー
    ドと、を含み、前記第1のエネルギ蓄積手段に結合され
    ており、前記第1の電流を変調する第1の電流変調手段
    と、 a)第2のスイッチと、b)前記第2のスイッチと前記
    第2のエネルギ蓄積手段に結合された第3のダイオード
    と、c)前記第2のエネルギ蓄積手段第3のダイオー
    よび前記共通の接続点に結合された第4のダイオー
    ドと、を含み、前記第2のエネルギ蓄積手段に結合され
    ており、前記第2の電流を変調する第2の電流変調手段
    と、 前記共通の接続点に結合されていて、変調された前記第
    1の電流と変調された前記第2の電流の間の差に従って
    制御電圧を発生する手段と、 前記制御電圧を発生する手段によって駆動されて、垂直
    偏向電流を発生させる垂直偏向ヨークと、前記垂直偏向電流のサンプルを帰還して、 前記第1の電
    流変調手段および前記第2の電流変調手段を制御するた
    めの手段と、を含み、 前記制御電圧を積分することによって前記垂直偏向ヨー
    ク中に上下糸巻歪補正電流が発生するものである、 切換
    式垂直偏向システム
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