JP2643088B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JP2643088B2
JP2643088B2 JP6079011A JP7901194A JP2643088B2 JP 2643088 B2 JP2643088 B2 JP 2643088B2 JP 6079011 A JP6079011 A JP 6079011A JP 7901194 A JP7901194 A JP 7901194A JP 2643088 B2 JP2643088 B2 JP 2643088B2
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誠紀 糸山
裕二 井上
公俊 深江
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池モジュールに
関し、特に、端部からの水分の侵入の影響を少なくして
信頼性を向上した太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まり
が、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出
に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリ
ーンなエネルギーへの希求はますます強まってきてい
る。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさ
から、クリーンなエネルギー源として期待のもてるもの
だといえる。
【0003】太陽電池としては、様々な形態のものが知
られている。代表的なものとしては、例えば、結晶シリ
コン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、非結晶(アモ
ルファスシリコン;a−Si)シリコン太陽電池、銅イ
ンジウムセレナイド太陽電池、化合物半導体太陽電池な
どがある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、化合
物半導体太陽電池及び非結晶シリコン太陽電池は比較的
低コストで大面積化が可能なため、最近では各方面で活
発に研究開発が進められている。またこれらの太陽電池
の中でも、特に、導電性基体上にシリコンを堆積し更に
その上に透明導電層を形成して構成される非結晶シリコ
ン太陽電池を代表とする薄膜太陽電池は、軽量でかつ耐
衝撃性、フレキシブル性に富んでいるので、将来のモジ
ュール形態として有望視されている。
【0004】図9に、上記のような薄膜太陽電池を用い
て構成される太陽電池モジュールの従来例を示した。こ
の太陽電池モジュールは、裏面補強材901、充填材9
02、透光性の不織布または織布903、太陽電池90
4、最表面被覆材905から構成される。この構成であ
る太陽電池モジュールにおいて、不織布または織布90
3は、太陽電池モジュールのラミネート処理時に充填材
が流れ出さないように保持するためと、最表面被覆材9
05としてフィルム材を使用した場合において外部から
の引っ掻きから太陽電池904を保護するために使用し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
太陽電池モジュールでは、上記のように太陽電池に接し
ている不織布または織布が、太陽電池モジュールの端
部、すなわち裏面補強材の端部にまで達している構造で
ある。このため、太陽電池モジュールを屋外に設置した
場合において、不織布または織布を伝わって太陽電池ま
で水分が侵入しやすかった。そしてこの結果、太陽電池
が水分の影響をうけて性能劣化を起こし、変換効率が著
しく低下するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、端部からの水分の侵入に
よる影響を受けにくく、信頼性を向上した太陽電池モジ
ュールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究開発を重ねた結果、次のような太
陽電池モジュールが最良であることを見いだした。すな
わち本発明は、最表面被覆材と薄膜太陽電池と、薄膜太
陽電池を埋設するための充填材と、最表面被覆材と薄膜
太陽電池の間に設けられた透光性の不織布または織布を
有する太陽電池モジュールにおいて、受光部側の太陽電
池と接する透光性の不織布または透光性織布の端部を、
太陽電池モジュールの端部の内側に位置させたことを特
徴とするものである。
【0008】ここで、前記透光性の不織布または織布と
しては、具体的には、ガラスやポリプロピレンから構成
されることが挙げられる。
【0009】
【作用】上記のように構成される本発明の太陽電池モジ
ュールでは、透光性の不織布または織布が太陽電池モジ
ュールの端部まで達していない。このため、端部からの
水分が不織布または織布を伝わって太陽電池にまで侵入
しにくくなり、性能劣化による変換効率の低下を抑制で
きる。
【0010】
【実施態様例】図1に、本発明の太陽電池モジュールの
概略構成を示した。この太陽電池モジュールは、裏面補
強材101、透光性の不織布または織布102、太陽電
池103、充填材104、最表面被覆材105、絶縁フ
ィルム106から構成されるものである。
【0011】この太陽電池モジュールでは、図示したよ
うに、太陽電池103と接する不織布または織布102
は他の不織布または織布102に比べて幅が狭くなって
いる。すなわち、太陽電池モジュールの端部、つまり図
示した構造では裏面補強材101の端部にまで、不織布
あるいは織布102が達していない構造となっている。
なお、太陽電池103と接する不織布あるいは織布10
2は、太陽電池103の被覆材料としての積層順にはと
くに限定はなく、ラミネート処理後において太陽電池1
03に接しているものを含むものである。
【0012】〔太陽電池〕本発明における太陽電池は、
特に限定はないが、好ましくは、可とう性を有する太陽
電池である。このような太陽電池として、例えば、導電
性基体上に、光変換部材としての半導体光活性層が形成
されたものが挙げられる。このような太陽電池の一例の
概略構成を図2に示した。この太陽電池は、導線性基体
201、金属電極層202、半導体光活性層203、透
明導電層204、集電電極205から構成される。
【0013】導電性基体201は、太陽電池の基体にな
ると同時に下部電極の役割も果たす。材料としては、シ
リコン、タンタル、モリブデン、タングステン、ステン
レス、アルミニウム、銅、チタン、カーボンシート、鉛
メッキ鋼板、導電層が形成してある樹脂フィルムやセラ
ミックスなどがある。またこの導電性基体201上に
は、金属電極層202として、金属層、金属酸化物層、
あるいは金属層と金属酸化物層を形成しても良い。金属
層には、例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,
Niなどが用いられる。金属酸化物層には、例えば、Z
nO,TiO2,SnO2などが用いられる。またこれら
金属層および金属酸化物層の形成方法としては、抵抗加
熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法などが
ある。
【0014】半導体光活性層203は、光電変換を行う
部分である。半導体光活性層203の具体的な材料とし
ては、pn接合型多結晶シリコン、pin接合型非結晶
シリコン、あるいはCuInSe2,CuInS2,Ga
As,CdS/Cu2S,CdS/CdTe,CdS/
InP,CdTe/Cu2Teをはじめとする化合物半
導体なとが挙げられる。また半導体光活性層203の形
成方法としては、多結晶シリコンの場合は、溶融シリコ
ンのシート化か非結晶シリコンの熱処理が挙げられる。
またアモルファスシリコンの場合は、シランガスなどを
原料とするプラズマCVD、化合物半導体の場合はイオ
ンプレーティング、イオンビームデポジション、真空蒸
着法、スパッタ法、電析法などが挙げられる。
【0015】透明導電層204は、太陽電池の上部電極
の役目を果たしている。透明導電層204に用いる材料
としては、例えば、In23,SnO2,IN23−S
nO2(ITO),ZnO,TiO2,Cd2SnO4,高
濃度不純物ドープした結晶性半導体層などがある。また
形成方法としては、抵抗加熱蒸着、スパッタ法、スプレ
ー法、CVD法、不純物拡散法などがある。
【0016】透明導電層204の上には、電流を効率よ
く集電するために、格子状の集電電極205(グリッ
ド)を設けてもよい。集電電極205の具体的な材料と
しては、例えば、Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,
Ni,Cu,Sn、あるいは銀ペーストをはじめとする
導電性ペーストなどが挙げられる。集電電極205の形
成方法としては、マスクパターンを用いたスパッタリン
グ、抵抗加熱、CVD法、あるいは、全面に金属膜を蒸
着した後で不必要な部分をエッチングで取り除きパター
ニングする方法、光CVDにより直接集電電極パターン
を形成する方法、集電電極パターンのネガパターンのマ
スクを形成した後にメッキする方法、導電性ペーストを
印刷する方法などがある。
【0017】上記の導電性ペーストは、通常は、微粉末
状の銀、金、銅、ニッケル、あるいはカーボンなどを、
バインダーポリマーに分散させたものが用いられる。バ
インダーポリマーとしては、例えば、ポリエステル、エ
ポキシ、アクリル、アルキド、ポリビニルアセテート、
ゴム、ウレタン、フェノールなどの樹脂が挙げられる。
【0018】一般的に、太陽電池モジュールを設置する
場合、作業性の面から軽量であることが望ましい。また
一方では屋根材一体型の太陽電池モジュールのニーズが
高まってきており、太陽電池モジュールを曲げ加工する
ことが求められてきている。ここで、ステンレス基板上
に形成された非結晶シリコン太陽電池はかなり薄くする
ことができ、基板を含めて0.1mm程度の厚みまで薄
くすることができる。このため、太陽電池の充填材の量
を少なくすることができ、その結果、太陽電池モジュー
ルの軽量化が図ることにより、厚みを減らすことができ
る。そして厚みを減らすことができれば、太陽電池モジ
ュールを折り曲げた時における表面被覆材に対する応力
を少なくすることができる。また引っ張りに対しては、
被覆材の亀裂を抑制し、収縮に対しては被覆材のよりを
抑制することができる。更に、ステンレス基板上に形成
されているので、可曲性がある。このため、太陽電池モ
ジュールに必要以上の剛性を要求することがなく、太陽
電池モジュールの厚みを減らすことができる。
【0019】以上の通り、太陽電池としては、ステンレ
ス基板上に形成された非結晶シリコン太陽電池が最適で
あることがわかる。
【0020】次に、本発明で好適に使用される各被覆材
について説明する。
【0021】〔最表面被覆材〕最表面被覆材に要求され
る特性としては、透光性、耐候性がある。また汚れが付
着しにくいことも要求される。最表面被覆材の材料とし
てガラスを使用した場合、充填材が厚くなければ充填不
良が起きるという問題がある。またその場合、重量が大
きくなるだけでなく、外部からの衝撃により割れやすい
という問題も考えられる。そのために最表面被覆材には
耐候性透明フィルムが好適に用いられる。
【0022】このような耐候性透明フィルムを用いるこ
とで、充填性が良くなり、軽量化が図れる。また衝撃に
より割れない上に、フィルム表面にエンボス処理を施す
ことで、太陽光の表面反射が眩しくないという効果も生
まれる。耐候性透明フィルムの材料としては、ポリエチ
レンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリ3フッ
化エチレン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂フィル
ムなどを用いることができるが、これに限定されない。
また充填材との接着面には、充填材が接着しやすいよう
に、コロナ放電処理などの表面処理を施すこともでき
る。
【0023】〔充填材〕充填材に要求される特性として
は、耐候性、熱可塑性、熱接着性、光透過性などが挙げ
られる。充填材の材料としては、EVA(酢酸ビニル−
エチレン共重合体)、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、
エポキシ樹脂、フッ素化ポリイミド樹脂などの透明な樹
脂を使用できるが、これらに限定されない。また充填材
に架橋剤を添加することで、架橋することも可能であ
る。また光劣化を抑制するために、紫外線吸収剤が含有
されていることが望ましい。
【0024】〔不織布または織布〕本発明において使用
される不織布または織布は、太陽電池モジュールのラミ
ネート処理時において充填材が流れ出さないように保持
するため、並びに最表面被覆材にフィルムを使用した場
合において外部からの引っ掻きから太陽電池を保護する
ために使用している。不織布および敷布としては、ガラ
スやポリプロピレンなどの高分子樹脂などを用いること
ができるが、これらに限定されない。
【0025】また不織布に用いられるバインダーとして
は、アクリル系、PVA(ポリビニルアルコール)、あ
るいは変性ポリエステルなどが使用されるが、これらに
限定されない。
【0026】〔絶縁フィルム〕絶縁フィルムは、太陽電
池と外部との間、または太陽電池と裏面補強材との間に
おける電気的絶縁を保つため使用してもよい。つまり、
充填材だけでも絶縁性はあるものの、厚さにばらつきが
ある。このため、充填材における膜厚の薄い部分あるい
はピンホール部分においては、太陽電池と外部、あるい
は太陽電池と裏面補強材との間でショートが発生する恐
れがある。絶縁フィルムはそれを防止するための安全策
として使用する。絶縁フィルムの材料としては、太陽電
池と充分な電気絶縁性を確保でき、長期耐久性に優れ、
熱膨張や熱収縮に耐えられ、しかも柔軟性を兼ね備えた
材料が好ましい。好適に用いられる材料としては、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げ
られる。
【0027】〔裏面補強材〕裏面補強材は、太陽電池モ
ジュールの機械的強度を増すために、必要に応じて使用
される。裏面補強材に要求される品質は、耐候性、剛
性、可とう性などが挙げられる。また形状としては、板
状のものを用い、材質は例えばステンレス板、メッキ鋼
板、ガルバリウム鋼板などを使用できるが、これら限定
されない。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0029】(実施例1)まず、非結晶シリコン(a−
Si)系太陽電池を作製した。この作製手順を図3を用
いて説明する。
【0030】洗浄したステンレス基板301上に、スパ
ッタ法で裏面金属電極層302として、Al層(膜厚5
000Å)とZnO層(膜厚5000Å)を順次形成し
た。次いで、プラズマCVD法により、SiH4とPH3
とH2の混合ガスからn型a−Si層を、SiH4とH2
の混合ガスからi型a−Si層を、SiH4とBF3とH
2の混合ガスからp型微結晶μc−Si層をそれぞれ形
成した。
【0031】そしてこれにより、n層膜厚150Å/i
層膜厚4000Å/p層膜厚100Å/n層膜厚100
Å/i層膜厚800Å/p層膜厚100Åの層構成であ
る、タンデム型a−Si系の光電変換半導体層303を
形成した。次に、透明導電層304として、In23
膜(膜厚700Å)を、02雰囲気下でInを抵抗加熱
法で蒸着することによって形成した。更にこの上に、集
電電極305を、銀ペーストをスクリーン印刷機により
パターン印刷し、乾燥を行うことにより形成した。
【0032】次に、上記作製済の太陽電池について、被
覆材にてラミネート処理する工程を、図4を用いて説明
する。図4は、本実施例の太陽電池モジュールの断面図
を示したもので、この太陽電池モジュールは、裏面補強
材401、充填材402、太陽電池403、幅広のガラ
ス不織布404、幅狭のガラス不織布405、絶縁フィ
ルム406、最表面被覆材407から構成される。
【0033】まず裏面補強材401、充填材402、絶
縁フィルム406、幅広のガラス不織布404、充填材
402、幅狭のガラス不織布405、上記方法により作
製した太陽電池403、幅狭のガラス不織布405、充
填材402、幅広のガラス不織布404、並びに最表面
被覆材407を順番に積層した。そしてこの積層物を、
真空引きした状態で、150℃で充填材を溶融させるこ
とにより、ラミネート処理した。なお、具体的には、裏
面補強材401は亜鉛塗布鋼板(大同鋼板社製、商品
名:タイマカラーGL)を、充填材402はEVA(エ
チレン−酢酸ビニル共重合ポリマー耐候性グレード)
を、ガラス不織布404、405はクレーンガラス(ク
レーンガラス社製、PVAバインダー)を、絶縁フィル
ム406はナイロン(デュポン製、商品名:ダーテッ
ク)を、最表面被覆材407はフッ素樹脂フィルム(エ
チレンテトラフルオロエチレン、旭硝子社製、商品名:
アフレックス)を、それぞれ使用した。
【0034】(実施例2)本実施例2は、実施例1にお
いて、太陽電池の直上のガラス不織布を幅狭にし、それ
以外のガラス不織布を幅広にしたものである。図5に、
本実施例2の太陽電池モジュールを示した。本実施例2
の太陽電池モジュールは、裏面補強材501、充填材5
02、太陽電池503、幅広のガラス不織布504、幅
狭のガラス不織布505、絶縁フィルム506、最表面
被覆材507から構成される。また本実施例2における
ラミネート処理の方法は、実施例1と同様にして行っ
た。
【0035】(実施例3)本実施例3は、実施例1にお
いて、すべてのガラス不織布をポリプロピレン不織布に
したものである。図6に、本実施例3の太陽電池モジュ
ールを示した。本実施例3の太陽電池モジュールは、裏
面補強材601、充填材602、太陽電池603、幅広
のポリプロピレン不織布604、幅狭のポリプロピレン
不織布605、絶縁フィルム606、最表面被覆材60
7から構成される。また本実施例3におけるラミネート
処理の方法は、実施例1と同様にして行った。
【0036】(比較例1)本比較例1は、実施例1にお
いて、すべてのガラス不織布に幅広を使用したものであ
る。図7に、本比較例1の太陽電池モジュールを示し
た。本比較例1の太陽電池モジュールは、裏面補強材7
01、充填材702、太陽電池703、幅広のガラス不
織布704、絶縁フィルム705、最表面被覆材706
から構成される。また本比較例1において、各被覆材料
の積層順、およびラミネート処理の方法は、実施例1と
同様にして行った。
【0037】(比較例2)本比較例2は、比較例1にお
いて、すべてのガラス不織布をポリプロピレン不織布に
したものである。図8に、本比較例2の太陽電池モジュ
ールを示した。本比較例2の太陽電池モジュールは、裏
面補強材801、充填材802、太陽電池803、幅広
のポリプロピレン不織布804、絶縁フィルム805、
最表面被覆材は806から構成される。また本比較例2
において、各被覆材料の積層順、およびラミネート処理
の方法は、実施例1と同様にして行った。
【0038】(評価)そして、上記方法にて作製した実
施例1〜3、並びに比較例1、2の各太陽電池モジュー
ルについて、以下の項目について評価を行った。 (1)初期変換効率 (2)光照射+降雨サイクル後の変換効率 (3)相対低下率 なお、(2)の光照射+降雨サイクル後の変換効率は、
サンシャインウェザーに太陽電池モジュールを投入し、
光照射と降雨サイクルによって促進試験を行い、500
0時間後の変換効率を測定することで行った。また
(3)の相対低下率は、(2)の結果の(1)に対する
相対低下率を算出することで行った。
【0039】(評価結果および考察)上記した実施例1
〜3と比較例1、2における太陽電池モジュールの評価
結果を、表1にそれぞれ示した。表1から明らかなよう
に、実施例1〜3の太陽電池モジュールは、試験後にお
ける変換効率の低下が少ないことがわかる。
【0040】
【表1】
【0041】実施例1〜3の太陽電池モジュールの変換
効率の低下が少ないのは、太陽電池に接している不織布
が、太陽電池モジュールの端部にまで達していないの
で、外部からの水分の侵入の影響が少ないためであると
思われる。また、実施例2の結果より、受光面の太陽電
池と接する不織布が太陽電池モジュールの端部にまで達
していないだけで大きな効果があることがわかる。逆に
比較例1、2の太陽電池モジュールで変換効率の低下が
大きいのは、外部からの水分が不織布を伝わって太陽電
池に達し、これが大きな変換効率低下を引き起こしたこ
との原因であると考えられる。
【0042】なお、以上は不織布を用いた場合の例であ
るが、織布を用いた場合も同様の効果が得られることは
明らかである。
【0043】
【発明の効果】本発明の太陽電池モジュールでは、受光
面側の太陽電池に接している不織布または織布を太陽電
池モジュールの端部にまで達しない構造としたので、端
部からの水分が不織布または織布を伝わって太陽電池に
まで侵入しにくくなる。このため、水分による性能劣化
による変換効率の低下を抑制することができ、信頼性向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの概略構成を示し
た断面図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールを構成する太陽電
池の概略構成を示した説明図である。
【図3】本発明の実施例1の太陽電池モジュールを構成
する太陽電池の概略構成を示した説明図である。
【図4】本発明の実施例1の太陽電池モジュールの概略
構成を示した断面図である。
【図5】本発明の実施例2の太陽電池モジュールの概略
構成を示した断面図である。
【図6】本発明の実施例3の太陽電池モジュールの概略
構成を示した断面図である。
【図7】本発明の比較例1の太陽電池モジュールの概略
構成を示した断面図である。
【図8】本発明の比較例2の太陽電池モジュールの概略
構成を示した説明図である。
【図9】従来の太陽電池モジュールの概略構成を示した
断面図である。
【符号の説明】
101、401、501、601、701、801、9
01 裏面補強材、 102、903 不織布または織布、 404、504、704 幅広ガラス不織布、 405、505 幅狭ガラス不織布、 604、804 幅広ポリプロピレン不織布、 605 幅狭ポリプロピレン不織布、 103、403、503、603、703、803、9
04 太陽電池、 104、402、503、602、702、802、9
02 充填材、 105、407、507、607、706、806、9
05 最表面被覆材、 106、406、506、606、705、805 絶
縁フィルム、 201、301 導電性基体、 202、302 金属電極層、 203、303 半導体光活性層、 204、304 透明導電層、 205、305 集電電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−1875(JP,A) 特開 昭55−1115(JP,A) 実開 昭60−6249(JP,U)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最表面被覆材と、薄膜太陽電池と、前記
    薄膜太陽電池を埋設するための充填材と、前記最表面被
    覆材と前記薄膜太陽電池の間に設けられた透光性不織布
    とを有する太陽電池モジュールにおいて、受光部側の前
    記薄膜太陽電池と接する前記透光性不織布の端部を、前
    記太陽電池モジュールの端部の内側に位置させたことを
    特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記透光性不織布がガラス不織布である
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記透光性不織布がポリプロピレン不織
    布であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】 最表面被覆材と、薄膜太陽電池と、前記
    薄膜太陽電池を埋設するための充填材と、前記最表面被
    覆材と前記薄膜太陽電池の間に設けられた透光性織布と
    を有する太陽電池モジュールにおいて、受光部側の前記
    薄膜太陽電池と接する前記透光性織布の端部を、前記太
    陽電池モジュールの端部の内側に位置させたことを特徴
    とする太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記透光性織布がガラス織布であること
    を特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記透光性織布がポリプロピレン織布で
    あることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュ
    ール。
  7. 【請求項7】 最表面被覆材と、金属電極層と非結晶シ
    リコン半導体層と透明導電層と集電電極を有する非結晶
    シリコン太陽電池と、前記非結晶シリコン太陽電池を埋
    設するための充填材と、前記最表面被覆材と前記非結晶
    シリコン太陽電池の間に設けられた透光性不織布とを有
    する太陽電池モジュールにおいて、受光部側の前記非結
    晶シリコン太陽電池と接する前記透光性不織布の端部
    を、前記太陽電池モジュールの端部の内側に位置させた
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記透光性不織布がガラス不織布である
    ことを特徴とする請求項7に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  9. 【請求項9】 前記透光性不織布がポリプロピレン不織
    布であることを特徴とする請求項1、3または5のいず
    れか1項に記載の太陽電池モジュール。
  10. 【請求項10】 最表面被覆材と、金属電極層と非結晶
    シリコン半導体層と透明導電層と集電電極を有する非結
    晶シリコン太陽電池と、前記非結晶シリコン太陽電池を
    埋設するための充填材と、前記最表面被覆材と前記非結
    晶シリコン太陽電池の間に設けられた透光性織布とを有
    する太陽電池モジュールにおいて、受光部側の前記非結
    晶シリコン太陽電池と接する前記透光性織布の端部を、
    前記太陽電池モジュールの端部の内側に位置させたこと
    を特徴とする太陽電池モジュール。
  11. 【請求項11】 前記透光性織布がガラス織布であるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  12. 【請求項12】 前記透光性織布がポリプロピレン織布
    であることを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モ
    ジュール。
  13. 【請求項13】 最表面被覆材と、金属電極層と非結晶
    シリコン半導体と透明導電層と集電電極を有する複数の
    非結晶シリコン太陽電池を直列接続した非結晶シリコン
    太陽電池と、前記非結晶シリコン太陽電池を埋設するた
    めの充填材と、前記最表面被覆材と前記非結晶シリコン
    太陽電池の間に設けられた透光性不織布とを有する太陽
    電池モジュールにおいて、受光部側の前記非結晶シリコ
    ン太陽電池と接する前記透光性不織布の端部を、前記太
    陽電池モジュールの端部の内側に位置させたことを特徴
    とする太陽電池モジュール。
  14. 【請求項14】 前記透光性不織布がガラス不織布であ
    ることを特徴とする請求項13に記載の太陽電池モジュ
    ール。
  15. 【請求項15】 前記透光性不織布がポリプロピレン不
    織布であることを特徴とする請求項13に記載の太陽電
    池モジュール。
  16. 【請求項16】 最表面被覆材と、金属電極層と非結晶
    シリコン半導体層と透明導電層と集電電極を有する複数
    の非結晶シリコン太陽電池を直列接続した非結晶シリコ
    ン太陽電池と、前記非結晶シリコン太陽電池を埋設する
    ための充填材と、前記最表面被覆材と前記非結晶シリコ
    ン太陽電池の間に設けられた透光性織布とを有する太陽
    電池モジュールにおいて、受光部側の前記非結晶シリコ
    ン太陽電池と接する前記透光性織布の端部を、前記太陽
    電池モジュールの端部の内側に位置させたことを特徴と
    する太陽電池モジュール。
  17. 【請求項17】 前記透光性織布がガラス織布であるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  18. 【請求項18】 前記透光性織布がポリプロピレン織布
    であることを特徴とする請求項16に記載の太陽電池モ
    ジュール。
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