JP2643016B2 - Ｉｓｄｎ端末 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ISDN網、あるいはＩインターフェースを
サポートする交換機に接続して使用する端末に関するも
のである。

〔従来の技術〕

第２図は例えばNTT社ネットメイトD64というISDN電話
機の回線接続部分であり、この電話機はローカル給電で
動作する。図において、（１）はISDN回線に接続するＩ
インターフェース、（２）はISDN回線との接続状態を検
出しこの状態をＩインターフェース（１）に通知する接
続検出器、（３）はＩインターフェース（１）を制御す
る制御部である。

次に動作について説明する。接続検出器を使用するロ
ーカル給電端末は、TTC標準JT−I430での規定に基づ
き、3mWまでの電力を消費することが可能であり、この
電力はISDN網側より供給される。以下、この電力のこと
を局給電と呼ぶことにする。接続検出器（２）はこの局
給電により動作し、局給電の有無によりISDN回線の接続
・非接続の検出を行う。接続検出器（２）は検出した信
号をＩインターフェース（１）に通知する。Ｉインター
フェース（１）は接続検出器（２）より非接続信号を受
けると制御部（３）に非接続を通知し、このとき制御部
（３）は端末の通信機能を停止する。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の接続検出器を有するローカル給電のISDN端末は
以上のように構成されているので、局給電をサポートし
ない交換機に接続して使用した場合、局給電が無いため
接続検出器（２）により常に非接続状態であると検出さ
れてしまい、通信機能が不能となる等の問題点があっ
た。

また、第２図において、接続検出器（２）を有しない
ISDN端末においては、局給電をサポートしない交換機に
接続して使用した場合にも通信機能を維持できるが、局
給電の同期外れを制御部（３）において非接続として処
理しなければならないなどの問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、局給電をサポートするISDN網あるいは交換
機に接続して使用する場合に接続・非接続を検出できる
とともに、局給電をサポートしない交換機に接続した場
合にも通信機能を維持できるローカル給電のISDN端末を
得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るISDN端末は、局給電されるISDN回線網
または局給電されない交換機に対してユーザ側端末を接
続する回線を収納したインターフェースと、 前記接続された回線より局給電の有りを検出し、前記
ユーザ端末とISDN回線網との回線接続を示す接続検出信
号を出力する接続検出器と、前記接続検出器からの接続
検出信号または前記交換機への接続を示す予め設定した
非接続検出信号を外部の制御動作に応じて選択的に切り
換えて前記インターフェースに伝える第１の切換え手段
と、前記ISDN回線網へ回線接続する時に局給電有り側に
スイッチ切り換えをする第２の切換え手段と、前記イン
ターフェースに対して通信制御を行うと共に、前記第２
の切換え手段が局給電有り側にスイッチ切り換えを行っ
た時に前記接続検出信号を、または局給電無し側にスイ
ッチ切り換え時に前記非接続信号を前記インターフェー
スに伝えるように前記第１の切換え手段を切り換え制御
する制御部とを設けたものである。

〔作用〕

この発明によれば、第２の切換え手段が局給電「有」
側に切り換えられるのに連動して、第１の切換え手段が
接続検出「有効」側に切り換えることで、接続検出器よ
り出力されるISDN網の接続、或は非接続検出信号が有効
となって端末の通信機能制御に供され、また上記第２の
切換え手段が「無」側に切り換えられるのに連動して第
１の切換え手段が接続検出「無効」側に切り換えられる
ことで、本端末に局給電をサポートしないISDN網等が接
続され、その結果、接続検出器より非接続信号が出力さ
れたとしても、この出力信号は無効となって端末の通信
機能を維持することができる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図において、（１）はISDN回線に接続するＩイン
ターフェース、（２）はISDN回線（１）との接続状態を
検出しこの状態を接続、或は非接続信号に弁別してＩイ
ンターフェース（１）に通知する接続検出器、（４）は
接続検出器（２）の信号をＩインターフェース（１）に
通知するか否かを選択する接続検出有効・無効切換スイ
ッチ（第２の切換え手段）、（５）は局給電の有無をユ
ーザにより決定できる局給電有無切換スイッチ（第１の
切換え手段）、（３）はＩインターフェース（１）を制
御するとともに、局給電有無切換スイッチ（５）の状態
により接続検出有効・無効切換スイッチ（４）を切り換
える制御部である。

尚、上記接続検出有効・無効切換スイッチは、「検出
有効側（4a）」に切換時に、接続検出器（２）が接続を
検出すると論理“1"信号を、非接続を検出すると論理
“0"信号をインターフェース（１）に出力する。

また、「検出無効側（4b）」に切り換えられると、接
続検出器（２）の検出結果に拘りなく論理“1"信号をイ
ンターフェース（１）に保持出力する。

次に、上記構成に基づき本実施例の動作を説明する。

先ず、局給電をサポートするISDN網あるいは交換機に
本端末を接続して使用する場合、ユーザが局給電有無切
換スイッチ（５）を「有」に切り換える。こり切り換え
に連動して、制御部（３）は接続検出有効・無効切換ス
イッチ（４）を「有効」（4a）側に切り換える。この切
り換えにより、接続検出器（２）が局給電の有無により
検出した信号（接続・非接続）がＩインターフェース
（１）に通知され、接続の場合には論理“1"の信号がＩ
インターフェース（１）に出力され制御部（３）の間で
通信のやりとりを行う。Ｉインターフェース（１）は接
続検出器（２）より論理“0"の非接続信号を受けると制
御部（３）に非接続を通知し、このとき制御部（３）は
通信機能を停止する。

局給電をサポートしない交換機に本端末を接続して使
用する場合、ユーザが局給電有無切換スイッチ（５）を
「無」に切り換えると、これに連動して、制御部（３）
は接続検出有効・無効切換スイッチ（４）を「無効」
（4b）側に切り換える。これにより、接続検出器（２）
が局給電無しにより常に非接続状態を検出するが接続検
出有効・無効切換スイッチ（４）は「無効」（4b）側に
切り換えられ、非接続信号はＩインターフェース（１）
に伝えられず、代って接続検出有効・無効切換スイッチ
（４）から論理“1"の接続検出信号がインターフェース
（１）に保持出力される。従って、局給電無にも拘わら
ずＩインターフェース（１）と制御部（３）の間で通信
のやりとりによって通信機能を維持することができる。

なお、制御部（３）は接続先が局給電をサポートして
いるか否かにより同期外れの処理など制御方法が異なる
ために局給電有無切換スイッチ（５）の状態を認識して
おく必要がある。

さらに、制御部（３）が局給電の有無を把握できれ
ば、局給電有無切換スイッチ（５）と接続検出有効・無
効切換スイッチ（４）は１つにまとめたスイッチにして
もよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば局給電有無により接
続検出器の信号を有効・無効にするかを選択するように
構成したので、接続先が局給電をサポートしない場合
に、接続検出器の出力信号の有無に拘わらず、どちらの
場合にも正常に通信機能を使用することができるという
極めて汎用性の高いISDN端末を得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるISDN端末の回線接続
部分を示す図、第２図は従来の回線接続部分を示す図で
ある。 （１）はＩインターフェース、（２）は接続検出器、
（３）は制御部、（４）は接続検出有効・無効切換スイ
ッチ、（５）は局給電有無切換スイッチ。 尚、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】局給電されるISDN回線網または局給電され
   ない交換機に対してユーザ側端末を接続する回線を収納
   したインターフェースと、 前記接続された回線より局給電の有りを検出し、前記ユ
   ーザ端末とISDN回線網との回線接続を示す接続検出信号
   を出力する接続検出器と、 前記接続検出器からの接続検出信号または前記交換機へ
   の接続を示す予め設定した非接続検出信号を外部の制御
   動作に応じて選択的に切り換えて前記インターフェース
   に伝える第１の切換え手段と、 前記ISDN回線網へ回線接続する時に局給電有り側にスイ
   ッチ切り換えをする第２の切換え手段と、 前記インターフェースに対して通信制御を行うと共に、
   前記第２の切換え手段が局給電有り側にスイッチ切り換
   えを行った時に前記接続検出信号を、または局給電無し
   側にスイッチ切り換えを行った時に前記非接続信号を前
   記インターフェースに伝えるように前記第１の切換え手
   段を切り換え制御する制御部とを備えたことを特徴とす
   るISDN端末。