JP2642606B2 - 屋根上設置機器の固定具 - Google Patents
屋根上設置機器の固定具Info
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- F24S25/33—Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules using elongate rigid mounting elements extending substantially along the supporting surface, e.g. for covering buildings with solar heat collectors forming substantially planar assemblies, e.g. of coplanar or stacked profiles
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の屋根瓦の上
に、太陽電池パネルや太陽熱温水器等の機器を設置する
場合に用いられる固定具の改良に関する。
に、太陽電池パネルや太陽熱温水器等の機器を設置する
場合に用いられる固定具の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】屋根上設置機器の固定具として、従来で
は、アンカーボルトの下側部分に、屋根瓦に形成された
貫通孔を通して上方から躯体（屋根下地）にネジ込み固
定可能なネジ部を形成するとともに、アンカーボルトの
上側部分に形成した雄ネジには、機器の取付け部材を上
下方向から挾持固定する２個のナットを螺合し、更に、
前記アンカーボルトの上端部には、当該アンカーボルト
をネジ込み操作するための回転操作具に対してボルト軸
芯方向から相対回転不能な状態で係合する回転操作用溝
部を形成していた（例えば、実公昭６０−８２８５号公
報）。
は、アンカーボルトの下側部分に、屋根瓦に形成された
貫通孔を通して上方から躯体（屋根下地）にネジ込み固
定可能なネジ部を形成するとともに、アンカーボルトの
上側部分に形成した雄ネジには、機器の取付け部材を上
下方向から挾持固定する２個のナットを螺合し、更に、
前記アンカーボルトの上端部には、当該アンカーボルト
をネジ込み操作するための回転操作具に対してボルト軸
芯方向から相対回転不能な状態で係合する回転操作用溝
部を形成していた（例えば、実公昭６０−８２８５号公
報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来の固定具で
は、屋根瓦の貫通孔を通して躯体にネジ込み固定された
アンカーボルトに機器の取付け部材を取付けるから、屋
根瓦に機器の荷重が作用することがなく、屋根瓦の破損
を抑制しながら機器を強固に設置固定することができ
る。しかも、前記アンカーボルトの上端部には回転操作
用溝部が形成されているから、例えば、このような回転
操作用溝部が形成されていない固定具（例えば、実公平
３−３７３１２号公報）のように、アンカーボルトのネ
ジ部を躯体にネジ込む際、当該アンカーボルトの雄ネジ
に螺合されたナットを雄ネジの最下端位置にまで螺合操
作して、このナットを介してアンカーボルトを所定深さ
まで躯体にネジ込み操作したのち、雄ネジの最下端位置
で強く食い込み状態にあるナットを緩み側に螺合操作す
るといった煩雑なナット操作が不要で、アンカーボルト
の躯体へのネジ込み操作を簡便に行うことができる。し
かしながら、大きな回転操作具でアンカーボルトに大な
る回転トルクを付与すべく、アンカーボルトの上端部に
形成される回転操作用溝部の幅を大きくすると、当該溝
部を挟んで相対向する一対のボルト上端部分の横断面積
が小さくなるため、回転操作具によって付与される大な
る回転トルクによって一対のボルト上端部分が変形破損
し易くなる不都合がある。
は、屋根瓦の貫通孔を通して躯体にネジ込み固定された
アンカーボルトに機器の取付け部材を取付けるから、屋
根瓦に機器の荷重が作用することがなく、屋根瓦の破損
を抑制しながら機器を強固に設置固定することができ
る。しかも、前記アンカーボルトの上端部には回転操作
用溝部が形成されているから、例えば、このような回転
操作用溝部が形成されていない固定具（例えば、実公平
３−３７３１２号公報）のように、アンカーボルトのネ
ジ部を躯体にネジ込む際、当該アンカーボルトの雄ネジ
に螺合されたナットを雄ネジの最下端位置にまで螺合操
作して、このナットを介してアンカーボルトを所定深さ
まで躯体にネジ込み操作したのち、雄ネジの最下端位置
で強く食い込み状態にあるナットを緩み側に螺合操作す
るといった煩雑なナット操作が不要で、アンカーボルト
の躯体へのネジ込み操作を簡便に行うことができる。し
かしながら、大きな回転操作具でアンカーボルトに大な
る回転トルクを付与すべく、アンカーボルトの上端部に
形成される回転操作用溝部の幅を大きくすると、当該溝
部を挟んで相対向する一対のボルト上端部分の横断面積
が小さくなるため、回転操作具によって付与される大な
る回転トルクによって一対のボルト上端部分が変形破損
し易くなる不都合がある。
【０００４】本発明は、上記実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、回転操作用凹部を大きくして、
大きな回転操作具でアンカーボルトに大なる回転トルク
を付与することができるようにしながらも、機器の取付
け部材を挾持固定するための構成を利用して、前記凹部
形成箇所での変形破損を抑制することができるようにす
る点にある。
であって、その目的は、回転操作用凹部を大きくして、
大きな回転操作具でアンカーボルトに大なる回転トルク
を付与することができるようにしながらも、機器の取付
け部材を挾持固定するための構成を利用して、前記凹部
形成箇所での変形破損を抑制することができるようにす
る点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本発明の第１の特徴構成は、屋根瓦に形成された貫通孔
を通して上方から躯体にネジ込み固定可能なネジ部を備
えたアンカーボルトの上端部に、機器の取付け部材に対
して下方から接当可能な受けナットが螺合される雄ネジ
と、前記取付け部材に対して上方から接当可能な押え部
を備えた押えボルトが螺合されるネジ穴とを形成して、
前記受けナットと押えボルトの押え部との間で前記取付
け部材を挾持固定するように構成するとともに、前記ア
ンカーボルトの上端部で、かつ、前記受けナットの螺合
相当箇所には、アンカーボルトをネジ込み操作するため
の回転操作具に対してボルト軸芯方向から相対回動不能
な状態で嵌合する回転操作用凹部を形成してある点にあ
る。
本発明の第１の特徴構成は、屋根瓦に形成された貫通孔
を通して上方から躯体にネジ込み固定可能なネジ部を備
えたアンカーボルトの上端部に、機器の取付け部材に対
して下方から接当可能な受けナットが螺合される雄ネジ
と、前記取付け部材に対して上方から接当可能な押え部
を備えた押えボルトが螺合されるネジ穴とを形成して、
前記受けナットと押えボルトの押え部との間で前記取付
け部材を挾持固定するように構成するとともに、前記ア
ンカーボルトの上端部で、かつ、前記受けナットの螺合
相当箇所には、アンカーボルトをネジ込み操作するため
の回転操作具に対してボルト軸芯方向から相対回動不能
な状態で嵌合する回転操作用凹部を形成してある点にあ
る。
【０００６】第２の特徴構成は、前記アンカーボルトの
雄ネジには、前記受けナットとロックナットとが螺合さ
れている点にある。
雄ネジには、前記受けナットとロックナットとが螺合さ
れている点にある。
【０００７】第３の特徴構成は、前記回転操作用凹部
が、前記ネジ穴に連通する状態で形成された異径穴であ
る点にある。
が、前記ネジ穴に連通する状態で形成された異径穴であ
る点にある。
【０００８】
【作用】請求項１記載の構成による場合は、屋根瓦の貫
通孔を通して躯体にアンカーボルトをネジ込み固定し、
このアンカーボルトに螺合された受けナットと押えボル
トの押え部との間で機器の取付け部材を挾持固定するか
ら、屋根瓦に機器の荷重が作用することがない。しか
も、アンカーボルトをネジ込み操作するための回転操作
具が嵌合される回転操作用凹部の外周に常に受けボルト
が位置するから、この回転操作用凹部を形成するボルト
上端部分を受けナットにて補強することができる。
通孔を通して躯体にアンカーボルトをネジ込み固定し、
このアンカーボルトに螺合された受けナットと押えボル
トの押え部との間で機器の取付け部材を挾持固定するか
ら、屋根瓦に機器の荷重が作用することがない。しか
も、アンカーボルトをネジ込み操作するための回転操作
具が嵌合される回転操作用凹部の外周に常に受けボルト
が位置するから、この回転操作用凹部を形成するボルト
上端部分を受けナットにて補強することができる。
【０００９】請求項２記載の構成による場合は、アンカ
ーボルトに螺合された受けナットの緩みを抑制すること
ができる。
ーボルトに螺合された受けナットの緩みを抑制すること
ができる。
【００１０】請求項３記載の構成による場合は、前記回
転操作用凹部が、アンカーボルトの直径方向で横断する
ような溝状に構成されている場合に比して、当該凹部形
成箇所での強度を向上することができる。
転操作用凹部が、アンカーボルトの直径方向で横断する
ような溝状に構成されている場合に比して、当該凹部形
成箇所での強度を向上することができる。
【００１１】
【発明の効果】請求項１記載の屋根上設置機器の固定具
は、屋根瓦の破損を抑制しながら機器を強固に設置固定
することができ、しかも、アンカーボルトの躯体へのネ
ジ込み操作も簡便に行うことができるのであるが、特
に、回転操作用凹部を大きくして、大きな回転操作具で
アンカーボルトに大なる回転トルクを付与することがで
きるようにしながらも、機器の取付け部材を受け止める
受けナットを補強部材に利用して、前記凹部形成箇所で
の変形破損を抑制することができる。
は、屋根瓦の破損を抑制しながら機器を強固に設置固定
することができ、しかも、アンカーボルトの躯体へのネ
ジ込み操作も簡便に行うことができるのであるが、特
に、回転操作用凹部を大きくして、大きな回転操作具で
アンカーボルトに大なる回転トルクを付与することがで
きるようにしながらも、機器の取付け部材を受け止める
受けナットを補強部材に利用して、前記凹部形成箇所で
の変形破損を抑制することができる。
【００１２】請求項２記載の屋根上設置機器の固定具
は、機器を屋根の上に設置固定したのち、建築物周辺の
自動車等の通行、及び、風雨による機器の振動等が受け
ナットに付与されても、ロックナットの存在により受け
ナットは緩み方向に回転し難いので、受けナットの緩み
に起因する機器のガタツキが長期間に亘って発生し難
い。
は、機器を屋根の上に設置固定したのち、建築物周辺の
自動車等の通行、及び、風雨による機器の振動等が受け
ナットに付与されても、ロックナットの存在により受け
ナットは緩み方向に回転し難いので、受けナットの緩み
に起因する機器のガタツキが長期間に亘って発生し難
い。
【００１３】請求項３記載の屋根上設置機器の固定具
は、前記回転操作用凹部が、アンカーボルトの直径方向
で横断するような溝状に構成されている場合に比して、
更に大きな回転操作具でアンカーボルトに、更に大なる
回転トルクを付与することができるので、アンカーボル
トのネジ込み操作を迅速に行うことができる。
は、前記回転操作用凹部が、アンカーボルトの直径方向
で横断するような溝状に構成されている場合に比して、
更に大きな回転操作具でアンカーボルトに、更に大なる
回転トルクを付与することができるので、アンカーボル
トのネジ込み操作を迅速に行うことができる。
【００１４】
【実施例】図１，図２は、瓦葺きの建築物の傾斜屋根の
上にネジ込み固定して、太陽電池パネルや太陽熱温水器
等の機器Ａを設置固定するための本発明の固定具Ｂを示
し、当該固定具Ｂは、下端部に先鋭状のネジ部１Ａを備
えたアンカーボルト１と、当該アンカーボルト１の上端
部の外周面に形成された雄ネジ１Ｂに螺合される受けナ
ット２及びロックナット３と、この雄ネジ１Ｂとボルト
軸芯Ｐ方向で同軸芯状に形成されたネジ穴１Ｃに螺合自
在な押えボルト４の一例である六角頭付きボルト４とか
ら構成されている。尚、アンカーボルト１の上端部で、
かつ、受けナット２及びロックナット３の螺合相当箇所
には、アンカーボルト１を前記建築物の屋根の上にネジ
込み操作するための回転操作具Ｃである六角レンチの先
端部分に対して、ボルト軸芯方向から相対回動不能な状
態で嵌合する回転操作用凹部１Ｄの一例である異径穴と
しての六角穴が形成されているとともに、当該六角穴１
Ｄの底部に前記ネジ穴１Ｃが連通する状態で形成されて
いる。前記受けナット２とロックナット３とは共に六角
ナットから構成されていて、受けナット２の高さがロッ
クナット３の高さよりも高く形成されている。
上にネジ込み固定して、太陽電池パネルや太陽熱温水器
等の機器Ａを設置固定するための本発明の固定具Ｂを示
し、当該固定具Ｂは、下端部に先鋭状のネジ部１Ａを備
えたアンカーボルト１と、当該アンカーボルト１の上端
部の外周面に形成された雄ネジ１Ｂに螺合される受けナ
ット２及びロックナット３と、この雄ネジ１Ｂとボルト
軸芯Ｐ方向で同軸芯状に形成されたネジ穴１Ｃに螺合自
在な押えボルト４の一例である六角頭付きボルト４とか
ら構成されている。尚、アンカーボルト１の上端部で、
かつ、受けナット２及びロックナット３の螺合相当箇所
には、アンカーボルト１を前記建築物の屋根の上にネジ
込み操作するための回転操作具Ｃである六角レンチの先
端部分に対して、ボルト軸芯方向から相対回動不能な状
態で嵌合する回転操作用凹部１Ｄの一例である異径穴と
しての六角穴が形成されているとともに、当該六角穴１
Ｄの底部に前記ネジ穴１Ｃが連通する状態で形成されて
いる。前記受けナット２とロックナット３とは共に六角
ナットから構成されていて、受けナット２の高さがロッ
クナット３の高さよりも高く形成されている。
【００１５】次に、図２〜図５に基づいて、瓦葺きの建
築物の屋根の上に対する前記アンカーボルト１の取付け
方法を説明する。既設の瓦葺きの建築物に対して、当該
建築物の設計図面に基づいて建築物の屋根を構成する母
屋５（躯体の一例）の位置を確認し、この母屋５の上部
に位置する屋根瓦６にコンクリートドリルで貫通孔７を
穿設形成し、更に、この貫通孔７の下方に位置する母屋
５に野地板８と共にドリルで、当該貫通孔７の直径及び
アンカーボルト１の直径よりも小さな直径のアンカーボ
ルトネジ込み用ガイド穴（図示せず）を形成する。そし
て、この貫通孔７を通してアンカーボルト１のネジ部１
Ａの先端を前記ガイド穴に挿し込み、このアンカーボル
ト１の六角穴１Ｄに六角レンチＣの先端を嵌合するとと
もに、当該六角レンチＣを回転操作しながらネジ部１Ａ
を屋根瓦６の上方から母屋５側にネジ込むことにより、
アンカーボルト１が瓦葺きの建築物の屋根の上に固定さ
れる。その後、屋根瓦６の貫通孔７とアンカーボルト１
との隙間、及び、ロックナット３と屋根瓦６の上面との
間に防水剤９を充填して、当該貫通孔７とアンカーボル
ト１との隙間からの雨水等の流入を防止する。尚、前記
アンカーボルト１を母屋３にネジ込む際、雄ネジ１Ｂに
螺合された前記受けナット２をこの雄ネジ１Ｂの端部
側、つまり、六角穴１Ｄの外周相当箇所に位置させるこ
とにより、六角レンチＣの回転操作時に作用する大きな
回転トルクによるアンカーボルト１の上端部、つまり、
六角穴１Ｄの周壁の拡径方向への変形破損が両ナット
２，３のうち受けナット２により抑制される。従って、
この受けナット２が、アンカーボルト１のネジ込み操作
時における六角穴１Ｄの周壁の変形破損を抑制する補強
部材に兼用されている。
築物の屋根の上に対する前記アンカーボルト１の取付け
方法を説明する。既設の瓦葺きの建築物に対して、当該
建築物の設計図面に基づいて建築物の屋根を構成する母
屋５（躯体の一例）の位置を確認し、この母屋５の上部
に位置する屋根瓦６にコンクリートドリルで貫通孔７を
穿設形成し、更に、この貫通孔７の下方に位置する母屋
５に野地板８と共にドリルで、当該貫通孔７の直径及び
アンカーボルト１の直径よりも小さな直径のアンカーボ
ルトネジ込み用ガイド穴（図示せず）を形成する。そし
て、この貫通孔７を通してアンカーボルト１のネジ部１
Ａの先端を前記ガイド穴に挿し込み、このアンカーボル
ト１の六角穴１Ｄに六角レンチＣの先端を嵌合するとと
もに、当該六角レンチＣを回転操作しながらネジ部１Ａ
を屋根瓦６の上方から母屋５側にネジ込むことにより、
アンカーボルト１が瓦葺きの建築物の屋根の上に固定さ
れる。その後、屋根瓦６の貫通孔７とアンカーボルト１
との隙間、及び、ロックナット３と屋根瓦６の上面との
間に防水剤９を充填して、当該貫通孔７とアンカーボル
ト１との隙間からの雨水等の流入を防止する。尚、前記
アンカーボルト１を母屋３にネジ込む際、雄ネジ１Ｂに
螺合された前記受けナット２をこの雄ネジ１Ｂの端部
側、つまり、六角穴１Ｄの外周相当箇所に位置させるこ
とにより、六角レンチＣの回転操作時に作用する大きな
回転トルクによるアンカーボルト１の上端部、つまり、
六角穴１Ｄの周壁の拡径方向への変形破損が両ナット
２，３のうち受けナット２により抑制される。従って、
この受けナット２が、アンカーボルト１のネジ込み操作
時における六角穴１Ｄの周壁の変形破損を抑制する補強
部材に兼用されている。
【００１６】更に、図３〜図５に基づいて、前記固定具
Ｂを用いて機器Ａの一例である太陽電池パネルを屋根の
上に設置固定する施工方法について説明する。瓦葺きの
建築物の屋根の上に、桁行き方向と梁間方向とに亘って
所定間隔を隔てて複数本の前記アンカーボルト１を予め
上述の如く固定する。そして、太陽電池パネルＡの取付
け部材１０としての金属製の枠体を構成する枠材のう
ち、最下部の枠材を構成する上向き開口姿勢の断面コの
字状の複数本の第１フレーム１１を、各桁行方向に沿う
複数本のアンカーボルト１に螺合されている受けナット
２の上端面に接当状態で保持させる。その状態で、図
４，図５に示すように、前記第１フレーム１１の底部
で、アンカーボルト１のネジ穴１Ｃと相対向する位置に
形成されているボルト孔１１Ａを通して、ワッシャ１２
を備えた前記六角頭付きボルト４をアンカーボルト１の
ネジ穴１Ｃに螺合して、当該六角頭付きボルト４の六角
頭４Ａ（押え部の一例）をワッシャ１２を介して第１フ
レーム１１の上方から接当させることにより、受けナッ
ト２と六角頭付きボルト４の頭部４Ａとの間にこの第１
フレーム１１の底部が挾持され、当該第１フレーム１１
が屋根に固定される。尚、前記枠体１０は複数本の第１
フレーム１１を固定具Ｂに挾持固定したのち、当該第１
フレーム１１の各々に、下向き開口姿勢の断面コの字状
の金属製の第２フレーム１３を上方から嵌合し、更に、
当該複数本の第２フレーム１３の上面に亘って複数本の
第３フレーム１４を交差状態でビス止め固定して構成さ
れる。そして、前記第３フレーム１２の上部に太陽電池
パネルＡをビス止め固定することにより、太陽電池パネ
ルＡが枠体１０及び固定具Ｂを介して屋根の上に設置固
定される。
Ｂを用いて機器Ａの一例である太陽電池パネルを屋根の
上に設置固定する施工方法について説明する。瓦葺きの
建築物の屋根の上に、桁行き方向と梁間方向とに亘って
所定間隔を隔てて複数本の前記アンカーボルト１を予め
上述の如く固定する。そして、太陽電池パネルＡの取付
け部材１０としての金属製の枠体を構成する枠材のう
ち、最下部の枠材を構成する上向き開口姿勢の断面コの
字状の複数本の第１フレーム１１を、各桁行方向に沿う
複数本のアンカーボルト１に螺合されている受けナット
２の上端面に接当状態で保持させる。その状態で、図
４，図５に示すように、前記第１フレーム１１の底部
で、アンカーボルト１のネジ穴１Ｃと相対向する位置に
形成されているボルト孔１１Ａを通して、ワッシャ１２
を備えた前記六角頭付きボルト４をアンカーボルト１の
ネジ穴１Ｃに螺合して、当該六角頭付きボルト４の六角
頭４Ａ（押え部の一例）をワッシャ１２を介して第１フ
レーム１１の上方から接当させることにより、受けナッ
ト２と六角頭付きボルト４の頭部４Ａとの間にこの第１
フレーム１１の底部が挾持され、当該第１フレーム１１
が屋根に固定される。尚、前記枠体１０は複数本の第１
フレーム１１を固定具Ｂに挾持固定したのち、当該第１
フレーム１１の各々に、下向き開口姿勢の断面コの字状
の金属製の第２フレーム１３を上方から嵌合し、更に、
当該複数本の第２フレーム１３の上面に亘って複数本の
第３フレーム１４を交差状態でビス止め固定して構成さ
れる。そして、前記第３フレーム１２の上部に太陽電池
パネルＡをビス止め固定することにより、太陽電池パネ
ルＡが枠体１０及び固定具Ｂを介して屋根の上に設置固
定される。
【００１７】尚、前記ロックナット３は、太陽電池パネ
ルＡの取付け後、建築物周辺の自動車等の通行による振
動、及び、風雨による太陽電池パネルＡの振動等に起因
する受けナットの緩み方向への回転を抑制するためのも
のであり、しかも、受けナット２を雄ネジ１Ｂに螺合す
る際の、当該雄ネジ１Ｂに対する固定位置を調節するア
ジャストナットにも兼用される。
ルＡの取付け後、建築物周辺の自動車等の通行による振
動、及び、風雨による太陽電池パネルＡの振動等に起因
する受けナットの緩み方向への回転を抑制するためのも
のであり、しかも、受けナット２を雄ネジ１Ｂに螺合す
る際の、当該雄ネジ１Ｂに対する固定位置を調節するア
ジャストナットにも兼用される。
【００１８】従って、太陽電池パネルＡ及び枠体１０の
荷重は、アンカーボルト１を介して母屋５で直接受け止
められるので、屋根瓦６に前記太陽電池パネルＡ及び両
フレーム１０，１２の荷重が作用することがないので、
当該荷重による屋根瓦６の破損を招来することがない。
しかも、新築の建築物に限らず、既設の建築物であって
も、屋根自体を改造することなく、しかも、屋根瓦６を
捲らずに太陽電池パネルＡの取付け工事を行うことがで
きるので、当該工事の施工性も向上することができる。
荷重は、アンカーボルト１を介して母屋５で直接受け止
められるので、屋根瓦６に前記太陽電池パネルＡ及び両
フレーム１０，１２の荷重が作用することがないので、
当該荷重による屋根瓦６の破損を招来することがない。
しかも、新築の建築物に限らず、既設の建築物であって
も、屋根自体を改造することなく、しかも、屋根瓦６を
捲らずに太陽電池パネルＡの取付け工事を行うことがで
きるので、当該工事の施工性も向上することができる。
【００１９】〔その他の実施例〕 ａ．前記実施例では、押え部４Ａを備えた押えボルト４
を六角頭付ボルトをもって構成しているが、この構成に
限定されるものではなく、四角頭付ボルトや六角穴付ボ
ルト等をもって構成してもよい。 ｂ．前記実施例では、アンカーボルト１の雄ネジ１Ｂに
受けナット２とロックナット３とを螺合してあるが、ロ
ックナット３を省略して実施してもよい。 ｃ．前記実施例では、回転操作用凹部１Ｄを六角穴をも
って構成しているが、この構成に限定されるものではな
く、異径穴であるならば、四角穴や八角穴等のの多角形
穴、又は、楕円形穴であってもよく、この場合、回転操
作具Ｃは、その先端部分が、前記凹部１Ｄに嵌合可能
で、しかも、相対回動不能な形状に形成されているもの
を使用する。 ｄ．前記実施例では、屋根上設置機器Ａとして太陽電池
パネルをもって説明したが、前記機器Ａは太陽熱温水器
であってもよい。 ｅ．前記実施例では、取付け部材１０を枠体から構成
し、当該枠体の構成部材のうち第１フレーム１１を固定
具Ｂの受けナット２と六角頭付ボルト４の六角頭４Ａと
の間で挾持固定したのち、このフレームに屋根上設置機
器Ａをビス止め固定して実施しているが、この構成に限
定されるものではなく、屋根上設置機器Ａの裏面に取付
け部材１０としてのコの字状ブラケットが固着されてい
る場合は、このコの字状ブラケットの下部板面を受けナ
ット２と六角頭付ボルト４の六角頭４Ａとの間でこのコ
の字状ブラケットの下部水平部分を挾持固定して、屋根
上設置機器Ａを設置固定してもよい。 ｆ．前記実施例では、屋根瓦６を和瓦で図示したが、当
該和瓦に限定されるものではなく、本発明における屋根
瓦６としては、洋瓦及びセメント瓦並びにスレートであ
ってもよい。 ｇ．前記実施例では、躯体５として母屋を例示したが、
躯体としては垂木や合掌であってもよく、また、屋根が
鉄筋コンクリート造のスラブによって一体形成されてい
る場合は、このスラブ全体が躯体５として構成される。
つまり、屋根瓦６の荷重を受ける部材をもって躯体と総
称する。
を六角頭付ボルトをもって構成しているが、この構成に
限定されるものではなく、四角頭付ボルトや六角穴付ボ
ルト等をもって構成してもよい。 ｂ．前記実施例では、アンカーボルト１の雄ネジ１Ｂに
受けナット２とロックナット３とを螺合してあるが、ロ
ックナット３を省略して実施してもよい。 ｃ．前記実施例では、回転操作用凹部１Ｄを六角穴をも
って構成しているが、この構成に限定されるものではな
く、異径穴であるならば、四角穴や八角穴等のの多角形
穴、又は、楕円形穴であってもよく、この場合、回転操
作具Ｃは、その先端部分が、前記凹部１Ｄに嵌合可能
で、しかも、相対回動不能な形状に形成されているもの
を使用する。 ｄ．前記実施例では、屋根上設置機器Ａとして太陽電池
パネルをもって説明したが、前記機器Ａは太陽熱温水器
であってもよい。 ｅ．前記実施例では、取付け部材１０を枠体から構成
し、当該枠体の構成部材のうち第１フレーム１１を固定
具Ｂの受けナット２と六角頭付ボルト４の六角頭４Ａと
の間で挾持固定したのち、このフレームに屋根上設置機
器Ａをビス止め固定して実施しているが、この構成に限
定されるものではなく、屋根上設置機器Ａの裏面に取付
け部材１０としてのコの字状ブラケットが固着されてい
る場合は、このコの字状ブラケットの下部板面を受けナ
ット２と六角頭付ボルト４の六角頭４Ａとの間でこのコ
の字状ブラケットの下部水平部分を挾持固定して、屋根
上設置機器Ａを設置固定してもよい。 ｆ．前記実施例では、屋根瓦６を和瓦で図示したが、当
該和瓦に限定されるものではなく、本発明における屋根
瓦６としては、洋瓦及びセメント瓦並びにスレートであ
ってもよい。 ｇ．前記実施例では、躯体５として母屋を例示したが、
躯体としては垂木や合掌であってもよく、また、屋根が
鉄筋コンクリート造のスラブによって一体形成されてい
る場合は、このスラブ全体が躯体５として構成される。
つまり、屋根瓦６の荷重を受ける部材をもって躯体と総
称する。
【００２０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】固定具の分解斜視図
【図２】回転操作用凹部に回転操作具を嵌合する状態を
示す断面図
示す断面図
【図３】建築物の屋根瓦の上に取付け部材を固定した状
態の部分斜視図
態の部分斜視図
【図４】建築物の屋根瓦の上に太陽電池パネルを設置固
定した状態の縦断面図
定した状態の縦断面図
【図５】図４のＶ−Ｖ断面図
１ アンカーボルト １Ａ ネジ部 １Ｂ 雄ネジ １Ｃ ネジ穴 １Ｄ 回転操作用凹部（異径穴） ２ 受けナット ３ ロックナット ４ 押えボルト ４Ａ 押え部 ５ 躯体 ６ 屋根瓦 ７ 貫通孔 １０ 取付け部材 Ａ 機器 Ｃ 回転操作具 Ｐ ボルト軸芯
Claims (3)
- 【請求項１】 屋根瓦（６）に形成された貫通孔（７）
を通して上方から躯体（５）にネジ込み固定可能なネジ
部（１Ａ）を備えたアンカーボルト（１）の上端部に、
機器（Ａ）の取付け部材（１０）に対して下方から接当
可能な受けナット（２）が螺合される雄ネジ（１Ｂ）
と、前記取付け部材（１０）に対して上方から接当可能
な押え部（４Ａ）を備えた押えボルト（４）が螺合され
るネジ穴（１Ｃ）とを形成して、前記受けナット（２）
と押えボルト（４）の押え部（４Ａ）との間で前記取付
け部材（１０）を挾持固定するように構成するととも
に、前記アンカーボルト（１）の上端部で、かつ、前記
受けナット（２）の螺合相当箇所には、アンカーボルト
（１）をネジ込み操作するための回転操作具（Ｃ）に対
してボルト軸芯（Ｐ）方向から相対回動不能な状態で嵌
合する回転操作用凹部（１Ｄ）を形成してある屋根上設
置機器の固定具。 - 【請求項２】 前記アンカーボルト（１）の雄ネジ（１
Ｂ）には、前記受けナット（２）とロックナット（３）
とが螺合されている請求項１記載の屋根上設置機器の固
定具。 - 【請求項３】 前記回転操作用凹部（１Ｄ）が、前記ネ
ジ穴（１Ｃ）に連通する状態で形成された異径穴である
請求項１又は２記載の屋根上設置機器の固定具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7006508A JP2642606B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 屋根上設置機器の固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7006508A JP2642606B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 屋根上設置機器の固定具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08193392A JPH08193392A (ja) | 1996-07-30 |
| JP2642606B2 true JP2642606B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=11640374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7006508A Expired - Fee Related JP2642606B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 屋根上設置機器の固定具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2642606B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9431953B2 (en) | 2014-10-31 | 2016-08-30 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US9447988B2 (en) | 2010-01-25 | 2016-09-20 | Rillito Rive Solar, LLC | Roof mount assembly |
| US9973142B2 (en) | 2013-03-06 | 2018-05-15 | Vermont Slate and Copper Services, Inc. | Snow fence for a solar panel |
| US9985575B2 (en) | 2014-04-07 | 2018-05-29 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US11121669B2 (en) | 2016-09-12 | 2021-09-14 | EcoFasten Solar, LLC | Roof mounting system |
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|---|---|---|---|---|
| JP2007016425A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Alps:Kk | 板状部材上に設けられる物品の取り付け台およびその設置方法。 |
| US8661765B2 (en) | 2009-02-05 | 2014-03-04 | D Three Enterprises, Llc | Interlocking shape for use in construction members |
| US10151114B2 (en) | 2010-01-25 | 2018-12-11 | Rillito River Solar, Llc | Roof mount assembly |
| US8209914B2 (en) | 2010-01-25 | 2012-07-03 | Vermont Slate & Copper Services, Inc. | Roofing grommet forming a seal between a roof-mounted structure and a roof |
| US8153700B2 (en) | 2010-03-19 | 2012-04-10 | Vermont Slate & Copper Services, Inc. | Roofing system and method |
| US10472828B2 (en) | 2010-01-25 | 2019-11-12 | EcoFasten Solar, LLC | Roof mounting system |
| JP6060372B2 (ja) * | 2012-08-27 | 2017-01-18 | Ｔｏｐ Ｒｕｎｎｅｒ株式会社 | 太陽エネルギー利用設備取付け架台及び太陽光発電装置 |
| JP6001982B2 (ja) * | 2012-09-27 | 2016-10-05 | ケイミュー株式会社 | 屋根付加設備の支持具及び屋根付加設備の施工構造 |
| JP6043140B2 (ja) * | 2012-10-12 | 2016-12-14 | ケイミュー株式会社 | 機能部材の屋根への設置構造 |
| JP6096618B2 (ja) * | 2013-07-30 | 2017-03-15 | 京セラ株式会社 | 太陽電池アレイ |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP7006508A patent/JP2642606B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9447988B2 (en) | 2010-01-25 | 2016-09-20 | Rillito Rive Solar, LLC | Roof mount assembly |
| USRE49185E1 (en) | 2013-03-06 | 2022-08-23 | Vermont Slate & Copper Services, Inc. | Snow fence for solar panel |
| US9973142B2 (en) | 2013-03-06 | 2018-05-15 | Vermont Slate and Copper Services, Inc. | Snow fence for a solar panel |
| US10476425B2 (en) | 2014-04-07 | 2019-11-12 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US10097132B2 (en) | 2014-04-07 | 2018-10-09 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US10644643B2 (en) | 2014-04-07 | 2020-05-05 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US10897223B2 (en) | 2014-04-07 | 2021-01-19 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US11374531B2 (en) | 2014-04-07 | 2022-06-28 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US9985575B2 (en) | 2014-04-07 | 2018-05-29 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US11522490B2 (en) | 2014-04-07 | 2022-12-06 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US11863117B2 (en) | 2014-04-07 | 2024-01-02 | EcoFasten Solar, LLC | Height adjustment bracket for roof applications |
| US10014818B2 (en) | 2014-10-31 | 2018-07-03 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US9431953B2 (en) | 2014-10-31 | 2016-08-30 | Rillito River Solar, Llc | Height adjustment bracket for roof applications |
| US11121669B2 (en) | 2016-09-12 | 2021-09-14 | EcoFasten Solar, LLC | Roof mounting system |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08193392A (ja) | 1996-07-30 |
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