JP4405817B2 - ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置 - Google Patents

ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4405817B2
JP4405817B2 JP2004006485A JP2004006485A JP4405817B2 JP 4405817 B2 JP4405817 B2 JP 4405817B2 JP 2004006485 A JP2004006485 A JP 2004006485A JP 2004006485 A JP2004006485 A JP 2004006485A JP 4405817 B2 JP4405817 B2 JP 4405817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar panel
tile
support
panel mounting
roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004006485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005002772A (ja
Inventor
幸男 原田
Original Assignee
防長企業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 防長企業株式会社 filed Critical 防長企業株式会社
Priority to JP2004006485A priority Critical patent/JP4405817B2/ja
Publication of JP2005002772A publication Critical patent/JP2005002772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4405817B2 publication Critical patent/JP4405817B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/60Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules
    • F24S25/61Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules for fixing to the ground or to building structures
    • F24S25/613Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules for fixing to the ground or to building structures in the form of bent strips or assemblies of strips; Hook-like connectors; Connectors to be mounted between building-covering elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/60Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules
    • F24S25/61Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules for fixing to the ground or to building structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/47Mountings or tracking

Description

本発明は、家屋の屋根に取り付けるソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置に関する。
一般に、大気、水及び土壌の汚染、地球温暖化、酸性雨、森林破壊やエネルギー問題などさまざまな環境問題が話題として取り上げられている近年では、地球温暖化の主な原因とされる二酸化炭素を削減する運動が進められている。中でも、二酸化炭素を発生しないクリーンなエネルギー、すなわち、風力発電エネルギー、水力発電エネルギー及び太陽エネルギー等の自然エネルギーをエネルギー源として利用するという考え方が広まってきている。特に、太陽エネルギーは住宅の屋根やビルの屋上にソーラーパネル等を設置することで家庭でも容易に得ることができ、最近では住宅で発生した余剰電力を電力会社が買い取る制度が導入されたため、ここ数年で普及率が大幅に上昇している。
太陽光を吸収するためのソーラーパネルは重くこれを載置する屋根には大きな負担がかかるため、ソーラーパネルを設置する場合には通常の陶器製の瓦をはずしてソーラーパネル載置部分に支持瓦とよばれるアルミ製の特殊な瓦を設置しこれでソーラーパネルを支持する構造としている。
しかしながら、従来の支持瓦では瓦自体で重量のあるソーラーパネルを支持しているため、ソーラーパネルの荷重、台風や地震等による衝撃により瓦が破損したり亀裂が生じてしまうという課題があった。また、止め具部分から雨水が浸入して瓦や住宅木材等の劣化及び腐食が生じるという課題があった。
このような課題に対処するため、いくつかの発明及び考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「パネルの受金具構造」という名称で、波型凹凸のある瓦製の屋根面にソーラーパネルを容易に取り付けることができ、屋根の強度が強く雨水の浸入を防止することのできるパネルの受金具構造に関する発明が開示されている。
以下、図11を参照しながら、特許文献1に開示された技術について説明する。
特許文献1に開示されたパネルの受金具構造46は、太陽電池パネル、看板や温水器のパネル等を住宅の屋根上に取り付けるためのものであり、従来のソーラーパネルの支持装置のように特殊な支持瓦に取り付けられた支持ボルトでパネルを支持するのではなく、図11に示すように、陶器製の瓦39の山部55に穿設された貫通孔44からパネルを支持する支持ボルト42を突出させて屋根上にパネルを固定するものである。図11中にパネルは図示していないが、ソーラーパネル等のパネルは受けナット43及び締めナット54によって支持ボルト42に取り付けられた梁部材50に固定されている。
また、パネルを支持する支持ボルト42は瓦39だけでなくルーフィング40が施設された野地板41をも貫通し、垂木47,47間に架橋した抜け止め手段48の長尺材45のネジ孔52に螺入されて固定されている。さらに、野地板41上には支持板57が敷設されており、貫通孔51,59を挿通する支持ボルト42は締結部材53によって座金58を介して支持板57に固定されている。
このため、このような構造にすることでパネルの荷重、すなわち、支持ボルト42に加わる下向きの荷重は一旦支持板57で吸収された後、支持板57の広い面積で野地板41によって受け止められ、さらに垂木47,47によって受け止められる。一方、支持ボルト42に加わる上向きの荷重も長尺材45を介して垂木47,47に受け止められる。さらに、支持ボルト42は瓦39の貫通孔44から突設しているだけであるため、支持ボルト42にかかる荷重、すなわち、パネルの重みは直接瓦39に加わらない構造となる。したがって、瓦に破損や亀裂を生じることなくパネルを支えることができる。
さらに、図11に示すように支持ボルト42の締結部分にゴム製のキャップ56でカバーすることで締結部分からの雨水の浸入を防ぎ、住宅木材等の腐食を防止することもできる。貫通孔44からの雨水の浸入に対しては瓦39と支持ボルト42の間にコーキング剤を充填することによって防止することができる。また、符号38は瓦39に隣接する瓦であり、符号49は桟瓦を係止するための瓦桟である。
この図11に示した発明の他、特許文献1には、支持ボルトを筒状部材に挿通して瓦に設置する発明も開示されている。
また、特許文献2には、「太陽熱利用機器取付架台支持装置」という名称で、台風や地震などの自然災害に対応でき、瓦からの雨水の浸入を防ぐことのできる太陽熱利用機器取付架台支持装置に関する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された技術について説明する。
特許文献2に開示された太陽熱利用機器取付架台支持装置は、特許文献1と同様に陶器製の瓦に孔を設けてこの孔より突出される支持ボルトでソーラーパネルを支持するというものであり、パネルの重さを瓦で支持しない構造とすることで瓦に破損や亀裂等が生じるのを防止することができる。支持ボルトは特許文献1と異なり野地板に固定された基盤板のみで固定されている。また、瓦に設けられ支持ボルトが挿通する孔の周りを瓦本体よりも少し座高に設け、さらに、この孔と支持ボルトとの間に弾性体カラーを充填して孔をカバーで覆うことによって瓦に設けられた孔からの雨水の浸入を防止することができる。
特開2002−250103号公報 実登3084621号公報
しかしながら、上述の従来の技術においては、特許文献1に開示された発明においては、パネルを支持する支持ボルトを瓦及び野地板に挿通し、さらに、野地板の下の垂木に架橋した抜け止め手段に螺入固定させることによって支持ボルトに加わる下向きの荷重が野地板と垂木に受け止められ、パネルの重みが直接瓦に加わらず瓦の破損等を防止することができるものの、支持ボルトは瓦の側面とではあるが接触しており強風などによってパネルに発生する横方向の荷重が加わるため破損や亀裂が生じる可能性があるという課題があった。また、屋根上に位置決めされた支持ボルトを支持ボルトの直径と略同一の内径を備える貫通孔に確実に挿通させるのは作業員に精神的な負担を強いる作業であり支持ボルトが多数ある場合には施工作業の効率を低下させるという課題があった。しかも、瓦の設置前に、支持ボルトは位置決めを行い野地板や長尺材に固定する必要があるが、支持ボルトを固定した後に、瓦に穿設された貫通孔に挿通する場合、瓦は左右の瓦との位置関係によって設置されるのではなく、支持ボルトの位置に従って設置されることになり、必ずしも適切な位置決めができないという課題もあった。
また、筒状部材を介して支持ボルトにかかる荷重を野地板や垂木で受け止める発明においても、筒状部材が瓦の側面と接触することで横荷重が瓦に加わったり、筒状部材の外径が瓦に穿設された貫通孔と略同一であることから施工作業の効率は低く、また、瓦の設置時の位置決めは筒状部材の位置によって影響を受けてしまうという課題もあった。
特許文献2に開示された発明においては、支持ボルトとこれを挿入する瓦に設けられた孔との間に弾性体カラーを挿入することで支持ボルトにかかる荷重が瓦に直接伝わらないようにし、しかも、支持ボルト部分からの雨水の浸入を防止することができるものの、特許文献1の課題と同様に弾性体カラーを介して間接的に瓦と支持ボルトが接触しているため瓦にもパネルの荷重が加わるという課題があった。また、野地板上に位置決めされた支持ボルトを細い径の弾性体カラーに嵌合させるというのも精神的に負担の大きい作業であり、作業効率を低下させるという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、直接瓦にソーラーパネルの荷重が加わらず取付け作業が容易で、しかも、支持ボルトの取付け部分からの雨水の浸入を防止することのできるソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるソーラーパネル取付瓦は、屋根に配置された瓦の一部の上側にその一部を重ね合わせて配列され、前記瓦の上方に設置されるソーラーパネルを支持する支柱を下方より前記ソーラーパネルに向けて挿通させるソーラーパネル取付瓦であって、上側に重ね合わせられる前記ソーラーパネル取付瓦の前記瓦と重なる部分の一部に切欠部を備え、この切欠部は下側に配置される前記瓦の端部位置よりも深く形成され、下側に配置される瓦と前記切欠部によって形成される遊間によって前記支柱の位置決めに自由度が生ずるようになされるものである。
上記構成のソーラーパネル取付瓦においては、下側に配置される瓦の端部位置よりも深く形成された切欠部を備えることによって下側に配置される瓦とソーラーパネル取付瓦との間に遊間を形成するという作用を有する。
請求項2記載の発明であるソーラーパネル取付瓦は、請求項1に記載のソーラーパネル取付瓦において、切欠部に縁が周設されているものである。
上記構成のソーラーパネル取付瓦においては、請求項1に記載の作用に加えて切欠部又は孔をソーラーパネル取付瓦の他の部分よりも座高にするという作用を有する。
また、請求項記載の発明であるソーラーパネル取付瓦は、請求項1又は請求項2に記載のソーラーパネル取付瓦において、野地板に設置可能にソーラーパネル取付瓦の底面又は側面から延設される固定部を備えるものである。
上記構成のソーラーパネル取付瓦においては、請求項1又は請求項2に記載の作用に加えて固定部を瓦の底部あるいは隣接する瓦との重なり部分に収容することができるという作用を有するとともに、ソーラーパネル取付瓦の左右へのズレを抑制するという作用を有する。
また、請求項記載の発明であるソーラーパネル支持装置は、請求項1乃至請求項のいずれか1に記載のソーラーパネル取付瓦と、上部に取付金具を備えてソーラーパネルを支持する支柱と、この支柱を固定して支持する支持板と、この支持板を固設して屋根の野地板又は垂木に固定する補強板と、支柱を貫通して設けられソーラーパネル取付瓦の切欠部又は孔を覆う蓋部とを備えるソーラーパネル支持装置であって、支柱はソーラーパネル取付瓦の切欠部又は孔を挿通してソーラーパネルを支持するものである。
上記構成のソーラーパネル支持装置においては、請求項1乃至請求項に記載の作用に加えて支柱を支柱の径よりも大きな径あるいは面積を有する切欠部又は孔に挿通させることで支柱に加えられるソーラーパネルの荷重がソーラーパネル取付瓦及びその他の隣接する瓦に加えられないという作用を有する。また、切欠部を蓋部で覆うことによってソーラーパネルを支持している支柱、支持板及び補強板を外部から遮断し、雨水等の浸入を防止するという作用を有する。
また、請求項記載の発明であるソーラーパネル支持装置は、請求項に記載のソーラーパネル支持装置において、蓋部の内側に封着材を備えたものである。
上記構成のソーラーパネル支持装置においては、請求項に記載の作用に加えて封着材の挿入により蓋部の支柱挿通部分及びソーラーパネル取付瓦との嵌合部分において密着性を持たせるという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のソーラーパネル取付瓦においては、形成された遊間により支柱の位置決めに幅ができるため、遊間に支柱を挿通させる場合に取付け作業が容易であるという効果がある。さらに遊間を形成することで支柱とソーラーパネル取付瓦の接触を防止し強風などによる横荷重がソーラーパネル取付瓦にかかることを防止することができる。
また、特に、本発明の請求項に記載のソーラーパネル取付瓦においては、請求項の発明の効果に加えて切欠部に周設された縁により遊間からの雨水の浸入を防止することができる。
また、本発明の請求項に記載のソーラーパネル取付瓦においては、底面に固定部を設けることによってソーラーパネル取付瓦の左右へのずれを防止することができるとともに、固定部の収容により固定部からの雨水の浸入を防ぎ木材や固定具等の腐食を防止することができる。
また、本発明の請求項に記載のソーラーパネル支持装置においては、遊間に支柱を挿通させることによってソーラーパネル取付瓦及び他の瓦自体にソーラーパネルの荷重が加わるのを防止し、これにより瓦の亀裂や破損を防ぐことができるとともに、支柱を貫通する蓋部でソーラーパネル取付瓦の切欠部を覆うことによって切欠部からの雨水の浸入を防ぐことができる。さらに、支柱の位置決めに自由度を生じさせ取付け作業を容易にすることができる。
また、本発明の請求項に記載のソーラーパネル支持装置においては、蓋部の内側に封着材を備えることによって蓋部とソーラーパネル取付瓦及び他の瓦との密着性を向上させ、雨水の浸入による木材等の腐食を効果的に抑制することができる。
ソーラーパネルの荷重によるソーラーパネル取付瓦及びこれと列置される瓦の破損を防止しソーラーパネルを支持する部分からの雨水の浸入による木材及び固定具等の腐食や劣化を防ぐソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置を提供するという目的を、構造を複雑にすることなく実現した。
以下に、本発明に係るソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置の実施の形態を図1乃至図9に基づき説明する。
はじめに、本発明に係るソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置の構造について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例1の取り付け構造を示す概念図である。
図1において、ソーラーパネル支持装置は太陽光を吸収するためのソーラーパネルを住宅等の屋根に設置するために使用するものであり、主に陶磁器製のソーラーパネル取付瓦1aと、ソーラーパネルを支持する支持具とから構成されている。また、支持具は支持ボルト5と、支持ボルト固定板6と、補強板7と、カバー10とからなり、ソーラーパネルを支持する支持ボルト5は、金属製の支持ボルト固定板6に固定立設されている。さらに、支持ボルト固定板6はこれよりも面積の広い木製の補強板7を介して垂木9,9上の野地板8に固定されている。
一方、ソーラーパネル取付瓦1aは通常の瓦と同様隣接する瓦2に重ね合わされ野地板8上に固定されているが、ソーラーパネル取付瓦1aには切り欠き3が設けられているため、このソーラーパネル取付瓦1aを何も加工が施されていない陶磁器製の瓦2に重ね合わせることによってソーラーパネル取付瓦1aと瓦2の間に遊間を形成させることができる。ここで言う遊間とは支持ボルト5と支持ボルト5を突出させる切り欠き3部分との間に形成される隙間のことであり、これが形成される構造とすることで支持ボルト5に加えられるソーラーパネルの荷重を直接ソーラーパネル取付瓦1a自体及び隣接する瓦2に伝わらないようにすることができる。そして、これによりソーラーパネル取付瓦1aや瓦2に亀裂や破損が生じるのを防止することができる。
また、支持ボルト5のみに伝えられるソーラーパネルの荷重は、支持ボルト5から支持ボルト固定板6、補強板7、野地板8及び垂木9,9へと伝えられる。詳細には、まず支持ボルト固定板6と補強板7との間において補強板7の面積を支持ボルト固定板6の面積よりも広くすることでソーラーパネルの荷重が分散される。そして、この分散された下向きの力はさらに野地板8を介して補強板7と垂木9,9との間において緩和される。この緩和は、補強板7の横幅を垂木9,9間の幅とほぼ同じ長さとして固定することで補強板7に加えられる下向きの力が野地板8を介して垂木9,9に加えられるとともに、補強板7よりもさらに広い面積の野地板8によって分散されることによっておこる。これによっても、ソーラーパネル取付瓦1aや瓦2に負担をかけることなくソーラーパネルを支持することが可能となる。
符号13は舌状の固定片であり、ソーラーパネル取付瓦1aの底面から側方に延設され、これをビス14で野地板8に留めることでソーラーパネル取付瓦1aが左右にずれるのを防止することができる。固定片13はソーラーパネル取付瓦1aにこれと(図示していないが)隣接する瓦を重ね合わせることにより瓦内部に収容されるので、風雨に曝されることがない。これにより、ソーラーパネル取付瓦1a固定部、つまり、固定片13及びビス14の腐食や劣化を防止することができると共に、この部分から雨水が浸入することができないため、屋根の構造材や金属固定具の腐食なども防止することができる。
なお、図1においては固定片13を切り欠き3が設けられた端部と反対側の端部に1つしか設けていないが、複数設けるようにして固定を強固にしてもよい。ただし、ソーラーパネル取付瓦1aを複数並べて重ね合わせるような場合には、支持ボルト5を切り欠き3に挿通させることができるように隣接する瓦の固定片とソーラーパネル取付瓦1aの切り欠き3が重ならないようにする必要がある。例えば、隣接する瓦の固定片を支持ボルト固定板6の両側に位置するような構造とするとよい。
さらに、支持ボルト5部分からの瓦内部への雨水の浸入は、切り欠き3に周設された縁4と内側にパッキン15が設けられたカバー10を切り欠き3に被せることによって防止することができる。符号11a〜11c及び12は、それぞれナット及びパッキンであり、符号10aは支持ボルト5を挿通させるための孔である。
ここで、図2を用いてカバー10部分の詳しい構造について説明する。
図2は、図1におけるA−A線矢視断面図である。図2において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
上述したとおり、カバー10は支持ボルト5突出部分からの雨水の浸入を防止するために設けられたものであり、図2に示すように切り欠き3及びソーラーパネル取付瓦1aと瓦2が重なる部分を覆うように覆設される。
ナット11a〜11cを用いてパッキン12を支持ボルト5に固定することによって、パッキン15がソーラーパネル取付瓦1a及び瓦2に押し付けられ、カバー10とソーラーパネル取付瓦1a及び瓦2との間で形成される隙間を塞ぎ、雨水が浸入するのを防ぐことができる。また、切り欠き3には縁4が周設されているため、切り欠き3上部にパッキン15をしっかりと密着させることによって切り欠き3からの雨水の浸入を遮ることができる。したがって、この二重の密閉構造によりカバー10とソーラーパネル取付瓦1a及び瓦2との隙間を塞ぎ、外部からの雨水の浸入を完全に遮断することが可能となる。
また、支持ボルト5とカバー10の隙間はパッキン12によって閉塞されており、カバー10からの雨水の浸入を防止している。
図3は、本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例2の取付け構造を示す側面断面図である。図3において、図1及び図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図1及び図2に図示した実施例1においては波形状のいわゆる和瓦に加工を施したものをソーラーパネル取付瓦1aとしたが、図3に示すように平瓦に同様の加工を施したものをソーラーパネル取付瓦としてもよい。符号16はソーラーパネル取付瓦であり、符号17はこれを重ね合わせる瓦である。
次に、本実施の形態の特徴である切り欠きによって形成される遊間によって得られる作用と効果について説明する。
図4は図1中符号Bで示される方向への矢視図である。図4において、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。なお、図1中では瓦18の図示を省略している。
住宅の屋根上にソーラーパネル取付瓦1aを施工する場合、図4に示すように瓦18、瓦2、ソーラーパネル取付瓦1aの順に左から右へと瓦を重ねていくとすると瓦2の設置位置は隣接する瓦18の位置によって決められ、ソーラーパネル取付瓦1aの設置位置はこれを重ねる瓦2の位置によって決められる。すなわち、左側に隣接設置された瓦18の位置が、この瓦の上に重ねる瓦2、さらに隣接するソーラーパネル取付瓦1aの位置を決定することになる。
したがって、まず、ソーラーパネル支持装置を屋根上に取付ける場合には予め支持ボルト5の固定位置とソーラーパネル取付瓦1a及び瓦2との位置関係を確認しておく。その後、補強板7等を含む支持ボルト5を固定し、瓦2を配設した後、ソーラーパネル取付瓦1aを取り付ける。その際、従来の技術においてはこれらの位置関係にずれを生じることがある。すなわち、支持ボルト5を固定すべき位置の目測を誤り、瓦2の設置した後にソーラーパネル取付瓦1aに支持ボルト5を挿通しようとした場合に、瓦2との位置関係を維持することができない場合である。特許文献1及び特許文献2に開示された発明及び考案においては支持ボルトや筒状部材をこれらと嵌合する孔に挿入する構造となっているため、このようなずれが生じた場合には孔に支持ボルトや筒状部材を挿入することができず、瓦2を取り外して再度支持ボルト5などの設置位置を決める段階からやり直さなければならない。
これに対して、本実施の形態におけるソーラーパネル取付瓦1aにおいては切り欠き3が支持ボルト5の径よりも比較的広い面積で設けられているため、支持ボルト5と切り欠き3との間に遊間Dが生じる。支持ボルト5の設置位置は切り欠き3内であればよいため、支持ボルト5の位置決めに自由度が生じる。これにより、支持ボルト5は破線で示されるようなa〜d等の位置にずれてもソーラーパネル取付瓦1aの取付けには何ら支障はなく、取付け作業を容易に行うことができる。すなわち、支持ボルト5の位置にかかわらず、瓦2との位置関係によってソーラーパネル取付瓦1aを設置することが可能となる。
なお、この遊間Dとしては、少なくとも支持ボルト5の半径の略2分の1を有するものであることが望ましい。すなわち、上下左右方向全体で半径分の遊間を備えるものであることが望ましい。図4においては、作用の説明をわかりやすく行うためにその略4倍の遊間Dを例として示している。
さらに、支持ボルト5設置部分を覆うカバー10においても、図2に示すように遊間Cが生じるように切り欠き3よりも広い範囲で支持ボルト5設置部分を覆っているため、支持ボルト5の設置位置がずれても支持ボルト5設置部分を密着して覆うことができ、雨水浸入の遮断効果を低下させることがない。
また、図5(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例3におけるソーラーパネル取付瓦と支持ボルトとの位置関係を示す平面図と側面断面図である。図5(a)及び(b)において、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図5に示す実施例3は、実施例1においてソーラーパネル取付瓦1aに設けられた切り欠きの代わりに支持ボルト5の径よりも大きい径をもつ孔19をソーラーパネル取付瓦1bの山部20に設けたものである。特許文献1及び特許文献2と同様に瓦に支持ボルトを挿通させる孔を設けているが、本発明の実施例3においては孔19と支持ボルト5との間に遊間Eが生じる構造としているため、図4で上述したのと同様に支持ボルト5の位置決めに自由度が生じ支持ボルト5の位置が多少ずれてもソーラーパネル取付瓦1bを取付けることができる。
遊間Eは、遊間Dと同様に少なくとも支持ボルト5の半径の略2分の1を有するものであることが望ましいが、図5(a),(b)においては、説明上図4に示された遊間Dと同様に略直径を有するものとして示している。
なお、図5中ではeの位置、すなわち、山部20に孔19を設ける構造としたが、fの位置、つまり、谷部21に孔19を設ける構造としてもよい。谷部には雨水等が溜まりやすいということから支持ボルト5設置部を山部に設けることが多いが、本発明のソーラーパネル支持装置においては孔19あるいは切り欠き3の周縁に設けられた縁4、カバー及びパッキンによって外部からの雨水の浸入を完全に遮断しているので谷部に支持ボルト5設置部を設けることが可能である。
カバーは、縁4を覆い雨水の浸入を防止することができればその形状は、図1に示されるような矩形の他、本実施例に示されるような円形の孔19が穿設された場合には円形のカバーとしてもよいし、孔19も円形に限定するものではなく、矩形の孔を穿設してもよい。
図6は本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例4の取り付け構造を示す概念図である。
図1乃至図5に示す実施例1乃至実施例3では支持ボルト5が支持ボルト固定板6に溶接固定されていたが、図6に示す実施例4では支持ボルト5aが支持ボルト固定板に対して取外し可能な構造となっている。
図6において、支持部材6aは図5に示す実施例3の支持ボルト固定板6に対応するものであり、補強板7上にビス等で固定されている。また、支持部材6aはソーラーパネル取付瓦1bに向かって凸型形状であり、凸になっている部分には支持ボルト5aと螺合するナット6bが溶接されている。さらに、支持部材6aは、図中に示されるとおりその長手方向を屋根の傾斜に沿うように設置されている。図において、屋根は右上から左下に向かって下方に傾斜しているが、支持部材6aをこのように固定することで傾斜に沿って凸の部分を支える脚部の角度や長さを調整することができる。
したがって、屋根上にソーラーパネル支持装置を設置する場合には、事前にソーラーパネル取付瓦1bの孔19の位置に、補強板7上に固定された支持部材6aのナット6bが符合するように位置決めして支持部材6aを設置し、ソーラーパネル取付瓦1bを載せてから孔19の上部より支持ボルト5aを挿入してナット6bと螺合させて固定しソーラーパネルを支持することができる。そのため、図1乃至図5に示す実施例1乃至実施例3では補強板7の上に支持ボルト5が固定溶接された支持ボルト固定板6を固定した後に瓦2を重ね、支持ボルト5の位置を探しながら支持ボルト5が孔19に挿入されるようにソーラーパネル取付瓦1bを重ね合わせなければならず、取付け作業において支持ボルト5を孔19に挿入するという手間が生じていたが、図6に示す実施例4ではこの手間を解消することができ取付け作業をさらに容易にすることができる。
支持ボルト5aをナット6bに螺合させた後には、他の実施例と同様にパッキン15を内装したカバー10で覆い、カバー10上部の孔10aをパッキン12で塞ぎつつナット11a〜11cで留める。ナットの数は3つに限定するものではなく留まり具合によって適宜増減させるとよい。
なお、図6においては支持ボルト5aの挿入部分が孔であったが、図1乃至図4に示すように切り欠きに挿入する構造としてもよい。また、本実施例においても、孔19の径は支持ボルト5aの径の略1.5倍以上とすることで遊間が生じ、ソーラーパネル取付瓦1bを載せる際に、無理に孔19の位置を支持部材6aのナット6bの位置に無理に符合させることなく瓦2との位置関係に基づいて載せることができ、瓦2とソーラーパネル取付瓦1bの位置がずれたり、ずれたことによって発生する漏水なども防止することができる。
図7及び図8を参照しながらソーラーパネル支持装置の実施例5について説明する。図7は本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例5の取付け構造を示す概念図であり、図8は図7におけるF−F線矢視断面図である。る。図7及び図8において、図1及び図6に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図7に示すソーラーパネル取付瓦1cは、内部を凹部23aとする凸部23が、ソーラーパネル取付瓦1cの山部に一体に形成されたものである。符号23bはボルト24を挿入するための孔であり、図示していないが孔23bが設けられた面と相反する面にも同様に孔が設けられている。また、図1乃至図6に示す実施例1乃至実施例4のソーラーパネル支持装置では螺刻された棒状の支柱5,5aを支持ボルト固定板6に立設させる構造であったが、実施例5のソーラーパネル取付瓦1cでは支持ボルト固定板6に固着された長ナット6cに孔22aを有する固定部22を先端部に備えた棒状の支持ボルト5bを螺着立設させ、この支持ボルト5bの頭部である固定部22を凸部23の凹部23aに挿嵌させる構造である。そして、ソーラーパネルを取り付けるためのソーラーパネル支持ボルト26が具備されたソーラーパネル支持部25を矢印Gの方向から凸部23に装着しボルト24でソーラーパネル支持部25、ソーラーパネル取付瓦1cの凸部23及び支持ボルト5bの固定部22を固定することにより住宅の屋根にソーラーパネルを取り付けることができるものである。符号25a,25bは止め具としてボルト24を挿通させるための孔であり、矢印Hはボルト24の挿入方向である。
このような構造の実施例5のソーラーパネル取付瓦1c及びソーラーパネル支持装置を住宅の屋根上に施工する場合について図8も参照しながら説明する。
実施例1乃至実施例4と同様にまずソーラーパネル取付瓦1c及び瓦2を野地板8上に配置して瓦2とソーラーパネル取付瓦1cとの位置関係及び支持ボルト5bの立設位置を確認する。これは、凸部23の凹部23aにボルト24で支持ボルト5b先端部の固定部22を仮止めしたソーラーパネル取付瓦1cを補強板7上に配置して、補強板7上に支持ボルト5b下端部の位置を印すことによって行われる。
次に、支持ボルト5bの立設位置を確認して印を付したら補強板7上の支持ボルト5b立設予定位置の印が、支持ボルト固定板6に予め穿設された孔6dに符合するように支持ボルト固定板6を補強板7上に移動させて固設する。支持ボルト固定板6が固設された後に、長ナット6cに支持ボルト5bを螺合させて立設させる。そして、支持ボルト5bの固定部22に孔22aと孔23bが符合するように凸部23の凹部23aを嵌合させ、さらに、凸部23上部に孔23bと孔25a,25bが符合するようにしてソーラーパネル支持部25を装着し、ボルト24を矢印Hの方向から孔22a,23b,25a,25bに挿入してソーラーパネル支持部25及びソーラーパネル取付瓦1cを支持ボルト5bに取り付ける。
これにより、ソーラーパネルを、ソーラーパネル支持ボルト26を介してソーラーパネル支持部25に取り付けた際に、ソーラーパネルの荷重がソーラーパネル支持ボルト26からボルト24を介して支持ボルト5bにかかり、ソーラーパネル取付瓦1cにはほとんど荷重がかからない。また、たとえ凸部23に荷重がかかったとしても、ソーラーパネル取付瓦1c全体、あるいは山部の湾曲部にかかるものではない。そのため、特許文献1及び特許文献2のように支柱、コーキング剤、孔及びソーラーパネルを支持している瓦の横方向へソーラーパネルの荷重負担が伝播するということがなく、ソーラーパネルの荷重によるソーラーパネル取付瓦1cや隣接する瓦の破損や亀裂の発生を抑えることができるという効果がある。
加えて、ソーラーパネルの荷重が加わるソーラーパネル取付瓦1cの凸部23付近、すなわち、ソーラーパネル取付瓦1cの山部を他の部分よりも肉厚に形成して強度を高くすることによりソーラーパネルの荷重によるソーラーパネル取付瓦1cの破損や亀裂の発生をさらに抑えることも可能である。
また、凸部23はソーラーパネル取付瓦1cと一体に形成されているためこれが実施例1乃至実施例4におけるカバー10及びパッキン15と同等あるいはそれ以上の雨水の浸入防止効果を備えている。したがって、実施例5においては図1乃至図6に示す実施例1乃至実施例4のようにソーラーパネル取付瓦1a,16,1bに形成された切り欠き3,3及び孔19をカバー10で覆いさらにカバー10とソーラーパネル取付瓦1a,16,1bとの当接部分をパッキン15で密閉する必要がない。そのため、部品数が減りコストを削減することができる。
前述したとおり支持ボルト5bは支持ボルト固定板6の長ナット6cに対して螺脱着される構造であるため、支持ボルト5bを長ナット6cに螺入することで長ナット6cからの支持ボルト5bの露出長さを短くしたり、逆に螺出させることで支持ボルト5bの露出長さを長くすることができる。すなわち、長ナット6cに対して支持ボルト5bを図8中矢印Iで示される方向へ螺出入させる操作を行うことで支持ボルト固定板6から支持ボルト5b先端部の固定部22までの高さを自由に変えることができる。
したがって、施工において隣接する瓦2の山部よりもソーラーパネル取付瓦1cの山部が高く施工された場合には支持ボルト5bを長ナット6cに螺入させることにより野地板8からソーラーパネル取付瓦1c山部までの距離を短くして瓦2の山部の高さとソーラーパネル取付瓦1cの山部の高さをそろえることができる。一般に野地板の材料厚みが一定ではなく不揃いであることが多いのでこの支持ボルト5bの長さ調整を行うことで野地板の厚みのばらつきを吸収することができるのである。これにより施工の仕上がりを美しくすることができる。
また、施工の際にはまずソーラーパネル取付瓦1cを設置した後に矢印Jの方向からソーラーパネル取付瓦1c下部に瓦2を挿入して瓦を重ね合わせていくため、野地板8からソーラーパネル取付瓦1cの山部までの距離が短くソーラーパネル取付瓦1cの下部に瓦2が挿入できない場合には支持ボルト5bを長ナット6cから螺出させて野地板8から支持ボルト5b先端部の固定部22までの高さを高くしてソーラーパネル取付瓦1cの下部に瓦2が挿入できるようにするとよい。
また、凸部23内部の凹部23aの壁面の一部には逃げ代23cが形成されており、他の凹部23a壁面が支持ボルト固定板6や補強板7等に対して略垂直に形成されているのに対してこの逃げ代23cは垂直ではなく外側に向けて若干斜めに設けられている。これは支持ボルト5b先端部の固定部22と凸部23の凹部23aとの嵌合を解いて支持ボルト5bからソーラーパネル取付瓦1cを取外す際に取外し作業を容易にするために設けられたものであり、凹部23aの内壁面を全て平行にせず一部を斜設させることによって凹部23a壁面と固定部22との間にわずかな隙間をつくりだすものである。このような逃げ代23cを凸部23の凹部23aに設けることによって、支持ボルト5bからソーラーパネル取付瓦1cを取外す際に逃げ代23cの斜面に沿ってソーラーパネル取付瓦1cを上方に少し傾けて容易に取り外すことができるという効果がある。
図9は本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例6の取付け構造を示す側面断面図である。図9についても、図8に記載されたものと同一部分についてはその説明は省略する。
図9に示す実施例6のソーラーパネル支持装置は実施例5のソーラーパネル支持装置と支持ボルトの長さ調節機構が異なるものである。図7及び図8に示す実施例5では支持ボルト固定板6に固着された長ナット6cに対して支持ボルト5bを螺出入させることにより支持ボルト固定板6から突出する支持ボルト5bの長さを可変させる構造であったが、図9に示す実施例6では2本の支持ボルト5c,5dをターンバックル27で連接させターンバックル27に対してこれらを矢印Kで示す方向へ螺出入させることにより支持ボルトの全長を可変させることができるものである。支持ボルト5c,5dの螺出入の操作は矢印Lで示される方向から手等を入れてターンバックル27を回転させることにより行うことができる。このような構造による作用及び効果については前述した実施例5の支持ボルトの長さ調節機構と同様の作用及び効果を有する。
なお、図7乃至図9に示す実施例5及び実施例6ではソーラーパネル取付瓦1cの山部に凸部23を設ける構造としたが、凸部23をソーラーパネル取付瓦1cの谷部に設ける構造としてもよい。これによってはソーラーパネル取付瓦1cの山部に凸部23を設けた場合と同等の作用及び効果を有する。
図10は本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例7の取り付け構造を示す側面断面図である。
図10に示すソーラーパネル支持装置は、図1乃至図9に示す実施例1乃至実施例6とは異なり、瓦自体に何の加工も施すことなくソーラーパネルを支持することのできるものである。したがって、瓦28,29にはビス31留めする固定片30以外の加工は施す必要がなく、この点においてコストを削減することができる。
また、ソーラーパネルの支持構造としては、補強板35を介して野地板36に固定されている支持板固定板34に支持板32を立設固定させ、これを瓦28,29の隙間に介挿させて先端を瓦28,29外部に立設させ、この支持板32の先端にソーラーパネルを取り付けて支持する構造であるため、ソーラーパネル支持装置の取付け作業時には野地板36上に補強板35及び支持板固定板34を設置し、この上に瓦29及び支持板32を設置して最後に支持板32の上に瓦28を重ねるという簡単な作業で住宅の屋根上にソーラーパネル支持装置を取り付けることができる。
しかも、支持板32は瓦28,29と直接接触した構造ではないため、瓦28,29自体にソーラーパネルの重みが加わることがなく瓦の亀裂や破損を防止することもできる。さらに、ソーラーパネル装置の部品数が少ないという点においてもコストを低下させることができる。符号33はソーラーパネルを取り付けるためのボルトであり、符号37は垂木である。
なお、支持板32の強度を担保するために厚肉とする場合には瓦28の下面側に浅溝を削成して支持板32と瓦28,29の接触を回避することが望ましい。
ソーラーパネルの荷重による亀裂の発生や破損がなく雨水の浸入による木材や固定具等の腐食あるいは劣化を防止することのできるソーラーパネル支持装置を得ることができ、住宅の屋根等にソーラーパネルを設置するのに適用できる。
本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例1の取付け構造を示す概念図である。 図1におけるA−A線矢視断面図である。 本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例2の取付け構造を示す側面断面図である。 図1中符号Bで示される方向への矢視図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例3におけるソーラーパネル取付瓦と支持ボルトとの位置関係を示す平面図であり、(b)はその側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例4の取付け構造を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例5の取付け構造を示す概念図である。 図7におけるF−F線矢視断面図である。 本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例6の取付け構造を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るソーラーパネル支持装置の実施例7の取付け構造を示す側面断面図である。 従来技術に係る支持瓦及び支持瓦の設置構造の概念図である。
符号の説明
1a〜1d…ソーラーパネル取付瓦 2…瓦 3…切り欠き 4…縁 5,5a〜5d…支持ボルト 6…支持ボルト固定板 6a…支持部材 6b…ナット 6c…長ナット 6d…孔 7…補強板 8…野地板 9…垂木 10…カバー 10a…孔 11a〜11c…ナット 12…パッキン 13…固定片 14…ビス 15…パッキン 16…ソーラーパネル取付瓦 17,18…瓦 19…孔 20…山部 21…谷部 22…固定部 22a…孔 23…凸部 23a…凹部 23b…孔 23c…逃げ代 24…ボルト 25…ソーラーパネル支持部 25a,25b…孔 26…ソーラーパネル支持ボルト 27…ターンバックル 28,29…瓦 30…固定片 31…ビス 32…支持板 33…ボルト 34…支持板固定板 35…補強板 36…野地板 37…垂木 38,39…瓦 40…ルーフィング 41…野地板 42…支持ボルト 43…受けナット 44…貫通孔 45…長尺材 46…受金具構造 47…垂木 48…抜け止め手段 49…瓦桟 50…梁部材 51…貫通孔 52…ネジ孔 53…締結部材 54…締めナット 55…山部 56…キャップ 57…支持板 58…座金 59…貫通孔 C,D,E…遊間

Claims (5)

  1. 屋根に配置された瓦の一部の上側にその一部を重ね合わせて配列され、前記瓦の上方に設置されるソーラーパネルを支持する支柱を下方より前記ソーラーパネルに向けて挿通させるソーラーパネル取付瓦であって、上側に重ね合わせられる前記ソーラーパネル取付瓦の前記瓦と重なる部分の一部に切欠部を備え、この切欠部は下側に配置される前記瓦の端部位置よりも深く形成され、下側に配置される瓦と前記切欠部によって形成される遊間によって前記支柱の位置決めに自由度が生ずるようになされることを特徴とするソーラーパネル取付瓦。
  2. 前記切欠部は、縁が周設されていることを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル取付瓦。
  3. 前記ソーラーパネル取付瓦は、野地板に設置可能に前記ソーラーパネル取付瓦の底面又は側面から延設される固定部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソーラーパネル取付瓦。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のソーラーパネル取付瓦と、上部に取付金具を備えてソーラーパネルを支持する支柱と、この支柱を固定して支持する支持板と、この支持板を固設して屋根の野地板又は垂木に固定する補強板と、前記支柱を貫通して設けられ前記ソーラーパネル取付瓦の前記切欠部又は前記孔を覆う蓋部とを備えるソーラーパネル支持装置であって、前記支柱は前記ソーラーパネル取付瓦の前記切欠部又は前記孔を挿通して前記ソーラーパネルを支持することを特徴とするソーラーパネル支持装置。
  5. 前記蓋部は内側に封着材を備えたことを特徴とする請求項4記載のソーラーパネル支持装置。
JP2004006485A 2003-05-19 2004-01-14 ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置 Expired - Fee Related JP4405817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004006485A JP4405817B2 (ja) 2003-05-19 2004-01-14 ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003140565 2003-05-19
JP2004006485A JP4405817B2 (ja) 2003-05-19 2004-01-14 ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005002772A JP2005002772A (ja) 2005-01-06
JP4405817B2 true JP4405817B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=34106372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004006485A Expired - Fee Related JP4405817B2 (ja) 2003-05-19 2004-01-14 ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4405817B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4570515B2 (ja) 2005-05-19 2010-10-27 シャープ株式会社 構造物設置支持装置
JP4971937B2 (ja) * 2007-10-12 2012-07-11 株式会社黒澤商店 構造物支持装置、およびその設置方法
KR101157885B1 (ko) 2010-04-29 2012-06-22 (주)동양산전 선박용 태양전지판 지지구조
JP5712437B2 (ja) * 2012-03-14 2015-05-07 コサカ金具合同会社 太陽光パネル設置構造
JP5968012B2 (ja) * 2012-04-02 2016-08-10 三菱電機株式会社 取付ユニット
US8733718B2 (en) 2012-05-10 2014-05-27 Peter A. CORSI Non-invasive roof mounting adaptor and method for installing same
JP6023473B2 (ja) * 2012-06-06 2016-11-09 ケイミュー株式会社 機能部材の屋根面設置構造
JP6298790B2 (ja) * 2015-03-30 2018-03-20 元旦ビューティ工業株式会社 持出部材の設置構造、その設置施工方法、及びそれを用いた外設部材の取付構造、改修構造
US11680678B2 (en) 2018-12-03 2023-06-20 Peter A. CORSI Non-invasive roof mounting adapter plate and method for installing same
JP7303730B2 (ja) 2019-11-14 2023-07-05 積水化学工業株式会社 屋根構造
JP7305111B2 (ja) * 2021-05-28 2023-07-10 発電マン株式会社 取付器具の取り付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005002772A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4570515B2 (ja) 構造物設置支持装置
JP4405817B2 (ja) ソーラーパネル取付瓦とソーラーパネル支持装置
JP4844466B2 (ja) 屋根設置用設備の固定金具の取付構造
JP4160035B2 (ja) 太陽電池モジュールの取付構造
KR102083860B1 (ko) 조립식 지붕의 태양광 모듈 고정 장치
JP5788290B2 (ja) 屋根用固定装置
JP2008231914A (ja) 太陽電池モジュールの取付構造
JP3555719B2 (ja) 太陽電池の取付け装置
JP4653578B2 (ja) 建築部材取付用金物、建築部材取付構造及び建築部材取付方法
JP5666325B2 (ja) 屋根用固定装置
JP6050604B2 (ja) 軒先カバー取付機構及びこれに用いる軒先カバー
JP2007291814A (ja) 屋根上設置装置
JP3328561B2 (ja) 屋根上載置ラック取付装置およびその取付け工法
JPWO2018061696A1 (ja) 太陽光発電装置
JP5869273B2 (ja) 架台支持材の取付方法
JP6577169B2 (ja) 太陽光パネル架台の取付構造及び太陽光パネル架台の施工方法
JP2014051824A (ja) 光起電建造物およびその製造方法
JP6752563B2 (ja) 改修用支持架台とこれを用いた改修防水構造および改修防水工法
JP4881103B2 (ja) スレート屋根上の固定治具
JP2015148140A (ja) 持出部材の設置構造、その設置施工方法、及びそれを用いた外設部材の取付構造、改修構造
KR20180111723A (ko) 박공 지붕용 난간 및 난간 설치방법
JP6888192B2 (ja) 太陽光パネル取付構造
JP6093496B2 (ja) 架台支持具及び屋根
JP6474185B2 (ja) 太陽光発電パネルの施工方法
JP3177929U (ja) ソーラーモジュール取付構造、および屋根

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151113

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees