JP2014051824A - 光起電建造物およびその製造方法 - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】光起電性パネルが屋根材として用いられても、屋根裏の空間に対して確実に雨水の浸入を防止することができる光起電建造物は提供される。
【解決手段】光起電性パネル19の外周と枠部材21との間から浸入する雨水は支持片32、34の上向き面に受け止められる。壁体41は雨水を堰き止める。したがって、壁体41は上向き面上に雨水を保持する役割を担う。その一方で、雨水は上向き面から水路31、33に流れ込む。このとき、雨水は空隙Gを通ってガター本体53、57の壁面55a、59aを伝う。例えば光起電性パネル19と枠部材21との間でガスケットやコーキング材が省略されても、浸水は回避されることができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、太陽光発電パネルといった光起電性(PV)パネルを利用する光起電建造物およびその製造方法等に関する。
太陽光発電ではいわゆるPV(光起電性)パネルすなわち太陽光発電パネルが利用される。太陽光発電パネルは例えば住宅や工場の屋根上に設置される。ここで、太陽光発電パネルが屋根材そのものとして用いられることができれば、瓦といった屋根材は省略されることができる。屋根の構築にあたってコストは低減される。しかも、屋根材上に太陽光発電パネルが設置される場合に比べて、屋根は軽量化されることができる。建造物では要求される構造強度は低減されることができる。
特開2010−71046号公報
設置にあたって太陽光発電パネルの外周には枠部材が取り付けられる。太陽光発電パネルは枠部材を通じて屋根に固定される。一般に、枠部材は太陽光発電パネルの縁を把持するだけであるから、太陽光発電パネルの縁と枠部材との間には水密性が確保されていない。降雨に応じて屋根裏の空間に雨水が浸入してしまう。特許文献1に開示されるように、太陽光発電パネルの外周と枠部材との間は全周にわたってコーキング材で目張りされてもよい。しかしながら、製造の手間は著しく増加する。それに応じて製造コストも増加してしまう。
本発明の少なくとも1つの態様によれば、光起電性パネルが屋根材として用いられても、屋根裏の空間に対して確実に雨水の浸入を防止することができる光起電建造物は提供されることができる。
本発明の一態様は、1枚以上の光起電性パネルと、個々の前記光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材と、梁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する支持片と、前記枠部材の内側で前記上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり、前記枠部材に並列に延びる壁体と、前記壁体よりも外側で前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に延びる水路の一部を当該壁面で区画するガター本体と、前記上向き面および前記枠部材の間に挟まれて、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記水路に向かって抜ける空隙を形成するスペーサーとを備える光起電建造物に関する。
光起電性パネルの外周と枠部材との間から浸入する雨水は支持片の上向き面に受け止められる。壁体は雨水を堰き止める。したがって、壁体は上向き面上に雨水を保持する役割を担う。その一方で、雨水は上向き面から水路に流れ込む。このとき、雨水は空隙を通ってガター本体の壁面を伝う。例えば光起電性パネルと枠部材との間でガスケットやコーキング材が省略されても、浸水は回避されることができる。光起電性パネルが屋根材として用いられても、屋根裏の空間に対して確実に雨水の浸入は防止されることができる。
光起電建造物は、前記支持片に形成される開口を通過しつつ前記支持片および前記枠部材を貫通し、前記支持片に前記枠部材を押し当てるねじ部材をさらに備えることができる。前記スペーサーは、前記開口の周囲で前記支持片および前記枠部材に挟まれるパッキンで形成されることができる。こうして光起電性パネルはねじ部材で簡単に支持片に連結されることができる。パッキンは開口に向かって水の進入を阻止することができる。しかも、パッキンはスペーサーとして機能することができる。
本発明の他の態様は、1枚以上の光起電性パネルと、個々の前記光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材と、梁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する第1支持片と、隣接する第1支持片の間で桁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する第2支持片と、前記枠部材の内側で前記第1支持片の前記上向き面および前記第2支持片の前記上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり、前記枠部材に並列に囲みを形成する壁体と、前記壁体よりも外側で前記第1支持片の前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に前記梁行に延びる第1水路の一部を当該壁面で区画する第1ガター本体と、前記壁体よりも外側で前記第2支持片の前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に前記桁行に延びて前記第1水路に接続される第2水路の一部を当該壁面で区画する第2ガター本体と、前記第1支持片の前記上向き面および前記枠部材の間、並びに、前記第2支持片の前記上向き面および前記枠部材の間に挟まれて、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記第1水路および前記第2水路に向かって抜ける空隙を形成するスペーサーとを備える光起電建造物に関する。
光起電性パネルの外周と枠部材との間から浸入する雨水は第1支持片の上向き面および第2支持片の上向き面に受け止められる。壁体は雨水を堰き止める。したがって、壁体は上向き面上に雨水を保持する役割を担う。その一方で、雨水は上向き面から第1水路および第2水路に流れ込む。このとき、雨水は空隙を通って第1ガター本体の壁面および第2ガター本体の壁面を伝う。例えば光起電性パネルと枠部材との間でガスケットやコーキング材が省略されても、浸水は回避されることができる。光起電性パネルが屋根材として用いられても、屋根裏の空間に対して確実に雨水の浸入は防止されることができる。
光起電建造物は、前記スペーサーを貫通しつつ前記第1支持片および第2支持片それぞれに前記枠部材を押し当てるねじ部材をさらに備えることができる。こうして光起電性パネルは簡単に支持片に連結されることができる。
前記第2ガター本体は、前記第1支持片から連続して前記第1ガター本体の壁面に形成される切り欠きに受け止められ、前記第1水路に前記第2水路を臨ませることができる。雨水は第2水路から第1水路に流れ込む。雨水は第1水路に集められることができる。こうして雨水は集中的に処理されることができる。雨水の処理は簡素化されることができる。
前記枠部材は、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルの縁を把持する把持体と、前記把持体から前記第1支持片および前記第2支持片に向かって広がる直立壁と、前記直立壁から前記枠部材の内側に向かって広がって前記支持片の表面で前記スペーサーに受け止められる取り付け片とを備えることができる。こうして枠部材は支持片から間隔を空けて光起電性パネルを保持することができる。このとき、取り付け片は枠部材の内側に向かって広がることから、直立壁から外側に枠部材の広がりは回避されることができる。その結果、隣接する光起電性パネルはできる限り接近することができ、第1ガター本体および第2ガター本体はできる限りコンパクトに形成されることができる。こうした枠部材は一般に流通する汎用の枠部材に相当し、第1ガター部材や第2ガター部材への取り付けにあたって枠部材の設計変更は回避されることができる。
前記支持片、前記壁体および前記ガター本体は板材から形成されることができる。こうして支持片、壁体およびガター本体は1部材として形成されることができる。部材の形成にあたってプレス加工は用いられることができる。プレス加工にあたって切り欠きは簡単に形成されることができる。その一方で、例えば押し出し加工が用いられると、部材には均一な断面形状が要求される。その結果、後工程で切り欠きが形成されなければならず、製造工程が複雑化してしまう。
本発明のさらに他の態様は、骨組み上で梁行に所定の枠形状に沿って支持片を配置し、当該支持片、および、前記枠形状の内側で前記支持片の上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり前記枠形状の輪郭に並列に延びる壁体、および、前記壁体よりも外側で前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠形状の輪郭に並列に延びる水路の一部を当該壁面で区画するガター本体を前記骨組みに固定する工程と、光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材を前記支持片の前記上向き面上に設置し、前記上向き面および前記枠部材の間にスペーサーを挟むことで、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記水路に向かって抜ける空隙を形成する工程とを備える光起電建造物の製造方法に関する。
光起電建造物の一具体例としてカーポートの全体像を示す斜視図である。 地面から見上げるような角度でカーポートの全体像を示す斜視図である。 カーポート屋根の全体像を概略的に示す平面図である。 ガター構造体の全体像を概略的に示す平面図である。 図3の5−5線に沿った部分断面図である。 図3の6−6線に沿った断面図である。 第1ガター部材および第2ガター部材の接続関係を概略的に示す拡大斜視図である。 第1ガター部材および第2ガター部材の接続関係を概略的に示す拡大分解斜視図である。 図6の拡大部分断面図である。 第1ガター部材の拡大垂直断面図である。 雨天時にカーポート屋根の機能を概略的に示す拡大部分断面図である。 図5に対応し、ボルトおよびナットに代わる固定具の一具体例を概略的に示す部分断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1は光起電建造物の一具体例としてのカーポート11を示す。カーポート11は建築骨組みとしての鉄骨12を備える。鉄骨12は4本の柱13と屋根骨格14とを備える。個々の柱13は地面から垂直方向に立つ。柱13の上端に屋根骨格14が搭載される。図2に示されるように、屋根骨格14は格子を構成する。その他、建築骨組みには鉄骨12に代えて木造のものが用いられることができる。
屋根骨格14の格子は相互に平行に梁行に延びる梁部材15を有する。梁部材15はそれぞれ2本の柱13に連結される。梁部材15は柱13で空中に保持される。梁部材15は水平面(重力方向に直交する平面)に対して傾斜する。傾斜に応じて梁部材15は前方から後方に向かって下る。ここでは、勾配は例えば3/100に設定されることができる。梁部材15は例えば板材から形成されることができる。板材には例えば防錆鋼板が用いられることができる。板材の折り曲げ加工で梁部材15は形成されることができる。梁部材15は長手方向に均一な断面を有することができる。梁部材15の長軸に直交する断面の形状は例えば「コ字形」に設定される。こうした形状によれば、梁部材15の稜線に沿って梁部材15の曲げ強度は高められることができる。
屋根骨格14の格子は相互に平行に延びる複数の桁部材すなわち棟桁16a、大桁16bおよび母屋桁16cを備える。棟桁16aは梁部材15の前端で2つの梁部材15を相互に接続する。棟桁16aは個々の梁部材15にリジッドに固着される。棟桁16aは例えば板材から形成されることができる。板材には例えば防錆鋼板が用いられることができる。板材の折り曲げ加工で梁部材15は形成されることができる。棟桁16aの固着にあたって例えば溶接が用いられることができる。同様に、大桁16bは梁部材15の後端で2つの梁部材15を相互に接続する。棟桁16aと大桁16bとの間で母屋桁16cは2つの梁部材15を相互に接続する。大桁16bおよび母屋桁16cは棟桁16aと同様に構成されればよい。
鉄骨12にカーポート屋根17が搭載される。図3に示されるように、カーポート屋根17は光起電性(PV)パネルアセンブリ18を備える。PVパネルアセンブリ18は光起電性(PV)パネル19を有する。PVパネル19のパネル面は梁部材15の表面に平行に広がる。一般に知られるように、PVパネル19はパネル面で受ける太陽光に応じて発電する。PVパネル19の外周には枠部材21が取り付けられる。枠部材21はPVパネル19の輪郭に沿ってPVパネル19を囲む。ここでは、個々のPVパネル19は屋根材として機能する。
カーポート屋根17は補助屋根材22を備える。補助屋根材22はPVパネルアセンブリ18の周囲に配置される。補助屋根材22は例えば板材から形成されることができる。板材には例えば防錆鋼板が用いられることができる。補助屋根材22の板面は例えばPVパネル19のパネル面と同一の平面内に広がることができる。補助屋根材22は棟カバー23a、1対の妻カバー23bおよび軒カバー23cに分割されることができる。棟カバー23aはカーポート屋根17の棟17aを形成する。棟カバー23aは複数のPVパネルアセンブリ18の棟側端からカーポート屋根17の棟17aに向かって広がる。妻カバー23bはカーポート屋根17の妻17bを形成する。妻カバー23bは複数のPVパネルアセンブリ18の妻側端からカーポート屋根17の妻17bに向かって広がる。軒カバー23cはカーポート屋根17の軒17cを形成する。軒カバー23cは複数のPVパネルアセンブリ18の軒側端からカーポート屋根17の軒17cに向かって広がる。
カーポート屋根17はガター構造体25を備える。ガター構造体25は複数の第1ガター部材26および第2ガター部材27を備える。第1ガター部材26は相互に平行に梁行に延びる。ここでは、3つの第1ガター部材26が配置される。隣接する第1ガター部材26の間には1列のPVパネルアセンブリ18が組み付けられる。
隣接する第1ガター部材26の間には第2ガター部材27が渡される。第2ガター部材27は梁行に直交する桁行に延びる。第2ガター部材27は隣接するPVパネルアセンブリ18の間に配置される。したがって、PVパネルアセンブリ18はその全周に渡って第1ガター部材26および第2ガター部材27に囲まれる。第2ガター部材27は隣接する第1ガター部材26を相互に接続する。個々の第2ガター部材27は個別に第1ガター部材26に連結されることができる。こうしてPVパネルアセンブリ18、補助屋根材22およびガター構造体25は協働で1つの矩形の平面を隙間なく覆う。
図4に示されるように、第1ガター部材26は第1水路31を形成する。第1水路31は梁行すなわち第1ガター部材26の長手方向に第1ガター部材26の全長に渡って直線的に延びる。第1水路31の両側で第1ガター部材26には第1支持片32が形成される。第1支持片32は梁行に第1ガター部材26の長手方向に第1ガター部材26の全長にわたって延びる。第1支持片32は第1水路31に並行する。
第2ガター部材27は第2水路33を形成する。第2水路33は桁行すなわち第2ガター部材27の長手方向に第2ガター部材27の全長に渡って直線的に延びる。第2水路33の両側で第2ガター部材27には第2支持片34が形成される。第2支持片34は桁行に第2ガター部材27の長手方向に第2ガター部材27の全長にわたって延びる。第2支持片34は第2水路33に並行する。個々の第2水路33は両端で第1水路31に接続される。接続にあたって例えば第2ガター部材27の両端で第2支持片34は第1ガター部材26の第1支持片32に重ねられる。こうして第2水路33の水は第1水路31に流れ込むことができる。
ガター構造体25は第3ガター部材35を備える。第3ガター部材35は第1ガター部材26の軒側から第1ガター部材26に接続される。第3ガター部材35は大桁16bに並行する。第3ガター部材35は一方の梁部材15から他方の梁部材15まで直線的に延びる。第3ガター部材35は第3水路36を形成する。第3水路36は桁行すなわち第3ガター部材35の長手方向に第3ガター部材35の全長にわたって直線的に延びる。第1水路31はその軒側端で第3水路36に接続される。こうして第1水路31の水は第3水路36に集められることができる。第3水路36は例えば一方の梁部材15から他方の梁部材15に向かって傾斜する。重力方向に最も低い位置で第3水路36には第4水路(図示されず)が接続されることができる。第4水路は例えば第3ガター部材35に連結される管状部材で構成されることができる。環状部材は重力方向下方で地面に至ることができる。
図4に示されるように、ガター構造体25では隣接する第1ガター部材26と隣接する第2ガター部材27とで矩形の窓空間37が区画される。窓空間37は第1ガター部材26の第1支持片32と第2ガター部材27の第2支持片34とで囲まれる。窓空間37の輪郭は第1支持片32の縁と第2支持片34の縁とで仕切られる。第1支持片32の外縁と第2支持片34の外縁とは所定の枠形状38を規定する。この枠形状38は1枚のPVパネルアセンブリ18の輪郭に相当する。
枠形状38の内側で第1支持片32および第2支持片34にはそれぞれ壁体41が形成される。壁体41の詳細は後述される。壁体41は第1支持片32の縁および第2支持片34の縁から重力方向上方に立ち上がる。壁体41は窓空間37の全周にわたって途切れなく連続することが望まれる。こうして壁体41は枠形状38の内側で枠形状38の輪郭に並列に囲みを形成する。
PVパネルアセンブリ18は窓空間37を塞ぐ。このとき、第1ガター部材26の第1支持片32はPVパネルアセンブリ18の長辺に並列に枠部材21に沿って延びる。第2ガター部材27の第2支持片34はPVパネルアセンブリ18の短辺に並列に枠部材21に沿って延びる。PVパネルアセンブリ18の枠部材21は第1ガター部材26の第1支持片32および第2ガター部材27の第2支持片34に支持される。棟カバー23aは、カーポート屋根17の棟に最も近い第2ガター部材27の第2支持片34に支持される。妻カバー23bは、カーポート屋根17の妻に最も近い第1ガター部材26の第1支持片32に支持される。軒カバー23cは、カーポート屋根17の軒に最も近い第2ガター部材27の第2支持片34に支持される。
図5に示されるように、枠部材21はPVパネル19の輪郭に沿ってPVパネル19の縁を把持する把持体42を備える。把持体42はPVパネル19の輪郭を囲む囲い壁43を備える。囲い壁43はPVパネル19のパネル面に直交する面に沿って広がる。囲い壁43には1対の板片44が形成される。板片44は対向面44aで相互に向き合う。対向面44aはPVパネル19のパネル面に平行に広がる。対向面44aの間隔は例えばPVパネル19のパネル厚に相当する。2つの板片44の間にPVパネル19の縁は受け入れられPVパネル19の端面は囲い壁43に突き当てられる。こうして枠部材21はPVパネル19の外周に取り付けられる。
把持体42には直立壁45が固定される。直立壁45は把持体42に一体化される。直立壁45は把持体42から第1支持片32に向かって広がる。直立壁45の下端は第1支持片32に支持される。直立壁45の高さに応じて第1支持片32から間隔を空けてPVパネル19は保持されることができる。直立壁45の外面および把持体42の外面は面一に形成されることができる。
直立壁45の下端には取り付け片46が固定される。取り付け片46は直立壁45に一体化される。取り付け片46はPVパネル19のパネル面に平行に枠部材21の内側に向かって広がる板片で構成される。取り付け片46は第1支持片32の上向き面に重力方向下方から支持される。図5から明らかなように、壁体41は取り付け片46の縁よりも枠部材21の内側で第1支持片32の上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がる。ここで、枠部材21はPVパネル19の辺ごとに部材片に分割されることができる。個々の部材片ごとに把持体42、直立壁45および取り付け片46は一体化されることができる。こうした一体化にあたって樹脂成形が用いられることができる。樹脂成形には例えば硬質の樹脂材料が利用されることができる。
取り付け片46にはボルト孔47が形成される。ボルト孔47はPVパネル19の長辺ごとに適宜な間隔で2箇所または3箇所に配置されることができる。ボルト孔47は例えば円形または長円の開口で形成されることができる。ボルト孔47に対応して第1支持片32には開口48が形成される。開口48はボルト孔47に重なる。ボルト孔47および開口48にはボルト49が挿入される。ボルト49の軸はボルト孔47および開口48を通過し取り付け片46および第1支持片32を貫通する。ボルト49のボルトヘッドはボルト孔47の周囲で取り付け片46の上向き面に受け止められる。ボルト49の軸にはナット51が結合される。ナット51は開口48の周囲で第1支持片32の下向き面に受け止められる。こうしてボルト49およびナット51の締め付けに応じて枠部材21の取り付け片46は第1支持片32に押し当てられる。ここでは、ボルト49およびナット51に代えて他の締結具や結合具が用いられてもよい。
開口48の周囲で第1支持片32の上向き面と枠部材21の取り付け片46との間にはスペーサー52が挟まれる。スペーサー52は途切れなく開口48を囲む。スペーサー52は所定の弾性力を有する弾性材から形成される。したがって、スペーサー52の下面は開口48の周囲で第1支持片32の上向き面に密着する。スペーサー52の上面はボルト孔47の周囲で取り付け片46の下向き面に密着する。こうしてスペーサー52はパッキンとして機能する。第1支持片32の上向き面から開口48に向かって水の進入は阻止される。スペーサー52はスペーサー52の周囲で取り付け片46と第1支持片32との間に空隙Gを形成する。パッキンの機能の実現にあたってスペーサー52は小さい接触面積で開口48を囲めば足りることから、第1支持片32の全長にわたって大部分に空隙Gは広がる。
第1ガター部材26は第1ガター本体53を備える。第1ガター本体53は底板54を有する。底板54は第1ガター部材26の全長にわたって長尺に広がる。底板54の両側からそれぞれ壁板55が立ち上がる。壁板55は第1ガター部材26の全長にわたって長尺に広がる。壁板55の上端に第1支持片32は連続する。個々の壁板55は壁体41よりも外側で第1支持体32の上向き面に連続して当該上向き面から重力方向に下る壁面55aを形成する。第1ガター本体53は第1水路31を区画する。
図6に示されるように、個々の第1ガター部材26は棟桁16a、母屋桁16cおよび大桁16bに受け止められる。第1ガター部材26はこれら桁部材16a、16c、16bに連結されることができる。こうして第1ガター部材26は梁部材15と同様に棟から軒に向かって下る。第1ガター部材26は水平面に対して傾斜する。これら第1ガター部材26は垂木として機能することができる。
図7に示されるように、第2ガター部材27は第2ガター本体57を備える。第2ガター本体57は底板58を有する。底板58は第2ガター部材27の全長にわたって長尺に広がる。底板58の両側からそれぞれ壁板59が立ち上がる。壁板59は第2ガター部材27の全長にわたって長尺に広がる。壁板59の上端に第2支持片34は連続する。個々の壁板59は壁体41よりも外側で第2支持体34の上向き面に連続して上向き面から重力方向に下る壁面59aを形成する。第2ガター本体57は第2水路33を区画する。
ここでは、第2支持片34は第2ガター部材27の長手方向に第2ガター本体57よりも短く形成される。すなわち、第2支持片34の長手方向両端は第2ガター本体57の長手方向両端よりも引っ込んだ位置で途切れる。途切れた縁には係り片61が形成される。係り片61は第2支持片34の縁から重力方向下向きに広がる。係り片61は例えば第1ガター部材26の壁面55aに重ねられることができる。その結果、第2ガター本体57の端部は第1水路31上に突き出ることができる。こうして第2水路33は第1水路31に接続される。第2ガター部材27(のうち少なくとも底板58)は、地面に平行に水平に延びてもよく、両端に高低差が生まれるように水平面に対して傾斜してもよい。
図8に示されるように、第1ガター部材26には切り欠き62が形成される。切り欠き62は第1欠け部63、第2欠け部64および第3欠け部65で構成される。第1欠け部63は壁体41に形成される。第1欠け部63の大きさは、第2ガター部材27で2つの第2支持片34が占有する空間の大きさに相当する。第1支持片32上で途切れた壁体41の間に2つの第2支持片34が進入する。第2ガター部材27の壁体41は第1ガター部材26の壁体41に連結される。第2欠け部64は第1支持片32に形成される。第2欠け部64は第1欠け部63に連続する。第3欠け部65は第1ガター本体53の壁板55に形成される。第3欠け部65は第2欠け部64に連続する。第2欠け部64および第3欠け部65の大きさは、第2ガター本体57が占有する空間の大きさに相当する。第2欠け部64および第3欠け部65には第2ガター部材27の第2ガター本体57が受け入れられる。その結果、第2ガター部材27の第2支持片34は第1ガター部材26の第1支持片32に重ねられることができる。
第1ガター部材26および第2ガター部材27の間にはガスケット66が挟まれる。ガスケット66は所定の弾性を有する弾性材から形成されることができる。ガスケット66の表裏面には接着剤層が形成される。接着剤層は例えば両面テープで実現されてもよい。
ガスケット66は1対の本体67を備える。本体67は切り欠き62の第1欠け部63および第2欠け部64に沿って第1支持片32の上向き面に重ねられる。本体67の表面は第2支持片34の下向き面を受け止める。第1支持片32と第2支持片34との間に本体67は挟まれる。本体67の弾性および接着剤層の働きで第2支持片34は第1支持片32に水密に結合されることができる。
ガスケット66は連結片68を備える。2つの本体67は連結片68で相互に接続される。連結片68は2つの本体67に連続すればよい。連結片68は第3欠け部65に沿って壁板55の端面に重ねられる。連結片68は第2ガター本体57の外面を受け止める。連結片68は第1ガター本体53の壁板55と第2ガター本体57との間に挟まれる。連結片68の弾性および接着剤層の働きで第2ガター本体57は壁板55に水密に結合されることができる。連結片68には固定片69が連続してもよい。固定片69は第3欠け部65に沿って壁面55aに重ねられる。固定片69の接着に応じて連結片68の固定強度は高められることができる。
ガスケット66は付属片71を備える。個々の本体67に付属片71が接続される。付属片71は本体67に連続すればよい。付属片71は第1欠け部63に沿って壁体41の端面に重ねられる。付属片71は第2ガター部材27の壁体41の外面を受け止める。付属片71は第1ガター部材26の壁体41と第2ガター部材27の壁体41との間に挟まれる。付属片71の弾性および接着剤層の働きで第2ガター部材27の壁体41は第1ガター部材26の壁体41に水密に結合されることができる。付属片71には補強片72が連続してもよい。補強片72は第1欠け部63に沿って壁体41の壁面に重ねられる。補強片72の接着に応じて付属片71の固定強度は高められることができる。
図9に示されるように、取り付け片46にはPVパネル19の短辺ごとに適宜な位置で1箇所または2箇所にボルト孔73が配置されることができる。ボルト孔73は例えば円形または長円の開口で形成されることができる。ボルト孔73に対応して第2支持片34には開口74が形成される。開口74はボルト孔73に重なる。ボルト孔73および開口74にはボルト75が挿入される。ボルト75の軸はボルト孔73および開口74を通過し取り付け片46および第2支持片34を貫通する。ボルト75のボルトヘッドはボルト孔74の周囲で取り付け片46の上向き面に受け止められる。ボルト75の軸にはナット76が結合される。ナット76は開口74の周囲で第2支持片34の下向き面に受け止められる。こうしてボルト75およびナット76の締め付けに応じて枠部材21の取り付け片46は第2支持片34に押し当てられる。ここでは、ボルト75およびナット76に代えて他の締結具や結合具が用いられてもよい。
開口74の周囲で第2支持片34の上向き面と枠部材21の取り付け片46との間にはスペーサー77が挟まれる。スペーサー77は途切れなく開口74を囲む。スペーサー77は所定の弾性力を有する弾性材から形成される。したがって、スペーサー77の下面は開口74の周囲で第2支持片34の上向き面に密着する。スペーサー77の上面はボルト孔73の周囲で取り付け片46の下向き面に密着する。こうしてスペーサー77はパッキンとして機能する。第2支持片34の上向き面から開口74に向かって水の進入は阻止される。スペーサー77はスペーサー77の周囲で取り付け片46と第2支持片34との間に空隙Gを形成する。パッキンの機能の実現にあたってスペーサー77は小さい接触面積で開口74を囲めば足りることから、第2支持片34の全長にわたって大部分に空隙Gは広がる。
図10に示されるように、第1ガター部材26の第1ガター本体53には管部材78が組み込まれることができる。管部材78は2つの壁板55を貫通する。したがって、管部材78は壁板55の間に渡される。管部材78は壁板55に水密に結合される。第1水路31の水は壁板55から外側に漏れ出ることはない。管部材78は第1水路31を横切る配管空間79を提供する。配管空間79にはPVパネル19の配線81が収容されることができる。
いま、例えば太陽光がカーポート11に照射すると、PVパネル19は発電する。太陽光は電気に変換される。光電変換素子は太陽光エネルギーに基づき電気を生成する。電気は配線81を伝って集められる。集められた電気は、カーポート11内の電気自動車に供給されたり、付設の蓄電池に蓄積されたり、隣接する家屋で消費されたりする。
雨天の場合には、カーポート屋根17に雨水が降り注ぐ。雨水はPVパネル19のパネル面に受け止められる。カーポート屋根17の傾斜に応じて雨水はカーポート屋根17の軒17cに向かってPVパネル19上を流れる。その他、例えば風の影響で雨水はカーポート屋根17の妻17bに向かってPVパネル19上を流れる。図11に示されるように、雨水は枠部材21を横切って第1水路31や第2水路33に流れ込む。第2水路33の雨水は第1水路31に流れ込む。雨水は第1水路31に集められる。そして、雨水は第1水路31から軒17cの第3水路36に流れ込む。雨水はさらに集められる。第3水路36から雨水は第4水路を通じて地面に向かって流れ落ちる。カーポート11内の自動車や物品は雨水に晒されることから保護されることができる。雨水は第3水路36で集中的に処理されることができる。雨水の処理は簡素化されることができる。
ここでは、PVパネル19と枠部材21との間にパッキンやコーキング材は配置されない。したがって、PVパネル19と枠部材21との隙間から雨水は枠部材21の内側に進入する。進入した雨水は例えば枠部材21の取り付け片46を伝って第1支持片32や第2支持片34の上向き面に受け止められる。第1支持片32および第2支持片34の上向き面では雨水は壁体41で堰き止められる。したがって、壁体41は上向き面上に雨水を保持する役割を担う。上向き面から枠部材21の内側に向かって雨水の浸入は阻止される。そして、上向き面の雨水は空隙Gを通って第1ガター本体53や第2ガター本体57の壁面55a、59aを伝う。こうして上向き面の雨水は第1水路31や第2水路33に流れ込む。したがって、上向き面では堰き止められた雨水が壁体41から溢れ出すことはない。枠部材21よりも内側に雨水の浸入は確実に回避されることができる。しかも、こうしてパッキンやコーキング材は省略されることができる。PVパネル19が屋根材として用いられても、屋根裏の空間に対して確実に雨水の浸入は防止されることができる。
ここで、PVパネルアセンブリ18はボルト49およびナット51で第1支持片32に連結される。こうしてPVパネル19は簡単にガター構造体25に連結されることができる。しかも、ボルト49およびナット51の連結にあたって第1支持片32に開口48が形成されても、スペーサー52は開口48に向かって雨水の進入を阻止することができる。同様に、第2支持片34に開口74が形成されても、スペーサー77は開口74に向かって雨水の進入を阻止することができる。ただし、ボルト49およびナット51で十分な固定強度が確保される場合には、ボルト75およびナット76の締結は省略されることができる。加えて、第2ガター部材27と取り付け片46との空隙Gの確保にあたって第1ガター部材26に対する第2ガター部材27の位置が調整されてもよい。
枠部材21は第1支持片32および第2支持片34から間隔を空けてPVパネル19を保持することができる。このとき、取り付け片46は枠部材21の内側に向かって広がることから、直立壁45から外側に枠部材21の広がりは回避されることができる。その結果、隣接するPVパネル19はできる限り接近することができ、第1ガター本体53および第2ガター本体57はできる限りコンパクトに形成されることができる。こうした枠部材21は一般に流通する汎用の枠部材に相当し、第1ガター部材53や第2ガター部材57への取り付けにあたって枠部材21の設計変更は回避されることができる。
第1ガター部材26および第2ガター部材27はそれぞれ1枚の板材から形成されることができる。部材の形成にあたってプレス加工は用いられることができる。プレス加工にあたって切り欠き62は簡単に形成されることができる。その一方で、例えば押し出し加工が用いられると、部材には均一な断面形状が要求される。その結果、後工程で切り欠きが形成されなければならず、製造工程が複雑化してしまう。
次に、カーポート11の製造方法を簡単に説明する。まず、鉄骨12が構築される。地面に柱13が立てられる。柱13上に梁部材15が設置される。設置にあたって溶接が用いられてもよくボルト締めが用いられてもよい。梁部材15には棟桁16a、大桁16bおよび母屋桁16cが連結される。連結にあたって溶接やボルト締めが用いられることができる。
鉄骨12上でガター構造体25が構築される。構築にあたって第1ガター部材26は棟桁16a、大桁16bおよび母屋桁16cに固定される。固定にあたって溶接やボルト締めが用いられることができる。鉄骨12上で梁行に枠形状38に沿って第1支持片32は配置される。ここでは、第1支持片32の外縁は枠形状38に重なる。第1ガター部材26には第2ガター部材27が固定される。固定にあたってガスケット66の接着剤層が用いられる。第1ガター部材26上で桁行に枠形状38に沿って第2支持片34は配置される。
続いてガター構造体25に個々にPVパネルアセンブリ18が嵌め込まれる。枠部材21は第1支持片32および第2支持片34の上向き面に設置される。このとき、第1支持片32および第2支持片34と、枠部材21の取り付け片46との間にはスペーサー52、77が挟まれる。その結果、第1支持片32および第2支持片34の上向き面と枠部材21との間に空隙Gが形成される。スペーサー52、77は例えば両面接着テープで第1支持片32および第2支持片34と枠部材21の取り付け片46とにそれぞれ接着されてもよい。
枠部材21の設置にあたって個々の第1支持片32および第2支持片34ごとにボルト孔47、73は対応の開口48、74に重ねられる。個々のボルト孔47、73にはボルト49、75が挿入される。ボルト49、75にナット51、76が結合される。ボルト49、75が締め付けられると、枠部材21の取り付け片46は第1支持片32および第2支持片34にそれぞれ押し当てられる。こうしてPVパネルアセンブリ18はガター構造体25に固定される。
図12に示されるように、ガター構造体25に対するPVパネルアセンブリ18の固定にあたってボルト49、75およびナット51、76の締め付けに代えて他の固定具が用いられることができる。この固定具83は第1ガター部材26および(または)第2ガター部材27に取り付けられるステー金具84を備える。ステー金具84は例えば防錆鋼板から形成されることができる。ステー金具84は例えば向き合う壁板55、59の間に渡される。ステー金具84の板片85はPVパネル19のパネル面に平行に広がればよい。ここでは、板片85の表面は第1支持片32や第2支持片34の上向き面に面一に広がればよい。ステー金具84は例えばリベットや溶接、ねじ締めなどで第1ガター本体53や第2ガター本体57に固定されることができる。こうした固定にあたってステー金具84は壁面55a、59aに重ね合わせられる固定片86を備えることができる。固定片86は板片85から屈折しつつ連続すればよい。
ステー金具84には抑え板87が連結される。抑え板87は例えば防錆鋼板から形成されることができる。抑え板87は隣り合う第1支持片32または第2支持片34上で枠部材21の上端に重ねられる。連結にあたってボルト88およびナット89が用いられる。ボルト88は抑え板87およびステー金具84を貫通する。ボルト88およびナット89の締め付けに応じて抑え板87は第1支持片32または第2支持片34との間に枠部材21を挟み込む。その結果、PVパネルアセンブリ18はガター構造体25に連結されることができる。ナット89は予めステー金具84に溶接や接着で固定されてもよい。
なお、上記のように詳細に本実施形態を説明してきた一方で、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面で少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所でもその異なる用語に置き換えられることができる。また、カーポート11、PVパネルアセンブリ18、PVパネル19、枠部材21、補助屋根材22、第1ガター部材26、第2ガター部材27、ガスケット66等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 光起電建造物(カーポート)、12 骨組み(鉄骨)、19 光起電性パネル(PVパネル)、21 枠部材、31 水路(第1水路)、32 支持片(第1支持片)、33 水路(第2水路)、34 支持片(第2支持片)、38 枠形状、41 壁体、42 把持体、45 直立壁、46 取り付け片、48 開口、49 ねじ部材(ボルト)、52 スペーサー、53 ガター本体(第1ガター本体)、55a 壁面、57 ガター本体(第2ガター本体)、59a 壁面、62 切り欠き、74 開口、75 ねじ部材(ボルト)、77 スペーサー、G 空隙。

Claims (8)

  1. 1枚以上の光起電性パネルと、
    個々の前記光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材と、
    梁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する支持片と、
    前記枠部材の内側で前記上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり、前記枠部材に並列に延びる壁体と、
    前記壁体よりも外側で前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に延びる水路の一部を当該壁面で区画するガター本体と、
    前記上向き面および前記枠部材の間に挟まれて、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記水路に向かって抜ける空隙を形成するスペーサーと
    を備えることを特徴とする光起電建造物。
  2. 請求項1に記載の光起電建造物において、前記支持片に形成される開口を通過しつつ前記支持片および前記枠部材を貫通し、前記支持片に前記枠部材を押し当てるねじ部材をさらに備え、前記スペーサーは、前記開口の周囲で前記支持片および前記枠部材に挟まれるパッキンで形成されることを特徴とする光起電建造物。
  3. 1枚以上の光起電性パネルと、
    個々の前記光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材と、
    梁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する第1支持片と、
    隣接する第1支持片の間で桁行に前記枠部材に沿って延び、上向き面で重力方向下方から前記枠部材を支持する第2支持片と、
    前記枠部材の内側で前記第1支持片の前記上向き面および前記第2支持片の前記上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり、前記枠部材に並列に囲みを形成する壁体と、
    前記壁体よりも外側で前記第1支持片の前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に前記梁行に延びる第1水路の一部を当該壁面で区画する第1ガター本体と、
    前記壁体よりも外側で前記第2支持片の前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠部材に並列に前記桁行に延びて前記第1水路に接続される第2水路の一部を当該壁面で区画する第2ガター本体と、
    前記第1支持片の前記上向き面および前記枠部材の間、並びに、前記第2支持片の前記上向き面および前記枠部材の間に挟まれて、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記第1水路および前記第2水路に向かって抜ける空隙を形成するスペーサーと
    を備えることを特徴とする光起電建造物。
  4. 請求項3に記載の光起電建造物において、前記スペーサーを貫通しつつ前記第1支持片および第2支持片それぞれに前記枠部材を押し当てるねじ部材をさらに備えることを特徴とする光起電建造物。
  5. 請求項3または4に記載の光起電建造物において、
    前記第2ガター本体は、前記第1支持片から連続して前記第1ガター本体の壁面に形成される切り欠きに受け止められ、前記第1水路に前記第2水路を臨ませる
    ことを特徴とする光起電建造物。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の光起電建造物において、
    前記枠部材は、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルの縁を把持する把持体と、前記把持体から前記第1支持片および前記第2支持片に向かって広がる直立壁と、前記直立壁から前記枠部材の内側に向かって広がって前記支持片の表面で前記スペーサーに受け止められる取り付け片とを備える
    ことを特徴とする光起電建造物。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の光起電建造物において、前記支持片、前記壁体および前記ガター本体は板材から形成されることを特徴とする光起電建造物。
  8. 骨組み上で梁行に所定の枠形状に沿って支持片を配置し、当該支持片、および、前記枠形状の内側で前記支持片の上向き面から重力方向上方に向かって立ち上がり前記枠形状の輪郭に並列に延びる壁体、および、前記壁体よりも外側で前記上向き面に連続して前記上向き面から重力方向に下る壁面を有し、前記枠形状の輪郭に並列に延びる水路の一部を当該壁面で区画するガター本体を前記骨組みに固定する工程と、
    光起電性パネルの外周に取り付けられ、前記光起電性パネルの輪郭に沿って前記光起電性パネルを囲む枠部材を前記支持片の前記上向き面上に設置し、前記上向き面および前記枠部材の間にスペーサーを挟むことで、前記上向き面および前記枠部材の間に、前記壁体側から前記水路に向かって抜ける空隙を形成する工程と
    を備えることを特徴とする光起電建造物の製造方法。
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KR102287276B1 (ko) * 2020-11-25 2021-08-05 전길현 옥상 방수 구조
JP7453949B2 (ja) 2021-10-08 2024-03-21 スカイジャパン株式会社 ソーラーパネルの取り付けレール

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