JP2016141971A - Pvカーポート - Google Patents

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【課題】より簡易的な構造を有するとともに、発電効率を向上させたカーポートを提供する。
【解決手段】 複数の支柱1a〜1fと、支柱1a〜1fの上部に連結される梁2a〜2cと、を有し、梁2a〜2cには、雨樋3と母屋4a、4bが空間を介して設けられ、雨樋3と母屋4a、4bに太陽電池モジュール5a、5bが設置されている。母屋4a、4bは、雨樋3を空間を介して挟むように設けられた少なくとも2つの母屋4a、4bであり、太陽電池モジュール5a、5bは、少なくとも2つが雨樋3と母屋4a、4bのそれぞれに固定され、少なくとも2つの太陽電池モジュール5a、5bは、雨樋3を介して対向するとともに、雨樋2に向かって下がる方向に傾斜するように設けられている
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、太陽電池モジュールを備えたカーポートに関する。
従来、自然エネルギーである太陽光を利用した発電は種々の建物に応用されており、一般住宅の屋根等の上面に、発電用の太陽電池モジュールが設置されることが増えている。太陽電池モジュールは、発電の効率等を考慮して太陽光を受けやすい場所に設置される。また、太陽電池モジュールの設置により不利益が生じることを防ぐためにも、建物等の一部に太陽電池モジュールを設置することで設置スペースの省略が図られている。
近年では、太陽電池モジュールを組み込んだカーポートの需要が高まっている。このようなカーポートは、支柱で支持された梁と、梁の上に配置された屋根材とを備え、屋根材の上に太陽電池モジュールが配置される。具体的には、例えば屋根材の上に傾斜面を有する架台が配置され、この架台の傾斜面のうえに太陽電池モジュールが設置される。
特開2014−025288号公報
上記の通り、カーポートの上面に太陽電池モジュールを設置する場合、太陽電池モジュールを取り付けるために、架台や支持枠などの構造が必要となる。従って、カーポートを構成する部品数が多くなり構造が複雑化していた。そのため、取り付け作業が煩雑なものとなっていた。また、傾斜面に設けられた太陽電池モジュールでは、太陽光が入射する方向により、発電効率が低下する場合があった。
本発明の実施形態は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものである。その目的は、より簡易的な構造を有するとともに、太陽電池モジュールの発電効率を向上させたカーポートを提供することである。
上記のような目的を達成するための実施形態のカーポートは、複数の支柱と、前記支柱の上部に連結される梁と、を有し、前記梁には、雨樋と母屋が空間を介して設けられ、前記雨樋と前記母屋に太陽電池モジュールが設置されていることを特徴とする。
第一の実施形態のカーポートの構成の一例を示す斜視図である。 第一の実施形態のカーポートの構成の一例を示す上面斜視図である。 第一の実施形態のカーポートの構成の一例を示す側面図である。 第一の実施形態のカーポートの構成の一例を示す背面図である。 第一の実施形態のカーポートの雨樋の構成の一例を示す拡大断面図である。 第一の実施形態のカーポートの位置決めカバーの構成の一例を示す拡大断面図である。 第一の実施形態のカーポートの母屋の構成の一例を示す拡大斜視図である。 第一の実施形態のカーポートの構成の一例を示す上面図である。 第一の実施形態のカーポートの接合部材の構成の一例を示す側面図である。 第一の実施形態のカーポートの接合部材の組み立て例を示す説明図である。 他の実施形態のカーポートの防火板の構成の一例を示す正面図である。
[第一の実施形態]
[1.構成]
(1)全体構成
以下、本発明の第一の実施形態の全体構成について、図1および2を参照して説明する。図1および2は、本実施形態のカーポートの構成の一例を示す斜視図および上面斜視図である。カーポートは、複数の支柱1a〜1fを有する。複数の支柱1a〜1fは、設置面である地面等から立ちあがるように設けられている。例えば2本の支柱1が対向するように設けられた組を、間隔を空けて3組配置した、6本の支柱1a〜1fとすることができる。
支柱1a〜1fの上部には、梁2a〜2cが連結されている。対向するように設けられた支柱1a、1bの上部を連結するように、梁2aが設けられている。同様に、梁2bは支柱1c、1dの上部を、梁2cは支柱1e、1fの上部を連結するように設けられている。2本の支柱の上部を梁で連結することにより、U字状の柱を形成する。
梁2a〜2cには、雨樋3と母屋4a、4bが設けられている。図1に示すように、雨樋3と母屋4a、4bは、梁2a〜2cと交差する方向に設けられている。雨樋3は、梁2a〜2cの中心部分に設けられている。母屋4a、4bは、それぞれ梁2a〜2cの両端部分に、雨樋3を空間を介して挟むように設けられている。
雨樋3と母屋4a、4bには、太陽電池モジュール5a、5bが設置されている。太陽電池モジュール5aは、雨樋3の母屋4a側の端部と母屋4aの上部に固定されている。また、太陽電池モジュール5bは、雨樋3の母屋4b側の端部と母屋4bの上部に固定されている。本実施形態では、太陽電池モジュール5a、5bをそれぞれ7枚ずつ、雨樋3を介して対向するように配置することで、合計14枚の太陽電池モジュール5a、5bを用いてカーポートの屋根材の一部を構成している。
また、梁2a〜2cには、雨樋3と母屋4a、4bそれぞれとの間に、母屋6a、6bを設けることができる。母屋6a、6bは、雨樋3を挟むように、雨樋3の近傍に設けられている。母屋6a、6bの上部には、太陽電池モジュール5a、5bが固定されている。なお、必要に応じて、母屋4a、4bと母屋6a、6bの間にさらに母屋を設ける構造としてもよい。
以下、各部の構成について、さらに図3〜8を参照して詳細を説明する。図3および4はカーポートの側面図および背面図である。図5〜6は、雨樋3の構成を示す拡大断面図である。図7は、母屋4a、4bの構成を示す拡大断面図である。
(2)支柱
6本の支柱1a〜1fは、角型の柱であり、カーポートの屋根材の一部である太陽電池モジュール5a、5bを支える柱である。上述の通り、支柱1a〜1fは、支柱1aと1b、支柱1cと1d、支柱1eと1fがそれぞれ対向するように設けられている。
それぞれの組において、2本の支柱の長辺の長さ、すなわち支柱の高さは同じである。ただし、図3に示す通り、支柱1aと1bよりも、支柱1cと1dの方が低くなるように形成されている。また、支柱1cと1dよりも、支柱1eと1fの方が低くなるように形成されている。なお、支柱1a〜1fの形状、柱の太さや長さは、車の形状や設置する太陽電池モジュール5a、5bの数を考慮の上、充分な強度を得られるものに適宜設計すれば良い。
(3)梁
梁2a〜2cは、板状の部材であり、屋根材の一部である太陽電池モジュール5a、5bの荷重を支柱1a〜1fに伝える部材である。梁2a〜2cは、2本の支柱の上部を連結するように設けられている。梁2a〜2cは、同一形状のものを用いることができる。上記の通り、支柱1a〜1fは組毎に高さが異なっている。従って、図4に示す通り、支柱1a〜1fに連結された梁2a〜2cの上部の高さは、梁2aよりも梁2bが、梁2bよりも梁2cが低くなる。このように支柱1a〜1fの高さによって、梁2a〜2cの上面の高さを変えることにより水勾配が形成される。水勾配の傾斜角が2度となるように、梁2a〜2cを設けることが好ましい。
(4)雨樋
雨樋3は、図5に示す通り断面凹型の部材であり、太陽電池モジュール5a、5bを伝って雨樋3の内部に侵入する雨水を捕獲して外部に排水する排水路である。梁2a〜2cと交差する方向における雨樋3の長さは、梁2a〜2cと交差する方向における太陽電池モジュール5a、5bの全長と等しい。図4に示す通り、雨樋3の両端にはカバー3aが設けられ、雨樋3の端部からの雨水の流出が防止される。雨水の排出は、雨樋3の底面に設けられた不図示の排水口を介して行われる。排水口は、梁2c側の先端部分の底面に設けられていることが好ましい。
図5に示す通り、雨樋3は、雨樋3の外周において、底面を延長するように設けられた固定板3bを有する。固定板3bは、雨樋3の梁2a〜2cと交差する方向の端面から、太陽電池モジュール5a、5b側それぞれに向かって突出するように設けられている。雨樋3の外周側の底面と固定板3bの下面が梁2a〜2cと接触する。雨樋3は、固定板3bを梁2a〜2cに固定具を介して固定することで、梁2a〜2cに固定される。上述の通り、梁2a〜2cにより水勾配が形成されている。そのため、梁2a〜2cに固定された雨樋3は、梁2c側に向かって下がる方向に傾斜する。
雨樋3の上部には、傾斜板3cが設けられている。傾斜板3cは、雨樋3の両側面の上端部に、雨樋3の梁2a〜2cと交差する方向の端部に向かって下がる方向に傾斜するように形成されている。傾斜板3cは、雨樋3側と、太陽電池モジュール5a、5b側それぞれに向かって突出するように設けられている。傾斜板3cの上面には、太陽電池モジュール5a、5bが固定される。すなわち、傾斜板3cの傾斜角度により、太陽電池モジュール5a、5bは雨樋3に向かって下がる方向に傾斜する。太陽電池モジュール5a、5bは、傾斜板3cの雨樋3側の端部よりも、雨樋3の内側に向かってせり出すように配置され、傾斜板3cに固定されている。
傾斜板3cの雨樋3側の端部には、後述する位置決めカバー3eを固定する位置決め板3dが設けられている。位置決め板3dは、傾斜板3cの雨樋3側の端部から連続して設けられた断面L字状の部材であり、雨樋3の側面と空間を介して平行となる面と、雨樋3の中心側に延びるとともに雨樋3の底面と空間を介して平行となる面を有する。この雨樋3の底面と平行となる面に、位置決めカバー3eが固定具を介して固定される。
図6に示す通り、位置決めカバー3eは、太陽電池モジュール5a、5bの位置決めを行うための部材である。位置決めカバー3eは、雨樋3の梁2a〜2cと交差する方向において、所定の間隔を空けて、複数個配置することができる。配置する個数および箇所は適宜変更可能であるが、太陽電池モジュール5a、5bを位置決めするとともに、雨水が雨樋3に流れ込むことを妨害しないように配置することが好ましい。
位置決めカバー3eは、断面中空の四角形状の部材であり、外周側の両側面が、太陽電池モジュール5a、5bの雨樋3側の端部にそれぞれ当接される。位置決めカバー3eの両側面は、上部側が、雨樋3の内側に向かって傾くように設けられている。また、位置決めカバー3eの両側面の下部から連続するように、断面L字状の部材が設けられている。L字状の部材は、雨樋3の側面と空間を介して平行となる面と、雨樋3の側面側に延びるとともに雨樋3の底面と空間を介して平行となる面を有する。この雨樋3の底面と平行となる面が、傾斜板3cの位置決め板3dに固定具を介して固定され、位置決めカバー3eは雨樋3に固定される。
傾斜板3cに固定された太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部は、それぞれ雨樋3の梁2a〜2cと交差する方向の端部に向かって下がる方向に傾く。すなわち、太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部は、上部側の間隔が狭く、下部側の間隔が広くなる。位置決めカバー3eの両側面の傾きは、この太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部の傾きと傾斜角度が一致するように形成されている。従って、位置決めカバー3eの側面に太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部が係止され、太陽電池モジュール5a、5bが位置決めされる。
(5)母屋
母屋4a、4bは、屋根材の一部である太陽電池モジュール5a、5bを支える部材である。図1に示す通り、梁2a〜2c上において、母屋4aは支柱1a、1c、1e側に、母屋4bは支柱1b、1d、1f側にそれぞれ設けられている。梁2a〜2cと交差する方向における母屋4a、4bの長さは、梁2a〜2cと交差する方向における太陽電池モジュール5a、5bの全長と等しい。母屋4a、4bの構成について、母屋4bの構成を示す図7を参照して詳細を説明する。母屋4aの構成は、基本的には母屋4bと同じであるが、母屋4bと対称となるように構成されている。
母屋4bは、傾斜部材4xと支持部材4yを有する。傾斜部材4xは、太陽電池モジュール5bの支柱1b、1d、1f側の下面に当接し、雨樋3の傾斜板3cとともに、太陽電池モジュール5bが傾斜するように支持する部材である。傾斜部材4xは、断面中空の矢印状の土台を有し、矢印の頂点が太陽電池モジュール5b側を向くように形成されている。土台の矢印の頂点と向かい合うように、断面中空の略三角形状の傾斜台が形成されている。土台は、後述する支持部材4yの上部と係合される。傾斜台は、雨樋3の梁2a〜2cと交差する方向の端部に向かって下がる方向に傾斜する傾斜面を上部に有する。この傾斜部材4xの傾斜面に太陽電池モジュール5bが固定される。すなわち、傾斜部材4xの傾斜角度により、太陽電池モジュール5bは雨樋3に向かって下がる方向に傾斜するように設けられる。
支持部材4yは、傾斜部材4xの下面と係合するとともに、太陽電池モジュール5bを支持する部材である。支持部材4yは、2つの断面略三角形の部材が頂点で向かい合うように形成された、断面ボウタイ型の部材である。支持部材4yは、三角形の底面が上下方向となるように配置される。支持部材4yの上面の両端部には、垂直片が立ち上がるように設けられ、上部が凹字状に形成されている。この2つの垂直片の内周間の距離は、傾斜部材4xの土台の両側面の外周間の距離と等しくなるように形成されている。従って、支持部材4yの上部は、傾斜部材4xの土台の下面と係合される。支持部材4yの底面は、梁2a〜2cに固定具を介して固定される。なお、母屋6a、6bは、傾斜部材4xと同じ構造を有しているため、説明は省略する。
(6)太陽電池モジュール
太陽電池モジュール5a、5bは、上述の通り、雨樋3の傾斜板3cおよび母屋4a、4b、6a、6bに固定されている。従って、太陽電池モジュール5a、5bは、雨樋3を介して対向するとともに、雨樋3に向かって下がる方向に傾斜するように設けられることとなる。すなわち、向かい合う太陽電池モジュール5a、5bを正面から見ると、図4に示す通りV字状となる。それぞれの太陽電池モジュール5a、5bの傾斜角は、それぞれ10度とすることが好ましい。なお、カーポートの設置の際に生じる誤差を含めて、10度+誤差となる場合も10度に含まれる。
図8に示す通り、太陽電池モジュール5a、5bは、太陽電池パネル5x,フレーム5yを有する。太陽電池パネル5xは、複数の太陽電池セルを直並列接続して、必要な電圧と電流を得られるように構成したパネルである。太陽電池セルは、光起電力効果を利用して光エネルギーを電力に変換する部材である。このように構成される太陽電池パネル5xを、フレーム5yに嵌め込むことで太陽電池モジュール5a、5bが構成される。フレーム5yは、太陽電池パネル5xを、雨水等の外部環境から封止するとともに、設置環境に応じた強度を有する。
隣接する2枚の太陽電池モジュール5a、5bは、接合部材5zにより接合されている。図9に示す通り、接合部材5zは、例えばアルミで形成された接合部z1と係止部z2を有する。接合部z1は、断面T字型の部材であり、図10に示す通り、太陽電池モジュール5a、5bの梁2a〜2cと平行となる端部の長さと同じ長さに形成されている。接合部z1は、図10に示す通り、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの間に上方から嵌め込まれる。
接合部z1は、太陽電池モジュール5a、5bの上面と接する板aと、板aの下面において、中心部分から下方に延びる板bを有する。板aの下面において、板bを空間を介して挟むように2つの垂直片が下方に向かって延びるように形成されている。2つの垂直片の外周側の面の間の距離は、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの間の距離と一致する。この垂直片は、接合部z1が太陽電池モジュール間に嵌め込まれた際に、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部の上方側をそれぞれ係止する。
板bは、下方側で分岐し、平行な2本の垂直片となるように形成されている。2つの垂直片の外周側の面の間の距離は、後述する係止部z2の起立片の間の距離と一致する。接合部z1が太陽電池モジュール間に嵌め込まれた際に、太陽電池モジュール5a、5bと垂直片の外周側の面との間には、若干の空間が生じる。この空間に、係止部z2の起立片が嵌め込まれる。接合部z1を取り付ける際に、太陽電池モジュール5a、5bとの接合面にパッキンcを取り付けてから接着することもできる。接合部z1にパッキンcを取り付けることにより、隣接する太陽モジュール間の雨漏りが防止される。
係止部z2は、接合部z1が太陽電池モジュール間に嵌め込まれた際に、太陽電池モジュール5a、5bの下方側から嵌め込まれる板状の部材である。係止部z2は、太陽電池モジュール5a、5bの下面と接する面に、上方に向かって延びるように2つの起立片が形成されている。2つの起立片の対向する面の間の距離は、板bの2つの垂直片の外周側の面の間の距離と一致する。また、2つの起立片の外周側の面の間の距離は、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの間の距離と一致する。
係止部z2は、接合部z1を太陽電池モジュール間に嵌め込んだ後に、太陽電池モジュールの下方側から嵌め込まれる。すなわち、係止部z2の起立片は、接合部z1の垂直片と隣接する太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部の間の空間に嵌め込まれる。よって、係止部z2の起立片の内周側は、接合部z1の板bの垂直片と係合する。また、係止部z2の起立片の外周側は、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの対向する端部の下方側をそれぞれ係止する。
また、図11に示す通り、太陽電池モジュール5a、5bの下面には防火板7a、7b、7c設けられている。防火板7aは、ボルト等の固定具を介して、太陽電池モジュール5a、5bの下面に設けられている。防火板7aは、母屋4bと母屋6bの間において、太陽電池モジュール5a、5bの下面を覆う。また、防火板7bは、太陽電池モジュール5a、5b下面において、雨樋3と反対側の端部と母屋4bとの間に設けられている。防火板7cは、雨樋3と母屋6bの間において、太陽電池モジュール5a、5bの下面を覆うように設けられている。
すなわち、防火板7a、7b、7cにより、太陽電池モジュール5a、5bの下面側が覆われている。防火板7a、7b、7cとしてはガルバリウム鋼板を用いることができる。このように構成することで、例えば家屋等の火事が太陽電池モジュール5a、5bの上面に飛び火した場合であっても、火が車側に広がることを防止することができる。
[2.組み立て例]
以上のような構成を有する本実施形態のカーポートの組み立て工程の一例を以下に説明する。カーポートを設置する地面において基礎工事をした後に、図1に示す支柱1a〜1fを設置する。設置した支柱1a〜1fの上方端に、梁2a〜2cを組み合わせて固定する。なお、支柱1a〜1fと梁2a〜2cを予め組み立ててから設置しても良い。
設置された梁2a〜2cの中心部分に、梁2a〜2cと交差する方向に雨樋3を設ける。雨樋3に、所定の間隔ごとに位置決めカバー3eを設置する。雨樋3を空間を介して挟むように、母屋4a、4b、6a、6bをそれぞれ設置する。太陽電池モジュール5a、5b、は、雨樋の傾斜板3c、母屋4a、4b、6a、6bに固定して設置する。
以上のように設置された太陽電池モジュール5a側又は5b側それぞれにおいて、隣接する太陽電池パネル5xを、それぞれケーブルにより接続する。また対向する太陽電池モジュール5a、5bの1組をケーブル接続して、太陽電池パネル5xの全てがケーブル接続される状態とする。さらに、ケーブルを屋外PCSに接続する。
[3.作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果を以下に説明する。
(1)複数の支柱1a〜1fと、支柱1a〜1fの上部に連結される梁2a〜2cと、を有し、梁2a〜2cには、雨樋3と母屋4a、4bが空間を介して設けられ、雨樋3と母屋4a、4bに太陽電池モジュール5a、5bが設置されている。すなわち、カーポートの屋根材の一部として太陽電池モジュール5a、5bを設置している。従って、太陽電池モジュールを従来のカーポートの上に設置する構成と比べて、カーポートを構成する部品数を減らし簡易的な構造とすることができる。よって、組み立て作業を容易にすることもできる。
(2)太陽電池モジュール5a、5bは、複数が隣接するように設けられ、隣接する太陽電池モジュール5a、5bの間に、接合部材5zが設けられる。従って、簡易的な構造で、太陽電池モジュール5a、5bの間を封止し、太陽電池モジュール5a、5b間から雨漏りすることを防止するとともに、太陽電池モジュール5a、5bを補強することができる。
(3)雨樋3を空間を介して挟むように少なくとも2つの母屋4a,4bを設け、太陽電池モジュール5a、5bは、少なくとも2つが雨樋3と母屋4a,4bのそれぞれに固定され、太陽電池モジュール4a,4bは、雨樋3を介して対向するとともに、雨樋3に向かって下がる方向に傾斜するように設けられている。このように設置されたカーポートでは、太陽電池モジュール5a、5bがV字型に傾斜される。よって、1つの太陽電池モジュールに照射された太陽光が反射した場合、他の太陽電池モジュールに反射光が当たることとなる。従って、発電効率を向上させることができる。また、積雪があった場合に、雪は雨樋3側に流れるため、落雪を防止することが可能である。
(4)太陽電池モジュール5a、5bの傾斜角が10度となっている。従来のように例えば傾斜角を30度に設定した場合、V字状に傾斜する太陽電池モジュール5a、5bを構成すると、例えば太陽電池モジュール5aに、太陽電池モジュール5bの影が生じ、発電効率が悪くなる。しかし、傾斜角が10度である本実施形態のカーポートでは、太陽電池モジュール5a、5b上に、他の太陽電池モジュールの影が生じる可能性を低減することができる。従って、発電効率を向上させることができる。
(5)雨樋3には、水勾配が形成されている。従って、太陽電池モジュール5a、5bを伝って流れる雨水を排水口から効率良く排水することができる。そのため、雨水が雨樋3から溢れることにより雨漏りが生じることを防止することができる。
(6)太陽電池モジュール5a、5bは、雨樋3の端部よりも、雨樋3の内側に向かってせり出すように配置され、雨樋3には、太陽電池モジュール5a、5bの位置決めカバー3eが設けられている。太陽電池モジュール5a、5bの位置決めは、例えば雨樋3の傾斜面3cを太陽電池モジュール5a、5bの端部と同じ位置まで延ばし、端部に係止片を設けることにより行うこともできる。ただし、雨樋3に係止片を設けた場合には、係止片と太陽電池モジュール5a、5bの端部の隙間に雨水が侵入した場合、雨漏りが生じる可能性がある。本実施形態のように、太陽電池モジュール5a、5bを雨樋3の内側にせり出させ、雨樋3とは別の部材で位置決めカバー3eを構成すると、例え位置決めカバー3eの側面と太陽電池モジュール5a、5bの端部との間に雨水が侵入した場合であっても、その雨水は必ず雨樋3に落ちることとなる。従って、雨漏りを防ぐことができる。
[4.他の実施形態]
(1)母屋4a、4bの雨樋3と反対側の側面を覆うように、ガラリなどを化粧カバーとして、太陽電池モジュール5a,5bの梁2a〜2cの両端部側の端部に設けても良い。同様に、図7に示すように、カーポートの正面および背面において、化粧カバー8を太陽電池モジュール5a、5bの端部に設けても良い。化粧カバー8を設けることにより、配線や接合部分を隠すことができるため、意匠性を向上させることができる。
(2)化粧カバー8としては、通気性のあるカバーを用いることが好ましい。例えば、パンチングメタルを用いることができる。他には、化粧カバー8を柵や格子状に加工しても良い。このようにすることで、太陽電池モジュール5a、5bと防火板により密閉状態となることを防止し、放熱することが可能となる。また、化粧カバー8を通気性のある形状に形成する場合には、化粧カバー8に設ける空隙を、小動物が侵入できない大きさに形成することが好ましい。
(3)支柱1a、1c、1eを跨ぐように、支柱の側面に化粧カバーを設置しても良い。同様に支柱1b、1d、1fにも化粧カバーを設置することができる。化粧カバーを設けることにより、意匠性を向上させることができる。
(4)屋外PCSは、支柱1a〜1fのいずれかの梁2a〜2cに近い上部側に取り付けることができる。例えば、支柱1bと1dとの間に複数の支持棒を取り付け、この支持棒に屋外PCSを取り付ける構成としてもよい。屋外PCSを支柱1a〜1fの上部側に取り付けることで、意匠性を向上させるとともに、屋外PCSが車の運転者等の邪魔になることを防止することができる。
(5)本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a〜1f…支柱
2a〜2c…梁
3…雨樋
3a…カバー
3b…固定板
3c…傾斜板
3d…位置決め板
3e…位置決めカバー
4a、4b、6a、6b…母屋
4x…傾斜部材
4y…支持部材
5a、5b…太陽電池モジュール
5x…太陽電池パネル
5y…フレーム
5z…接合部材
7a、7b、7c…防火板
8…化粧カバー

Claims (9)

  1. 複数の支柱と、
    前記支柱の上部に連結される梁と、を有し、
    前記梁には、雨樋と母屋が空間を介して設けられ、
    前記雨樋と前記母屋に太陽電池モジュールが設置されていることを特徴とするカーポート。
  2. 前記母屋は、雨樋を空間を介して挟むように設けられた少なくとも2つの母屋であり、
    前記太陽電池モジュールは、少なくとも2つが前記雨樋と前記母屋のそれぞれに固定され、
    前記少なくとも2つの太陽電池モジュールは、前記雨樋を介して対向するとともに、前記雨樋に向かって下がる方向に傾斜するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のカーポート。
  3. 前記太陽電池モジュールの傾斜角が10度であることを特徴とする請求項2記載のカーポート。
  4. 前記太陽電池モジュールは、複数が隣接するように設けられ、
    前記隣接する太陽電池モジュールの間に、接合部材が設けられることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のカーポート。
  5. 前記雨樋には、水勾配が形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のカーポート。
  6. 前記太陽電池モジュールは、前記雨樋の端部よりも、雨樋の内側に向かってせり出すように配置され、
    前記雨樋には、前記太陽電池モジュールの位置決めカバーが設けられていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のカーポート。
  7. 前記太陽電池モジュールの前記梁側の面に、防火板が設けられていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のカーポート。
  8. 前記太陽電池モジュールの端部に、化粧カバーが設けられていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のカーポート。
  9. 前記化粧カバーが、通気性を有することを特徴とする請求項8記載のカーポート。

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JP7453949B2 (ja) 2021-10-08 2024-03-21 スカイジャパン株式会社 ソーラーパネルの取り付けレール

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