JP2642565B2 - 塗装用マスキングシート - Google Patents

塗装用マスキングシート

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JP2642565B2
JP2642565B2 JP4281580A JP28158092A JP2642565B2 JP 2642565 B2 JP2642565 B2 JP 2642565B2 JP 4281580 A JP4281580 A JP 4281580A JP 28158092 A JP28158092 A JP 28158092A JP 2642565 B2 JP2642565 B2 JP 2642565B2
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JP
Japan
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sheet
masking sheet
synthetic resin
masking
polyolefin
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純男 前田
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Hagiwara Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の壁面等を塗装
する際に使用されるマスキングシートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】塗装用マスキングシートは従来より、建
築物の壁面等を塗装する場合に、塗装の不要な箇所を被
覆し、テープで固着することで塗料の付着防止を目的と
して用いられている。この目的のマスキングシートとし
ては、塗料が透過せず、使い捨てであるがために安価な
素材としてポリエチレンやポリプロピレンのフィルムが
広く使用されているが、フィルム面の液垂れがマスキン
グシートを取り外す際に周りに飛散するなどの作業性が
問題となっている。また、液垂れを抑制するために紙等
からなる塗液の吸収シートに合成樹脂フィルムを積層し
たマスキングシートも使われており、これは塗液の吸収
シートに塗料が吸収され液垂れについては抑制できるも
のである。しかし、この積層シートにしても裁断が不便
との問題点が上がっている。通常マスキングシートは50
〜70cm幅でロール巻にされており、使用時は幅方向に平
行して適当サイズにカットされることが多いが、はさみ
やカッター等の道具が必要となるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、一般的な
使用時に多い幅方向に対して平行した方向に道具を使用
せずに裁断できるという欲求を満たし、塗料の透過がな
く、液垂れを抑制し、取付け及び取外しの作業性の良い
マスキングシートが塗装業界で要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の要望に
応えたもので、その第1の手段としては、塗液の吸収シ
ートの片面にポリオレフィン系合成樹脂層を形成させ、
かつ幅方向に対し平行に糸状物を適当間隔で配置固定し
て塗装用マスキングシートとした。
【0005】また、第2の手段としては、塗液の吸収シ
ートに対して一軸延伸ポリオレフィン系合成樹脂フィル
ムをこの吸収シートの幅方向に延伸方向が合致するよう
複合して塗装用マスキングシートとした。
【0006】ここで、塗液の吸収シートとは、紙類、不
織布等塗料を吸収できるものであれば差し支えなく、水
溶性塗料の使用が多い最近においては、安価で吸収性能
の点からも紙類で充分機能すると考えられ、目付け重量
は10〜30g程度が好ましい。
【0007】吸収シートの片面に形成する合成樹脂層
は、塗料の透過を防ぐものであるから素材に制限される
ものではないが、ポリオレフィン系、ナイロン系、ポリ
エステル系、ポリ塩化ビニル系等広く用いられる。しか
し、積層する方法としてその加工スピードから押出ラミ
ネートを用いることが望ましく、また、取扱い易さや樹
脂価格の点でポリエチレンやポリプロピレンが選ばれる
ことが多く、これらの厚みは10〜30μ程度が好ましい。
一軸延伸合成樹脂フィルムも、引裂強度や直線切断性、
そして材料コストの面から、ポリオレフィン系フィルム
が好ましい。
【0008】次に、マスキングシートの幅方向に対し平
行に適当間隔で配置固定される糸状物は、マスキングシ
ートを手作業で引き裂いた際にこの糸状物の間隔を越え
て破れることを抑制するものであるから、比較的強力に
合成樹脂層に接着する必要がある。したがって糸状物を
接着剤等を使用して合成樹脂層に固定しても差し支えな
いが、この場合材料や製造コストが高くつくことが多
く、好ましくは例えば合成樹脂層に低融点ポリマーを選
び、糸状物には同様の素材を鞘層に、高融点ポリマーを
芯層に用いたフラットヤーンやモノフィラメントを使用
すれば、加熱圧着で強固に融着し、且つ糸状物の強力も
低下せず、目的のマスキングシートを容易な工程で得る
ことができる。また、糸状物の配置間隔は必要により選
択でき、通常1cm程度である。
【0009】第2の手段に用いる一軸延伸ポリオレフィ
ン系合成樹脂フィルムは、高密度ポリエチレンフィルム
若しくはポリプロピレンフィルムを素材として縦軸方向
には2倍以下の延伸で横軸方向には5〜15倍延伸された
ものであって、手作業での切断性が良く、さらに切断面
の直線性を発現させるには、好ましくは横方向の延伸倍
率を8倍以上とし、10〜30μ厚みのフィルムである。こ
れは横方向の延伸倍率が5倍以下であると横方向の端裂
抵抗が大きく、手作業での引き裂きが困難であり、また
切断面も直線にならず目的のものが得られないのであ
る。
【0010】吸収シートと横一軸延伸ポリオレフィン系
フィルムの複合手段としては、加工速度が速く接着剤コ
ストが安価な点で押出ラミネートが用いられることが多
い。ここで押出ラミネートに使用されるサンド樹脂は横
一軸延伸ポリオレフィン系フィルムの素材により適宜選
択されるが、横一軸延伸ポリオレフィン系フィルムが高
密度ポリエチレンの場合はサンド樹脂は低密度ポリエチ
レンを、ポリプロピレンの場合は低融点ポリプロピレン
を使用することが接着性から好ましい。またサンド樹脂
層が横一軸延伸ポリオレフィン系フィルムの易引裂性及
び切断方向性に影響を与えないために、サンド樹脂層の
厚みは接着性を損なわない範囲で薄い方が良く加工性か
らも5〜20μ程度が好ましい。
【0011】
【作用】本発明のマスキングシートは、手作業で引き裂
いても糸状物の間隔を越えては破れることが無いし、ま
た、一軸延伸の方向にマスキングシートが切れやすいの
で手切れで裁断して、容易に取付けができ、吸収シート
により液垂れが抑制できる。
【0012】
【実施例】以下、実施例にて説明を加える。図1は本発
明第1実施例によるマスキングシートの部分斜視図であ
り、図2は第2実施例の同斜視図である。
【0013】実施例1 マスキングシート1は、吸収シート2として目付け重量
18gの和紙を選び、低密度ポリエチレン(MI=4.0、融
点112℃)を押出ラミネートにより12μ厚みで被覆し合成
樹脂層3とした。次に、糸状物4として芯層が高密度ポ
リエチレン(MI=0.7、融点132℃)、鞘層が低密度ポリ
エチレン(MI=4.0、融点112℃)でかつ鞘層/芯層/鞘
層の厚み比率が1/4/1の総厚み35μの複層フラット
ヤーンを選び、吸収シートの合成樹脂層側にシートの幅
方向に対して平行に1cm間隔を有した状態で配列させ、
加熱圧着して55cm幅のマスキングシート1とした。本実
施例のマスキングシートの部分斜視図を図1に示す。
【0014】本実施例のマスキングシートは、取付作業
時に手作業によって横方向に引き裂く際、配列した糸状
物の間隔を越えては破れることはなく、つまり、裁断面
の凹凸差は1cm以内であり、これは市販の粘着テープで
取り付けると支障のない範囲のものであった。また吸収
シート面に飛散した余剰塗料は適当に吸収され、液垂れ
することはなく塗装後マスキングシートを取り外す際に
周囲を汚すことのない有用なものであった。
【0015】実施例2 高密度ポリエチレン(MI=1.1、融点136℃)を素材と
し、成膜した後横方向に対し延伸倍率10倍で延伸し、厚
み20μの一軸延伸ポリオレフィン系合成樹脂フィルム5
とした。次に吸収シート2として目付け重量18gの洋紙
を選び、サンド樹脂として低密度ポリエチレン(MI=
4.0、融点112℃)を用いて10μ厚みで、前記一軸延伸
リオレフィン系合成樹脂フィルム5と吸収シート2を押
出ラミネートにより積層して実施例2のマスキングシー
トとした。
【0016】実施例2のマスキングシートは、横方向の
引裂強さが80g程度であり指先で容易に引き裂くことが
でき、かつ一軸延伸ポリオレフィン系フィルムの優れた
切断方向性と直線性を損なうことなく同程度の物性を有
するものであった。
【0017】
【発明の効果】本発明の塗装用マスキングシートは、
液の吸収シートの片面にポリオレフィン系合成樹脂層が
存在するので余剰の塗料が液垂れすることは抑制され、
塗装の不必要な面に透過することはなく、また、糸状物
をシートの幅方向に対し平行に適当間隔で配置固定して
いるので、これの使用により、被塗装物への取付け作業
の際、幅方向に裁断する場合は道具を使用することなく
手作業で行っても糸状物の間隔を越えては破れないた
め、作業の容易なマスキングシートとすることができ
た。また、一軸延伸ポリオレフィン系合成樹脂層もこれ
と同様の作用により、作業性が著しく向上する効果が得
られたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のマスキングシートの斜視
図である。
【図2】第2実施例のマスキングシートの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 マスキングシート 2 吸収シート 3 ポリオレフィン系合成樹脂層 4 糸状物 5 一軸延伸ポリオレフィン系合成樹脂フィルム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗液吸収シートの片面にポリオレフィ
    ン系合成樹脂層を形成させ、かつ幅方向に対し平行に糸
    状物を適当間隔で配置固定した塗装用マスキングシー
    ト。
  2. 【請求項2】 塗液の吸収シートに対して一軸延伸ポリ
    オレフィン系合成樹脂フィルムを塗液の吸収シートの幅
    方向に延伸方向が合致するよう複合してなる塗装用マス
    キングシート。
JP4281580A 1992-10-20 1992-10-20 塗装用マスキングシート Expired - Lifetime JP2642565B2 (ja)

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JPH06126224A JPH06126224A (ja) 1994-05-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB8302439D0 (en) * 1983-01-28 1983-03-02 Fujisawa Pharmaceutical Co Aminoglycoside derivatives
JPS6017063A (ja) * 1983-07-11 1985-01-28 Hitachi Ltd 高靭性セラミツクコ−テイング層およびその製造方法
JPS60101753A (ja) * 1983-11-05 1985-06-05 Mitsubishi Electric Corp カセツトの磁気記録再生装置への装着構造

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