JP3100700B2 - 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法 - Google Patents
4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法Info
- Publication number
- JP3100700B2 JP3100700B2 JP03272498A JP27249891A JP3100700B2 JP 3100700 B2 JP3100700 B2 JP 3100700B2 JP 03272498 A JP03272498 A JP 03272498A JP 27249891 A JP27249891 A JP 27249891A JP 3100700 B2 JP3100700 B2 JP 3100700B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- resin
- pentene
- film
- laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4−メチル−ペンテン
樹脂積層体フィルムの製造方法に関する。さらに詳しく
は、4−メチル−ペンテン樹脂とは異質の材料からなる
基材に対しても優れた接着強度を示す押出ラミネート方
法に関する。この方法により得られたラミネート物は、
剥離工程紙、弁当容器のトレイとして利用できる。
樹脂積層体フィルムの製造方法に関する。さらに詳しく
は、4−メチル−ペンテン樹脂とは異質の材料からなる
基材に対しても優れた接着強度を示す押出ラミネート方
法に関する。この方法により得られたラミネート物は、
剥離工程紙、弁当容器のトレイとして利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、4−メチル−ペンテン樹脂は、透
明性、耐熱性、ガス透過性、耐薬品性等に優れているも
のの、接着性に乏しいことから、基材(紙、セロファ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、塩ビ等のフィルム状物)、及び
該基材にアンカーコート処理した面に押出ラミネートし
ても、4−メチル−ペンテン樹脂の表面濡れ性が乏しい
ことから、各基材との接着強度が低く、包材として充分
な接着性のある積層体フィルムが得られなかった。
明性、耐熱性、ガス透過性、耐薬品性等に優れているも
のの、接着性に乏しいことから、基材(紙、セロファ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ナイロン、塩ビ等のフィルム状物)、及び
該基材にアンカーコート処理した面に押出ラミネートし
ても、4−メチル−ペンテン樹脂の表面濡れ性が乏しい
ことから、各基材との接着強度が低く、包材として充分
な接着性のある積層体フィルムが得られなかった。
【0003】また、基材との接着性を得る為、ドライラ
ミネート、及び共押出ダイを用いる共押出法が用いられ
ている。ドライラミネートにおいては、4−メチル−ペ
ンテン樹脂フィルムの表面濡れが乏しいので接着剤を塗
布して他基材と貼合させても充分な接着性が得られな
い。また、共押出ラミ法においては、4−メチル−ペン
テン樹脂と接着性樹脂との積層フィルムをTダイから押
出し、積層フィルムの接着性樹脂フィルム面をこの基材
と接着させる方法が取られているが、層構成が3層以上
と多くなる等の点から製造価格が高くなる。更に、前記
接着性樹脂は、一般に4−メチル−ペンテン樹脂の融点
より融点が低い樹脂を用いる為、ラミネート物の耐熱性
は接着性樹脂の融点で決定され、それ以上の温度になる
と接着性樹脂と4−メチル−ペンテン樹脂間で剥離する
という欠点があり、4−メチル−ペンテン樹脂自体の充
分な耐熱性を発揮できないという問題がある。
ミネート、及び共押出ダイを用いる共押出法が用いられ
ている。ドライラミネートにおいては、4−メチル−ペ
ンテン樹脂フィルムの表面濡れが乏しいので接着剤を塗
布して他基材と貼合させても充分な接着性が得られな
い。また、共押出ラミ法においては、4−メチル−ペン
テン樹脂と接着性樹脂との積層フィルムをTダイから押
出し、積層フィルムの接着性樹脂フィルム面をこの基材
と接着させる方法が取られているが、層構成が3層以上
と多くなる等の点から製造価格が高くなる。更に、前記
接着性樹脂は、一般に4−メチル−ペンテン樹脂の融点
より融点が低い樹脂を用いる為、ラミネート物の耐熱性
は接着性樹脂の融点で決定され、それ以上の温度になる
と接着性樹脂と4−メチル−ペンテン樹脂間で剥離する
という欠点があり、4−メチル−ペンテン樹脂自体の充
分な耐熱性を発揮できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、4−メチル
−ペンテン樹脂と4−メチル−ペンテン樹脂とは異質の
材料からなる基材とのラミネート物において4−メチル
−ペンテン樹脂自体の耐熱性を充分発揮でき、優れた接
着強度を示す押出ラミネート物の製造方法を提供するも
のである。
−ペンテン樹脂と4−メチル−ペンテン樹脂とは異質の
材料からなる基材とのラミネート物において4−メチル
−ペンテン樹脂自体の耐熱性を充分発揮でき、優れた接
着強度を示す押出ラミネート物の製造方法を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決する具体的手段】本発明は、4−メチル−
ペンテン樹脂を押出機のTダイから樹脂温度250〜3
50℃で押出して溶融薄膜となし、次いで該溶融薄膜を
オゾン処理した後、酸化処理した基材面に4−メチル−
ペンテン樹脂のオゾン処理面を圧着ラミネートすること
を特徴とする積層体フィルムの製造方法を提供するもの
である。
ペンテン樹脂を押出機のTダイから樹脂温度250〜3
50℃で押出して溶融薄膜となし、次いで該溶融薄膜を
オゾン処理した後、酸化処理した基材面に4−メチル−
ペンテン樹脂のオゾン処理面を圧着ラミネートすること
を特徴とする積層体フィルムの製造方法を提供するもの
である。
【0006】4−メチル−ペンテン樹脂としては、4−
メチル−1−ペンテンと1−デセンとの共重合体であ
る。これら4−メチル−ペンテン樹脂の融点は235〜
240℃、メルトフローレート(ASTM D123
8)は、通常は、0.5〜300g/10分、好ましく
は、5.0〜260g/10分である。0.5g/10
分未満のものは、溶融粘度が高く成形性に劣り、メルト
フローレート(MFR)が300g/10分を越えるも
のは溶融粘度が低くネックインが大きくフィルム成形性
に劣る。また、4−メチル−ペンテン樹脂には、酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止
剤、防曇剤、着色剤等を基材との接着強度を極度に低下
させない範囲の量で必要に応じて添加できる。
メチル−1−ペンテンと1−デセンとの共重合体であ
る。これら4−メチル−ペンテン樹脂の融点は235〜
240℃、メルトフローレート(ASTM D123
8)は、通常は、0.5〜300g/10分、好ましく
は、5.0〜260g/10分である。0.5g/10
分未満のものは、溶融粘度が高く成形性に劣り、メルト
フローレート(MFR)が300g/10分を越えるも
のは溶融粘度が低くネックインが大きくフィルム成形性
に劣る。また、4−メチル−ペンテン樹脂には、酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止
剤、防曇剤、着色剤等を基材との接着強度を極度に低下
させない範囲の量で必要に応じて添加できる。
【0007】本発明において、前記4−メチル−ペンテ
ン樹脂を押出機のTダイから押出して溶融薄膜となすに
おいて、樹脂温度を250〜350℃とすることが必須
であり、好ましくは、250〜330℃、更に好ましく
は、280〜330℃である。250℃未満では、樹脂
自体の延展性が不良となって溶融薄膜が円滑に得られな
いばかりか、基材との接着強度が不充分になるからであ
る。また、350℃を越えると、樹脂のネックインが大
きくなったり、ラミネート加工時、発煙が多くなった
り、離ロール性が悪くなる等の成形加工性が低下するか
らである。
ン樹脂を押出機のTダイから押出して溶融薄膜となすに
おいて、樹脂温度を250〜350℃とすることが必須
であり、好ましくは、250〜330℃、更に好ましく
は、280〜330℃である。250℃未満では、樹脂
自体の延展性が不良となって溶融薄膜が円滑に得られな
いばかりか、基材との接着強度が不充分になるからであ
る。また、350℃を越えると、樹脂のネックインが大
きくなったり、ラミネート加工時、発煙が多くなった
り、離ロール性が悪くなる等の成形加工性が低下するか
らである。
【0008】溶融薄膜の肉厚は10〜100μm、好ま
しくは10〜50μmである。本発明において、オゾン
処理は、エアーギャップ内で、前記溶融薄膜と後述する
基材の接着面との間をオゾン処理することが必要であ
る。オゾン処理は、ノズルまたはスリット状の吹出口か
らオゾンを含ませた気体(空気等)を、溶融薄膜面に向
けて、または後述する基材面に向けて、または溶融薄膜
と基材との圧着部に向けて吹付けることによりなされ
る。
しくは10〜50μmである。本発明において、オゾン
処理は、エアーギャップ内で、前記溶融薄膜と後述する
基材の接着面との間をオゾン処理することが必要であ
る。オゾン処理は、ノズルまたはスリット状の吹出口か
らオゾンを含ませた気体(空気等)を、溶融薄膜面に向
けて、または後述する基材面に向けて、または溶融薄膜
と基材との圧着部に向けて吹付けることによりなされ
る。
【0009】吹付ける気体中のオゾンの濃度は1g/m3
以上が好ましく、さらに好ましくは3g/m3以上であ
る。また、吹付け量は、溶融薄膜の中に対して0.05
リットル/分/cm以上が好ましく、さらに好ましくは、
0.1リットル/分cm以上である。この場合、極端に流
量を多くすると、溶融薄膜が揺れ動いてフィルム厚みが
不均一になり好ましくない。
以上が好ましく、さらに好ましくは3g/m3以上であ
る。また、吹付け量は、溶融薄膜の中に対して0.05
リットル/分/cm以上が好ましく、さらに好ましくは、
0.1リットル/分cm以上である。この場合、極端に流
量を多くすると、溶融薄膜が揺れ動いてフィルム厚みが
不均一になり好ましくない。
【0010】次いで、前述の方法によりオゾン処理した
4−メチル−ペンテン樹脂の溶融薄膜を圧着ロールに導
き、該処理面を接着面として、酸化処理されて同じく圧
着ロールに導かれた基材に圧着ラミネートする。基材と
しては、紙(クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチ
メント紙、レーヨン紙、コート紙等)やセロファン、延
伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリアミド、ポリ
カーボネート、延伸ポリプロピレン等のフィルムないし
シートあるいは前記フィルムないしシートの蒸着物、更
には、金属箔等である。基材の肉厚は10〜500μm
である。
4−メチル−ペンテン樹脂の溶融薄膜を圧着ロールに導
き、該処理面を接着面として、酸化処理されて同じく圧
着ロールに導かれた基材に圧着ラミネートする。基材と
しては、紙(クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチ
メント紙、レーヨン紙、コート紙等)やセロファン、延
伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリアミド、ポリ
カーボネート、延伸ポリプロピレン等のフィルムないし
シートあるいは前記フィルムないしシートの蒸着物、更
には、金属箔等である。基材の肉厚は10〜500μm
である。
【0011】前記基材は、溶融薄膜が圧着ラミネートさ
れるに当り、酸化処理されていることが必須である。酸
化処理は、コロナ処理、フレーム処理等を用いて基材接
着面の表面を酸化する方法であり、たとえば、コロナ処
理においては、10ワット・分/m2以上、好ましくは3
0ワット・分/m2以上の量である。
れるに当り、酸化処理されていることが必須である。酸
化処理は、コロナ処理、フレーム処理等を用いて基材接
着面の表面を酸化する方法であり、たとえば、コロナ処
理においては、10ワット・分/m2以上、好ましくは3
0ワット・分/m2以上の量である。
【0012】本発明の押出ラミネート方法は、4−メチ
ル−ペンテン樹脂を基材に押出ラミネートする場合のす
べてに適用できるものであり、例えば基材の片面または
両面に一層の4−メチル−ペンテン樹脂を押出ラミネー
トする場合のほか、二種以上の4−メチル−ペンテン樹
脂または基材側を4−メチル−ペンテン樹脂としその外
側に他の樹脂を用いて、基材の片面または両面に二層以
上を押出ラミネートする場合、および二種の基材間の4
−メチル−ペンテン樹脂を押出ラミネートする場合等に
有効である。
ル−ペンテン樹脂を基材に押出ラミネートする場合のす
べてに適用できるものであり、例えば基材の片面または
両面に一層の4−メチル−ペンテン樹脂を押出ラミネー
トする場合のほか、二種以上の4−メチル−ペンテン樹
脂または基材側を4−メチル−ペンテン樹脂としその外
側に他の樹脂を用いて、基材の片面または両面に二層以
上を押出ラミネートする場合、および二種の基材間の4
−メチル−ペンテン樹脂を押出ラミネートする場合等に
有効である。
【0013】
【作用】本発明の4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィ
ルムの製造方法によれば、限定された樹脂温度で押出し
た4−メチル−ペンテン樹脂をオゾン処理し、かつ、基
材を酸化処理した上で、両者を圧着してなるので、接着
強度の優れた4−メチル−ペンテン樹脂ラミネート物を
得ることができる。
ルムの製造方法によれば、限定された樹脂温度で押出し
た4−メチル−ペンテン樹脂をオゾン処理し、かつ、基
材を酸化処理した上で、両者を圧着してなるので、接着
強度の優れた4−メチル−ペンテン樹脂ラミネート物を
得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0015】実施例1 密度が0.833g/cm3 及びMFRが180g/10
分の4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体樹
脂(三井石油化学工業株式会社製商品名=DX820、
融点240℃)を、口径90mmの押出機に装着したTダ
イから、樹脂温度300℃、幅500mmで押出して溶融
薄膜となし、次いで該溶融薄膜の一方の面に向けて、ダ
イ下30mmの位置に設置した幅450mmのノズルからオ
ゾン濃度20g/m3の空気を1500リットル/時の量
で吹付けることにより、該溶融薄膜の片面をオゾン処理
した。
分の4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体樹
脂(三井石油化学工業株式会社製商品名=DX820、
融点240℃)を、口径90mmの押出機に装着したTダ
イから、樹脂温度300℃、幅500mmで押出して溶融
薄膜となし、次いで該溶融薄膜の一方の面に向けて、ダ
イ下30mmの位置に設置した幅450mmのノズルからオ
ゾン濃度20g/m3の空気を1500リットル/時の量
で吹付けることにより、該溶融薄膜の片面をオゾン処理
した。
【0016】引き続いて、押出ラミネートの操出部に設
置した上質紙(秤量が120g/m2)にコロナ処理(4
5ワット・分/m2)を程し、該処理面と、前記オゾン処
理の溶融薄膜面を接着面として圧着ロールで圧着ラミネ
ートした。この時のラミネート速度は80m/分、ラミ
ネート層の厚みは30μmとした。得られたラミネート
物につき、基材とラミネート層との接着強度、ならびに
ラミネート層同志を富士インパルスシーラーでヒートシ
ールした後のヒートシール強度を評価した。結果を表1
に示す。
置した上質紙(秤量が120g/m2)にコロナ処理(4
5ワット・分/m2)を程し、該処理面と、前記オゾン処
理の溶融薄膜面を接着面として圧着ロールで圧着ラミネ
ートした。この時のラミネート速度は80m/分、ラミ
ネート層の厚みは30μmとした。得られたラミネート
物につき、基材とラミネート層との接着強度、ならびに
ラミネート層同志を富士インパルスシーラーでヒートシ
ールした後のヒートシール強度を評価した。結果を表1
に示す。
【0017】実施例2および比較例1 樹脂温度、オゾン処理、基材およびコロナ処理を表1の
ように種々変更した他は、実施例1と同様にしてラミネ
ート物を得た。評価結果を表1に示す。
ように種々変更した他は、実施例1と同様にしてラミネ
ート物を得た。評価結果を表1に示す。
【0018】実施例3 密度が0.835g/cm3 及びMFRが26g/10分
の4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体樹脂
(三井石油化学工業株式会社製商品名=MX001、融
点235℃)を用い、以下、実施例1と同様にしてラミ
ネート物を得た。評価結果を表1に示す。
の4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共重合体樹脂
(三井石油化学工業株式会社製商品名=MX001、融
点235℃)を用い、以下、実施例1と同様にしてラミ
ネート物を得た。評価結果を表1に示す。
【0019】実施例4 実施例1で用いた4−メチル−1−ペンテン・1−デセ
ン共重合体を共押出ラミネート−装置(口径が90mmと
65mmスクリュー)にそれぞれ供給し、これを溶融混練
後、共押出用Tダイから積層体シートを押出したほか
は、実施例1と同様にしてラミネート物を得た。評価結
果を表2に示す。尚、口径65mmから押出された4−メ
チル−1−ペンテン・1−デセン共重合体を基材(紙)
面と接着した。評価結果を表2に示す。
ン共重合体を共押出ラミネート−装置(口径が90mmと
65mmスクリュー)にそれぞれ供給し、これを溶融混練
後、共押出用Tダイから積層体シートを押出したほか
は、実施例1と同様にしてラミネート物を得た。評価結
果を表2に示す。尚、口径65mmから押出された4−メ
チル−1−ペンテン・1−デセン共重合体を基材(紙)
面と接着した。評価結果を表2に示す。
【0020】実施例5および比較例2 実施例4の装置で、口径65mmから押出す樹脂を表2に
示すものに変更したほかは、実施例4と同様にしてラミ
ネート物を得た。評価結果を表2に示す。
示すものに変更したほかは、実施例4と同様にしてラミ
ネート物を得た。評価結果を表2に示す。
【0021】なお、表2中の略号は、次の通りである。 DX820:4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共
重合体(融点240℃) MX001:4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共
重合体(融点235℃) FL25T:ポリプロピレン(融点160℃) EMMA :エチレン・メタクリル酸メチル共重合体
(融点100℃)
重合体(融点240℃) MX001:4−メチル−1−ペンテン・1−デセン共
重合体(融点235℃) FL25T:ポリプロピレン(融点160℃) EMMA :エチレン・メタクリル酸メチル共重合体
(融点100℃)
【0022】*1)耐熱性評価方法(上質紙) 実施例で成形した各サンプルを5cm角に切断し、温度1
60℃のギヤーオーブン中に5分間放置した後、取出し
てサンプルの形状変化を観察した。 〇……変化なし。 △……樹脂面にシワ有り。 ×……樹脂面にシワが多く、しかも、樹脂面と紙
面に浮き有り。
60℃のギヤーオーブン中に5分間放置した後、取出し
てサンプルの形状変化を観察した。 〇……変化なし。 △……樹脂面にシワ有り。 ×……樹脂面にシワが多く、しかも、樹脂面と紙
面に浮き有り。
【0023】又、ポリエチレンテレフタレートフィルム
及び延伸ナイロンフィルムに、アンカーコート剤を塗布
し、該塗布面にオゾンを吹付けた溶融薄膜のメチル−ペ
ンテン系樹脂を圧着ラミネートした積層フィルムを、富
士インパルスシーラーでヒートシールし、温度120℃
の油槽に30分間浸し後取出して、ヒートシール強度変
化を測定したが変化がなかった。
及び延伸ナイロンフィルムに、アンカーコート剤を塗布
し、該塗布面にオゾンを吹付けた溶融薄膜のメチル−ペ
ンテン系樹脂を圧着ラミネートした積層フィルムを、富
士インパルスシーラーでヒートシールし、温度120℃
の油槽に30分間浸し後取出して、ヒートシール強度変
化を測定したが変化がなかった。
【0024】*2)接着強度 幅15mm、長さ90mmの試験片の長さ方向50mmを手で
剥離した後、島津製作所製の引張試験機で180度方向
に300mm/分の引張速度で剥離した時の強度を測定し
た。 *3)ヒートシール強度 ヒートシール幅15mm試験片を、島津製作所製の引張試
験機で180度方向に500mm/分の引張速度で剥離し
た時の強度を測定した。
剥離した後、島津製作所製の引張試験機で180度方向
に300mm/分の引張速度で剥離した時の強度を測定し
た。 *3)ヒートシール強度 ヒートシール幅15mm試験片を、島津製作所製の引張試
験機で180度方向に500mm/分の引張速度で剥離し
た時の強度を測定した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【効果】4−メチル−ペンテン樹脂を押出機のTダイか
ら樹脂温度250〜350℃で押出して溶融薄膜とな
し、次いで該溶融薄膜をオゾン処理した後、酸化処理し
た基材面に前記樹脂のオゾン処理面側を圧着ラミネート
することにより、基材面との接着強度が優れ、しかも、
4−メチル−ペンテン樹脂の耐熱性を活かしたラミネー
ト物を製造することができる。
ら樹脂温度250〜350℃で押出して溶融薄膜とな
し、次いで該溶融薄膜をオゾン処理した後、酸化処理し
た基材面に前記樹脂のオゾン処理面側を圧着ラミネート
することにより、基材面との接着強度が優れ、しかも、
4−メチル−ペンテン樹脂の耐熱性を活かしたラミネー
ト物を製造することができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29C 65/02
Claims (1)
- 【請求項1】 4−メチル−1−ペンテン・1−デセン
共重合体(以下、「4−メチル−ペンテン樹脂」とい
う。)を押出機のTダイから樹脂温度250〜350℃
で押出して溶融薄膜となし、次いで該溶融薄膜をオゾン
処理した後、酸化処理した基材面に前記4−メチル−ペ
ンテン樹脂のオゾン処理面を圧着ラミネートすることを
特徴とする4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03272498A JP3100700B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03272498A JP3100700B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104694A JPH05104694A (ja) | 1993-04-27 |
JP3100700B2 true JP3100700B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=17514752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03272498A Expired - Fee Related JP3100700B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100700B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1215040A1 (en) * | 2000-11-29 | 2002-06-19 | Mitsui Chemicals, Inc. | Release paper |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3955398B2 (ja) | 1998-09-30 | 2007-08-08 | 富士フイルム株式会社 | 積層体およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP03272498A patent/JP3100700B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1215040A1 (en) * | 2000-11-29 | 2002-06-19 | Mitsui Chemicals, Inc. | Release paper |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05104694A (ja) | 1993-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6500533B1 (en) | Opaque polymeric films cavitated with PBT and polycarbonate | |
US5194318A (en) | Multilayer film with metallized surface | |
US6472081B1 (en) | Semi-transparent high barrier film | |
DE60108529T2 (de) | Schutzbeschichtungen für metalloberflächen enthaltend einen nicht-orientierten mehrschichtigen film mit einer polyolefinkernlage | |
CA2012670C (en) | Multilayer film and laminate for use in producing printed circuit boards | |
DE69415449T2 (de) | Mehrschichtige Folie und Verfahren zu ihrer Herstellung | |
JPS63254036A (ja) | 金属化可能な、密封しうる二軸延伸多層薄膜、その製法及びこれを含有する包装用薄膜 | |
PL206269B3 (pl) | Sposób wytwarzania wielowarstwowego materiału kompozytowego | |
EP1173328A1 (en) | Pressure-sensitive paper-plastic film laminate tape | |
JPH10510488A (ja) | 熱シール性多層フィルム及びその製造方法 | |
US4432820A (en) | Process for production of polyester-polyolefin film laminates | |
DE4410235C2 (de) | Siegelfähige, peelbare Kunststoffolie auf Polypropylen-Basis | |
JP3100700B2 (ja) | 4−メチル−ペンテン樹脂積層体フィルムの製造方法 | |
DE19548173C2 (de) | Verfahren zur Herstellung eines papier- oder kartonähnlichen Schichtstoffes und nach dem Verfahren hergestellter Schichtstoff | |
JPH01222920A (ja) | 共押出ラミネート物の製造方法 | |
EP3630449B1 (en) | Metallized, oriented and thin lldpe films | |
EP3500429B1 (en) | Coated, metallized films | |
JP3704765B2 (ja) | 積層フィルムの製法 | |
JPH0760920A (ja) | 易剥離性多層構造物の製造方法 | |
DE69228394T2 (de) | Laminierverfahren | |
JP4428157B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JPS6244420A (ja) | 積層物の製造方法 | |
JPH0780936A (ja) | ラミネート金属板の製造法 | |
JPH11198280A (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
JPS60250938A (ja) | プロピレン系樹脂の押出ラミネ−ト方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |