JP2527443B2 - 直線引裂性に優れた積層体 - Google Patents

直線引裂性に優れた積層体

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JP2527443B2 JP62246360A JP24636087A JP2527443B2 JP 2527443 B2 JP2527443 B2 JP 2527443B2 JP 62246360 A JP62246360 A JP 62246360A JP 24636087 A JP24636087 A JP 24636087A JP 2527443 B2 JP2527443 B2 JP 2527443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフィルムの縦方向、横方向とも手裂き性が優
れた易引裂性積層体に関する。
本発明において積層体とは、熱可塑性樹脂、金属箔、
紙その他のフィルム、シート等の平面状物質により構成
される積層フィルム、積層シート等を意味するが、以下
積層フィルムを例にとり説明する。
ここで易引裂性積層フィルムとは、フィルムを縦方
向、横方向に手で引き裂く際に、引裂伝播抵抗が極めて
小さく、引裂方向に直線的に裂けて引裂方向と異なる方
向には裂けにくい機能を有する積層フィルムであって、
例えば食品包装用フィルム、一般包装用フィルムなどに
有用なものである。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、開封性を改良するため、引裂性の良い単体フィ
ルム、例えば横一軸延伸した高密度ポリエチレンフィル
ム等を他のフィルムと積層する事により、積層フィルム
の引裂性を改良する方法が有る。しかしながらこれらは
横方向には引裂抵抗も小さく裂け口も直線的であるが、
縦方向には引裂抵抗が大きく又裂け口も直線的でなく自
由に袋を設計できないため、製袋の際フィルムの引裂方
向を限定する必要が有る。更に、引裂抵抗の大きい低密
度ポリエチレン等との積層体では、横方向、縦方向とも
引裂抵抗が大きく裂け口も綺麗ではない。又縦一軸延伸
フィルムを他のフィルムと積層した場合も、前述の横一
軸延伸フィルムを他のフィルムと積層した場合と縦、横
の違いはあるものの同様の問題がある。又高密度ポリエ
チレンは、耐熱温度が低く、レトルト食品包装用として
は使用できないため、包装材料として必ずも満足できる
ものではない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、横方向、縦方向とも引裂伝播抵抗が
小さく、且つ引裂直接性の優れた易引裂性フィルムを提
供する事にある。ここで引裂伝播抵抗は、初期引裂き後
の引裂抵抗であり、この抵抗が小さい程裂ける方向のズ
レが少なく、裂け口は直線的になる。引裂伝播強度はJI
S Z 1702のエルメンドルフ引裂強度の測定法に準じて求
められる。この引裂伝播強度は手で引裂く際の抵抗感と
よく対応している。
本発明者等はインフレーション法、又はTダイ法等の
加工法にて製造されたポリアセタール樹脂製フィルムを
他の引裂性の悪いフィルムと積層する事により、その積
層体が横方向、縦方向とも引裂き易く、且つ裂け口が直
線的になる事を見出した。
この様に、本発明によるポリアセタール樹脂製フィル
ムを他のフィルムと積層する事により、その積層体が優
れた引裂性を有し、横方向、縦方向とも引裂き易く、且
つ裂け口が直線的であるため、「開封性が良い」事が要
求される一般包装、食品包装分野に好適な、優れた積層
体を提供する事が可能となった。
即ち、本発明は積層体の少なくとも一層を、成形時の
押出方向(縦方向)とそれに直角方向(横方向)の直線
引裂性に優れたポリアセタール樹脂製フィルムにより構
成したことを特徴とする縦方向、横方向の直線引裂性に
優れた積層体に関するものである。
本発明で用いられるポリアセタール樹脂とはメルトイ
ンデックス(以下MIと略す)が0.3〜5.0のものが好まし
く、市販品の中でMIが比較的低く、平均分子量の大きい
ものであり、中でもMIが0.5〜3.0のものが特に好まし
く、ホモポリマーでもコポリマーでも使用可能である
が、MIが0.3未満のものは樹脂自身製造上困難であり、
又MIが5.0を越えるものはインフレーション成形時にお
けるドロウダウンの為、製膜化が困難であるので好まし
くない。
このMIはASTM D−1238により測定した値を言う。
特に好ましいのはその分子構造として架橋又は分岐を
有するポリアセタール樹脂である。これは一旦重合した
線状ポリアセタールポリマーに分岐又は架橋構造を生じ
る一ケ以上の官能基を有する化合物を反応させることに
よって得ることが出来、又モノマーの成分の一つに分岐
又は架橋反応を生じることの可能な一ケ以上の官能基を
有するモノマーを含有させ共重合することによっても得
られる。この一例を示せばトリオキサンとグリシジル基
を有するモノマーを一成分として重合したアセタール共
重合樹脂である。勿論他の一般に用いられる環状エーテ
ル等のコモノマーを適宜併用した多元共重合体であって
もよい。
本発明で用いるポリアセタール樹脂製フィルムとは、
フィルム成形時の押出方向(縦方向)の初期引裂強度と
それに直角方向(横方向)の初期引裂強度が共に50kg/c
m以下と低く、引裂伝播強度が20kg/cm以下であり、且つ
引裂直線性に優れたフィルムであって、裂け口がケバ立
ちもなく、綺麗に裂けるので包装材お開封部等の用途に
用いるフィルムとして、特に優れている。
斯かるフィルムはインフレーション成形法、Tダイ成
形法等の無延伸フィルム加工法により得られるが、加工
法によっては無延伸又は若干延伸されていても良い、フ
ィルム成形法としてはインフレーション成形法が好まし
い。フィルムの厚みは、積層フィルムの所望される物性
によって決まり、特に限定されないが、好ましくは10〜
100μmである。
本発明の積層フィルムの製法としては、押出ラミネー
ション法、ドライラミネーション法、ウェットラミネー
ション法がある。
押出ラミネーション法とは、押出成形機等により加熱
溶融した樹脂を、Tダイのスリットから溶融フィルムと
して押出し、別に送られてきた他の基材、例えば樹脂フ
ィルム、金属箔、紙等に積層し、冷却固化する方法であ
る。この方法を実施する為の装置は基材繰出装置、押出
成形機、Tダイ、冷却ロール、加圧ロール及び巻取り装
置等からなるものでラミネートの主流をなすものであ
る。
ドライラミネーション法とは、一方又は両方の基材表
面に溶剤に溶解した接着剤を均一に塗布し、溶剤を乾燥
させた後、他の基材フィルムと圧着して積層する方法で
ある。この方法を実施する為の装置は繰出装置、接着剤
塗布装置、乾燥装置、圧着装置及び巻取装置等からな
る。又、溶剤を使用しないノンソルベントドライラミネ
ーション法もある。
ウェットラミネーション法とは、水溶性の接着剤、又
は分散剤エマルジョンを一方又は両方の基材フィルムに
塗布後、ただちに圧着、積層したものを乾燥させる方法
であり、水が溶媒であるので基材の内どちらかが水分を
容易に透過するものでなければならない。この方法を実
施する為の装置は繰出装置、接着剤塗布装置、圧着装
置、乾燥装置及び巻取装置等からなる。
本発明の積層体に用いられるポリアセタール樹脂製フ
ィルム以外の層の素材としては、熱可塑性樹脂、金属
箔、紙などが挙げられる。
熱可塑性樹脂とは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピ
レン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(P
C)、ポリメチルベンゼン(PP)、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アイオノマー(IO)、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体(EVOH)、ABS、AS等の共重合体
等がある。
金属箔とは、アルミ箔、銅箔、マグネシウム箔等を云
う。
紙とは、グラシン紙、模造紙、クラフト紙、板紙や板
紙に金属箔や樹脂フィルムをラミネートしたラミネート
板紙、樹脂を含浸させた樹脂加工板紙等の加工板紙、セ
ロハン等を云う。
〔発明の効果〕
本発明による積層体は、横方向、縦方向とも引裂伝播
抵抗が小さく、且つ裂け口が直線的な引裂性に優れた積
層体である。又ポリアセタール樹脂製フィルムは耐熱
性、バリアー性、耐油性に優るので、積層するフィルム
をその目的に応じ選択する事により、一般包装、一般食
品包装のみならず高温レトルト包装用の包装材料として
好適である。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 インフレーション法にて成形した厚さ25μ及び30μの
ポリアセタール樹脂製フィルムを使用し、ドライラミネ
ーション法にて厚さ12μのポリエチレンテレフタレート
樹脂製フィルムをポリエステル系の接着剤にて積層して
積層フィルムを製造した。出来た積層フィルムの厚さは
それぞれ41μ、47μであった。この積層フィルムの引裂
性をJIS Z 1702のエルメンドルフ引裂強度の測定法に準
じて求めた。その結果を表−1に示す。
実施例2 実施例1で製造した積層フィルムを、ポリアセタール
樹脂製フィルムが芯材になる様、押出ラミネーション法
により低密度ポリエチレン樹脂を溶融接着して積層し
た。できた積層フィルムの厚さはそれぞれ70μ、75μで
あった。この積層フィルムについて実施例1と同様の方
法で引裂性を求めた。その結果を表−1に示す。
実施例3 インフレーション法にて成形した厚さ25μのポリアセ
タール樹脂製フィルムを使用し、ドライラミネーション
法にて厚さ20μのポリプロピレン製フィルムをポリエス
テル系の接着剤にて積層して厚さ50μの積層フィルムを
製造した。この積層フィルムについて実施例1と同様の
方法で引裂性を求めた。その結果を表−1に示す。
比較例1 引裂性を改良した厚さ20μの横一軸延伸高密度ポリエ
チレン製フィルムと厚さ12μのポリエチレンテレフタレ
ート樹脂製フィルムを、ポリエステル系の接着剤を使用
し、ドライラミネーション法にて積層して厚さ35μの積
層フィルムを製造した。この積層フィルムについて実施
例1と同様の方法で引裂性を求めた。その結果を表−1
に示す。
比較例2 比較例1で製造した積層フィルムを、高密度ポリエチ
レン製フィルムが芯材になる様、押出ラミネーション法
により低密度ポリエチレン樹脂を溶融接着して積層し
た。出来た積層フィルムの厚さは64μであった。この積
層フィルムについて実施例1と同様の方法で引裂性を求
めた。その結果を表−1に示す。
比較例3 市販されている厚さ20μmのポリプロピレン製フィル
ムに押出ラミネーション法により低密度ポリエチレン樹
脂を溶融接着して積層した。出来た積層フィルムの厚さ
は46μであった。この積層フィルムについて実施例1と
同様の方法で引裂性を求めた。その結果を表−1に示
す。
比較例4 実施例2,比較例2及び比較例3で使用した低密度ポリ
エチレンよりTダイ法にて厚さ25μmのフィルムを作成
し、実施例1と同様の方法で引裂性を求めた。その結果
を表−1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 59:00 B29K 59:00 (72)発明者 根津 茂 静岡県富士市宮下324 (72)発明者 寺井 昭夫 埼玉県蓮田市緑町1―11―19 (56)参考文献 特公 昭46−38037(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層体の少なくとも一層を、成形時の押出
    方向(縦方向)とそれに直角方向(横方向)の直線引裂
    性に優れた、縦方向、横方向の引裂伝播強度が共に20kg
    /cm以下であるポリアセタール樹脂製フィルムにより構
    成したことを特徴とする縦方向、横方向の直接引裂性に
    優れた積層体。
  2. 【請求項2】積層体の他の少なくとも一層が熱可塑性樹
    脂、金属箔又は紙により構成された特許請求の範囲第1
    項記載の直接引裂性に優れた積層体。
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