JP2642308B2 - 吸収式冷凍機用の溶液熱交換器 - Google Patents

吸収式冷凍機用の溶液熱交換器

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JP2642308B2
JP2642308B2 JP5334248A JP33424893A JP2642308B2 JP 2642308 B2 JP2642308 B2 JP 2642308B2 JP 5334248 A JP5334248 A JP 5334248A JP 33424893 A JP33424893 A JP 33424893A JP 2642308 B2 JP2642308 B2 JP 2642308B2
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D9/00Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D9/0031Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other
    • F28D9/0043Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another
    • F28D9/005Heat-exchange apparatus having stationary plate-like or laminated conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one heat-exchange medium being formed by paired plates touching each other the plates having openings therein for circulation of at least one heat-exchange medium from one conduit to another the plates having openings therein for both heat-exchange media

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単効用や2重効用吸
収式冷凍機に組み込まれ、高温溶液と低温溶液とを熱交
換させる溶液熱交換器に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来より、2重効用吸収式冷凍機(特開
平2−263066号公報など)が知られている。この
2重効用吸収式冷凍機は、高温再生器、低温再生器、凝
縮器、蒸発器および吸収器を、冷媒配管と溶液配管によ
って作動的に接続することによって得られた冷水または
温水を室内ユニットに導いて冷房または暖房を行うよう
にしたものである。
【0003】また、2重効用吸収式冷凍機では、低温再
生器にて加熱された高温の濃溶液を溶液配管を介して吸
収器に導いている。そして、その溶液配管の途中で高温
の濃溶液の温度を低くして溶液に冷媒を吸収し易くする
ため、吸収器より高温再生器へ圧送される低温の稀溶液
と熱交換させている。また、高温再生器から低温再生器
へ導く高温の中濃度溶液と上記高温再生器へ導く低温の
稀溶液とを熱交換させている。
【0004】このように、高温の濃溶液等と低温の稀溶
液とを熱交換させる溶液熱交換器としては、従来より
18に示したような溶液熱交換器100が採用されてい
る。この溶液熱交換器100は、絞り成形等により成形
された複数の成形プレート101を各々の連通穴102
が板厚方向に連通するように積層した熱交換器本体10
3と、この熱交換器本体103の上部に設けられ、高温
の濃溶液と低温の稀溶液の出入口配管104が取り付け
られた天板105と、熱交換器本体103の下部に設け
られた底板106とから構成されている。
【0005】なお、熱交換器本体103の上下端部に
は、スペーサ107、108を介して天板105および
底板106が接合されている。そして、溶液熱交換器1
00は、各部品が耐熱性、耐食性に優れたステンレス鋼
により形成されていることから、各部品の接合手段とし
てニッケルろうによる真空ろう付けを採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の溶液
熱交換器100においては、ろう材としてニッケルろう
を用いているので真空ろう付けの温度が非常に高温(例
えば1200℃)となる。そして、ろう付け後に常温に
て徐冷しているため、とくに各部品のろう付け部分の金
属結晶が粗大化してしまう。このため、溶液熱交換器1
00を長期間使用すると、そのろう付け部分に錆が発生
したりする等、ろう付け部分が腐食する可能性があっ
た。とくに、溶液として臭化リチウム溶液等の腐食性の
高い溶液のときは上記の不具合はより顕著となる。
【0007】なお、一般的には蒸発器と吸収器は同じシ
ェル内に設けられており、そのシェルの内圧は大気圧よ
り非常に低い低圧(ほぼ真空)となるように維持されて
いる。そして、二重効用吸収式冷凍機は外部と密閉され
た閉サイクルで運転されているので、高温の濃溶液と低
温の稀溶液とを熱交換させる熱交換器には、溶液の外部
洩れに厳しい制限があった。
【0008】すなわち、上述のようにろう付け部分に腐
食が発生してしまうと、濃溶液または稀溶液が外部洩れ
してしまい、その分外部より空気が熱交換器内に侵入し
て、蒸発器において定常時(例えば5mmHg)に沸点が
5℃であったものが、シェル内の内圧が上昇することに
より、沸点も上昇し、冷媒が蒸発し難くなることによっ
て、二重効用吸収式冷凍機の能力を低下させてしまうと
いう問題点があった。
【0009】
【発明の目的】 この発明は、熱交換器本体にて熱交換を
行う高温溶液または低温溶液の外部洩れを防止すること
により、吸収式冷凍機の能力の低下を抑えることが可能
吸収式冷凍機用の溶液熱交換器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸収式冷凍機に組み込まれ、耐熱性、耐食性に優れ
た金属板を成形してなり、板厚方向に第1連通穴および
第2連通穴が貫通した成形プレートを、前記第1連通穴
同士および前記第2連通穴同士が連通するように 複数積
層することによって、前記複数の成形プレートの板長さ
方向または板幅方向に、前記各第1連通穴に連通し且つ
内部を高温溶液が流れる複数の第1流体通路と、前記各
第2連通穴に連通し且つ内部を低温溶液が流れる複数の
第2流体通路とが交互に形成され、高温溶液と低温溶液
との熱交換を行う熱交換器本体と、この熱交換器本体の
周囲を覆い、内部と外部とを気密的に区画すると共に、
一端が開口した容器本体、およびこの容器本体の開口部
を塞ぐ蓋部材よりなる、耐熱性、耐食性に優れた金属に
より形成された密閉箱とを備えた吸収式冷凍機用の溶液
熱交換器であって、 前記成形プレートには、内側面およ
び外側面を高温溶液または低温溶液が蛇行して流れる板
壁部、およびこの板壁部の周辺から前記容器本体内への
圧入方向に対して逆方向に折り曲げ形成され、前記容器
本体内への圧入前は前記容器本体の開口面積よりも大き
く拡開した形状を持ち、前記容器本体内に圧入される
と、前記容器本体の内壁面に密着する方向に付勢する弾
性変形力が与えられる側壁部が形成され、 前記密閉箱
は、前記容器本体の開口部側の端部と前記蓋部材の周辺
部とを融接、圧接またはろう付け等の接合手段を用いて
接合した技術手段を採用した
【0011】
【作用】 本発明によれば、耐熱性、耐食性に優れた金属
板を成形してなる成形プレートを複数積層することによ
って、複数の成形プレートの板長さ方向または板幅方向
に、各第1連通穴に連通し且つ内部を高温溶液が流れる
複数の第1流体通路と、各第2連通穴に連通し且つ内部
を低温溶液が流れる複数の第2流体通路とが形成された
熱交換器本体を容器本体内に入れることにより、熱交換
器本体を組付ける。
【0012】そして、蓋部材で容器本体の開口部を塞い
だ後に、容器本体の開口部側の端部と蓋部材の周辺部と
が融接、圧接またはろう付け等の接合手段を用いて接合
される。しかし、その接合手段による熱影響が熱交換器
本体にあまり伝わらないので、熱交換器本体を長期間使
用しても熱交換器本体に錆が発生したり、腐食性の強
溶液を用いた場合でも腐食が促進したりする等の悪影響
は発生しない。
【0013】また、高温溶液と低温溶液との熱交換を行
う熱交換器本体として成形プレートを複数積層すること
によって複数の第1流体通路と複数の第2流体通路が形
成された熱交換器本体を使用しているが、その熱交換器
本体の全部が内部と外部とを気密的に区画する密閉箱に
より覆われている。これにより、仮に隣接する2つの成
形プレート間から熱交換を行うための高温溶液または低
温溶液が洩れ出しても、密閉箱より外部へ洩れ出ること
は有りえない。
【0014】したがって、溶液熱交換器より外に高温溶
液または低温溶液が洩れ出すことはないため、溶液熱交
換器の内部と外部とが常に気密的に区画されることによ
り、外部と密閉された閉サイクルで運転される吸収式冷
凍機内への空気の侵入を防止できるので、吸収式冷凍機
の能力の低下を防止することができる。
【0015】そして、耐熱性、耐食性に優れた金属板を
成形してなる各成形プレートの板壁部の周辺より容器本
体内への圧入方向に対して逆方向に折り曲げられた側壁
部を窄めながら、容器本体内に圧入すると、容器本体内
への圧入前は容器本体の開口面積よりも大きく拡開して
いた側壁部は、弾性変形して容器本体の内壁面に密着す
る方向に付勢する弾性変形力を保有する。これにより、
複数の成形プレートの各側壁部が容器本体の内壁面に密
着することになり、熱交換器本体と容器本体との間のシ
ール性が確保される。
【0016】また、各成形プレートの板壁部を先頭にし
て容器本体内に圧入することにより、各成形プレートの
側壁部が容器本体の開口部側の端部に引っ掛かることが
なくなる。このため、熱交換器本体を容器本体内に圧入
し易くなるので、溶液熱交換器の組付けが簡易となる。
【0017】
【実施例】この発明の吸収式冷凍機用の溶液熱交換器
2重効用吸収式冷凍機用の溶液熱 交換器に適用した例に
基づき説明する。
【0018】〔第1実施例の構成〕 図1ないし図11はこの発明の第1実施例を示したもの
で、図1および図2は2重効用吸収式冷凍機用の溶液熱
交換器を示した図である。
【0019】この実施例の溶液熱交換器1は、例えば臭
化リチウム水溶液よりなる高温の濃溶液と低温の稀溶液
とを熱交換させて濃溶液を冷却し稀溶液を加熱する熱交
換器本体2、およびこの熱交換器本体2の周囲を覆う密
閉箱3を備えている。
【0020】熱交換器本体2は、第1成形プレート4と
第2成形プレート5とを交互に複数積層することによっ
て、内部を高温の濃溶液が流れる第1流路管6と内部を
低温の稀溶液が流れる第2流路管7とが交互に形成され
ている。
【0021】ここで、この実施例で用いた第1成形プレ
ート4の構造を図3ないし図6を用いて詳細に説明す
る。第1成形プレート4は、耐熱性、耐食性に優れたス
テンレス鋼等の金属板(例えば板厚0.3mm)を絞り成
形することによって、第2成形プレート5との間で板長
さ方向および板幅方向に溶液が蛇行して流れる流路を形
成する波形状部11を有する略方形形状の板壁部12を
備えている。そして、図4ないし図6に示したように、
板壁部12の周辺から熱交換器本体2の密閉箱3内への
圧入方向に対して逆方向に折り曲げられた筒状の側壁部
13は、板壁部12の面方向に対して所定の傾斜角度と
なるように形成されている。
【0022】波形状部11には、図4に示したように、
高低差が例えば1.2mm程度の凹部14と凸部15が複
数形成されている。そして、凹部14と凸部15は、図
4において図示左側から図示右側へ向かって交互に繰り
返すように設けられている。また、複数の凹部14の延
長方向と複数の凸部15の延長方向は、第1成形プレー
ト4の板長さ方向に対して所定角度だけ傾斜している。
【0023】また、板壁部12の板長さ方向の両端部に
は、図5および図6に示したように、斜め壁16、17
が形成されている。それらの斜め壁16、17は、隣合
う平板部18、19および平板部20、21に例えば
1.2mm程度の段差を形成すると共に、隣合う平板部1
8、19間および平板部20、21間を区画する区画部
としても機能する。なお、平板部18、21の方が平板
部19、20より低くなるように設けられている。
【0024】平板部18、19には、高温の濃溶液が通
過する円形状の第1出口穴(第1連通穴に相当する)2
2、および低温の稀溶液が通過する円形状の第2入口
(第2連通穴に相当する)23が板厚方向に貫通するよ
うにバーリング加工により形成されている
【0025】そして、第1出口穴22の周りには、図5
に示したように、円環状のバーリング部24が周囲の平
板部18より窪むように形成されている。また、第2入
口穴23の周りには、図4および図5に示したように、
円環状のバーリング部25がバーリング部24の窪み量
と同じ量かそれより少ない突出量だけ周囲の平板部19
より突出するように形成されている。
【0026】平板部20、21には、図6に示したよう
に、低温の稀溶液が通過する円形状の第2出口穴(第2
連通穴に相当する)26、および高温の稀溶液が通過す
る円形状の第1入口穴(第1連通穴に相当する)27が
板厚方向に貫通するようにバーリング加工により形成さ
れている
【0027】なお、第2出口穴26の周りには、図6に
示したように、円環状のバーリング部28が周囲の平板
部20より突出するように形成されている。また、第1
入口穴27の周りには、図4および図6に示したよう
に、円環状のバーリング部29がバーリング部28の突
出量と同じ量かそれより多い窪み量だけ周囲の平板部2
1より窪むように形成されている。
【0028】ここで、この実施例で用いた第2成形プレ
ート5の構造を図7ないし図10を用いて詳細に説明す
る。第2成形プレート5は、第1成形プレート4と同一
の金属材料にて形成され、第1成形プレート4の波形状
部11との間で溶液が蛇行して流れる流路を形成する波
形状部31を有する略方形形状の板壁部32を備えてい
る。そして、板壁部32の周辺には、図8ないし図10
に示したように、第1成形プレート4の側壁部13と同
様な筒状の側壁部33が形成されている。
【0029】波形状部31には、図8に示したように、
第1成形プレート4と同様な凸部34と凹部35が複数
形成されている。そして、凸部34と凹部35は、図8
において図示左側から図示右側へ向かって交互に繰り返
すように設けられている。また、複数の凸部34の延長
方向と複数の凹部35の延長方向は、第1成形プレート
4の凹部14と凸部15の延長方向に対して逆向きに傾
斜している。このため、濃溶液または稀溶液が第1成形
プレート4の波形状部11との間で、これらの凹部1
4、35と凸部15、34を縫うように流れるため、熱
交換性能に優れたものとなる。
【0030】また、第1成形プレート4と同様に、板壁
部32の板長さ方向の両端部には、図9および図10に
示したように、斜め壁36、37、平板部38、39お
よび平板部40、41が形成されている。なお、平板部
39、40の方が平板部38、41より低くなるように
設けられている。
【0031】平板部38、39には、高温の濃溶液が通
過する円形状の第1出口穴(第1連通穴に相当する)4
2、および低温の稀溶液が通過する円形状の第2入口
(第2連通穴に相当する)43が板厚方向に貫通するよ
うにバーリング加工により形成されている
【0032】なお、第1出口穴42の周りには、図9に
示したように、円環状のバーリング部44が周囲の平板
部38より突出するように形成されている。このバーリ
ング部44は、平板部38より図1において図示上側に
隣接する第1成形プレート4のバーリング部24に当接
している。
【0033】また、第2入口穴43の周りには、図8お
よび図9に示したように、円環状のバーリング部45が
バーリング部44の突出量と同じ量かそれより多い窪み
量だけ周囲の平板部39より窪むように形成されてい
る。なお、バーリング部45は、平板部39より図1に
おいて図示下側に隣接する第1成形プレート4のバーリ
ング部25に当接している。
【0034】平板部40、41には、図10に示したよ
うに、第1成形プレート4の第2出口穴26に連通する
円形状の第2出口穴(第2連通穴に相当する)46、お
よび第1入口穴27に連通する円形状の第1入口穴(第
1連通穴に相当する)47が板厚方向に貫通するように
バーリング加工により形成されている
【0035】なお、第2出口穴46の周りには、図10
に示したように、円環状のバーリング部48が周囲の平
板部40より窪むように形成されている。このバーリン
グ部48は、平板部40より図1において図示下側に隣
接する第1成形プレート4のバーリング部28に当接し
ている。
【0036】また、第1入口穴47の周りには、図8お
よび図10に示したように、円環状のバーリング部49
がバーリング部48の窪み量と同じ量かそれより少ない
突出量だけ周囲の平板部41より突出するように形成さ
れている。このバーリング部49は、平板部41より図
1において図示上側に隣接する第1成形プレート4のバ
ーリング部29に当接している。
【0037】複数の第1流路管6は、図11に示したよ
うに、隣接する第1、第2成形プレート4、5で構成さ
れている。これらの第1流路管6は、各第1入口穴2
7、47および各第1出口穴22、41が積層方向に連
通するように積層されることによって、第1成形プレー
ト4の波形状部11の表面と第2成形プレート5の波形
状部31の裏面との間に、内部を濃溶液が流れる複数の
第1流体通路51が形成されている。
【0038】なお、熱交換器本体2内の濃溶液の基本的
な流れは、図11に示したように、第1成形プレート4
の第1入口穴27→第2成形プレート5の第1入口穴4
7→第1流体通路51→第2成形プレート5の第1出口
穴42→第1成形プレート4の第1出口穴22となる。
【0039】複数の第2流路管7は、図11に示したよ
うに、隣接する第2、第1成形プレート5、4で構成さ
れている。これらの第2流路管7は、各第2入口穴2
3、43および各第2出口穴26、46が積層方向に連
通するように積層されることによって、第1成形プレー
ト4の波形状部11の裏面と第2成形プレート5の波形
状部31の表面との間に、内部を稀溶液が流れる複数の
第2流体通路52が形成されている。
【0040】なお、熱交換器本体2内の稀溶液の基本的
な流れは、図11に示したように、第2成形プレート5
の第2入口穴43→第1成形プレート4の第2入口穴2
3→第2流体通路52→第1成形プレート4の第2出口
穴26→第2成形プレート5の第2出口穴46となる。
【0041】ここで、図1に示したように、熱交換器本
体2の天井側プレート53と底側プレート54は、板壁
部55、56が全て平面形状に形成されており、熱交換
器本体2と密閉箱3との接触面積を大きくすることによ
り、密閉箱3内での熱交換器本体2のがたつきを防止し
ている。
【0042】密閉箱3は、図1に示したように、容器本
体61および蓋部材62よりなり、内部と外部とを気密
的に区画するものである。容器本体61は、耐熱性、耐
食性に優れたステンレス鋼、その他のニッケル合金等の
金属板により製造されている。この容器本体61は、熱
交換器本体2の側方を囲む各筒状の側壁部63を有して
いる。この側壁部63の一端部には開口部64が形成さ
れ、他端部には方形状の底壁部65が一体形成されてい
る。
【0043】なお、側壁部63の内側面には、熱交換器
本体2の複数の第1成形プレート4の各側壁部13、複
数の第2成形プレート5の各側壁部33、天井側プレー
ト53の側壁部57および底側プレート54の側壁部5
8が密着している。底壁部65の内側面には、熱交換器
本体2の底側プレート54の板壁部56の裏面が密着し
ている。
【0044】蓋部材62は、容器本体61と同一の金属
材料により製造されている。この蓋部材62は、容器本
体61の開口部64を塞ぐもので、第1、第2入口配管
67、69および第1、第2出口配管68、70を取り
付けている。蓋部材62の周辺部には、筒状の立壁部7
1が折曲げ成形されている。
【0045】また、蓋部材62には、第1入口穴72、
第2入口穴73、第1出口穴74および第2出口穴75
(図11参照)が形成されている。そして、容器本体6
1の開口部64側の端部と蓋部材62の立壁部71との
間には、第1、第2成形プレート4、5および天井側プ
レート53の側壁部13、33、57より逃げるための
逃げ部83が形成されている。
【0046】第1入口配管67は、耐熱性、耐食性に優
れたステンレス鋼、その他のニッケル合金等の金属材料
により円管状に形成されている。第1入口配管67は、
高温の濃溶液を熱交換器本体2内へ流入させるためのも
ので、蓋部材62側の端部に円環状のフランジ部76を
有している。この第1入口配管67の内部は、蓋部材6
2の第1入口穴72を介して、熱交換器本体2の第1、
第2成形プレート4、5の各第1入口穴27、47に連
通している。
【0047】第1出口配管68は、第1入口配管67と
同一の金属材料により同形状に形成されている。第1出
口配管68は、高温の濃溶液を熱交換器本体2より流出
させるためのもので、蓋部材62側の端部に円環状のフ
ランジ部77を有している。この第1出口配管68の内
部は、蓋部材62の第1出口穴74を介して、熱交換器
本体2の第1、第2成形プレート4、5の各第1出口穴
22、42に連通している。
【0048】第2入口配管69は、第1入口配管67と
同一の金属材料により同形状に形成されている。第2入
口配管69は、低温の稀溶液を熱交換器本体2内へ流入
させるためのもので、蓋部材62側の端部に円環状のフ
ランジ部78を有している。この第2入口配管69の内
部は、蓋部材62の第2入口穴73を介して、熱交換器
本体2の第1、第2成形プレート4、5の各第2入口穴
23、43に連通している。
【0049】第2出口配管70は、第1入口配管67と
同一の金属材料により同形状に形成されている。第2出
口配管70は、低温の稀溶液を熱交換器本体2より流出
させるためのもので、蓋部材62側の端部に円環状のフ
ランジ部79を有している。この第2出口配管70の内
部は、蓋部材62の第2出口穴75を介して、熱交換器
本体2の第1、第2成形プレート4、5の各第2出口穴
26、46に連通している。
【0050】〔第1実施例の製造方法〕 この実施例の溶液熱交換器1の組付け方法を図1ないし
図10に基づき簡単に説明する。
【0051】複数の第1成形プレート4、複数の第2成
形プレート5、天井側プレート53および底側プレート
54をプレス成形等により所定の形状に形成し、さらに
容器本体61および蓋部材62をプレス成形等により所
定の形状に形成する。
【0052】天井側プレート53と底側プレート54と
の間に、第1成形プレート4と第2成形プレート5とを
交互に複数積層することにより熱交換器本体2を形成す
る。そして、蓋部材62の表面上に、第1、第2入口配
管67、69および第1、第2出口配管68、70の各
フランジ部76〜79をティグ溶接またはろう付け等の
接合手段を用いて接合する。
【0053】ここで、複数の第1成形プレート4、複数
の第2成形プレート5、天井側プレート53および底側
プレート54の各側壁部13、33、57、58は、容
器本体61内に圧入する前は容器本体61の開口面積よ
り大きく拡開している。そして、各板壁部12、32、
55、56を先頭にして各側壁部13、33、57、5
8を窄めながら、熱交換器本体2を容器本体61内に圧
入すると、各側壁部13、33、57、58弾性変形
して容器本体61の側壁部63の内側面に密着する方向
へ付勢する弾性変形力を保有する。これにより、各側壁
部13、33、57、58が容器本体61の側壁部63
の内側面に密着することになり、熱交換器本体2の側面
と容器本体61の側壁部63の内側面との間に所望のシ
ール性が確保される。
【0054】そして、容器本体61の開口部64側に蓋
部材62を嵌め込み、所定の加圧力で蓋部材62を加圧
しながら、すなわち、熱交換器本体2の積層方向に加圧
しながら、容器本体61の開口部64側の端部と蓋部材
62の立壁部71とをティグ溶接等の接合手段を用いて
シーム溶接する。これにより、密閉箱3の内部と外部と
が気密的に区画されることになる。
【0055】このような組付け方法により、第1流路管
6を構成する第1、第2成形プレート4、5のバーリン
グ部24、29とバーリング部44、49が潰れるが、
それらのバーリング部が弾性変形力を保有することによ
り平板部18、21と平板部38、41がほぼ密着する
ことになり所望のシール性が確保される。
【0056】また、第2流路管7を構成する第1、第2
成形プレート4、5のバーリング部25、28とバーリ
ング部45、48が潰れるが、それらのバーリング部
弾性 変形を保有することにより平板部19、20と平板
部39、40がほぼ密着することになり所望のシール性
が確保される。
【0057】したがって、以上のような簡単な組付け方
法により組み付けられた溶液熱交換器1は、熱交換器本
体2内に溶接やろう付け等を用いなくても、所望のシー
ル性を確保することができるので、高温の濃溶液と低温
の稀溶液とが混ざり合うことを防止することができ、溶
液熱交換器1の熱交換能力の低下を防止することができ
る。また、高温の濃溶液または低温の稀溶液が熱交換器
本体2より洩れ出ることも防止することができる。
【0058】〔第1実施例の作用〕 この実施例の溶液熱交換器1の作用を図1ないし図11
に基づき説明する。2重効用吸収式冷凍機の運転を開始
すると、高温再生器または低温再生器で加熱されて冷媒
蒸気が発生することにより高温の濃溶液が生成される。
この高温の濃溶液が溶液配管(図示せず)、第1入口配
管67、蓋部材62の第1入口穴72を通って熱交換器
本体2内に流入すると、図11に示したように、複数の
第1、第2成形プレート4、5の各第1入口穴27、4
7を通りながら各第1流路管6内の第1流体通路51へ
分配される。
【0059】各第1流体通路51内へ分配された高温の
濃溶液は、複数の第1、第2成形プレート4、5の各第
1出口穴22、42へ到達するまでの間に、波形状部1
1、31の凹部14、35および凸部15、34を縫う
ように流れ、第1、第2成形プレート4、5を介して隣
設された第2流路管7内の第2流体通路52内を濃溶液
に対して逆行して流れる低温の稀溶液と熱交換して冷却
される。
【0060】冷却された濃溶液は、複数の第1、第2成
形プレート4、5の各第1出口穴22、42を通りなが
ら集められて蓋部材62の第1出口穴74を通って第1
出口配管68内に流入する。そして、第1出口配管68
内に流入した濃溶液は、溶液配管を通って例えば吸収器
へ送られ、吸収器で更に冷やされながら冷媒蒸気を吸収
することにより低温の稀溶液となる。
【0061】この低温の稀溶液は、例えば溶液ポンプに
よって高温再生器に圧送されて再加熱されるのである
が、高温再生器に流入する前に溶液熱交換器1で加熱し
ておくことにより高温再生器の加熱源(例えばバーナ)
の燃料消費量を抑えると共に、高温再生器での加熱をし
易くしている。
【0062】したがって、吸収器で生成された低温の稀
溶液は、第2入口配管69、蓋部材62の第2入口穴7
3を通って熱交換器本体2内に流入すると、図11に示
したように、複数の第1、第2成形プレート4、5の各
第2入口穴23、43を通りながら各第2流路管7内の
第2流体通路52へ分配される。
【0063】各第2流体通路52内へ分配された低温の
稀溶液は、複数の第1、第2成形プレート4、5の各第
2出口穴26、46へ到達するまでの間に、波形状部1
1、31の凹部14、35および凸部15、34を縫う
ように流れ、第1流路管6内の第1流体通路51内を稀
溶液に対して逆行して流れる高温の濃溶液と熱交換して
加熱される。
【0064】加熱された稀溶液は、複数の第1、第2成
形プレート4、5の各第2出口穴26、46を通りなが
ら集められて蓋部材62の第2出口穴75、第2出口配
管70、溶液配管を通って高温再生器へ圧送される。
【0065】また、密閉箱3の容器本体61と蓋部材6
2とがティグ溶接またはろう付け等の接合手段を用いて
接合されているが、熱交換器本体2の複数の第1、第2
成形プレート4、5への接合手段による錆や腐食の促進
等の悪影響はなく、これにより隣接する2つの第1、第
2成形プレート4、5の側壁部13、33間から濃溶液
または稀溶液が漏洩することはない。なお、仮に熱交換
器本体2の隣接する第1、第2成形プレート4、5の側
壁部13、33間から濃溶液または稀溶液が漏洩したと
しても、密閉箱3の内部が外部と気密的に区画されてい
るので、密閉箱3より外部へ濃溶液や稀溶液が洩れ出る
ことはない。
【0066】〔第1実施例の効果〕 以上のように、熱交換器本体2の組付け時にニッケルろ
うを用いた真空ろう付けを行わないため、溶液熱交換器
1の組付けが非常に簡易となるので、低コスト化を図る
ことができる。また、熱交換器本体2の組付け時にニッ
ケルろうを用いた真空ろう付けを行わないため、熱交換
器本体2の各構成部品の接合部分の腐食を防止すること
ができる。
【0067】その上、熱交換器本体2の周囲を密閉箱3
により、気密的に覆っているので、密閉箱3より外部へ
の濃溶液または濃溶液の洩れを防止することができる。
したがって、外部と密閉された閉サイクルで運転されて
いる二重効用吸収式冷凍機内への空気の侵入を防止する
ことができる。このため、蒸発器において内圧の上昇に
よる冷媒の沸点上昇を防止することができるので、冷媒
の蒸発量の低下を防止できる。よって、二重効用吸収式
冷凍機の冷房能力の低下を防止することができる。
【0068】そして、複数の第1成形プレート4、複数
の第2成形プレート5、天井側プレート53および底側
プレート54の各側壁部13、33、57、58は、容
器本体61内に圧入する前は容器本体61の開口面積よ
り大きく拡開している。このため、各板壁部12、3
2、55、56を先頭にして各側壁部13、33、5
7、58を窄めながら、熱交換器本体2を容器本体61
内に圧入すると、各側壁部13、33、57、58が弾
性変形して容器本体61の側壁部63の内側面に密着す
る方向へ付勢する弾性変形力を保有する。これにより、
各側壁部13、33、57、58が容器本体61の側壁
部63の内側面に密着することになり、熱交換器本体2
の側面と容器本体61の側壁部63の内側面との間に所
望のシール性を確保できる。
【0069】さらに、この実施例の場合には、第1、第
2成形プレート4、5の板壁部12 、32等を先頭にし
て容器本体61内に圧入されることになるので、各側壁
部13、33が容器本体61の側壁部63の開口部64
側の端部に引っ掛かることがなくなる。このため、熱交
換器本体2を容器本体61内に圧入し易くなるので、溶
液熱交換器1の組付けが簡易となる。
【0070】〔第2実施例〕 図12はこの発明の第2実施例を示したもので、2重効
用吸収式冷凍機用の溶液熱交換器を示した図である。
の実施例では、第1入口配管67および第1出口配管6
8を蓋部材62の表面に取り付け、第2入口配管69お
よび第2出口配管70を容器本体61の底壁部65の表
面に取り付けている。なお、逆に第1入口配管67およ
び第1出口配管68を容器本体61の底壁部65の表面
に取り付けても良い。
【0071】〔第3実施例〕 図13はこの発明の第3実施例を示したもので、2重効
用吸収式冷凍機用の溶液熱交換器を示した図である。
の実施例では、第1入口配管67および第1出口配管6
8を蓋部材62の表面に取り付け、第2入口配管69お
よび第2出口配管70を容器本体61の側壁部63の外
側面に取り付けている。
【0072】この実施例の場合には、内部を濃溶液が流
れる流路管を所定の間隙を隔てて複数列設した熱交換器
本体を密閉箱3内に組み込み、複数の流路管の周囲に稀
溶液が流れるようにする。なお、逆に第1入口配管67
および第1出口配管68を容器本体61の側壁部63の
外側面に取り付けても良い。
【0073】〔第4実施例〕 図14はこの発明の第4実施例を示したもので、2重効
用吸収式冷凍機用の溶液熱交換器を示した図である。
の実施例では、第1入口配管67、第1出口配管68、
第2入口配管69お よび第2出口配管70を容器本体6
1の底壁部65の表面に取り付けている。
【0074】〔第5実施例〕 図15はこの発明の第5実施例を示したもので、2重効
用吸収式冷凍機用の溶液熱交換器を示した図である。
の実施例では、容器本体61の開口部64側の端部と蓋
部材62の立壁部71とを途中で外側に折曲げて、その
折曲げ部81、82同士をティグ溶接またはろう付け等
の接合手段を用いてシーム溶接している。
【0075】〔第6実施例〕 図16はこの発明の第6実施例を示したもので、2重効
用吸収式冷凍機用の溶液熱交換器を示した図である。
の実施例は、第5実施例の折曲げ部81、82をさらに
図示上方に延ばした延長部84、85同士をティグ溶接
またはろう付け等の接合手段を用いてシーム溶接してい
る。
【0076】〔第7実施例〕 図17はこの発明の第7実施例を示したもので、密閉箱
の蓋部材を示した図である。 この実施例では、蓋部材6
2に濃溶液または稀溶液が流入または流出する出入口配
管86をバーリング加工等により一体形成している。こ
のようにすると、溶液熱交換器1の溶接箇所が減少する
ため、組付け作業性が向上する。
【0077】〔変形例〕本実施例では、本発明を2重効用吸収式冷凍機用の溶液
熱交換器1に適用したが、本発明を単効用吸収式冷凍機
用の溶液熱交換器に適用しても良い。 本実施例では、第
1、第2成形プレート4、5の2種類の成形プレートに
より熱交換器本体2を構成したが、1種類または3種類
以上の成形プレートにより熱交換器本体を構成しても良
い。
【0078】本実施例では、熱交換器本体2に接合手段
を使用しなかったが、第1成形プレート4の平板部18
〜21と第2成形プレート5の平板部38〜41とを融
接、圧接またはろう付け等の接合手段を用いて癒着して
も良い。
【0079】密閉箱3の容器本体61の開口部64側の
端部と蓋部材62の周辺部との接合方法として、ティグ
溶接以外のアーク溶接やレーザービーム溶接等の融接
法、電気抵抗溶接や摩擦圧接等の圧接法、あるいは真空
ろう付けやディップろう付け等のろう付け法を用いても
良い。また、密閉箱3内の気密性が確保されるのであれ
ば、ボルト締め等の締結手段を用いても良い。
【0080】
【発明の効果】 請求項1に記載の発明は、成形プレート
を複数積層してなる熱交換器本体の周囲を密閉箱で覆う
ことによって、仮に隣接する2つの成形プレート間であ
る第1流体通路および第2流体通路から高温溶液または
低温溶液が漏洩した場合でも、高温溶液または低温溶液
が密閉箱の外へ洩れ出ることを防止することができる。
【0081】また、容器本体内に熱交換器本体を入れて
から、容器本体の開口部側の端部と蓋部材の周辺部とが
融接、圧接またはろう付け等の接合手段を用いて接合し
ても、熱交換器本体を構成する複数の成形プレートが接
合手段による錆や腐食の促進等の悪影響を受けることが
なくなる。このため、隣設する2つの成形プレート間か
ら高温溶液または低温溶液が漏洩することを防止するこ
とができる。
【0082】したがって、溶液熱交換器より外に高温溶
液または低温溶液が洩れ出すことはないため、溶液熱交
換器の内部と外部とが常に気密的に区画されることによ
り、外部と密閉された閉サイクルで運転されている吸収
式冷凍機内への空気の侵入を防止することができる。こ
のため、吸収式冷凍機に組み込まれる蒸発器において内
圧の上昇による冷媒の沸点上昇を防止することができる
ので、冷媒の蒸発量の低下を防止できる。よって、吸収
式冷凍機の能力の低下を防止することができる
【0083】そして、熱交換器本体を容器本体内に圧入
することにより熱交換器本体を容器本体に組み付ける
と、複数の成形プレートの各板壁部の周辺から、熱交換
器本体の容器本体への圧入方向に対して逆方向に折り曲
げられた側壁部が弾性変形力を保有する。これにより、
複数の成形プレートの各側壁部が容器本体の内側面に密
着するので、シール性が確保される。したがって、隣設
する2つの成形プレート間である第1流体通路および第
2流体通路から高温溶液または低温溶液が漏洩すること
を防止することができる。
【0084】また、熱交換器本体が複数の成形プレート
の板壁部を先頭にして容器本体内に圧入される際に、複
数の成形プレートの各側壁部が容器本体の側壁部の開口
部側の端部に引っ掛からない。このため、熱交換器本体
を容器本体内に圧入し易くなるので、溶液熱交換器の組
付けが簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示した断面図である。
【図2】この発明の第1実施例を示した斜視図である。
【図3】この発明の第1実施例で用いた第1成形プレー
トを示した平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C断面図である。
【図7】この発明の第1実施例で用いた第2成形プレー
トを示した平面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】図7のB−B断面図である。
【図10】図7のC−C断面図である。
【図11】この発明の第1実施例の濃溶液と稀溶液の流
れを示した分解図である。
【図12】この発明の第2実施例を示した正面図であ
る。
【図13】この発明の第3実施例を示した正面図であ
る。
【図14】この発明の第4実施例を示した断面図であ
る。
【図15】この発明の第5実施例の主要部を示した断面
図である。
【図16】この発明の第6実施例の主要部を示した断面
図である。
【図17】この発明の第7実施例で用いた密閉箱の蓋部
を示した断面図である。
【図18】従来の溶液熱交換器を示した断面図である。
【符号の説明】
1 溶液熱交換器 2 熱交換器本体 3 密閉箱 4 第1成形プレー 5 第2成形プレー 6 第1流路管 7 第2流路管 11 波形状部 12 板壁部 13 側壁部 22 第1出口穴(第1連通穴) 23 第2入口穴(第2連通穴) 26 第2出口穴(第2連通穴) 27 第1入口穴(第1連通穴) 31 波形状部 32 板壁部 33 側壁部 42 第1出口穴(第1連通穴) 43 第2入口穴(第2連通穴) 46 第2出口穴(第2連通穴) 47 第1入口穴(第1連通穴) 51 第1流体通路 52 第2流体通路 61 容器本体 62 蓋部材 64 開口部 67 第1入口配管 68 第1出口配管 69 第2入口配管 70 第2出口配管
フロントページの続き (72)発明者 上西 勝彦 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 高橋 慎介 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−57443(JP,A) 特開 昭63−233292(JP,A) 特開 平4−217792(JP,A) 実開 昭48−35656(JP,U) 特表 平3−501645(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収式冷凍機に組み込まれ、耐熱性、耐食
    性に優れた金属板を成形してなり、板厚方向に第1連通
    穴および第2連通穴が貫通した成形プレートを、前記第
    1連通穴同士および前記第2連通穴同士が連通するよう
    に複数積層することによって、前記複数の成形プレート
    の板長さ方向または板幅方向に、前記各第1連通穴に連
    通し且つ内部を高温溶液が流れる複数の第1流体通路
    と、前記各第2連通穴に連通し且つ内部を低温溶液が流
    れる複数の第2流体通路とが交互に形成され、高温溶液
    と低温溶液との熱交換を行う熱交換器本体と、 この熱交換器本体の周囲を覆い、内部と外部とを気密的
    に区画すると共に、一端が開口した容器本体、およびこ
    の容器本体の開口部を塞ぐ蓋部材よりなる、耐熱性、耐
    食性に優れた金属により形成された密閉箱とを備えた
    収式冷凍機用の溶液熱交換器であって、 前記成形プレートには、内側面および外側面を高温溶液
    または低温溶液が蛇行して流れる板壁部、およびこの板
    壁部の周辺から前記容器本体内への圧入方向に対して逆
    方向に折り曲げ形成され、前記容器本体内への圧入前は
    前記容器本体の開口面積よりも大きく拡開した形状を持
    ち、前記容器本体内に圧入されると、前記容器本体の内
    壁面に密着する方向に付勢する弾性変形力が与えられる
    側壁部が形成され、 前記密閉箱は、前記容器本体の開口部側の端部と前記蓋
    部材の周辺部とを融接、圧接またはろう付け等の接合手
    段を用いて接合したことを特徴とする吸収式冷凍機用の
    溶液 熱交換器。
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