JP2641047B2 - 農用作業機における土壌案内カバー - Google Patents
農用作業機における土壌案内カバーInfo
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- JP2641047B2 JP2641047B2 JP4158486A JP15848692A JP2641047B2 JP 2641047 B2 JP2641047 B2 JP 2641047B2 JP 4158486 A JP4158486 A JP 4158486A JP 15848692 A JP15848692 A JP 15848692A JP 2641047 B2 JP2641047 B2 JP 2641047B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圃場表面に溝を掘り
進めながら、その溝に対して播種或は移植することので
きる農用作業機の、溝切り用爪車上方の土壌案内カバー
に関する。
進めながら、その溝に対して播種或は移植することので
きる農用作業機の、溝切り用爪車上方の土壌案内カバー
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のものとしては、本出願人の出願
にかかる実公昭52−19858号の播種装置における
溝切り用爪車の土壌案内カバー(以下従来技術と言う)
が知られている。
にかかる実公昭52−19858号の播種装置における
溝切り用爪車の土壌案内カバー(以下従来技術と言う)
が知られている。
【0003】この従来技術を図4により説明すれば、機
体に対し水平支持された支軸11に対し、爪車4の上方
に設けられた鉄板製の土壌案内カバー7が揺動自在に懸
垂支持されている。即ち、この土壌案内カバー7は、頂
部に設けた門型支持金具12の摺動支持穴13をを介
し、支軸11に対し揺動自在に支持されていると共に、
支軸11に設けられた案内掛止杆14は土壌案内カバー
7の前部に設けられた掛止金具15の掛止穴16に対し
摺動自在に遊嵌しており、スプリング支持杆17はスプ
リング18を介し土壌案内カバー7を上方に付勢して支
持している。
体に対し水平支持された支軸11に対し、爪車4の上方
に設けられた鉄板製の土壌案内カバー7が揺動自在に懸
垂支持されている。即ち、この土壌案内カバー7は、頂
部に設けた門型支持金具12の摺動支持穴13をを介
し、支軸11に対し揺動自在に支持されていると共に、
支軸11に設けられた案内掛止杆14は土壌案内カバー
7の前部に設けられた掛止金具15の掛止穴16に対し
摺動自在に遊嵌しており、スプリング支持杆17はスプ
リング18を介し土壌案内カバー7を上方に付勢して支
持している。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記のように従来装
置では、土壌案内カバー7が支軸11に対し揺動自在に
支持されており、構造が複雑で原価が高くなる欠点があ
った。而も実用試験の結果は、土壌案内カバー7の揺動
に拘らず、爪車4の跳ね上げた土壌がカバー7内面に厚
く付着し、爪車4の回転が阻害され逐には回転不能にな
る欠点があった。これは従来装置におけるカバー7が鉄
板製のため、爪車4の跳ね上げた土壌がカバー7に当た
っても、その衝撃がカバー7に吸収され付着した土壌が
カバー7から剥離しないためと推定された。
置では、土壌案内カバー7が支軸11に対し揺動自在に
支持されており、構造が複雑で原価が高くなる欠点があ
った。而も実用試験の結果は、土壌案内カバー7の揺動
に拘らず、爪車4の跳ね上げた土壌がカバー7内面に厚
く付着し、爪車4の回転が阻害され逐には回転不能にな
る欠点があった。これは従来装置におけるカバー7が鉄
板製のため、爪車4の跳ね上げた土壌がカバー7に当た
っても、その衝撃がカバー7に吸収され付着した土壌が
カバー7から剥離しないためと推定された。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、上記従来
技術の欠点を除去することを目的としており、構成を簡
単にして原価の低減を図ると共に、カバー内面に土壌の
付着しにくい農用作業機における土壌案内カバーを提供
するものである。即ちこの発明は、駆動輪と逆方向に回
転する溝切り用爪車を設けた農用作業機において、上記
溝切り用爪車の上方に設けた土壌案内カバーを可撓性に
富む弾性部材によって構成された樋状のカバーで半円状
に湾曲形成し、その両端部が支持金具に支持され、その
うちの少なくとも一方が弾性部材を介して支持金具に支
持されていることを特徴とする農用作業機における土壌
案内カバーの構造を要旨とするものである。
技術の欠点を除去することを目的としており、構成を簡
単にして原価の低減を図ると共に、カバー内面に土壌の
付着しにくい農用作業機における土壌案内カバーを提供
するものである。即ちこの発明は、駆動輪と逆方向に回
転する溝切り用爪車を設けた農用作業機において、上記
溝切り用爪車の上方に設けた土壌案内カバーを可撓性に
富む弾性部材によって構成された樋状のカバーで半円状
に湾曲形成し、その両端部が支持金具に支持され、その
うちの少なくとも一方が弾性部材を介して支持金具に支
持されていることを特徴とする農用作業機における土壌
案内カバーの構造を要旨とするものである。
【0006】
【実施例】本願発明を実施例図により説明すれば、図1
において1は機体であり、駆動輪2によって走行自在に
支持されており、後部にはハンドル3が設けられてい
る。機体1の前部下方に設けられている爪車4は駆動輪
2と反対方向に回転するよう、適宜な連動機構を介し駆
動輪2に連動している。5は支持金具であり板バネ6を
介し、爪車4の上方に弾性部材からなる案内カバー7を
揺動自在に懸垂支持している。案内カバー7は爪車4に
よって跳ね上げられた土壌の飛散を抑え、爪車4の後方
に案内して落下させるためのもので、可撓性に富む弾性
部材で構成された樋状のカバーで、半円状に湾曲形成さ
れている。上記において駆動輪2と、駆動輪2に対して
逆回転する爪車4と、爪車4の上方に張設された土壌案
内カバー7の関係を説明すると、駆動輪2の駆動に伴い
機体1が走行すると爪車4が逆回転し、地表に播種或は
移植用の溝が掘り進められる。そのとき爪車4によつて
跳ね上げられた土壌は、カバー7内面にあたりカバー7
に衝撃と振動を与えながら後方に飛散し、爪車4が地表
に形成した溝に対し適度に覆土することになる。即ち、
本願発明において土壌案内カバー7は可撓性に富む弾性
部材で形成されており、而も弾性に富む板バネ6によっ
て掛止されているため、カバー7は爪車4の跳ね上げる
土壌の衝撃により間断なく大きく振動する。従ってカバ
ー7内面に当たった土壌は、カバー7の振動によって剥
離されカバー7内面に付着することが殆どなくなったた
め、爪車4は円滑に回転することになった。これは本願
発明にかかる土壌案内カバー7が可撓性に富む弾性部材
からなり、本質的に強い弾発力を有することによるもの
と推定される。
において1は機体であり、駆動輪2によって走行自在に
支持されており、後部にはハンドル3が設けられてい
る。機体1の前部下方に設けられている爪車4は駆動輪
2と反対方向に回転するよう、適宜な連動機構を介し駆
動輪2に連動している。5は支持金具であり板バネ6を
介し、爪車4の上方に弾性部材からなる案内カバー7を
揺動自在に懸垂支持している。案内カバー7は爪車4に
よって跳ね上げられた土壌の飛散を抑え、爪車4の後方
に案内して落下させるためのもので、可撓性に富む弾性
部材で構成された樋状のカバーで、半円状に湾曲形成さ
れている。上記において駆動輪2と、駆動輪2に対して
逆回転する爪車4と、爪車4の上方に張設された土壌案
内カバー7の関係を説明すると、駆動輪2の駆動に伴い
機体1が走行すると爪車4が逆回転し、地表に播種或は
移植用の溝が掘り進められる。そのとき爪車4によつて
跳ね上げられた土壌は、カバー7内面にあたりカバー7
に衝撃と振動を与えながら後方に飛散し、爪車4が地表
に形成した溝に対し適度に覆土することになる。即ち、
本願発明において土壌案内カバー7は可撓性に富む弾性
部材で形成されており、而も弾性に富む板バネ6によっ
て掛止されているため、カバー7は爪車4の跳ね上げる
土壌の衝撃により間断なく大きく振動する。従ってカバ
ー7内面に当たった土壌は、カバー7の振動によって剥
離されカバー7内面に付着することが殆どなくなったた
め、爪車4は円滑に回転することになった。これは本願
発明にかかる土壌案内カバー7が可撓性に富む弾性部材
からなり、本質的に強い弾発力を有することによるもの
と推定される。
【0007】図示実施例において8は種子タンクであ
り、底部には種子繰出装置9が設けられている。この繰
出装置9は駆動輪2の回転に連動して、種子タンク8内
の種子を間欠的に定量繰出しするもので、底部には種子
案内管10が連通自在に連結している。種子案内管10
はその先端を爪車4後方の地表に接近させて開口してい
る。そこで、駆動輪2を駆動して機体1を進行させる
と、爪車4は駆動輪2の逆方向に回転し、地表に一定深
さの播種溝を掘り起こすと共に、その播種溝に対し機体
1上方の種子タンク8から繰出された種子が、案内管1
0を通って流下し播種されることになる。一方、爪車4
によって跳ね上げられた土壌は、カバー7内面に当たっ
てから爪車4後方の播種溝上面に放出され、溝内に播種
されている種子が覆土される。このように本願発明にか
かる農用作業機は、圃場を走行するだけで播種溝を形成
し、その溝に投入された種子に対し適度に覆土できるこ
とになった。なお上記実施例は播種機にかかるものであ
るが、地表に溝を掘り進めながら、その溝に対して植物
の苗を移植するよう構成された移植機においても、上記
実施例と同様の効果を奏することは自明である。
り、底部には種子繰出装置9が設けられている。この繰
出装置9は駆動輪2の回転に連動して、種子タンク8内
の種子を間欠的に定量繰出しするもので、底部には種子
案内管10が連通自在に連結している。種子案内管10
はその先端を爪車4後方の地表に接近させて開口してい
る。そこで、駆動輪2を駆動して機体1を進行させる
と、爪車4は駆動輪2の逆方向に回転し、地表に一定深
さの播種溝を掘り起こすと共に、その播種溝に対し機体
1上方の種子タンク8から繰出された種子が、案内管1
0を通って流下し播種されることになる。一方、爪車4
によって跳ね上げられた土壌は、カバー7内面に当たっ
てから爪車4後方の播種溝上面に放出され、溝内に播種
されている種子が覆土される。このように本願発明にか
かる農用作業機は、圃場を走行するだけで播種溝を形成
し、その溝に投入された種子に対し適度に覆土できるこ
とになった。なお上記実施例は播種機にかかるものであ
るが、地表に溝を掘り進めながら、その溝に対して植物
の苗を移植するよう構成された移植機においても、上記
実施例と同様の効果を奏することは自明である。
【0008】
【発明の効果】このように、本願発明に係る土壌案内カ
バーによれば、爪車の跳ね上げた土壌が、カバー内面に
厚く付着せず爪車の回転を阻害することがないので、播
種或は移植などの農作業を容易に継続できる効果があ
る。の低減できる効果もある。
バーによれば、爪車の跳ね上げた土壌が、カバー内面に
厚く付着せず爪車の回転を阻害することがないので、播
種或は移植などの農作業を容易に継続できる効果があ
る。の低減できる効果もある。
【図1】本願発明にかかる農用作業機の側面図
【図2】要部の側面図
【図3】同上要部の正面図
【図4】従来装置における要部の側面図
1 機体 2 駆動輪 4 爪車 5 支持金具 6 板バネ 7 土壌案内カバー 8 種子タンク 10 種子案内管 11 支軸 12 支持金具 14 案内掛止杆 15 掛止金具 17 スプリング支持杆 18 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】駆動輪と逆方向に回転する溝切り用爪車を
設けた農用作業機において、上記溝切り用爪車の上方に
設けた土壌案内カバーを可撓性に富む弾性部材によって
構成された樋状のカバーで半円状に湾曲形成し、その両
端部が支持金具に支持され、そのうちの少なくとも一方
が弾性部材を介して支持金具に支持されていることを特
徴とする農用作業機における土壌案内カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158486A JP2641047B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 農用作業機における土壌案内カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158486A JP2641047B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 農用作業機における土壌案内カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237608A JPH06237608A (ja) | 1994-08-30 |
JP2641047B2 true JP2641047B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=15672797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4158486A Expired - Fee Related JP2641047B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 農用作業機における土壌案内カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641047B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5515091B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2014-06-11 | みのる産業株式会社 | トラクター牽引型直播機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5412501U (ja) * | 1977-06-25 | 1979-01-26 | ||
JPH0737441Y2 (ja) * | 1989-02-16 | 1995-08-30 | 株式会社クボタ | ロータリー耕耘機のカバー装置 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP4158486A patent/JP2641047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06237608A (ja) | 1994-08-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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