JP2640820B2 - セルロース繊維からなる染色布帛の減量改質加工法 - Google Patents

セルロース繊維からなる染色布帛の減量改質加工法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセルロース繊維からなる染色布帛を減量加工
し、その風合、防汚性、吸水性及び染色布の色相を良好
にする低温プラズマ利用のセルロース繊維の改質加工法
に関する。
(従来の技術) セルロース繊維の吸湿性、風合を改良する方法として
は、セルラーゼ含有水溶液で処理する方法が知られてい
る(特公昭52−48236、特開昭58−54082)が、十分な風
合改良には長時間の処理時間を要するうえ、風合が改良
されても強力は半分以下に低下する欠点があった。
近年低温プラズマ処理による繊維の改質技術が進んで
いるが、ポリエステル繊維についてのものがほとんど
で、セルロース繊維はその適用の可能性が示唆されてい
る(特開昭60−110969、特開昭60−110970))か、ある
いは糊抜精錬工程への応用(染色工業Vol.35、313(198
7)が知られているのみである。
(発明が解決しようとする問題点) セルロース繊維からなる布帛を風合改良するためにプ
ラズマ処理を施すと強度低下が大きく、所望の風合改良
ができても実用性に乏しく、殊に染色したセルロース繊
維の布帛は減量加工度が大きいと退色するという欠点が
あった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は特定周波数により励起された無機ガスの
低温プラズマを用いてセルロース繊維からなる染色され
た布帛を処理するに際し、布帛にシリコン樹脂を付与し
た後処理することによって、強度低下が少なく柔軟であ
り、かつ退色が防止できることを見出し本発明に到っ
た。
すなわち本発明は、周波数1〜50MHzの短波のラジオ
波によって励起、生成された低放電電圧の無機ガスの低
温プラズマを、精錬漂白され染色されたセルロース繊維
からなる布帛にシリコン樹脂を付与した後、照射するこ
とを特徴とするセルロース繊維からなる染色布帛の減量
改質加工法である。
本発明に用いる低温プラズマ処理装置はラジオ波放電
の容量結合平板型又は誘導結合型で、数W〜数10KWの出
力によりグロー放電を行ない低温プラズマを発生させ
る。使用するガスは空気、酸素、窒素、アルゴン、ヘリ
ウム、水素、アンモニア、二酸化炭素等の無機ガスを用
いる。ガス圧は0.01〜5Torrの範囲内であればよく、ガ
スの種類に応じて各々最適の圧力を選ぶ。
プラズマ処理の放電出力、ガス圧はガスの種類により
最適条件が異なる。本発明者等の実験では、放電出力12
0Wの場合酸素プラズマ処理では0.8Torrが、アルゴンガ
スプラズマ処理では、0.2Torrが、空気プラズマ処理で
は2.0Torrが各々最も効率よくセルロース繊維を減量加
工することができた。
また同一条件下では処理時間を長くするほど減量率は
増加させることができるがセルロース繊維の減量率は0.
5〜30%程度が望ましい。0.5%より低い減量率では柔軟
な風合が得にくく、また30%を超える減量率では布帛の
強力低下が大きく実用上問題がある。
本発明の方法で処理するセルロース繊維からなる染色
された布帛は、綿、麻、レーヨン等のセルロース繊維で
もって織、編された布帛である。
上記のような低温プラズマ処理により、セルロース繊
維は減量され、柔軟な風合が得られ、しかも強度低下が
少なく十分実用に耐え得る製品が得られ、吸水性、防汚
性も向上してくる。
そして本発明者等は染色後のセルロース繊維にプラズ
マ処理を施し、風合改良加工を施すにあたり、シリコン
樹脂を付与すると色濃度の低下がないか、さらにある場
合には処理前より濃色なるという効果を見出した。
シリコン樹脂としては、ジメチルポリシロキサン、メ
チルハイドロジエンポリシロキサン、アミノ変性シリコ
ン樹脂、エポキシ変性シリコン樹脂等を用いるとよい。
シリコン樹脂の付与量は固形分換算で繊維重量の0.01〜
5%が適当である。
(発明の作用及び効果) 本発明によるプラズマ処理を施したセルロース繊維か
らなる染色布帛は減量されて風合が柔軟になり、吸水性
も増大する。そして強度低下は減量率の割りには少なく
十分実用に耐え得るものである。例えば減量率12.7%の
場合、強度保持率はタテ78%、ヨコ82%であって強度低
下が少ない。これに対しセルラーゼによる処理では減量
率12.6%のときの強度保持率53%でしかなかった。
また別の効果として防汚性(汚れの落ち易さ)も向上
することが認められた。そして、本発明の方法のよう
に、シリコン樹脂をあらかじめ染色布に付与しておけば
プラズマ処理で減量率が高くなっても退色しないという
効果が得られる。また、シリコン樹脂が付与された染色
布は、減量率の少ないときに逆に色濃度が増す効果も得
られた。これは繊維表面が粗になり、光が乱反射するた
めと考えられる。この効果は黒、紺、青の色相のものに
一層顕著に現れる。
以下実施例により本発明を説明する。実施例におい
て、減量率は、プラズマ処理後の減量された重量(g)
のプラズマ処理前の重量(g)に対する割合(%)であ
る。剛軟度はJISL1096(1979)6.19.5E法(ハンドルオ
メータ法)による。
(実施例) 精錬、漂白後Remazol Brill.Blue(ヘキスト社製
反応染料)で染色した綿ブロード(剛軟度40.2gf,K/S 1
1.38)をアミノシリコン樹脂0.9%水溶液に浸漬し、絞
り率75%で乾燥してアミノシリコン樹脂加工布を得た。
この加工布を、容量結合平行平板型で周波数13.56MHzの
高周波電力を印加したグロー放電による低温プラズマ処
理装置を使用し、空気圧1.0Torr、放電電力120Wで空気
プラズマ処理を行った。その結果は表−1の通りであっ
た。
(比較例) 実施例と同じ染色した綿ブロードに、シリコン樹脂付
与の加工をすることなく、実施例と同じ条件で空気プラ
ズマ処理を施した。その結果は表−2の通りであった。
このように本発明のセルロース繊維からなる染色布帛
の減量改質加工法によれば、上記表−1と表−2を比較
すれば明らかなように、例えば処理時間が4.5分におい
て、実施例の減量率が比較例よりも大幅に少ないにも拘
らず比較例とほぼ同じ剛軟度が得られるばかりでなくK/
S値の増加が認められ、処理前よりもむしろ色相は濃色
化していて、精錬漂白され染色されたセルロース繊維か
らなる布帛にシリコン樹脂を付与した後、低温プラズマ
処理を行うことによる退色防止効果が確認された。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数1〜50MHzの短波のラジオ波によっ
    て励起、生成された低放電電圧の無機ガスの低温プラズ
    マを、精錬漂白され染色されたセルロース繊維からなる
    布帛にシリコン樹脂を付与した後、照射することを特徴
    とするセルロース繊維からなる染色布帛の減量改質加工
    法。
JP31038987A 1987-12-07 1987-12-07 セルロース繊維からなる染色布帛の減量改質加工法 Expired - Fee Related JP2640820B2 (ja)

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