JP2639535B2 - 水性のコーティング組成物 - Google Patents

水性のコーティング組成物

Info

Publication number
JP2639535B2
JP2639535B2 JP62231267A JP23126787A JP2639535B2 JP 2639535 B2 JP2639535 B2 JP 2639535B2 JP 62231267 A JP62231267 A JP 62231267A JP 23126787 A JP23126787 A JP 23126787A JP 2639535 B2 JP2639535 B2 JP 2639535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
aqueous coating
composition according
acid
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62231267A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6389576A (ja
Inventor
ノーメン アリエ
ヨハネス ペテルス ペトルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo NV
Original Assignee
Akzo NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo NV filed Critical Akzo NV
Publication of JPS6389576A publication Critical patent/JPS6389576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2639535B2 publication Critical patent/JP2639535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/17Amines; Quaternary ammonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/01Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function
    • C08K3/013Fillers, pigments or reinforcing additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L95/00Compositions of bituminous materials, e.g. asphalt, tar, pitch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D201/00Coating compositions based on unspecified macromolecular compounds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N5/00Roofing materials comprising a fibrous web coated with bitumen or another polymer, e.g. pitch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有機化合物及びそれの硬化剤に基づく水性
コーティング組成物に関する。水性組成物は、助溶剤を
用いずに又は用いて施与したときに極僅かの有機溶剤し
か大気中に放出されないという重要な利点を持つ。ま
た、水の使用は、生理的問題、及び火災及び爆発の危険
を少くする。
本発明のコーテシング組成物は、有機化合物及びそれ
のための硬化剤に基づく水性コーティング組成物におい
て、上記有機化合物が少くとも二つのアセトアセテート
基を有する化合物であり、硬化剤が2〜40個の炭素原子
を持つモノ及び/又はジカルボン酸と2〜6個の第一級
アミノ基及び2〜20個の炭素原子を持つポリアミンから
構成される60〜1000のアミン価のポリアミノアミドであ
ること、及び該コーティング組成物が更に、次の4つの
群から選ばれる1以上の化合物を含むことを特徴とす
る。
(i)1〜6個の炭素原子を持つニトロアルカン、 (ii)メチル基およびフッ素原子から選ばれる置換基で
置換されていてもよい2,4−ペンタンジオンおよびフェ
ニルスルホニルプロパノン−2からなる群より選択され
る化合物、 (iii)1〜10個の炭素原子を持つ(環状)脂肪族また
は芳香族ヒドロキシル化合物と、ニトロ酢酸、シアノ酢
酸、トリフルオル酢酸、アセチル酢酸およびマロン酸か
ら選択されるカルボン酸とのエステル、および (iv)ギ酸と、1〜6個の炭素原子を持つ一価アルコー
ルまたは2〜8個の炭素原子を持つ二価もしくは多価ヒ
ドロキシ化合物とのエステル(但し、ギ酸第三ブチルを
除く)。
少くとも二つのアセトアセテート基を含む適当な化合
物は、ジケテン又はアルキルアセトアセテートを二以上
のヒドロキシル基を持つポリオールと反応させることに
より得ることができる。
ポリオールの例としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチロールプロパン及びペンタ
エリスリトール、アルキレンオキサイドを二以上のヒド
ロキシル基を含むヒドロキシ化合物と反応させて得られ
るようなポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトン
ポリオールのようなポリエステルポリオール、及びエピ
クロルヒドリンをジアリーロイルアルカンと反応させて
得られるようなエポキシ樹脂が挙げられる。アセトアセ
テート基を持つ付加ポリマーを用いることが好ましい。
本発明に従い使用できる適当なアセトアセテート基含
有付加ポリマーの例としては、その4〜100重量%が一
以上のアセトアセテート基を持つモノマー単位、0〜96
重量%が1〜18個の炭素原子の一、二又は多官能性ヒド
ロキシル化合物のアクルリ又はメタクリル酸エステル、
0〜20重量%が3〜12個の炭素原子のモノエチレン性不
飽和モノ又はジカルボン酸又はその無水物、そして0〜
96重量%が一種以上の他の共重合性モノマーたとえばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、N−
メチロールアクリルアミド、マレイン酸ジメチル、酢酸
ビニル、ベルサチン酸ビニル、ビニルトリメチロールシ
ラン及び/又はアリルグリシジルエーテルから成る付加
ポリマーが挙げられる。
一以上のアセトアセテート基を持つ適当なモノマー単
位の例としては、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート又はアリルアルコールモノマーのアセト酢酸エステ
ル又は下記一般式の化合物が挙げられる。
H2C=CR1−C(O)−X−R2−[O−C(O) −CH2C(O)−CH3n-1 ここで基R1は水素原子又はメチル基を示し、基Xは酸
素原子又はNH基を示し、基R2は1〜26個の炭素原子のn
官能性有機基であり、nは2〜4の数である。そのよう
なモノマー単位の分子量は一般に500以下、好ましくは1
40〜300である。n官能性有機基R2は、ウレタン基、エ
ーテル基及び/又はエステル基たとえばε−カプロラク
トンのようなラクトン、又はエポキシ化合物又はイソシ
アネート化合物たとえばアルキレンオキサイド、グリシ
ドール、2〜18個の炭素原子のモノカルボン酸のグリシ
ジルエステル、又はジイソシアネートとジオールとのア
ダクトから得られるものを含んでもよい。これらモノマ
ー単位は、たとえばラクトン、モノエポキシ化合物、又
はジオールと反応したジイソシアネートのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートへのアダクトのアセトアセ
チル化により得られる。他の適当なモノマー単位の例と
して、アリルアセトアセテート、及びエチレン性不飽和
ジオール又はトリオールのアセト酢酸エステルたとえば
2−ブテン−1,4−ジアセトアセテート及び(2−メチ
レンアセトアセチル)−1−プロペン−3−アセトアセ
テートが挙げられる。
一、二又は多官能性ヒドロキシル化合物のアクリル酸
又はメタクリル酸エステルの適当な例としては、メチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、プロピルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチル
メタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、
イソボルニルアクリレート、オレイルアクリレート、グ
リシジリメタクリレート又は(メタ)アクリルオキシプ
ロピルトリメトキシシランが挙げられる。
3〜12個の炭素原子を含むモノエチレン不飽和モノ又
はジカルボン酸、又はその無水物の適当な例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
無水マレイン酸、桂皮酸又はドデセン酸が挙げられる。
付加ポリマーは、任意の慣用の方法でたとえば、一以
上のアセトアセテート基を含むモノマーを、所望により
一種以上の他のモノマーと混合して、50〜160℃の温度
で、好ましくは0.1〜10重量%(モノマー化合物に対し
て)の開始剤の存在下で重合することにより作ることが
できる。適当な開始剤の例は、遊離ラジカル開始剤たと
えば過硫酸カリウム、過酸化水素、クメンヒドロパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−第三ブチル
パーオキサイド、第三ブチルパートリメチルヘキサノエ
ート、第三ブチルパーベンゾエート、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビスバレロニトリル、及びアゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)である。重合は、水
及び/又は有機溶剤たとえばケトン、アルコール、エー
テル、エステル又は炭化水素の存在下で実施される。重
合は所望により、紫外線を用いて、又は紫外線開始剤た
とえばベンジル、ベンゾイルエーテル及びチオキサント
ン誘導体の存在下で実施してもよい。
他の適当なアセトアセテート基含有付加ポリマーは、
たとえばヒドロキシル基を持ち、この多数が反応性アセ
トアセテート化合物又はアセトアセテート基を与える化
合物たとえばジケテンとすでに反応させられている付加
ポリマーである。適当反応性アセトアセテート化合物の
例は、アセチル酢酸のアルキルエステル、好ましくはア
セト酢酸メチル又はアセト酢酸エチルである。適当なヒ
ドロキシル基含有付加ポリマーとしては、ヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート、たとえばヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート
及び/又はヒドロキシブチルアクリレート、及び所望に
より一種以上の他のコモノマーのコポリマー、又はスチ
レンとアリルアルコールのコポリマーである。
本発明に従い組成物の第二成分として用いられうるポ
リアミノアミドは、2〜40個の炭素原子を持つモノ及び
/又はジルカルボン酸を、2〜6個の第一アミノ基及び
2〜20個の炭素原子を持つポリアミンと反応させること
により得られる。
好ましくは1〜24個の炭素原子を持つ適当なモノカル
ボン酸の例としては、酢酸、プロピオン酸、吉草酸、カ
プロン酸、トリメチル酢酸、カプリル酸、ペラルゴン
酸、イソオクタン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸又はセロチン酸;一
以上の共役又は非共役二重C−C結合を持ち、一般に5
〜24個の炭素原子を含む脂肪族モノカルボン酸たとえば
ナタネ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、大豆油脂肪酸、
トール油脂肪酸、桐油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、ヒマ
シ油脂肪酸、オイチシカ油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪
酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、ソルビン
酸、エライジン酸、α−エレオステアリン酸、β−エレ
オステアリン酸、リシノール酸、エルシン酸、イサン
酸、又はイサノール(isanolic)酸;環状脂肪族モノカ
ルボン酸たとえばシクロペンタンモノカルボン酸、シク
ロペンタンプロピオン酸及びシクロヘキサンモノカルボ
ン酸;及び芳香族モノカルボン酸たとえば安息香酸及び
p−第三ブチル安息香酸が挙げられる。
好ましくは8〜36個の炭素原子を含む適当なジカルボ
ン酸の例としては、脂肪族ジカルボン酸たとえばシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸、セバシン
酸、一般に36個の炭素原子を含むダイマー脂肪酸;環状
脂肪族ジカルボン酸たとえばヘキサヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロテレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、エン
ドメチレンテトラヒドロフタル酸又はメチルシクロヘキ
サン−1,2−ジカルボン酸;及び芳香族ジカルボン酸た
とえばオルトフタル酸、イソフタル酸又はテレフタル酸
が挙げられる。上述の一価及び/又は二価カルボン酸の
混合物も勿論適当である。上述のカルボン酸に加えて、
トリメリット酸及び三量体化脂肪酸のような他のカルボ
ン酸を用いることができ、該酸はカルボン酸の全量に対
して計算して例えば30重量%以下、好ましくは10重量%
未満の比較的少量で用いられよう。
カルボン酸は所望なら、ハロゲン、ニトロ、アセト又
はアルキルエーテル基のような不活性置換基を含むこと
ができる。もし望むなら、上述の酸は、酸無水物又は酸
ハライドとして又はエステルたとえば1〜6個の炭素原
子を持つアルコールから誘導されるエステルの形で用い
ることもできる。
本発明に従いポリアミノアミドがそれから部分的に構
成されるところのポリアミンは、2〜6個ましくは2〜
3個の第一アミノ基及び0〜4個の第二アミノ基を持つ
ポリアミンである。適当なポリアミンの例としては、3
−アミノ−1−(メチルアミノ)プロパン、3−アミノ
−1−(シクロヘキシルアミノ)プロパン、N−(2−
ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、特には下記式の
ポリアミン H2N−(R2−NH)nR1−NH2 (ここで基R1及びn個の基R2は同じでも異ってもよく、
2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子を
持つアルキレン基を示し、nは1〜6、好ましくは1〜
3の数である)が挙げられる。ここでアルキレン基とい
う言葉は、シクロアルキレン基又はエーテル酸素原子を
持つアルキレン基をも意味する。代表的ポリアルキレン
ポリアミンとしては、ジエチレントリアミン、ジプロピ
レントリアミン、ジブチレントリアミン、ジヘキシレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタエチ
レンヘキサミン又は1分子中に種々のアルキレン基を持
つポリアミノ化合物たとえばH2N(CH22NH(CH23N
H2、H2N(CH23NH(CH2−NH(CH23NH2およびH2N
−(CH23NH(CH2−NH(CH22NH(CH23NH2、又
は上述の化合物の混合物が挙げられる。上記で最後に挙
げた二つの化合物は、たとえばエチレンジアミン又はジ
エチレントリアミンをアクリロニトリルに付加させ、得
られた生成分を水酸化して作ることができる。
本発明に従いポリアミノアミドがそれからやはり部分
的に構成されるところの好ましいポリアミンは、2又は
3個の専ら第一アミノ基を持つ脂肪族、環状脂肪族又は
芳香族アミノ化合物である。そのようなポリアミンの例
としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブ
チレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン、4,7−ジオキサ
デカン−1,10−ジアミン、ドデカメチレンジアミン、4,
9−ジオキサドデカン、1,12−ジアミン、7−メチル−
4,10−ジオキサトリデカン−1,13−ジアミン、1,2−ジ
アミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサ
ン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス−
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,
2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)−(3−メ
チル−4−アミノフェニル)メタン、4,4′−ジアミノ
ジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ビス
−(3−メチル−4−アミノフェニル)メタン及びビス
−(3−アミノプロピル)メチルアミンが挙げられる。
ポリアミノアミドは、モノ及び/又はジカルボン酸と
一又は二以上のポリアミンから任意の周知の方法で、例
えば一般に100〜220℃、好ましくは115〜190℃の温度で
反応成分を互に反応させることにより作ることができ
る。異常、溶媒は用いられないが、一以上の溶媒たとえ
ばメタノールを所望により用いてもよいことは自明であ
る。反応混合物においてカルボン酸は通常、本発明に従
い60〜1000、好ましくは80〜750、より好ましくは200〜
600のアミン価のポリアミノアミドが得られるような量
で存在する。
これらポリアミノアミドはまた、一以上のエポキシ基
を持つ化合物へのアダクトとして用いることもできる。
ポットライフを永くするために、ポリアミノアミドは所
望によりポリアミノアミドとケトンたとえばメチルエチ
ルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン又
はメチルアミルケトン、又はアルデヒドたとえばホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド又はイソブチルアルデヒ
ドとのケチミン又はアルジミンの形で用いることができ
る。
ポリアミノアミドに加えて、更に別のアミノ化合物が
存在してもよい。好ましくはアルジミンかまたはケチミ
ン化された形で用いられるそのようなアミノ化合物の例
としては、少くとも1個、好ましくは2〜4個の第一ア
ミノ基、及び2〜24個の炭素原子を持ち、特に分子量58
0以下の脂肪族又は脂環族アミンが挙げられる。これら
アミンが0〜6個の第二アミノ基を持つことが好まし
い。適当なアミノ化合物としては、エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、エタノールアミン、プロパノール
アミン、ブチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、
ヘキサメチルジアミン、デカメチレンジアミン、4,6−
ジオキサデカン−1,10−ジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、4,9−ジオキサドデカン−1,12−ジミン、7−メ
チル−4,10−ジオキサトリデカン−1,13−ジアミン、1,
2−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サン、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソ
ホロンジアミン、ビス−(3−メチル−4−アミノシク
ロヘキシル)メタン、2,2−ビス−(4−アミノシクロ
ヘキシル)プロパン、ニトリルトリス(エタンアミ
ン)、ポリエーテルポリアミンたとえばジェファーソン
(Jefferson)ケミカル社のJeffamine(商標)として知
られているもの、ビス−(3−アミノプロピル)メチル
アミン、3−アミノ−1−(メチルアミノ)プロパン、
3−アミノ−1−(シクロヘキシルアミノ)プロパン、
N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン及び式 H2N−(R2−NH)−R1−NH2 (式中、基R1とn個の基R2は同じでも異ってもよく、2
〜6、好ましくは2〜4個の炭素原子を持つアルキレン
基を示し、nは1〜6、好ましくは1〜3の数であ
る。)により示されるポリアミンが挙げられる。ここで
アルキレン基という言葉は、シクロアルキレン基又はエ
ーテル酸素原子を含むアルキレン基をも意味する。代表
的ポリアルキレンポリアミンの例は、ジエチレントリア
ミン、ジプロピレントリアミン、及びジブチレントリア
ミンである。他の適当なアミノ化合物は、ポリアミン又
はヒドロキシルアミンとモノエポキシ化合物、モノイソ
シアネート又は一官能性α、β−エチレン性不飽和カル
ボニル化合物とのアダクトである。
所望により使用してもよい他の適当なアミノ化合物
は、二価又は多価エポキシ又はイソシアネート化合物又
はα、β−エチレン性不飽和カルボニル化合物と、少く
とも一つの第一アミノ基を含みかつ二価又は多価化合物
と反応する基を含むアミノ化合物とのアダクトである。
自体が固体又は液体であってもよい適当なエポシキ化
合物の例としては、(環状)脂肪族又は芳香族ヒドロキ
シル化合物たとえばエチレングリコール、グリセロー
ル、シクロヘキサンジオール、単核又は多核二価又は三
価フェノール、ビスフェノールたとえばビスフェノール
−A及びビスフェノール−Fのジ又はポリグリシジルエ
ーテル;フェノールホルムアルデヒドノボラックのポリ
グリシジルエーテル;エポキシ基を持つエチレン性不飽
和化合物たとえばグリシジル(メタ)アクリレート、N
−グリシジル(メタ)アクリルアミド及び/又はアリル
グリシジルエーテル、及び所望により一種以上の他の共
重合性エチレン性不飽和モノマーのポリマー;環状脂肪
族エポキシ化合物たとえばエポキシ化され、かつ所望に
より次に水素化されたスチレン又はジビニルベンゼン;
たとえば6〜24個の炭素原子を含む脂肪酸のグリシジル
エステル;グリシジル(メタ)アクリレート;イソシア
ヌレート基を持つエポキシ化合物;エポキシ化ポリアル
カジエンたとえばエポキシ化ポリブタジエン;ヒダント
イン−エポキシ樹脂;脂肪族及び/又は脂環族アルケン
をエポキシ化して得られるエポキシ樹脂たとえばジペン
テンジオキサイド、ジシクロペンタジエンジオキサンド
及びビニルシクロヘキセンジオキサイド、及び1分子当
り一以上のグリシジル基を含むポリエステル又はポリウ
レタンのようなグリシジル基含有樹脂又は上述のエポキ
シ樹脂の混合物が挙げられる。エポキシ樹脂自体は当業
者に周知であり、更に説明することを要しない。用いら
れるエポキシ樹脂がビス(4−ヒドロキシフェニル)−
2,2−プロパンに基づくグリシジルエーテルであること
が好ましい。エポキシ樹脂の好ましいエポキシ当量重量
は、87〜6000、特に120〜1000の範囲である。
適当なイソシアネート化合物の例としては、エチレン
性不飽和の又はそうでない脂肪族、脂環族、又は芳香族
ジ、トリ、又はテトライソシアネート、たとえば1,2−
プロピレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3−ブチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレン
ジイソシアネート、ω,ω′−ジプロピルエーテルジイ
ソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネー
ト、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シク
ロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、4−メチル−1,3−ジイソシアナトシクロヘキサ
ン、トランス−ビニリデンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジ
メチル−ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート、トルエンジイソシアネート、1,3−ビス(1−
イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン、1,4−ビ
ス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン、
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、キシリレ
ンジイソシアネート、1,5−ジメチル−2,4−ビス(イソ
シアナトメチル)ベンゼン、1,5−ジメチル−2,4−ビス
(2−イソシアナトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリエ
チル−2,4−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、4,
4′−ジイソシアナトジフェニル、3,3′−ジクロル−4,
4′−ジイソシアナトジフェニル、3,3′−ジフェニル−
4,4′−ジイソシアナトジフェニル、3,3′−ジメトキシ
−4,4′−ジイソシアナトジフェニル、4,4′−ジイソシ
アナトジフェニルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジ
イソシアナトジフェニルメタン、ジイソシアナトナフタ
レン、イソシアヌレート構造単位を持つポリイソシアネ
ート、2分子のジイソシアネートたとえばヘキサメチレ
ンジイソシアネート又はイソホロジイソシアネートとジ
オールたとえばエチレングリコールとのアダクト、3分
子のヘキサメチレンジイソシアネートと1分子の水との
アダクト(バイエル社の商標Desmodur Nとして入手可
能)、1分子のトリメチロールプロパンと3分子のトル
エンジイソシアネートとのアダクト(バイエル社の商標
Desmodur Lとして入手可能)、1分子のトリメチロール
プロパンと3分子のイソホロンジイソシアネートとのア
ダクト、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン及び2,4,6−
トリイソシアナトトルエンのような化合物、及び1分子
のペンタエリスリトールと4分子のトルエンジイソイア
ネートとのアダクトが挙げられる。
適当な多官能性α,β−エチレン性不飽和化合物の例
としては、ポリエステルジオール又はポリオール及びポ
リエーテルジオール又はポリオールを包含する二、三又
は多価ヒドロキシ化合物の(メタ)アクリル酸エステ
ル;アルキド樹脂及びヒドロキシル官能性(メタ)アク
リル又はビニル(コ)ポリマー樹脂;一方でポリオール
のヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルの、
他方で少くとも二官能性のイソシアネート化合物又はエ
ポキシ化合物へのアダクト;及び(メタ)アクリル酸の
少くとも二官能性エポキシ化合物へのアダクトが挙げら
れる。簡略のために、ここで意図される化合物を以下で
はポリ(メタ)アクリロイル化合物と呼ぶことがある。
少くとも二官能性のイソシアネート化合物又はエポキシ
化合物へのアダクトがそれから形成されるところのヒド
ロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステルは、上述の
ポリオールの(メタ)アクリル酸エステルである。上述
のアダクトの形成に適する少くとも二官能性のイソシア
ネート化合物又はエポキシ化合物の例として、アミン化
合物の多官能性イソシアネート化合物又はエポキシ化合
物へのアダクトの成分として上述したイソシアネート化
合物及びエポキシ化合物が挙げられる。ポリ(メタ)ア
クリロイル化合物は一般に、85〜5000、好ましくは100
〜1000の当量重量を持つ。アミノ化合物へのアダクトの
形成で用いうるα、β−エチレン性不飽和化合物は、好
ましくは、前述したポリ(メタ)アクリロイル化合物で
ある。所望により一又は二以上のα、β−エチレン性不
飽和ジカルボン酸単位を持つ化合物たとえばマレイン酸
又はフマル酸又はそのエステルを用いることができる。
多官能性エポキシ化合物又はイソシアネート化合物又
はα、β−エチレン性不飽和カルボニル化合物とのアダ
クトの形成に用いられるアミノ化合物は例えば先ず、好
ましくは2〜24個の炭素原子を含む前述のポリアミノ化
合物、又は所望により、エポキシ化合物又はイソシアネ
ート化合物又はα、β−エチレン性不飽和カルボニル化
合物と反応する基たとえばヒドロキシル基を持つモノア
ミン好ましくは第一モノアミンであることができる。ポ
リアミノアミドの量が少くとも3、好ましくは少くとも
5当量%であるようなポリアミノアミドとアミノ化合物
の混合物を用いることが好ましい。ポリアミノアミドは
好ましくは、ブロックされていない形で用いられ、アミ
ノ化合物はブロックされた形で用いられる。
本発明に従うコーティング組成物における使用のため
に、前述のアミノ化合物のアミノ基は、10個以下、好ま
しくは3〜8個の炭素原子を含むアルデヒド又はケトン
によりブロックされうる。アミノ基のための適当なブロ
ック剤の例は、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチ
ルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、イソブチルアルデヒド、シクロヘキサノン、
エチルアミルケトン、ジイソブチルケトン、3−オクタ
ノン及びデカノンである。脂肪族又は脂環族ケトン、特
に3〜8個の炭素原子を含むものを用いることが好まし
い。
上述のブロックされたアミノ化合物を作る効果的方法
はたとえば、前述したエポキシ又はイソシアネート化合
物又はα、β−エチレン性不飽和カルボニル化合物とア
ミノ、ヒドロキシル又はメルカプタン官能性ケチミン又
はアルジミンの付加反応である。所望によりアミノ基
は、付加反応後にブロックされることができる。アミノ
基のブロック自体は公知であり、更に説明を要しない。
本発明のコーティング組成物において、ポリアセトア
セテート、ポリアミノアミド及び(もし存在するなら)
アミノ化合物は通常、ポリアミノアミドと(もし存在す
るなら)アミノ化合物の第一アミノ基の当量数とポリア
セトアセテートのアセトアセテートの当量数の比が0.5
〜2.0、好ましくは2/3〜4/3の範囲にあるような量で存
在する。
本発明に従い水性組成物は、上記した4つの群(i)
〜(iv)から選ばれる1以上の化合物を含む。(ii)お
よび(iii)の郡に属する化合物は、少くとも二つの互
変異性形を持ち、互変異性形の一つにおいて不安定な水
素原子が炭素原子に結合している化合物であり、簡単の
ために、これをCH酸と呼ぶことがある。驚くべきこと
に、上述の化合物は、ポリアミノアミドを含む本バイン
ダ系に対し乳化作用を行い、水中へのバインダー系の優
れた分散性を提供することが判った。(ii)群の化合物
の例としては、2,4−ペンタンジオン、1,1,1−トリフル
オル−2,4−ペンタンジオン、フェニルスルホニルプロ
パノン−2、3−メチル−2,4−ペンタンジオンが挙げ
られる。(iii)群の化合物は、1〜10個の炭素原子を
持つ(環状)脂肪族または芳香族ヒドロキシル化合物
と、ニトロ酢酸、シアノ酢酸、トリフルオル酢酸、アセ
チル酢酸およびマロン酸から成る群より選択されるカル
ボン酸とのエステルである。1〜10個の炭素原子を持つ
(環状)脂肪族または芳香族ヒドロキシル化合物として
は、たとえばメタノール、エタノール、ブタノール、ヘ
キサノール、シクロヘキサノール、フェノール、エチレ
ングリコール、グリセロール、トリメチロールエタン及
びトリメチロールプロパンが挙げられる。適当なエステ
ルの例は、ニトロ酢酸エチル、ニトロ酢酸シクロヘキシ
ル、シアノ酢酸ベンゾイル、トリフルオルアセト酢酸エ
チル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢
酸フェニル、及びマロン酸ジエチルである。2,4−ペン
タンジオン、アセト酢酸メチル又はアセト酢酸エチル、
又はシアノ酢酸メチルを用いることが好ましい。CH酸は
一般に、3〜12、好ましくは4〜11、特に6.5〜9のpKa
を持つ。
(iv)ギ酸エステルの1つの群は、ギ酸と1〜6、特に
1〜5個の炭素原子を持つ一価アルコールとのエステル
である。適当なアルコールの例は、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノール、n−ペンタノール、イソペン
タノール、及びエーテルアルコールたとえば2−エトキ
シエタノール、2−プロポキシエタノール及び2−ブト
キシエタノールである。特に好ましくはエステルは、一
般式 (ここでR1とR2は同でも異なってもよく、水素原子又は
アルキル基を表わし、R1とR2は合計して5個以下の炭素
原子を含む。)のギ酸エステルである。特に好ましいエ
ステルは、ギ酸メチル、ギ酸エチル又はギ酸イソプロピ
ルである。(iv)ギ酸エステルの別の群は、ギ酸と2〜
8個の炭素原子を持つ二価又は多価ヒドロキシ化合物と
のエステルである.適当なヒドロキシ化合物の例とし
て、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セロール、トリメチロールプロパン及びペンタエリスリ
トールがあげられる。所望によりギ酸エステルは、一以
上のヒドロキシル基を含むことができる。ギ酸エステル
が、20℃の温度の水100g中で0.2〜50g、特に0.5〜35gの
溶解度を待つことが好ましい。
CH酸は通常、アミノ基含有硬化剤のN原子当り0.3〜
2個の、CH酸の不安定なH原子が存在するような量で用
いられる。
(i)ニトロアルカンは、1〜6個、好ましくは1〜4
個の炭素原子を持ち、一又は二個のニトロ基をふくむ。
例として、ニトロメタン、ニトロエタン、1−及び2−
ニトロプロパン、1−及び2−ニトロブタン、及び1,3
−ジニトロプロパンが挙げられる。ニトロエタン又はニ
トロプロパンを用いるのが好ましい。
ギ酸エステルは一般に、アミノ基含有硬化剤の窒素1
当量当り0.3〜2当量のギ酸エステルが存在するような
量で用いられる。
本水性コーティング組成物は、ポリアセトアセテー
ト、ポリアミノアミド、及びニトロアルカン、ギ酸エス
テル及び/又はCH酸から任意の慣用の方法で形成でき
る。ポリアセトアセテートを適当な有機溶剤に溶解し、
次に適当な有機溶剤中のポリアミノアミドの溶液と混合
することが好ましい。実際には、ニトロアルカン、ギ酸
エステル及び/又はCH酸は、ポリアセトアセテートの溶
液又はポリアセトアセテートとポリアミノアミドの共通
溶液のどちらかに加えられる。
望む使用粘度を達成するために、最終溶液に水が加え
られる。水性組成物は、通常の添加物たとえば顔料、充
填剤、レベリング剤、消泡剤、レオロジー調整剤、腐蝕
防止剤及び不活性有機溶剤たとえば脂肪族又は芳香族炭
化水素、及びブチルグリコールのような化合物を含むこ
とができる。所望により顔料はバインダーの溶液又は有
機溶剤中のその成分と予め混合することができる。
使用の用意ができたコーティング組成物は一般に少く
とも15重量%、好ましくは少なくとも25重量%の量の、
また一般に80重量%以下の量の水を含む。
コーティング組成物は、任意の適当な方法たとえばロ
ーラーコーティング、スプレー、ハケ塗り、振りかけ、
フローコーティング又は浸漬により基体に施与できる。
組成物を(静電)スプレー法により施与することが好ま
しい。本発明はまた、前述した水性組成物を用いて基体
をコーティングする方法にも関する。
基体は例えば、金属たとえばアルミニウム、マグネシ
ウム、鋼、鉄、チタン;合成物質たとえば、繊維強化エ
ポキシ樹脂、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリイミ
ド又はポリエステル;又はコンクリート又はアスベスト
セメントであることができる。基体は予備処理されてい
ても、いなくてもよい。コーティングは一般に、環境温
度で、又は高められた温度たとえば80℃以下で硬化され
る。コーティング厚さ(硬化後)は一般に、10〜200ミ
クロンmの範囲である。本発明に従うコーティング組成
物は、環境に無害であり、硬く硬化し、硬化後はガソリ
ンのような有機溶剤及び水に対して著しく耐久性があ
る。本組成物は、自動車及び車修理業界においてプライ
マー又はトップコートとして、コンクリートへの装飾的
コートとして、及び木又はコンクリートへの耐摩擦コー
トとして優秀に使用できる。
本発明を以下の実施例で更に説明するが、これらは本
発明を限定するものではない。実施例において「部」は
重量部、「%」は重量パーセントを言う。組成物のコー
ティング厚さは、組成物を硬化した後に測定した。水及
びプレミアム等級ガソリンに対するコーティングの耐久
性は、一週間乾燥後に、水に浸した脱脂綿のかたまりを
2時間、又はプレミアム等級ガソリンのそれを2分間パ
ネル上に置き、次に外観を曇について視覚的に、及び2B
硬度の鉛筆でこすることにより硬度減少を評価すること
によって決定した。曇り又は硬度減少が見られない場合
には、結果は「優秀」と評価される。硬度減少はない
が、僅かに曇りのみが見られる場合には結果は「非常に
良」と評価される。僅かの曇りに加えて、僅かの硬度減
少が生じ、しかしこれはコーティングの乾燥後に無くな
る場合、結果は「良」と評価される。
ポリアセトアセテートA〜Dの調製 ポリアセトアセテートA 反応器に、沸点に加熱された溶剤900gを入れた。次
に、451.9gのアクリル酸ブチル、461.2gのスチレン、23
0.5gのメタクリル酸メチル及び556.6gのメタクリル酸ヒ
ドロキシメチルの混合物、及び125gの溶剤及び119.0gの
第三ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエ
ートの混合物を別々に3時間かけて加えた。次に、8.5g
の第三ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノ
エートと75gの溶剤の混合物を30分間かけて加えた。そ
して22gの溶剤を加えた。98%より大きい転化率が達成
されるまで反応混合物を沸騰温度に保った。次に反応混
合物を冷却し、3.4gのジブチル錫オキサイド、463.6gの
エチルアセトアセテート及び225gのキシレンを加え、そ
の後、発生するエタノールを(共沸)蒸溜により除去し
ながら反応混合物を沸騰温度に加熱した。6時間後に18
9.0g(理論量の100%)のエタノールが集められた。38g
の溶剤を加えた後に、1.1の酸価及び36.8cPasの粘度を
持つアセトアセテート化合物Aの61.4%溶液が得られ
た。この実施例で用いた溶剤は、炭化水素混合物(エッ
ソ社の商標Solvessoとして入手できる)であった。
ポリアセトアセテートB 反応器に335gのトリメチロールプロパン、926.3gのエ
チルアセトアセテート、417.9gのキシレン及び2.5gのジ
ブチル錫オキサイドを入れ、発生するエタノールを(共
沸)蒸溜で除去しながら沸騰温度に加熱した。6時間後
に314.0gのエタノールが留去された。0.8の酸価及び1.5
c Pasの粘度を持つポリアセテートBの68.8%溶液が得
られた。
ポリアセトアセテートC 反応器に270gのキシレン、270gのホワイトスピリット
(沸点140〜165℃)、540gのエチルアミルケトン及び33
3.00gのエチルアセトアセテートを入れ、沸騰温度に加
熱した。次に421.9gのメタクリル酸ヒドロキシエチル、
503.2gのアクリル酸ブチル及び774.0gのスチレンの混合
物、及び134.0gの第三ブチルパーオキシ−3,5,5−トリ
メチルヘキサノエート及び250gのエチルアミルケトンの
混合物を別々に3時間かけて加えた。次に5.1gの第三ブ
チルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート及
び47.0gのエチルアミルケトンを30分間かけて加えた。
次に反応混合物を沸騰温度に2時間保った。冷却後に6.
4gのジブチル錫オキサイドを加え、発生するエタノール
を(共沸)蒸溜により除去しながら反応混合物を沸騰温
度に加熱した。5時間後に109.6gのエタノール(理論量
の93%)が集められた。0.9の酸価及び176c Pasの粘度
を持つポリアセテートCの59.0%溶液が得られた。
ポリアセトアセテートD 反応器中で1416部のビスフェノール−Aのビスグリシ
ジルエーテル(シェルケミカル社の商標Epikote 1007と
して入手できる)、1618部のキシレン、245.0部のエチ
ルアセトアセテート及び3.5部のジブチル錫オキサイド
を、130〜140℃の温度で窒素雰囲気下で還流沸騰させ
た。9時間かけて87.0gのエタノールを留去した。次に
約100℃へ冷却後に51.0部のヘキサヒドロ無水フタル酸
を加え、反応混合物を還流温度(145℃)に6時間加熱
した。この後には遊離の無水物は存在しなかった。冷却
及び溶剤添加の後に、重量比3.6:1.0:4.2のキシレン、
n−ブタノール及び酢酸ブチルの混合物中のポリアセト
アセテートDの43%溶液が得られ、55cPasの粘度を持っ
た。この樹脂溶液は5の酸価を持った。
ブロックされたポリアミノアミドA〜C ブロックされたポリアミノアミドAとして、メチルイ
ソブチルケトン及び345〜370のアミン価を持つポリアミ
ノアミド(シェリング社の商標Versamid 125として入手
可能)から構成されるポリケチミンが実施例で用いられ
る。このポリケチミンは、個体成分に基づいて計算して
325.5の当量重量を持った。
ブロックされたポリアミノアミドBとして、メチルイ
ソブチルケトンと80〜110のアミン価を持つポリアミノ
アミド(シェリング社の商標Euredur 424として入手可
能)から構成されるポリケチミンが用いられる。このポ
リケチミンは、個体成分に基づいて計算して1269の当量
重量を持つ。
ブロックされたポリアミノアミドCとして、ヘキサノ
ンと170のアミン価を持つポリアミノアミド(アクゾヘ
ミー社の商標Epilink 175として入手可能)から構成さ
れるポリケチミンが用いられた。このポリケチミンは、
70cPasの粘度を持つ。
ブロックされたアミノ化合物D ブロックされたアミノ化合物Dとして、メチルイソブ
チルケトン3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシルメタンから構成されるポリケチミンが用いら
れる。このポリケチミンは、固体成分に基づいて計算し
て213の当量重量を持つ。
実施例1〜12 実施例1 32.8gのポリアセトアセテートA、8.3gのポリアミノ
アミド(シェリング社の商標Euredur 424として入手可
能)、7.8gのブロックされたアミノ化合物D及び1.6gの
ニトロエタンを順次混合することによりコーティング組
成物を作った。この混合物に撹拌下に48.2gの水を加え
た。得られた組成物は、31.5%の固形分含量、41.5%の
水含量での転相点及び8時間のゲル時間を持った。組成
物を51μmのコーティング厚さで鋼パネルに施与し、20
℃の環境温度及び70%の相対湿度で乾燥した。施与され
たコーティングは、1.5時間後にはダストドライであ
り、3.5時間後にはハンドラブル(handleable)であっ
た。ペルゾッツ硬度は、1日後に43秒、1週間後に101
秒であった。コーティングは水に対して優秀に耐久性で
あり、プレミアム等級ガソリンに対して極めて良好に耐
久性であった。
実施例2 17.6gのポリアセトアセテートA、22.0gの80〜110の
アミン価を持つポリアミノアミド(シェリング社の商標
Eurodur 424として入手可能)、5.3gの3,3′−ジメチル
−4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン及び7.7gの
ニトリエタンを順次混合してコーティング組成物を作っ
た。この混合物に撹拌下に23.1gの水を加えた。得た組
成物は、42.5%の固形分含量、19.5%の水含量での転相
点及び45分間のゲル時間を持った。組成物を77μmの厚
さで鋼パネルに施与し、20℃の環境温度及び70%の相対
湿度で乾燥した。施与されたコーティングは、45分間後
にダストドライであり、1.75時間後にバンドラブルであ
った。ペルゾッツ硬度は、1日後に51秒、1週間後に83
秒であった。コーティングは水に対して良好に、プレミ
アム等級ガソリンに対して良好に耐久性であった。
実施例3 24.0gのポリアセトアセテートB、24.0gの370〜410の
アミン価を持つポリアミノアミド(シェリング社の商標
Versamid 140として入手可能)、及び4.0gのメチルシア
ノアセテートを順次混合することによりコーティング組
成物を作った。次に撹拌下に48.0gの水を加えた。得ら
れた組成物は、34.3%の固形分含量、40.0%の水含量で
の転相点及び5時間のゲル時間を持った。組成物を55μ
mのコーティング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境
温度及び70%の相対湿度で乾燥した。施与されたコーテ
ィングは、2.5時間後にはダストドライであり、6時間
後にはハンドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日
後に23秒、1週間後に60秒であった。コーティングは水
に対して良好に耐久性であり、プレミアム等級ガソリン
に対して優秀に耐久性であった。
実施例4 39.9gのポリアセトアセテートB、9.3gの80〜110のア
ミン価を待つポリアミノアミド(シェリング社の商標Eu
redur 424として入手可能)、16.1gのブロックされたポ
リアミノアミドD及び5.3gのニトロエタンを順次混合す
ることによりコーティング組成物を作った。次に撹拌下
に29.3gの水を加えた。得られた組成物は、48.0%の固
形分含量、26.6%の水含量での転相点及び70分間のゲル
時間を持った。組成物を54μmのコーティング厚さで鋼
パネルに施与し、20℃の環境温度及び70%の相対湿度で
乾燥した。施与されたコーティングは、2.5時間後には
ダストドライであり、7時間後にはハンドラブルであっ
た。ペルゾッツ硬度は、1に日後に22秒、1週間後に43
秒であった。コーティングは水に対して極めて良好に耐
久性であり、プレミアム等級ガソリンに対して良好に耐
久性であった。
実施例5 47.9gのポリアセトアセテートC、8.9gの80〜110のア
ミン価を持つポリアミノアミド(シェリング社の商標Eu
redur 424として入手可能)、6.7gのブロックされたポ
リアミン化合物D及び4.5gのニトロエタンを順次混合す
ることによりコーティング組成物を作った。次に撹拌下
に32.0gの水を加えた。得られた組成物は、39.4%の固
形分含量、28.0%の水含量での転相点及び4時間のゲル
時間を持った。組成物を55μmのコーティング厚さで鋼
パネルに施与し、20℃の環境温度及び70%の相対湿度で
乾燥した。施与されたコーティングは、2時間後にはダ
クトドライであり、3.5時間後にはハンドラブルであっ
た。ペルゾッツ硬度は、1日後に58秒、1週間後に116
秒であった。コーティングは水に対して極めて良好に耐
久性であり、プレミアム等級がガソリンに対して極めて
良好に耐久性であった。
実施例6 32.8gのポリアセトアセテートC、19.2gのブロックさ
れたポリアミン化合物C、及び4.4gのメチルシアノアセ
テートを順次混合することによりコーティング組成物を
作った。この混合物に撹拌下に43.6gの水を加えた。得
られた組成物は、32.8%の固形分含量、38.2%の水含量
での転相点及び110分間のゲル時間を持った。組成物を4
7μmのコーティング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の
環境温度及び70%の相対湿度で乾燥した。施与されたコ
ーティングは、2時間後にダストドライであり、4時間
後にはハンドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日
後に10秒、1週間後に38秒であった。コーティングは水
に対して極めて良好に耐久性であり、プレミアム等級ガ
ソリンに対して良好に耐久性であった。
実施例7 44.5gのポリアセトアセテートD、22.0gの80〜110の
アミン価を持つポリアミノアミド(シェリング社の商標
Euredur 424として入手可能)、3.9gのブロックされた
アミノ化合物D及び5.9gのメチルシアノアセテートを順
次混合することによりコーティング組成物を作った。次
に撹拌下に23.7gの水を加えた。得られた組成物は、34.
4%の固形分含量、20.7%の水含量での転相点及び20分
間のゲル時間を持った。組成物を69μmのコーティング
厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境温度70%の相対湿
度で乾燥した。施与されたコーティングは、1.5時間後
にはダストドライであり、2.5時間後にはハンドラブル
であった。ペルゾッツ硬度は、1日後に44秒、1週間後
に82秒であった。コーティングは水に対して優秀に耐久
性であり、プレミアム等級ガソリンに対して優秀に耐久
性であった。
実施例8 31.3gのポリアセトアセテートA、24.4gのブロックさ
れたポリアミノアミドA及び2.7gのニトロエタンを順次
混合することによりコーティング組成物を作った。この
混合物に撹拌下に41.6gの水を加えた。得られた組成物
は、29.5%の固形分含量、37.5%の水含量での転相点及
び1時間のゲル時間を持った。組成物を42μmのコーテ
ィング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境温度及び70
%の相対湿度で乾燥した。施与されたコーティングは、
1時間後にはダストドライであり、1.5時間後にはハン
ドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日後に18秒、
1週間後に25秒であった。コーティングは水に対して良
好に耐久性であり、プレミアム等級ガソリンに対して良
好に耐久性であった。
実施例9 27.6gにポリアセトアセテートA、23.2gのブロックさ
れたポリアミノアミドB及び3.1gのメチルシアノアセテ
ートを順次混合することによりコーティング組成物を作
った。この混合物に撹拌下に46.1gの水を加えた。得ら
れた組成物は、31.5の固形分含量、40.5%の水含量での
転相点及び75分間のゲル時間を持った。組成物を50μm
のコーティング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境温
度及び70%の相対湿度で乾燥した。施与されたコーティ
ングは、1.25時間後にはダストドライであり、2時間後
にはハンドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日後
に21秒、1週間後に42秒であった。コーティングは水に
対して良好に耐久性であり、プレミアム等級ガソリンに
対して良好に耐久性であった。
実施例10 30.6gのポリアセトアセテートA、8.2gのポリアミノ
アミド(シェリング社の商標Euredur 424として入手可
能)、7.1gのブロックされたアミノ化合物D及び3.1gの
ギ酸メチルを順次混合することによりコーティング組成
物を作った。次に撹拌下に51.0gの水を加えた。得られ
た組成物は、51.0%の固形分含量、41.0%の水含量での
転相点及び3.5時間のゲル時間を持った。組成物を42μ
mのコーティング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境
温度及び70%の相対湿度で乾燥した。施与されたコーテ
ィングは、1時間後にはダストドライであり、2時間後
にはハンドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日後
に50秒、1週間後に92秒であった。コーティングは水に
対して優秀に耐久性であり、プレミアム等級ガソリンに
対して極めて良好に耐久性であった。
実施例11 41.7gのポリアセトアセテートC、6.9gの370〜410の
アミン価を持つポリアミノアミド(シェリング社の商標
Versamid 140として入手可能)、6.9gのブロックされた
ポリアミン化合物D及び2.8gのギ酸エチルを順次混合す
ることによりコーティング組成物を作った。次に撹拌下
に41.7gの水を加えた。得られた組成物は、34.3%の固
形分含量、34.7%の水含量での転相点及び3時間のゲル
時間を持った。組成物を57μmのコーティング厚さで鋼
パネルに施与し、20℃の環境温度及び70%の相対湿度で
乾燥した。施与されたコーティングは、1.5時間後には
ダストドライであり、2.5時間後にハンドラブルであっ
た。ペルゾッツ硬度は、1日後に秒、1週間後に56秒で
あった。コーティングは水に対して極めて良好に耐久性
であり、プレミアム等級ガソリンに対して極めて良好に
耐久性であった。
実施例12 32.3gのポリアセトアセテートA、26.9gのブロックさ
れたポリアミノアミドA、及び3.2gのギ酸イソプロピル
を順次混合することによりコーティング組成物を作っ
た。次に撹拌下に37.6gの水を加えた。得られた組成物
は、36.7%の固形分含量、32.3%の水含量での転相点及
び1時間のゲル時間を持った。組成物を50μmのコーテ
ィング厚さで鋼パネルに施与し、20℃の環境温度及び70
%の相対湿度で乾燥した。施与されたコーティングは、
0.5時間後にはダストドライであり、1.25時間後にはハ
ンドラブルであった。ペルゾッツ硬度は、1日後に43
秒、1週間後に72秒であった。コーティングは水に対し
て良好に耐久性であり、プレミアム等級ガソリンに対し
て良好に耐久性であった。

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機化合物及びそれのための硬化剤に基づ
    く水性コーティング組成物において、上記有機化合物が
    少くとも二つのアセトアセテート基を有する化合物であ
    り、硬化剤が2〜40個の炭素原子を持つモノ及び/又は
    ジカルボン酸と2〜6個の第一級のアミノ基及び2〜20
    個の炭素原子を持つポリアミンから構成される60〜1000
    のアミン価のポリアミノアミドであること、及び該コー
    ティング組成物が更に、 (i)1〜6個の炭素原子を持つニトロアルカン、 (ii)メチル基およびフッ素原子から選ばれる置換基で
    置換されていてもよい2,4−ペンタンジオンおよびフェ
    ニルスルホニルプロパノン−2からなる群より選択され
    る化合物、 (iii)1〜10個の炭素原子を持つ(環状)脂肪族また
    は芳香族ヒドロキシル化合物と、ニトロ酢酸、シアノ酢
    酸、トリフルオル酢酸、アセチル酢酸およびマロン酸か
    ら選択されるカルボン酸とのエステル、および (iv)ギ酸と、1〜6個の炭素原子を持つ一価アルコー
    ルまたは2〜8個の炭素原子を持つ二価もしくは多価ヒ
    ドロキシ化合物とのエステル(但し、ギ酸第三ブチルを
    除く) から成る化合物群より選ばれる1以上の化合物を含むこ
    とを特徴とする水性コーティング組成物。
  2. 【請求項2】アセトアセテート基を含む化合物がアセト
    アセテート基を含む付加ポリマーである特許請求の範囲
    第1項記載の水性コーティング組成物。
  3. 【請求項3】ポリアミノアミドが2〜24個の炭素原子を
    持つ飽和脂肪族モノカルボンから構成されるものである
    特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  4. 【請求項4】ポリアミノアミドが8〜36個の炭素原子を
    持つジカルボン酸から構成されるものである特許請求の
    範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  5. 【請求項5】ポリアミノアミドが2〜3個の第一アミノ
    基及び0〜4個の第二アミノ基を持つポリアミンから構
    成されるものである特許請求の範囲第1項記載の水性コ
    ーディング組成物。
  6. 【請求項6】ポリアミノアミドが式 H2N−(R2−NH)nR1−NH2 (ここで基R1及びn個の基R2は同じでも異ってもよく、
    2〜6個の炭素原子を持つアルキレン基を示し、nは1
    〜6の数である) で示されるポリアミンから構成されるものである特許請
    求の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  7. 【請求項7】ポリアミノアミドが2又は3個の第一アミ
    ノ基を持つ脂肪族、環状脂肪族、又は芳香族アミノ化合
    物から構成されるものである特許請求の範囲第1項記載
    の水性コーティング組成物。
  8. 【請求項8】ポリアミノアミドが80〜750のアミン価を
    持つ特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  9. 【請求項9】ポリアミノアミドが200〜600のアミン価を
    持つ特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  10. 【請求項10】ポリアミノアミドが、ポリアミノアミド
    とアミノ化合物との混合物として存在し、ここでポリア
    ミノアミドの量は、ポリアミノアミドとアミノ化合物の
    合計に対して少くとも3当量%である特許請求の範囲第
    1項記載の水性コーティング組成物。
  11. 【請求項11】ポリアミノアミドがブロックされていな
    い形で存在し、アミノ化合物がブロックされた形で存在
    する特許請求の範囲第10項記載の水性コーティング組成
    物。
  12. 【請求項12】ニトロアルカンが1〜4個の炭素原子を
    持つ特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  13. 【請求項13】ニトロアルカンがニトロエタン又はニト
    ロプロパンである特許請求の範囲第12項記載の水性コー
    ティング組成物。
  14. 【請求項14】(ii)および(iii)群の化合物が、2,4
    −ペンタンジオン、メチルアセトアセテート、エチルア
    セトアセテートおよびメチルシアノアセテートである特
    許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  15. 【請求項15】(iv)エステルがギ酸と1〜6個の炭素
    原子を持つ一価アルコールとのエステルである特許請求
    の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  16. 【請求項16】(iv)エステルがギ酸と1〜5個の炭素
    原子を持つ一価アルコールとのエステルである特許請求
    の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
  17. 【請求項17】(iv)エステルが一般式 (ここでR1及びR2は同じでも異ってもよく、水素原子又
    はアルキル基を示し、基R1とR2は合計して5個以下の炭
    素原子を含むこと) で示されるギ酸エステルである特許請求の範囲第1項記
    載の水性コーティング組成物。
  18. 【請求項18】(iv)エステルがギ酸メチル、ギ酸エチ
    ル又はギ酸イソプロピルである特許請求の範囲第1項記
    載の水性コーティング組成物。
  19. 【請求項19】(iv)エステルがギ酸と2〜8個の炭素
    原子を持つ二価又は多価ヒドロキシ化合物とエステルで
    ある特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  20. 【請求項20】(iv)エステルが20℃の温度の水100g中
    で0.2〜50gの溶解度を持つものである特許請求の範囲第
    1項記載の水性コーティング組成物。
  21. 【請求項21】(iv)エステルが20℃の温度の水100g中
    で0.5〜35gの溶解度を持つものである特許請求の範囲第
    1項記載の水性コーティング組成物。
  22. 【請求項22】(iv)エステルが、アミノ基含有硬化剤
    の窒素1当量当り0.3〜2当量のギ酸エステルが存在す
    るような量で含まれている特許請求の範囲第1項記載の
    水性コーティング組成物。
  23. 【請求項23】水が少くとも15重量%の量で含まれてい
    る特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  24. 【請求項24】水が少くとも25重量%の量で含まれてい
    る特許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成
    物。
  25. 【請求項25】水が80重量%以下の量で含まれている特
    許請求の範囲第1項記載の水性コーティング組成物。
JP62231267A 1986-09-24 1987-09-17 水性のコーティング組成物 Expired - Fee Related JP2639535B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL8602412 1986-09-24
NL8602412 1986-09-24
NL8701708 1987-07-20
NL8701708 1987-07-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6389576A JPS6389576A (ja) 1988-04-20
JP2639535B2 true JP2639535B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=26646161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62231267A Expired - Fee Related JP2639535B2 (ja) 1986-09-24 1987-09-17 水性のコーティング組成物

Country Status (13)

Country Link
US (1) US4929661A (ja)
EP (1) EP0264983B1 (ja)
JP (1) JP2639535B2 (ja)
CN (1) CN1010689B (ja)
AU (1) AU593944B2 (ja)
BR (1) BR8704926A (ja)
CA (1) CA1338117C (ja)
DE (1) DE3767274D1 (ja)
DK (1) DK496587A (ja)
ES (1) ES2021017B3 (ja)
FI (1) FI87467C (ja)
GR (1) GR3001592T3 (ja)
NO (1) NO173449C (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8621472D0 (en) * 1986-09-05 1986-10-15 Int Paint Plc Coating compositions
ATE62920T1 (de) * 1986-09-24 1991-05-15 Akzo Nv Waesserige ueberzugszusammensetzung und verfahren zum ueberziehen eines substrats damit.
US5071481A (en) * 1989-01-13 1991-12-10 Akzo N.V. Low-temperature curable compositions based upon polyaromatic aldehyde group-containing compounds and ketiminized polyamino compounds
EP0401898B1 (en) * 1989-06-09 1994-09-14 Akzo Nobel N.V. Liquid coating composition including, as a crosslinking agent, an unblocked monoprimary amine
CA2020629C (en) * 1989-07-21 2000-02-01 Frank Landy Shelf stable fast-cure aqueous coating
US5589534A (en) * 1990-10-16 1996-12-31 Akzo Nobel N.V. Aqueous coating compositions including a reactive emulsifier
US5254637A (en) * 1991-06-03 1993-10-19 Eastman Kodak Company Thermosetting coating compositions
US5391624A (en) * 1992-02-10 1995-02-21 S. C. Johnson & Son, Inc. Thermosettable compositions
MY108731A (en) * 1992-04-16 1996-11-30 Akzo Nv Aqueous coating compositions
AU675252B2 (en) * 1992-12-18 1997-01-30 Tremco, Inc. Fast-curing, high strength, two-part sealants using acetoacetate-amine cure chemistry
DK0678105T3 (da) * 1993-01-06 1998-08-10 Akzo Nobel Nv Oligomere, sterisk hindrede polyamintværbindere ogovertræksammensætninger indeholdende disse
GB9305548D0 (en) * 1993-03-18 1993-05-05 Zeneca Ltd Crosslinkable coating compositions
US5534310A (en) * 1994-08-17 1996-07-09 Rohm And Haas Company Method of improving adhesive of durable coatings on weathered substrates
US5872297A (en) * 1995-08-24 1999-02-16 S. C. Johnson Commercial Markets, Inc. Ethylenically-unsaturated 1,3-diketoamide functional compounds
DE19544930C2 (de) * 1995-12-01 1999-08-12 Inventa Ag Verfahren zur Herstellung von Pulverlacken sowie Verwendung des verfahrensgemäß hergestellten Pulverlacks
AU720104B2 (en) * 1995-12-04 2000-05-25 Rohm And Haas Company Waterborne crosslinkable coating compositions
US5714563A (en) * 1996-01-16 1998-02-03 Depompei; Michael Frederick One-part, low viscosity, moisture curable composition
US6512042B1 (en) 1996-12-18 2003-01-28 Rohm And Haas Company Waterborne crosslinkable coating compositions
WO2000031196A1 (en) 1998-11-20 2000-06-02 The Sherwin-Williams Company Curable compositions comprising acetoacetoxy and imine functionality
US6667384B2 (en) * 2001-12-27 2003-12-23 Hercules Incorporated Methyl acrylate-diamine based polyamide resins and processes for producing the same
DE102006039941A1 (de) * 2006-08-25 2008-02-28 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Behandlung von cellulosehaltigen Fasern oder Flächengebilde enthaltend cellulosehaltige Fasern
WO2013184827A1 (en) 2012-06-05 2013-12-12 Pastine Stefan J Synthesis of and compositions containing diaminoacetals and diaminoketals
CN103275499A (zh) * 2013-05-24 2013-09-04 无锡市华明化工有限公司 一种改性沥青
WO2015054698A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 Connora Technologies, Inc. Sterically hindered aliphatic polyamine cross-linking agents, compositions containing and uses thereof
US11124473B2 (en) 2017-07-11 2021-09-21 Aditya Birla Chemicals (Usa) Llc Salts of diaminoacetals and diaminoketals and their synthesis, and their transformations to diaminoacetals and diaminoketals
CA3153158A1 (en) * 2019-10-15 2021-04-22 Anthony J. Tye Flexible coating composition

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4058550A (en) * 1975-10-28 1977-11-15 American Cyanamid Company Polysubstituted-alkyl esters of 4-alkylaminobenzoic acids
DE2620189C3 (de) * 1976-05-07 1980-06-12 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Thixotrope Mischung
GB1531123A (en) * 1977-06-04 1978-11-01 Kansai Paint Co Ltd Cationic electrophoretic coating compositions
US4317894A (en) * 1979-12-11 1982-03-02 Ppg Industries, Inc. Low temperature cure coating compositions
US4352898A (en) * 1980-04-25 1982-10-05 Deft, Inc. Water-reducible epoxy coating compositions without emulsifier
US4477610A (en) * 1980-12-23 1984-10-16 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Aqueous dispersion compositions
US4359556A (en) * 1981-06-05 1982-11-16 Gulf Oil Corporation Thermoplastic polyamide hot melt adhesive composition
US4598108A (en) * 1984-07-06 1986-07-01 Akzo Nv Water reducible composition based on an epoxy resin
ATE40142T1 (de) * 1985-03-29 1989-02-15 Akzo Nv Fluessige ueberzugsmasse und verfahren zum ueberziehen von substraten mittels dieser ueberzugsmasse.
JPS62231266A (ja) * 1986-03-31 1987-10-09 Mitsubishi Paper Mills Ltd 静電写真用液体現像剤
ATE62920T1 (de) * 1986-09-24 1991-05-15 Akzo Nv Waesserige ueberzugszusammensetzung und verfahren zum ueberziehen eines substrats damit.

Also Published As

Publication number Publication date
DK496587D0 (da) 1987-09-22
CA1338117C (en) 1996-03-05
FI87467C (fi) 1993-01-11
US4929661A (en) 1990-05-29
AU593944B2 (en) 1990-02-22
AU7886387A (en) 1988-03-31
FI87467B (fi) 1992-09-30
JPS6389576A (ja) 1988-04-20
FI874158A (fi) 1988-03-25
CN1010689B (zh) 1990-12-05
EP0264983A1 (en) 1988-04-27
GR3001592T3 (en) 1992-11-23
DE3767274D1 (de) 1991-02-14
EP0264983B1 (en) 1991-01-09
FI874158A0 (fi) 1987-09-23
NO173449B (no) 1993-09-06
NO873981L (no) 1988-03-25
ES2021017B3 (es) 1991-10-16
DK496587A (da) 1988-03-25
NO173449C (no) 1993-12-15
BR8704926A (pt) 1988-05-17
CN87106519A (zh) 1988-04-06
NO873981D0 (no) 1987-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2639535B2 (ja) 水性のコーティング組成物
FI80467C (fi) Vaetskeformig ytbelaeggningskomposition och ett foerfarande foer ytbelaeggning av ett underlag med denna komposition.
JP2639534B2 (ja) 水性コーティング組成物
JPH06207145A (ja) ポリシロキサン含有バインダー、その製造、それらを含有するコーティング剤及びその使用
JPH02138377A (ja) 結合剤組成物、その製造方法及び使用
WO1994021738A1 (en) Crosslinkable coating compositions
EP1088040B1 (en) Use of a crosslinking component comprising a polyamine, a polyketimine or combination thereof
JPH02302458A (ja) 共重合体と遮蔽されたポリアミンとを含有している水分‐硬化性結合剤組成物
JPH02202534A (ja) 自己交叉結合性結合剤の水溶液又は分散液、およびその製造法
JPH0260910A (ja) 改質されたコポリマー、それらの製造方法、改質されたコポリマーを含む結合剤、並びにコーテイング組成物及びシーリング組成物中でのそれらの使用
JPS61168660A (ja) 低温硬化性樹脂組成物
MXPA00010724A (en) Polyacrylics containing pendant acetoacetonate moieties
JPH02311502A (ja) 水性樹脂組成物
JPH0255775A (ja) 水性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees