JP2639216B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2639216B2 JP31647490A JP31647490A JP2639216B2 JP 2639216 B2 JP2639216 B2 JP 2639216B2 JP 31647490 A JP31647490 A JP 31647490A JP 31647490 A JP31647490 A JP 31647490A JP 2639216 B2 JP2639216 B2 JP 2639216B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スロットル開度の変化に応じて内燃機関の
点火時期を制御する内燃機関用点火装置に関するもので
ある。
[従来の技術] スロットル開度に応じて点火時期を制御する内燃機関
用点火装置として、2つの積分回路を用いて点火時期を
演算するようにしたものがある。
この種の点火装置は、機関が特定の区間を回転する間
基本信号電圧を発生する基本信号電圧発生回路と、該基
本信号電圧で第1の積分コンデンサを充電して該特定の
区間の開始位置から一定の傾きで上昇する第1の積分電
圧を発生する第1の積分回路と、スロットルバルブの開
度に反比例して変化する電圧により上記特定の区間以外
の区間第2の積分コンデンサを充電して、特定の区間の
終了位置から所定の傾きで上昇して特定の区間では一定
のレベルを保持する第2の積分電圧を発生する第2の積
分回路と、第1の積分電圧と第2の積分電圧とを比較す
る回路とを備え、第1の積分電圧が第2の積分電圧以上
になったときに点火時期を定める点火信号を発生させる
ようにしている。
この点火装置によれば、スロットルバルブの開度の増
大に伴って点火時期が進角し、スロットルバルブの開度
の減少に伴って点火時期が遅角する特性が得られる。
上記のように、スロットルバルブの開度の減少に伴っ
て点火時期を遅角させる場合、機関の負荷が大きいとき
に遅角が急激に行われると機関が停止する恐れがある。
例えば、船舶を停止させる際には、スロットルバルブ
の開度を絞ると共にスクリューを逆転させることが行わ
れるが、この場合負荷が急に増大するため、点火時期が
急激に遅角すると機関が停止することがある。
これを防ぐため、スロットルバルブの開度が減少した
ときに点火時期を徐々に遅角させるようにした点火装置
(特開平1−262365号)が提案された。この既提案の点
火装置において、スロットルバルブの開度を第8図
(A)に示すように変化させた場合、点火時期の特性は
同図(B)のようになる。即ち、スロットルバルブ開度
を増大させた場合(バルブを開いた場合)には点火時期
がバルブ開度に追従して進角するが、バルブ開度を減少
させた場合(バルブを閉じた場合)には点火時期がゆっ
くりと遅角する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の点火装置では、第8図(B)に示すように、ス
ロットルバルブ開度を減少させた場合に点火時期がゆっ
くりと遅角するため、進角幅が大きい場合に遅角が終了
するまでに長い時間を要し、スロットルの変化に対する
点火時期の応答性が悪くなるという問題があった。
本発明の目的は、スロットルバルブ開度が減少する際
の応答性を悪くすることなく、急減速時に機関が停止す
る恐れを無くすことができるようにした内燃機関用点火
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係わる点火装置は、点火信号Vfが与えられた
ときに点火コイル1aの1次電流を変化させて点火コイル
1aの2次側に点火用の高電圧を発生させる点火回路1
と、内燃機関の第1の回転角度位置及び該第1の回転角
度位置よりも遅れた第2の回転角度位置でそれぞれスレ
ショールドレベル以上になる第1の信号Vs1及び第2の
信号Vs2を発生するパルサコイル2と、第1の信号及び
第2の信号により制御されて第1の回転角度位置から第
2の回転角度位置まで持続する基本信号電圧Vcを発生す
る基本信号電圧発生回路3と、基本信号電圧により第1
の積分コンデンサ4aを充電する積分動作を行う第1の積
分回路4と、第2の信号を制御信号として第2の回転角
度位置で第1の積分コンデンサ4aを放電させて該第1の
積分コンデンサの両端に得られる第1の積分電圧Vi1を
基準レベルまで低下させる第1のリセット回路5と、内
燃機関のスロットルバルブの開度の増減に応じて増減す
る点火時期制御用電圧VLを発生する点火時期制御用電
圧発生回路6と、点火時期制御用電圧の位相を反転させ
る位相反転回路7と、位相反転回路7の出力電圧VL′
により第2の積分コンデンサ8aを充電する積分動作を行
い第1の回転角度位置で第1の信号がスレショールドレ
ベルに達したときに積分動作を停止する第2の積分回路
8と、第2の信号を制御信号として第2の回転角度位置
で第2の積分コンデンサ8aを放電させて該第2の積分コ
ンデンサの両端に得られる第2の積分電圧Vi2を基底レ
ベルまで低下させる第2のリセット回路9と、第1の積
分電圧Vi1と第2の積分電圧Vi2とを比較して第1の積分
電圧が第2の積分電圧以上になったときに点火回路に点
火信号を与える点火信号供給回路10とにより構成され
る。
点火時期制御用電圧発生回路6は、スロットル開度に
比例して抵抗値が変化するスロットルセンサ6aと、スロ
ットルセンサの抵抗値に比例したスロットル電圧により
充電される点火時期制御用コンデンサ6bと、スロットル
電圧が設定電圧よりも高いときには点火時期制御用コン
デンサをスロットルセンサの抵抗を通して放電させる放
電回路を構成し、スロットル電圧が設定電圧以下のとき
には点火時期制御用コンデンサを付加抵抗6cとスロット
ルセンサ6aの抵抗とを通して放電させる放電回路を構成
するコンデンサ放電制御回路とを備えており、点火時期
制御用コンデンサの両端に点火時期制御用電圧VLを発
生する。
本発明に係わる点火装置においてはまた、始動時の点
火時期を始動に適した回転角度に設定することができる
ようにするため、内燃機関の始動時に一定の時定数で充
電される始動時点火時間制御用コンデンサ11aと、始動
時点火時間制御用コンデンサの両端の電圧を参照電圧と
比較して該始動時点火時間制御用コンデンサの両端の電
圧が参照電圧を超えるまでの間点火時期制御用コンデン
サの両端に始動時点火制御用電圧を印加する始動時点火
制御用電圧供給回路とを備えた始動時点火制御回路11を
設けることができる。
[作 用] 上記のように、スロットル電圧が設定電圧よりも高い
ときには点火時期制御用コンデンサをスロットルセンサ
の抵抗を通して放電させる放電回路を構成し、スロット
ル電圧が設定電圧以下のときには点火時期制御用コンデ
ンサを付加抵抗とスロットルセンサの抵抗とを通して放
電させる放電回路を構成するコンデンサ放電制御回路
を、点火時期制御用電圧発生回路に設けて、この回路か
ら得られる点火時期制御用電圧の極性を反転させた電圧
(バルブ開度に反比例する電圧)で第2の積分コンデン
サを充電するようにすると、スロットルバルブが閉じら
れる際に点火時期は先ずスロットルバルブ開度の減少に
追従して遅角し、次いでバルブ開度が所定の大きさまで
減少したところから徐々に遅角する特性に切り替わる。
このように、本発明によれば、スロットルバルブが閉
じられる際に先ずバルブ開度の減少に追従して点火時期
を遅角させるので、スロットルバルブが閉じられる際の
応答性が悪くなるのを防ぐことができる。またスロット
ルバルブが閉じる前に緩速遅角に切り換えるため、急減
速時に機関が停止するのを防ぐことができる。
また上記のように始動時点火制御回路を追加して、始
動時に始動時点火時間制御用コンデンサの両端の電圧が
参照電圧を超えるまでの所定時間の間、点火時期制御用
コンデンサの両端に所定の大きさの始動時制御用電圧を
印加するようにすると、始動時に機関の回転が安定する
までの間点火時期が進角するのを防いで、始動時に機関
の回転を安定させるのに必要な時間、点火時期を始動に
適した時期に設定することができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の実施例の構成を示したもので、同図
において1は点火信号Vfが与えられたときに点火コイル
1aの1次電流を変化させて点火コイル1aの2次側に点火
用の高電圧を発生させる点火回路である。図示の点火回
路1は、点火コイル1aと、コンデンサ1bと、サイリスタ
1cと、ダイオード1d,1eと、抵抗1f,1gと、コンデンサ1h
と、点火プラグ1iとからなるコンデンサ放電式の点火回
路で、機関に取付けられた磁石発電機内に設けられたエ
キサイタコイル12を点火電源として動作する。
エキサイタコイル12が機関の回転に同期して交流電圧
を誘起すると、その正の半サイクルの電圧でダイオード
1d,1eを通してコンデンサ1bが図示の極性に充電され
る。次いでサイリスタ1cのゲートに点火信号Vfが与えら
れると該サイリスタ1cが導通し、コンデンサ1bの電荷を
点火コイルの1次コイルに放電させる。これにより点火
コイルの2次コイルに高電圧が誘起し、点火プラグ1iに
火花が生じる。
2はパルサコイルで、このパルサコイルは、内燃機関
に取付けられた誘導子形の信号発電機内に設けられ、第
2図(A)に示すように内燃機関の第1の回転角度位置
θ1及び該第1の回転角度位置よりも遅れた第2の回転
角度位置θ2でそれぞれスレショールドレベル以上にな
る第1の信号Vs1及び第2の信号Vs2を発生する。
この例では第1の回転角度位置θ1が機関の最大進角
位置に設定され、第2の回転角度位置θ2が機関の最小
進角位置に設定されている。従って第1の回転角度位置
θ1から第2の回転角度位置θ2までの角度が進角幅と
なる。この進角幅は信号発電機のリラクタの幅を変える
ことにより適宜に設定することができる。
点火時期を制御する回路の各部に直流電圧を与えるた
め、ダイオード13a〜13fと、コンデンサ13g〜13jと、サ
イリスタ13kと、ツェナーダイオード13m,13nと、トラン
ジスタ13pと、抵抗13qとからなる電源回路13が設けられ
ている。この電源回路においては、エキサイタコイル12
の負の半サイクルの出力電圧によりダイオード13e,13d
を通してコンデンサ13hが図示の極性に充電される。こ
のコンデンサ13hの電圧がツェナーダイオード13mのツェ
ナー電圧に達するとサイリスタ13kが導通してエキサイ
タコイル12を短絡するため、コンデンサ13hの端子電圧
はツェナーダイオード13mのツェナー電圧に制限され
る。コンデンサ13hの電圧によりダイオード13f及び13c
を通してコンデンサ13iが図示の極性に充電される。コ
ンデンサ13iの端子電圧がツェナーダイオード13nのツェ
ナー電圧より低い間はトランジスタ13pにベース電流が
流れて該トランジスタが導通するため、コンデンサ13i
の電荷がコンデンサ13jに移行し、コンデンサ13iはコン
デンサ13jの電圧にほぼ等しい電圧まで充電される。コ
ンデンサ13iの端子電圧が上昇していくとコンデンサ13j
の端子電圧も上昇していくが、コンデンサ13iの端子電
圧がツェナーダイオード13nのツェナー電圧に達すると
ツェナーダイオード13nが導通するためトランジスタ13p
が遮断状態になり、コンデンサ13jの端子電圧の上昇も
止まる。従ってコンデンサ13jの両端にはツェナーダイ
オード13nのツェナー電圧に等しい直流電圧Eが得られ
る。
3は第1の信号及び第2の信号により制御されて第1
の回転角度位置から第2の回転角度位置まで持続する基
本信号電圧Vcを発生する基本信号電圧発生回路である。
この基本信号電圧発生回路3は、コンデンサ3a,3bと、
トランジスタ3c,3dと、抵抗3e〜3hと、ツェナーダイオ
ード3iとからなっている。この基本信号電圧発生回路
は、トランジスタ14aとダイオード14bと抵抗14c,14dと
コンデンサ14eとからなるトリガ回路14によりトリガさ
れ、抵抗15aとコンデンサ15bとダイオード15cとからな
る制御信号供給回路15から与えられる制御信号によりリ
セットされる。
上記基本信号電圧発生回路の動作は次の通りである。
パルサコイル2が負極性の第1の信号Vs1を発生する
と、トランジスタ14aが導通するため、トランジスタ3c
が導通し、電源回路13の出力でコンデンサ3aが瞬時に電
源電圧まで充電される。またパルサコイル2が正極性の
第2の信号Vs2を発生すると、制御信号供給回路15を通
してトランジスタ3dにベース電流が与えられるためトラ
ンジスタ3dが導通し、コンデンサ3aが瞬時に放電させら
れる。従ってコンデンサ3aの両端には、第2図(B)に
示したように第1の回転角度位置θ1から第2の回転角
度位置θ2まで持続する基本信号電圧Vcが得られる。こ
の基本信号電圧の幅は進角幅に等しくなっており、この
基本信号電圧が発生している区間が、点火動作が許容さ
れる区間となる。
4は第1の積分コンデンサ4aと、トランジスタ4bと、
ダイオード4cと、抵抗4d〜4fとからなる第1の積分回路
で、基本信号電圧Vcにより第1の積分コンデンサ4aを充
電する積分動作を行う。この積分回路をリセットする第
1のリセット回路5は、トランジスタ5aと、抵抗5b〜5d
と、コンデンサ5eとからなっている。
パルサコイル2が正極性の第2の信号Vs2を発生する
と、トランジスタ5aが導通して第1の積分コンデンサ4a
の電荷を放電させる。従って第1の積分コンデンサ4aの
両端には、第2図(C)に示すような第1の積分電圧Vi
1が得られる。トランジスタ5aのコレクタエミッタ間回
路に抵抗5dが直列に挿入されているため、リセット後の
第1の積分コンデンサ4aには基準電圧V01が残留する。
6は内燃機関のスロットルバルブの開度の増減に応じ
て増減する点火時期制御用電圧VLを発生する点火時期
制御用電圧発生回路で、この点火時期制御用電圧発生回
路は、両端に電源回路の出力電圧が印加されたポテンシ
ョメータからなっていてスロットルバルブの開度に応じ
て対接地間の抵抗値が変化するスロットルセンサ6aと、
点火時期制御用コンデンサ6bと、付加抵抗6cと、ダイオ
ード6d,6eと、抵抗6f〜6iと、比較器6jと、コンデンサ6
kと、発光ダイオード6m及びフォトトランジスタ6nから
なるフォトカプラーとからなっている。
また7は位相反転回路で、この位相反転回路は、演算
増幅器7a及び抵抗7bからなるボルテージホロワ回路と、
演算増幅器7c及び抵抗7d〜7hからなる反転増幅器とから
なっている。
点火時期制御用電圧発生回路6において、スロットル
センサ6aから得られるスロットル電圧Vtは、スロットル
バルブが閉じているときに零になり、スロットルバルブ
の開度が増大するにつれて大きくなる。このスロットル
電圧Vtによりダイオード6dを通して点火時期制御用コン
デンサ6bが充電される。スロットル電圧Vtが電源回路の
出力電圧を抵抗6g,6hにより分圧して得た設定電圧Vrよ
りも低い(バルブ開度が比較的小さい)ときには、比較
器6jの出力が高レベルになっているため、発光ダイオー
ド6mが発光せず、フォトトランジスタ6nは遮断状態にあ
る。そのためダイオード6eはコンデンサ6bから切り離さ
れた状態にある。この領域(バルブ開度が比較的小さ
く、スロットル電圧Vtが設定電圧Vrよりも低い領域)で
スロットルバルブの開度が減少し、スロットル電圧が減
少した場合には、コンデンサ6bの電荷が負荷抵抗6cとス
ロットルセンサ6aの対接地間抵抗とを通してゆっくりと
放電していく。スロットルバルブの開度が大きくなっ
て、スロットル電圧Vtが設定電圧Vrを超えると比較器6j
の出力が零レベル(接地電位)になるため、電源回路13
から発光ダイオード6mに電流が流れて該発光ダイオード
が発光し、フォトトランジスタ6nが導通状態になる。こ
れによりダイオード6eがコンデンサ6bに接続される。こ
の領域(スロットルバルブの開度が比較的大きく、スロ
ットル電圧Vtが設定電圧Vrを超えている領域)でスロッ
トルバルブの開度が減少すると、コンデンサ6bの電荷は
フォトトランジスタ6nとダイオード6eとスロットルセン
サ6aの対接地間抵抗とを通して、スロットルバルブ開度
に追従して放電していく。
第5図は点火時期制御用電圧発生回路6の動作波形を
示したもので、同図(A)に示すように、スロットルバ
ルブ開度αを変化させると、スロットル電圧Vtは同図
(B)のようにバルブ開度に比例して変化する。バルブ
開度αが増大していくと、同図(C)に示すように制御
用電圧VLも増大していく。バルブ開度を減少させてい
くと、スロットル電圧Vtが設定電圧Vrよりも高い間は、
コンデンサ6bがフォトトランジスタ6nとダイオード6eと
スロットルセンサ6aの対接地間抵抗とを通して比較的小
さい時定数で放電していくため、点火時期制御用電圧V
Lは第5図(C)に示すようにスロットルバルブ開度の
減少に追従して低下していく。バルブ開度が更に低下し
て、スロットル電圧Vtが設定電圧Vr以下になると、フォ
トトランジスタ6nが遮断状態になり、コンデンサ6bが付
加抵抗6cとスロットルセンサ6aの抵抗とを通して徐々に
放電するようになるため、点火時期制御用電圧VLはゆ
っくりと低下していく。
本実施例では、比較器6jと抵抗6c,6f〜6iとコンデン
サ6kと発光ダイオード6mとフォトトランジスタ6nとによ
り、スロットル電圧Vtが設定電圧Vrよりも高いときに点
火時期制御用コンデンサ6bをスロットルセンサ6aの抵抗
を通して放電させる放電回路を構成し、スロットル電圧
が設定電圧以下のときには点火時期制御用コンデンサ6b
を付加抵抗6cとスロットルセンサ6aの抵抗とを通して放
電させる放電回路を構成するコンデンサ放電制御回路が
構成されている。
位相反転回路7は上記コンデンサ6bの両端に得られる
点火時期制御用電圧VLの位相を反転させてスロットル
バルブの開度に反比例して変化する電圧VL′を出力す
る。この電圧VL′は第2の積分回路8に与えられる。
第2の積分回路8は、第2の積分コンデンサ8aと、ト
ランジスタ8b,8cと、抵抗8d〜8hと、コンデンサ8iと、
ダイオード8j,8kとからなり、この積分回路をリセット
する第2のリセット回路9はトランジスタ9aと、抵抗9b
〜9dとコンデンサ9eとからなっている。
第2の積分回路8においては、点火時期制御用電圧の
位相を反転させた電圧VL′により抵抗8fとトランジス
タ8bとダイオード8kとを通して第2の積分コンデンサ8a
を定電流充電する。基本信号電圧Vcが発生するとトラン
ジスタ8cが導通するため、第2の積分コンデンサ8aの充
電が停止する。第2の信号Vs2が発生すると第2のリセ
ット回路9のトランジスタ9aが導通するため第2の積分
コンデンサ8aが放電させられる。トランジスタ9aのコレ
クタエミッタ間回路に抵抗9dが直列に接続されているた
め、積分コンデンサ8aの電荷は完全には放電せず、リセ
ット後に一定の基底電圧Vo2が残留する。従って第2の
積分コンデンサ8aの両端には第2図(D)に示すよう
に、第2の回転角度位置θ2から一定の傾きで上昇して
第1の回転角度位置θ1から第2の回転角度位置θ2ま
で一定値を保持し、第2の回転角度位置θ2で基底レベ
ルVo2まで低下する波形の第2の積分電圧Vi2が得られ
る。この第2の積分電圧Vo2の波高値は点火時期制御用
電圧VLに反比例して変化する。即ち、スロットルバル
ブが閉じているときに第2の積分電圧Vi2が最大にな
り、スロットルバルブ開度が増大するにつれて第2の積
分電圧Vi2が低下していく。
上記第1の積分電圧Vi1及び第2の積分電圧Vi2は点火
信号供給回路10に入力される。点火信号供給回路10は、
比較器10aと、抵抗10bとダイオード10cとからなり、第
1の積分電圧Vi1が第2の積分電圧Vi2以上になったとき
に、比較器10aの出力が高レベルになる。比較器10aの出
力が高レベルになると、電源回路13から抵抗10bとダイ
オード10cとを通して点火回路1に点火信号Vf(第2図
F)が供給される。スロットルバルブの開度が増大して
いくと、第2の積分電圧が低下し、第1の積分電圧Vi1
が第2の積分電圧Vi2を超える位相が進んでいくため、
点火時期は進角していく。
第1の回転角度位置と第2の回転角度位置との間での
み点火動作を行わせるため、点火信号供給制御回路16が
設けられている。この制御回路は、トランジスタ16a,16
bと、抵抗16c〜16gと、コンデンサ16h,16iとからなって
いる。
この回路のトランジスタ16bのベースエミッタ間電圧V
beの波形を第2図(E)に示した。基本信号電圧Vcが発
生している間は、トランジスタ16aが導通してトランジ
スタ16bのベースエミッタ間電圧Vbeを零にするため、ト
ランジスタ16bが遮断状態に保持される。この時点火信
号供給回路10から点火回路1に点火信号が供給されるの
が許容される。基本信号電圧Vcが消滅している期間は、
トランジスタ16aが遮断状態にあるため、電圧Vbeが高レ
ベルになっている。この期間はトランジスタ16bが導通
して比較器10aの出力端子を接地電位に保持するため、
点火信号Vfの供給が禁止される。
本実施例では、基本信号電圧発生回路3にツェナーダ
イオード3iを挿入して、機関の始動時に電源回路13が所
定の電圧を発生しない状態にあるときにトランジスタ3c
の導通を阻止して、コンデンサ3aの充電を阻止するよう
にしている。この時積分回路4が積分動作を行わないた
め、電源電圧が不安定な状態で、点火時期の演算が行わ
れるのが防止される。この時点火信号の供給は点火信号
供給回路17を通して行われる。
点火信号供給回路17はダイオード17aと抵抗17bとから
なっていて、機関の低速時に電源回路13の出力が不足し
ている状態にあるときに、最小進角位置で発生する第2
の信号Vs2を点火信号として点火回路1に与える。
始動時点火制御回路11は、始動時点火時間制御用コン
デンサ11aと、小容量のコンデンサ11bと、抵抗11c〜11g
と、比較器11hと、ダイオード11iとからなっている。機
関の始動時にエキサイタコイル12の電圧が立上がり、電
源回路13が出力電圧を発生すると、抵抗11eの両端に第
3図(A)に示すような参照電圧Vaが発生する。また第
3図(B)に示すように始動時点火時間制御用コンデン
サ11aの端子電圧Vbが一定の割合で上昇していく。端子
電圧Vbが参照電圧Va以下の時には、第3図(C)に示す
ように比較器11hの出力Vdが高レベルになっている。こ
の時電源電圧を抵抗11f,11gにより分圧して得た始動時
点火制御用電圧Veが点火時期制御用コンデンサ6bに印加
される。始動時点火時間制御用コンデンサ11aの端子電
圧Vbが参照電圧Vaを超えると比較器11hの出力が零にな
るため、始動時点火制御用電圧Veの印加が停止される。
スロットルバルブを閉じた状態で機関を始動させた場
合には、点火時期制御用電圧VLが第3図(D)のよう
に変化し、スロットルバルブを半ば開いた状態で機関を
始動させた場合には、点火時期制御用電圧VLが第3図
(E)に示すように変化する。またスロットルバルブを
更に開いた状態で機関を始動させた場合には、点火時期
制御用電圧VLが第3図(F)に示すように変化する。
第3図(D)のようにスロットルバルブを閉じた状態で
機関を始動させた場合の点火時期θiの変化は第4図の
aのようになり、第3図(E)に示すようにスロットル
バルブを半ば開いた状態で機関を始動させた場合の始動
時の点火時期θiの変化は第4図のbのようになる。ま
た第3図(F)のようにスロットルバルブを開いた状態
で機関を始動させた場合、始動時の点火時期θiの変化
は第4図のcのようになる。第4図において時間Tは抵
抗11cの抵抗値とコンデンサ11aの静電容量とにより決ま
る時定数により設定される。
始動時点火制御回路11が無い場合には、機関の始動時
に第1の積分電圧Viの方が第2の積分電圧Vi2よりも早
く立上がり、第2の積分電圧Vi2は第6図のa→b→c
→dのように第1の積分電圧を追いかける形で上昇して
いくため、点火時期θiは始動時に第7図に示すように
進角側から遅角側へと変化する。第7図においてaはス
ロットルバルブを閉じた状態で始動させた場合の点火時
期の変化を示し、bはスロットルバルブを半ば開いた状
態で始動させた場合点火時期の変化を示している。また
cはスロットルバルブを更に開いた状態で始動を行った
場合の点火時期の変化を示している。このように始動時
に点火時期が進角すると、ピストンが押し戻される現象
(ケッチン)が生じ、機関を手動操作またはキック操作
により始動させる場合には運転者に怪我をさせる恐れが
ある。本実施例のように、始動時点火制御回路11を設け
ておくと、抵抗11f,11gによる分圧比を適当に設定して
おくことにより始動時に所定時間の間点火時期を任意に
設定できるため、始動時に機関の回転が安定するまでの
間点火時期を始動に適した時期に設定して機関の始動性
を良好にすることができる。
上記の実施例では、比較器11hと抵抗11f及び11gとダ
イオード11iとにより、始動時点火時間制御用コンデン
サの両端の電圧を参照電圧と比較して始動時点火時間制
御用コンデンサの両端の電圧が参照電圧を超えるまでの
間点火時期制御用コンデンサ6bの両端に始動時点火制御
用電圧を印加する始動時点火制御用電圧供給回路が構成
されている。
上記の実施例では、コンデンサ放電式の点火回路が用
いられているが、本発明で用いる点火回路は、点火信号
が与えられた際に点火コイルの1次電流を制御して点火
用の高電圧を発生させるものであればいかなるものでも
良い。
上記の実施例では、点火時期制御用電圧発生回路6の
コンデンサの放電時定数を切替えるために、フォトカプ
ラーを用いているが、必ずしもフォトカプラーを用いな
くても良い。例えば、比較器6jの出力によりオンオフ制
御されるトランジスタ等のスイッチ素子をコンデンサ6b
とダイオード6eとの間に挿入しても良い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、スロットル電圧が設
定電圧よりも高いときに点火時期制御用コンデンサをス
ロットルセンサの抵抗を通して放電させる放電回路を構
成し、スロットル電圧が設定電圧以下のときには点火時
期制御用コンデンサを付加抵抗とスロットルセンサの抵
抗とを通して放電させる放電回路を構成するコンデンサ
放電制御回路を点火時期制御用電圧発生回路に設けたの
で、スロットルバルブが閉じられる際に点火時期を最初
バルブ開度の減少に追従して遅角させ、次いでバルブ開
度が所定の大きさまで減少したところから徐々に遅角す
る特性に切り替えることができる。従ってスロットルバ
ルブが閉じられる際の応答性が悪くなるのを防ぐことが
でき、また急減速時に機関が停止するのを防ぐことがで
きる。
特に請求項2に記載した発明によれば、始動時点火制
御回路を追加して、始動時に所定時間の間点火時期制御
用コンデンサの両端に所定の大きさの始動時点火制御用
電圧を印加するので、始動時に機関の回転が安定するま
での間点火時期を始動に適した時期に設定することがで
き、機関の始動を安定に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示した回路図、第2図は第1
図の動作波形を示した波形図、第3図は始動時点火制御
回路の動作を説明する波形図、第4図は始動時点火制御
回路を設けた場合の点火時期の変化を示した線図、第5
図(A)及び(B)はそれぞれスロットルバルブ開度の
時間的な変化の一例及びスロットルセンサから得られる
スロットル電圧の時間的な変化の一例を示した線図、第
5図(C)は本発明の実施例における点火時期制御用電
圧の時間的な変化の一例を示した線図、第5図(D)は
同図(C)の点火時期制御用電圧により得られる点火特
性を示した線図、第6図は第1図の実施例において始動
時点火制御回路が設けられていないとした場合の始動時
の積分動作を説明する線図、第7図は第6図の動作によ
り得られる点火特性を示した線図、第8図(A)はスロ
ットルバルブ開度の時間的変化の一例を示した線図、第
8図(B)は従来の点火装置において同図(A)のよう
にバルブ開度が変化した場合に得られる点火特性を示し
た線図である。 1……点火回路、2……パルサコイル、3……基本信号
電圧発生回路、4……第1の積分回路、5……第1のリ
セット回路、6……点火時期制御用電圧発生回路、6b…
…点火時期制御用コンデンサ、7……位相反転回路、8
……第2の積分回路、9……第2のリセット回路、10…
…点火信号供給回路、11……始動時点火制御回路、11a
……始動時点火時間制御用コンデンサ、12……エキサイ
タコイル、13……電源回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点火信号が与えられたときに点火コイルの
    1次電流を変化させて点火コイルの2次側に点火用の高
    電圧を発生させる点火回路と、内燃機関の第1の回転角
    度位置及び該第1の回転角度位置よりも遅れた第2の回
    転角度位置でそれぞれスレショールドレベル以上になる
    第1の信号及び第2の信号を発生するパルサコイルと、
    第1の信号及び第2の信号により制御されて第1の回転
    角度位置から第2の回転角度位置まで持続する基本信号
    電圧を発生する基本信号電圧発生回路と、前記基本信号
    電圧により第1の積分コンデンサを充電する積分動作を
    行う第1の積分回路と、前記第2の信号を制御信号とし
    て前記第2の回転角度位置で第1の積分コンデンサを放
    電させて該第1の積分コンデンサの両端に得られる第1
    の積分電圧を基準レベルまで低下させる第1のリセット
    回路と、内燃機関のスロットルバルブの開度の増減に応
    じて増減する点火時期制御用電圧を発生する点火時期制
    御用電圧発生回路と、前記点火時期制御用電圧の位相を
    反転させる位相反転回路と、前記位相反転回路の出力電
    圧により第2の積分コンデンサを充電する積分動作を行
    い第1の回転角度位置で第1の信号がスレショールドレ
    ベルに達したときに積分動作を停止する第2の積分回路
    と、前記第2の信号を制御信号として第2の回転角度位
    置で第2の積分コンデンサを放電させて該第2の積分コ
    ンデンサの両端に得られる第2の積分電圧を基底レベル
    まで低下させる第2のリセット回路と、前記第1の積分
    電圧と第2の積分電圧とを比較して第1の積分電圧が第
    2の積分電圧以上になったときに前記点火回路に点火信
    号を与える点火信号供給回路とを具備してなり、 前記点火時期制御用電圧発生回路は、 スロットル開度に比例して抵抗値が変化するスロットル
    センサと、 前記スロットルセンサの抵抗値に比例したスロットル電
    圧により充電される点火時期制御用コンデンサと、 前記スロットル電圧が設定電圧よりも高いときには前記
    点火時期制御用コンデンサを前記スロットルセンサの抵
    抗を通して放電させる放電回路を構成し、前記スロット
    ル電圧が設定電圧以下のときには前記点火時期制御用コ
    ンデンサを付加抵抗と前記スロットルセンサの抵抗とを
    通して放電させる放電回路を構成するコンデンサ放電制
    御回路とを備え、 前記点火時期制御用コンデンサの両端に前記点火時期制
    御用電圧を発生することを特徴とする内燃機関用点火装
    置。
  2. 【請求項2】内燃機関の始動時に一定の時定数で充電さ
    れる始動時点火時間制御用コンデンサと、前記始動時点
    火時間制御用コンデンサの両端の電圧を参照電圧と比較
    して該始動時点火時間制御用コンデンサの両端の電圧が
    参照電圧を超えるまでの間前記点火時期制御用コンデン
    サの両端に始動時点火制御用電圧を印加する始動時点火
    制御用電圧供給回路とを備えた始動時点火制御回路が更
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関用点火装置。
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