JP2638558B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
にソース・ドレイン拡散層上に自己整合的にシリサイド
層が形成されたMOSトランジスタを有する半導体装置
に関する。
にソース・ドレイン拡散層上に自己整合的にシリサイド
層が形成されたMOSトランジスタを有する半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゲート電極及びソース・ドレイン
拡散層が自己整合的にシリサイド化されたMOSトラン
ジスタの半導体装置に係る製造方法の一例を図11〜1
3により説明する。
拡散層が自己整合的にシリサイド化されたMOSトラン
ジスタの半導体装置に係る製造方法の一例を図11〜1
3により説明する。
【0003】まず図11(a)に示すようにP型シリコ
ン基板101にパッド酸化膜401,窒化膜402を形
成した後、活性領域にパターニングしたフォトレジスト
403をマスクとして窒化膜402をエッチングし、フ
ィールド反転防止のためのボロンを150keVで5e
13/cm2ほど注入し、p+不純物層404を形成す
る。
ン基板101にパッド酸化膜401,窒化膜402を形
成した後、活性領域にパターニングしたフォトレジスト
403をマスクとして窒化膜402をエッチングし、フ
ィールド反転防止のためのボロンを150keVで5e
13/cm2ほど注入し、p+不純物層404を形成す
る。
【0004】次に図11(b)に示すように、フォトレ
ジスト403を除去した後、窒化膜402をマスクとし
てP型シリコン基板101を選択酸化し、素子分離のた
めのフィールド酸化膜405を形成する。次に、パッド
酸化膜401を除去し、新たに20nmの酸化膜を成長
させ、閾値電圧を調整するためにボロンを30keVで
5e12/cm2ほど注入した後、20nmの酸化膜を
除去し、ゲート電極膜112を形成する。
ジスト403を除去した後、窒化膜402をマスクとし
てP型シリコン基板101を選択酸化し、素子分離のた
めのフィールド酸化膜405を形成する。次に、パッド
酸化膜401を除去し、新たに20nmの酸化膜を成長
させ、閾値電圧を調整するためにボロンを30keVで
5e12/cm2ほど注入した後、20nmの酸化膜を
除去し、ゲート電極膜112を形成する。
【0005】次に図12(c)に示すように、燐を添加
したゲートポリシリコン113をゲート酸化膜112上
に形成し、ソース・ドレイン領域n-拡散層114を形
成する。次に、CVD法により、窒化膜を100nm程
成長し、その後、異方性エッチングにより窒化膜をエッ
チングし、ゲートポリシリコン113の側面に膜厚、1
00nmの窒化間の側壁115を形成する。次に、砒素
のイオン注入によりn+拡散層116を形成する。
したゲートポリシリコン113をゲート酸化膜112上
に形成し、ソース・ドレイン領域n-拡散層114を形
成する。次に、CVD法により、窒化膜を100nm程
成長し、その後、異方性エッチングにより窒化膜をエッ
チングし、ゲートポリシリコン113の側面に膜厚、1
00nmの窒化間の側壁115を形成する。次に、砒素
のイオン注入によりn+拡散層116を形成する。
【0006】次に図12(d)に示すように、バッファ
ードフッ酸により自然酸化膜を除去した後、スパッタ法
により50nmのチタン層117を形成する。
ードフッ酸により自然酸化膜を除去した後、スパッタ法
により50nmのチタン層117を形成する。
【0007】次に図13(e)に示すように、窒素雰囲
気中で650℃,30秒の熱処理を行うことにより、チ
タン層117とゲートポリシリコン113及びn+拡散
層116とを反応させ、チタンシリサイド層118,1
19を形成する。次に、フィールド酸化膜405上及び
窒化膜の側壁115上の未反応のチタン層をウェットエ
ッチにより除去する。その後、チタンシリサイド層11
8,119の層抵抗を低下させるため、900℃,30
秒の熱処理を行う。
気中で650℃,30秒の熱処理を行うことにより、チ
タン層117とゲートポリシリコン113及びn+拡散
層116とを反応させ、チタンシリサイド層118,1
19を形成する。次に、フィールド酸化膜405上及び
窒化膜の側壁115上の未反応のチタン層をウェットエ
ッチにより除去する。その後、チタンシリサイド層11
8,119の層抵抗を低下させるため、900℃,30
秒の熱処理を行う。
【0008】その後図13(f)に示すように、層間絶
縁膜121を堆積して、コンタクト形成のためにフォト
レジストをパターニングして、異方性エッチングにより
コンタクト孔123を開口する。
縁膜121を堆積して、コンタクト形成のためにフォト
レジストをパターニングして、異方性エッチングにより
コンタクト孔123を開口する。
【0009】次に、チタン124,窒化チタン125及
びアルミ126をスパッタし、フォトレジストをマスク
にした異方性エッチングにより、引き出し電極127を
形成して、コンタクト抵抗を安定させるため、400℃
で、30分の熱処理を行って、装置は完成する。
びアルミ126をスパッタし、フォトレジストをマスク
にした異方性エッチングにより、引き出し電極127を
形成して、コンタクト抵抗を安定させるため、400℃
で、30分の熱処理を行って、装置は完成する。
【0010】従来の製造方法の公知例としては特開昭5
7−99775号等がある。
7−99775号等がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この従来のMOSトラ
ンジスタではチタン層被着後、熱処理によりチタン層と
シリコンとを反応させ、チタンシリサイドを形成すると
きに、図14に示すようにフィールド酸化膜405とチ
タン層が反応し、フィールド酸化膜上にも薄いチタンシ
リサイド501が形成されてしまう。その結果、本来分
離されるべき、ソース・ドレインであるn+拡散層50
2と、n+拡散層503とがフィールド酸化膜上のチタ
ンシリサイド501とが短絡し、回路は正常に動作しな
くなる。
ンジスタではチタン層被着後、熱処理によりチタン層と
シリコンとを反応させ、チタンシリサイドを形成すると
きに、図14に示すようにフィールド酸化膜405とチ
タン層が反応し、フィールド酸化膜上にも薄いチタンシ
リサイド501が形成されてしまう。その結果、本来分
離されるべき、ソース・ドレインであるn+拡散層50
2と、n+拡散層503とがフィールド酸化膜上のチタ
ンシリサイド501とが短絡し、回路は正常に動作しな
くなる。
【0012】この不具合を避けるためには、フィールド
酸化膜上のチタンシリサイド501を除去するためにウ
ェットエッチングを行えばよい。しかし、素子の微細化
に伴い、拡散層上のチタンシリサイドも薄くした場合、
このウェットエッチングによりゲートポリシリ上、及び
拡散層上のチタンシリサイドもエッチングされるため、
チタンシリサイドの層抵抗が増大し、ばらつきも大きく
なる。このようにチタンシリサイドを形成したゲート電
極の層抵抗及び拡散層の層抵抗が増大したり、ばらつき
が大きくなると、これを用いて製造した集積回路では所
望の性能を出すことができなくなり、歩留りが低下する
という問題がある。
酸化膜上のチタンシリサイド501を除去するためにウ
ェットエッチングを行えばよい。しかし、素子の微細化
に伴い、拡散層上のチタンシリサイドも薄くした場合、
このウェットエッチングによりゲートポリシリ上、及び
拡散層上のチタンシリサイドもエッチングされるため、
チタンシリサイドの層抵抗が増大し、ばらつきも大きく
なる。このようにチタンシリサイドを形成したゲート電
極の層抵抗及び拡散層の層抵抗が増大したり、ばらつき
が大きくなると、これを用いて製造した集積回路では所
望の性能を出すことができなくなり、歩留りが低下する
という問題がある。
【0013】また、他の問題点としては、微細化に伴
い、コンタクト孔とフィールド酸化膜との間隔が小さく
なり、フォトレジストにコンタクト孔形成用のパターニ
ングをするマスクの位置合わせがずれた場合、コンタク
ト孔がフィールド酸化膜405上にも形成される。この
とき、通常、コンタクト孔形成時の異方性エッチングは
層間膜をエッチングするだれの時間だけでなく、さらに
時間を長くしてエッチングを行うため、図15(a)に
示すように、フィールド酸化膜405もエッチングさ
れ、フィールド酸化膜の下のp+不純物層404が露出
する。このような状態で、チタン124,窒化チタン1
25,アルミ126をスパッタし、引き出し電極を形成
すると、本来、p−n接合により分離されるべきn+拡
散層503とp+不純物層404がチタン124により
短絡し、回路は正常に動作しなくなるる(図15
(b))。
い、コンタクト孔とフィールド酸化膜との間隔が小さく
なり、フォトレジストにコンタクト孔形成用のパターニ
ングをするマスクの位置合わせがずれた場合、コンタク
ト孔がフィールド酸化膜405上にも形成される。この
とき、通常、コンタクト孔形成時の異方性エッチングは
層間膜をエッチングするだれの時間だけでなく、さらに
時間を長くしてエッチングを行うため、図15(a)に
示すように、フィールド酸化膜405もエッチングさ
れ、フィールド酸化膜の下のp+不純物層404が露出
する。このような状態で、チタン124,窒化チタン1
25,アルミ126をスパッタし、引き出し電極を形成
すると、本来、p−n接合により分離されるべきn+拡
散層503とp+不純物層404がチタン124により
短絡し、回路は正常に動作しなくなるる(図15
(b))。
【0014】この不具合を避けるためには、コンタクト
孔孔開口後にリン等のn型不純物を注入すればよいが、
イオン注入工程,熱処理工程等が増加し、特にCMOS
構造においては、pMOS,nMOS別々に不純物をコ
ンタクトに注入しなくてはならないため、さらに多くに
工程が必要となる。従って、この製造工程の増大に伴
い、製造コストが増大するという問題がある。
孔孔開口後にリン等のn型不純物を注入すればよいが、
イオン注入工程,熱処理工程等が増加し、特にCMOS
構造においては、pMOS,nMOS別々に不純物をコ
ンタクトに注入しなくてはならないため、さらに多くに
工程が必要となる。従って、この製造工程の増大に伴
い、製造コストが増大するという問題がある。
【0015】本発明の目的は、短絡事故を防止し、かつ
歩留り等を防止した半導体装置及びその製造方法を提供
することにある。
歩留り等を防止した半導体装置及びその製造方法を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置は、2以上の絶縁膜と、シ
リサイド層とを有する半導体装置であって、2以上の絶
縁膜は、一導電型の半導体基板に選択的に設けられた素
子分離領域に埋設され、一方の絶縁膜は活性領域側に形
成され、他方の絶縁膜は、前記一方の絶縁膜の周囲に形
成されており、シリサイド層は、前記活性領域に形成さ
れた拡散層上に選択的に形成され、前記一方の絶縁膜上
に延在したものである。
め、本発明に係る半導体装置は、2以上の絶縁膜と、シ
リサイド層とを有する半導体装置であって、2以上の絶
縁膜は、一導電型の半導体基板に選択的に設けられた素
子分離領域に埋設され、一方の絶縁膜は活性領域側に形
成され、他方の絶縁膜は、前記一方の絶縁膜の周囲に形
成されており、シリサイド層は、前記活性領域に形成さ
れた拡散層上に選択的に形成され、前記一方の絶縁膜上
に延在したものである。
【0017】また前記一方の絶縁膜は、シリコン酸化膜
である。
である。
【0018】また前記他方の絶縁膜は、シリコン窒化膜
である。
である。
【0019】また前記シリサイド層は、高融点金属のシ
リサイドである。
リサイドである。
【0020】また前記シリサイド層は、チタンシリサイ
ドである。
ドである。
【0021】また前記シリサイド層は、コバルトシリサ
イドである。
イドである。
【0022】また前記シリサイド層は、コバルトとチタ
ンの積層膜とシリコンが反応することにより形成された
シリサイドである。
ンの積層膜とシリコンが反応することにより形成された
シリサイドである。
【0023】また前記一方の絶縁膜は、酸化膜であり、
前記他方の絶縁膜は窒化膜であり、前記シリサイド層は
高融点金属のシリサイドである。
前記他方の絶縁膜は窒化膜であり、前記シリサイド層は
高融点金属のシリサイドである。
【0024】また本発明に係る半導体装置の製造方法
は、凹部形成工程と、絶縁膜形成工程と、除去工程と、
シリサイド形成工程とを有する半導体装置の製造方法で
あって、凹部形成工程は、一導電型の半導体基板の素子
分離領域に選択的に凹部を形成する処理であり、絶縁膜
形成工程は、前記半導体基板全面に第1の絶縁膜と第2
の絶縁膜とを層状に形成する処理であり、除去工程は、
前記半導体基板の凹部を除く領域に位置する前記第2の
絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去する処理で
あり、シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部を
除く領域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡散
層に隣接する前記第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサ
イドを選択的に形成する処理である。
は、凹部形成工程と、絶縁膜形成工程と、除去工程と、
シリサイド形成工程とを有する半導体装置の製造方法で
あって、凹部形成工程は、一導電型の半導体基板の素子
分離領域に選択的に凹部を形成する処理であり、絶縁膜
形成工程は、前記半導体基板全面に第1の絶縁膜と第2
の絶縁膜とを層状に形成する処理であり、除去工程は、
前記半導体基板の凹部を除く領域に位置する前記第2の
絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去する処理で
あり、シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部を
除く領域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡散
層に隣接する前記第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサ
イドを選択的に形成する処理である。
【0025】また凹部形成工程と、前段の絶縁膜形成工
程と、前段の除去工程と、後段の絶縁膜形成工程と、後
段の除去工程と、シリサイド形成工程とを有する半導体
装置の製造方法であって、凹部形成工程は、一導電型の
半導体基板の素子分離領域に選択的に凹部を形成する処
理であり、前段の絶縁膜形成工程は、前記半導体基板全
面に第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とを層状に形成する処
理であり、前段の除去工程は、異方性エッチングにより
少なくとも前記半導体基板の凹部を除く領域の前記第2
の絶縁膜を除去し、前記凹部の側面に前記第2の絶縁膜
を残す処理であり、後段の絶縁膜形成工程は、前記半導
体基板に第3の絶縁膜を形成する処理であり、後段の除
去工程は、前記半導体基板の凹部を除く領域の前記第3
の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去する処理
であり、シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部
を除く領域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡
散層に隣接する第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサイ
ドを選択的に形成する処理である。
程と、前段の除去工程と、後段の絶縁膜形成工程と、後
段の除去工程と、シリサイド形成工程とを有する半導体
装置の製造方法であって、凹部形成工程は、一導電型の
半導体基板の素子分離領域に選択的に凹部を形成する処
理であり、前段の絶縁膜形成工程は、前記半導体基板全
面に第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とを層状に形成する処
理であり、前段の除去工程は、異方性エッチングにより
少なくとも前記半導体基板の凹部を除く領域の前記第2
の絶縁膜を除去し、前記凹部の側面に前記第2の絶縁膜
を残す処理であり、後段の絶縁膜形成工程は、前記半導
体基板に第3の絶縁膜を形成する処理であり、後段の除
去工程は、前記半導体基板の凹部を除く領域の前記第3
の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去する処理
であり、シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部
を除く領域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡
散層に隣接する第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサイ
ドを選択的に形成する処理である。
【0026】また前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凹部を除く領域の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶
縁膜を選択的に除去する処理である。
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凹部を除く領域の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶
縁膜を選択的に除去する処理である。
【0027】また前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第2の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第2の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理である。
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第2の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第2の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理である。
【0028】また前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凸部の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択
的に除去する処理である。
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凸部の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択
的に除去する処理である。
【0029】また前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第3の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第3の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第3の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第3の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理である。
記第3の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第3の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第3の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第3の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理である。
【0030】また前記第1の絶縁膜は、前記高融点金属
と反応しシリサイドを形成する絶縁膜であり、前記第2
の絶縁膜は前記高融点金属と反応せず、シリサイドを形
成しない絶縁膜である。
と反応しシリサイドを形成する絶縁膜であり、前記第2
の絶縁膜は前記高融点金属と反応せず、シリサイドを形
成しない絶縁膜である。
【0031】また前記第1の絶縁膜は、シリコン酸化膜
であり、前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である。
であり、前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜である。
【0032】また前記高融点金属は、チタンである。
【0033】また前記高融点金属は、コバルトである。
【0034】また前記高融点金属は、モリブデンであ
る。
る。
【0035】また前記高融点金属は、タングステンであ
る。
る。
【0036】また前記高融点金属は、チタンとコバルト
の積層膜である。
の積層膜である。
【0037】
【作用】フィールド領域において活性領域側から酸化膜
108,その外側に窒化膜110を形成し、拡散層11
6上には高融点金属とシリコンを反応させてシリサイド
119,120を形成する。この高融点金属とシリコン
を反応させるとき、窒化膜110上にはシリサイド11
9,120は形成されないため、フィールド領域により
分離された拡散層の短絡を防ぐことができる。また、こ
の反応時に活性領域に接する酸化膜上にはシリサイド1
19,120が形成され、このシリサイド119,12
0がコンタクト開口時に活性領域に接する酸化膜がエッ
チングされるのを防ぎ、コンタクト部での拡散層とシリ
コン基板の短絡を防ぐ。
108,その外側に窒化膜110を形成し、拡散層11
6上には高融点金属とシリコンを反応させてシリサイド
119,120を形成する。この高融点金属とシリコン
を反応させるとき、窒化膜110上にはシリサイド11
9,120は形成されないため、フィールド領域により
分離された拡散層の短絡を防ぐことができる。また、こ
の反応時に活性領域に接する酸化膜上にはシリサイド1
19,120が形成され、このシリサイド119,12
0がコンタクト開口時に活性領域に接する酸化膜がエッ
チングされるのを防ぎ、コンタクト部での拡散層とシリ
コン基板の短絡を防ぐ。
【0038】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0039】(実施例1)図1〜図5は、本発明の実施
例1を説明するための製造工程順の断面図である。
例1を説明するための製造工程順の断面図である。
【0040】まず図1(a)に示すようにp型シリコン
基板101に20nmのパッド酸化膜102及び50n
mのポリシリコン103を成長させる。次に活性領域に
フォトレジスト104を形成して、このフォトレジスト
104をマスクとして、不活性領域のポリシリコン10
3,パッド酸化膜102及びp型シリコン基板101を
異方性エッチングにより除去し、深さ200nmの凹部
105,106を形成する。
基板101に20nmのパッド酸化膜102及び50n
mのポリシリコン103を成長させる。次に活性領域に
フォトレジスト104を形成して、このフォトレジスト
104をマスクとして、不活性領域のポリシリコン10
3,パッド酸化膜102及びp型シリコン基板101を
異方性エッチングにより除去し、深さ200nmの凹部
105,106を形成する。
【0041】次に図1(b)に示すように、フォトレジ
スト104を除去した後、熱酸化法により10nmの酸
化膜107を形成した後、CVD法により50nmの酸
化膜108を成長する。次に150nmのシリコン窒化
膜109を成長させ、異方性エッチングにより、平坦部
のシリコン窒化膜109をエッチングする。このとき、
幅が400nmよりも小さい凹部105においてはシリ
コン窒化膜109により凹部がすべて埋め込まれてしま
うが、幅が400nmよりも大きい凹部106において
は、活性領域の側面にシリコン窒化膜の側壁110がで
きる。
スト104を除去した後、熱酸化法により10nmの酸
化膜107を形成した後、CVD法により50nmの酸
化膜108を成長する。次に150nmのシリコン窒化
膜109を成長させ、異方性エッチングにより、平坦部
のシリコン窒化膜109をエッチングする。このとき、
幅が400nmよりも小さい凹部105においてはシリ
コン窒化膜109により凹部がすべて埋め込まれてしま
うが、幅が400nmよりも大きい凹部106において
は、活性領域の側面にシリコン窒化膜の側壁110がで
きる。
【0042】次に図2(c)に示すように、CVD法に
より200nmの酸化膜111を成長し、化学的,機械
的研磨法により、活性領域である凸部の酸化膜111,
107及び108を除去し、シリコン窒化膜109,1
10及びポリシリコン103を露出させる。
より200nmの酸化膜111を成長し、化学的,機械
的研磨法により、活性領域である凸部の酸化膜111,
107及び108を除去し、シリコン窒化膜109,1
10及びポリシリコン103を露出させる。
【0043】次に図2(d)に示すように、ポリシリコ
ン103を除去し、閾値電圧を調整するためにボロンを
30keVで5e12/cm2ほど注入した後、パッド
酸化膜102を除去し、10nmのゲート酸化膜112
を形成する。
ン103を除去し、閾値電圧を調整するためにボロンを
30keVで5e12/cm2ほど注入した後、パッド
酸化膜102を除去し、10nmのゲート酸化膜112
を形成する。
【0044】次に図3(e)に示すように、燐を添加し
たポリシリコン113をゲート酸化膜112上に形成
し、ソース・ドレイン領域にn-拡散層114を形成す
る。次に、CVD法により、シリコン窒化膜を100n
m程成長し、その後、異方性エッチングによりシリコン
チッキ膜をエッチングし、ゲートポリシリコン113の
側面に膜厚,100nmの窒化膜の側壁115を形成す
る。次に、砒素のイオン注入によりn+拡散層116を
形成する。
たポリシリコン113をゲート酸化膜112上に形成
し、ソース・ドレイン領域にn-拡散層114を形成す
る。次に、CVD法により、シリコン窒化膜を100n
m程成長し、その後、異方性エッチングによりシリコン
チッキ膜をエッチングし、ゲートポリシリコン113の
側面に膜厚,100nmの窒化膜の側壁115を形成す
る。次に、砒素のイオン注入によりn+拡散層116を
形成する。
【0045】次に図3(f)に示すように、バッファー
ドフツ酸により自然酸化膜を除去した後、スパッタ法に
より50nmのチタン層117を形成する。
ドフツ酸により自然酸化膜を除去した後、スパッタ法に
より50nmのチタン層117を形成する。
【0046】次に図4(g)に示すように、窒素雰囲気
中で750℃,60秒の熱処理を行うことにより、チタ
ン層117とゲートポリシリコン113及びn+拡散層
116とを反応させ、チタンシリサイド層118,11
9を形成する。このとき、熱処理温度が通常の反応温度
よりも高いため、酸化膜108上においては、チタン層
117と酸化膜108とが反応することと、n+拡散層
116から、シリコンが供給されることにより、酸化膜
108上には、チタンシリサイド120が形成される。
このチタンシリサイド120はn+拡散層上のチタンシ
リサイド119よりもやや薄く、電気的には両者は短絡
している。またこのとき、窒化膜の側壁115及び素子
分離領域の窒化膜109,110とチタン層117とは
反応せず、これら窒化膜上にはチタンシリサイドは形成
されない。
中で750℃,60秒の熱処理を行うことにより、チタ
ン層117とゲートポリシリコン113及びn+拡散層
116とを反応させ、チタンシリサイド層118,11
9を形成する。このとき、熱処理温度が通常の反応温度
よりも高いため、酸化膜108上においては、チタン層
117と酸化膜108とが反応することと、n+拡散層
116から、シリコンが供給されることにより、酸化膜
108上には、チタンシリサイド120が形成される。
このチタンシリサイド120はn+拡散層上のチタンシ
リサイド119よりもやや薄く、電気的には両者は短絡
している。またこのとき、窒化膜の側壁115及び素子
分離領域の窒化膜109,110とチタン層117とは
反応せず、これら窒化膜上にはチタンシリサイドは形成
されない。
【0047】次に図4(h)に示すように、フィールド
部の酸化膜111上及びシリコン窒化膜109及び窒化
膜の側壁115上の未反応のチタン層117をウェット
エッチにより除去する。このとき、酸化膜111上に形
成されたチタンシリサイドは、形成の効こうが酸化膜1
11とチタン層117との反応のみによるものなので、
チタンシリサイド120よりも薄いため、この未反応チ
タンがエッチのときに除去される。その後、チタンシリ
サイド層118,119及び120の層抵抗を低下させ
るため、90℃,30秒の熱処理を行う。
部の酸化膜111上及びシリコン窒化膜109及び窒化
膜の側壁115上の未反応のチタン層117をウェット
エッチにより除去する。このとき、酸化膜111上に形
成されたチタンシリサイドは、形成の効こうが酸化膜1
11とチタン層117との反応のみによるものなので、
チタンシリサイド120よりも薄いため、この未反応チ
タンがエッチのときに除去される。その後、チタンシリ
サイド層118,119及び120の層抵抗を低下させ
るため、90℃,30秒の熱処理を行う。
【0048】その後、図5(i)に示すように層間絶縁
膜121を堆積して、コンタクト形成のためにフォトレ
ジスト122をパターニングして、異方性エッチングに
よりコンタクト孔123を開口する。このコンタクト開
口部には、エッチングガスに一酸化炭素(CO)を添加
するなどして、層間絶縁膜121とチタンシリサイド1
18、119、及び120との選択比を高くし、チタン
シリサイドがエッチングされないようにする。
膜121を堆積して、コンタクト形成のためにフォトレ
ジスト122をパターニングして、異方性エッチングに
よりコンタクト孔123を開口する。このコンタクト開
口部には、エッチングガスに一酸化炭素(CO)を添加
するなどして、層間絶縁膜121とチタンシリサイド1
18、119、及び120との選択比を高くし、チタン
シリサイドがエッチングされないようにする。
【0049】次に図(j)に示すように、チタン12
4、窒化チタン125、及びアルミ126をスパッタ
し、フォトレジストをマスクにした異方性エッチングに
より、引き出し電極127を形成して、コンタクト抵抗
を安定させるため、400℃で、30分の熱処理を行っ
て、装置は完成する。
4、窒化チタン125、及びアルミ126をスパッタ
し、フォトレジストをマスクにした異方性エッチングに
より、引き出し電極127を形成して、コンタクト抵抗
を安定させるため、400℃で、30分の熱処理を行っ
て、装置は完成する。
【0050】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て図面を参照して説明する。図6〜図10は、本発明の
実施例2を説明するための製造工程順の断面図である。
て図面を参照して説明する。図6〜図10は、本発明の
実施例2を説明するための製造工程順の断面図である。
【0051】図6(a)に示すようにp型シリコン基板
101に20nmのパッド酸化膜102及び50nmの
ポリシリコン103を成長させる。次に活性領域にフォ
トレジスト104を形成して、このフォトレジスト10
4をマスクに、不活性領域のポリシリコン103、パッ
ド酸化膜102、及びp型シリコン基板101を異方性
エッチングにより除去し、深さ200nmの凹部10
5、106を形成する。
101に20nmのパッド酸化膜102及び50nmの
ポリシリコン103を成長させる。次に活性領域にフォ
トレジスト104を形成して、このフォトレジスト10
4をマスクに、不活性領域のポリシリコン103、パッ
ド酸化膜102、及びp型シリコン基板101を異方性
エッチングにより除去し、深さ200nmの凹部10
5、106を形成する。
【0052】図6(b)に示すように、フォトレジスト
104を除去した後、熱酸化法により10nmの酸化膜
107を形成した後、CVD法により50nmの酸化膜
108を成長させる。次に170nmのシリコン窒化膜
201を成長し、次にフォトレジスト202を塗布す
る。
104を除去した後、熱酸化法により10nmの酸化膜
107を形成した後、CVD法により50nmの酸化膜
108を成長させる。次に170nmのシリコン窒化膜
201を成長し、次にフォトレジスト202を塗布す
る。
【0053】次に図7(c)に示すように、フォトレジ
スト202とシリコン窒化膜201とのエッチングレー
トがほぼ等しくなるような条件でエッチングし、活性領
域である凸部のシリコン窒化膜201、酸化膜108、
及び酸化膜107を除去し、ポリシリコン103を露出
させる。このとき、不活性領域のフォトレジストは完全
になくなり、シリコン窒化膜201が露出している。
スト202とシリコン窒化膜201とのエッチングレー
トがほぼ等しくなるような条件でエッチングし、活性領
域である凸部のシリコン窒化膜201、酸化膜108、
及び酸化膜107を除去し、ポリシリコン103を露出
させる。このとき、不活性領域のフォトレジストは完全
になくなり、シリコン窒化膜201が露出している。
【0054】次に図7(b)に示すように、ポリシリコ
ン103を除去し、闘値電圧を調整するためにボロンを
30KeVで5e/12cm2ほど注入した後、パッド
酸化膜102を除去し、10nmのゲート酸化膜112
を形成する。
ン103を除去し、闘値電圧を調整するためにボロンを
30KeVで5e/12cm2ほど注入した後、パッド
酸化膜102を除去し、10nmのゲート酸化膜112
を形成する。
【0055】その後は、実施例1の図2(d)〜図5
(j)により説明した製造方法により、ゲートポリシリ
コン113をゲート酸化膜112上に形成し、ソース・
ドレイン領域にn-拡散層114を形成する。次にゲー
トポリシリコン113の側面に窒化膜の側壁115を形
成し、n+拡散層116を形成する(図8(e))。
(j)により説明した製造方法により、ゲートポリシリ
コン113をゲート酸化膜112上に形成し、ソース・
ドレイン領域にn-拡散層114を形成する。次にゲー
トポリシリコン113の側面に窒化膜の側壁115を形
成し、n+拡散層116を形成する(図8(e))。
【0056】次に図8(f)に示すように、チタンをス
パッタし、熱処理によりシリコンの反応させることによ
り、チタンシリサイド層118、119、及び酸化膜1
08条にチタンシリサイド120を形成する。
パッタし、熱処理によりシリコンの反応させることによ
り、チタンシリサイド層118、119、及び酸化膜1
08条にチタンシリサイド120を形成する。
【0057】その後、図9(g)に示すように、層間絶
縁膜121を堆積して、コンタクト孔123を開口す
る。次に、チタン124、窒化チタン125、及びアル
ミ126をスパッタし、フォトレジストをマスクにした
異方性エッチングにより、引き出し電極127を形成し
て、コンタクト抵抗を安定させるため、400℃で、3
0分の熱処理を行って、装置は完成する。
縁膜121を堆積して、コンタクト孔123を開口す
る。次に、チタン124、窒化チタン125、及びアル
ミ126をスパッタし、フォトレジストをマスクにした
異方性エッチングにより、引き出し電極127を形成し
て、コンタクト抵抗を安定させるため、400℃で、3
0分の熱処理を行って、装置は完成する。
【0058】実施例2では、不活性領域の素子分離構造
が酸化膜とシリコン窒化膜の2層構造になっており、実
施例1と比べると簡単な構造になっている。
が酸化膜とシリコン窒化膜の2層構造になっており、実
施例1と比べると簡単な構造になっている。
【0059】以上の実施例1、2ではnチャネルのMO
Sトランジスタについて示したが、pチャネルMOSト
ランジスタ、CMOSについても同様に本発明を適用さ
せることができることは言うまでもない。また、本実施
例では、シリサイド形成の金属として、チタンを用いた
が、タングステン、コバルト、及びモリブデン等の高融
点金属を用いてシリサイドを形成する場合にも同様に実
施することができる。
Sトランジスタについて示したが、pチャネルMOSト
ランジスタ、CMOSについても同様に本発明を適用さ
せることができることは言うまでもない。また、本実施
例では、シリサイド形成の金属として、チタンを用いた
が、タングステン、コバルト、及びモリブデン等の高融
点金属を用いてシリサイドを形成する場合にも同様に実
施することができる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明したように本発明は、素子分
離領域に活性領域を囲むように窒化膜を配置しているた
め、たとえ素子分離領域の酸化膜上にチタンシリサイド
が形成されても、窒化膜上にはチタンシリサイドは形成
されず、本来分離される素子が短絡することはない。従
って、チタンシリサイドの特性を損なうことなく、ソー
ス・ドレインの拡散層の短絡を防止し、歩留まりが向上
する。従来70%程度であった歩留まりは、ほぼ100
%となった。
離領域に活性領域を囲むように窒化膜を配置しているた
め、たとえ素子分離領域の酸化膜上にチタンシリサイド
が形成されても、窒化膜上にはチタンシリサイドは形成
されず、本来分離される素子が短絡することはない。従
って、チタンシリサイドの特性を損なうことなく、ソー
ス・ドレインの拡散層の短絡を防止し、歩留まりが向上
する。従来70%程度であった歩留まりは、ほぼ100
%となった。
【0061】また、このように形成されたチタン膜は図
4(g)に示すように素子分離領域の酸化膜107、1
08上にも形成される。そのため、図10(a)に示す
ように、コンタクトと素子分離の間隔が縮小され、コン
タクト形成時に位置合わせずれが生じ、コンタクト孔が
素子分離上に形成されても、n+拡散層116と酸化膜
107の界面はチタンシリサイド120によりコンタク
トエッチング時に保護され、露出されることはない。従
って、その後、図10に示すように、引き出し電極12
7を形成しても、n+拡散層116とシリコン基板10
1が短絡されることがないので、コンタクト部でのリー
ク電流は増大しない。従来は、図15(a)に示すよう
にシリコン基板と酸化膜との界面が露出する場合、コン
タクト開口後、n型の不純物を導入し、コンタクト部で
のリーク電流を低減していたが、本発明の場合、コンタ
クト開口後の不純物導入が必要なくなる。従って、コン
タクト開口後の不純物導入に必要な工程を増加すること
なく、つまり、コストを増加させることなく、コンタク
トと素子分離の間隔を小さく、微細化することができ
る。
4(g)に示すように素子分離領域の酸化膜107、1
08上にも形成される。そのため、図10(a)に示す
ように、コンタクトと素子分離の間隔が縮小され、コン
タクト形成時に位置合わせずれが生じ、コンタクト孔が
素子分離上に形成されても、n+拡散層116と酸化膜
107の界面はチタンシリサイド120によりコンタク
トエッチング時に保護され、露出されることはない。従
って、その後、図10に示すように、引き出し電極12
7を形成しても、n+拡散層116とシリコン基板10
1が短絡されることがないので、コンタクト部でのリー
ク電流は増大しない。従来は、図15(a)に示すよう
にシリコン基板と酸化膜との界面が露出する場合、コン
タクト開口後、n型の不純物を導入し、コンタクト部で
のリーク電流を低減していたが、本発明の場合、コンタ
クト開口後の不純物導入が必要なくなる。従って、コン
タクト開口後の不純物導入に必要な工程を増加すること
なく、つまり、コストを増加させることなく、コンタク
トと素子分離の間隔を小さく、微細化することができ
る。
【図1】本発明の実施例1を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例1を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例1を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施例1を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の実施例1を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施例2を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の実施例2を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図8】本発明の実施例2を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図9】本発明の実施例2を製造工程順に示す断面図で
ある。
ある。
【図10】本発明のコンタクト部を示す断面図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法を製造工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図12】従来の半導体装置の製造方法を製造工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図13】従来の半導体装置の製造方法を製造工程順に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造方法により不良が生
じた状態を示す断面図である。
じた状態を示す断面図である。
【図15】従来のコンタクト部を示す断面図である。
101 p型シリコン基板 102 酸化膜 103 ポリシリコン 104,122 フォトレジスト 105,106 凹部 107 熱酸化膜 108,111 酸化膜 109,110 窒化膜 112 ゲート酸化膜 113 ゲートポリシリコン 114 n-拡散層 115 窒化膜の側壁 116 n+拡散層 117 チタン層 118,119,120 チタンシリサイド 121 層間絶縁膜 123 コンタクト孔 124 チタン 125 窒化チタン 126 アルミ 127 引き出し電極 201 窒化膜 202 フォトレジスト 301 コンタクト孔 401 パッド酸化膜 402 窒化膜 403 フォトレジスト 404 p+拡散層 405 フィールド酸化膜 501 チタンシリサイド 502,503 n+拡散層
Claims (21)
- 【請求項1】 2以上の絶縁膜と、シリサイド層とを有
する半導体装置であって、 2以上の絶縁膜は、一導電型の半導体基板に選択的に設
けられた素子分離領域に埋設され、一方の絶縁膜は活性
領域側に形成され、他方の絶縁膜は、前記一方の絶縁膜
の周囲に形成されており、 シリサイド層は、前記活性領域に形成された拡散層上に
選択的に形成され、前記一方の絶縁膜上に延在したもの
であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記一方の絶縁膜は、シリコン酸化膜で
あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記他方の絶縁膜は、シリコン窒化膜で
あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記シリサイド層は、高融点金属のシリ
サイドであることを特徴とする請求項1に記載の半導体
装置。 - 【請求項5】 前記シリサイド層は、チタンシリサイド
であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記シリサイド層は、コバルトシリサイ
ドであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
置。 - 【請求項7】 前記シリサイド層は、コバルトとチタン
の積層膜とシリコンが反応することにより形成されたシ
リサイドであることを特徴とする請求項1に記載の半導
体装置。 - 【請求項8】 前記一方の絶縁膜は、酸化膜であり、前
記他方の絶縁膜は窒化膜であり、前記シリサイド層は高
融点金属のシリサイドであることを特徴とする請求項1
に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 凹部形成工程と、絶縁膜形成工程と、除
去工程と、シリサイド形成工程とを有する半導体装置の
製造方法であって、 凹部形成工程は、一導電型の半導体基板の素子分離領域
に選択的に凹部を形成する処理であり、 絶縁膜形成工程は、前記半導体基板全面に第1の絶縁膜
と第2の絶縁膜とを層状に形成する処理であり、 除去工程は、前記半導体基板の凹部を除く領域に位置す
る前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除
去する処理であり、 シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部を除く領
域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡散層に隣
接する前記第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサイドを
選択的に形成する処理であることを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項10】 凹部形成工程と、前段の絶縁膜形成工
程と、前段の除去工程と、後段の絶縁膜形成工程と、後
段の除去工程と、シリサイド形成工程とを有する半導体
装置の製造方法であって、 凹部形成工程は、一導電型の半導体基板の素子分離領域
に選択的に凹部を形成する処理であり、 前段の絶縁膜形成工程は、前記半導体基板全面に第1の
絶縁膜と第2の絶縁膜とを層状に形成する処理であり、 前段の除去工程は、異方性エッチングにより少なくとも
前記半導体基板の凹部を除く領域の前記第2の絶縁膜を
除去し、前記凹部の側面に前記第2の絶縁膜を残す処理
であり、 後段の絶縁膜形成工程は、前記半導体基板に第3の絶縁
膜を形成する処理であり、 後段の除去工程は、前記半導体基板の凹部を除く領域の
前記第3の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する処理であり、 シリサイド形成工程は、前記半導体基板の凹部を除く領
域に選択的に形成された拡散層上、及び前記拡散層に隣
接する第1の絶縁膜上に高融点金属のシリサイドを選択
的に形成する処理であることを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項11】 前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凹部を除く領域の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶
縁膜を選択的に除去する処理であることを特徴とする請
求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第2の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第2の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第2の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理であることを
特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、化学機械的研磨法により前記半導体基板の
凸部の前記第2の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択
的に除去する処理であることを特徴とする請求項10に
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記半導体基板の凹部を除く領域の前
記第3の絶縁膜、及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去
する工程は、前記第3の絶縁膜上にフォトレジストを塗
布した後、異方性エッチングにより前記半導体基板の凹
部を除く領域の前記第3の絶縁膜が露出するまで前記フ
ォトレジストを除去した後、前記半導体基板の凹部を除
く領域の前記第3の絶縁膜及び前記第1の絶縁膜を異方
性エッチングにより選択的に除去する処理であることを
特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記第1の絶縁膜は、前記高融点金属
と反応しシリサイドを形成する絶縁膜であり、前記第2
の絶縁膜は前記高融点金属と反応せず、シリサイドを形
成しない絶縁膜であることを特徴とする請求項9又は1
0に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記第1の絶縁膜は、シリコン酸化膜
であり、前記第2の絶縁膜はシリコン窒化膜であること
を特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項17】 前記高融点金属は、チタンであること
を特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項18】 前記高融点金属は、コバルトであるこ
とを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項19】 前記高融点金属は、モリブデンである
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項20】 前記高融点金属は、タングステンであ
ることを特徴とする請求項9又は10に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項21】 前記高融点金属は、チタンとコバルト
の積層膜であることを特徴とする請求項9又は10に記
載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10629995A JP2638558B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10629995A JP2638558B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08306916A JPH08306916A (ja) | 1996-11-22 |
JP2638558B2 true JP2638558B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=14430152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10629995A Expired - Lifetime JP2638558B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638558B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10629995A patent/JP2638558B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08306916A (ja) | 1996-11-22 |
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